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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

ヒロセ電機

HIROSE ELECTRIC CO.,LTD.6806 · Prime · 電気機器

多極・同軸コネクタの専門メーカー。小型・高密度・高周波対応で世界の電子機器を支える。

概要

ヒロセ電機は1937年創業のコネクタ専門メーカーである。スマートフォン向け基板対基板コネクタで高いシェアを持ち、多極コネクタ、同軸コネクタ、半導体テスト製品などを手がける。2026年3月期の連結売上収益は2,112億円、営業利益率20.3%と高収益を維持する。連結従業員5,110人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

事業の柱は多極コネクタ、売上の8割超を占める

多極コネクタはヒロセ電機の主力製品群であり、2026年3月期の売上収益は1,858億円と全体の88%を占める。丸形コネクタ、角形コネクタ、プリント配線板用コネクタ、FPC用コネクタなど多品種を展開する。主な需要先はスマートフォン、通信機器、カーエレクトロニクス、産業用機器(計測・制御機器、FA機器、医療機器)と幅広い。高密度実装と高信頼性が特長で、特にスマートフォン内部の基板間接続に使われる基板対基板コネクタで高い市場シェアを持つ。このセグメントの営業利益は367億円であるが、価格競争の影響で前年比6.7%減となった。

同軸コネクタとその他が成長を牽引

同軸コネクタはマイクロ波などの高周波信号を接続する特殊コネクタで、無線LANやBluetoothアンテナ接続、GPSアンテナ、電子計測器向けなどに使われる。光コネクタも含まれる。2026年3月期の売上は183億円と前年比34.2%増加し、営業利益は58億円と73.9%増と好調だった。その他セグメント(半導体テスト製品、マイクロスイッチ等)は売上71億円、営業利益3.5億円と黒字転換した。2025年7月に買収した株式会社エス・イー・アール(現ヒロセSER)の半導体テスト製品事業が寄与している。

38の国と地域に広がる生産・販売ネットワーク

ヒロセ電機はグローバルに生産・販売拠点を配置する。国内では岩手県(一関、東北、盛岡)、福島県(郡山)に工場を持ち、海外では米国、オランダ、シンガポール、中国(東莞、蘇州、香港)、韓国、マレーシア、インドネシア、インドに子会社を有する。特に中国と東南アジアで生産を拡大し、リスク分散を図る。売上の多くは海外向けであり、地域ごとに販売会社を設立して顧客対応を強化している。2026年3月期の総資産は4,311億円、自己資本比率は87.7%と極めて健全な財務体質である。

高収益経営を支える経営指標と投資戦略

ヒロセ電機は高収益を経営の基本方針とし、目標とする経営指標にIFRSベースの営業利益率とROEを掲げる。2026年3月期の営業利益率は20.3%と高い水準を維持。中期経営目標として2029年度に連結売上収益2,900億円、営業利益率23%以上、ROE12%以上を目指す。この実現のため、人財投資、ESG投資、IT投資の3領域で基盤強化を進める。具体的には次世代リーダー育成、カーボンニュートラル推進、サプライチェーンマネジメント再構築などに取り組む。

業界の中での役割は電子機器用コネクタのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,113億円
営業利益
430億円
営業利益率
20.4%
純利益
331億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01多極コネクタ主力

産業機器、自動車、通信機器など広範な分野向けに、丸形コネクタ、角形コネクタ、プリント配線板用コネクタを製造販売。高密度・高信頼性が特長。

主な製品・サービス3
丸形コネクタ
円筒形の多極コネクタ。産業機器や計測機器などに使用。
角形コネクタ
矩形の多極コネクタ。基板間接続や機器内配線に使用。
プリント配線板用コネクタ
プリント基板に実装するためのコネクタ。

02同軸コネクタ主力

通信・放送・計測機器など向けに同軸コネクタおよび光コネクタを製造販売。高周波特性に優れる。

主な製品・サービス2
同軸コネクタ
高周波信号伝送用の同軸ケーブル用コネクタ。
光コネクタ
光ファイバー接続用コネクタ。

03その他(半導体テスト製品・マイクロスイッチ等)その他

半導体テスト用製品、マイクロスイッチなどを製造販売。半導体テスター用のプローブカードなど。

主な製品・サービス2
半導体テスト製品
半導体テスト用のプローブカード、ソケットなど。
マイクロスイッチ
小型スイッチ。電子機器の操作部に使用。

製品と技術

多極コネクタ:丸形・角形・基板用で幅広い用途をカバー

多極コネクタはヒロセ電機の根幹製品であり、丸形コネクタ、角形コネクタ、プリント配線板用コネクタ、FPC用コネクタ、リボンケーブル用コネクタなどを含む。丸形コネクタは円筒形で産業機器や計測機器に、角形コネクタは矩形で機器内配線に使われる。プリント配線板用コネクタは基板実装用で、スマートフォン内部の基板間接続に多用される。これらの製品は高密度実装と高信頼性が求められる分野で採用され、特にスマートフォン向け基板対基板コネクタで世界トップクラスのシェアを持つ。小型化と高速伝送に対応するため、0.3mmピッチの微細ピッチ製品や10Gbps超の高速伝送対応製品をラインアップする。

同軸コネクタと光コネクタ:高周波・光信号の接続を担う

同軸コネクタはマイクロ波帯の高周波信号を低損失で伝送するため、無線LAN、Bluetooth、GPSアンテナなどの接続に使われる。自動車では車載アンテナやカメラモジュール向けに、産業用では無線通信装置や電子計測器に採用される。光コネクタは光ファイバー接続用で、データセンターや通信基地局向けに供給する。同軸コネクタにはスイッチ機能を一体化した同軸スイッチも含まれる。これらの製品は高周波特性と信頼性が重視され、ヒロセ電機は独自の設計・製造技術で市場に対応している。2026年3月期の同軸コネクタ売上は183億円と好調であり、自動車向けや通信インフラ向け需要が牽引した。

半導体テスト製品とマイクロスイッチ:周辺事業の拡大

その他セグメントには半導体テスト製品とマイクロスイッチが含まれる。半導体テスト製品はプローブカードやテストソケットなどで、半導体ウエハテストや最終テスト工程で使用される。2025年7月に買収したヒロセSER(旧エス・イー・アール)の技術を活かし、半導体市場向けに供給を強化している。マイクロスイッチは小型の押しボタンスイッチや検出スイッチで、電子機器の操作部や開閉検知に使われる。これらコネクタ以外の製品は売上規模は小さいが、2026年3月期には71億円と前年比45%増と大きく成長し、営業損失から黒字転換した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

コネクタで世界首位級、先端技術に強み

当社は電子機器用コネクタの専業メーカーとして、世界市場で高いシェアを誇る。自動車や産業機器向けを中心に、高信頼性の製品を提供している点で、同業のイビデンやキオクシアホールディングスとは異なるニッチ領域で強みを発揮する。売上高は直近で2,113億円まで伸び、営業利益率は20%台を維持している。特に5GやEV向けの需要拡大が追い風となり、先端技術分野での開発力が収益を牽引している。海外生産比率の高さと顧客多様化が課題だが、技術力で競争優位を確保。

強み

  • 産業用コネクタで世界トップクラスのシェアを持ち、技術力と品質で評価。
  • 直近の営業利益率は20%超と、高付加価値製品で高収益を実現している。
  • 5GやEV関連の需要増で、最新用途向け製品の開発・販売が成長を牽引。
  • 海外生産拠点を活用し、為替変動リスクを軽減しつつ世界市場に対応。

課題

  • スマートフォンや自動車など顧客産業の景気変動で注文が大きく揺れる。
  • 海外メーカーの参入で価格競争が進み、シェア維持に値下げ圧力が強まる。
  • 次世代通信や電動化の進展で、新たな技術対応と投資の継続が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字がヒロセ電機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
26841横河電機1.2兆円21.3倍
36724セイコーエプソン1.2兆円56.7倍
46976太陽誘電1.2兆円82.3倍
57752リコー9,668億円17.4倍
66806ヒロセ電機8,936億円25.2倍
76965浜松ホトニクス7,373億円50.7倍
87762シチズン時計6,711億円21.4倍
97731ニコン6,311億円
105344MARUWA6,275億円33.3倍
118050セイコーグループ4,422億円39.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

1937年の創業からコネクタ生産へ転換した1948年

1937年8月、広瀬銈三が東京市赤坂区に広瀬商会を創立し、電気絶縁物と通信機部品の製造販売を始めた。戦時中の1945年には神奈川県湯河原町に工場を移転。終戦後の1948年6月に株式会社に改組し、社名を株式会社広瀬商会製作所とした。同年10月、湯河原工場で丸形コネクタ、角形コネクタ、同軸コネクタの生産を開始し、これが現在のコネクタ事業の原点となる。1963年8月、社名をヒロセ電機株式会社に改称した。

上場と海外拠点の立ち上がった1972年~1980年代

1972年12月、東京証券取引所市場第二部に上場。1974年には岩手県宮古市に東北ヒロセ電機を設立し、多極コネクタの生産を開始した。1980年9月、米国にヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.を設立し、初の海外販売拠点を得た。1984年11月、東証第一部に指定替え。1985年10月には韓国にヒロセコリアを設立(合弁から後に完全子会社化)。1988年には西独と英国に販売会社を設立し、ヨーロッパ市場への足がかりを築いた。1989年にはマレーシアに生産拠点を設け、アジアでの現地生産を開始した。

1990年代の国内生産再編と中国・ASEAN進出

1990年10月、岩手県一関市に一関工場を新設。1991年には湯河原工場と下丸子工場を閉鎖し、生産を一関に集約した。1994年には一関ヒロセ電機を設立し、多極・同軸コネクタの生産を移管。1995年にはインドネシアに生産会社を設立。1999年には香港に販売拠点を設置。2000年10月、中国広東省に広瀬電機(東莞)有限公司を設立し、本格的な中国生産を開始した。2003年にはオランダに欧州統括会社ヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.を設立し、欧州事業を統合した。

2000年代以降のグローバル統合と新たな拠点

2007年、中国江蘇省に広瀬電機(蘇州)有限公司を設立。2009年には香港に貿易会社を追加。2010年、シンガポールに東南アジア統括会社を設立。同年、韓国ヒロセコリアの株式を追加取得し連結子会社化、2015年には完全子会社化した。2011年、横浜センターを新設し、後に本社となる。2016年にはインドに販売会社を設立。2018年、中国の販売統括会社を広瀬(中国)企業管理有限公司に名称変更。2020年7月、本店を横浜市の横浜センターに移転し、これを本社とした。

プライム市場移行と半導体テスト事業への参入

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2024年3月、岩手県盛岡市に生産設備開発と人材育成に特化した研究所「東北アドバンスト・テクノロジーセンター」を開設。同年6月、福島県郡山市に郡山ヒロセ電機の新工場を稼働。2025年7月、半導体テスト製品メーカーの株式会社エス・イー・アール(現ヒロセSER)を買収し、その子会社九戸精密も取得。2026年3月にヒロセSERを品川区の五反田事業所に移転、九戸精密を盛岡ヒロセSERに改称し、半導体テスト事業を本格化した。

年表44件を開く

1930年代

  • 1937年8月創業初代社長広瀬銈三が東京市赤坂区榎坂町(現東京都港区)に広瀬商会を創立し、電気絶縁物並びに通信機部品の製造販売を開始

1940年代

  • 1945年4月神奈川県足柄下郡湯河原町に湯河原工場設置
  • 1948年6月株式会社組織に改め、社名を株式会社広瀬商会製作所と称し、本社を東京都大田区に設置
  • 1948年10月湯河原工場にて丸形・角形・同軸コネクタの生産を開始(1991年4月一関工場へ移転に伴い閉鎖)

1950年代

  • 1953年2月本社を東京都品川区に移転(2020年7月本店移転に伴い五反田事務所に改称)
  • 1954年7月東京都大田区に下丸子工場を新設(1991年5月一関工場へ移転に伴い閉鎖)

1960年代

  • 1963年8月社名をヒロセ電機株式会社に改称
  • 1966年12月東京都品川区に大崎工場を新設(1989年2月技術センター(現・菊名事業所)等の新設に伴い閉鎖)
  • 1967年6月横浜市港北区に菊名工場を新設(1991年2月一関工場へ移転、現・菊名事業所)

1970年代

  • 1972年12月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1974年3月岩手県宮古市に多極コネクタ及び絶縁物、金型等の製造を目的とした東北ヒロセ電機㈱(現・連結子会社)を設立

1980年代

  • 1980年9月米国に現地法人ヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.(現・連結子会社)を設立
  • 1982年6月福島県郡山市に多極コネクタの製造を目的とした郡山ヒロセ電機㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1984年11月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 1985年10月韓国、大徳産業との合弁による現地法人ヒロセコリア㈱(現・連結子会社)を設立
  • 1988年2月創業西独にヒロセエレクトリックGmbHを設立(現在はヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.に統合)
  • 1988年4月創業英国にヒロセエレクトリックUK LTD.を設立(現在はヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.に統合)
  • 1989年8月マレーシアにヒロセエレクトリックマレーシアSdn.Bhd.(現・連結子会社)を設立

1990年代

  • 1990年10月岩手県一関市に一関工場を新設
  • 1991年3月中華民国に台廣電子股份有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 1994年10月岩手県一関市に多極コネクタ・同軸コネクタ及び切削品等の製造を目的とした一関ヒロセ電機㈱(現・連結子会社)を設立(旧一関工場を全面移管)
  • 1995年12月インドネシアにP.T.ヒロセエレクトリックインドネシア(現・連結子会社)を設立
  • 1999年11月香港に廣瀬香港有限公司(現・連結子会社)を設立

2000年代

  • 2000年10月中国に広瀬電機(東莞)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2003年4月創業中国に博瀬電機貿易(上海)有限公司を設立
  • 2003年10月オランダにヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.(現・連結子会社)を設立
  • 2007年7月中国に広瀬電機(蘇州)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2009年12月香港に廣瀬電機香港貿易有限公司(現・連結子会社)を設立

2010年代

  • 2010年7月シンガポールにヒロセエレクトリックシンガポールPte.Ltd.(現・連結子会社)を設立
  • 2010年12月M&Aヒロセコリア㈱の株式25%を追加取得(計75%)により連結子会社化
  • 2011年9月新総合拠点・横浜センターを新設
  • 2012年11月ヒロセコリア㈱の株式約22%を追加取得(計約97%)
  • 2015年1月ヒロセコリア㈱の株式約3%を追加取得(計100%)
  • 2016年12月ヒロセエレクトリックインドPvt.Ltd.(現・連結子会社)を設立
  • 2018年1月中国国内の各販売拠点を統括するため、博瀬電機貿易(上海)有限公司を広瀬(中国)企業管理有限公司(現・連結子会社)へ名称変更
  • 2019年3月マレーシアにヒロセエレクトリックマーケティングマレーシアSdn.Bhd.(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2020年7月本店を神奈川県横浜市に移転し、横浜センターを本社に改称
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2024年3月創業岩手県盛岡市に生産設備開発と人材育成に特化した研究所、東北アドバンスト・テクノロジーセンターを設立
  • 2024年6月福島県郡山市に工場を新設・郡山ヒロセ電機㈱を移転
  • 2024年12月創業ヒロセコリアに精密センター新棟を設立
  • 2025年7月M&A株式会社エス・イー・アール、同子会社九戸精密株式会社の全株式を取得し、連結子会社化
  • 2026年3月株式会社エス・イー・アールを品川区大崎のヒロセ電機五反田事業所内に移転し、ヒロセSER株式会社(現・連結子会社)へ改称
  • 2026年4月九戸精密株式会社を盛岡ヒロセSER株式会社(現・連結子会社)へ改称

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上収益2029年度まで2,900億円
  • 営業利益率2029年度まで23%以上
  • ROE2029年度まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    重点市場への集中と開拓

    自動車、産業用機器、民生用機器の3分野を重点市場と位置づけ、情報化・通信技術の高度化に伴う成長を取り込むため市場開拓を推進する。

  2. 02

    高収益経営の維持

    営業利益率とROEを重視した経営を継続し、高収益体質を維持しながら企業価値向上を図る。

  3. 03

    3つの投資領域による基盤強化

    人財投資(次世代リーダー育成)、ESG投資(カーボンニュートラル・健康経営)、IT投資(サプライチェーン改革)を重点的に実施する。

  4. 04

    生産拠点のリスク分散

    国内外の生産拠点のリスク分散を進め、安定供給と効率性の両立を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,110人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は847万円で、9期前と比べて+12.7%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は13.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,319
2018年3月4,597
2019年3月75238.811.44,836
2020年3月70139.111.84,737
2021年3月71839.612.44,859
2022年3月79940.213.15,070
2023年3月89640.213.74,944
2024年3月86640.613.54,654
2025年3月80840.813.64,878875
2026年3月84740.713.15,110841

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率64.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社34(国内 6 / 海外 28、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
郡山工場 — 福島県 郡山市165億円
多極コネクタ
宮古工場 — 岩手県 宮古市112億円
多極コネクタ 同軸コネクタ
本社 — 神奈川県横浜市都筑区9,873百万円
多極コネクタ 同軸コネクタ その他 全社
一関工場 — 岩手県 一関市3,945百万円
多極コネクタ 同軸コネクタ その他
菊名事業所 — 神奈川県横浜市港北区2,461百万円
多極コネクタ 同軸コネクタ
東北アドバンスト・テクノロジーセンター — 岩手県盛岡市1,858百万円
多極コネクタ 同軸コネクタ
主な関係会社
  • 国内
    東北ヒロセ電機 株式会社(注)2
    岩手県宮古市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    郡山ヒロセ電機 株式会社(注)2
    福島県郡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    一関ヒロセ電機 株式会社
    岩手県一関市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヒロセSER 株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    盛岡ヒロセSER 株式会社
    岩手県盛岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    盛岡ヒロセSER 株式会社
    岩手県盛岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック ヨーロッパB.V.
    オランダ アムステルダム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック ヨーロッパB.V.
    オランダ アムステルダム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック シンガポールPte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヒロセエレクトリック シンガポールPte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社22社を開く
  • 広瀬(中国)企業管理 有限公司中国 上海100%
  • 広瀬(中国)企業管理 有限公司中国 上海100%
  • 廣瀬電機香港貿易 有限公司(注)2、6中国 香港100%
  • 廣瀬電機香港貿易 有限公司(注)2、6中国 香港100%
  • 台廣電子股份 有限公司台湾 台北市100%
  • 台廣電子股份 有限公司台湾 台北市100%
  • 廣瀬香港有限公司中国 香港100%
  • 廣瀬香港有限公司中国 香港60%
  • 広瀬電機(東莞)有限公司(注)2中国 東莞100%
  • 広瀬電機(東莞)有限公司(注)2中国 東莞100%
  • 広瀬電機(蘇州)有限公司(注)2中国 蘇州100%
  • 広瀬電機(蘇州)有限公司(注)2中国 蘇州100%
  • ヒロセエレクトリック マレーシアSdn.Bhd.マレーシア セランゴール100%
  • ヒロセエレクトリック マレーシアSdn.Bhd.マレーシア セランゴール100%
  • P.T.ヒロセエレクトリックインドネシアインドネシア ブカシ100%
  • P.T.ヒロセエレクトリックインドネシアインドネシア ブカシ100%
  • ヒロセコリア株式会社(注)2、7韓国 京畿道100%
  • ヒロセコリア株式会社(注)2、7韓国 京畿道100%
  • ヒロセエレクトリック インドPvt.Ltd.インド バンガロール100%
  • ヒロセエレクトリック インドPvt.Ltd.インド バンガロール99%
  • ヒロセエレクトリック マーケティングマレーシアSdn.Bhd.マレーシア ペナン100%
  • ヒロセエレクトリック マーケティングマレーシアSdn.Bhd.マレーシア ペナン100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,113億円営業利益430億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.6%、利益が+0.7%。

売上高
+11.6%
2,113億円
営業利益
+0.7%
430億円
純利益
+0.3%
331億円
営業利益率
20.4%
前期比 -2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,500億円2,113億円
営業利益500億円430億円
純利益350億円331億円
1株あたり配当¥520¥520

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は621億円、営業利益は133億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+53.3%、営業利益は+46.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q41054
2024年1Q4059122.560
2024年2Q4248119.166
2024年3Q42310023.681
2024年4Q40358
2025年2Q94522223.5175
2025年4Q94920521.6155
2026年2Q1,02020520.1155
2026年4Q1,09322520.6176
2027年1Q62113321.473

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は959億円から2,113億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は20.4%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月959224135
2014年3月1,250347224
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月1,257350229
ヒロセエレクトリックインドPvt.Ltd.(現・連結子会社)を設立
2016年3月1,203305211
2017年3月1,151298214
2018年3月1,251280191
マレーシアにヒロセエレクトリックマーケティングマレーシアSdn.Bhd.(現・連結子会社)を設立
2019年3月1,246247179
2020年3月1,218212153
2021年3月1,335283199
2022年3月1,637431314
2023年3月1,832486346
岩手県盛岡市に生産設備開発と人材育成に特化した研究所、東北アドバンスト・テクノロジーセンターを設立
2024年3月1,655388265
株式会社エス・イー・アール、同子会社九戸精密株式会社の全株式を取得し、連結子会社化
2025年3月1,89442746222.5330
2026年3月2,11343046620.4331

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,113億円のうち、営業利益として残るのは430億円20.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は331億円、売上の15.7%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.9%1,223億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.6%457億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.4%430億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.5pt
20.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.7pt
15.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.9pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが459億円、投資CFが−92億円で、差し引きのフリーCFは367億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は873億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月264−197−5067456
2014年3月346−188−120158509
2015年3月318−162−124156567
2016年3月36026−179386754
2017年3月281−106−108175819
2018年3月306−314−118−8694
2019年3月282−312−143−30523
2020年3月286−172−122114506
2021年3月358−207−93151578
2022年3月443−109−252334684
2023年3月45664−342520880
2024年3月410−139−282271903
2025年3月557−429−167128857
2026年3月459−92−379367873

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,312億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,781億円で、自己資本比率は87.7%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,7792,52125890.5
2014年3月3,0082,69231689.2
2015年3月3,1972,88331490.1
2016年3月3,1662,85830890.2
2017年3月3,2902,97531590.4
2018年3月3,4123,04736589.3
2019年3月3,4143,07334190.0
2020年3月3,4263,06136589.3
2021年3月3,7053,26144488.0
2022年3月3,9483,42152786.6
2023年3月4,0143,49951587.2
2024年3月4,0353,64239390.3
2025年3月4,1693,70146788.8
2026年3月4,3123,78153187.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
873億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,649億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
531億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中11位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中131位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
87.7%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥25,035で、1年前と比べて+32.9%過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。

¥25,035-3.5%1ヶ月-8.7%1年+32.9%時価総額8,936億円
過去52週の値幅
安値¥16,280高値¥32,210

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.2倍
PER (会社予想)23.4倍
PBR2.16倍
配当利回り2.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に25665円と小幅高ですが、1ヶ月で-8.99%と調整が続いています。25日移動平均線(27045円)を-5.1%下回り、75日線(26992円)も下抜けており、短中期トレンドは弱気です。ただし、52週高値からは-20%程度の水準で、RSIは32.83と売られ過ぎ圏に接近しており、反発の可能性があります。出来高は直近で18万株と減少傾向で、売り圧力は一服感があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 25.79倍は業界平均30.92倍を下回り、PBR 2.21倍は平均2.65倍を下回る。ROE 8.9%は平均よりやや低いが、予想PER 23.9倍で改善見込み。配当利回り2.03%は平均2.29%をやや下回る。成長性を考慮すると、株価指標は相対的に割安。ただし、配当利回りが低めで、ROEの改善が今後の焦点。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.2倍30.8倍
PER (予想)23.4倍
PBR2.16倍2.58倍
ROE8.9%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

スマートフォン市場の成熟と、車載・産業向けの成長が交錯する。強気派は、AIスマホや車載向け需要の拡大で高付加価値コネクタの需要が増えると見る。弱気派は、スマホ市場の成長鈍化と中国メーカーの競争激化で収益性が悪化すると懸念。2026/3期の営業利益率は20.35%と前期比低下予想で、高収益性の維持が焦点。

プラスに働く材料7
  • 車載向け需要拡大

    EV化で車載コネクタの需要が増加し、高単価品の販売が伸びる

  • AIスマホで高付加価値化

    AI機能搭載で高機能コネクタの需要が高まり、単価アップが期待

  • 高い収益性

    2025/3期営業利益率22.5%と非常に高い収益構造を維持

  • 売上高2,113億円と3期連続の増収通年影響

    売上高は前期比219億円増の2,113億円

  • 営業利益率20.35%の高収益通年影響

    営業利益率20.35%、営業利益430億円

  • 外国人持ち株比率34.96%と需給は安定継続影響

    外国人持ち株比率34.96%

  • 配当利回り1.93%と安定的な還元継続影響

    配当利回り1.93%

マイナスに働く材料6
  • スマホ市場の成熟

    世界的なスマホ販売が頭打ちで、基板対基板コネクタの成長鈍化

  • 競争激化

    中国・韓国メーカーの参入で価格競争が激化し、利益率低下

  • 減益リスク

    2026/3期の営業利益率20.35%と前期比低下が示す収益性悪化

  • 営業利益430億円で増益率0.7%決算発表後影響

    営業利益は427億円から430億円とほぼ横ばい

  • 純利益331億円とほぼ横ばい決算発表後影響

    純利益は330億円から331億円と伸び悩み

  • 実績PER27.25倍と割高感継続影響

    実績PER27.25倍、予想PER25.2倍

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益性の維持が競争力のバロメーターであるため
車載向け売上高比率
スマホ依存からの脱却を示し、成長分野の貢献を確認
受注残高
将来の売上高を先取りし、需要動向を把握するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり520で、前期から+3.1%いまの株価に対する利回りは2.08%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥520
1株あたり
配当利回り
2.08%
いまの株価に対して
配当性向
49.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月24086.4
2018年3月480100.0173.1
2019年3月240−50.090.8
2020年3月2400.079.9
2021年3月2400.0105.5
2022年3月44083.3109.7
2023年3月50013.674.0
2024年3月440−12.093.0
2025年3月49011.499.0
2026年3月5053.149.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥520

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,660人。区分でいちばん多いのは金融機関35.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.9%を占め、残る49.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関33.831.329.231.834.035.5
外国法人41.342.142.639.938.434.9
事業法人14.614.514.915.215.615.4
個人・その他8.811.011.310.88.811.8
自己株式5.07.47.56.75.08.1
証券会社1.51.12.02.33.12.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.64
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.99
03公益財団法人 ヒロセ財団8.82
04ジェーピー モルガン チェース バンク 380055 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)6.86
05有限会社 エイチエス企画3.49
06全国共済農業協同組合連合会3.15
07ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.73
08みずほ信託銀行株式会社 信託口07002102.44
09みずほ信託銀行株式会社 信託口07002112.42
10野村信託銀行株式会社(投信口)1.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    9.08%
    +1.28pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+154%、1株純資産は14期で+59%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3907,2785.532.561.1
2014年3月6537,8668.621.766.3
2015年3月6748,4948.223.062.9
2016年3月5968,1637.420.888.9
2017年3月6128,5517.325.286.4
2018年3月5498,7446.326.6173.1
2019年3月4898,4295.823.890.8
2020年3月4208,4365.026.679.9
2021年3月5498,9876.331.0105.5
2022年3月8859,6759.420.2109.7
2023年3月1,00210,16110.017.274.0
2024年3月77210,7647.420.093.0
2025年3月97610,9409.019.599.0
2026年3月99211,5548.920.349.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額415百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
石井和徳取締役会長66
鎌形伸代表取締役社長60
小原秀取締役 技術本部長60
佐藤博志取締役 営業本部長55
郡司吉広取締役 製作本部長63
松永光生取締役 管理本部長56
李相燁取締役65
元永徹司取締役66
西松正記取締役68
坂田誠二取締役67
各務洋子取締役66
森敬取締役(監査等委員)62
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
三浦健太郎取締役(監査等委員)54
髙嶋健司取締役(監査等委員)62
石田晴美取締役(監査等委員)64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7972164131245
社外取締役980809
取締役(社内)2232312

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容953字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社21社で構成され、主に多極コネクタ及び同軸コネクタ並びにその他の電子部品等の製造販売を行っております。 当社グループの事業に係わる位置づけ及びセグメントとの関連は以下のとおりであります。 (多極コネクタ) 多極コネクタには、丸形コネクタ、角形コネクタ及びプリント配線板用コネクタ等があります。 [主な関係会社] (製造) 東北ヒロセ電機㈱、郡山ヒロセ電機㈱、一関ヒロセ電機㈱、台廣電子股份有限公司、廣瀬香港有限公司、広瀬電機(東莞)有限公司、広瀬電機(蘇州)有限公司、ヒロセエレクトリックマレーシアSdn.Bhd.、P.T.ヒロセエレクトリックインドネシア、ヒロセコリア㈱、威海広瀬電機有限公司 (販売) ヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.、ヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.、ヒロセエレクトリックシンガポールPte.Ltd.、広瀬(中国)企業管理有限公司、廣瀬電機香港貿易有限公司、ヒロセコリア㈱、ヒロセエレクトリックインドPvt.Ltd.、ヒロセエレクトリックマーケティングマレーシアSdn.Bhd.、威海広瀬貿易有限公司 (同軸コネクタ) 同軸コネクタには、同軸コネクタ及び光コネクタがあります。 [主な関係会社] (製造) 一関ヒロセ電機㈱、台廣電子股份有限公司、廣瀬香港有限公司、広瀬電機(東莞)有限公司、広瀬電機(蘇州)有限公司、ヒロセエレクトリックマレーシアSdn.Bhd.、P.T.ヒロセエレクトリックインドネシア、ヒロセコリア㈱ (販売) ヒロセエレクトリック(U.S.A.),INC.、ヒロセエレクトリックヨーロッパB.V.、ヒロセエレクトリックシンガポールPte.Ltd.、広瀬(中国)企業管理有限公司、廣瀬電機香港貿易有限公司、ヒロセコリア㈱、ヒロセエレクトリックインドPvt.Ltd.、ヒロセエレクトリックマーケティングマレーシアSdn.Bhd. (その他) その他には、半導体テスト製品やマイクロスイッチ等があります。 [主な関係会社] (製造) ヒロセコリア㈱、一関ヒロセ電機㈱、盛岡ヒロセSER㈱ (販売) ヒロセコリア㈱、廣瀬電機香港貿易有限公司、ヒロセSER㈱ 事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,316字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、コネクタメーカーとして技術革新を推進するとともに多様化するニーズに適合した製品を開発・提供し、エレクトロニクス業界の発展に寄与してまいることを使命としております。 そして、株主の皆様にとっての価値を長期継続的に高めていくことを経営上の最重要課題のひとつとして掲げ、お客様の更なる信頼を得られる電子部品メーカーとしての責任を果たすとともに強固な財務体質を維持し、成長し続けていくことを基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、経営の基本方針を具現化するべく、高収益にこだわりを持った経営及び事業展開を進めてまいります。目標とする経営指標は、事業の総合的な収益性が反映されるIFRSベースの営業利益率および資本効率性が反映されるROEとしております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 今後の当社グループを取り巻く経営環境は、企業間競争がより激化するものと思われます。 このような環境の中で当社グループは、常に最先端の技術を追求し、より効率的な資源の配分と集中化を図り、弛まぬ改善・革新に取り組み、情報化のさらなる進展、通信技術の高度化に伴って中長期的に一層の成長・拡大が予想される自動車分野、産業用機器分野、及びスマートフォンを含む民生用機器分野を重点に市場開拓を進めてまいります。あわせて、より一層の製品の安定供給を図るべく、効率性も考慮しながら国内外生産拠点のリスク分散化も行い、高収益経営を維持しつつ、中期経営目標として2029年度連結売上収益2,900億円、営業利益率23%以上、ROE12%以上の数値目標の達成を目指し企業価値増大に取り組んでまいる所存であります。 さらなる飛躍を目指すため、3つの投資領域(人財投資、ESG投資、IT投資)において基盤強化に取り組んでおります。人財投資においては、次世代リーダーやスペシャリスト育成を強化し、チャレンジ人財育成を計画的に推進してまいります。ESG投資としては、カーボンニュートラルや健康経営を推進してまいります。また、サプライチェーンマネジメント再構築等の業務改革を推進するにあたり、IT投資を行っております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 市場の多様化、製品の短サイクル化による投資回収リスクの高まりや、価格引き下げ圧力の強まりなど、ますます厳しさを増す経営環境の中で、当社グループは市場ニーズに対応した高付加価値新製品の開発力強化、生産効率化の促進、国内外における販路の開拓等に努めてまいります。また、資源高、為替変動、地政学リスク、各国による関税政策等への対応力も求められております。 当社グループは利益成長だけでなく、グローバル社会における様々な課題解決への貢献が不可欠と認識しております。SDGsにリンクした目標の設定や取り組みの強化により、サステナビリティ経営を推進し、中長期的な企業価値向上と持続的な成長を実現してまいります。
事業等のリスク3,803字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は、このようなリスク (強みの裏返しでもあること) を認識した上で、CSR・リスク管理委員会を設置し、BCP (事業継続計画) を策定、定期的に見直すことにより必要なリスク管理体制を整え、リスク発生の回避及びリスク発生時の影響の極小化に最大限努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済動向変化 当社グループは、グローバルに事業展開しておりますので、様々な要因によって起こりうる世界及び日本経済の景気動向に影響を受けます。 当社グループは一部の生産を協力会社に委託していることで固定費を下げ、景気動向に対する耐性を有するよう努めるとともに、一部の製品を受注生産することにより、在庫リスクを抑えています。 (2) スマートフォン市場への依存 当社グループの主たる事業領域である電子部品事業は、変化の激しいエレクトロニクス業界の需要動向に左右されますが、スマートフォン市場への依存度が比較的高く、その市場動向によって当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 当社グループはスマートフォン市場の顧客に対し積極的に新技術を有した製品を提案するとともに、スマートフォン用に開発した製品を他のアプリケーションに対しても採用されるよう営業活動を行っております。 (3) 大口顧客グループからの受注動向 当社グループの売上は、特定の大口顧客グループの受注量に影響を受ける可能性があります。 (2)にも記載のとおり、大口顧客グループに対しては積極的に新技術を有した製品を提案することで大口顧客グループの信頼を得られるよう努めています。 (4) 当社製品の需要変動 当社製品のうち、需要変動の大きいエレクトロニクス製品に使用されるコネクタについては、実態と乖離する部品需要が発生することもあり、対応次第で在庫リスクとなる可能性があります。 一方、需要が当社予測を急激かつ大幅に上回り、生産体制が追いつかない場合には、納期遅延による損害賠償金の発生や販売機会を逃す可能性があります。 当社グループは顧客と積極的に情報交換をすることおよび、一部の製品を受注生産とすることで在庫リスクを抑えています。また、生産体制については積極的な設備投資を行うとともに、一部の生産を協力会社へ委託することで生産能力の向上を図っています。 (5) 競合と価格競争 コネクタ業界は、国内外の大手から中小にいたる様々な規模の多数の同業者が存在し、極めて競合的であり、当社もその価格引下げ競争に巻き込まれる可能性があります。 当社グループは新製品の開発および、金型の開発や生産設備の運用といった生産技術の向上を積極的に行っており、他社が容易に真似をすることができない製品を投入し続けることで、価格の引き下げ競争に巻き込まれないよう努めています。 (6) 新製品開発 企業の成長は、マーケティングと技術革新によりますが、顧客製品のライフサイクルは短期から長期まで様々であり、これらの市場変化や技術革新への対応遅れで、差別化する新製品の開発が遅れることにより、販売機会を失う可能性があります。また、開発した新製品が想定に比べて顧客に受け入れられない可能性があります。これらの場合、企業経営に影響が出る可能性があります。 当社グループは新製品の一部について顧客の要請を受けて開発しています。また、当社グループはコネクタの総合メーカーとして幅広いラインナップを取りそろえることで顧客に受け入れられる可能性を高めています。 (7) 製品の不具合 予期していない製品の不具合が発生し、品質・信頼性に係る重大な問題が起こった場合、顧客への多額の損害賠償金や売上の減少等の影響が出る可能性があります。 当社グループは製品の品質を重要視しており、技術者は過去に発生した品質問題及びその原因について把握できるデータベースを作成するとともに、生産現場ではカメラを使用した外観検査等を行っております。 (8) 海外展開に伴うリスク 生産及び販売の拠点を置いている海外の国々では、様々な地政学リスク、為替変動・貿易摩擦などの経済的リスク、文化・慣習の相違から発生する労務問題や新型コロナウイルス感染症のような疾病などの社会的リスク及び自然災害リスクが、当社の予想を超える範囲で発生する可能性があります。 一方で、海外展開していることで、特定の地域で事業活動が行えないときは他地域の拠点で代わりに事業を行うことができます。ただし、当社グループは一部の製品を除き、特定の製品を特定の拠点でしか生産できない体制となっていることが現状リスクであると認識しています。 (9) 大規模災害 当社グループは、地震・火災・台風・洪水・火山の噴火をはじめとする災害に対して、BCP (事業継続計画) を策定するなどリスクの低減に努めていますが、これらの災害が発生した場合、当社グループの事業活動、特に工場における生産活動に影響を受ける可能性があります。 とりわけ、当社グループの国内生産拠点は東北地方に集中しており、東日本大震災のような大規模災害が発生した場合、生産設備の破壊、物流機能の麻痺等が生じ、生産能力に影響が出る可能性があります。 これらの災害に対しては保険をかけていますが、起こりうる全ての事象に対してカバーされているわけではなく、またカバーされていたとしても、受け取る保険金が十分ではない可能性があります。 (10) 感染症の拡大によるリスク 当社グループは、新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の急激な拡大に対して、BCP (事業継続計画) を策定するなどリスクの低減に努めていますが、当社グループの事業活動、特に工場における生産活動及び物流の状況に影響を受ける可能性があります。 (11) 為替変動 当社グループは、海外売上収益比率が約8割を超え、外貨建販売のウェイトが高い割合を占めています。為替変動による損益影響を軽減する為、為替予約や海外売上と海外生産の比率の均衡化等に取組んでおりますが、急激な円高が進んだ場合には業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12) グループ外の組立外注及び部品・材料供給先に係るリスク 当社グループは、生産の一定部分を複数の外部協力会社に委託しておりますが、委託生産が困難になった場合、生産量の減少やコストアップの要因になる可能性があります。 また、部品・材料メーカーからの供給が滞った場合、生産に支障をきたす可能性があります。 (13) 人財確保に関するリスク/管理運営リスク 従来に増して急激に変化する外部環境に対応するため、従業員の確保および能力向上が必要不可欠であります。このような環境下、各分野で必要となる専門性を持つ従業員や、変化に対応できるリーダーシップを持った従業員の確保、育成が滞る場合および従業員の退職により人財が流出する場合には、当社グループの業績に影響が出る可能性があります。 当社グループは同業他社と比べて高い水準の給与・賞与の支給を目指すとともに、様々な状況下にある従業員が働き続けられるよう制度を改定してきました。また、実際の業務内容に即した、実践的な研修を実施することで従業員の能力向上を図っています。 (14) 労使関係 当社グループには、労働組合がなく、従業員加入の親睦団体「八要会」により、正常かつ円満な労使関係を維持継続しております。この良好な労使関係が崩れた場合、経営上影響が出る可能性があります。 (15) 知的財産 当社グループは技術開発研究等によって得られた成果について、特許などの知的財産権によりこれらの技術の保護を図っています。しかし、他社が当社グループの知的財産を無断で使用し、類似製品を製造することを当社グループとして効果的に防止できない可能性があります。 このような場合、当社グループは訴訟を含む法的手段に訴えることがあります。 また、当社グループの製造する製品、または使用している技術が他社の知的財産権を侵害しているとされる可能性があります。 (16) 税制 当社グループは各国の税制に沿って適切な申告・納税をするよう努めていますが、各国税務当局と見解の相違が発生することで追徴の通知を受ける可能性があります。また、当社グループはグローバルにビジネス展開しているため、移転価格税制による追徴の通知を受ける可能性があります。 当社グループは、特に移転価格税制によるリスクが高いと認識しており、外部の税務専門家による助言を受け、リスク回避に努めております。 (17) サイバーセキュリティ 当社グループはサイバー攻撃に備え、ネットワーク環境の監視や、定期的に従業員への情報セキュリティ教育を行うなどのセキュリティ対策を実施しておりますが、サイバー攻撃を受けた場合、当社グループのビジネスに影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,685字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな景気回復基調となり、個人消費や設備投資を中心に国内需要は底堅く推移しました。一方で金や銅などをはじめとする原材料価格の高騰が進展するとともに、中東情勢の緊張の急激な高まりといった地政学リスクが不透明感を強め、製造業を取り巻く環境は予断を許さない状況となりました。 海外におきましては、米国は個人消費が停滞する一方で、活発なAI関連投資が下支えし景気は堅調に推移しました。欧州経済は緩やかに回復したものの力強さを欠き、中国は長引く不動産市況の低迷や内需の停滞により弱含みで推移するなど、地域や産業により景気の色合いが異なる状況となりました。 このような状況下、当社グループは、主にスマートフォン市場向け、自動車市場向け及び産業用機器市場向けのグローバル事業拡大を進めるとともに高度化する市場ニーズへの更なる迅速な対応を目指し、高付加価値新製品の開発・販売・生産体制の強化を推進してまいりました。また、新たな成長ドライバーのひとつとすることを目的に、2025年7月に半導体テスト製品の製造・販売事業を展開する株式会社エス・イー・アール(東京都品川区、現ヒロセSER株式会社)を連結子会社化しました。 当社グループの業績につきましては、産業用機器市場向けビジネスが幅広い用途・地域で受注・売上が増加し好調な結果となり、自動車用機器市場向けビジネスも需要は総じて堅調に推移する中、新たな案件の生産の立ち上がりなどが着実に寄与しました。一方、民生用機器市場向けビジネスはやや軟調に推移しました。その結果、当連結会計年度の売上収益は、2,112億64百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は429億95百万円(同0.8%増)、税引前利益は466億26百万円(同0.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は331億42百万円(同0.3%増)となりました。 セグメントの業績を示すと、以下のとおりであります。 (多極コネクタ) 当社の主力製品群であります多極コネクタは、丸形コネクタ、角形コネクタ、リボンケーブル用コネクタ、プリント基板用コネクタ、FPC(フレキシブル基板)用コネクタ、ナイロンコネクタ等多品種にわたります。 主としてスマートフォン、通信機器、カーエレクトロニクス等の分野から計測・制御機器、FA機器及び医療機器などの産業用機器等の分野まで幅広く使用されているコネクタであり、今後の更なる高度情報通信ネットワーク化社会及び環境を考慮した省エネ化社会の進展とともに需要の拡大が見込まれております。 当連結会計年度は、売上収益は1,858億14百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は367億67百万円(同6.7%減)となりました。 (同軸コネクタ) 同軸コネクタは、マイクロ波のような高周波信号を接続する特殊な高性能コネクタであり、主にスマートフォンやパソコンなどの無線LANやBluetooth通信のアンテナ接続や自動車でのGPSアンテナ接続として、また無線通信装置や電子計測器の高周波信号接続として使用されるコネクタであります。 なお、光コネクタ、同軸スイッチもこの中に含んでおります。 当連結会計年度は、売上収益は183億38百万円(前年同期比34.2%増)、営業利益は58億75百万円(同73.9%増)となりました。 (その他) 以上のコネクタ製品以外の製品として半導体テスト製品及びマイクロスイッチ類及びコネクタ用治工具類を一括しております。 当連結会計年度は、売上収益は71億12百万円(前年同期比45.0%増)、営業利益は3億52百万円(前年同期は97百万円の営業損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(資金)は、前連結会計年度末と比べて16億69百万円増加して、873億35百万円となりました。 a.営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、458億77百万円の増加(前年同期は556億82百万円の増加)となりました。 これは、税引前利益466億26百万円や減価償却費及び償却費194億65百万円の計上などによる資金増、法人所得税の支払額157億20百万円による資金減などによるものです。 b.投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、92億48百万円の減少(前年同期は429億47百万円の減少)となりました。 これは、投資の取得による支出288億49百万円、有形固定資産の取得による支出200億21百万円による資金減、定期預金の減少262億51百万円による資金増などによるものです。 c.財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、379億24百万円の減少(前年同期は166億71百万円の減少)となりました。 これは、自己株式の取得による支出203億51百万円、配当金の支払額164億94百万円による資金減などによるものです。 ③ 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、営業債権及びその他の債権や棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ143億12百万円増加して4,311億77百万円となりました。負債は営業債務及びその他の債務の増加等により63億83百万円増加して531億2百万円となりました。また、資本合計は利益剰余金の増加及び自己株式の増加等により79億28百万円増加して3,780億75百万円となりました。この結果、親会社所有者帰属持分比率は87.7%となり、前連結会計年度末と比べ1.1%減少しました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 多極コネクタ   192,350   13.5 同軸コネクタ   17,835   42.5 その他   4,743   24.9 合計   214,927   15.7 (注)金額は、販売価格によっております。 b.受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) 多極コネクタ   197,267   15.1   49,070   30.4 同軸コネクタ   18,897   27.0   5,104   12.3 その他   10,777   121.5   4,809   655.7 合計   226,940   18.8   58,984   37.8 (注)当連結会計年度において株式会社エス・イー・アール(現ヒロセSER株式会社)を連結子会社化したことに伴い、その他の「受注高」及び「受注残高」が前年同期比で、大幅な増加となりました。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 多極コネクタ   185,814   8.8 同軸コネクタ   18,338   34.2 その他   7,112   45.0 合計   211,264   11.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態および経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態および経営成績等につきましては、産業用機器市場向けビジネスが幅広い用途・地域で伸長しました。また、自動車用機器市場向けビジネスも需要は総じて堅調に推移する中、新たな案件の生産・販売が始まったことが寄与しました。その結果、対前年同期と比べ増収増益となりました。 当社グループは、中期経営計画「G-WING」において、コンシューマ、産業用機器、自動車の強い3本柱を形成することで、高収益体制を維持しつつ、中長期的に売上を伸長させていく計画を立てております。現在当社グループが置かれている状況は、この3本柱によるバランスのよいポートフォリオを確立させながら成長を加速させるため、開発・生産拠点の増強を進めております。また、継続的な現場改善、品質向上、DXや人財の活性化に向けた投資も強化してまいります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、国内外の経済動向の変化が挙げられます。現時点では特にスマートフォン市場の動向が当社グループの業績に大きな影響を与えております。当社グループとしましては、「G-WING」の3本柱を強固にしていくことでスマートフォン市場への依存率を相対的に減少させてまいります。 その他の当社グループの経営成績に影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、親会社所有者帰属持分比率が87.7%と十分な資本を維持しております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、IFRSベースの営業利益率を重視した経営を行っております。当連結会計年度における営業利益率は20.4%となり、前連結会計年度の22.5%を下回る結果となりました。これは設備投資や人財への投資を続けていることおよび、原材料の高騰によるものです。引き続き、高い営業利益率を安定的に生み出せる体制づくりを行ってまいります。 また、当社グループは中長期的に資本コストを上回るROE (自己資本利益率) の達成を目指しております。具体的には、収益性の改善を進めるとともに、2029年度までにROE12%以上の達成を目指してまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、営業キャッシュ・フローと投資キャッシュ・フローの合計が366億29百万円となっており、成長と安定のバランスを図っております。詳細につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要  ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの資本の財源および資金の流動性につきましては、親会社所有者帰属持分比率は87.7%と高い水準を維持しており、資金の調達を行わずに事業に必要な資金の流動性を確保していると判断しています。 当社グループは、事業の成長のための投資と株主への還元をともに図るため、中期的に営業キャッシュ・フローの50%から60%を事業投資へ、40%から50%を株主に還元する方針としています。また、さらなる成長のためのM&Aや資本提携などの戦略投資については現在有しているキャッシュを充てる方針です。 事業への投資につきましては、中長期的な視野に立って、今後ますます進展する技術革新に対する研究開発投資、グローバル化に伴う設備投資および、ITなどのインフラ投資を行ってまいります。 株主への利益還元策としては、配当による成果の配分を優先的に考えており、長期的な企業価値の拡大と企業体質の強化を図りながら、1株当たり利益を増加させることにより配当の安定的な増加に努めることを基本方針としております。この基本方針の一層の実践を図るため、DOE(株主資本配当率)を株主還元指標として採用し、2024年度より中期的にDOE5%の配当を行うことを目標としております。 また、自己株式の取得についても、株主への利益還元策としてとらえており、資本効率の改善を目的として、2025年度から2028年度の4年間で、600億円を上限とした自己株式を取得する方針を決定しております。 なお、当社は自己株式の保有については、発行済株式総数の5%程度を上限とし、それを超過する部分は、原則として毎期消却する旨を自己株式の保有・消却に関する基本方針としております。 ③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって必要となる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。 金融商品の公正価値及び棚卸資産の正味実現可能価額は社内外の環境の変化により変動する可能性は高いと考えておりますが、当社グループにおける連結財務諸表に大きな影響を与えるほど変動する可能性は極めて低いと考えております。 一方、法人税等につきましては、当局との見解の相違などにより、見積りの結果とは異なる可能性があります。とりわけ移転価格について追徴を受けた場合は、当社グループにおける連結財務諸表に一定の影響を与える可能性があると認識しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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