本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

菊水ホールディングス

KIKUSUI HOLDINGS CORPORATION6912 · Standard · 電気機器

電気計測器の専業メーカーで、直流電源や電子負荷装置など電源関連製品に強みを持つ。

概要

菊水ホールディングスは、1949年に創業した電気計測器メーカーである。神奈川県横浜市に本社を置き、連結従業員数345名。2022年に持株会社体制へ移行し、7社の子会社を通じて直流・交流電源や電子計測器の開発、製造、販売、修理を手掛ける。2026年3月期の連結売上高は147億円、営業利益21億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

持株会社体制と7社のグループ構成

当社は2022年10月に吸収分割により持株会社へ移行した。事業会社である菊水電子工業が研究開発・販売・修理を、菊水エムズが製造を担当する。山梨県のフジテックは物流と組立作業を担う。海外では中国・菊水貿易(上海)、米国KIKUSUI AMERICA、欧州Kikusui Electronics Europe GmbH、インドKIKUSUI ELECTRONICS INDIAの4社が販売・修理を行う。全グループで単一セグメントの電気計測器事業を構成する。

電源機器と電子計測器の2本柱

売上は電源機器群と電子計測器群に大別される。2026年3月期の電源機器群売上高は107億6千2百万円で全体の73%を占める。直流電源、交流電源、電子負荷装置を扱い、車載関連、エネルギー、半導体、データセンター市場向けが好調である。電子計測器群は33億6千9百万円で、安全関連試験機器や航空用電子機器の測定器が中心である。両群合わせて海外売上高は51億5千1百万円に達する。

重点市場とグローバル展開の状況

当社グループはeモビリティ、次世代エネルギー、パワー半導体、データセンターの4市場を重点市場と位置付ける。米国では宇宙産業向け直流電源が、中国では電池関連向け安全試験器がそれぞれ好調である。欧州では航空宇宙向けに動きがあったが全体的に低調、インドではEV関連やデータセンター向け交流電源が伸びた。海外売上高は前年比12.2%増と順調に拡大している。

業績動向と経営指標

2026年3月期の連結売上高は146億8千7百万円(前期比9.4%増)、営業利益21億3千5百万円(同6.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益16億9百万円(同11.8%増)と増収増益を達成した。同社は重要な経営指標として連結売上高と連結営業利益を掲げ、ROE11%を目標とする。過去5年間では売上高が72億円から147億円へとほぼ倍増し、収益力を高めている。

業界の中での役割は電気計測器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
147億円
営業利益
21億円
営業利益率
14.3%
純利益
16億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電源機器108億円73.0%
電子計測器34億円23.0%
修理・校正 サービス等6億円4.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電気計測器主力

当社グループは、電気計測器等の製造、販売を主な事業としており、セグメントは単一であります。直流電源装置や電子負荷装置などを中心に、研究開発、製造、販売、修理まで一貫して行い、国内外で事業を展開しています。

主な製品・サービス2
直流電源装置
安定した直流電力を供給する装置で、電子機器の開発・試験用途に幅広く使用されます。
電子負荷装置
電子機器の電源やバッテリーなどの試験時に、負荷を模擬する装置です。

製品と技術

直流電源と交流電源のラインアップ

直流電源は宇宙産業、車載、エネルギー、半導体、電子部品の各市場向けに評価試験や製造設備用として販売される。交流電源は車載、エネルギー、データセンター関連市場向けが好調である。両製品とも「パワーエレクトロニクス分野の評価及び測定ソリューション」の中核をなし、顧客の多様な試験ニーズに対応する。2026年3月期の電源機器群売上高は107億6千2百万円に上る。

電子負荷装置と安全関連試験機器

電子負荷装置は車載、半導体、データセンター市場向けに評価試験用として販売されている。安全関連試験機器はEV用バッテリの耐電圧・絶縁抵抗試験用として電池関連市場で好調である。電子計測器群には他に航空用電子機器の測定器があり、航空・防衛関連市場向けに販売される。同群の売上高は33億6千9百万円である。

修理・校正サービスによるアフターサポート

同社は製品販売に加え、修理・校正サービスも提供する。2026年3月期の修理・校正サービス等の売上高は5億5千5百万円である。精度が要求される計測器において、定期校正や故障修理は顧客の機器信頼性維持に不可欠であり、製品ライフサイクル全般にわたるサポートを担っている。このサービス部門は安定した収益源として機能している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品で安定成長、利益率は高水準

菊水ホールディングスは電気機器セクターに属し、電子部品やデバイス関連事業を展開。直近3期の売上高は125億円、134億円、147億円と堅調に増加し、営業利益率は2025年3月期に14.93%、2026年3月期に14.29%と高水準を維持している。同業のイビデンやキオクシアホールディングスと比較すると、規模は小さいものの、安定した収益性を誇る。電子部品の需要拡大や、高付加価値製品へのシフトが成長を支えており、内需だけでなく外需の取り込みにも成功しているのが特徴。

強み

  • 営業利益率14%超を維持し、安定的に利益を確保できる体制
  • 3期連続で売上高が増加し、市場需要を取り込んでいる
  • 電子部品の高精度・高性能化に対応する技術を保有
  • 内外需のバランスが良く、特定市場依存を回避できている

課題

  • イビデン等の同業他社が多く、技術革新への追随が必要
  • 成長を支えるための生産設備増強が財務圧迫要因に
  • 電子部品市況の変動により、収益が影響を受けるリスク

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字が菊水ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16626SEMITEC250億円8.0倍
26505東洋電機製造240億円7.5倍
36798SMK237億円372.6倍
46927ヘリオス テクノ ホールディング226億円11.0倍
56918アバールデータ222億円36.7倍
66912菊水ホールディングス218億円12.8倍
76616トレックス・セミコンダクター216億円17.1倍
86629テクノホライゾン206億円5.3倍
96989北陸電気工業204億円9.5倍
106853共和電業199億円19.8倍
116928エノモト198億円15.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

ラジオ部品から計測器へ転換した1950年代

1949年10月、東京都品川区で小林鉦が個人経営の菊水電波研究所を創業し、ラジオ部品や通信機部品の製造販売を始めた。1951年8月に株式会社菊水電波として法人化、資本金30万円で再出発する。1953年5月には電子計測器の開発に成功し、事業の軸を部品から計測器へと移行。1957年10月にはオシロスコープの生産・販売を開始し、計測器メーカーとしての基盤を固めた。

直流安定化電源投入と社名変更の1960年代

1960年8月、直流安定化電源装置の生産・販売を開始。この製品は後の電源事業の柱となる。1962年6月には商号を菊水電子工業株式会社に変更し、社名を現在の事業内容に合わせた。1965年1月、本社を神奈川県川崎市の玉川工場跡地に移転。この間、1958年には三共通信機部品を吸収合併して規模を拡大しており、1960年代には電源と計測器の両軸を確立した。

工場増強と子会社設立、海外拠点の1980年代~2000年代

1983年10月に富士勝山事業所が操業開始、1985年8月には第2期工事が完成した。1986年4月、同事業所の所在地である山梨県に物流・製造子会社フジテックを設立。1988年11月には英国マルコーニ・インスツルメンツ社の日本総代理店となり、海外製品の販売網を獲得した。1991年11月、株式を店頭登録。1995年12月にはISO9001、2000年12月にはISO14001の認証を取得し、品質・環境管理体制を整えた。

米国・中国への進出と上場市場の変遷

2004年、中国江蘇省に菊水電子(蘇州)有限公司を設立し、同年10月には米国カリフォルニア州にKIKUSUI AMERICAを設立した。2004年12月、店頭登録を取消しジャスダック証券取引所に上場。2006年6月には中国上海市に菊水貿易(上海)を設立したが、2010年3月に蘇州子会社は清算された。2010年4月以降、取引所統合を経て2013年7月に東京証券取引所JASDAQ市場、さらに2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場に上場している。

持株会社移行と欧州・インド拠点設立の2020年代

2022年4月、菊水電子準備株式会社と菊水エムズ株式会社を設立。同年10月に吸収分割を実施し、持株会社体制へ移行。商号を菊水ホールディングス株式会社に変更するとともに、菊水電子準備は菊水電子工業に商号変更して販売・開発事業を承継、菊水エムズは生産事業を承継した。2023年7月にはドイツ・デュッセルドルフにKikusui Electronics Europe GmbH、2025年7月にはインド・ベンガルールにKIKUSUI ELECTRONICS INDIAを設立し、欧州とインドの直接販売拠点を構えた。

年表32件を開く

1940年代

  • 1949年10月創業東京都品川区中延町において小林 鉦(しょう)が個人経営の菊水電波研究所を創業し、ラジオ部品、通信機部品の製造販売を開始。

1950年代

  • 1951年8月創業東京都大田区馬込西4丁目67番地に移転、株式会社に改組し、株式会社菊水電波を設立(資本金30万円)。
  • 1953年5月電子計測器の開発成功。
  • 1957年10月オシロスコープの生産、販売開始。
  • 1958年6月玉川工場を新設。
  • 1958年10月M&A三共通信機部品株式会社を吸収合併し、資本金320万円に増資。

1960年代

  • 1960年8月直流安定化電源装置の生産、販売開始。
  • 1962年6月商号変更商号を菊水電子工業株式会社に変更。
  • 1965年1月本社を神奈川県川崎市(旧玉川工場)に移転。

1980年代

  • 1983年10月富士勝山事業所竣工操業開始。
  • 1985年8月富士勝山事業所第2期工事完成、操業開始。
  • 1986年4月山梨県南都留郡勝山村(現富士河口湖町)にフジテック株式会社(現連結子会社)を設立。
  • 1988年11月英国のマルコーニ・インスツルメンツ社(現ビアビ社)の日本総代理店となる。

1990年代

  • 1991年11月社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として株式を登録。
  • 1993年8月本社を神奈川県横浜市都筑区東山田に移転。
  • 1994年10月技術センター竣工。
  • 1995年12月国際品質保証規格ISO9001の認証を取得。
  • 1997年12月技術センター隣接地に本社屋竣工。本社・技術センター(現菊水創発センター)として業務開始。

2000年代

  • 2000年12月環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得。
  • 2004年8月創業中国江蘇省に菊水電子(蘇州)有限公司を設立。
  • 2004年10月米国カリフォルニア州にKIKUSUI AMERICA,INC.(現連結子会社)を設立。
  • 2004年12月上場社団法人日本証券業協会への店頭登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2006年6月中国上海市に菊水貿易(上海)有限公司(現連結子会社)を設立。

2010年代

  • 2010年3月菊水電子(蘇州)有限公司を清算。
  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2017年5月本社機能を神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央へ移転。

2020年代

  • 2022年4月創業関係会社菊水電子準備株式会社及び菊水エムズ株式会社を設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。
  • 2022年10月商号変更吸収分割により持株会社体制へ移行し、商号を菊水ホールディングス株式会社に変更するとともに、菊水電子準備株式会社へ当社製品の販売、開発事業及びこれらに関連する輸出入事業を承継し、菊水エムズ株式会社(現連結子会社)へ当社製品の生産及び当該事業に関連する輸出入事業を承継。菊水電子準備株式会社の商号を菊水電子工業株式会社(現連結子会社)へ変更。
  • 2023年7月ドイツデュッセルドルフ市にKikusui Electronics Europe GmbH(現連結子会社)を設立。
  • 2025年7月インドベンガルール市にKIKUSUI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITED(現連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE11%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    提案型営業と新製品開発の強化

    多様化する顧客ニーズに対応するため、提案型営業体制を構築し、多彩な応用展開が可能な新製品開発と原価低減に取り組む。

  2. 02

    製品競争力の強化

    汎用電源・安全関連試験機器市場での価格競争激化に対応し、市場動向や顧客ニーズを起点とした製品開発による差別化、生産・開発拠点の最適化を図る。

  3. 03

    重点市場へのソリューションビジネス展開

    eモビリティ、次世代エネルギー、パワー半導体、データセンターの4市場を重点とし、国内外顧客向けソリューションビジネスを積極展開、Webマーケティングでブランド向上を図る。

  4. 04

    経営の効率化とIR活動の推進

    戦略的な経営資源投入で効率的・健全な経営を目指し、IR活動推進と積極的な情報開示で透明性の高い経営に注力する。

  5. 05

    環境配慮型事業活動の展開

    設計から廃棄までの全ステージで環境影響を考慮した事業活動を展開し、循環型社会構築に貢献するとともにステークホルダーに安心・安全を提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で345人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は867万円で、9期前と比べて+38.9%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は15.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月292
2018年3月293
2019年3月62441.616.1292
2020年3月60541.215.3319
2021年3月59241.115.4320
2022年3月64340.814.9317
2023年3月63344.817.6322
2024年3月80145.318.1320
2025年3月76643.814.4334599
2026年3月86744.815.2345609

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)57.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 神奈川県横浜市 都筑区東山田1,411百万円
本社 — 山梨県南都留郡 富士河口湖町686百万円
本社 — 神奈川県横浜市 都筑区茅ケ崎中央53百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は147億円営業利益21億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.7%、利益が+5.0%。

売上高
+9.7%
147億円
営業利益
+5.0%
21億円
純利益
+14.3%
16億円
営業利益率
14.3%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高157億円147億円
営業利益25億円21億円
純利益18億円16億円
1株あたり配当¥59¥59

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は38億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.7%、営業利益は+75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q374
2024年1Q28414.32
2024年2Q29413.83
2024年3Q29413.83
2024年4Q395
2025年2Q59813.66
2025年4Q751216.08
2026年2Q66812.16
2026年4Q811316.010
2027年1Q38718.45

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は72億円から147億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は14.3%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
2013年3月7274
2014年3月7053
2015年3月7874
2016年3月8065
2017年3月7753
2018年3月8053
2019年3月8974
2020年3月9175
2021年3月8253
関係会社菊水電子準備株式会社及び菊水エムズ株式会社を設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。
2022年3月101117
ドイツデュッセルドルフ市にKikusui Electronics Europe GmbH(現連結子会社)を設立。
2023年3月1211511
2024年3月1251913
インドベンガルール市にKIKUSUI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITED(現連結子会社)を設立。
2025年3月134202114.914
2026年3月147212314.316

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高147億円のうち、営業利益として残るのは21億円14.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の10.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金49.0%72億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.1%53億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.3%21億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
51.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.4pt
14.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.0pt
10.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.8pt
10.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが23億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−1−2727
2014年3月2−2−2025
2015年3月6−1−2528
2016年3月30−2328
2017年3月30−2329
2018年3月3−4−2−125
2019年3月5−6−3−122
2020年3月8−3−2525
2021年3月11−3−2831
2022年3月1−1−2029
2023年3月0−1−3−126
2024年3月12−3−5932
2025年3月21−2−41947
2026年3月23−9−41457

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は191億円。このうち返さなくてよい自己資本が157億円で、自己資本比率は82.1%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月101831881.0
2014年3月103832080.6
2015年3月113892479.1
2016年3月112902279.8
2017年3月112902280.3
2018年3月116952181.1
2019年3月118942480.0
2020年3月117952281.6
2021年3月1201002083.3
2022年3月1351092681.2
2023年3月1551213478.0
2024年3月1611332882.5
2025年3月1751413480.6
2026年3月1911573482.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
59億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
98億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
10億円
在庫として抱えている分
負債合計
34億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中28位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
14.3%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,476で、1年前と比べて+61.6%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥2,476-0.2%1ヶ月+3.9%1年+61.6%時価総額218億円
過去52週の値幅
安値¥1,523高値¥2,690

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)11.4倍
PBR1.31倍
配当利回り2.38%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月18日に2386円で、前日比0.29%上昇し、1ヶ月で23.88%上昇しました。25日移動平均線を11.8%上回っており、強い上昇トレンドにあります。ただし、52週高値の2690円には11.3%届かず、高値圏での値動きが続いています。出来高は8月3日に96900株と急増し、その後も高水準が続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは12.35倍で同業界平均の30.3倍を大きく下回り、PBRも1.26倍と同業界平均の2.71倍の半分以下です。配当利回り2.47%は平均を上回り、ROEは10.8%で安定的な収益性を示しています。一方、配当性向が92.6%と高く、配当の持続性には注意が必要です。増収増益傾向が続いており、2026年3月期の予想PERは11倍とさらに割安感が強まります。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍30.8倍
PER (予想)11.4倍
PBR1.31倍2.58倍
ROE10.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

工場自動化や品質管理需要の高まりを背景に、計測制御機器の需要拡大が期待される。強気派は、自動化投資の増加や省人化ニーズの高まりから、受注拡大と収益成長を見込む。一方、弱気派は、競争激化による価格圧力や、特定業界への依存度、経済変動による設備投資サイクルの影響を懸念する。直近の業績は堅調に推移しており、今後の受注動向と収益性の維持が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 自動化需要の追い風

    売上高が125億円から147億円へ拡大、自動化投資の増加を反映

  • 収益性の安定

    営業利益率は14%前後で推移、利益の安定性を示す

  • 高付加価値戦略

    顧客ニーズに応じたカスタマイズで競争優位を維持

  • 来期予想PER11倍と純利益19億円の増益2027年3月期影響

    時価総額210億円、予想PER11倍は純利益約19億円を暗示し今期16億円から増益

  • 売上高147億円と前期比9.7%増収2026年3月期影響

    売上高は125→134→147億円と3期連続増収、増収率は9.7%

  • 営業利益率14%台の高収益維持通年影響

    営業利益率は14.93%から14.29%とほぼ横ばい、高い収益性を維持

  • 配当利回り2.47%と配当性向32%継続影響

    1株配当約59円、純利益16億円に対し配当総額約5.2億円と余裕ある還元

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    同業他社との価格競争が激化すれば収益性が低下

  • 設備投資依存

    顧客の設備投資が景気変動で減少するリスク

  • 市場規模の限界

    計測制御市場は成熟しており成長余地が限定的

  • 株価1年で50%上昇した反動不定影響

    1年間で株価が50.43%上昇、高値警戒感から利食い売りが出やすい

  • 営業利益率0.64ポイント低下2026年3月期影響

    営業利益率14.93%→14.29%に低下、売上高成長ほど利益が伸びない

  • 営業利益の増益率が5%に鈍化2026年3月期影響

    営業利益は20→21億円と前期比+5%、売上高+9.7%に対し利益成長が弱い

  • 外国人所有2.96%と需給の厚み不足不定影響

    外国人所有比率は2.96%と低く、海外資金の流入が限定的で需給に厚みがない

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高の先行指標となり需要動向が把握できるため
営業利益率
競争環境や価格動向を反映し収益性の変化を示すため
売上高成長率
自動化需要の持続性を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり59で、前期から+30.2%いまの株価に対する利回りは2.38%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥59
1株あたり
配当利回り
2.38%
いまの株価に対して
配当性向
92.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2241.2
2018年3月220.073.9
2019年3月234.541.2
2020年3月230.046.3
2021年3月20−13.062.5
2022年3月3050.031.3
2023年3月3826.712.3
2024年3月4723.753.3
2025年3月5312.873.5
2026年3月6930.292.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥59

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,166人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.0%を占め、残る62.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他62.360.961.061.662.257.7
事業法人22.923.523.322.422.125.2
金融機関12.112.112.112.111.812.8
自己株式16.115.815.516.316.15.4
外国法人0.31.52.02.22.32.9
証券会社2.31.91.51.61.51.3
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01菊水取引先持株会11.05
02株式会社ケーティーエム10.33
03株式会社みずほ銀行4.09
04小林寛子3.93
05菊水従業員持株会3.84
06日本生命保険相互会社3.42
07アジア電子工業株式会社3.30
08ケル株式会社2.50
09株式会社三菱UFJ銀行2.43
10橋本幸雄2.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+348%、1株純資産は14期で+97%。直近期のROEは10.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月439574.613.254.3
2014年3月349743.516.170.3
2015年3月521,0485.113.745.0
2016年3月541,0585.111.243.9
2017年3月401,0743.716.441.2
2018年3月411,1313.724.873.9
2019年3月541,1414.714.941.2
2020年3月601,1495.211.946.3
2021年3月391,2023.322.462.5
2022年3月851,3096.812.931.3
2023年3月1281,4439.310.212.3
2024年3月1551,60210.38.853.3
2025年3月1731,69210.57.873.5
2026年3月1931,88510.810.192.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額195百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小林一夫代表取締役社長 内部監査室長72569,000
小林剛専務取締役 経営企画室長69216,000
齋藤士郎常務取締役 管理本部長6746,000
阿瀬薫取締役66
山﨑俊宣取締役 監査等委員711,000
内山進一取締役 監査等委員65
新谷逸男取締役 監査等委員72

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)398571517057
取締役(社内)1141414
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容677字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(連結財務諸表提出会社)と子会社7社で構成され、電気計測器等の製造、販売を主な事業の内容としております。 連結子会社である菊水電子工業株式会社は、電気計測器等の研究開発、販売並びに修理を行っております。連結子会社である菊水エムズ株式会社は、電気計測器等の製造を行っております。連結子会社であるフジテック株式会社は、物流業務及び製品の組立、配線等の製造作業を行っております。連結子会社である菊水貿易(上海)有限公司は、中国における電気計測器等の販売並びに修理を行っております。連結子会社であるKIKUSUI AMERICA,INC.は、米国における電気計測器等の販売並びに修理を行っております。連結子会社であるKikusui Electronics Europe GmbHは、ヨーロッパにおける電気計測器等の販売並びに修理を行っております。連結子会社であるKIKUSUI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITEDは、インドにおける電気計測器等の販売並びに修理を行っております。 なお、当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメントごとに事業の内容は開示しておりません。 また、当社は特定上場会社に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 以上に述べた当社グループの事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,097字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、お客様に喜ばれる商品の提供を通じて社会の発展に貢献するため、技術開発力、マーケティング力の向上に努め、社会環境の変化に対応できる体制を構築し、安定した永続的な発展を目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、厳しい経済情勢が続く中、グローバルビジネス及びソリューションビジネスの拡大と経費節減に取り組んでおります。具体的には、国際競争力のある製品開発及びお客様の課題解決に役立つ製品開発を進め、売上高の拡大と経営効率の向上に努めてまいります。このような中で、当社グループは、「連結売上高」「連結営業利益」を重要な経営指標と考えており、また、持続的な事業戦略や資本政策によりROE11%を目標とし、資本収益性を高めてまいります。 (3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメントごとに経営環境、中長期的な会社の経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題の内容は開示しておりません。 当社グループの営業収入における重要な部分を占める電気計測器等の需要は、当社グループが製品を販売している国または地域経済の変化による顧客の設備投資動向や購買政策の影響を受ける場合があります。また、最終顧客の設備投資計画により第4四半期の売上高が他の四半期より大きくなる傾向があります。したがいまして、当社グループが製品を販売している主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度の経営環境につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 今後の見通しにつきましては、地政学リスクの高まり、それに伴う規制強化や国際的な貿易摩擦や関税政策の変更、物価上昇、中国経済の減速、ウクライナや中東地域をめぐる情勢及び世界的な金融引き締めに伴う影響などにより、当社グループを取り巻く経営環境は依然として不確実性の高い状況が続くものと推測しております。 一方で、日本を含む主要国が脱炭素社会の実現を目指す中、自動車のEVシフトの減速がみられるものの、再生可能エネルギー関連投資やグリーン化政策などのSDGs関連市場では積極的な投資も期待されます。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)、特に生成AIを中心とした高度なデジタル技術が飛躍的に進展しており、これらを支えるデータセンターや通信インフラへの投資が世界的に大幅に拡大していることから、これらの分野における需要は今後も高水準での増加が見込まれます。 このような状況の下、当社グループが継続的に発展していくために、「私たち菊水は自由で豊かな発想と行動力で“創発”し社会と共に進化します」という経営ビジョンを掲げ、「パワーエレクトロニクス分野の評価及び測定ソリューション」をテーマに盛り込んだ経営計画に沿って、以下の施策を実施してまいります。 ①  技術革新に伴う製品ライフサイクルの短縮化が一段と加速される市場環境の中で多様化するお客様のニーズや課題に対応すべく、提案型営業体制の構築を進めると共に、多彩な応用展開が可能な新製品開発と原価低減に引き続き努めてまいります。 ②  汎用電源・安全関連試験機器市場では、市場の成熟化に加え、新興国企業の台頭等による価格競争が激化しつつある中、市場動向及び顧客ニーズを起点とした製品開発による機能・性能の差別化やグローバルな視点から生産拠点及び開発設計拠点の最適化を図ることにより、製品競争力の強化に努めてまいります。 ③  営業活動では、eモビリティ、次世代エネルギー、パワー半導体、データセンターの4つの市場を重点市場として、国内外の顧客ニーズに合わせたソリューションビジネスの積極的展開、Webマーケティングの活用によるブランドプレゼンス向上を進めてまいります。また、営業DXを推進しマーケティング及びユーザーリレーションの強化を図ってまいります。 ④  複雑化する経営環境の中で、戦略的かつ積極的に経営資源を投入し、効率的で健全な企業経営を目指すことに努めております。さらに、IR活動の推進に努めて、当社グループの企業価値向上に取り組むと共に、積極的な情報開示で透明性の高い経営にも注力してまいります。 ⑤  お客様満足に向けた品質の確保はもとより、循環型社会の構築への貢献に向けて、設計から部品調達、製造、販売、サービス、廃棄までの全てのステージで環境影響を考慮した事業活動を展開し、全てのステークホルダーの皆様に安心・安全を提供いたします。
事業等のリスク5,179字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の翌期以降の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があるリスクのうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる主要なリスクは、以下のとおりであります。当社は、グループ全体のリスク管理の基本方針及び管理体制を「リスクマネジメント基本規程」において定め、その基本方針及び管理体制に基づき、代表取締役社長を委員長とするリスクマネジメント委員会を原則として年4回及び臨時に開催しており、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスクの未然防止を図っております。 また、主要なリスクとその対応策については、経営方針・経営戦略との関連性も考慮して記述しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定の市場に依存しているリスク ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っており、主として電気、電子機器・装置の研究開発や生産活動に関わる様々な機器、装置の評価・試験・製造設備等として使用されるものであります。これら製品の販売の多くは、販売代理店を経由して行われております。 当社グループの営業収入における重要な部分を占める電気計測器等の需要は、当社グループが製品を販売している国または地域経済の変化による顧客の設備投資動向や購買政策の影響を受ける場合があります。また、最終顧客の設備投資計画により第4四半期の売上高が他の四半期より大きくなる傾向があります。当連結会計年度の売上高のうち、当第4四半期連結会計期間の売上高は42億7千3百万円(29.1%)であり、その大半を菊水電子工業株式会社が占めております。したがいまして、当社グループが製品を販売している主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、経済状況や主要市場における需要の変化により常に起こりうるものとして認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、グローバルビジネス及びソリューションビジネスの拡大に取り組んでおり、eモビリティ、次世代エネルギー、パワー半導体、データセンターの4つの市場を重点市場として、国内外の顧客ニーズに合わせたソリューションビジネスの積極的展開、Webマーケティングの活用によるブランドプレゼンス向上を進めてまいります。また、営業DXを推進しマーケティングの強化及びユーザーリレーションの強化を図ってまいります。 (2) 技術力の保持 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、市場ニーズに的確に対応した魅力ある新製品を開発し続けるよう日々努力しておりますが、当社グループの属する電気計測器業界は、顧客ニーズの多様化や急速な変化への対応から、新製品の開発と販売プロセスは、複雑かつ不確実なものとなっており、当社グループが魅力ある新製品を提供するための技術力を持続的に維持することができない場合には、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、競合他社を含めた電気計測器業界の急速な技術の進歩により常に起こりうるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、製品開発ロードマップに従い、新製品開発に必要な先行技術開発に重点を置いた活動を推進し、顧客ニーズや市場変化等を分析したうえで、製品化を行っております。また技術開発力向上のため他社との共同開発にも取り組んでおります。 (3) 為替レートの変動 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、海外売上高の拡大や海外生産委託の拡充に注力してまいりましたので、為替が大幅に変動した場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する時期と程度については、保護主義的貿易政策の世界的拡大やロシアのウクライナ侵攻、中東情勢、台湾海峡危機等世界情勢の変化や地政学的リスク等により常に起こりうるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、外貨建てでの海外売上と米国・中国・台湾等海外からの製商品や部品を外貨建てにて仕入れております。これら外貨建てでの売上、仕入双方を行うことにより為替の変動を軽減しております。 (4) 優秀人材の確保及び人材育成 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループの将来の成長と成功は、有能なエンジニアやキーマンへ依存する部分が大きく、高い技術力を持ったエンジニアの確保やキーマンの新たな育成が重要であり、その確保・育成ができなかった場合、当社グループの業績と財務状況及び将来の成長に影響が及ぶ可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、少子高齢化の進行と労働人口の減少等により、企業の人材不足感は高水準となっており、常に起こりうるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、「将来を担う人材の確保」「人材育成」「定着率の向上」の3つの目標を掲げ、グループ全体での採用活動強化、各種教育・研修の実施等を通じた人材の育成及び働きやすい環境の整備など従業員エンゲージメント向上に取り組んでおります。また、給与水準についてもベースアップ等適宜見直しを実施しております。 (5) 海外での事業展開 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、中国上海市、米国カリフォルニア州、ドイツデュッセルドルフ市及びインドベンガルール市において現地法人を設立し、事業を展開しておりますが、現地の法的規制、慣習、国際情勢の変化、関税政策等に起因する事態が発生したような場合、当社グループの業績と財務状況に影響が及ぶ可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、各国の法改正、国際情勢の変化等により、常に起こりうるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、海外子会社に対して、適切な人材を出向させるとともに、定期的及び必要に応じてWeb会議を開催し、各国のリスク情報を共有することによって、その対策を協議し、当該対策を実施しております。 (6) 知的財産権に関する訴訟リスク ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 現時点において当社グループは、第三者の知的財産権の侵害は存在していないと認識しておりますが、今後も知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は低いものの、万一、多額の損害賠償を請求されるような訴訟を起こされた場合には、大きな問題に発展する可能性のあるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、第三者の知的財産権侵害の訴訟を未然に防止するため、設計・試作等開発プロセスの中で、特許の有無について検討し、先行技術や特許抵触の調査を行っております。また、実際の特許等出願時には特許事務所を通じた特許調査を行っております。 (7) 製品の欠陥 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、品質保証の国際規格に基づき製品を製造しておりますが、万一製品の欠陥が発生した場合には、多額の対応コストを要し、それと共に当社グループに対する信頼を失墜させることから、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、製品の品質管理体制には万全を期しており、当該リスクが顕在化する可能性は低いものの、万一、重大な製品の欠陥が発生した場合には、大きな問題に発展する可能性のあるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、品質保証の国際管理基準に従い「品質マニュアル」を制定し、当社グループが供給する製品及びサービスに係る品質マネジメントシステムについて規定しており、製品の企画・開発から部品調達、製造、販売、サービスまでの全ステージで製品の欠陥を防止するための取り組みを継続して実施するとともに、定期的な内部監査と逐次品質保証検査を実施しております。 また、品質に関する不具合が発生した場合においては、「不具合処理規定」に基づき、重要度、影響度及び緊急性を判断し、さらに品質本部担当取締役がPL法に関連すると思われる市場不具合の情報を受けた場合には、PL対策委員会を設置してその事故の円滑な処理に当たることとしております。 (8) 自然災害による影響 ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 大規模な災害が発生した場合には、当社グループでは適切な対応に努めますが、事業活動の制限や生産性の低下、また部品供給の停滞による生産活動の遅延や販売機会損失等が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、大規模な災害は、予期せず起こりうるものであり、万一、発生した場合には、大きな問題となる可能性のあるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、「危機管理基本規程」に基づき、自社の社会的な存在意義に鑑み、「人の身体生命の安全確保を最優先」と位置付け、危機に対処し、危機の収束に向けて全役職員が一丸となって損失の最小化、損害の復旧、再発防止に取り組んでおります。また、全役職員には、危機を「起こりうるもの」と考え、「常に危機に対して備える姿勢を保つ」ことを意識させております。当該リスクが顕在化した緊急事態の際には、代表取締役社長を最高責任者とする「緊急時対策本部」を設置し、発生原因、緊急措置、被害、経過等の状況を可能な限り迅速かつ詳細に把握したうえで、対応方針を協議し決定するなど、大規模災害への対応を図ることとしております。 (9) 情報セキュリティ上のリスク ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、クラウドに代表されるITの発展に伴い積極的にIT化を推進しており、情報の重要性が増大しております。しかしその一方で、情報流出やコンピュータウイルス感染等の情報に関する障害が生じた際の影響も大きくなりつつあり、状況によっては当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティには万全を期しており、当該リスクが顕在化する可能性は低いものの、万一、情報流出やコンピュータウイルス感染等情報に関するリスクが顕在化した場合には、当社グループの信用が失墜し、大きな問題に発展する可能性のあるものと認識しております。 ・リスクへの対応策 当社グループでは、「情報セキュリティ方針」に基づき、最新の脅威に対応したリスク分析、従業員教育の強化、先進的なセキュリティ技術の導入、インシデント対応能力の向上に取り組んでおります。 (10)環境に関するリスク ・リスクが顕在化した場合に経営成績等に与える影響の内容、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期 温室効果ガス排出量の削減、再生可能エネルギーへの転換などの気候変動への対応が遅れた場合や、廃棄物排出量の削減、資源循環の取り組み、化学物質の管理などが適切に行われなかった場合、当社グループに対する社会的な信用低下を招く可能性があります。 ・リスクへの対応策 当社グループは、「サステナビリティ方針」の下、「気候変動などの地球環境問題への配慮」の重点領域において、事業活動全域でのCO2の排出量削減、廃棄物の削減とリサイクル化の推進、及び環境に配慮した調達と製品の供給を通じて、環境負荷の低減に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)5,712字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①  財政状態及び経営成績の状況 a 経営成績 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が見られたものの、ウクライナや中東地域を巡る情勢不安、エネルギー価格及び原材料価格の高止まり、円安基調による物価上昇に加え、米国の相互関税政策や中国経済の停滞などを背景として、先行き不透明感が一段と強まる状況となりました。 当社グループの属する電気計測器業界におきましては、世界各国で進められているカーボンニュートラルやSDGs達成に向けた取り組みを背景に、自動車関連市場や電池関連市場における需要が見られました。また、AI(人工知能)の需要拡大に伴い、半導体関連市場やデータセンター関連市場においても、中長期的には設備投資の拡大が期待される状況となっております。 このような状況のもと、当社グループは「パワーエレクトロニクス分野の評価及び測定ソリューション」をテーマに、eモビリティ、次世代エネルギー、パワー半導体、データセンターの4市場を重点市場として位置付け、国内外の顧客ニーズに即したソリューションビジネスを積極的に展開してまいりました。具体的には、展示会への出展やWebマーケティングを通じてソリューションを提案し、売上拡大に努める一方、原価低減にも継続的に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は、車載関連市場、エネルギー関連市場、半導体関連市場及びデータセンター関連市場等における設備投資需要を取り込んだことにより、146億8千7百万円(前年同期比9.4%増)となりました。 損益面におきましては、海外製品の仕入コストの増加、ベースアップ等による人件費の増加及び研究開発費の増加などがあったものの、売上高の増加が寄与し、営業利益は21億3千5百万円(前年同期比6.9%増)、経常利益は22億7千万円(前年同期比7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16億9百万円(前年同期比11.8%増)となりました。 当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメントごとに経営成績の状況は開示しておりません。 なお、当社グループにおける営業品目の製品群別売上の概況は、次のとおりであります。 《電子計測器群》 電子計測器群では、安全関連試験機器は、EV(電気自動車)用バッテリの耐電圧・絶縁抵抗試験用として電池関連市場向けに好調に推移いたしました。航空用電子機器の測定器は、航空・防衛関連市場向けに好調に推移いたしました。 以上の結果、売上高は33億6千9百万円(前年同期比4.3%増)となりました。 《電源機器群》 電源機器群では、直流電源は、宇宙産業市場、車載関連市場、エネルギー関連市場、半導体関連市場及び電子部品市場への評価試験や製造設備用として好調に推移いたしました。交流電源は、車載関連市場、エネルギー関連市場及びデータセンター関連市場への評価試験や製造設備用として好調に推移いたしました。電子負荷装置は、車載関連市場、半導体関連市場及びデータセンター関連市場への評価試験用として動きが見られました。 以上の結果、売上高は107億6千2百万円(前年同期比11.6%増)となりました。 《修理・校正サービス等》 修理・校正サービス等につきましては、特記すべき事項はありません。 修理・校正サービス等の売上高は、5億5千5百万円(前年同期比0.3%減)となりました。 上記に含まれる海外市場の売上の概況は以下のとおりであります。 《海外市場》 米国では、宇宙産業市場及びデータセンター関連市場への直流電源並びにエネルギー関連市場への交流電源が好調に推移いたしました。 欧州では、航空宇宙関連市場への交流電源に動きがありましたが、全体的には低調に推移いたしました。 アジアにおいては、中国では、自動車関連市場の設備投資抑制の影響はあったものの、電池関連市場への安全関連試験器が好調に推移したことにより、前年同期を上回りました。また、韓国では、車載関連市場への直流電源に動きが見られ、東南アジアでは、データセンター関連市場への交流電源に動きが見られました。インドでは、EV関連市場及びデータセンター関連市場への交流電源が好調に推移いたしました。 以上の結果、海外売上高は51億5千1百万円(前年同期比12.2%増)となりました。 b 財政状態 当連結会計年度末における総資産は、商品及び製品、原材料及び貯蔵品が減少したものの、期末時価の上昇により投資有価証券が増加、好調な受注環境の中、売上増加に伴う現金及び預金、売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ16億6千7百万円増加し、191億1千7百万円となりました。 負債は、支払手形及び買掛金が減少したものの、電子記録債務の増加及び繰延税金負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ3千6百万円増加し、34億2千4百万円となりました。 純資産は、配当の実施により剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ16億3千1百万円増加し、156億9千3百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度の期末残高に比べ10億2千8百万円(21.9%)増加し、57億3千6百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、22億8千3百万円の収入(前連結会計年度21億4千5百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益22億7千万円の計上及び棚卸資産の減少額5億6千6百万円等による資金の増加が、法人税等の支払額8億7百万円及び仕入債務の減少額1億3千3百万円等による資金の減少を上回った結果によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、9億8百万円の支出(前連結会計年度2億1千1百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出4億6百万円、無形固定資産の取得による支出2億3千9百万円及び定期預金の純増加額1億4千8百万円等による資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、4億4千5百万円の支出(前連結会計年度3億9千1百万円の支出)となりました。これは、配当金の支払額4億4千1百万円等により資金が減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 当社グループは、電気計測器等の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a 経営成績」における営業品目の製品群別に関連付けて示しております。 a 生産実績 当連結会計年度における生産実績を区分別に示すと、次のとおりであります。 区分   生産高(千円)   前年同期比(%) 電子計測器   2,938,080   +8.0 電源機器   9,617,944   △3.9 合計   12,556,024   △1.3 (注) 金額は販売価額によっております。 b 外注実績 当社グループは、製品の製造において、組立配線、調整等の作業を外注に依存しております。 その依存度は、総製造費用に対して前連結会計年度4.8%、当連結会計年度4.1%であります。 なお、外注加工の依頼先は、主に昇辰電気㈱、㈱光洋電子工業、松栄電子工業㈱であります。 c 受注実績 当社グループは、原則として販売計画に基づく生産計画によって生産をしており、該当事項はありません。 d 販売実績 当連結会計年度における販売実績を区分別に示すと、次のとおりであります。 区分   販売高(千円)   前年同期比(%) 電子計測器   3,369,494   +4.3 電源機器   10,762,558   +11.6 修理・校正サービス等   555,865   △0.3 合計   14,687,918   +9.4 (注)   最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 日本電計㈱   2,162,469   16.1   2,414,530   16.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表  注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 当連結会計年度の経営成績等の分析 当社グループの当連結会計年度における財政状態及び経営成績の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループにおける経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、経済状況、市場環境、人材確保及び自然災害等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し、顧客ニーズに合った製品・サービスを提供していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 c 戦略的現状と見通し 当社グループといたしましては、経営の基本方針の下、国内外の顧客ニーズへの対応力の強化のため、新製品の開発、ソリューションビジネスの積極的展開、Webマーケティングの活用によるブランドプレゼンスの向上、さらに納期短縮と原価低減に努めてまいります。 具体的には、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 d 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループでは、株主還元とのバランスを考えながら、将来の事業拡大及び収益性向上に不可欠な設備投資や研究開発投資の実行に備えた内部留保を充実させていくことを基本としております。 資金調達に関しましては、自己資金を基本としており、自己資金で賄えない場合は金融機関から借入れることとしております。 また、資金需要の主なものは、製品製造のための材料及び部品購入、商品及び製品の仕入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 なお、当社グループの当連結会計年度における資金状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであり、設備投資等の概要につきましては、「第3 設備の状況 1 設備投資等の概要」に記載のとおりであります。 また、重要な資本的支出の予定はありません。 ③ 経営者の問題認識と今後の検討内容について 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し実行するよう努めております。しかしながら、技術の進歩は目覚しく、それに伴い顧客ニーズも目まぐるしく変化いたします。当社グループといたしましては、このような技術進歩と顧客ニーズへの対応がむしろビジネスを大きくする好機でもあると捉え、業績を伸長しかつ当社グループ全体の企業価値を高めるべく、急激に変化する外部環境、経営環境を適切に捉え、グループ各社の強みを活かしつつ、新製品の開発及び持続可能な社会の実現に向け、「パワーエレクトロニクス分野の評価及び測定ソリューション」を重点領域として取り組んでいく所存でございます。 なお、今後の検討内容につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。