概要
アオイ電子は香川県高松市に本社を置く電子部品メーカーである。1969年に電子部品の製造へ転換し、現在は集積回路(IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LEDなど)と機能部品(プリントヘッド、各種センサー)の設計・製造・販売を手がける。連結売上高383億円(2026年3月期)、従業員1,944人。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。
事業の二本柱:集積回路と機能部品
アオイ電子の事業は集積回路と機能部品の二部門で構成される。集積回路部門は売上高の約88%を占め(2026年3月期)、IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LEDなどを製造・販売する。機能部品部門はプリントヘッドや各種センサーを手がけ、売上高の約12%を占める。両部門とも外部顧客向けに販売されており、特定の最終製品に依存せず幅広い産業機器、民生機器、車載用途などに供給される。
グループ連携による垂直統合型生産体制
当社グループはアオイ電子(持株会社に非ず)を中心に、連結子会社3社と持分法適用関連会社1社で構成される。子会社のハイコンポーネンツ青森と青梅エレクトロニクスは半導体製品の製造を委託され、青梅エレクトロニクスの一部製品は当社が後工程加工を行う。ハヤマ工業はIC製造工程のめっき加工を担う。関連会社のヴィーネックスはセンサー部品の販売先である。これにより、工程間の連携を強化し、一貫生産体制を構築している。
主要顧客への高い依存度と収益構造
2026年3月期の販売実績において、上位3社(日亜化学工業、ミツミ電機、日清紡マイクロデバイス)で売上高の59%を占める。日亜化学工業向けが31.5%と最も大きい。このため、特定顧客の動向が収益に与える影響は大きい。一方、経営目標としてROA15%以上、ROE10%以上を掲げるが、直近のROEは低水準(2026年3月期の当期純利益は70百万円、純資産432億円)であり、目標達成には課題が残る。
香川県を拠点とする生産拠点と九州・東北への展開
本社・高松工場(高松市)、観音寺工場(観音寺市)、朝日町事業所(高松市)など香川県内に複数の生産拠点を持つ。2016年には三重県多気町に多気事業所を新設し、生産能力を拡大した。また、子会社を通じて青森県(ハイコンポーネンツ青森)や東京都青梅市(青梅エレクトロニクス)にも製造拠点を有する。このように、関西・東北・関東にまたがる生産ネットワークを形成している。
業界の中での役割は電子部品製造メーカー(半導体パッケージ基板・センサー部品のサプライヤー)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 集積回路 | 339億円 | 88.5% | — | — |
| 機能部品 | 44億円 | 11.5% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01半導体・電子部品主力
集積回路(IC)を中心に、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LED等の半導体製品を製造・販売。連結子会社に製造委託し、めっき加工等の一部工程も内製化。
- IC(集積回路)
- 半導体製品の中心で、各種電子機器に組み込まれる。
- 光学センサー
- 光を検出するセンサーで、産業機器や家電等に使用。
- ウェハーレベルパッケージ
- ウェハ状態でパッケージングする小型・高密度な半導体パッケージ。
- LED
- 発光ダイオード。表示・照明等に使用。
02産業機器・自動車準主力
プリントヘッドや各種センサー等の機能部品を製造・販売。持分法適用関連会社の㈱ヴィーネックスがセンサー部品の販売先。
- プリントヘッド
- プリンタや産業用印字装置に使用される印字ヘッド。
- 各種センサー
- 温度・圧力・光等を検出するセンサー。幅広い産業用途。
製品と技術
集積回路:ICと光学センサーを中心とした半導体製品群
集積回路部門では、汎用IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LEDなどを製造する。光学センサーはカメラモジュールや測距用途に用いられ、スマートフォンや車載カメラ向けの需要がある。ウェハーレベルパッケージは、チップサイズの小型化と高密度実装を可能にする技術で、先端パッケージ分野への重点投資対象である。LEDは表示機器や照明向けに供給される。これらの製品は、当社の高松工場を中心に生産され、子会社でも委託製造が行われる。
機能部品:プリントヘッドと各種センサーが支える産業基盤
機能部品部門では、サーマルプリントヘッド(感熱式印字ヘッド)や速度・位置・温度などの各種センサーを手がける。サーマルプリントヘッドはPOSレジやFA機器、医療用プリンターなどに搭載される。センサーは産業機器や自動車、家電など幅広い分野で使われる。関連会社のヴィーネックスは、当社製センサー部品の販売を担う。同部門は集積回路に比べ規模は小さいが、安定した需要があり、製品ラインナップの多様化に寄与する。
製造技術の核:めっき加工と品質マネジメント
アオイ電子グループの技術的な強みの一つは、子会社ハヤマ工業が担うめっき加工にある。ICの製造工程で重要なめっき処理を内製化し、品質と納期の管理を徹底する。また、本社・高松工場ではIATF16949(自動車品質マネジメント)を取得し、車載部品に要求される厳格な品質基準に対応する。ISO14001(環境マネジメント)も全主要拠点で認証取得済みであり、環境負荷低減にも取り組む。これらの基盤が、高信頼性製品の安定供給を支えている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
電子部品ODM中堅、収益力改善が急務
売上高350億円規模の中堅電子機器メーカー。営業利益率は1.1%と低く、2026年3月期には0.8%に低下見込み。同業のキオクシアHDやイビデンと比べ規模・収益力で差があり、ODM主体で価格競争にさらされやすい。業界内では下位グループに位置し、収益構造改革が不可欠。
強み
- 電子機器のODMで一定の顧客基盤を有し、安定した受注を確保。
- 中小規模ゆえ顧客のニーズに合わせた小ロット・短納期対応が可能。
- 売上総利益率は改善傾向にあり、生産効率化が進んでいる。
- 自己資本比率が高く、無借金経営で財務リスクが低い。
課題
- 営業利益率1%未満と収益力が弱く、コスト上昇に耐えられない。
- 成長分野へのシフトが遅れ、既存事業の需要減退リスクがある。
- ODM業界は競争が激しく、価格競争で利益が圧迫されやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がアオイ電子
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6850チノー | 309億円 | 13.8倍 |
| 2 | 6653正興電機製作所 | 294億円 | 11.4倍 |
| 3 | 6862ミナトホールディングス | 290億円 | 12.9倍 |
| 4 | 6763帝国通信工業 | 276億円 | 20.3倍 |
| 5 | 6832アオイ電子 | 273億円 | 366.3倍 |
| 6 | 6643戸上電機製作所 | 273億円 | 10.1倍 |
| 7 | 6835アライドテレシスホールディングス | 271億円 | 8.1倍 |
| 8 | 6962大真空 | 250億円 | 58.9倍 |
| 9 | 6626SEMITEC | 250億円 | 8.0倍 |
| 10 | 6505東洋電機製造 | 240億円 | 7.5倍 |
| 11 | 6798SMK | 237億円 | 372.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
自動車修理業として創業、電子部品へ転換した1962〜1969年
1962年10月、香川県高松市に和光工業として設立され、自動車の修理および塗装業を開始した。しかし1968年11月、電子部品製造への事業転換を決断し工場を閉鎖。翌1969年2月、商号をアオイ電子に変更し、東洋電具製作所(現ローム)と資本提携(出資比率50%)した。同年3月、高松工場を建設し電子部品の製造販売を開始した。この一連の決断が、現在の事業の基盤を形作った。
工場拡大とロームとの提携解消(1973〜1988年)
1973年3月、香川県観音寺市に観音寺工場を建設し生産能力を増強。1975年10月にはめっき加工を担うハヤマ工業を設立(出資50%)。1988年9月、ロームとの資本提携を解消した。これにより経営の独立性を高め、自社の技術開発や取引先の多様化を進める素地が整った。提化解消後もロームとの関係は継続したかどうかは開示されていない。
ISO認証の取得と上場(1994〜2000年)
1994年8月、高松生産本部でISO9002認証を取得(後にISO9001)。1997年には本社・高松工場を全面増改築し、東京営業所を浜松町に移転。1999年、観音寺生産本部でISO9001認証。2000年8月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。同年9月には本社・高松工場でISO14001認証を取得し、品質・環境マネジメントの国際標準化を進めた。
子会社の拡充と新工場建設(2009〜2016年)
2009年10月、カネカとの合弁でヴィーネックスを設立(出資34%)。2013年1月、ハイコンポーネンツ青森を完全子会社化。2016年4月には青梅エレクトロニクスを子会社化し、同時に朝日町事業所を建設、東京営業所を港区港南に移転。三重県多気町に多気事業所を新設した。同年、IATF16949(自動車産業向け品質マネジメント)認証を取得し、車載部品市場への本格参入を図った。
スタンダード市場移行と業績の変調(2016〜2026年)
2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場へ移行。財務面では、2018年3月期に売上高457億円、純利益46億円とピークを迎えた後、2024年3月期には純損失53億円に転落。減損損失や需要減退が影響した。2025年3月期は売上高350億円、営業利益4億円と回復基調にあるが、2026年3月期は当期純利益7,000万円と低水準で、依然として収益力の改善途上にある。
年表21件を開く
1960年代
- 1962年10月香川県高松市香西南町に和光工業㈱を設立し、自動車の修理および各種塗装業を開始
- 1968年11月電子部品の製造へ事業転換準備のため工場閉鎖
- 1969年2月商号変更商号をアオイ電子㈱に変更し、㈱東洋電具製作所(現 ローム㈱)と資本提携(当社出資比率50%)
- 1969年3月香川県高松市香西南町に高松工場を建設し、電子部品の製造・販売を開始
1970年代
- 1973年3月香川県観音寺市吉岡町に観音寺工場を建設
- 1975年10月香川県綾歌郡綾歌町(現 丸亀市綾歌町)にハヤマ工業㈱を設立(当社出資比率50%)
1980年代
- 1988年9月ローム㈱との資本提携を解消
- 1989年6月東京都港区南青山に東京営業所を設置
1990年代
- 1994年8月高松生産本部にて、ISO9002(品質マネジメントシステム)認証(現在ISO9001認証)
- 1997年10月本社・高松工場を全面増改築 東京都港区浜松町に東京営業所を移転
- 1998年9月M&Aハヤマ工業㈱を子会社化(当社出資比率100%)
- 1999年11月観音寺生産本部にて、ISO9001(品質マネジメントシステム)認証
2000年代
- 2000年8月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
- 2000年9月本社・高松工場にて、ISO14001(環境マネジメントシステム)認証
- 2001年6月観音寺工場にて、ISO14001(環境マネジメントシステム)認証
- 2007年3月観音寺工場を増改築
- 2009年10月香川県観音寺市吉岡町に㈱カネカと合弁で㈱ヴィーネックスを設立(当社出資比率34%)
2010年代
- 2010年10月高松工場増築
- 2013年1月M&Aハイコンポーネンツ青森㈱を子会社化(当社出資比率100%)
- 2016年3月本社・高松工場にて、ISO/TS16949(品質マネジメントシステム)認証
- 2016年4月M&A青梅エレクトロニクス㈱を子会社化(当社出資比率100%)本社・高松工場にて、IATF16949(品質マネジメントシステム)認証 香川県高松市朝日町に朝日町事業所を建設 東京都港区港南に東京営業所を移転 東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行 三重県多気郡多気町に多気事業所を新設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- ROA(総資本経常利益率)15%以上
- ROE(株主資本当期純利益率)10%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
先端パッケージ等への重点投資
次世代の市場ニーズを捉えた新製品や高付加価値製品の開発を加速し、競合優位性の確立と収益基盤の拡充を推進する。
- 02
収益構造の強靭化
生産性の向上、業務効率化、徹底したコスト削減を強化し、変動する市場環境に対応できる収益基盤を構築する。
- 03
新工場での量産体制構築
多気事業所での量産開始と安定的な供給体制を確立する。
- 04
人材開発と評価連動
あらゆる階層で「稼げる人材」を育成・発掘し、評価に反映させる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,944人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は481万円で、9期前と比べて+3.9%。平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は17.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 2,275 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 2,316 | — |
| 2019年3月 | 463 | 37.5 | 12.5 | 2,288 | — |
| 2020年3月 | 460 | 38.1 | 13.1 | 2,306 | — |
| 2021年3月 | 450 | 38.9 | 13.9 | 2,296 | — |
| 2022年3月 | 468 | 39.5 | 14.4 | 2,261 | — |
| 2023年3月 | 461 | 40.1 | 15.1 | 2,214 | — |
| 2024年3月 | 439 | 40.8 | 15.8 | 2,116 | — |
| 2025年3月 | 458 | 41.7 | 16.7 | 2,014 | 20 |
| 2026年3月 | 481 | 42.4 | 17.2 | 1,944 | 15 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は383億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収減益で、売上が+9.4%、利益が-25.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 440億円 | 383億円 |
| 営業利益 | 3億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥54 | ¥54 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は110億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+32.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 78 | — | — | −9 |
| 2024年1Q | 83 | −4 | −4.8 | −4 |
| 2024年2Q | 88 | −4 | −4.5 | −3 |
| 2024年3Q | 84 | −1 | −1.2 | −1 |
| 2024年4Q | 84 | — | — | −45 |
| 2025年2Q | 177 | 5 | 2.8 | 5 |
| 2025年4Q | 173 | −1 | −0.6 | −3 |
| 2026年2Q | 192 | 5 | 2.6 | 4 |
| 2026年4Q | 191 | −2 | −1.0 | −3 |
| 2027年1Q | 110 | 5 | 4.5 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は284億円から383億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は0.8%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイコンポーネンツ青森㈱を子会社化(当社出資比率100%) | |||||
| 2013年3月 | 284 | — | 29 | — | 13 |
| 2014年3月 | 363 | — | 43 | — | 26 |
| 2015年3月 | 429 | — | 81 | — | 53 |
| 青梅エレクトロニクス㈱を子会社化(当社出資比率100%)本社・高松工場にて、IATF16949(品質マネジメントシステム)認証 香川県高松市朝日町に朝日町事業所を建設 東京都港区港南に東京営業所を移転 東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行 三重県多気郡多気町に多気事業所を新設 | |||||
| 2016年3月 | 403 | — | 58 | — | 33 |
| 2017年3月 | 448 | — | 61 | — | 42 |
| 2018年3月 | 457 | — | 62 | — | 46 |
| 2019年3月 | 428 | — | 40 | — | 23 |
| 2020年3月 | 423 | — | 34 | — | 18 |
| 2021年3月 | 403 | — | 16 | — | 11 |
| 2022年3月 | 433 | — | 41 | — | 28 |
| 2023年3月 | 372 | — | 5 | — | 0 |
| 2024年3月 | 339 | — | −13 | — | −53 |
| 2025年3月 | 350 | 4 | 4 | 1.1 | 2 |
| 2026年3月 | 383 | 3 | 7 | 0.8 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高383億円のうち、営業利益として残るのは3億円で0.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.1%322億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.1%58億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.8%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが9億円、投資CFが−76億円で、差し引きのフリーCFは−67億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は173億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 42 | −18 | −10 | 24 | 136 |
| 2014年3月 | 37 | −13 | 0 | 24 | 161 |
| 2015年3月 | 74 | −22 | −8 | 52 | 205 |
| 2016年3月 | 43 | −17 | −10 | 26 | 219 |
| 2017年3月 | 59 | −43 | −12 | 16 | 221 |
| 2018年3月 | 82 | −49 | −10 | 33 | 242 |
| 2019年3月 | 75 | −30 | −8 | 45 | 279 |
| 2020年3月 | 35 | −40 | −14 | −5 | 260 |
| 2021年3月 | 46 | −25 | −11 | 21 | 270 |
| 2022年3月 | 40 | −27 | −16 | 13 | 271 |
| 2023年3月 | 36 | −39 | −14 | −3 | 256 |
| 2024年3月 | 27 | −30 | −23 | −3 | 231 |
| 2025年3月 | 15 | −79 | 1 | −64 | 167 |
| 2026年3月 | 9 | −76 | 74 | −67 | 173 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は627億円。このうち返さなくてよい自己資本が432億円で、自己資本比率は69.0%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 376 | 282 | 94 | 75.1 |
| 2014年3月 | 410 | 305 | 105 | 74.5 |
| 2015年3月 | 484 | 361 | 123 | 74.7 |
| 2016年3月 | 481 | 378 | 103 | 78.6 |
| 2017年3月 | 521 | 416 | 105 | 79.8 |
| 2018年3月 | 569 | 456 | 113 | 80.0 |
| 2019年3月 | 574 | 472 | 102 | 82.3 |
| 2020年3月 | 578 | 480 | 98 | 83.2 |
| 2021年3月 | 585 | 489 | 96 | 83.6 |
| 2022年3月 | 612 | 509 | 103 | 83.3 |
| 2023年3月 | 574 | 505 | 69 | 88.1 |
| 2024年3月 | 501 | 432 | 69 | 86.1 |
| 2025年3月 | 516 | 429 | 87 | 83.2 |
| 2026年3月 | 627 | 432 | 195 | 69.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で224社中56位あたり、逆に低いのはROEで224社中206位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,271で、1年前と比べて+5.0%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 366.3倍 |
| PER (会社予想) | 110.6倍 |
| PBR | 0.59倍 |
| 配当利回り | 2.38% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は2369円で、直近1ヶ月で-3.74%と下落。25日線2358.44円とほぼ同水準、75日線2654円は下回る。52週高値3240円からは26.9%下落。7月17日に2237円まで急落したが、その後は戻り歩調。7月31日に2345円、8月13日に2369円と高値を更新。出来高は7月17日に95,100株、7月29日に88,200株、7月31日に129,500株と増加傾向。RSI46.83と中立圏で、下値は限定的か。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERが378.43倍と同業界平均の30.37倍を大きく上回り、予想PERも115.3倍と依然高水準で、収益力に対して株価が過大評価されている。PBRは0.6107倍と平均2.16倍を下回り割安感はあるが、ROEが0.16%と極めて低く、資本効率が悪い。配当利回りは2.28%と平均2.25%とほぼ同水準だが、配当性向が406.98%と異常に高く、無理な配当をしている可能性がある。直近の業績は小幅な黒字だが、利益率が低く、今後の成長性は乏しい。総合的に見て、PERの高さが割高感を強めており、PBRの低さだけでは補えない。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 366.3倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 110.6倍 | — |
| PBR | 0.59倍 | 2.58倍 |
| ROE | 0.2% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は回復傾向にあるが、営業利益率は1%未満と依然低い。強気派は、AI半導体向け先端基板の需要拡大が業績を押し上げると見る。弱気派は、巨額な設備投資が必要で収益性が悪化するリスクや、競争激化による採算低下を懸念する。収益改善のスピードが焦点。
- 先端基板需要
AIチップ向けの高多層基板など需要が拡大しており、受注増が期待される。
- 財務の改善
2025年3月期に黒字化し、2026年3月期も増益予想。
- 低PBR
PBR0.61倍と解散価値に近く、資産価値の観点から下値が堅い。
- 売上高383億円、3期連続の増収2026年3月期影響中
売上高は350億円→383億円で9.4%増。増収により固定費吸収が進む可能性。
- PBR0.61倍、純資産割れ水準継続影響中
時価総額284億円に対し純資産は約466億円。資本効率改善の思惑。
- 配当利回り2.28%で下値支援継続影響弱
配当利回り2.28%は株価下落時の買い安心感につながる。
- 予想PER115倍、今期利益回復を見込む決算発表後影響弱
現行PER378倍から予想PER115倍へ改善。EPSは約6円から20円超へ。
- 営業利益率の低さ
営業利益率が1%前後で、収益力が極めて弱い。
- 設備投資負担
先端分野への投資が膨らみ、減価償却費が利益を圧迫する恐れ。
- 需要変動リスク
半導体市場のサイクルにより、受注が大きく変動する。
- 営業利益3億円、前期比25%減2026年3月期影響中
営業利益は4億円→3億円に減少。営業利益率は0.78%まで低下。
- 最終利益1億円、前期比半減2026年3月期影響中
純利益は2億円→1億円へ減少。EPSは約6円にとどまる。
- ROE0.16%と資本効率が著しく低い通年影響弱
ROEは0.16%で、株主資本に対する利益がほぼゼロ。
- 営業利益率0.78%と収益性脆弱通年影響弱
売上高383億円に対する営業利益は3億円のみ。構造的な低採算。
- 営業利益率
- 収益力改善の兆しを確認するため。
- 設備投資額
- 将来の成長投資と収益への影響を見るため。
- 受注残高
- 今後の売上高の先行指標として重要。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり54円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.38%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 53 | — | 17.1 |
| 2018年3月 | 56 | 5.7 | 18.4 |
| 2019年3月 | 66 | 17.9 | 43.0 |
| 2020年3月 | 56 | −15.2 | 41.1 |
| 2021年3月 | 56 | 0.0 | 90.7 |
| 2022年3月 | 56 | 0.0 | 26.8 |
| 2023年3月 | 56 | 0.0 | 407.0 |
| 2024年3月 | 54 | −3.6 | — |
| 2025年3月 | 54 | 0.0 | — |
| 2026年3月 | 54 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥54
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,906人。区分でいちばん多いのは個人・その他で49.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.0%を占め、残る57.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 44.5 | 45.3 | 46.6 | 46.8 | 47.8 | 49.7 |
| 事業法人 | 29.2 | 29.1 | 29.1 | 29.3 | 29.3 | 29.5 |
| 金融機関 | 18.0 | 17.8 | 17.4 | 14.2 | 12.7 | 13.5 |
| 自己株式 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 6.7 | 6.7 | 6.7 |
| 外国法人 | 6.9 | 6.6 | 6.0 | 7.2 | 8.1 | 5.8 |
| 証券会社 | 1.4 | 1.3 | 0.9 | 2.5 | 2.1 | 1.4 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 大西 以知郎 | 17.64 |
| 02 | 公益財団法人大西・アオイ記念財団 | 16.67 |
| 03 | アオイコーポレーション有限会社 | 9.58 |
| 04 | 西澤 知佐子 | 6.62 |
| 05 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.92 |
| 06 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 1.88 |
| 07 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.87 |
| 08 | 日亜化学工業株式会社 | 1.84 |
| 09 | 大西 暁子 | 1.74 |
| 10 | 明治安田生命保険相互会社 | 1.28 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−94%、1株純資産は14期で+64%。直近期のROEは0.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 108 | 2,352 | 4.7 | 14.3 | 22.7 |
| 2014年3月 | 217 | 2,542 | 8.9 | 8.9 | 13.4 |
| 2015年3月 | 445 | 3,010 | 16.0 | 11.4 | 16.1 |
| 2016年3月 | 275 | 3,151 | 8.9 | 9.1 | 23.4 |
| 2017年3月 | 352 | 3,466 | 10.7 | 9.7 | 17.1 |
| 2018年3月 | 381 | 3,798 | 10.5 | 10.8 | 18.4 |
| 2019年3月 | 190 | 3,936 | 4.9 | 12.8 | 43.0 |
| 2020年3月 | 150 | 4,004 | 3.8 | 13.0 | 41.1 |
| 2021年3月 | 88 | 4,073 | 2.2 | 26.2 | 90.7 |
| 2022年3月 | 233 | 4,246 | 5.6 | 8.6 | 26.8 |
| 2023年3月 | 1 | 4,212 | 0.0 | 1480.0 | 407.0 |
| 2024年3月 | −440 | 3,854 | −11.2 | — | — |
| 2025年3月 | 16 | 3,832 | 0.4 | 122.3 | — |
| 2026年3月 | 6 | 3,862 | 0.2 | 358.5 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 木下和洋 | 取締役社長(代表取締役) | 69 | 27,000 |
| 青木良二 | 取締役 管理本部長 | 65 | 5,000 |
| 相沢吉昭 | 取締役 先端パッケージ推進本部長 | 66 | — |
| 多田光德 | 取締役 第2生産本部 管掌 兼 先端パッケージ推進 副本部長 | 56 | — |
| 中尾正己 | 取締役 設備開発本部長 | 55 | 2,000 |
| 古田昭博 | 取締役(常勤監査等委員) | 68 | 1,000 |
| 北山昇 | 取締役(監査等委員) | 69 | 1,000 |
| 橋本潤子 | 取締役(監査等委員) | 59 | — |
| 大平文和 | 取締役(監査等委員) | 76 | 1,000 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 100 | 100 | 17 |
| 社外取締役 | 5 | 23 | 23 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容490字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,356字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,637字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,760字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第58期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-26
- 半期報告書半期報告書-第58期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第57期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第57期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第56期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第55期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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