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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

インバウンドテック

Inbound Tech Inc.7031 · Growth · サービス業

多言語コンタクトセンターの専門企業。訪日外国人や在留外国人の増加を追い風に、13言語対応のCRMと営業代行で顧客接点をワンストップで支える。

概要

インバウンドテックは、東京都新宿区に本社を置くサービス業の企業である。2020年12月に東京証券取引所マザーズに上場し、2022年4月にグロース市場へ移行した。中核事業は、24時間365日・13カ国語に対応する多言語コンタクトセンターの運営(マルチリンガルCRM事業)と、クライアントに代わって営業活動を行うセールスアウトソーシング事業である。2026年3月期の連結売上高は21億円、従業員数は79名。

二つの事業セグメントで構成されるビジネスモデル

インバウンドテックは「マルチリンガルCRM事業」と「セールスアウトソーシング事業」の二軸で事業を展開する。マルチリンガルCRM事業では、クライアントの顧客(エンドユーザー)との関係管理・維持を支援し、多言語によるカスタマーサービスや生成AIサービスを提供する。セールスアウトソーシング事業では、クライアントに代わり電話や訪問による営業活動を代行する。両事業を組み合わせることで、顧客接点から販売まで一貫したソリューションを提供する点が特徴である。

マルチリンガルCRM事業のサポート体制

同事業は、株式会社インバウンドテックと子会社の株式会社OmniGridが運営する。24時間365日体制で稼働し、日本語を含む13カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ロシア語、フランス語、タガログ語、ネパール語、インドネシア語)に常時対応する。電話だけでなく、タブレット型端末を用いた映像通話、ウェブ、電子メール、SNSなど多様なチャネルを通じてコミュニケーションを取れる。また、1人のオペレーターが複数案件を担当するシェアード体制により、小規模案件にも柔軟に対応する。

セールスアウトソーシング事業の収益構造

セールスアウトソーシング事業は、インバウンドテックと子会社の株式会社シー・ワイ・サポートが担う。一般的な成果報酬型とは異なり、営業スタッフの稼働人数に応じた固定売上と成果報酬を組み合わせた契約を基本とする。これにより、過剰な販売勧誘を抑止しつつ安定した収益を確保する。主要な取引先は東京電力グループであり、電力関連商材の訪問営業が中心である。2022年にはソフトバンクの契約勧奨業務も受託したが、2026年3月期に個人情報流出問題に伴い当該業務が停止した。

グループ体制と拠点展開

インバウンドテックは連結子会社として、株式会社シー・ワイ・サポート、株式会社OmniGrid、株式会社FWを保有する。コンタクトセンターの拠点は、本社所在の東京都新宿区に加え、大阪府大阪市中央区(大阪コンタクトセンター)と鹿児島県南さつま市(SATSUMA BPOセンター)に設置している。2026年6月には簡易株式交付により株式会社FWを完全子会社化し、グループ体制を拡充した。

業績推移と直近の課題

2017年3月期の売上高は20億円、2024年3月期には33億円まで成長したが、2026年3月期は21億円に減少した。同期の営業損失は1.5億円、親会社株主に帰属する当期純損失は2.4億円である。減収の要因は、官公庁向け入札業務の獲得遅延や、ソフトバンク案件の停止、人件費高騰などが挙げられる。売上高営業利益率を重要な経営指標と位置づけ、コンサルティング営業の強化やサービス品質向上に取り組む方針である。

業界の中での役割は多言語コンタクトセンター運営の専門事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
21億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-9.5%
純利益
-2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
マルチリンガルCRM事業16億円76.2%2億円12.5%
セールスアウトソーシング事業5億円23.8%1億円20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コールセンター・CRM受託主力

クライアントに代わり、エンドユーザーからの問い合わせ対応を24時間365日体制で提供。日本語を含む13言語に対応し、電話、映像通信、ウェブ、メール、SNSなど多様なチャネルで顧客関係管理を支援する。シェアード体制により小規模案件にも柔軟に対応できるのが強み。

主な製品・サービス2
マルチリンガルカスタマーサービス
多言語でのコンタクトセンター運営代行。24時間365日、13言語で対応し、電話やチャットなど様々な手段でエンドユーザーをサポートする。
エコノミー通訳®
クラウド型ビデオ通話システムを利用した通訳サービス。1分150円から利用可能で、小規模オフィス・店舗向けに販売、代理店委託や卸売も行う。

02セールスアウトソーシング準主力

クライアントに代わって見込み顧客への営業活動を代行する。電話(アウトバウンド)や訪問により商品紹介、販売勧誘、アンケート調査を実施。固定売上と成果報酬を組み合わせた契約により安定収益を実現し、過剰な勧誘を抑止するコンプライアンス体制も特徴。

主な製品・サービス1
セールスアウトソーシングサービス
クライアントに代わり、見込み客への電話・訪問営業、営業スタッフの研修、業務設計・管理までを一括受託するサービス。

製品と技術

エコノミー通訳:1分150円からのクラウド型通訳サービス

「エコノミー通訳®」は、クラウド型ビデオ通話システムを利用した通訳サービスである。小規模オフィスや店舗向けに開発され、1分あたり150円(最低利用限度額3,000円/月)から利用可能。当社が直接販売するほか、代理店委託や提携企業への卸売も行っている。オペレーターがリアルタイムで通訳を提供し、多言語対応が必要な事業者の初期コストを低減する。

多言語コンタクトセンター:13言語・24時間365日のフルサポート

中核サービスである多言語コンタクトセンターは、13カ国語の常時対応と24時間365日稼働を強みとする。電話、映像通話、ウェブ、電子メール、SNSなど多様なチャネルでエンドユーザーと接続する。インバウンド(着信)対応が中心だが、アウトバウンド(発信)によるマーケティング支援も提供する。クライアントごとの専用回線のほか、シェアード体制による他案件との兼務も可能で、小規模案件から大規模案件まで柔軟に対応する。

セールスアウトソーシング:訪問営業と電話営業の代行

セールスアウトソーシング事業では、クライアントに代わって見込み顧客への営業活動を代行する。主に東京電力グループ向けの電力関連商材の訪問営業が中心である。成果報酬と固定売上の混合契約を採用し、過剰な販売を抑制するコンプライアンス体制を整えている。また、クライアントの事務所内でのオペレーター採用・育成、スーパーバイザー業務の受託など、営業関連業務を一括して請け負うことも可能である。

OmniGridが提供するAI・クラウドサービス

連結子会社の株式会社OmniGridは、生成AIサービス「BizTAP AI」やレンタルサーバー提供事業「デスクウイング」などを展開する。従来はIVRサービスやBizTAP本体も提供していたが、2025年3月期にこれらを売却し、現在は収益化が進む既存事業に集中している。同社の利益構造は改善し、グループへの利益貢献が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

訪日旅行向けIT で特化、収益縮小フェーズ

インバウンド(訪日外国人旅行者)向けのITサービスに特化した企業。業界内でのポジションは、独自のニッチ領域を開拓している点が特徴だが、規模は小さく、直近の業績は減収・営業赤字が続いている。同業他社にはジンジブ(142A、人材派遣)、イシン(143A、不動産関連)、JSH(150A)、ダイブ(151A)、マテリアルグループ(156A)がいるが、いずれも事業内容が異なるため、直接的な競合は限定的。強みは「訪日旅行×IT」という特化分野での先駆性だが、市場自体が外的要因(渡航制限、為替)に左右されやすく、安定的な収益基盤の構築が急務となっている。

強み

  • 訪日外国人向けIT サービスに特化し、独自のポジションを確立。
  • インバウンド需要にフォーカスし、国内景気変動の影響を受けにくい。
  • 観光業界とITの知見を兼ね備え、高度なソリューションを提供可能。
  • 少人数・小規模組織で、市場変化に素早く対応できる体制。

課題

  • 直近2期で減収、営業赤字が継続しており、早期の収益改善が必要。
  • 訪日需要は渡航制限や為替変動に大きく影響され、収益が不安定。
  • 類似サービスの台頭により、特化領域での競争激化が懸念される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がインバウンドテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

多言語コンタクトセンターとして創業した2015年

2015年4月、東京都新宿区にブレインプレス株式会社として設立された。創業時から24時間365日、6カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語)に対応する多言語コンタクトセンターの運営とセールスアウトソーシング事業を目的とした。同年4月には、1分単位で通訳サービスを提供する「エコノミー通訳®」を発表し、サービスラインアップを整えた。

対応言語を拡大し社名変更した2016〜2017年

2016年3月には常時対応言語にタイ語・ベトナム語を追加し8カ国語対応となる。同年10月にプライバシーマークを取得。2017年1月にはロシア語、同年3月にフランス語、4月にタガログ語を追加し、11カ国語対応まで拡大した。2017年9月には社名を株式会社インバウンドテックに変更し、インバウンド需要に特化した事業展開を明確にした。

拠点拡充とAIサービスの開始(2018年)

2018年2月、クラウド型の通訳AIを活用した対面型AI通訳サービスの提供を開始した。同年4月にはネパール語を追加し12カ国語対応となる。8月には鹿児島県南さつま市にコンタクトセンター(SATSUMA BPOセンター)を開設し、拠点を拡大した。同時期に東京電力グループからの営業代行業務を受託し、セールスアウトソーシング事業の基盤を固めた。

東証マザーズ上場と子会社化による成長(2020〜2021年)

2020年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。2021年4月には株式会社シー・ワイ・サポートを株式取得により完全子会社化し、セールスアウトソーシング事業の体制を強化した。同時に大阪府大阪市中央区に大阪コンタクトセンターを開設。同年11月には株式会社OmniGridを子会社化し、AI・クラウド領域の知見を取り込んだ。

グロース市場移行と事業譲受の加速(2022〜2025年)

2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行した。同年9月にはテレビ電話型通訳サービス「スマイルコール」を事業譲受により取得し、サービスの幅を広げた。2024年1月には医師会及び健康保険組合の帳票作成代行事業を譲り受けた。2025年6月にはモバイルプロモーション関連事業を事業譲受により取得し、事業ポートフォリオを拡充している。

株式会社FWを子会社化した2026年

2026年6月、簡易株式交付により株式会社FWを完全子会社化した。これによりグループ全体の事業基盤がさらに強化された。ただし、2026年3月期の業績は売上高21億円、営業損失1.5億円と苦戦しており、子会社化の効果を早期に収益に結びつけることが課題となっている。

年表21件を開く

2010年代

  • 2015年4月創業24時間365日、6カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語)対応の多言語コンタクトセンターの運営及びセールスアウトソーシング事業を目的とし、東京都新宿区にブレインプレス株式会社を設立
  • 2015年4月1分単位で通訳サービスを提供する「エコノミー通訳®」を発表
  • 2016年3月マルチリンガルCRM事業にてタイ語・ベトナム語対応を常時通訳可能言語に追加。8カ国語対応開始
  • 2016年10月プライバシーマークを取得
  • 2017年1月マルチリンガルCRM事業にてロシア語を常時通訳可能言語に追加。9カ国語対応開始
  • 2017年3月マルチリンガルCRM事業にてフランス語を常時通訳可能言語に追加。10カ国語対応開始
  • 2017年4月マルチリンガルCRM事業にてタガログ語を常時通訳可能言語に追加。11カ国語対応開始
  • 2017年9月商号変更株式会社インバウンドテックに社名変更
  • 2018年2月クラウド型の通訳AIを活用した対面型AI通訳サービスを提供開始
  • 2018年4月マルチリンガルCRM事業にてネパール語を常時通訳可能言語に追加。12カ国語対応開始
  • 2018年8月鹿児島県南さつま市にコンタクトセンター(SATSUMA BPOセンター)を開設
  • 2018年8月セールスアウトソーシング事業にて東京電力グループからの営業代行業務を受託

2020年代

  • 2020年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2021年4月M&A株式会社シー・ワイ・サポートを株式取得により完全子会社化
  • 2021年4月大阪府大阪市中央区に大阪コンタクトセンターを開設
  • 2021年11月M&A株式会社OmniGridを株式取得により子会社化
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、上場金融商品取引所をマザーズ市場からグロース市場に変更
  • 2022年9月テレビ電話型通訳サービス「スマイルコール」を事業譲受により取得
  • 2024年1月医師会及び健康保険組合の帳票作成代行事業を事業譲受により取得
  • 2025年6月モバイルプロモーション関連事業を事業譲受により取得
  • 2026年6月M&A簡易株式交付により株式会社FWを完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コンサルティング営業の強化

    既存クライアントとの信頼関係を深化させ、新規クライアント獲得を推進する。営業人員増強と情報共有による顧客対応能力強化を行い、エンドユーザー目線のニーズ拾い上げやサービス利用指導で取引機会拡大を図る。

  2. 02

    サービス品質の向上

    24時間365日多言語対応のマルチリンガルCRM事業において、クライアント専用コンタクトセンター開設、映像通訳システムアップデート、オペレーター対応能力強化により利便性・満足度を高め、利用頻度の高いサービスへ進化させる。

  3. 03

    コンシューマー向けサービス展開

    AIと人間のハイブリッド通訳端末や、世界中の通訳者とユーザーをマッチングするプラットフォームなど、個人向け新サービスを開発し事業領域を拡大する。

  4. 04

    セールスアウトソーシングのインフラ商材拡大

    東京電力グループとの協業を深耕しつつ、経営資源を拡充してインフラ関連の新たな商材・サービスの取り扱いを推進する。

  5. 05

    グローバル展開の推進

    アジア市場など海外への事業展開を視野に、海外企業との提携による対応言語拡大やキャパシティ向上、外資系企業など海外クライアントの開拓を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で79人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は543万円で、5期前と比べて+24.3%平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月43732.72.934
2022年3月40832.82.364
2023年3月45032.32.777
2024年3月51934.22.3106
2025年3月53034.12.7940
2026年3月54336.72.979−253

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率45.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都新宿区268百万円
マルチリンガルCRM事業
本社 — 東京都新宿区154百万円
マルチリンガルCRM事業 セールスアウトソーシング事業 全社(共通)
大阪コンタクトセンター — 大阪府大阪市22百万円
マルチリンガルCRM事業 セールスアウトソーシング事業
SATSUMA BPOセンター — 鹿児島県南さつま市1百万円
マルチリンガルCRM事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和5年度労働保険の年度更新に係るコールセンター業務
    厚生労働省 · 2023-02-08
    6,498万円
  • 調達
    国土交通省における国民の皆さまの声コールセンター運営一式
    国土交通省 · 2024-04-01
    2,147万円
  • 調達
    「法人企業統計調査」及び「法人企業景気予測調査」の調査票提出に関する電話督促業務
    財務省 · 2024-03-08
    1,800万円
  • 調達
    令和6年度労働保険の年度更新申告書の提出に係る電話督励業務(東日本ブロック)
    厚生労働省 · 2024-02-20
    1,680万円
  • 調達
    令和6年度労働保険の年度更新申告書の提出に係る電話督励業務(西日本ブロック)
    厚生労働省 · 2024-02-20
    1,480万円
  • 調達
    令和8年度労働保険の年度更新申告書の提出に係る電話督励業務(東日本ブロック)
    厚生労働省 · 2026-02-27
    1,480万円
  • 調達
    令和6年度労働保険料等納付督励(電話督励)
    厚生労働省 · 2024-09-05
    1,380万円
  • 調達
    令和7年度労働保険料等納付督励(電話督励)
    厚生労働省 · 2025-08-08
    1,345万円
  • 調達
    文部科学省の各種施策に対する外部からの問合せ電話の受付対応業務
    文部科学省 · 2021-03-12
    1,090万円
  • 調達
    国土交通省(住宅局・航空局・鉄道局・観光庁)における国民の皆さまの声コールセンター運営一式
    国土交通省 · 2025-09-24
    972万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は21億円営業利益-2億円前期と比べると減収で、売上が-16.0%。

売上高
-16.0%
21億円
営業利益
-2億円
純利益
-2億円
営業利益率
-9.5%
前期比 -9.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高63億円21億円
営業利益-2億円
純利益-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−22.2%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q91
2024年1Q9111.11
2024年2Q8112.50
2024年3Q8112.51
2024年4Q80
2025年2Q1400.00
2025年4Q1100.0−4
2026年2Q1100.0−1
2026年4Q10−2−20.0−1
2027年1Q700.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は20億円から21億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は-9.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社インバウンドテックに社名変更
2017年3月2011
鹿児島県南さつま市にコンタクトセンター(SATSUMA BPOセンター)を開設
2018年3月2311
2019年3月3010
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年3月3021
株式会社シー・ワイ・サポートを株式取得により完全子会社化
2021年3月2032
東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、上場金融商品取引所をマザーズ市場からグロース市場に変更
2022年3月2832
2023年3月3343
2024年3月3332
2025年3月25000.0−4
簡易株式交付により株式会社FWを完全子会社化
2026年3月21−2−2−9.5−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高21億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-9.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-9.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.7%18億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.8%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-9.5%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比17.1pt
-9.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比14.6pt
-9.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は13億円で、売上の7.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月−102−13
2020年3月30035
2021年3月2−19116
2022年3月2−109−817
2023年3月7−1−1620
2024年3月2−2−3017
2025年3月1−1−2014
2026年3月1−1−1013

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は26億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は53.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月62430.5
2018年3月63348.0
2019年3月83541.7
2020年3月95449.9
2021年3月2116579.7
2022年3月38241447.9
2023年3月40261452.5
2024年3月38271155.8
2025年3月2820957.5
2026年3月2617853.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中266位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中514位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-9.5%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-16.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥680で、1年前と比べて-15.5%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥680-0.7%1ヶ月-5.3%1年-15.5%時価総額17億円
過去52週の値幅
安値¥552高値¥932

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.16倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月中旬の640円から上昇基調で、7/28には751円と25日線(679円)を+10.6%上回る。直近1ヶ月で+15.5%上昇し、出来高も7/15に18,200株と急増したが、その後は減少傾向。52週高値932円には届かないものの、75日線(646円)も上回っており、短期的な上昇トレンドが継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが算出不能で赤字継続、直近の営業損失が拡大。PBR1.26倍は業界平均3.11倍を下回るが、ROE9.9%に対して減益・赤字であり、資産価値に見合った収益を生んでいない。無配で成長性も見られず、割高と評価。

指標この会社業種平均
PBR1.16倍3.51倍
ROE9.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

インバウンド回復の恩恵を受けるポジションにあるが、売上高は減少しており、赤字が続いている。強気派は、訪日客数の本格回復と新サービス投入により業績が反転すると期待する。一方、弱気派は、競争激化と既存製品の陳腐化が進み、収益改善のメドが立たないと警戒する。自己資本比率は高いが、売上減少と赤字継続でキャッシュフローが悪化するリスクが論点。

プラスに働く材料7
  • 訪日客数回復の追い風

    日本政府観光局のデータで訪日客数はコロナ前超え、観光需要は堅調。

  • 新サービス投入による反転

    デジタルマップや予約システムなど新規事業の寄与が期待される。

  • 財務基盤の健全性

    PBR1.26倍、自己資本比率高く、倒産リスクは低い。

  • インバウンド需要回復による収益改善2027年以降影響

    訪日外国人旅行者回復で事業環境改善、売上高増加期待

  • 自己資本比率は健全、倒産リスク低継続影響

    PBR1.26倍、純資産はプラス、短期的な資金懸念少ない

  • 低時価総額でM&A対象の可能性不定影響

    時価総額19億円、類似事業会社による買収リスク(株主利益)

  • コスト削減で赤字幅縮小2026年3月期影響

    2026/3期営業損失2億円(前期比赤字縮小)、固定費削減効果

マイナスに働く材料7
  • 売上減少トレンド

    2025年3月期売上25億円、前期比24%減、2026年も21億円予想。

  • 競合激化と技術陳腐化

    無料のスマホアプリや大手競合が増加し、差別化が困難。

  • 赤字の長期化懸念

    2025年3月期営業利益ゼロ、2026年は9.5%の赤字予想。

  • 売上高3期連続減少、事業縮小2026年3月期影響

    2026/3期売上高21億円(前期比▲16%)、コロナ後需要取り込めず

  • 営業赤字継続で財務悪化リスク2026年3月期影響

    2期連続営業赤字、キャッシュフロー悪化で資金繰り懸念

  • 無配当で株主還元なし継続影響

    配当0円、業績悪化で復配の見通し立たず

  • 競合のデジタル化遅れでシェア低下継続影響

    訪日旅行向けサービスでIT投資遅れ、競争力低下

次の決算で確かめる点
訪日客数
需要の前提。回復ペースが業績に直結。
売上高の推移
減少傾向に歯止めがかかるかが最重要。
営業損益
黒字化が急務。営業キャッシュフローを確認。
新規契約数
新サービスの受注状況が成長のカギ。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,008人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.2%を占め、残る70.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他34.343.254.852.244.362.6
事業法人54.548.030.340.449.029.2
証券会社8.16.910.45.25.66.3
自己株式5.73.75.4
外国法人2.51.42.22.11.11.3
外国人個人0.00.00.10.00.5
金融機関0.60.52.30.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Shelter12.93
02下大薗 豊11.74
03株式会社グローバルキャスト10.45
04UH Partners 2 投資事業有限責任組合7.33
05UH Partners 3 投資事業有限責任組合7.33
06光通信KK投資事業有限責任組合6.19
07金子 将之2.94
08東間 大2.68
09株式会社日本旅行2.09
10株式会社フォーカスキャピタル1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-16
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    6.54%
    -0.63pt
  • 2026-06-16
    藤島 義琢
    新規の大量保有報告
    5.00%
  • 2026-04-07
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.17%
    +0.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−100%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年3月37,51885,33953.5
2018年3月15844243.2
2019年3月101576.5
2020年3月7122836.8
2021年3月8363811.020.0
2022年3月7170210.016.1
2023年3月9780012.214.5
2024年3月828559.913.6
2025年3月−169681
2026年3月−99575

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額99百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
下大薗豊代表取締役社長47305,543
金子将之取締役CFO 専務執行役員 管理本部長5274,125
藤島義琢取締役59138,400
砂川伸幸取締役59
箱守豪取締役52500
馬渡龍治取締役69
田中大貴取締役31
石渡恵梨香監査役(常勤)47
田口幸男監査役77
小尾一介監査役72
笠原幹夫監査役51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36387124
社外取締役413133
社外監査役310103
監査役1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,905字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「マルチリンガルCRM事業」と「セールスアウトソーシング事業」を軸とし、クライアントの多様なニーズや課題に対応するビジネスモデルをプログラムし、画一的なサービス提供にとらわれない柔軟なビジネスソリューションを展開しております。特にクライアントに対して要件分析から課題抽出、企画提案、開始準備、業務実行、アフターフォローまで一貫対応できる体制が強みになります。 かつて電話やFAXだけであった通信手段は、情報技術の発達に伴いウェブサイト、電子メール、SNS(注1)など選択肢が拡がっております。CRM(注2)においては、電話による「コール」だけではなく、様々な通信手段を利用することによりエンドユーザーとの接点を包括的に示す「コンタクト」という言葉が浸透してきております。当社では、単なるコールセンターに留まらず、エンドユーザーとの多様な接点を有するコンタクトセンターを標榜しております。 当社では、クライアントとエンドユーザーの接点であるコンタクトセンターを基点としつつ、2つの事業セグメントのサービスメニューを組み合わせることにより、当社の対応領域を拡大させる一方、クライアントに対してCRMをコストセンターからプロフィットセンターへ転換を図るビジネスソリューションを提供し、それを実行する体制を備えております。 <当社のサービス提供イメージ> なお、これら2つの事業については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (注)1.SNS:Social Networking Service/インターネット上で人と人とのつながりを促進するサービス 2.CRM:Customer Relationship Management/顧客満足度の向上を通じて売上・利益拡大を目指す経営手法 (1) マルチリンガルCRM事業 「マルチリンガルCRM事業」は、株式会社インバウンドテックと連結子会社である株式会社OmniGridが運営しており、主にコールセンター運営の受託を通じたカスタマーサービス、生成AIサービスを提供するOmniGrid事業、レンタルサーバーの提供をするデスクウイング事業などのクライアントの顧客(エンドユーザー)との関係の管理・維持を支援するサービスを中心としております。当社の特徴としては、カスタマーサービスについては24時間365日体制で稼動しているため、夜間や休日などでもエンドユーザーからの問い合わせを逃すことなく対応が可能である点、また、日本語を含めた13カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ロシア語、フランス語、タガログ語、ネパール語、インドネシア語)に常時対応している点であります。さらに、エンドユーザーとのコミュニケーションについては電話による音声形式に加え、タブレット型デバイスを使った映像通信、ウェブサイト、電子メール、SNSなど様々な通信手段に対応しており、国内における日本語を対象としたサポートだけでなく、外国語でのサポートや海外マーケティング等が必要な業種など、時間帯・通信手段・言語を問わず幅広い活用が可能になります。また、1人のオペレーターが複数案件対応できるシェアード体制を採っているため、専用の人員を用意する規模にない小型案件にも柔軟に対応でき、かつ、新規案件開始時のオペレーター確保を短期間で行うことができます。さらに、小規模オフィス・店舗向けにクラウド型ビデオ通話システムを利用した1分150円(最低利用限度額3,000円/月)から利用可能な通訳サービス「エコノミー通訳®」を開発し、当社からの直接販売に加えて、代理店への委託による販売や提携企業へのサービス卸売なども行っております。 クライアントでは、当社の多言語カスタマーサービスを利用することで事業領域を拡大し、その結果、これまで逃していた利益獲得につながる事業展開が可能となっております。 <マルチリンガルCRM事業概略図> <サービスの例> 日本を取り巻くインバウンド環境においては、2020年初頭より新型コロナウイルス感染症が世界的な猛威を振るったことで急速に停滞し、訪日外国人は激減する形となり、在留外国人においても2019年の293万人をピークに減少に転じたものの、2025年末には412万人に増加いたしました(出典:法務省出入国在留管理庁「在留外国人統計」)。新型コロナウイルス感染症の収束によって、今後は更なる在留外国人の増加が見込まれます。こうした中、在留外国人をサポートする生活インフラ回りの多言語対応は課題となっております。 当事業においては、当社のコンタクトセンターにてクライアントの顧客向けサービスを提供する他に、コンタクトセンター自体の設計、運用検討、オペレーターの採用及び研修、マニュアルやトークスクリプト作成等の構築サービスも提供しております。 「マルチリンガルCRM事業」における多言語事業については成長途上の市場であり、当社のように専門で行っている競合他社は小規模の非上場企業が中心であります。当社は同業他社のアウトソーシングを含めて当事業を運営しております。 (2) セールスアウトソーシング事業 「セールスアウトソーシング事業」は、株式会社インバウンドテックと株式会社シー・ワイ・サポートが運営しており、当社グループがクライアントに代わって、クライアントの見込み顧客に対して営業を行うサービスを提供しております。一般的な「セールスアウトソーシング事業」では、成果報酬型と呼ばれる契約形態が多く、見込み顧客との契約が成立した段階でクライアントへの売上が発生するため、業務に従事する営業スタッフがどれだけ契約を獲得できるかという点がポイントになるビジネスモデルですが、当社では営業スタッフの契約獲得量のみではなく、稼動人数あたりの固定売上が併せて支払われる契約を前提とする方針の下で活動しております。このため、より安定した収益構造が形成されている点、及び、クレームになるような過剰な販売勧誘を抑止するコンプライアンス体制である点が特徴であります。 当事業は、当社がクライアントに代わって、当社のコンタクトセンターや業務委託先から、クライアントの見込み顧客に対して、商品等の紹介、販売勧誘、アンケート調査等の営業活動を電話(アウトバウンド)及び訪問により行うことに加え、クライアントの営業員や営業スタッフに対する研修の展開など、営業に関連する様々な業務を請け負っております。さらにクライアントの事務所内において、オペレーターの採用・育成、業務設計、並びにオペレーターを指導・監督するスーパーバイザー(SV)業務など、営業に関する業務を一括して受託する場合もあります。 こうした柔軟な運用体制が当社の「セールスアウトソーシング事業」における最大の特徴となっております。 事業系統図は、以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,037字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「私たちが関わる全ての人に最上級の感動を提供し続けること」をミッションとして、大きく変化・進化し続ける社会の中で、「常にお客様の要望に応えるため、一人一人がより良き選択肢を「思考」し「行動」すること」、「お客様、仲間、全てのステークホルダーに貢献するため、常に良きサービスを探求し、提供し続けること」を経営理念として掲げております。また、中長期的なビジョンとして「企業・エンドユーザーの枠を超えた全ての利用者が豊かになるサービスを提供する」ことを目標に、時間・言語の枠にとらわれない、あらゆるニーズに対応するグローバルなコンタクトセンターを中心に、カスタマー向けサービス提供企業として持続的な成長を目指してまいります。 (2)経営環境 マルチリンガルCRM事業については、人手不足や技術革新に対応するための外国人人材の受け入れ拡大及び観光先進国の実現という政府の方針の下、在留外国人及び訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加を背景に様々な分野で事業機会が広がるとみられております。政府は技能実習生に対する現行制度の改善や専門的な技術力や知識を有する高度外国人材の更なる就業促進に向けても取り組んでおり、在留外国人の人口は、2020年初頭より新型コロナウイルス感染症が世界的な猛威を振るったことで2019年の293万人をピークに減少に転じたものの、2025年末には412万人に増加いたしました(出典:法務省出入国在留管理庁「在留外国人統計」)。 同じく訪日外国人旅行者(インバウンド)数もコロナ禍の影響で激減しておりましたが、観光庁「明日の日本を支える観光ビジョン」(2016年3月)及び「観光ビジョン実現プログラム2020」(2020年7月)において、訪日外国人旅行者(インバウンド)数は2030年に6,000万人を目指すとされ、中長期的には回復・増加に転じており、外国人に対応したマルチリンガルCRMサービスのニーズは今後も高まるものと想定しております。また、CRMやSNSによるVOC(Voice of Customer:顧客の声)などのビッグデータをAI(人工知能)にてリアルタイムに収集・分析することによって、新たなマーケティング活動や業務改善をクライアントに提案・提供する動きが活発化しております。 セールスアウトソーシング事業については、オペレーターの確保・育成、スーパーバイザーによる業務指導・監督、顧客サポート、コンプライアンス研修まで一括して提供するなど、クライアントとの協業関係が深まっております。そのためクライアントのニーズに対応した高いコンサルティング能力や効率的な業務運営体制が必要となっております。 (3)目標とする経営指標(連結) 当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上のため、収益力を高めるとともに、経営の効率化を図ってまいります。売上高営業利益率を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題に取り組んでまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①コンサルティング営業の強化 当社は、既存クライアントと信頼関係を保ちながら、ビジネスパートナーとして協業関係を深耕していくとともに、外国人労働者増加に伴い、在留外国人向けのインフラサービスを提供する自治体や企業の多言語化ニーズを取り込み、新規クライアントの獲得を推進していく方針であります。そのため、営業人員の増加に加え、営業員間での取引事例や課題についての情報共有による顧客対応能力の強化等に積極的に取り組んでおります。クライアントの視点からは気付き難いエンドユーザー目線でのニーズの拾い上げやサービスの利用方法の指導等により、取引機会の拡大を推進してまいります。 ②サービス品質の向上 24時間365日、多言語に対応するマルチリンガルCRM事業は発展途上のサービスと認識しており、クライアントやエンドユーザーにとっての利便性・満足度を向上させ、利用頻度の高いサービスへの進化が重要な課題であると考えております。コアな要望を持つクライアント向け専用のコンタクトセンターの開設や映像通訳システムのアップデート、オペレーターの対応能力の強化等により、サービス品質の向上を図ってまいります。 ③コンシューマー向けサービス展開の推進 マルチリンガルCRM事業における取引先は企業・自治体が中心ですが、事業領域の拡大のため、今後はコンシューマー向けサービス展開の推進が必要であると認識しております。AIと人間(当社オペレーター)がハイブリッド対応する通訳機能に特化した端末や世界中に点在する通訳者とユーザーをマッチングさせるプラットフォーム等、新たにコンシューマー向けサービスの開発に取り組み、事業領域の拡大を図ってまいります。 ④セールスアウトソーシング事業におけるインフラ関連商材の取り扱い拡大 当社のセールスアウトソーシング事業は、設立以来、市場のニーズや時代の流行に合わせて適宜、取り扱う商材・サービスを入れ替え、事業を展開しており、現在、当社が取り扱う商材・サービスは、東京電力グループである東京電力エナジーパートナー株式会社の電力関連が中心となっております。今後も、同社グループとの取引関係を重視かつ、協業関係を深耕していくとともに、経営資源の拡充により当社が得意とするインフラ関連の新たな商材・サービスの取り扱いを推進してまいります。 ⑤グローバル展開の推進 マルチリンガルCRM事業については、成長著しいアジア市場をはじめとする海外市場への事業展開を視野に入れております。具体的には、海外企業との提携による対応言語の拡大や業務対応キャパシティの向上、さらには多国籍企業や日本で事業展開を行う外資系企業など海外クライアントの開拓など事業のグローバル展開を検討しております。 ⑥ビッグデータの収集・分析によるサービス品質の向上・新たな付加価値の創造 これまで当社に集積された通話・通訳の録音データは、新たな価値の創造につながる重要な資産であると認識しております。今後、当社AI通訳の精度向上、業界別・場面別にデータをAIにて分析しマーケティングやコンサルティング分野への応用、開発企業へのデータ提供等、ビッグデータの活用に取り組んでまいります。 ⑦優秀な人材の確保と育成 当社は、今後持続的な成長を遂げるために、優秀な人材の確保及び成長フェーズに沿った組織設計、人材育成体制の強化が不可欠、かつ、課題であると認識しております。 優秀な人材の確保のため、新卒採用を開始し、成長の資質を備え、かつ、当社の企業風土に合致した人材の登用を進めるとともに、人材育成体制の整備を推進し、人材の定着と組織力の底上げを図ってまいります。 ⑧内部管理体制の強化 当社グループの従業員数は、臨時雇用者を含めて174名(2026年3月末現在)であり、内部管理体制も当該規模に応じたものとなっております。今後も事業規模の拡大を図っていくため、必要なスキルをもった人材を適宜確保・育成しながら内部管理体制の強化を推進してまいります。
事業等のリスク5,917字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、以下の記載事項については、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において不確実性を内在しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。 (1)事業環境に関するリスクについて ①インバウンド需要について 当社グループはマルチリンガルCRM事業において本書提出日現在、日本語を含め13カ国語に対応する体制を整えており、中長期的にはコロナ禍によって減少したインバウンドの回復に伴い様々な分野でのインバウンド需要の拡大が見込まれるものと判断しております。当社グループでは単なる外国人向けCRM業務の受託にとどまらず、クライアントに対してインバウンド需要を取り込むための新たなCRMの企画提案に注力するとともに、対応言語の拡大や業務対応キャパシティの向上を行っております。しかしながら、法律または規制の変更、社会・政治及び経済情勢の変化等により訪日外国人旅行者(インバウンド)数やインバウンド需要が伸びない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②クライアントの業況について 当社グループは新規クライアントの開拓、サービスを提供するクライアントの業種を拡大し、特定の業界・クライアントの景況に左右されないよう事業展開を図っております。しかしながら、当社グループはBtoBtoCの事業形態であることから、クライアントの業況や外注方針等によって業務受託量や受託価格が左右される結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③特定取引先への依存状況について 当社グループは主にセールスアウトソーシング事業において、経営資源配分の関係などから特定の販売先数社に取引が集中する傾向にあり、さらにその相手先についても、市場のニーズや時代の流行に合わせて適宜、取り扱う商材・サービスを入れ替える必要があることから、年度によって大きく変遷しております。2019年3月期からは東京電力グループとの間でセールスアウトソーシング事業を中心に業務を受託しており、同グループに対する売上高が2024年3月期509,560千円(当社グループ売上高比15.4%)、2025年3月期463,589千円(当社グループ売上高比18.2%)、2026年3月期354,086(当社グループ売上高比16.6%)であります。当社グループでは、来期以降も同社グループとの取引関係を重視し、さらに、経営資源の拡充により新たな商材・サービスの取り扱いを推進していく方針でありますが、同グループとの取引や取扱商材・サービスの入れ替えが計画通りに進まなかった場合や、他の受託会社における不祥事等の発生により、行政処分またはクライアントの自主的判断によって営業活動が停止となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④競合会社について 当社グループは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)として主にマルチリンガルCRMサービス、営業アウトソーシングサービスを提供しております。マルチリンガルCRMサービスにおいては大手の寡占化が進んでおり、各社付加価値を高めてサービスの質の向上を目指すと共に、派生する事業への参入を進めるなど競合が進んでおります。また、BPOは市場規模が2024年度において約5.1兆円(出典:株式会社矢野経済研究所「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場調査(2025年)」(2025年11月))と大きな市場ではありますが、参入障壁が低い点から大手からベンチャーまで多数の企業が参入しており、群雄割拠の状態が続いております。 当社グループの特徴として営業機能を備えた24時間365日、多言語に対応するマルチリンガルCRMサービスの提供など得意分野に特化した差別化戦略を採用しておりますが、今後同領域に新規参入が続き、当社グループが明確な競争優位を維持できなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスクについて ①クライアントとの契約について クライアントとの契約期間は1ヵ月から年単位まで様々ありますが、主要取引先との契約において他企業への切り替えや内製化に伴う途中解約等によって契約更新が行われなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②代替システムの発達による優位性や競争力の低下について 当社グループは、熟練した専門オペレーションスタッフを育成することによってエンドユーザー目線の顧客満足度が高いマルチリンガルCRMサービスや成果の大きい営業アウトソーシングサービスをクライアントに提供しており、それが当社グループの優位性や競争力になっているものと認識しております。しかしながら、将来的に通信技術やAI、音声認識等の技術革新に伴って熟練した専門オペレーションスタッフに代替し得る完成度の高い自動音声応答システムが出現した場合には、当社グループの優位性や競争力が損なわれ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③システムトラブルについて 当社グループは通信インフラの利用について、電話回線の他にインターネット回線を利用したIP通話や、クラウド型のCTI(Computer Telephony Integration)システム(注)を利用しております。これら通信インフラの堅牢性向上のためサーバーの負荷分散、稼働状況の常時監視、バックアッププランの確立等の手段を講じることで、システムトラブルの防止及び回避に努めております。しかしながら、何らかのトラブルによるインターネット回線の遮断やCTIシステムのトラブルなどにより通信インフラが損なわれ、障害が生じた場合には、責任の所在にかかわらず損害賠償請求による損失の発生や信用の失墜により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (注)CTI(Computer Telephony Integration)システムとは、電話がかかってきた際に、電話の着信音と同時にその顧客情報をコンピュータ画面に表示させるものであります。 ④事業のグローバル展開について 当社グループではマルチリンガルCRM事業において海外企業との提携による対応言語の拡大や業務対応キャパシティの向上、さらには多国籍企業や日本で事業展開を行う外資系企業など海外クライアントの開拓など事業のグローバル展開を推進しております。しかし、現在のところは取り組みから間もない段階にあり、事業のグローバル展開が今後進捗し、当社グループが期待するような成果を実現できる保証はありません。 (3)組織体制に関するリスクについて ①人材の確保及び雇用形態について 当社グループの事業は人材の質・量に大きく左右されるビジネスモデルであることから、事業の中核となる専門知識やスキルを持った優秀な人材に加え、コンタクトセンターにおけるオペレーションスタッフ及びスーパーバイザーの確保と育成が大きな課題であります。当社グループでは通年採用による求人及び、人事制度の改定、各種研修の実施等により、人材の確保及び定着率上昇を常に意識しております。しかしながら、経済環境や雇用情勢の変化等により計画どおりの人員を確保することができなかった場合には、増加する業務量に対応できずサービス品質の低下を招くなどクライアントの信用を喪失し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。なお、コンタクトセンターにおけるオペレーションスタッフについては、契約社員、受入派遣社員、パートタイムなど多様な雇用形態が存在しております。近年、これら非正規雇用に関する労働法令が頻繁に改正されており、人材を安定的に確保していくうえで雇用形態や処遇を見直す必要が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②小規模組織体制について 当社グループは現状の事業規模に応じた比較的小規模な経営管理組織及び業務執行体制で運営を行っております。今後は事業拡大に合わせて、専門知識やスキルを持った優秀な人材の確保・育成に努めながら経営管理組織及び業務執行体制の充実を図っていく方針でありますが、計画どおりに優秀な人材の確保・育成が進まない場合、あるいは役職員が予期せず退社した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③内部管理体制の強化について 当社グループでは、企業価値の継続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが必要不可欠であると認識し、今後とも業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のために内部管理体制の適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底してまいります。しかしながら、事業の急速な拡大により、内部管理体制の構築が追いつかず、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制に関するリスクについて ①情報管理に関するリスク 当社グループでは、クライアントが取得・管理する個人情報及び機密情報を取り扱っております。当社グループでは個人情報の取扱いと管理には細心の注意を払い、情報管理の重要性を鑑み、2016年10月にプライバシーマークを取得して以降、日本工業規格(JISQ15001:2006)に合致した個人情報保護規程を策定し、個人情報の機密性を高める施策を講じており、さらに2021年7月には情報セキュリティマネジメントシステムであるISMS(JISQ27001:2014)認証を取得しております。しかしながら、当社グループが取り扱う個人情報及び機密情報について何らかの理由により情報漏洩や改ざん、不正使用等の事態が生じた場合には、損害賠償請求による損失の発生や信用の失墜により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②法的規制について セールスアウトソーシング事業では、エンドユーザーに対する営業活動を代行または代理する場合があり、電気通信事業法、特定商取引法、電気事業法など法的規制を遵守する義務があります。そのため、業務委託先を含めてコンプライアンス研修の徹底に努めているほか、クライアントによる定期的な監査も受けておりますが、何らかの不適切な営業活動等によってエンドユーザーからクレームを受けるなどしてクライアントの評判や信用を毀損した場合には、損害賠償請求による損失の発生や信用の失墜により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスクについて ①自然災害等による影響について 地震、台風、津波等の自然災害、火災、停電、各種感染症等が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、当社グループの本社及び代理店・提携企業の主要な事業拠点である首都圏及び近畿圏、コンタクトセンターがある鹿児島県南さつま市において大規模な自然災害等が発生した場合には、正常な事業運営が行えなくなる可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、自然災害等が発生した場合に備え、危機管理体制を整備しておりますが、自然災害等による人的、物的損害が甚大である場合は、事業の継続そのものが不可能になる可能性があります。 ②レピュテーションリスクについて SNS等の急速な広がりは、個人同士または個人と企業との多岐にわたる相互コミュニケーションを可能とする一方、SNS等を通じた情報はその真偽に関わらず急速に拡散される可能性があり、コントロールが難しい側面を持ちます。 当社グループの事業における風評や批判的評価、誤った情報等がSNS等を通じて拡散した場合、当社グループの社会的信用が毀損し、レピュテーションの低下が、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (注)レピュテーションリスクとは、企業に対する批判的な評価や評判が広まることで、ブランド価値や企業の信用が低下し、損失を被るリスクのことをいいます。 ③ストック・オプションの行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、取締役及び従業員に対して当社グループの業績向上に対する意欲や士気を高め、より一層の企業価値向上を図ることを目的として、新株予約権方式によるストック・オプション制度を採用しております。新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、2026年6月1日時点におけるこれらの新株予約権による潜在株式数は276,000株であり、発行済株式総数の10.9%に相当しております。また、当社グループは今後においても優秀な人材確保のためにストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、将来付与される新株予約権について権利行使が行われた場合には、当社グループの1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 ④配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、財政状態及び経営成績を勘案して、株主への利益配当を実現することを基本方針としております。しかしながら、当社グループは事業拡大の途上にあり、経営計画達成のための事業展開と財政基盤強化のために必要な内部留保を優先するため、これまでのところ配当は実施しておりません。現時点においても、当社グループは事業拡大の途上にあると認識し内部留保の充実に努めておりますが、将来的には、財政状態及び経営成績を勘案しながら株主への利益還元を実行する方針であります。なお、現時点において、配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 資産の部 当連結会計年度末における総資産は主に現金及び預金並びに売掛金が減少し、有形固定資産及び無形固定資産の償却が進んだ一方、投資その他の資産における繰延税金資産などが増加しました。これにより、前連結会計年度末に比べ289,959千円減少し2,553,550千円となりました。 流動資産は前連結会計年度末に比べ243,257千円減少し1,821,336千円、固定資産は前連結会計年度末に比べ46,702千円減少し732,214千円となりました。 負債の部 当連結会計年度末における負債合計は借入金の返済による負債減少の一方、その他流動負債及び固定負債における繰延税金負債等が増加しました。これにより前連結会計年度末に比べ27,500千円減少し832,732千円となりました。 純資産の部 当連結会計年度末における純資産合計は新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が増加した一方、親会社株主に帰属する当期純損失による利益剰余金の減少及び自己株式の取得などにより前連結会計年度末に比べ262,459千円減少し1,720,818千円となりました。 ② 経営成績の状況 当期における当社グループを取り巻く事業環境は、マルチリンガルCRM事業における日本語案件につきましては、民間企業から受託する案件数は安定的な増加が続いております。案件単位の売上・利益の額が大きい官公庁等の入札業務については、第2四半期中までに開始となる案件については計画に近い形で獲得が進捗いたしましたが、第3四半期以降の獲得につきましては首相交代による政権の枠組み変更などにより、入札の公示が後ろ倒しとなるなど外部要因による影響を大きく受け、さらに当第4四半期以降の獲得については順調に受注が進んだものの、受注した業務の大半は2027年3月期以降の開始として期ずれしたことによって獲得計画との乖離が生じ、また、同業務における競合の参入増や人件費の高騰などから原価の面においては厳しい外部環境が続いており、かかる費用について一段高の状況となっております。その結果、売上及び利益の確保においては計画を下回る進捗となりました。一方、多言語分野に係る業務の受注及び入電数については、インバウンド需要増に伴い順調に増加傾向が続いており、今後も安定した成長が見込まれる状況です。その他、連結子会社である株式会社OmniGridにつきましては、IVRサービス及びBizTAPに関する事業売却が完了し、のれんの償却負担減と収益化している既存事業のBizTAP AIとデスクウイング事業に集中することで同社の売上高は売却前と比べ減収傾向となっておりますが、利益構造は大きく改善し、グループへの利益貢献体質へと転換しております。 セールスアウトソーシング事業においては、主力業務であります訪問による東京電力グループの顧客向け営業業務が計画に近い形で進捗しました。一方、もう一つの主力業務であったソフトバンクにおける契約勧奨業務については、他社の業務委託先での個人情報流出の疑いによって営業目的での架電が第2四半期中に停止となり、当連結会計年度においては、売上については代替案件の立ち上がりに至らなかったことから計画を下回る進捗となりましたが、利益についてはほぼ計画通りで推移いたしました。 また、販管費における一時費用として、2026年5月13日付適時開示「簡易株式交付による株式会社FWの子会社化及び孫会社の異動に関するお知らせ」にてお知らせした簡易株式交付の実行に当たり、外部アドバイザー及び弁護士等の費用として75,000千円を当期に計上しており、その他にも貸倒引当金の繰入、子会社における繰延税金資産の取崩し、セールスアウトソーシング事業におけるソフトバンク契約勧奨業務終了に係る拠点閉鎖費用の発生、固定資産の除却及び子会社株式の評価見直しなどにより相当額の一時費用が発生いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,133,609千円(前年同期比16.2%減)、営業損失は153,754千円(前年同期 営業利益21,387千円)、経常損失は194,123千円(前年同期 経常利益15,851千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は235,472千円(前年同期 親会社株主に帰属する当期純損失414,576千円)となりました。 セグメント別の状況は以下のとおりであります。また、各事業分野のセグメント利益は、全社管理部門費用451,915千円を含まない額であります。 (マルチリンガルCRM事業) マルチリンガルCRM事業におきましては、日本語を含む13言語を活用し、外国人と日本人のコミュニケーション問題を解決する多言語・通訳ソリューションを24時間365日体制で提供しております。 当セグメントにおける主要サービスである多言語によるサポートニーズですが、訪日外国人観光客の増加に伴い、当連結会計年度については、入電数や新規案件の引き合い増など、インバウンド関連は右肩上がりの状況が継続しております。しかしながら、売上・利益の額が大きい日本語案件と比較すると、規模はまだ成長途上であるため、今後も営業活動を継続して案件の増加に取り組んでまいります。 また、案件単位の売上・利益の額が大きい官公庁等の入札業務については、2025年8月に公表した株式会社日本旅行との業務提携による、公務・地域事業の共同推進においては両社の強みを生かした獲得事例が生まれており、今後も同社とのアライアンス拡大に注力し、強固なパートナーシップを目指してまいります。当社単独での入札案件については、第2四半期以降開始となる業務については計画に近い形で獲得が進捗いたしました。しかしながら第3四半期以降の獲得につきましては首相交代による政権の枠組み変更などにより、入札の公示が後ろ倒しとなるなど外部要因による影響を大きく受け、さらに当第4四半期以降の獲得については順調に受注が進んだものの、受注した業務の大半は2027年3月期以降の開始として期ずれしたことによって獲得計画との乖離が生じ、また、同業務における競合の参入増や人件費の高騰などから原価の面においては厳しい外部環境が続いており、かかる費用について一段高の状況となっており、その結果、売上及び利益の確保においては計画を下回る進捗となりました。民間企業からの日本語案件につきましては、前期後半から注力している通販のカスタマーサポートに加え、BizTAP AIのライセンス販売及びAI関連業務の開発受託など、新たな収益源が立ち上がっておりますが、入札業務で計画していた利益のカバーまでには至りませんでした。その他、2024年1月より開始したヘルスケアBPO事業について、期首時点では黒字となる計画を立てていたものの、案件獲得が計画に至らず受注量が計画を下回る状況が通期で続いたことで、利益計画と大きく乖離いたしました。同事業の一部については収益化が困難と判断したことによって期中に譲渡を行い、今後は採算事業に注力してまいります。 以上の結果、マルチリンガルCRM事業全体では、売上高は1,640,256千円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益は181,271千円(同40.1%減)となりました。 (セールスアウトソーシング事業) セールスアウトソーシング事業では、主に当社がクライアント企業に代わって見込みユーザーに対してインサイドセールス等を行っております。当連結会計年度については、主力業務であります訪問による東京電力グループの顧客向け営業業務が計画に近い形で進捗しました。一方、もう一つの主力業務であるソフトバンクにおける契約勧奨業務については、他社の業務委託先での個人情報流出の疑いによって営業目的での架電が第2四半期中に停止となり、当連結会計年度においては、売上については代替案件の立ち上げを目指しチャレンジを続けてまいりましたが、柱となる案件の発掘には至らなかったことから計画を下回る進捗となりましたが、利益についてはほぼ計画通りで推移いたしました。 以上の結果、セールスアウトソーシング事業全体では、売上高は527,211千円(前年同期比31.0%減)、セグメント利益は116,890千円(同4.8%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ70,770千円減少し、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は1,336,376千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、92,186千円の収入で、税金等調整前当期純損失の計上、売上債権の減少、未払金の増加、減価償却費、のれん償却額などの発生により前年同期に比べ16,339千円の収入増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、86,097千円の支出で、固定資産の取得、投資有価証券の取得、事業譲渡及び事業譲受などによるものです。前年同期に比べ59,332千円の支出減少となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、76,859千円の支出で、長期借入金の返済及び自己株式の取得などによるものです。前年同期に比べ147,945千円の支出減少となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社の提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) マルチリンガルCRM事業   1,606,397   △9.9 セールスアウトソーシング事業   527,211   △30.7 合計   2,133,609   △16.2 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 東京電力エナジーパートナー株式会社   462,767   18.2   354,086   16.6 ソフトバンク株式会社   262,609   10.3   108,337   5.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性のため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ410,934千円減少し、2,133,609千円となりました。これは主にマルチリンガルCRM事業における官公庁や自治体などの公共関連業務の受注が予測を下回ったこと及びセールスアウトソーシング事業におけるソフトバンク株式会社のテレマーケティング案件が期中に終了したことに加え、新規案件が計画通りの推移に至らなかったことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、前連結会計年度に比べ182,101千円減少し、1,790,345千円となりました。これは主に売上高の減少に伴う外注費が減少したことなどによるものです。その結果、売上総利益は、前連結会計年度に比べ228,833千円減少し、343,263千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益、売上高営業利益率) 販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ53,691千円減少し、497,017千円となりました。この結果、営業損失は153,754千円(前年同期は営業利益21,387千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 営業外収益は主に利息の受取により3,278千円、営業外費用は主に拠点閉鎖に伴う原状回復費用及び貸倒引当金繰入額の計上により43,647千円となり、この結果、経常損失194,123千円(前年同期は経常利益15,851千円)となりました。 (特別利益、特別損失及び当期純利益) 事業譲渡益により特別利益を16,000千円、固定資産の除却による損失及び子会社株式評価損の計上により特別損失を15,366千円計上し、税金等調整前当期純損失は193,489千円となりました。また、法人税等合計が43,480千円、非支配株主に帰属する当期純損失1,497千円となり、親会社株主に帰属する当期純損失は235,472千円となりました(前期親会社株主に帰属する当期純損失414,576千円)。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載の通りであります。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社の資金需要の主なものは、運転資金、法人税等の支払、借入金の返済等であり、その資金の源泉といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの長期及び当座貸越による短期借入により、必要とする資金を調達しております。これらの資金需要に対し、現状は自己資金の範囲内で賄えており、当連結会計年度末における現金及び預金残高は1,336,376千円であり、現状の当社グループの資金需要に対して十分な流動性を確保しております。今後は当社サービスの認知度向上のための広告宣伝費及び事業拡大にかかる人材採用費並びに人件費に加え、さらにシステム開発等の投資を実施していく方針であります。これらの資金需要につきましては、自己資金、金融機関からの借入及び新株発行等により資金調達していくことを基本方針としておりますが、財政状態を勘案しつつ、資金使途及び需要額に応じて柔軟に検討を行う予定であります。 ⑤ 目標とする経営指標 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。当連結会計年度における分析につきましては「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.経営成績の分析」に記載の通りであります。 ⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの事業に関係が深いインバウンド環境の現状については、中長期的にみれば訪日外国人旅行者の増加によって更なる市場拡大が予想され、それに伴う企業の取り組みが拡大及び深化するものと見込まれます。特に、民泊関連やホテルなどからの受注が見込まれていることから、当社グループとしては、積極的に同業種への拡販に努めてまいります。 このような環境の中、当社グループは引き続き幅広い業種のクライアントに満足頂けるソリューションの提供に努め、質の高いサービスを提供し、継続的な取引をして頂くことで、売上及び利益の最大化を図ってまいります。

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開示資料

出典

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