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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本トリム

NIHON TRIM.,CO.LTD.6788 · Prime · 電気機器

電解水素水整水器の国内トップメーカー。家庭用から医療用まで、水と細胞に特化したヘルスケア事業を展開。

概要

日本トリムは1982年に設立された電解水素水整水器の製造販売会社である。家庭用・業務用の「トリムイオン」シリーズを中心に、浄水カートリッジやボトルドウォーターも手がける。2003年に東証2部上場、2004年に東証1部上場、2022年にはプライム市場へ移行した。2026年3月期の連結売上高は242億円、従業員数は777人。健康志向の高まりを追い風に、ウォーターヘルスケア事業と医療関連事業の二軸で成長を続けている。

ウォーターヘルスケア事業が連結売上の87%を占める

日本トリムグループの事業は、ウォーターヘルスケア事業と医療関連事業の2セグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高242億円のうち、ウォーターヘルスケア事業が211億円(87.5%)を占めた。同事業の主力は家庭用電解水素水整水器で、本体販売に加えて浄水カートリッジの定期交換売上やボトルドウォーター販売も収益源である。医療関連事業は30億円(12.5%)で、再生医療向け細胞保管サービスや電解水透析用機器の販売を行う。連結子会社7社、持分法適用関連会社4社でグループを形成し、製造は子会社のトリムエレクトリックマシナリーが担う。

連結営業利益率14.2%、ROE10%超を維持

2026年3月期の連結営業利益は29億円、売上高営業利益率は14.2%であった。経常利益は31億円、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円。自己資本当期純利益率(ROE)は8.0%だが、中期目標としてROE10%以上を掲げている。財務面では総資産361億円、純資産255億円、自己資本比率は70.6%。営業活動によるキャッシュフローは29億円のプラスであり、安定的な収益基盤を有する。整水器の販売台数は横ばいながら、カートリッジやボトルドウォーターのストック収入が成長を支えている。

国内市場でトップシェア、海外にも生産拠点

日本トリムは家庭用電解水素水整水器で国内トップシェアを有する。国内販売は自社の直販と子会社トリムライフサポートによる取付・アフターサービス網で展開する。海外では中国に広州多寧健康科技有限公司(輸入販売)、インドネシアにPT.SUPER WAHANA TEHNO(ボトルドウォーター製造販売)を置く。台湾には持分法適用関連会社の多寧生技股份有限公司がある。2016年には中国北京市に北京漢琨医院を開設し、慢性期疾患治療病院運営事業にも参入した。売上の大半は国内だが、海外売上高比率は徐々に高まっている。

産官学連携でエビデンスを蓄積する研究開発

日本トリムは30年以上にわたり大学・研究機関との共同研究を継続している。1995年に台湾大学、1996年に九州大学との共同研究を開始。2007年には東北大学との産学ベンチャー「トリムメディカルインスティテュート」を設立し、電解水透析の研究を進めた。2017年には理化学研究所との共同研究、2023年には神戸大学との共同研究講座「エッセンシャルヘルスケア科学共同研究講座」を開設した。これらの取り組みにより、電解水素水の胃腸症状改善効果や抗酸化作用に関する論文を多数発表。科学的エビデンスを製品価値の裏付けとしている。

業界の中での役割は健康機器・医療機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
242億円
営業利益
29億円
営業利益率
12.0%
純利益
20億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ウォーター ヘルスケア事業211億円87.6%27億円12.8%
医療関連事業30億円12.4%2億円6.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01健康機器・家庭用主力

家庭用電解水素水整水器を中心に、健康機器の製造・販売、取付・アフターサービス、及び関連するボトルドウォーターの販売を行う。国内市場でトップシェアを有する。

主な製品・サービス2
電解水素水整水器国内シェア首位
水道水を電気分解して水素水と酸性水を生成する家庭用機器。アルカリ性の水素水を飲用、酸性水を美容・洗浄用途に利用。
ボトルドウォーター
水素水などの機能性ボトルドウォーター。インドネシア子会社で製造販売。

02医療関連準主力

再生医療・細胞治療向けに周産期組織由来の細胞の処理・保管サービス、及び電解水透析用機器の販売を行う。子会社を通じて事業展開。

主な製品・サービス3
細胞バンクサービス(臍帯等)
臍帯や臍帯血等の周産期組織から幹細胞を分離・培養・保管するサービス。再生医療の研究や治療に利用。
電解水透析用機器
透析液に電解水素水を使用する透析装置。患者の酸化ストレス低減等の効果が期待される。
医薬研究用機器・医療関連機器
子会社ストレックスが製造販売する研究用・医療用の各種機器。

製品と技術

管理医療機器「トリムイオン」シリーズ

日本トリムの主力製品は家庭用電解水素水整水器「トリムイオン」シリーズである。水道水を電気分解し、アルカリ性で水素を含有した電解水素水(飲用)と酸性水(美容・洗浄用)を生成する。厚生労働省の管理医療機器として胃腸症状の改善効果が認められている。2021年発売の「トリムイオン Refine」は最新モデルで、その後WEB専用の「トリムイオン Well」を追加。2025年12月にはRefineの新色「White」を発売した。これらの機器は自社子会社のトリムエレクトリックマシナリーが製造している。

浄水カートリッジとボトルドウォーター

整水器の消耗品である浄水カートリッジは、PFOS・PFOAを除去可能で、定期交換によるストック収益の柱となっている。2026年3月期のカートリッジ販売高は58億円。また、ボトルドウォーター事業ではインドネシア子会社で水素水などを製造販売し、同47億円の売上を計上した。2010年からは使用済みカートリッジのリサイクルを開始し、環境負荷低減にも取り組んでいる。

医療現場向け電解水透析装置と細胞バンクサービス

医療関連事業では、電解水透析用水作製装置「EW-SP11-HD」「EW-SP75」「EW-SP31-HD」を販売。透析液に電解水素水を用いることで患者の酸化ストレス低減が期待される。子会社トリムメディカルインスティテュートが販売を担当。また、株式会社ステムセル研究所が臍帯や臍帯血から幹細胞を分離・培養・保管する細胞バンクサービスを提供。2016年に再生医療等安全性確保法に基づく製造許可を取得し、2021年には同社が東証マザーズに上場している。

農業用や業務用など用途拡大した整水器

日本トリムは家庭用以外にも、業務用整水器「TI-10」「TI-30」(2016年発売)や農業用電解水素水整水器「TRIM AG-10」「TRIM AG-30」(2014年発売)をラインアップする。農業用は高知県南国市やJA南国市、高知大学との「還元野菜プロジェクト」で活用され、野菜の品質向上や収量増加を目指す。業務用は飲食店やオフィス向けで、法人需要を取り込んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位電解水素水整水器国内電解水素水整水器市場においてトップシェア健康機器・家庭用

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

水処理電解で国内首位、内需依存型

日本トリムは電解水生成装置で国内シェア首位。同業にはキオクシアHD(メモリ)、イビデン(電子部品)などがあるが、水処理分野で直接競合する上場企業は限られる。近年は医療・ヘルスケア向け水素水ビジネスに注力し、売上高は拡大傾向。ただし海外売上比率が低く、国内市場の成熟が成長の制約要因。2026年3月期の営業利益率は11.98%と高水準を維持するが、新規分野への投資が利益率を圧迫するリスクがある。

強み

  • 家庭用・業務用電解水生成装置で国内シェア約40%と圧倒的。
  • 2025年3月期営業利益率14.67%と、同業他社を上回る高収益。
  • 水素水の医学的有用性を研究し、病院向け製品を開発中。
  • 水は生活必需財であり、景気変動の影響を受けにくい。

課題

  • 売上の大半が国内で、海外市場への本格進出が急務。
  • 国内電解水市場は飽和気味で、新規顧客開拓が困難に。
  • 他社が類似技術で参入する可能性があり、シェア維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医療機器・介護の時価総額近傍。太字が日本トリム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15821平河ヒューテック538億円28.8倍
24390IPS519億円12.6倍
36062チャーム・ケア・コーポレーション466億円11.5倍
49470学研ホールディングス456億円13.1倍
57840フランスベッドホールディングス453億円17.7倍
66788日本トリム431億円18.5倍
74218ニチバン404億円24.0倍
86823リオン401億円14.0倍
97071アンビスホールディングス401億円13.9倍
102462ライク314億円12.7倍
116298ワイエイシイホールディングス247億円17.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医療機器・介護)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

電解水素水整水器のパイオニアとして創業した1982年

1982年6月、電解水素水整水器の製造販売を目的に株式会社日本トリムが設立された。創業当初から電解水技術に特化し、翌1983年5月には初号機「トリムイオンTI-100」が厚生省の製造承認(58B-491)を取得。管理医療機器として認められ、家庭用整水器市場を開拓した。この承認が同社の事業基盤を固める出発点となった。

生産体制を強化した1990年代

1990年2月、高知県土佐清水市に土佐清水工場(後の株式会社トリムエレクトリックマシナリー)を開設し、自社生産を開始した。1996年4月には製造部門を同社へ譲渡し、生産子会社として分離。2002年9月には高知県南国市に高知工場を新設し、生産能力を拡大した。この間、1995年から台湾大学や九州大学との共同研究を始め、学術的な裏付けを強化した。

株式公開と東証1部上場で成長資金を確保した2000年代

2000年11月に日本証券業協会に店頭登録。2003年2月に東京証券取引所市場第2部に上場、2004年3月には市場第1部に指定された。上場後、2005年に中国広州に関連会社を設立し海外進出を開始。2007年5月には持株会社「トリムジンホールディングス」を設立しグループ経営を強化。2010年には浄水カートリッジのリサイクル事業を開始した。

医療関連事業への本格参入とM&Aの2010年代

2012年7月、インドネシアのPT.SUPER WAHANA TEHNOを子会社化しボトルドウォーター事業に参入。2013年9月には再生医療を手がける株式会社ステムセル研究所を子会社化。2016年9月に電解水透析用水作製装置「EW-SP11-HD」を販売開始。2017年5月にはストレックス株式会社を子会社化し医療機器事業を拡大した。2018年5月には中国で北京漢琨医院を開院し、医療サービス事業にも進出した。

新製品投入とグループ再編の2020年代

2021年6月に家庭用整水器の新モデル「トリムイオン Refine」を発売。2022年4月には東証プライム市場へ移行。2025年2月には株式会社トリムメディカルホールディングスを吸収合併し、グループ組織を簡素化した。2025年9月にはWEB専用の「トリムイオン Well」、12月には「トリムイオン Refine」の新色を投入し、製品ラインアップを拡充している。売上高は2021年3月期の149億円から2026年3月期には242億円へと増加し、成長路線を継続している。

年表42件を開く

1980年代

  • 1982年6月創業電解水素水整水器の製造及び販売を目的として、株式会社日本トリム設立
  • 1983年5月電解水素水整水器『トリムイオンTI-100』が厚生省の製造承認(58B-491)を受け、販売開始

1990年代

  • 1990年2月高知県土佐清水市に土佐清水工場(現株式会社トリムエレクトリックマシナリー)開設
  • 1995年4月台湾大学との共同研究を開始
  • 1996年3月九州大学大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻細胞制御工学教室との共同研究開始
  • 1996年4月株式会社トリムエレクトリックマシナリーより営業権を譲受、製造部門を当社より譲渡
  • 1998年1月大阪市北区大淀中一丁目8番34号に本社を移転

2000年代

  • 2000年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2002年9月高知県南国市に株式会社トリムエレクトリックマシナリー高知工場の新設、操業開始
  • 2003年2月上場東京証券取引所市場第2部に上場
  • 2004年3月上場東京証券取引所市場第1部に上場
  • 2005年10月創業中国広東省広州市に広州多寧健康科技有限公司設立
  • 2006年10月PT.SUPER WAHANA TEHNOへ出資(持分法適用関連会社)
  • 2007年5月創業株式会社トリムジンホールディングス(持株会社)設立
  • 2007年11月創業東北大学との産学共同ベンチャー、株式会社トリムメディカルインスティテュートを設立

2010年代

  • 2010年1月浄水カートリッジのリサイクル開始
  • 2012年2月創業株式会社トリムライフサポート設立
  • 2012年7月M&AインドネシアのPT.SUPER WAHANA TEHNOを子会社化
  • 2013年8月本社を大阪市北区梅田二丁目2番22号 ハービスENTオフィスタワー22Fに移転
  • 2013年9月M&A株式会社ステムセル研究所を子会社化
  • 2014年10月還元野菜整水器(農業用電解水素水整水器)『TRIM AG-10』『TRIM AG-30』販売開始
  • 2015年3月商号変更株式会社トリムジンホールディングスが株式会社トリムメディカルホールディングスに商号変更
  • 2015年7月南国市、JA南国市、高知県、高知大学との「還元野菜プロジェクト」推進連携協定を締結
  • 2016年2月株式会社ステムセル研究所の細胞処理センターが「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく、特定細胞加工物製造許可を取得
  • 2016年4月株式会社トリムメディカルホールディングスが中華人民共和国における慢性期疾患治療病院運営事業に参画
  • 2016年9月電解水透析用水作製装置『EW-SP11-HD』販売開始
  • 2016年10月業務用整水器『TI-10』『TI-30』販売開始
  • 2016年10月創業東北大学と電解水透析の共同研究部門設立
  • 2017年5月M&A株式会社トリムメディカルホールディングスがストレックス株式会社を子会社化
  • 2017年5月国立研究開発法人理化学研究所との共同研究を開始
  • 2017年9月電解水素水整水器『トリムイオン GRACE』販売開始
  • 2018年5月中華人民共和国において 北京漢琨医院が開院

2020年代

  • 2020年4月電解水透析用水作製装置『EW-SP75』シリーズ販売開始
  • 2021年6月電解水素水整水器『トリムイオン Refine』販売開始
  • 2021年6月電解水透析用水作製装置『EW-SP31-HD』販売開始
  • 2021年6月上場株式会社ステムセル研究所が東京証券取引所マザーズ市場(現在はグロース市場)に上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年4月神戸大学と共同研究講座「エッセンシャルヘルスケア科学共同研究講座」を開設
  • 2024年11月創業株式会社ステムセル研究所がシンガポールに地域統括会社 STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.を設立
  • 2025年2月M&A株式会社日本トリムが株式会社トリムメディカルホールディングスを吸収合併
  • 2025年9月電解水素水整水器『トリムイオン Well(WEB専用商品)』販売開始
  • 2025年12月電解水素水整水器『トリムイオン Refine 新色「White」』販売開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE10%以上
  • 連結売上高経常利益率20%以上
  • 連結売上高(中期経営計画)2028年3月期まで310億円
  • 整水器アクティブユーザー数200万件
  • 電解水透析システム設置施設数300施設

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ウォーターヘルスケア事業のユーザー数拡大

    電解水素水整水器のアクティブユーザー数を現在の約85万件から200万件へ拡大する。健康経営を切り口に企業への一括導入を強化し、スポーツ・美容分野や金融機関など新たな販路を開拓する。消耗品の浄水カートリッジ販売をストックビジネスとし、安定収益基盤を構築する。

  2. 02

    医療関連事業の拡充とブランディング

    電解水透析システムの普及を進め、国内約4,500施設の7%に当たる300施設への設置を目指す。再生医療関連事業では、ステムセル研究所が国内最大手の民間さい帯血バンクとして国内市場の安定成長とシンガポール起点の東南アジア市場開拓を推進する。

  3. 03

    科学的エビデンスに基づく研究開発

    30年以上にわたり産官学共同研究を実施し、基礎研究から臨床研究まで幅広く展開。既存ビジネスの拡大と新たな事業シーズの発掘を目的に、国内外の研究機関と連携し、成果を国際学術誌に発表する。

  4. 04

    海外事業の拡大(インドネシア)

    インドネシアで「Pristine」ブランドのボトルドウォーター事業を展開。TVCMやSNS等でブランド認知度向上を図り、市場シェア拡大を目指す。販売拡大に対応する新工場を2027年度中に稼働させ、生産体制と供給力を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で777人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は723万円で、9期前と比べて+13.4%平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月480
2018年3月487
2019年3月63840.311.0500
2020年3月65041.011.4575
2021年3月63541.512.0576
2022年3月64742.412.8608
2023年3月67742.813.1650
2024年3月70643.513.7663
2025年3月71143.813.6735449
2026年3月72344.214.0777373

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率9.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 7 / 海外 4、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
三重県 伊勢市他1,405百万円
大阪オフィス — 大阪市北区950百万円
同上
細胞処理・細胞保管センター — 横浜市緑区622百万円
医療関連 事業
高知工場 — 高知県南国市598百万円
ウォーターヘルスケア事業
本社 — 大阪市北区8百万円
ウォーターヘルスケア事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社トリムエレクトリック マシナリー
    高知県 南国市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社トリムライフサポート
    大阪市 北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    広州多寧健康科技有限公司
    中国 広東省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.SUPER WAHANA TEHNO
    インドネシア タンゲラン · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    株式会社ステムセル研究所
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権71.2%
  • 国内
    ストレックス株式会社
    大阪市 北区 · 連結子会社
    議決権54.0%
  • 国内
    株式会社トリムメディカルインスティテュート
    仙台市 青葉区 · 連結子会社
    議決権98.0%
  • 海外
    多寧生技股份有限公司
    台湾 桃園市 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    株式会社南国市産業振興機構
    高知県 南国市 · 持分法適用会社
    議決権33.3%
  • 海外
    漢琨國際控股有限公司
    中国 香港 · 持分法適用会社
    議決権40.0%
  • 国内
    日中医療開発株式会社
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は242億円営業利益29億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.6%、利益が-12.1%。

売上高
+7.6%
242億円
営業利益
-12.1%
29億円
純利益
-9.1%
20億円
営業利益率
12.0%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高270億円242億円
営業利益33億円29億円
純利益22億円20億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は67億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+39.6%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q464
2024年1Q48612.54
2024年2Q571119.38
2024年3Q51815.75
2024年4Q485
2025年2Q1141916.713
2025年4Q1111412.69
2026年2Q1241612.911
2026年4Q1181311.09
2027年1Q67913.45

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は107億円から242億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は12.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社ステムセル研究所を子会社化
2013年3月1072415
2014年3月1313425
株式会社トリムジンホールディングスが株式会社トリムメディカルホールディングスに商号変更
2015年3月1282513
東北大学と電解水透析の共同研究部門設立
2016年3月1533321
株式会社トリムメディカルホールディングスがストレックス株式会社を子会社化
2017年3月1532920
2018年3月1401712
2019年3月1522113
2020年3月161102
株式会社ステムセル研究所が東京証券取引所マザーズ市場(現在はグロース市場)に上場
2021年3月1492415
2022年3月1632119
神戸大学と共同研究講座「エッセンシャルヘルスケア科学共同研究講座」を開設
2023年3月1802516
株式会社ステムセル研究所がシンガポールに地域統括会社 STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.を設立
2024年3月2043222
株式会社日本トリムが株式会社トリムメディカルホールディングスを吸収合併
2025年3月225333514.722
2026年3月242293112.020

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高242億円のうち、営業利益として残るのは29億円12.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金32.2%78億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.8%135億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.0%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
67.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.1pt
12.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.5pt
8.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが29億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は137億円で、売上の6.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月9−3−5662
2014年3月196−12586
2015年3月19−2217107
2016年3月26−8−918117
2017年3月14−11−103110
2018年3月22−3−1919109
2019年3月19−5−311491
2020年3月18−26−5−878
2021年3月27−911897
2022年3月114615119
2023年3月19−6−513128
2024年3月30−9−1021140
2025年3月27−1968154
2026年3月29−21−248137

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は361億円。このうち返さなくてよい自己資本が255億円で、自己資本比率は65.8%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1571253278.6
2014年3月2001554574.5
2015年3月2151625372.8
2016年3月2371726571.0
2017年3月2401815973.9
2018年3月2401786272.5
2019年3月2261745275.5
2020年3月2241715374.9
2021年3月2491787169.8
2022年3月2662085874.5
2023年3月2902216972.4
2024年3月3152367970.7
2025年3月3542559867.8
2026年3月36125510665.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
142億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
253億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
106億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中53位あたり、逆に低いのはROE224社中104位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.5%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.8%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,980で、1年前と比べて+11.0%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥4,980+0.1%1ヶ月+5.7%1年+11.0%時価総額431億円
過去52週の値幅
安値¥4,005高値¥5,190

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.5倍
PER (会社予想)17.1倍
PBR1.59倍
配当利回り2.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価4640円は前日比-0.6%。25日線4546円を+2.1%上回り、75日線4411円も上。200日線4606円は挟む展開。52週高値5190円からは10.6%低いが、低値4005円からは15.9%高。出来高はやや増加傾向で、週足は75日線を支持に上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 17.2倍は業界平均28.9倍を大幅に下回り、PBR 1.45倍も平均2.17倍を下回る。配当利回り2.78%は平均1.99%を上回り株主還元も良好。ただしROE 8.5%と業界平均水準に比べ低く、利益成長率が鈍化傾向にある点が懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.5倍30.8倍
PER (予想)17.1倍
PBR1.59倍2.58倍
ROE8.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

健康志向の高まりを背景に整水器市場は拡大しているが、競合の参入による価格競争と、水素水効果に対する科学的根拠への懐疑論がリスク。強気派は高い営業利益率(14%超)とPBR1.5倍の適正評価、安定配当を評価。弱気派は2026年3月期の営業利益率低下予想(12%)、海外展開の不透明さ、ブーム沈静化後の需要減速を懸念。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率14%超は製造業平均を大きく上回る

  • 健康市場の追い風

    高齢化や健康意識の高まりで整水器需要は継続的に拡大

  • 海外成長の余地

    中国など新興国の水質改善ニーズを取り込み、海外比率上昇中

  • 売上高3期連続増加、水処理需要堅調2026年3月期影響

    2026/3期売上高242億円(前期比+7.6%)、水処理分野で需要拡大

  • ROE8.5%と資本効率良好通年影響

    ROE8.5%は業界平均並み、安定した収益力示す

  • 配当利回り2.8%と安定株主還元継続影響

    配当利回り2.78%、業績連動しつつも安定配当継続

  • 海外展開による成長余地2027年以降影響

    海外水処理市場開拓で中長期成長期待、営業利益寄与は不透明

マイナスに働く材料7
  • 競争激化と価格低下

    家電メーカーなど新規参入が相次ぎ、販売単価が下落傾向

  • 科学的有効性への疑義

    水素水の健康効果は医学的に証明されておらず、消費者の懐疑が拡大

  • 国内市場の成熟

    普及率が上がり、新規需要が鈍化。買い替えサイクルも長期化

  • 営業利益が減益予想、収益力低下2026年3月期影響

    2026/3期営業利益29億円(前期比▲12.1%)、減益要因の詳細開示ない

  • 純利益も減少傾向2026年3月期影響

    2026/3期純利益20億円(前期比▲9.1%)、2期連続減少

  • 営業利益率12%から低下懸念通年影響

    2025/3期14.7%→2026/3期12.0%へ利益率悪化

  • 小売向け水処理機器の競争激化継続影響

    家庭用浄水器市場で競合増加、シェア維持が課題

次の決算で確かめる点
整水器売上高
主力製品の販売動向を直接把握する最重要指標
海外売上高比率
海外展開の進捗を示し、成長余地の指標となる
営業利益率
競争激化下での収益力維持を確認。14%割れは警戒信号
フィルター等消耗品売上
ストック収益の拡大を示し、顧客ベースの指標に

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.61%。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
2.61%
いまの株価に対して
配当性向
38.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6019.1
2018年3月600.054.5
2019年3月600.045.8
2020年3月7016.750.0
2021年3月60−14.345.6
2022年3月600.037.9
2023年3月120100.080.6
2024年3月85−29.240.6
2025年3月13052.962.7
2026年3月1300.038.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,736人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.0%を占め、残る46.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.749.547.845.642.142.0
事業法人25.325.725.725.832.341.6
金融機関21.516.918.018.315.712.4
自己株式10.211.46.56.54.37.2
外国法人7.76.56.78.08.02.8
証券会社0.81.21.82.31.81.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01森澤 紳勝(注1)38.70
02株式会社プレミアムウォーターホールディングス8.28
03プレミアムウォーター株式会社7.20
04株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(注2)5.00
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注3)4.61
06野村信託銀行株式会社(日本トリム従業員持株会専用信託口)(注4)1.97
07日本トリム従業員持株会1.55
08三谷 禎秀0.81
09光通信株式会社0.81
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-28
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    19.74%
    +1.02pt
  • 2026-07-23
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    0.81%
  • 2026-06-11
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    0.81%
  • 2026-05-01
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    0.81%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+50%、1株純資産は14期で+118%。直近期のROEは8.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1791,46512.98.828.6
2014年3月2971,74718.420.522.6
2015年3月1541,8418.620.237.4
2016年3月2502,00013.020.927.5
2017年3月2342,13011.415.919.1
2018年3月1432,1476.738.454.5
2019年3月1572,1637.236.845.8
2020年3月282,1291.3102.850.0
2021年3月1952,2408.921.045.6
2022年3月2512,58510.410.337.9
2023年3月2152,7438.114.180.6
2024年3月2812,9119.913.740.6
2025年3月2923,1269.713.262.7
2026年3月2703,1948.515.838.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額151百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
森澤紳勝代表取締役 会長兼CEO813,350,000
田原周夫代表取締役 社長5412,000
西谷由実専務取締役 営業本部長677,000
亀井美登里取締役66
大仁邦彌取締役81
神﨑昭彦常勤監査役60
内山由紀監査役66
山岸健一郎監査役64
今橋正隆72
清水崇文取締役531,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3107711538
社外取締役419195
監査役11611717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容765字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社日本トリム)、連結子会社7社及び持分法適用関連会社4社の計12社により構成されており、電解水素水整水器等を中心とした機器の製造販売、ボトルドウォーターの製造販売を行うウォーターヘルスケア事業及び再生医療・細胞治療を目的とした周産期組織由来の細胞の処理及び保管、電解水透析用機器の販売等を行う医療関連事業を主な事業として取り組んでおります。 (1)ウォーターヘルスケア事業 (当社) 株式会社日本トリム   電解水素水整水器等を中心とした健康機器販売及びそれに関連する附属品等の販売。 (連結子会社4社) 株式会社トリムエレクトリックマシナリー   電解水素水整水器等の製造。 株式会社トリムライフサポート   電解水素水整水器の取付及びアフターサービス。 広州多寧健康科技有限公司   電解水素水整水器等の輸入販売。 PT.SUPER WAHANA TEHNO   ボトルドウォーターの製造及び販売。 (持分法適用関連会社2社) 多寧生技股份有限公司   電解水素水整水器等の輸入販売。 株式会社南国市産業振興機構   高知県南国市の観光農園等の運営をする株式会社西島園芸団地の再生を目的とする持株会社。 (2)医療関連事業 (連結子会社3社) 株式会社ステムセル研究所   細胞バンク事業。 ストレックス株式会社   医薬研究用機器・医療関連機器の製造販売。 株式会社トリムメディカルインスティテュート   電解水透析用機器の販売。 (持分法適用関連会社2社) 漢琨國際控股有限公司   中国での医療事業の運営管理。 日中医療開発株式会社   中国での医療事業に関する専門職の派遣。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題8,322字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、“快適で健康なヒューマンライフの創造に貢献する”という企業理念のもと、健康・医療をメインテーマに事業を展開し、グローバルなメディカルカンパニーへと飛躍することを目指しております。 当社グループは、「社会は何時の時代も我々の製品を必要としている。」をスローガンに、ESG、SDGsを意識した経営を推進し、人々のWell-beingの実現、サステナブルな社会の創造に貢献してまいります。 当社グループの事業は、ウォーターヘルスケア事業と医療関連事業からなり、現在、ウォーターヘルスケア事業が連結売上高の87.5%を占めておりますが、今後、医療関連事業を新たな事業軸の一つとして構築していくことを目指しております。電解水透析事業や再生医療関連事業を展開する医療関連事業を拡充することにより、グループの収益基盤が強化されるだけでなく、当社グループをメディカルカンパニーとしてブランディングすることで、整水器販売を中心とするウォーターヘルスケア事業への大きな波及効果を得ることができると考えております。 ヘルスケア、医療に関連する当社グループ事業の成長には、科学的エビデンスによる裏付けが不可欠です。これまで30年以上にわたり産官学共同研究を実施し、その成果を国際学術誌に論文として多数発表してまいりました。今後も、国内外の研究機関と連携し、既存ビジネスの拡大とともに新たな事業シーズの発掘を目的に、基礎研究から臨床研究まで幅広い研究開発を実施してまいります。 資本政策につきましては、「資本効率性」、「株主還元」、「財務健全性」をバランス良く実現し、株主価値の持続的向上を目指すことを基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、効率的で筋肉質な経営を目指しております。資本効率性につきましてはROE10%以上を、収益効率性につきましては連結売上高経常利益率20%以上を目標指標としております。業績向上、事業領域拡大の基礎となる人的投資・研究開発活動などにも積極的に投資することで、中長期的な企業価値向上を目指してまいります。 (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当期におけるわが国経済は、企業収益の改善や雇用・所得環境の改善、またインバウンド消費などにより緩やかな回復傾向となりました。一方、米国の関税・通商政策の影響や地政学リスクの高まり、また中東情勢に起因する原材料価格の高騰、物流停滞などにより、世界経済の先行きには不透明な状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループにおきましては、2026年3月期は売上高が24,159百万円と過去最高を更新いたしました。世間の健康志向のさらなる高まりや、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)による水質汚染問題からの水の安全性に対する意識の高まり、脱炭素・SDGsへの意識の高まりといった社会的趨勢は、当社グループにとって追い風となります。当社グループは、2021年3月期を転換点とした成長路線に入っており、引き続き過去最高収益を更新できるものと考えております。 製造におきましては、今後、中東情勢等に起因する仕入コストの上昇リスクや調達の遅延など更なる厳しい環境が想定されますが、新たな部材調達先の確保など先行して対策を講じており、強いサプライチェーンの構築と経営基盤の強化へと繋げてまいります。 当社グループは、2028年3月期連結売上高310億円を目標とする中期経営計画を策定しており、達成に向け下記の戦略のもと実現してまいります。 ①ウォーターヘルスケア事業 当社の電解水素水整水器は、アルカリ性で抗酸化性のある水素を含有した電解水素水を生成し、「胃腸症状の改善」に効果が認められた、厚生労働省所管の管理医療機器です。また、電解水素水は胃腸症状の改善だけでなく、含有する水素の抗酸化性による健康保持、増進、疾病予防への効果も期待されており、当社では30年以上にわたりさまざまな大学、研究機関と産官学共同研究を実施し、その成果を国際学術誌で論文発表してまいりました。 整水器の需要は、以下の理由から今後高まっていくと考えております。 ・腸活ブーム 腸内フローラを始め、腸の健康状態とさまざまな疾病との関連が科学的に解明されており、腸の健康への関心が高まっています。テレビや女性誌等のメディアで多くの特集が組まれています。 ・水素の効果 水素ガスを使用した治療法が厚生労働省で先進医療として認可された例や、水素を含有するゼリーが機能性表示食品として消費者庁に受理された例など、公的に水素の効果が認められる事例が出てきており、水素の効果に対する消費者の理解、期待も大きくなっていくことが見込まれます。 ・有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)問題 永遠の化学物質といわれるPFOS・PFOAによる河川、地下水の汚染問題が連日のようにメディア等で広く報道されており、消費者の水の安全性に対する意識が高まっています。当社整水器に内蔵されている浄水カートリッジは、PFOS・PFOAを除去可能です。 ・拡大する水市場 ボトルドウォーター、ウォーターサーバー市場が拡大しており、水にコストをかける層が広がっています。整水器は、ボトルドウォーター、ウォーターサーバーと比較して医療効果、コスト、環境面でメリットがあり、整水器事業にとっては潜在顧客層が拡大していると考えられます。 ・脱炭素、SDGs 機器を使用することでペットボトルの使用量を削減でき、脱炭素、SDGsに寄与することができます。 当社は、健康寿命の延伸、医療費の削減には「予防」が最も重要との考えから、その一助として「ウォーターヘルスケアという、新習慣。」を提唱しております。これは「健康長寿社会の実現」を掲げ、厚生労働省、経済産業省が「健康経営®」を推奨するなど、健康保持・増進に向けた社会的要請や国の施策の方向性にも合致するものです。現在、健康経営を切り口として、企業への一括導入に注力しております。また、導入企業の従業員への展開を進めてまいります。その他、新しい販路としてスポーツ分野、美容分野に加え、金融機関等の開拓にも注力しており、上記のような情勢を背景に、電解水素水整水器のユーザー数を現在の約85万件から200万件規模に拡大することを目指しております。これにより、消耗品である浄水カートリッジ販売がストックビジネスとして安定した収益基盤となります。仮に200万件のユーザー数を実現し、その80%が浄水カートリッジを購入した場合、売上高は年間約16,000百万円となります。その早期実現のため、価格帯も含めてより普及しやすい商品の開発、認知向上を目的とした広報施策など、中長期的視野に立った俯瞰的な対策を講じてまいります。 海外事業では、インドネシアにおいて、日本の技術で生成した安全で美味しいアルカリ性の水をコンセプトとする「Pristine(プリスティン)」ブランドのボトルドウォーター事業を展開しております。インドネシアは世界第4位の人口を有し、現在も人口増加が続いていることから、ボトルドウォーター市場は今後も拡大が見込まれております。また、経済成長に伴う中間所得層の増加により、消費行動も量から質を重視する方向へと変化しており、健康や安全な飲料水への意識も高まっております。 当社は、このような市場環境のもと、「健康に良い水」という付加価値を強みとして、まずは積極的な販売拡大により市場シェアの拡大を図ることを基本方針としております。TVCMやSNS等を活用した広告宣伝や大規模イベントの実施など、ブランド認知度向上に向けたマーケティング活動を積極的に推進しており、引き続き販売拡大に向けた取り組みを強化してまいります。また、ジャワ島外への展開地域拡大も推進してまいります。 一方、販売拡大に対応するため新工場の建設を進めており、2027年度中の稼働を目標としております。これにより生産体制を強化し、安定供給の実現及び生産効率の向上を図ってまいります。 ②医療関連事業 電解水透析は、これまで透析液原液の成分(溶質)ばかりに主眼が置かれていた透析治療に、溶媒である「水」そのものに世界で初めて着目した次世代新規治療法です。透析患者のQOL向上とともに病院経営にも収益面で寄与することが期待されております。 2018年7月に厚生労働省から提出された腎疾患対策検討会報告書において、CKD(慢性腎臓病)重症化予防を徹底するとともに、CKD患者(透析患者及び腎移植患者を含む)のQOL(生活の質)の維持向上を図ることが基本方針として掲げられました。電解水透析は、これまでの研究で多くの透析患者が最も苦しんでいる疲労感を抑制することが報告されております。疲労感の抑制は、透析患者の家庭復帰や社会復帰に繋がり、まさにQOL改善、Well-beingの実現に寄与するものであり、上記方針に沿うものです。 一方、日本国内の透析患者数は、2022年度から減少傾向へと移行しました。今後、透析治療を実施している医療施設は、患者数の維持、確保のための競争力が問われる時代となることが見込まれます。そのような環境のもと、電解水透析は他施設との差別化を図る役割としても期待されております。 現在、全国展開する大手病院グループの基幹病院や地域で主導的立場の病院への導入を進めており、それらを起点に更に普及を促進してまいります。 また、電解水透析の普及促進には、システムの小型化やメンテナンス性の向上、コストも重要な要素です。今後、より普及を促進することを目指し、医療機器化も視野にさらなる改良、開発に取り組んでおります。 まずは、国内約4,500施設の約7%、300施設への設置を目指します。また、国内にとどまらずグローバルスタンダードへの発展を目指します。 再生医療関連事業では、ステムセル研究所が、再生医療・細胞治療を目的とした「さい帯血」や「さい帯」等の周産期組織由来の細胞バンク事業を展開しております。また、保管した細胞を活用した新たな治療法や再生医療等製品の開発に加え、再生医療・不妊治療・出産・子育て等の領域における事業開発・投資にも取り組んでおります。同社は、国内のさい帯血保管総数の約99%のシェアを占める国内最大手の民間さい帯血バンクです。従来の「さい帯血」や「さい帯」の保管サービスのほか、「さい帯」を保管されるご家族向けに、組織の再生を促す成長因子や細胞間の情報伝達物質(エクソソーム)等を含む培養上清液を作成するサービスも提供しており、細胞の保管意義の更なる向上を図っております。一方、国内の年間出生数は年々漸減傾向にあり、中長期の持続的成長のためには海外での事業構築が必要と考えております。そのため同社においては、国内市場における細胞バンク事業の安定的な成長と、シンガポールを起点とした東南アジア市場の開拓を成長戦略の二本柱と位置付け、中長期的な事業拡大を推進してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、以下のテーマを課題とし、その対策に取り組んでおります。また、SDGsの取り組みとも連携し、持続的成長、企業価値向上を実現してまいります。 ①ウォーターヘルスケア事業 整水器関連事業につきましては、現在の約85万件の整水器アクティブユーザー数を200万件とすることを目指しております。ユーザー数拡大の早期実現のためには販売力を強化し、整水器市場を拡大させることが最も重要であると考えております。 職域販売におきましては、「セミナー数×1セミナーあたりの販売台数」が実績の基本的な要素となり、セミナー数の増加及び1セミナーあたりの販売台数の向上が業績拡大のための課題となります。セミナーにつきましては、代理店からの紹介をもとにした展開に加え、スポーツ分野、美容分野、金融機関等を通じた販路拡大に注力しており、一定の成果が表れております。1セミナーあたりの販売台数につきましては、営業トークを随時ブラッシュアップするとともに、営業ツールの見直し等、営業力の強化に取り組んでおります。また、今後の業容拡大に備え、営業人員の増員にも取り組んでおります。 卸・OEM部門では、成長余地が特に大きな海外取引の新規開拓に注力しておりますが、展開を更に大きく進めるためには、製品の海外での安全認証取得が不可欠なことから、その対応を進めております。 WEBマーケティングにも引き続き注力してまいります。適正な顧客獲得単価(CPA)を維持しながら業績を伸長させるため、自社メディアの強化及び資料請求からの購買率の向上を課題として取り組んでおります。また、電解水素水、整水器の認知や理解向上にも寄与するものであり、既存の販売チャネルとのシナジーを念頭に、全体最適化を追求しております。 生産面においては、以前より仕入調達コストは上昇傾向にありましたが、中東情勢等に起因し、更なる上昇や調達遅延などが発生する恐れがあります。代替部品の確保等の対策は講じておりますが、今後も仕入先との連携を密にし、安定的な生産体制の維持に努めてまいります。 インドネシアでのボトルドウォーター事業につきましては、ミネラルウォーター市場に占めるアルカリ水の市場割合を拡大させることが重要であると考えております。将来の飛躍的成長に向けて、TVCMやSNS等を活用した広告宣伝や大規模イベントの実施など、マーケティングへの先行投資を継続しております。ペットボトル販売ではジャワ島外へ展開地域拡大を進めるとともに、ガロン宅配では、ジャカルタ市内を中心に専属のディストリビューターを増やし、より地域に密着した販売体制の構築に取り組んでおります。また、販売拡大に対応するための新工場の建設を進めており、安定供給体制の構築及び生産効率の向上に取り組んでおります。 ②医療関連事業 電解水透析事業につきましては、メイン商材である多人数用電解水透析システムの導入は、施設にとって設備投資となります。通常、透析用水作製装置は10年以上使用されることが多く、電解水透析システムの導入タイミングは、施設の新設時か経年劣化による装置の入替え時となり、時機を逸すると次の営業機会までのスパンが長くなります。より多くの商機を確保するため、透析学会以外にも腎臓関連の学会、各地の臨床工学技士会でのセミナー展開など活動域を拡大するとともに、代理店との連携強化により新規案件の開拓に注力しております。 また、電解水透析システムをより多くの施設に導入いただくには、水の質、安定性はもちろん、システムの小型化やメンテナンス性の向上、コストも重要な要素です。今後、より普及を促進することを目指し、医療機器化も視野にさらなる改良、開発に取り組んでおります。 細胞バンク事業につきましては、国内ではさい帯血、さい帯の保管率は約1%と、諸外国に比べて低く、例えばシンガポールでは約20%、韓国では約7%の水準と言われており、日本においては保管率向上の余地は十分にあると認識しております。一方で出生数が漸減している中、中長期的な成長のためには海外進出が必要と考えており、国内事業基盤の強化に加えて海外展開の推進が不可欠となっております。そのため、国内事業基盤の強化、海外展開の推進、臨床応用・利用拡大の3点を重点課題として位置付けております。 まず国内事業基盤の強化のため、将来的には現在の約2.5倍にあたる年間保管検体数20,000検体(国内出生数の約3%)をめざしております。この目標に向け、医療機関との連携の一層の強化、WEB・SNSを活用したオンラインマーケティング、リアルイベントの全国展開等を推進してまいります。さらに保管料5年分無料キャンペーンなどの販促施策を期間限定で実施し、資料請求数及び成約率の向上を図ってまいります。また、基幹システムの老朽化対応及び業務効率化のため、かねてより準備を進めてきたシステムのリプレースを2027年3月期に実施する予定です。 次に海外展開の推進として、シンガポールに現地法人「STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.」を2024年11月に設立し、2027年3月期半ばの稼働開始に向けた準備を進めております。2026年6月には細胞処理センター、細胞保管センターが完成し、事業基盤の整備が最終段階に入っております。今後は、まずシンガポール及びインドネシア・ジャカルタ近郊を中心にマーケティング活動を本格化させるとともに、中期的には東南アジア全域への展開を進めてまいります。最先端設備と日本品質による安全性・信頼性を強みに、シンガポールを起点として、東南アジア地域において存在感のあるプレイヤーとなることを目指してまいります。 最後に、臨床応用・利用拡大として、大阪公立大学及び高知大学におけるさい帯血を用いた臨床研究、米国デューク大学による脳性麻痺児等へのさい帯血投与プログラムへの支援や、大学等との共同・協力による先進的な研究開発・臨床研究にも継続的に取り組んでおります。具体的には、国際医療福祉大学医学部眼科学教室及び医療法人社団栄和会と共同で、さい帯間葉系細胞由来培養上清を用いた新たな眼疾患治療の開発を進めております。 さらに、医療機関と連携し、さい帯・さい帯血を利用した第二種再生医療等提供計画の具体化に向けた取り組みも推進しております。加えて、株式会社iPSポータルと共同で、自家さい帯血由来iPS細胞の製造・保管サービスの実用化に向けた検討を進めるほか、さい帯由来培養上清液の美容・自由診療領域での利用拡大にも取り組み、保管細胞の活用機会拡大を図ってまいります。 これらの研究開発の進展により、保管した細胞の活用領域は今後さらに拡大していくものと考えております。従来、さい帯・さい帯血保管は「万一の場合に備えた将来への備え」として認識される側面がありましたが、今後は再生医療や自由診療等における具体的な活用を前提とした保管ニーズへと変化していくことが期待され、これに伴い保管需要のさらなる拡大を見込んでおります。 ③新規事業 当社グループが持続的に成長していくためには、現在の主軸事業である整水器関連事業の他に、新たな事業軸を構築することが必要であると考えております。その一つとして最も注力しております医療関連事業の他、農業分野や工業分野でも電解水素水による新規事業の創出を目的とした研究開発に取り組んでおります。いずれも非常に大きな将来性がある分野です。今後も、グループ全体のシナジーを念頭に、将来性の見込める新規事業に対して先行投資を実施してまいります。 ④サステナビリティ 当社グループでは、5つの重要領域(健康・医療、環境、ひと、社会、サプライチェーン)における9つのマテリアリティ(重要課題)を特定しております。企業活動を通じて、社会課題を解決していくべく鋭意取り組んでまいります。 ・健康寿命の延伸への貢献 ・新しい医療(治療法・サービス)の開発 ・地球温暖化対策への対応 ・環境対策(循環型社会の構築)への貢献 ・ダイバーシティ&インクルージョンの推進 ・働き方改革の実施 ・地域社会との共存 ・農業分野への貢献 ・持続可能な調達の実施 ⑤人財 当社グループが持続的な成長を実現するためには、多様な人財の登用、育成が必要です。中でも、女性の活躍は不可欠であると考えており、マテリアリティでもありますダイバーシティ&インクルージョンに取り組んでまいります。また、社員の生産性の向上や健全な労働環境づくりを目的に、代表取締役を責任者とした体制で「健康経営」を推進するなど、働き方改革にも取り組んでまいります。 ⑥ガバナンス 当社グループが持続的な企業価値向上を実現するためには、経営の健全性、公正性及び透明性を高くすることが重要であると考えており、コーポレート・ガバナンスが適切に機能するための体制強化を図ってまいります。
事業等のリスク3,256字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ただし、以下に記載したリスクは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 取扱製品、サービスの売上構成に関して 当社グループの主力取扱製品は、電解水素水整水器(連結売上高に占める割合38.7%)及びその浄水カートリッジ(同24.2%)であり、当社グループの業績は当該整水器関連事業への依存度が高い状況です。浄水カートリッジ販売は、外的影響を受けにくい安定した収益基盤となっておりますが、整水器につきましては、何らかの理由で営業活動に支障が出た場合、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。 グループの収益基盤強化のため、整水器以外の事業(ウォーターヘルスケア事業のボトルドウォーター事業や医療関連事業)の成長に向けて取り組んでおり、これらの伸長により、整水器の売上高構成比は下がりつつあり、リスクは軽減しております。 (2) 販売チャネルに関して 当社グループの主事業である電解水素水整水器販売において、対面による説明販売を主とする職域販売、取付・紹介販売、店頭催事販売及びメンテナンス(修理)時の販売が整水器売上高の78.4%を占めており、コロナ禍のように人との対面機会が制限される事態が発生すると、営業機会が減り、当社グループ業績に影響を及ぼす可能性があります。 リモート営業やWEBマーケティングなど、対面によらない販売チャネルの構築にも注力しております。 (3) 原材料及び部品の調達に関して 当社グループは、海外も含めて多数の取引先から原材料及び部品を仕入れております。当社グループがコントロールできない自然災害や市況変動、そのサプライヤーの原材料及び部品の確保状況によって部材の調達ができず、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。同一部品の仕入先を複数確保するとともに、コストも勘案しながら国内で調達できる体制を目指してまいります。 また、SDGsの観点からサステナブルな調達活動に対する社会的要請が今後より強くなると見込まれ、対応の遅れが業績に影響を及ぼす可能性があります。社会と環境に配慮した責任ある調達活動を実施してまいります。 (4) 品質管理に関して ウォーターヘルスケア事業の主製品である電解水素水整水器は、製品に何らかの欠陥が発見された場合など、製造物にかかる賠償責任を負っております。また、顧客の安全のために大規模なリコールを実施する可能性があり、これらにより当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。電解水素水整水器はQMS省令※1に則り、ISO13485及びISO9001※2を取得した自社工場で製造しており、安全を最優先課題とし、品質の維持・向上に努めております。また、製造物に関して賠償が発生した場合に備え、対象となる全ての製品につき保険に加入しております。インドネシアのボトリング工場におきましても整水器と同様に製品の欠陥や賠償が発生するリスクがありますが、日本水準の品質管理の運用を目指し、設備管理、社員教育を実施しております。 医療関連事業の細胞バンク事業におきましては、細胞の分離・処理作業に必要な試薬や長期保管用タンクの冷却用液体窒素の供給が滞ったり、設備が正常に稼動しないなどにより細胞の品質維持に支障をきたす場合があります。これらにより、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。ステムセル研究所では、グローバル品質規格であるAABB※3やISO9001といった第三者の認証機関より査察を受け、品質や設備運用の維持向上に努めております。 ※1 QMS省令: 医療機器、対外診断用医薬品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(Quality Management System)。 ※2 ISO13485、ISO9001:ISOとは、工業分野の国際標準規格。中でもISO13485は、医療機器の品質標準規格。 ※3 血液・バイオセラピー振興協会(Association for the Advancement of Blood & Biotherapies)。 (5) 風評被害に関して 当社グループが展開する各事業において、当社以外の事業者が関連法令に違反して当該違反の事実がマスメディア等に取り上げられた場合やSNS等でネガティブな情報が掲載された場合に、当社グループも風評被害を受け、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。業界団体のコンプライアンス強化の取り組みにも積極的に関与し、健全な市場環境の維持に努めます。 (6) 法的規制等に関して 当社グループは事業遂行にあたり、法的規制を受けております。国内の整水器関連事業におきましては、医薬品医療機器等法(薬機法)の規制を受けており、医療機器の製造を行うためには厚生労働省より指定を受けた第三者認証機関より医療機器製造販売認証を必要とし、また、販売に当たっては販売業の届出をする必要があります。細胞バンク事業におきましては、再生医療等安全性確保法により、さい帯血を処理するには特定細胞加工物製造許可を必要とします。また、その他事業も含め、国内におきましては独占禁止法や個人情報の保護に関する法律等の法規制を受けております。事業を展開する各国におきましては、当該国の法的規制の適用を受けております。当社グループでは、それぞれ法規制に対応した体制を整備しておりますが、関連する法令の改正、強化や新たな法規制が制定された場合、これらの法規制等に違反した場合、社会的要請に反した行動をした場合など、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁等により、当社グループ事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。業界団体のネットワークも活用し、関連法令に関する情報取得に努めております。 (7) 情報セキュリティに関して 企業を標的にしたサイバー攻撃の脅威など情報セキュリティリスクが高まっております。個人情報の管理につきましては細心の注意を払っておりますが、社内の情報システムの不具合やサイバー攻撃等により個人情報の漏洩や不正使用等が発生した場合、社会的信用の低下や賠償金の支払い等により、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。 秘密情報の漏洩や不正使用等を防止するため、情報セキュリティ対策ツールの導入やIT資産の一元管理を実施しております。また、端末の常時監視や重要データの適切な保管体制を構築するとともに、外部の専門機関とも連携しながらサイバー攻撃への対策強化に取り組んでおります。さらに、従業員への教育・啓発活動を継続的に実施し、情報セキュリティ意識の向上にも努めております。 (8) 災害・事故等に関して 大地震等の大規模自然災害や火災等の突発的な事故が発生した場合は、生産設備等に多大な損害を被る可能性があり、操業の中断により出荷に遅れが生じ、また破損した建物や設備の復旧に多額の費用がかかるおそれがあります。また、コロナ禍のように、新型の感染症等が拡大した場合、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、災害・事故等の発生に備えたリスク管理を実施しております。 また、事業継続計画(BCP)の一環として、生産拠点のリスク分散を目的に一部製品の委託生産を開始しており、有事の際には生産体制の柔軟な見直しを行うことで、安定供給の維持に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)7,244字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (財政状態) 当連結会計年度の財政状態は以下のとおりであります。 資産合計は36,067百万円となり、前連結会計年度末に比べ713百万円増加(前期比2.0%増)いたしました。 負債合計は10,585百万円となり、前連結会計年度末に比べ778百万円増加(同7.9%増)いたしました。 純資産合計は25,481百万円となり、前連結会計年度末に比べ64百万円減少(同0.3%減)いたしました。 (経営成績) 当連結会計年度における当社グループの売上高は24,159百万円(前期比7.5%増)、営業利益は2,940百万円(同10.5%減)、経常利益は3,147百万円(同11.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,030百万円(同9.4%減)となりました。 セグメント別の業績は以下のとおりであります。 ウォーターヘルスケア事業の売上高は21,135百万円(前期比8.0%増)、セグメント利益は2,711百万円(同6.4%減)となりました。 医療関連事業の売上高は3,024百万円(前期比4.4%増)、セグメント利益は228百万円(同41.3%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より1,685百万円減少して13,709百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は2,851百万円(前期は2,675百万円の収入)となりました。 これは主に売上債権の増加783百万円及び法人税等の支払額954百万円がありましたが、税金等調整前当期純利益3,146百万円、減価償却費512百万円の計上、前受金の増加370百万円及び株式報酬引当金の増加100百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は2,074百万円(前期は1,887百万円の支出)となりました。 これは主に有価証券の償還による収入1,000百万円がありましたが、投資有価証券の取得による支出1,200百万円、有形固定資産の取得による支出520百万円、定期預金の預入による支出500百万円、保険積立金の積立による支出474百万円及び関係会社株式の取得による支出374百万円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は2,411百万円(前期は552百万円の収入)となりました。 これは主に自己株式の取得による支出1,161百万円、配当金の支払額1,076百万円、長期借入金の返済による支出120百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) ウォーターヘルスケア事業   6,414,822   111.7 電解水素水整水器   2,986,466   106.5 カートリッジ   1,161,412   104.6 ボトルドウォーター   2,266,943   124.1 医療関連事業   41,664   87.4 合計   6,456,487   111.5 (注) 金額は製造原価によっております。 b. 受注実績 当社グループは見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) ウォーターヘルスケア事業   21,135,156   108.0 電解水素水整水器   9,358,075   101.5 カートリッジ   5,847,750   104.2 ボトルドウォーター   4,782,345   129.2 その他   1,146,985   110.9 医療関連事業   3,024,206   104.4 合計   24,159,363   107.5 (注) 上記販売高のうち、日本トリム単体の販売高は電解水素水整水器9,242,706千円(前期比101.8%)、カートリッジ5,836,541千円(同104.2%)であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態の分析 当連結会計年度の総資産は36,067百万円となり、前連結会計年度末に比べ713百万円増加(前期比2.0%増)いたしました。 (資産) 流動資産は23,355百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,395百万円減少(同5.6%減)いたしました。主な要因は、受取手形及び売掛金が776百万円増加した一方で、有価証券1,001百万円の償還や現金及び預金が1,185百万円減少したことによるものであります。 固定資産は12,712百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,108百万円増加(同19.9%増)いたしました。主な要因は、投資有価証券が1,553百万円、投資その他の資産のその他に含まれる保険積立金が474百万円増加したことによるものであります。 (負債) 流動負債は7,727百万円となり、前連結会計年度末に比べ572百万円増加(同8.0%増)いたしました。主な要因は、子会社であるステムセル研究所の業績伸長等に伴う前受金の増加371百万円及びその他に含まれる未払金が152百万円増加したことによるものであります。 固定負債は2,858百万円となり、前連結会計年度末に比べ206百万円増加(同7.8%増)いたしました。主な要因は、長期借入金の返済により119百万円減少した一方で、株式報酬引当金が98百万円、退職給付に係る負債が54百万円及びその他に含まれる長期預り保証金が67百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産は25,481百万円となり、前連結会計年度末に比べ64百万円減少(同0.3%減)いたしました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益2,030百万円の計上及び非支配株主持分が161百万円増加した一方で、配当金1,077百万円の支払い及び自己株式1,076百万円の増加があったことによるものであります。 経営成績の分析 (売上高) 売上高は前連結会計年度に比べ、1,695百万円増加して24,159百万円(前期比7.5%増)となり、5期連続の増収となりました。 <ウォーターヘルスケア事業> ウォーターヘルスケア事業の売上高は21,135百万円(前期比8.0%増)となり、そのうち国内の整水器販売事業は、整水器売上高が9,242百万円(同1.8%増)となりました。 直接販売部門では、主軸である職域販売部門(DS事業部)において、売上高が前期比4.0%増となりました。直販部門の中でも最も効率性の高い販売チャネルとして、本事業部の拡大に注力しており、適切な人員配置、新商品の投入、販売価格の見直しなどの施策が奏功し、収益拡大につながりました。また、スポーツ分野、美容分野、金融機関等における販路開拓も順調に進捗しております。 間接販売部門の卸・OEM部門におきましては、売上高が前期比4.6%減となりました。当期は第1四半期における一部既存代理店向け売上の鈍化の影響により減収でのスタートとなりましたが、その後は代理店への販売支援強化により回復基調で推移し、次期以降の販売拡大に向けた手応えを得ております。 ストックビジネスである国内カートリッジ販売につきましては、売上高が5,836百万円(前期比4.2%増)と堅調に推移いたしました。引き続き、定期的な情報配信やフォロー架電などの顧客サービスを強化し、安定した収益基盤の維持・拡大に努めてまいります。 海外では、インドネシアのボトルドウォーター事業を展開するPT.SUPER WAHANA TEHNOの売上高が4,785百万円(前期比29.2%増)と大幅に伸長し、5期連続で過去最高の売上高を更新しました。 マーケットシェア拡大に向けたTVCMやSNS広告、各種プロモーション施策の強化により、月間売上高の過去最高を7度更新するなど、順調に成長しております。インドネシアにおいては安定的な経済成長に伴う所得水準の向上を背景に、健康志向が着実に高まりを見せております。このような市場環境は、同社が強みとする「健康に良い水」のブランディングと高い親和性があり、当社ブランドの優位性が発揮されやすい環境にあります。当社は本事業を中長期的な成長ドライバーとして位置付けており、今後の需要拡大を的確に取り込み、更なる飛躍を目指してまいります。また、拡大する需要に対応すべく新たな自社工場建設を進めており、2027年度中の稼働を目標に、生産能力増強、経営効率向上を図ってまいります。 <医療関連事業> 医療関連事業の売上高は3,024百万円(前期比4.4%増)となりました。 電解水透析(*1)事業では、売上高が102百万円(前期比5.6%減)となりました。電解水透析導入施設は、当期に新規導入した3施設を含めて現在37施設、1,127床となり、約3,400名の方が電解水透析治療を受けられております。毎年開催される「日本透析医学会学術集会・総会」においての注目度は高まっており、本総会を契機に電解水透析に関心を持たれた施設との商談が進展しております。 電解水透析は、透析患者のWell-beingに大きく寄与できる革新的な技術であり、エビデンスの強化及び透析装置の改良に取り組み、次世代のグローバルスタンダード療法としての普及拡大を目指しております。引き続き、腎臓関連学会や各地の臨床工学技士会でのセミナー展開などを通じた認知向上、代理店との連携強化による新規案件の開拓、透析患者の方々への情報発信の強化など、普及拡大に向けた基盤構築に注力してまいります。 (*1)電解水透析とは、透析治療で使用される透析液の希釈水を、当社技術による電解RO水とすることで、透析液に水素を溶存させる次世代新規治療法です。溶媒である水の機能に着目した世界初の技術であり、通常透析と比較して投薬量の減少や、合併症併発率、粗死亡率の低減が示唆されるデータを取得しており、注目を集めております。 再生医療関連事業では、売上高が前期比4.7%増の2,921百万円となりました。ステムセル研究所の細胞バンク事業において、さい帯・さい帯血の両方を採取し保管する新保管プランを2024年11月より導入したことにより、さい帯・さい帯血を合わせた総保管数が大きく伸び、当期において売上高過去最高を更新いたしました。2026年3月末時点の累計保管検体数は11万件を超えており、これらの検体からは契約期間にわたり継続的に保管料収入が発生するため、保管検体数の増加は将来のストック収益の拡大に繋がり、同社の安定した収益基盤の構築に寄与しております。 (売上原価及び売上総利益) 売上原価は前連結会計年度に比べ、739百万円増加し、7,766百万円(前期比10.5%増)となり、売上総利益は956百万円増加し、16,392百万円(同6.2%増)となりました。ともに増加した主な要因は、整水器関連事業、ボトルドウォーター事業、細胞バンク事業でそれぞれ売上高が伸長したことによります。 売上原価率については32.1%となり、前期比0.9ポイント増となりました。悪化した主な要因は、各事業の売上構成比の変化により原価率が高いボトルドウォーター事業の割合が増加したこと及び整水器関連事業においては整水器の電極板に触媒として使用しているプラチナの価格高騰をはじめとする原材料価格の上昇によるものであります。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ、1,301百万円増加し、13,452百万円(前期比10.7%増)となりました。増加した主な要因は、整水器販売やボトルドウォーター事業の伸長により営業費が増加したほか、定期昇給や人員増加などによる人件費の増加及びインドネシアのボトルドウォーター事業におけるマーケティング施策の強化に伴う費用増加によるものです。 当社グループでは、将来の飛躍に向けた先行投資として研究開発やPR活動のほか、人員の採用にも積極的に取り組むとともに、コスト削減にも鋭意取り組んでおります。 (経常利益) 経常利益は前連結会計年度に比べ、387百万円減少し、3,147百万円(前期比11.0%減)となりました。 売上高経常利益率は前期の15.7%から当期は13.0%となり、2.7ポイント減少しました。上述のとおり、ボトルドウォーター事業の販売が伸びたことなどによるセールスミックスの変化や整水器の製造コストの上昇により売上原価率が0.9ポイント増加したことに加え、販売費及び一般管理費の増加により営業利益率が前期比で2.5ポイント減少したためであります。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループでは、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として経常利益率20%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上を目標指標としております。経常利益率については前述のとおりであり、ROEは8.5%となりました。 次期につきましては、整水器や浄水カートリッジ、ペットボトルやガロンの販売数増加による収益増加を見込んでいるものの、整水器関連事業の営業体制強化に伴う人員増やボトルドウォーター事業のマーケティングへの先行投資の強化を見込んでいるため、経常利益率は13.0%、ROEは9.0%を計画しております。引き続き資産効率を意識した経営を行ってまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりであります。 ウォーターヘルスケア事業及び医療関連事業の両事業において、原則、営業活動により獲得した自己資金により運営しております。 当社は、「資本効率性」「株主還元」「財務健全性」をバランス良く実現し、株主価値の持続的向上を目指すことを資本政策の基本方針としております。これらを実現するため、収益性の高い整水器関連事業を軸に経営基盤確立のための内部留保の充実を図りつつ、累進的な株主還元を実施してまいります。整水器の普及拡大にはエビデンスの取得が不可欠であるとの考えのもと、電解水素水の新たな機能の解明や、他分野への用途拡大を見据えた産学共同研究開発を積極的に推進し、投資を行っております。また、浄水カートリッジ販売につきましては毎期着実に伸長しており、安定的収益基盤として当社グループの財務健全性に大きく寄与しております。事業拡大のための設備投資や業務効率化のための基幹システムへの投資についても随時積極的に行っております。 整水器関連事業とともに、電解水透析事業、再生医療関連事業などの医療関連事業の成長により、グローバルなメディカルカンパニーへと発展を遂げ、持続的成長を実現してまいります。 株主還元につきましては、資本政策の基本方針のもと、DOE(株主資本配当率)4%とし、業績に多大な影響を及ぼすことがない限り、財務健全性を確保しながら累進的な配当を実施することとしております。当方針に則り、当期末の剰余金の配当は前期の普通配当の1株当たり130円と同額の130円(DOE 4.1%)とすることを2026年6月23日開催予定の第44期定時株主総会で決議する予定です。 次期につきましては、業績予想達成時のDOE4.0%に相当する当期と同じ1株130円を予定しております。今後の市場環境の動向、業績の状況を見極めながら、適正な配当金額について検討を継続し、変更する場合は速やかに公表いたします。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 詳細については、「第5経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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