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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヨコオ

YOKOWO CO.,LTD.6800 · Prime · 電気機器

自動車向けアンテナ(VCCS)と高周波ケーブル(CTC)で存在感。車載通信・放送用部品でニッチなトップ企業。

概要

株式会社ヨコオは、自動車向けワイヤーハーネスや車載アンテナを主力とする電機メーカーである。1922年に東京・墨田区で創業し、1962年に東京証券取引所第二部に上場、現在はプライム市場に所属する。2025年3月期の連結売上高は829億円、営業利益42億円、純利益22億円。従業員数は7,624名で、アジアを中心に世界14カ国に製造・販売拠点を持つ。車載用アンテナモジュールでは世界トップクラスのシェアを誇り、高周波同軸ケーブル、燃料電池部品、医療機器用微細部品なども手掛ける技術立脚型企業である。

四つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

ヨコオの事業は、車載用アンテナと通信モジュールを扱うVCCS(Vehicle Connectivity Communication System)、高周波同軸ケーブルやワイヤーハーネスを供給するCTC(Cable and Component)、燃料電池関連部品と医療機器向け微細加工部品のFC・MD、そしてAI・ロボティクスなどの先端分野向け試作品を手掛けるインキュベーションセンターの4区分で構成される。2025年3月期のセグメント別売上高(外部顧客)は、VCCSが約460億円、CTCが約230億円、FC・MDが約130億円、インキュベーションセンターが約10億円。VCCSが全社売上の約55%を占める最大セグメントであり、自動車産業の電動化・コネクテッド化に支えられて堅調に推移している。CTCは半導体検査需要の拡大を背景に成長が加速しており、FC・MDは燃料電池普及の動きと医療機器の高性能化に伴い事業基盤を固めつつある。

アジアを中心としたグローバル生産・販売網

ヨコオは本社を東京都千代田区に置き、国内製造子会社3社、海外製造子会社6社、海外販売子会社12社、関連会社2社でグループを形成する。海外生産拠点は台湾、香港、シンガポール、マレーシア、中国(東莞)、韓国、タイ、ベトナム、フィリピン、メキシコ(2022年に解散)、インド(合弁)など多岐にわたる。特にベトナムとフィリピンではVCCS製品の量産設備への投資を積極化しており、2025年3月期には両拠点で合計約15億円の設備投資を実施した。販売面では北米、欧州にも子会社を配置し、現地自動車メーカーや通信機器メーカーへの直接販売チャネルを持つ。全従業員の約8割が海外で働いており、グローバルな調達・生産・販売網を構築している。

安定した収益基盤と中期的な成長目標

ヨコオの売上高は2013年3月期の292億円から2025年3月期の829億円へと約2.8倍に成長した。営業利益率は過去5年平均で約5%台と安定しているが、2025年3月期の営業利益率は5.0%と前期(4.9%)から微増にとどまった。同社は中期経営計画で「ミニマム10(売上高営業利益率・投下資本利益率・自己資本利益率を10%以上)」と「連結売上高1,000億円」を目標に掲げる。特にCTC事業の半導体検査関連製品とMD事業の医療機器部品を成長エンジンと位置づけ、2025年には株式会社光波のネットワークソリューション事業を承継し、CTCの製品ラインナップを拡充した。一方でVCCSは「キャッシュカウ事業」と位置付け、安定収益を生み出すとともに、固定費構造改革による収益性改善を進めている。

グループ全体を支える研究開発と技術基盤

ヨコオは「技術立脚企業」を標榜し、アンテナ技術、マイクロウェーブ技術、表面改質材料技術、微細精密加工技術の四つを中核技術とする。研究開発は本社の開発本部と富岡工場、先端デバイスセンター、MEMS開発センターなどで行われ、2025年3月期の研究開発費は約40億円と推定される(売上高比約4.8%)。VCCSではADAS(先進運転支援システム)向けアンテナの量産を開始し、CTCでは生成AI向け半導体の検査工程に対応した高周波プローブカードを開発。FC・MDでは燃料電池セパレータの表面処理技術や、カテーテル用極細ワイヤの加工技術を磨いている。インキュベーションセンターでは社外パートナーとの連携による新規事業創出を狙い、M&Aやアライアンスも積極的に活用する方針である。

業界の中での役割は車載電子部品・高周波ケーブルのメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
901億円
営業利益
50億円
営業利益率
5.5%
純利益
39億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01VCCS(Vehicle Connectivity Communication System)主力

車載用アンテナモジュール、通信モジュール等を提供。自動車のTV・ラジオ・GPS・携帯電話通信等の無線システムに不可欠なアンテナ製品を独自開発・製造。国内外の自動車メーカー・部品メーカー向け。

主な製品・サービス1
車載用アンテナモジュール国内シェア首位
TV、ラジオ、GPS、セルラー、V2X等に対応した統合アンテナ。自動車のルーフやガラスに内蔵される。

02CTC(Cable and Component)主力

高周波同軸ケーブル、ワイヤーハーネス、コネクタ等を提供。携帯電話基地局、通信機器、測定器、車載機器向けに高品質なケーブルアセンブリを供給。

主な製品・サービス2
高周波同軸ケーブル
低損失・高シールド性能を実現した同軸ケーブル。無線通信機器の内部配線や接続に使用。
ワイヤーハーネス
複数の電線・ケーブルを束ねた配線部品。車載や産業機器向けにカスタム設計。

03FC・MD(Fuel Cell / Medical Device)準主力

燃料電池関連部品(セパレータ、スタック部品等)及び医療機器向け部品(カテーテル用ワイヤ、内視鏡用部品等)を提供。燃料電池の普及や医療機器の高性能化に対応した精密加工技術を活かす。

燃料電池用セパレータでは独自のプレス成形技術

主な製品・サービス2
燃料電池関連部品
燃料電池スタックのセパレータ等、水素エネルギー関連の精密部品。
医療機器向け部品
カテーテル用ワイヤ、ガイドワイヤ、内視鏡用部品等、高精度な医療用金属部品。

04インキュベーションセンター副次

未来技術や新事業の育成を目的とし、AI・ロボティクス・バイオ等の先進分野向け試作品・少量生産を手掛ける。社内ベンチャー的な位置づけで、新規事業創出を担う。

主な製品・サービス1
先進分野向け試作品・少量生産品
AI、ロボティクス、バイオ等先端分野の研究開発向けカスタム電子機器・部品。

製品と技術

車載用アンテナモジュール:統合無線を一つの筐体に

VCCSセグメントの主力製品は、自動車のルーフやガラスに内蔵される車載用アンテナモジュールである。テレビ、ラジオ、GPS、携帯電話通信(セルラー)、V2X(車車間・路車間通信)など複数の無線システムに対応し、一つのアンテナ筐体で多周波数帯をカバーする。ヨコオはこの分野で世界トップクラスのシェアを持ち、国内外の自動車メーカーに供給している。近年はADAS(先進運転支援システム)向けアンテナの需要が拡大しており、2025年3月期にはADAS製品の量産を開始した。また、インド市場向けのローコスト製品も開発し、成長市場でのシェア拡大を狙う。生産はベトナム、フィリピン、中国などの海外拠点で行われ、自動車の電子化・コネクテッド化に対応するため、高周波設計技術と電磁波シミュレーション技術に強みを持つ。

高周波同軸ケーブルとワイヤーハーネス:通信と検査の基幹部品

CTCセグメントでは、高周波同軸ケーブル、ワイヤーハーネス、コネクタなどを提供する。高周波同軸ケーブルは低損失で高シールド性能を持ち、携帯電話基地局、通信機器、測定器、車載機器の内部配線に使用される。特に半導体検査装置向けの高周波ケーブルアセンブリは、生成AI向け半導体のテスト需要拡大に伴い受注が急増している。ワイヤーハーネスは複数の電線を束ねた配線部品で、車載や産業機器向けにカスタム設計される。2025年には光波のネットワークソリューション事業を承継し、光通信関連のケーブルアセンブリや測定器用ケーブルもラインアップに加わった。これらの製品は、マレーシアや日本の工場で生産され、高周波特性の評価技術や自動組立技術によって品質を支えている。

燃料電池部品と医療機器部品:精密加工が生きる二つの分野

FC・MDセグメントは、燃料電池関連部品と医療機器向け部品の二本柱で構成される。燃料電池分野では、燃料電池スタックのセパレータや周辺部品を供給する。表面改質技術を活用し、導電性や耐食性を高めたセパレータが特徴で、水素エネルギーの普及を見据えて量産設備への投資を進めている。医療機器分野では、カテーテル用ワイヤ、ガイドワイヤ、内視鏡用部品など、微細精密加工技術を活かした金属部品を製造する。2006年に生産を開始し、2025年3月期には医療製販業認可を取得、自社企画製品の上市を目指す。これにより、部品供給から自社ブランド製品へと事業領域を拡大する計画である。両分野とも、ヨコオが得意とする微細加工・表面処理・高周波技術の応用範囲を広げる戦略的な位置づけにある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位車載用アンテナモジュール国内シェアトップVCCS(Vehicle Connectivity Communication System)
  • FC・MD(Fuel Cell / Medical Device)燃料電池用セパレータでは独自のプレス成形技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子部品メーカー、安定成長・高収益

ヨコオは売上高829億円、営業利益率5.1%の電子部品メーカー。同業のイビデンや日清紡HDと比べ規模は中堅だが、自動車向けコネクタなどで安定した収益基盤を持つ。売上高は緩やかに成長し、経営の安定性が強み。

強み

  • 売上高829億円、営業利益率5%超と堅調。
  • 車載向け部品で安定受注、EV化も追い風。
  • コネクタなどで長年の実績と顧客信頼。
  • 自己資本比率が高く、投資余力を確保。

課題

  • 電子部品業界は価格競争が激しく、収益圧迫。
  • 自動車市場の成熟で成長率が限定的。
  • EV・自動運転向け新技術開発が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がヨコオ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17839SHOEI1,105億円16.8倍
25195バンドー化学1,087億円9.6倍
36463TPR1,081億円11.3倍
46282オイレス工業966億円16.9倍
56961エンプラス939億円16.6倍
66800ヨコオ892億円22.5倍
74290プレステージ・インターナショナル886億円14.9倍
85851リョービ881億円8.3倍
97199プレミアグループ835億円13.1倍
107239タチエス829億円8.7倍
112734サーラコーポレーション800億円10.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

墨田区で創業し、カーアンテナで自動車部品に参入

1922年、横尾忠太郎が東京都墨田区でヨコオの前身となる個人事業を創業した。当初は金属加工を手掛けていたが、1951年に株式会社に改組。1956年にはロッドアンテナの生産を開始し(2003年に撤退)、翌1957年にはカーアンテナの生産を始めた。これが現在のVCCS事業の原点となる。1959年にはスポーツ用品事業にも進出したが、こちらも1995年に撤退している。1962年には東京証券取引所第二部に株式を上場し、資本市場から資金を調達する基盤を整えた。創業から40年余りの間に、自動車部品と通信機器の分野で技術を蓄積し、後の多角化の礎を築いた。

アジア進出を皮切りに海外生産体制を構築

1967年、台湾に初めての海外拠点として「台湾横尾工業股イ分有限公司」(現・友華科技股イ分有限公司)を設立した。その後1973年には香港、1978年にはシンガポール、1987年にはマレーシアと、東南アジアに製造・販売子会社を次々と設立。1984年にはアメリカ法人、1986年にはヨーロッパ法人を設立し、グローバルな販売網を拡大した。1994年には中国・東莞に進出し、自動車部品と通信機器の生産を開始。これらの海外子会社は、現地の自動車メーカーや通信機器メーカーへの納入を担い、ヨコオの国際的な事業基盤を支えている。1990年には社名を「株式会社ヨコオ」に変更し、ブランドの統一を図った。

上場市場の変更と新たな事業分野への進出

2001年、ヨコオは東京証券取引所第一部に指定替えとなり、より多くの投資家から資金を調達できるようになった。2002年には米国(マニュファクチャリング)と韓国に子会社を設立し、北米と韓国市場でのプレゼンスを強化。2006年には医療機器用微細精密加工部品の生産を開始し、MD事業に参入した。2008年にはジェネシス・テクノロジーからプローブカード事業を譲り受け、半導体検査分野へ本格進出。同年、MEMS開発センターを開設し、微細加工技術の内製化を進めた。2011年にはベトナムに製造子会社を設立し、低コスト生産拠点を拡大。2022年の市場区分再編ではプライム市場に移行し、上場企業としての地位を維持している。

新中期計画の策定と光波事業承継による成長加速

2024年5月、ヨコオは「新中期経営計画2024-2028」を公表し、売上高1,000億円と利益率10%以上の達成を目標に掲げた。2025年3月期には、半導体検査需要の拡大を追い風にCTC事業が大幅増益となり、全社の営業利益は前期比18.7%増の50億円に達した。同年、株式会社光波からネットワークソリューション事業を承継し、CTCの製品ラインナップを拡充。一方で中国生産拠点の事業構造改革費用など特別損失を計上したが、負ののれん発生益もあり最終利益は前期比74.4%増の39億円となった。本社も2021年にJR神田万世橋ビルへ移転し、働きやすい環境を整備している。今後の注力分野として、インド市場への拡大や光電融合などの新技術領域への投資を計画している。

年表36件を開く

1920年代

  • 1922年創業故横尾忠太郎が東京都墨田区において創業。

1950年代

  • 1951年株式会社に改組。
  • 1956年ロッドアンテナ生産開始(2003年事業撤退)。
  • 1957年カーアンテナ生産開始。
  • 1959年スポーツ用品生産開始(1995年事業撤退)。

1960年代

  • 1962年上場東京証券取引所第二部上場。
  • 1967年台湾横尾工業股イ分有限公司(現・連結子会社友華科技股イ分有限公司)設立。

1970年代

  • 1973年香港横尾有限公司(現・連結子会社香港友華有限公司)設立。
  • 1978年YOKOWO (SINGAPORE) PTE.LTD.(現・連結子会社)設立。
  • 1979年回路検査機器事業開始。

1980年代

  • 1981年創業N.V.YOKOWO(EUROPE)S.A.設立。
  • 1983年衛星放送受信機器開発開始。
  • 1984年YOKOWO AMERICA CORPORATION(現・連結子会社)設立。
  • 1986年欧州・米国向衛星放送受信機器生産開始。回路検査機器製品を拡充。スプリングコネクタの生産開始。
  • 1987年マイクロ波応用機器製品を拡充。 YOKOWO ELECTRONICS (M) SDN.BHD.(現・連結子会社)設立。
  • 1989年東京本社社屋完成。開発本部拡充。

1990年代

  • 1990年商号変更社名を株式会社ヨコオに変更。
  • 1994年創業東莞友華電子有限公司設立。(2017年東莞友華汽車配件有限公司を存続会社とする吸収合併により消滅)
  • 1995年東莞友華汽車配件有限公司(現・連結子会社)設立。
  • 1996年マイクロウェーブセラミックス生産開始。
  • 1999年東莞友華通信配件有限公司(現・連結子会社)設立。 YOKOWO EUROPE LTD.設立(2023年解散)。

2000年代

  • 2000年創業ヨコオ・ディ・エス設立(2008年吸収合併)。
  • 2001年上場東京証券取引所第一部上場。
  • 2002年YOKOWO MANUFACTURING OF AMERICA LLC.(現・連結子会社)設立。 YOKOWO KOREA CO.,LTD.(現・連結子会社)設立。
  • 2004年合弁会社インペックヨコオ株式会社設立(韓国)(2008年譲渡)。
  • 2005年YOKOWO (FRANCE) S.A.S. 設立(2010年解散)。友華貿易(香港)有限公司(現・連結子会社)設立。中国工場拡充。
  • 2006年医療機器用微細精密加工部品、生産開始。
  • 2007年先端デバイスセンター開設。 YOKOWO (THAILAND) CO.,LTD.(現・連結子会社)設立。富岡工場拡充。
  • 2008年ジェネシス・テクノロジー㈱からプローブカード事業譲受。 MEMS開発センター開設。

2010年代

  • 2011年YOKOWO VIETNAM CO.,LTD.(現・連結子会社)設立。
  • 2015年創業YOKOWO de MEXICO S.A de C.V.設立(2022年解散)。
  • 2019年合弁会社LTCCマテリアルズ株式会社(現・持分法適用会社)設立。

2020年代

  • 2020年YOKOWO EUROPE GmbH(現・連結子会社)設立。 YOKOWO MANUFACTURING OF THE PHILIPPINES,INC.(現・連結子会社)設立。 Lumax Yokowo Technologies Pvt. Ltd.(現・持分法適用会社)設立。
  • 2021年JR神田万世橋ビルに本社を移転。
  • 2022年東京証券取引所の市場区分再編によりプライム市場に移行。株式会社ヨコオみらいサポート設立。 YOKOWO ELECTRONICS VIETNAM CO., LTD.(現・連結子会社)設立。
  • 2025年㈱光波からネットワークソリューション事業を承継。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2029年3月期まで10%以上
  • 投下資本利益率2029年3月期まで10%以上
  • 自己資本利益率2029年3月期まで10%以上
  • 連結売上高2029年3月期まで1,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオマネジメントの強化

    VCCS事業等の安定収益基盤から創出したキャッシュを活用し、CTC/MD事業等の注力事業へ積極投資することで成長を加速するとともに、安定収益事業では規律ある投資運営で財務健全性を確保する。

  2. 02

    両利きの経営の推進

    既存事業のビジネスモデル変革による深化と、光電融合等の新たな事業領域の探索を両輪で進める。新技術獲得やM&A/アライアンスにも積極的に取り組み、新規事業創出を目指す。

  3. 03

    人的資本経営とサステナビリティの推進

    従業員の育成を通じて組織の能力向上を図り、中長期的な企業価値向上につなげる。同時に、持続可能な社会への貢献を目指したサステナビリティ活動を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,624人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は816万円で、9期前と比べて+15.0%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は10.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月7,061
2018年3月7,927
2019年3月71041.012.67,694
2020年3月72641.112.48,334
2021年3月73040.912.28,238
2022年3月40.711.98,306
2023年3月75140.712.27,895
2024年3月76841.111.88,055
2025年3月77840.711.57,73354
2026年3月81640.710.87,62466

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率94.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社21(国内 8 / 海外 13、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
富岡工場 — 群馬県富岡市5,517百万円
VCCS CTC FC・MD インキュベー ションセンター 全社(共通)
本社 — HERMOSA BATAAN PHILIPPINES2,849百万円
VCCS
本社 — KULIM INDUSTRIAL ESTATE,KEDAH MALAYSIA2,625百万円
CTC FC・MD
本社 — NINH BINH PROVINCE VIETNAM2,465百万円
VCCS インキュベーションセンター
本社 — 中華人民共和国広東省東莞市1,645百万円
VCCS FC・MD インキュベーションセンター
本社 — 群馬県富岡市1,065百万円
VCCS
本社・営業所 — 長野県 上伊那郡飯島町他605百万円
CTC FC・MD
その他333百万円
全社(共通)
本社 — 東京都千代田区124百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ヨコオ 通信システム
    群馬県富岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ヨコオ プレシジョン
    群馬県富岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ユアー コンサルティング
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ヨコオみらい サポート
    群馬県富岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ナンシン
    長野県 上伊那郡飯島町 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    YOKOWO AMERICA CORPORATION
    ROLLING MEADOWS ILLINOIS U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YOKOWO MANUFACTURING OF AMERICA LLC
    HILLIARD OHIO, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    YOKOWO EUROPE GmbH
    MUNCHEN GERMANY · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    香港友華 有限公司
    KWAI CHUNG HONG KONG · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    友華貿易(香港)有限公司
    KWAI CHUNG HONG KONG · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東莞友華汽車 配件有限公司
    中華人民共和国 広東省東莞市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東莞友華通信 配件有限公司
    中華人民共和国 広東省東莞市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社9社を開く
  • 友華科技股イ分 有限公司台湾台北市100%
  • YOKOWO ELECTRONICS (M) SDN.BHD.KULIM INDUSTRIAL ESTATE, KEDAH MALAYSIA100%
  • YOKOWO (SINGAPORE) PTE.LTD.LAVENDER STREET SINGAPORE100%
  • YOKOWO (THAILAND) CO.,LTD.BANGKOK THAILAND100%
  • YOKOWO VIETNAM CO.,LTD.NINH BINH PROVINCE VIETNAM100%
  • YOKOWO MANUFACTURING OF THE PHILIPPINES,INC.HERMOSA BATAAN PHILIPPINES100%
  • YOKOWO ELECTRONICS VIETNAM CO., LTD.HUNG YEN PROVINCE VIETNAM100%
  • LTCCマテリアルズ㈱群馬県富岡市30%
  • LUMAX YOKOWO TECHNOLOGIES PVT. LTD.GURGAON, HARYANA, INDIA50%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は901億円営業利益50億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.7%、利益が+19.0%。

売上高
+8.7%
901億円
営業利益
+19.0%
50億円
純利益
+77.3%
39億円
営業利益率
5.5%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,010億円901億円
営業利益80億円50億円
純利益56億円39億円
1株あたり配当¥64¥64

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は259億円、営業利益は20億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+42.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q177−13
2024年1Q182−3−1.68
2024年2Q18621.12
2024年3Q20383.90
2024年4Q1985
2025年2Q408215.16
2025年4Q421215.016
2026年2Q427153.513
2026年4Q474357.426
2027年1Q259207.717

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は292億円から901億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.5%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益兆円営業利益率%純利益兆円
2013年3月0.030.000.00
2014年3月0.030.000.00
YOKOWO de MEXICO S.A de C.V.設立(2022年解散)。
2015年3月34.411.711.61
2016年3月0.040.000.00
2017年3月0.040.000.00
2018年3月0.050.000.00
合弁会社LTCCマテリアルズ株式会社(現・持分法適用会社)設立。
2019年3月0.050.000.00
YOKOWO EUROPE GmbH(現・連結子会社)設立。 YOKOWO MANUFACTURING OF THE PHILIPPINES,INC.(現・連結子会社)設立。 Lumax Yokowo Technologies Pvt. Ltd.(現・持分法適用会社)設立。
2020年3月0.060.000.00
2021年3月0.060.010.00
東京証券取引所の市場区分再編によりプライム市場に移行。株式会社ヨコオみらいサポート設立。 YOKOWO ELECTRONICS VIETNAM CO., LTD.(現・連結子会社)設立。
2022年3月0.070.010.00
2023年3月0.080.010.00
2024年3月0.080.000.00
2025年3月0.08420.005.10.00
2026年3月0.09500.015.50.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高901億円のうち、営業利益として残るのは50億円5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は39億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.2%723億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.2%128億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%50億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.3pt
5.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが43億円、投資CFが−44億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は182億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF兆円投資CF兆円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月0.00−0.00−600.00
2014年3月0.00−0.001−100.00
2015年3月1.76−1.24−4,2645,1403.55
2016年3月0.00−0.0011−20.00
2017年3月0.00−0.004140.01
2018年3月0.00−0.00−5−50.00
2019年3月0.00−0.002330.01
2020年3月0.01−0.0021320.01
2021年3月0.01−0.001950.02
2022年3月0.00−0.012−230.01
2023年3月0.01−0.0115140.02
2024年3月0.00−0.01−3−30.02
2025年3月0.01−0.00−46310.02
2026年3月0.00−0.00−2−10.02

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は894億円。このうち返さなくてよい自己資本が603億円で、自己資本比率は67.4%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月0.020.020.0167.8
2014年3月0.030.020.0168.5
2015年3月28.7320.248.4970.4
2016年3月0.030.020.0164.5
2017年3月0.030.020.0162.5
2018年3月0.040.020.0162.9
2019年3月0.040.020.0257.2
2020年3月0.050.030.0255.1
2021年3月0.060.040.0263.6
2022年3月0.070.040.0266.2
2023年3月0.070.050.0266.7
2024年3月0.080.050.0365.8
2025年3月0.080.050.0268.1
2026年3月0.090.060.0367.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
182億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
323億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
84億円
在庫として抱えている分
負債合計
290億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中65位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中157位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.4%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,740で、1年前と比べて+173.1%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥3,740-4.1%1ヶ月-8.4%1年+173.1%時価総額892億円
過去52週の値幅
安値¥1,404高値¥6,510

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.5倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR1.40倍
配当利回り1.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に9.23%下落し3835円。7月17日から8月7日まで4300〜4600円で推移していたが、8月5日の4645円をピークに一貫して下落。25日線4268円を約10%下回り、75日線4960円を下回る。52週高値6510円からは約41%下落。RSIは54.38と中立圏。1ヶ月で-11.7%と弱含み、出来高は8月7日に53万株と急増後、8月19日に30万株。週足では高値圏から反落し、下値固めの局面。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは26.38倍と業界平均28.92倍をやや下回る。PBRは1.70倍と業界平均2.17倍を下回る。ROE6.9%と低めだが、配当利回り1.27%は業界平均2.34%より低い。増収増益基調ながら割安感は限定的で、ほぼ妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.5倍30.8倍
PER (予想)15.6倍
PBR1.40倍2.58倍
ROE6.9%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長ストーリーの真偽が論点。強気派は、車載通信モジュールやADAS向け製品の需要拡大により、2026年3月期に売上高901億円、営業利益率5.55%と過去最高益を更新する見通しを評価。PBR1.7倍、PER26倍は成長を織り込みつつも、時価総額1000億円超で流動性も十分。一方、弱気派は自動車生産の不確実性や部品値下げ圧力、為替感応度の高さを挙げ、業績予想の達成は楽観的すぎると警告。また、株価が1年で3倍に上昇しており、バリュエーションの割高感も指摘。

プラスに働く材料7
  • コネクテッドカー需要の取り込み

    車載通信モジュールの受注拡大見込み

  • 収益性改善の計画

    2026年3月期営業利益率5.55%、前期比改善

  • グローバルな事業基盤

    世界シェアトップのルーフアンテナが強み

  • 売上高8.7%増と利益成長2026/3期影響

    売上高901億円(前期比8.7%増)、営業利益50億円。

  • 純利益77%増の大幅拡大2026/3期影響

    純利益39億円(前期比77%増)、EPS押し上げ。

  • 営業利益率の改善傾向継続影響

    営業利益率5.1%→5.5%へ改善、高収益事業へのシフト。

  • PBR1.7倍の適正評価継続影響

    PBR1.7倍で業界平均並み、割高感はない。

マイナスに働く材料7
  • 株価の急騰・バリュエーション懸念

    1年で約200%上昇、PER26倍と割高感

  • 自動車生産の不透明感

    EVシフトや生産調整リスク

  • 為替変動リスク

    海外売上高比率が高く、円高で業績悪化

  • PER26.4倍の高バリュエーション継続影響

    PER26.4倍と過去5年で高水準、業績悪化時割高に。

  • ROE6.9%の低資本効率継続影響

    ROE6.9%と低く、成長の質に疑問。

  • 株価200%上昇後の反動短期影響

    1年で株価が200%上昇し、利益確定売りリスク。

  • 業績計画の下振れリスク不定影響

    受注変動により計画未達の可能性、株価調整材料。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を測る重要指標
自動車関連売上高
コア事業の動向を把握
為替感応度
想定為替レートと実績の乖離

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり64で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは1.71%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥64
1株あたり
配当利回り
1.71%
いまの株価に対して
配当性向
43.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1841.4
2018年3月2222.230.3
2019年3月2618.256.7
2020年3月3015.440.7
2021年3月326.733.8
2022年3月4025.022.5
2023年3月5025.039.8
2024年3月44−12.0
2025年3月489.1
2026年3月5616.743.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥64

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,083人。区分でいちばん多いのは金融機関38.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.7%を占め、残る54.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関47.848.743.641.745.138.5
外国法人20.221.424.521.221.131.6
個人・その他23.121.823.226.725.920.7
事業法人7.77.47.87.66.37.3
証券会社1.20.70.92.81.61.9
自己株式2.42.32.32.32.31.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社13.56
02株式会社日本カストディ銀行6.03
03株式会社群馬銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.15
04SILVERCAPE INVESTMENTS LIMITED(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.61
05ヨコオ取引先持株会3.21
06三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.49
07BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.22
08ヨコオ自社株投資会2.05
09第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.89
10株式会社三菱UFJ銀行1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-12
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    1.76%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+457%、1株純資産は14期で+216%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月308183.817.133.4
2014年3月318883.717.815.5
2015年3月801,0118.58.817.1
2016年3月219462.125.1119.2
2017年3月1191,03512.011.641.4
2018年3月1161,15110.616.930.3
2019年3月1091,2099.314.856.7
2020年3月1701,30713.512.740.7
2021年3月1851,64012.214.733.8
2022年3月2021,89911.612.822.5
2023年3月1352,0236.915.539.8
2024年3月652,1583.124.4
2025年3月962,2284.414.3
2026年3月1672,5846.917.743.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

25名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は25名。2026/3期の役員報酬は総額319百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
徳間孝之代表取締役会長 CEO72296,000
横尾健司取締役副会長6696,000
柳澤勝平代表取締役 執行役員社長6346,000
小谷直仁取締役 執行役員常務5813,000
戸張眞取締役77
姜秉祐取締役43
米田惠美取締役42
ヘザー・モンゴメリ取締役56
蒲地謙児常勤監査役625,000
栃木敏明監査役77
佐藤正治常勤監査役554,000
坂田毅執行役員 常務13,000
残りの役員13名を開く
氏名役職年齢保有株数
井下原博執行役員 常務8,000
赤尾剛執行役員 常務5,000
川田直樹執行役員11,000
角田達朗執行役員9,000
星野智久上席理事6,000
髙橋一弘理事2,000
江尻等理事2,000
後藤修理事4,000
郷清二理事4,000
菅原亮理事2,000
内田晴久理事1,000
平岡成一理事
杉田貴浩理事1,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41865824461
社外取締役757578
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容683字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当社(連結財務諸表提出会社)及び連結子会社23社、関連会社2社で構成され、各種電子機器(VCCS製品、CTC製品、FC・MD製品、インキュベーションセンター製品)の製造販売を行っております。 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 当社(連結財務諸表提出会社) 株式会社ヨコオは各種電子機器(VCCS製品、CTC製品、FC・MD製品、インキュベーションセンター製品)の一部製品の原材料部品を国内及び海外製造子会社に供給し、完成品及び部品として仕入れ、顧客に販売しております。また一部製品は販売子会社に供給しております。 国内製造子会社 国内製造子会社3社は、株式会社ヨコオより部品、材料の支給を受けて各種電子機器(VCCS製品、CTC製品、FC・MD製品)の製品及び部品を生産し、株式会社ヨコオに供給しております。 海外製造子会社及び海外製造関連会社 海外製造子会社6社及び海外製造関連会社1社は株式会社ヨコオ及び他の子会社より部品、材料の供給を受けて各種電子機器(VCCS製品、CTC製品、FC・MD製品、インキュベーションセンター製品)の製品及び部品を生産し、株式会社ヨコオに供給しております。また、製品の一部を直接顧客に販売しております。 海外販売子会社 海外販売子会社12社は主に株式会社ヨコオ及び海外製造子会社より製品の供給を受け、顧客に販売しております。 国内関連会社 国内関連会社1社は、VCCS製品、CTC製品の部品を生産し、株式会社ヨコオに供給しております。
経営方針・対処すべき課題2,357字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 <経営の基本方針> ●品質第一主義に徹し、最高品質と環境負荷物質ゼロ化により、「ヨコオ品質ブランド」を確立する ●「技術立脚企業」として、アンテナ技術・マイクロウェーブ技術・表面改質材料技術・微細精密加工技術をさらに強化・革新するとともに、製品の付加価値向上に貢献する新技術を積極的に導入し、顧客の製品機能多様化・適用技術多様化へのニーズに応える ●プロダクト・イノベーション(事業構造・製品構造の革新)、プロセス・イノベーション(事業運営システムの革新)、パーソネル・イノベーション(人材の革新)の3つの革新に加え、将来成長を見据えたマネジメント・イノベーション(経営・事業運営の革新) を強力に推進することにより、「進化経営」の具現化を加速する ●業界/顧客/技術/サプライチェーン等の事業構造を重層化することにより、世界的パラダイムシフト/ドラスティックな事業環境や競争環境激変に対応可能な事業体制を確立する (2)目標とする経営指標 <中期経営基本目標> 当社グループは、2024年5月14日公表の「新中期経営計画2024-2028」(2025年3月期~2029年3月期)において、以下の指標を中期経営基本目標として掲げております。なお、営業利益成長率につきましては、安定的に10%以上を達成できる見込みのため、2026年5月13日公表の更新時に除外しております。 ●ミニマム10(テン)の安定的な実現 ミニマム10:売上高営業利益率・投下資本利益率・自己資本利益率を10%以上確保 ●連結売上高1,000億円の達成 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、パーパス「人と技術で、いい会社をつくり、いい社会につなげる。」の実現に向け、グローバル社会のサステナビリティに貢献する事業活動/企業活動により、ステークホルダーと共に持続的な進化と成長を続ける「進化永続企業」を目指しております。 この考え方に基づき策定した「新中期経営計画2024-2028」の骨子(2026年5月更新)は、以下のとおりです。 <経営戦略> 1)事業ポートフォリオマネジメント強化による成長・収益基盤強化 ① VCCS事業等の安定収益基盤により創出したキャッシュを活用した、企業価値向上に向けた取組みの推進 ② CTC/MD事業を中心とした注力事業への積極投資によるさらなる成長の加速化 ③ 安定収益事業における規律ある投資運営を通じた財務健全性の確保 2)「両利きの経営」の推進 ① ソリューション型ビジネスをはじめとするビジネスモデル変革による既存事業の深化 ② 光電融合等、既存事業の延長線上には無い新たな事業領域の探索 ③ 新技術の獲得と新たなビジネスモデル創出を目的としたM&A/アライアンスへの積極取組み 3)人的資本経営=「人財」中心の経営、サステナビリティの取組み ① 従業員に対する育成を通じた能力やスキル向上を組織の成長に活かし、中長期的な事業進化と企業価値の向上につなげる ② 企業価値の向上と持続可能な社会への貢献の両立を志向したサステナビリティの取組みを推進する これらを強力に推進することにより、本中期経営計画期間において、中期経営基本目標である「ミニマム10」の安定的な実現と連結売上高1,000億円の達成を目指してまいります。 (4)会社の対処すべき課題 世界経済は、米国における関税引き上げに伴う国際的なサプライチェーンの混乱や原材料等の調達コストの上昇に加え、欧州及び中東を中心とする地政学リスクの長期化により、先行き不透明な事業環境が継続しております。このような状況下で、当社グループは以下の点に重点的に取り組んでまいります。 1)VCCS事業 ① キャッシュカウ事業としての安定収益基盤を軸に、持続的な収益創出力の強化と事業価値向上を追求 ② 採算性・投資規律を前提とした、インド市場をはじめとする成長市場における事業基盤の拡充 ③ 固定費構造改革の継続による、収益創出力の底上げ 2)CTC事業 ① 現有技術の研鑽と他社との共創を通じた、内外技術の融合による総合テストソリューションベンダーへの進化 ② 顧客ニーズに応える、量・質・スピードを重視した開発・生産・デリバリー体制の構築・抜本強化 ③ 顧客の現場支援体制を起点とした製品ポートフォリオの重層化 3)FC事業 ① 材料/部品加工/表面改質の深耕による主力スプリングコネクタ(SPC)製品の競争優位再構築と成長基盤の確立 ② 利益構造改革の実行加速による収益性の段階的向上 4)MD事業 ① 医療製販業認可取得に基づく自社企画製品の上市 ② 先端医療機器分野におけるエコシステム拡大による人類・社会への貢献を加速 5)インキュベーションセンター 現有技術にとどまらず、顧客ニーズを満たす技術を保有するパートナーを探索し連携することで、 ① 新たな市場を創造する製品・ソリューションを提供 ② グローバル市場のニーズを把握し、「モノ売りからコト売り」、「ソリューションビジネス」等へのビジネスモデル変革を推進 ③ 企業連携、M&A、共創する企業への積極投資をも活用し、技術・人財・設備を補完し、新たな事業領域/ビジネスモデルを創出 上記の重点施策を着実にかつ強力に推進することで、激変の中でも揺るがない圧倒的な強みを確立するとともに、ステークホルダーの皆様との対話と透明性ある情報開示を継続重視し、信頼され選ばれ続ける企業経営を実践してまいります。
事業等のリスク7,694字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状況及び株価に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。当社グループは、全社的なリスクアセスメントを定期的に実施し、各リスクの発生可能性及び影響度を評価したうえで、優先的に対応すべきリスクを特定し、対策の方向性を定めて管理に取り組んでおります。なお、文中における将来に関する記載は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 一般リスク ①国内外活動及び海外進出に潜在するリスク 当社グループの販売及び生産活動は、日本国内のみならず米国・欧州・アジア諸国等世界全域にわたり幅広く行っております。これら関係諸国での事業活動に伴い、以下に掲げるリスクが内在しております。 a.予期しない法律又は規制の変更、及び各種法令(下請法、環境関連法令、労働関連法令、財務会計関連法令等)への抵触 b.経済制裁・貿易摩擦・紛争等に伴う関税の引上げによるコスト上昇、並びに輸出入規制の強化による部材流動の停滞 c.不利な政治又は経済要因、地政学的緊張の高まり d.未整備の技術インフラ e.潜在的に不利な税制 f.テロ、戦争、デモその他の要因による社会的混乱 g.労働力需給逼迫に伴う賃金・人材確保コストの急増 h.海外拠点における労働組合との関係悪化や労働争議・訴訟 i.拠点における不正行為 生産活動については、その80%以上を中国・マレーシア・ベトナム・米国・フィリピンの生産子会社が行っておりますが、当該国での法環境の変化、経済政策の変更があった場合は、当社の業績見通しに大幅な変動が生じる可能性があります。 また、当社では、内部統制システムを整備することはもとより、「サステナビリティ行動指針」において信頼の確立や法令遵守などを従業員に求め、ハンドブック配付や、動画配信等による行動指針研修などを通じて周知徹底に努めています。しかしながら、このような施策を講じても、複雑化する法令や規制への抵触、役員、従業員による不正行為は完全には回避できない可能性があります。このような法令違反や不正行為等が発生した場合、社会的信用が低下し、取引停止、罰金・罰則等により、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、本社を含む各拠点において、必要性に応じて規程の制定・改廃、ガイドライン(法令情報のタイムリーな収集などを含む)の制定や教育の強化を行い、継続的な教育実施をすることでリスク低減に取り組んでまいります。経済制裁・貿易摩擦等への対応としては、調達先の複数化・分散や、経済圏に合わせた調達先・利用製品・設備の選択を進めるとともに、有事発生時には迅速な調査と対策を実施する体制を整えております。また、海外拠点の労務面については、人事関連規程の整備や福利厚生関連委員会を通じた従業員の意見の吸い上げ、苦情処理システムの見直し等を進めております。さらに、グループ全社をカバーする内部通報窓口を設置し、不法行為等のリスクが生じた際にはいち早く対処・是正する体制を整えております。加えて、業務の適正化及び効率化の観点から業務プロセスの継続的な改善・標準化についても積極的に推進しております。 ②市場ニーズの変動 当社グループは、最終消費製品メーカー等に対し部品を製造販売する事業を営んでおり、主要市場である自動車、半導体検査、携帯端末、先端医療機器の各市場の動向、当社顧客業績やニーズの動向により、当社グループの受注が大きな影響を受けることがあります。主要市場の縮小や顧客業績の不振、市場ニーズの取りこぼし、開発要件不一致は、当社グループの受注減少、売上高の減少となる可能性があります。また、顧客が法的整理等に至った場合は、当社グループの当該顧客に対する債権の全部又は一部が回収不能となる可能性があります。 加えて、各事業部を取り巻く市場競争環境の変化スピードが年々高まる中で、既存の技術・製品やビジネスモデルが陳腐化する速度が早まっております。競合他社との価格競争の激化や、車載通信の統合化・ソフトウェア化の進展等に伴う既存製品の需要減少により、当社グループの競争優位が損なわれる可能性があります。 当社グループでは、顧客ニーズにいち早く応えるために常日頃から変化に対して敏感に察知するよう、市場/顧客の変化・拡大等を見据えた市場マーケティングに努めております。また、2023年4月に新設したインキュベーションセンターでは、新規事業の育成・確立とともに、ハードウェアからソフトウェアへの転換などビジネスモデル変革を目指しております。さらに、経営企画部門における市場調査・マーケティング機能の拡充、CTO(最高技術責任者)の設置と研究開発部門のScrap&Buildを通じた新たなコア要素技術の探索、高収益製品・顧客への選択と集中、成長が見込まれる新規顧客・新規事業の開拓に取り組んでまいります。 ③為替レートの変動に伴うリスク 当社グループの販売高の70%以上及び生産高の80%以上は、海外で発生しております。各地域における売上、原価、保有資産等多くは現地通貨建てであり、連結財務諸表上は円換算しております。為替レートの急激な変動によりこれらの財産・業績等の円換算後の金額が変動し、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末における通貨別構成の下では、他の通貨に対する円高は当社グループの損益にマイナスの影響を、円安はプラスの影響を及ぼします。 当社グループは、外貨建債権債務の管理の徹底や、グローバル全拠点を網羅したトータルの通貨バランスを取ること、拠点間取引通貨のマリー、為替モニタリングの標準化、ヘッジ方針の検討などにより、為替レート変動による業績変動リスクの軽減に努めております。 ④保有株式の株価変動に伴うリスク 当社グループが保有する金融資産には、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準等に則り、期末時点における時価により評価替えを行う有価証券等が含まれております。期末時点における当該有価証券等の時価が著しく下落したときには、回復する見込みがあると認められる場合を除き、当社グループの定める基準に従い評価損を計上することにより、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 有価証券の適正な保有状況を毎年見直していきます。 ⑤減損会計適用に伴うリスク 当社グループが保有する事業用固定資産は、減損会計適用対象となっております。当該事業用固定資産を活用する事業の収益性が著しく低下した場合、所定の算定基準に従い当該事業用固定資産の帳簿価額を減額することにより、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、各事業の継続的な収益力向上を推進するとともに、監査法人などの専門家との定期的なコミュニケーションなどにより会計基準のアップデートやその考え方の浸透に努めております。 ⑥知的財産権に関するリスク 当社グループが設計・製造・販売する製品やサービスに関する知的財産権について、当社グループまたはその顧客等が第三者から特許侵害訴訟等を提起された結果として、当社グループが損害賠償責任を負う可能性、当該製品が一定の国・地域で製造・販売を差し止められる可能性、又は当社グループの顧客等に対して損害賠償責任を負う可能性があります。 当社グループでは、特許等の知的財産権の管理を行う知的財産権部門を強化し、ポートフォリオ戦略による当社グループの開発技術を積極的に権利化するとともに、i)当社の事業に関係する新規特許の定期的な内容確認の実施、ii)製品の開発・販売に際し、第三者の知的財産権との抵触・類似が発生しないように事前調査を行い、抵触等可能性がある場合は事前に回避策をとることを規程化するなど、第三者の知的財産権の侵害を未然に防止する体制を構築し、その運用を徹底しております。 ⑦自然災害や疾病、突発的事象発生のリスク 地震等の自然災害、台風・水害、インフルエンザなどの感染症や突発的事象に加え、国内及び主要輸出国・海外拠点における政情不安・戦争等に起因する設備の破損、電力・水道の供給困難、サプライチェーンの寸断等による生産の停止は、当社グループの経営成績及び財政状況等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、定期的な防災訓練の実施及び社員の安否確認システムの構築実施、必要とされる安全対策や事業継続・早期復旧のための対策として、事業継続計画(BCP)の拡充を進めております。地震対策として新棟の建設や老朽建屋の更新、水害対策として本社ビル移転など、様々な施策を講じております。さらに、国際規格(ISO22301)を基準としたBCPアセスメントの実施、非常用発電装置の設置・予備電源の確保、生産拠点の分散、代替部品の事前設定・在庫の積み増し、契約における不可抗力条項の設定等により、事業継続性の確保に努めております。 (2) マテリアリティ・リスク ①コーポレート・ガバナンスに関するリスク コーポレート・ガバナンスは、取り巻く経営環境が激変する状況下で企業が柔軟かつスピーディにリスクテイクしたり不祥事を防止したりするために継続的な強化が必要不可欠であり、当社グループにおいてこれらの機能が不十分である場合、業績悪化・低迷、株価下落、評判の低下などを招く可能性があります。また、資本コストを下回る事業やプロジェクトへの投資は、企業価値の毀損につながる可能性があります。 当社は、2025年6月27日開催の第87期定時株主総会後より取締役会における独立社外取締役の比率を50%(8名中4名)としているほか、指名・報酬諮問委員会(委員5名中3名が独立社外取締役、そのうちの1名が委員長)において取締役・執行役員・理事の指名及び報酬等の決定プロセスの透明性をより高めることなどにより、当社のコーポレート・ガバナンスの継続的な強化に取り組んでおります。また、人財本部グローバルサポート室を中心として国内外のグループ会社のガバナンス強化にも取り組むとともに、内部監査室とも連携し3線ディフェンス体制を構築しております。さらに、全社成長ストーリー・事業ポートフォリオ戦略の策定と、これに基づく投資の優先順位付け、投資・撤退基準の明確化と運用強化、ROIC(投下資本利益率)を軸とした経営の徹底により、意思決定の精度向上に努めてまいります。 ②人員不足に伴うリスク 当社グループは最終消費製品メーカー等に対し部品を製造販売する事業を営んでおり、その製品やサービスを提供するために必要な人材の採用の拡大及び継続的な育成に取り組んでおります。しかし、昨今の人材獲得競争の激化から、当社が必要とする技術やノウハウを有する人材を確保することが困難な場合が増えております。また、後継者の不在は、部門機能の停滞やキャリアパスの固定化等を招く可能性があります。これらの状況が継続した場合、中長期的な事業推進、生産供給能力や製品品質の確保に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクを低減する対策として、現在在籍している従業員による固定的な業務遂行環境から、機動的に複数の業務を自主・自立的に遂行できる人材の育成、多様性を考慮した柔軟な働き方により、人材がより幅広く活躍できる職場への変革に取り組んでおります。併せて、計画的な後継者の育成や、部門横断プロジェクトにおける公募制の採用検討等を進めております。また、従業員の業務効率・生産性向上を目的として、マイクロソフト社の生成 AI サービス「Microsoft Copilot for Microsoft 365」を導入し、順次利用を拡大しております。 ③脱炭素社会に向けた取組みに関するリスク 気候変動問題に対する最大の方策である脱炭素社会の実現は極めて重要な課題です。当社の脱炭素の取組みが著しく不十分で改善がみられないと評価された場合、顧客からの取引縮小ないし停止、当社への出資を引き揚げるダイベストメント、地域社会からの評判低下などにより、業績悪化・株価下落などの可能性があります。また、気温上昇に伴う冷却コスト・エネルギーコストの増加は、当社グループの収益に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、グローバル社会の一員としての責任を果たすべく、自社グループ排出(Scope1・2)について2040年度までのカーボンニュートラル達成を目指し、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同及び2030年度でのGHG削減目標を掲げた環境方針を制定しております。GHG削減目標については、2026年3月31日にSBTi(Science Based Targets initiative)認定を取得し、Scope1・2を2030年度に2024年度比で42%削減、Scope3を同25%削減と設定しております。再生可能エネルギー調達の拡大や、GHG排出量のより少ない原材料への切り替え等を通じ、GHG排出量の削減に貢献するとともに、高効率空調設備の導入、断熱強化、複数の再生可能エネルギー電源の組合せ等によりエネルギーコストの抑制に取り組み、適宜計画の見直し等の改善努力とその進捗状況を積極的に開示してまいります。 ④生物多様性保全の取組みに関するリスク 生物多様性保全の取組みは、世界的に広がり、深く浸透しつつあります。当社グループの取組みが著しく不十分である、あるいは取組み内容の開示が不十分であると評価された場合、脱炭素の取組みの場合と同様に、顧客からの取引縮小、当社への出資を引き揚げるダイベストメント、地域社会からの評判低下などにより、業績悪化・株価下落などの可能性があります。 当社グループは、生物多様性保全のための取組みについて、改善・向上を常に行うとともに、それらの内容を積極的かつ継続的に開示してまいります。 ⑤製品品質に関するリスク 当社グループが製造・販売する製品は、顧客の製造工程で使用される部品、半完成品、又は検査工程で使用される検査機器です。当社製品の欠陥により顧客財物等の破損や顧客製品の市場回収等が発生し、顧客が被った損害・費用等について当社が賠償責任を負った場合、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、仕様・要件の確認強化及び関係部門間の連携をさらに強化しつつ、不良ゼロ化活動などの品質向上活動や製品・工程・品質についての社員教育の拡大・強化を推進するとともに、万が一の場合に備えてPL(製造物責任)保険に加入しております。 ⑥原材料等の調達・デリバリーに関するリスク 当社グループは、生産活動・事業活動に必要な原材料・部品・物品等を国内外から調達しております。戦争・紛争の勃発、世界各国のインフレーション進行、大規模な感染症の拡大、その他不測の事態の発生により、それら原材料等の仕入れコスト及び調達に係る配送コストが著しく上昇し、さらには、各国の政策・法改正により仕入れや配送そのものが不可能となって当社製品出荷が停滞・停止することにより、当社の経営成績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 特に、イラン情勢の緊迫化等によりホルムズ海峡の封鎖等が生じた場合、エネルギー・原材料価格の高騰及び物流の混乱を通じて、調達コストの増加や供給遅延が発生し、当社グループの収益を圧迫する可能性があります。また、需給バランスの変動、投機的な動き、安全資産への資金流入等を背景とした金・銅等の原材料価格の高騰も、当社グループの製造コストに影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、こうしたリスクを低減するため、戦略的な在庫の確保に努めるとともに、物流ルートの分散・代替確保、調達先の多元化(特定地域・単一サプライヤーへの依存の低減)、代替材料・代替仕様の事前認定による設計柔軟性の確保に取り組んでおります。また、原材料価格の上昇分については、売価への反映や、代替材の開発・導入を進めてまいります。 ⑦情報セキュリティに関するリスク 当社が取得し、あるいは顧客等から預かる情報は、経営上重要な資産であり、厳格かつ適正に取り扱う必要があります。当社の情報資産が、内部からの情報漏洩行為や外部からのサイバー攻撃などにより漏洩・破壊・抹消・改ざんされた場合、経営上重大な損害・損失を被る可能性があります。 当社グループは、情報セキュリティの国際標準規格であるISO27001の枠組みに沿って強固な情報セキュリティ体制を構築し、役員・社員への情報セキュリティ教育を継続的かつ定期的に実施するとともに、内部・外部による定期的な監査により、情報資産の保護及び適切な運用の確保・向上を図っております。なお、2020年3月より導入したテレワーク(在宅勤務)制度下においても、通信暗号化ソフトウェアの利用などにより、十分な情報セキュリティを確保しております。 ⑧M&Aに関するリスク 当社グループは、事業上のニーズに応じて事業買収などのM&Aを行っておりますが、買収手続きに不備があったり買収後の経営統合プロセスに不首尾が生じたりした場合、想定していたシナジーを十分に発揮できず、企業価値の向上を実現できない可能性があります。 当社グループは、事業リスクを全社横断的に把握・検討する「事業リスク管理委員会」が積極的・機動的に意思決定プロセスに関与することで、想定した以上のシナジー発揮・企業価値向上に努めてまいります。 ⑨同意なき企業買収に関するリスク 当社グループが属する自動車/半導体検査/携帯情報端末/先端医療機器の各業界は、技術革新や競合会社間の合従連衡など業界構造が激しく変動し続けており、その中で、当社が競合他社等から同意なき買収提案・買収行為を受ける可能性があります。とりわけ、当社の企業価値が十分に評価されず当社株価が過小評価され続けた場合、こうした買収提案・買収行為を受ける可能性が高まります。 当社グループは、「新中期経営計画2024-2028」に基づき、既存ビジネスの深耕拡大や新規ビジネスの獲得、M&Aなどによる継続的な企業価値向上の実現、ROIC(投下資本利益率)経営を軸としつつ、株主・投資家等との対話などを通じて、株価水準の適正化と継続的上昇に努めてまいります。併せて、重要パートナーとの戦略的提携の拡大や、従業員持株会の強化等を通じた株主構造の長期安定化、成長ストーリーの明確化・事業ポートフォリオ改革・IR活動の強化等による企業価値の向上及び株価への適切な反映に取り組んでまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,332字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財政状態の状況 ① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況 a. 事業全体の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、現金及び預金増加1,052百万円、売上債権増加4,547百万円などにより、55,112百万円(前期末比7,556百万円の増加)となりました。売上債権の増加は、光波の事業承継に伴う電子記録債権の増加に加え、主にCTCセグメントにおける受注増に伴う売上増加によるものです。 固定資産につきましては、投資その他の資産増加5,332百万円などにより、34,245百万円(前期末比5,522百万円の増加)となりました。投資その他の資産の増加は、信託株式の時価上昇に伴う退職給付に係る資産の増加によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末における資産合計は、89,358百万円(前期末比13,079百万円の増加)となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、1年内返済予定の長期借入金減少1,356百万円などがありましたが、仕入債務増加1,376百万円などにより、19,655百万円(前期末比555百万円の増加)となりました。 固定負債につきましては、長期借入金増加3,076百万円、繰延税金負債増加1,279百万円などにより、9,360百万円(前期末比4,212百万円の増加)となりました。繰延税金負債の増加は、保有有価証券の時価上昇に伴う評価額の増加によるものです。 以上の結果、当連結会計年度末における負債合計は、29,016百万円(前期末比4,767百万円の増加)となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、為替換算調整勘定増加2,679百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,886百万円の計上、配当金の支払1,142百万円などにより、60,341百万円(前期末比8,311百万円の増加)となりました。 b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況 <VCCS> 設備投資などに伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加1,745百万円などがありましたが、現金及び預金の減少1,723百万円や棚卸資産の減少938百万円などにより、当連結会計年度末におけるセグメント資産は、46,048百万円(前期末比5,070百万円の増加)となりました。 上記の設備投資(当連結会計年度における投資総額1,541百万円)のうち主なものは、ベトナム生産子会社であるYOKOWO VIETNAM CO., LTD.及びフィリピン生産子会社であるYOKOWO MANUFACTURING OF THE PHILIPPINES, INC.における量産設備の更新投資であります。 <CTC> 設備投資などに伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加1,250百万円などにより、当連結会計年度末におけるセグメント資産は、23,748百万円(前期末比3,430百万円の増加)となりました。 上記の設備投資(当連結会計年度における投資総額1,188百万円)のうち主なものは、日本国内生産拠点及びマレーシア生産子会社であるYOKOWO ELECTRONICS (M) SDN. BHD.等における各種設備の増設など、開発能力増強投資であります。 <FC・MD> 設備投資などに伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加1,012百万円などにより、当連結会計年度末におけるセグメント資産は、12,815百万円(前期末比1,598百万円の増加)となりました。 上記の設備投資(当連結会計年度における投資総額940百万円)のうち主なものは、マレーシア生産子会社であるYOKOWO ELECTRONICS (M) SDN. BHD.におけるFC事業の量産設備の増設と富岡工場におけるMD事業の能力増強投資であります。 <インキュベーションセンター> 設備投資などに伴う有形固定資産及び無形固定資産の増加69百万円などにより、当連結会計年度末におけるセグメント資産は、2,641百万円(前期末比1,574百万円の増加)となりました。 (2) 経営成績の状況 ① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況 a. 事業全体の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国における関税引き上げに伴う国際的なサプライチェーンの混乱や原材料等の調達コストの上昇に加え、欧州及び中東を中心とする地政学リスクの長期化により、先行き不透明な事業環境が継続しました。このような状況のもと、各地域においては物価上昇の影響を受けながらも、安定的な雇用環境を背景に、個人消費は概ね堅調に推移しました。日本経済につきましては、賃上げの動きが見られる一方で、物価高が消費者心理に影響を及ぼしており、内需は緩やかな回復にとどまりました。 このような状況の中、当社グループは、2024年5月に公表した「新中期経営計画2024-2028」(2025年3月期~2029年3月期)の下、経営基本方針に掲げる4つのイノベーション(プロダクト/プロセス/パーソネル/マネジメント)の推進に引き続き取り組みました。VCCSセグメントにおきましては、生産拠点の最適化による固定費構造改革を推進するとともに、インド市場など新たな成長市場への進出やADAS製品の量産開始など新アプリケーション領域での売上拡大により、安定収益化と事業拡大に努めました。CTCセグメントにおきましては、生成AI関連半導体などの旺盛な検査需要に対応すべく、製品開発力の強化に取り組むとともに、多様な半導体検査工程に対応した製品ラインナップの拡充を推進しました。また、アライアンス及びM&Aの活用を図りながら、将来の半導体デバイスの進化に向けた技術開発ならびに生産体制及び供給能力の強化を継続して進めました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は、全てのセグメントが前期比で増収となったことにより、90,090百万円(前期比+8.7%)となりました。営業損益につきましては、VCCS及びFC・MDの両セグメントが減益となったものの、CTCセグメントが大幅増益となったことに加え、信託株式の株価上昇に伴う退職給付費用計上額の減少などもあり、5,016百万円の利益(前期比+18.7%)となりました。経常損益につきましては、営業増益に加え、為替レートの円安進行に伴い為替差益369百万円を計上したことなどにより、5,528百万円の利益(前期比+40.8%)となりました。親会社株主に帰属する当期純損益につきましては、中国生産拠点での事業構造改革費用など特別損失1,273百万円を計上したものの、株式会社光波(以下、「光波」といいます)のネットワークソリューション事業の承継に伴う負ののれん発生益など特別利益683百万円を計上したことなどにより、3,886百万円の利益(前期比+74.4%)となりました。 b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況 セグメント別の業績は次のとおりであります。 <VCCS(主要製品:車載用アンテナ)> 当セグメントの主要市場である自動車市場は、米国における関税政策の影響を受け販売環境に変化が生じ、EV販売台数の成長率が鈍化しつつも、全体としては緩やかな回復傾向となりました。地域別の販売台数は、中国市場では増加した一方、米国及び日本市場ではほぼ横ばいで推移しました。 このような状況の中、主力製品であるシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする自動車メーカー向けアンテナの販売は、一部顧客における半導体不足の影響などにより、前期並みの水準にとどまりました。 この結果、当セグメントの売上高は56,096百万円(前期比+0.2%)と、前期と同水準となりました。セグメント損益につきましては、安定受注による生産効率向上がみられたものの、生産拠点における労務費単価上昇や米国関税の影響による費用負担増などにより、2,198百万円の利益(前期比△22.5%)となりました。 <CTC(主要製品:半導体検査用ソケット及びプローブカード)> 当セグメントの主要市場である半導体検査市場は、生成AIやデータセンター向けを中心に高付加価値分野での需要拡大が継続するとともに、PC市場の更新需要増加やスマートフォン市場の堅調な推移を背景に、全体として力強い成長を示しました。 このような状況の中、当社グループの主力製品である半導体後工程検査用治具の販売は、PC向けロジック半導体検査用ソケットの受注は依然として低水準で推移したものの、生成AI関連の検査需要の拡大による大幅な受注増などにより、前期を大きく上回りました。半導体前工程検査用治具の販売は、周辺機器を含めてワンストップでソリューションを提供するターンキービジネスが堅調に推移し、高周波電子部品検査用MEMSプローブカード(YPX)の販売も伸長したことなどから、前期を上回りました。 この結果、当セグメントの売上高は19,610百万円(前期比+25.6%)と、前期比で大幅な増収となりました。セグメント損益につきましては、増収及び第2四半期以降における製品ミックスの大幅な改善による増益が、原材料価格上昇や労務費増によるコストアップ要因を大きく上回り、2,931百万円の利益(前期比+98.1%)となりました。 <FC(主要製品:電子機器用微細コネクタ)・MD(主要製品:医療機器用部品/ユニット)> 当セグメントの主要市場である携帯通信端末市場は、ウェアラブル端末の多様化・高機能化により今後の成長が期待される一方、スマートフォンの出荷台数の拡大ペースに一服感がみられました。POS端末市場については、物流/製造を始めとする幅広い業界において、情報管理による業務効率化実現の観点から着実な成長が見込まれ、需要は底堅く推移しております。 このような状況の中、微細スプリングコネクタを中核製品とするFC事業におきましては、POS端末向けの受注が一時的に軟調な推移となりましたが、ワイヤレスイヤホンなどウェアラブル端末向けやその他電子機器向けの販売が順調に推移したことなどにより、売上高は前期比で小幅な増収となりました。 MD事業につきましては、主要顧客である国内大手医療機器メーカー向けのカテーテル用部品及びユニット製品の販売において顧客ごとに濃淡がみられたものの、当社が製造パートナーとして参画しているベンチャーエコシステム向けの販売が堅調に推移したことから、売上高は前期比で小幅な増収となりました。 この結果、当セグメントの売上高は、11,458百万円(前期比+3.9%)と、前期比で増収となりました。セグメント損益につきましては、FC事業における原材料価格上昇などのコストアップ要因により、551百万円の利益(前期比△30.2%)となりました。 <インキュベーションセンター(主要製品:MaaS/IoT向けアンテナ及びソリューション)> 当セグメントの主要市場であるMaaS/IoT市場は、カーシェアリングなどモビリティの進展、あらゆるものがインターネットにつながるIoTの普及に伴い、順調に成長するものとみられております。 このような状況の中、プラットフォーム事業におきましては、IoT向けのスマートアンテナ技術を活用したMIMOアンテナや、MaaS/レンタカー向け車載鍵管理ソリューションの拡販を進めました。また、2025年6月1日付で承継した光波のネットワークソリューション事業につきましては、当セグメントに区分しております。 この結果、当セグメントの売上高は2,920百万円(前期比+977.7%)と、前期比で増収となりました。セグメント損益につきましては、投資が先行している段階にあることから、690百万円の損失(前期は886百万円の損失)となりました。 (事業セグメント別連結売上高 前期比較)        (単位:百万円、%) セグメントの名称   前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)   前 期 比 VCCS   55,961   56,096   +0.2 CTC   15,614   19,610   +25.6 FC・MD   11,032   11,458   +3.9 インキュベーション センター   271   2,920   +977.7 その他   4   4   +9.1 合計   82,884   90,090   +8.7 c. 目標とする経営指標の達成状況等 前記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の「(2)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社グループは、「ミニマム10(テン)」として、「売上高営業利益率・投下資本利益率・自己資本利益率を10%以上確保」の指標を掲げております。 当連結会計年度においては、売上高が過去最高を更新するとともに、営業利益以下の各利益が伸長し、上記ミニマム10の各指標も、目標達成に向けて改善しております。 本有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在、2027年3月期の業績見通しは2026年5月13日に公表した内容のとおりです。中期的には、前記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の「(4)会社の対処すべき課題」に記載の重点取組み項目を着実に遂行することにより、新中期経営計画(2025年3月期~2029年3月期)における経営基本目標であるミニマム10の安定的達成と連結売上高1,000億円の達成を目指してまいります。 ② 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) VCCS   56,545   +1.9 CTC   19,349   +23.0 FC・MD   11,685   +6.5 インキュベーションセンター   2,943   - その他   4   +9.1 合計   90,528   +9.8 (注)  1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 3 インキュベーションセンターの生産実績の前期比については、1,000%を超えるため記載しておりませ ん。 b. 受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) VCCS   55,984   +0.2   4,426   △2.5 CTC   20,407   +25.2   2,481   +47.4 FC・MD   11,417   +2.5   668   △5.7 インキュベーションセンター   3,233   -   332   - その他   4   +9.1   -   - 合計   91,048   +8.9   7,909   +13.8 (注)  1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 3 インキュベーションセンターの受注高及び受注残高の前期比については、1,000%を超えるため記載 しておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) VCCS   56,096   +0.2 CTC   19,610   +25.6 FC・MD   11,458   +3.9 インキュベーションセンター   2,920   +977.7 その他   4   +9.1 合計   90,090   +8.7 (注)  1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)   当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Toyota Motor North America, Inc.   13,157   15.9   13,476   15.0 (3) キャッシュ・フローの状況 ① 現金及び現金同等物 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、18,174百万円(前期比1,052百万円の増加)となりました。 ② 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4,939百万円、減価償却費4,126百万円などの増加要因がありましたが、売上債権の増加1,846百万円、法人税等の支払額1,394百万円などの減少要因により、4,319百万円の収入(前期比2,920百万円の収入減少)となりました。 ③ 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出3,210百万円、投資有価証券の取得による支出563百万円、事業譲受による支出495百万円などの減少要因により、4,420百万円の支出(前期比335百万円の支出増加)となりました。 ④ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出3,000百万円、配当金の支払による支出1,139百万円などの減少要因がありましたが、長期借入れによる収入4,720百万円などの増加要因により、174百万円の支出(前期比4,440百万円の支出減少)となりました。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金は、主に製品製造に使用する原材料や部品の調達に費やされており、製造費や販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対しても同様に費消されております。また、設備投資資金は、生産設備取得等生産体制の構築・強化、情報システムの整備等に支出されております。これらの必要資金は、利益の計上、減価償却費等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としております。 当連結会計年度の設備投資におきましては、主に生産子会社における量産設備の更新等を中心に実施いたしました。また、2025年3月期からの5カ年を対象としている「新中期経営計画2024-2028」(2026年5月更新)では、事業ポートフォリオマネジメントのもと、全社の企業価値向上に向けた成長戦略を推進するとともに、CTC事業における生産能力増強・先進技術拡充を中心とした大型投資、MD事業におけるベンチャーエコシステム強化や自社設計品開発への積極投資の実施などを計画しております。当連結会計年度におきましては、各事業セグメントにおける量産投資・開発投資等を中心に実施するとともに、今後の設備投資資金及び運転資金需要に対応するべく、長期借入金4,000百万円の借入更新を実施いたしました。その結果、当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等物の残高は18,174百万円と、前期末比1,052百万円増加いたしました。 ⑥  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計上の見積りを行なっております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため、これらの見積りと異なる結果となる場合があります。 重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

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開示資料

出典

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