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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

Retty

Retty Inc.7356 · Growth · サービス業

実名型グルメプラットフォーム「Retty」を軸に、飲食店向けの販促支援と広告・データ提供で収益を得る企業。

概要

Retty株式会社は、実名型グルメプラットフォーム「Retty」を運営するインターネットサービス企業である。2010年に東京都港区で設立され、2020年10月に東京証券取引所マザーズに上場した。2025年9月期の売上高は16億3,000万円、従業員数は87名。主な収益源は、飲食店向けの有料会員サービス(飲食店支援サービス)と、企業向けの広告・データ提供サービス(広告コンテンツ)の二本柱で構成される。

実名型口コミを核としたプラットフォームの仕組み

当社の運営する「Retty」は、利用者が実名で飲食店のオススメ口コミを投稿・閲覧できるSNS機能を備えたプラットフォームである。本人確認を強制するものではないが、Facebookアカウントとの連携により発信に責任が持てる環境を提供している。ユーザーは趣味嗜好が合う他のユーザーをフォローし、点数評価ではなく「人」を頼りに店舗を探すことができる。この設計により、単なる一次集客だけでなく、二次・三次集客につながる口コミ情報が蓄積される。2025年9月期時点で、店舗データは80万店以上、月間利用者数は4,000万人を超える規模に成長している。

飲食店支援サービスと広告コンテンツの二軸

当社の事業は単一セグメントだが、二つのサービスに区分される。飲食店支援サービスは、有料店舗向けに「Retty」内での上位表示や顧客管理システム、オンライン予約機能を提供するサブスクリプション型が中心で、予約数の増加に伴う従量課金も併用する。2025年9月期の売上高は12億1,761万円で、前期比3.4%増加した。広告コンテンツは、プラットフォーム上の広告掲載(広告ソリューション)と、飲食店情報や口コミデータを外部企業に提供する「Food Data Platform」(コンテンツソリューション)から成り、同4億1,256万円(前期比7.3%増)を計上した。

ストック型収益とフロー型収益の構成比

当社の収益構造は、飲食店支援サービスがストック型、広告コンテンツがフロー型と位置づけられる。飲食店支援サービスは毎月定額の利用料をベースに据え、2025年9月期末の有料店舗数(固定+従量)は7,435件(うち固定5,045件)で、前期の7,003件から増加した。一方、ARPU(月額固定支払いのある店舗の平均単価)は廉価な法人プランの増加により上昇が抑制されている。ネット予約人数は前年比22%増加し、従量売上の成長に寄与した。広告コンテンツでは、Food Data Platformのクライアントが飲食業界以外の化粧品、アパレル、旅行、不動産など多岐にわたる。

コスト構造改革と黒字化への転換

当社は2023年9月期から2024年9月期にかけて、オフィス縮小や外注費見直しなど固定費の徹底削減を実施した。その結果、2025年9月期の販売費及び一般管理費は11億2,300万円と前期比5.4%減少し、営業利益1,900万円、当期純利益1,100万円と黒字化を達成した。ただし、前年度までの累積損失を反映し、純資産は3億3,900万円と小規模である。経営陣は、黒字の維持・拡大のために直販組織の強化やネット予約サービスの改善を掲げている。

業界の中での役割は飲食店向けマーケティングプラットフォーム事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
16億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
飲食店支援サービス12億円75.0%
広告コンテンツ4億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01飲食業界主力

「Retty」を通じたオンライン販促を飲食店に提供し、月額定額の利用料を得る。上位表示や広告掲載、顧客管理・オンライン予約システムで集客を支援し、業界の低利益率や高い廃業率の改善に貢献する。

主な製品・サービス3
有料店舗向け販促サービス
Retty内での上位表示やAD掲載により、店舗の集客を支援する定額サービス。
顧客管理システム
来店ユーザーやオススメ口コミ情報を管理できるCRM機能を備えたオンライン予約システム。
オンライン予約サービス
ネット予約機能を従量課金で提供。契約プランにより利用可能。

02広告主準主力

「Retty」のユーザー基盤やデータを活用し、飲食関連以外の広告主向けにブランド認知向上のための広告ソリューションを提供。また、飲食店を顧客とするクライアント向けに調査や獲得支援も行う。

主な製品・サービス1
広告ソリューション
Retty上での広告掲載や飲食店獲得支援、WEBサイト・アプリ開発など。

03データ活用(幅広い業界)副次

80万店の店舗データや口コミ、ユーザーログを「Food Data Platform」としてクライアントに提供。化粧品、アパレル、旅行、不動産など多業界の企業が自社サイトのコンテンツ制作やマーケティングに活用している。

主な製品・サービス1
Food Data Platform
店舗データ、写真、実名口コミ、ユーザーログをパッケージ化し、クライアントに継続的に提供するデータベースサービス。

製品と技術

実名型SNS「Retty」のコア機能

「Retty」は、ユーザーが実名で飲食店のオススメ口コミを投稿できるSNS型プラットフォームである。他のユーザーをフォローすることで、趣味嗜好の近い人物の口コミをタイムラインで受け取れる。従来の点数評価とは異なり、「誰が書いたか」を重視するため、口コミの信頼性が高い。また、ユーザーの閲覧履歴や「いいね」「行きたい」などのアクションデータを分析し、各ユーザーに最適な飲食店をレコメンドする機能を持つ。これにより、ユーザーは自分に合った店舗を効率的に発見できる。

飲食店支援サービス「Rettyお店会員」

「Rettyお店会員」は、飲食店向けの有料サブスクリプションサービスである。契約店舗は「Retty」内で上位表示されるほか、自店を訪れたユーザーの情報やオススメ口コミを管理できる顧客管理システム(CRM)を利用できる。また、オンライン予約機能を従量課金で提供し、予約数に応じて課金される。2025年9月期末の会員店舗数は7,435件。ネット予約人数は前年比22%増加し、従量売上の拡大に貢献した。このサービスは、飲食店の低い利益率や高い廃業率という業界課題の解決を意図している。

広告ソリューションとコンテンツソリューション

広告コンテンツは二つに大別される。広告ソリューションでは、「Retty」のアクティブユーザーを対象にしたブランド認知向上のための広告掲載や、飲食店を顧客とするクライアント向けの店舗獲得支援、調査、アプリ開発などを提供する。コンテンツソリューションでは、蓄積された80万店以上の店舗データ、口コミデータ、ユーザーログを「Food Data Platform」として外部企業に月額利用料で提供する。クライアントは外食トレンド分析や自社サイトへの情報掲載などに活用する。化粧品、アパレル、旅行、不動産など幅広い業界が対象である。

Food Data Platformが支えるデータ販売

「Food Data Platform」は、当社の核心的なデータ資産をAPIやデータフィードで提供するサービスである。2019年10月に提供を開始し、飲食店情報、実名口コミ、写真、ユーザーの行動ログなどを含む。これにより、クライアントは自社サービスに飲食店情報を組み込んだり、マーケティング分析に活用できる。2025年9月期の広告コンテンツ売上高のうち、コンテンツソリューションが一定の割合を占め、安定的な収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

売上頭打ち、営業赤字の小型人材企業

同社は小規模な人材サービス企業で、同業他社(ジンジブ、イシン、JSH等)と似た規模感である。直近3期の売上は16億円で横ばい、営業利益率は2024/9期▲6.25%と赤字。2025/9期には営業黒字(0%)への回復を見込むが、利益率は極めて低い。人手不足を背景に人材業界は需要が続くものの、競争が激しく差別化が課題。業界内で明確なポジションは確立できていない。

強み

  • 少人数組織で意思決定が早く、ニッチな人材ニーズに迅速に対応可能。
  • 直近3期売上16億円と横ばいで、大幅な落ち込みはない。
  • 2025/9期は営業損益ゼロへ改善見込みで、赤字脱却が射程圏内。
  • 労働需給逼迫により人材紹介・派遣需要は底堅い。

課題

  • 営業利益率が低く、僅かなコスト増で赤字転落リスク。
  • 売上高が3期連続で16億円と伸び悩み、拡大戦略が必要。
  • 同業他社とサービス内容が類似し、独自の強みを打ち出せていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がRetty

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

実名型グルメプラットフォーム「Retty」の誕生

当社は2010年11月、東京都港区にて株式会社TopNotchとして設立された。翌2011年6月、実名型グルメプラットフォーム「Retty」のWebサイトをリリース。同年8月にRetty株式会社へ商号変更し、10月にiPhone版、11月にAndroid版を相次いで公開した。設立当初から「ヒト」に基づく信頼性の高い口コミを重視する設計思想を採用し、Facebook連携による実名制を導入した点が競合との差別化要素となった。

ユーザー数急拡大と本社移転の時期

2013年10月、月間利用者数が100万人を突破し、翌月には本社を渋谷区へ移転。2015年5月には月間利用者が1,000万人に達し、同年4月に本社を品川区へ移した。2016年5月には2,000万人、2017年5月には3,000万人を突破し、急成長を遂げた。この間、2014年4月には飲食店向けの「Rettyお店会員」販売を開始、同年9月には企業向け広告コンテンツ「タイアップ」の販売を始め、収益基盤を構築した。

ヤフーとの戦略的提携とデータ基盤の構築

2018年4月、ヤフー株式会社とグルメ情報サービス領域における戦略的パートナーシップを合意。これにより「Retty」のデータ活用が加速した。同年11月には月間利用者数が4,000万人を突破。2019年4月にはPayPay株式会社と飲食店決済サービスで業務提携を開始した。同年10月、食領域のビッグデータ連携基盤「Food Data Platform」の提供を開始し、外部企業へのデータ販売という新たな収益源を確立した。

マザーズ上場と市場区分の変更

2020年10月、東京証券取引所マザーズに上場。2022年4月の市場区分見直しに伴い、グロース市場に移行した。上場後も飲食店支援サービスと広告コンテンツの両軸で事業を展開したが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年9月期から2022年9月期まで営業損失を計上。2021年12月にはビジョンを「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」へ更新し、コスト構造改革に着手した。

資本業務提携による外部資本の活用

2022年12月、株式会社じげん及び同社CEO平尾丈氏と資本業務提携を締結。これにより、当社はじげんの持つ流通プラットフォームや事業開発ノウハウを活用し、新たな収益機会の創出を目指した。この提携は、収益性改善の取り組みと並行して進められ、2025年9月期の黒字化に寄与したとみられる。

年表25件を開く

2010年代

  • 2010年11月創業東京都港区において株式会社TopNotch(現 当社)設立
  • 2011年6月実名型グルメプラットフォーム「Retty」をWebサイト上にリリース
  • 2011年8月商号変更Retty株式会社に商号変更
  • 2011年10月「Retty」iPhone版リリース
  • 2011年11月「Retty」Android版リリース
  • 2013年10月「Retty」月間利用者数が100万人を突破
  • 2013年11月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2014年4月飲食店向けの飲食店支援サービス「Rettyお店会員」の販売を開始
  • 2014年9月企業のスマートフォンでの広告コンテンツサービス「タイアップ」の販売を開始
  • 2015年4月本社を東京都品川区に移転
  • 2015年5月「Retty」月間利用者数が1,000万人を突破
  • 2016年5月「Retty」月間利用者数が2,000万人を突破
  • 2016年6月「Rettyお店会員」が1,000店舗を突破
  • 2016年12月「Retty TOP USER」(※)制度をスタート
  • 2017年5月「Retty」月間利用者数が3,000万人を突破
  • 2017年6月本社を東京都港区に移転
  • 2018年4月ヤフー株式会社と、グルメ情報サービス領域における戦略的パートナーシップ構築を合意
  • 2018年9月「Rettyお店会員」が5,000店舗を突破
  • 2018年11月「Retty」月間利用者数が4,000万人を突破
  • 2019年4月PayPay株式会社と飲食店における決済サービス拡充のための業務提携を開始
  • 2019年10月食領域のビッグデータ連携基盤「Food Data Platform」の提供を開始

2020年代

  • 2020年10月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2021年12月「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」へとビジョンをアップデート
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年12月株式会社じげん及び同社CEO平尾丈氏と資本業務提携を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コスト構造改革の維持

    固定費を中心とした徹底的なコスト削減を継続し、通期黒字の維持・拡大を目指す。オフィス縮小や外注費・人件費の見直しなどにより固定費を圧縮し、筋肉質なコスト体制を維持する。

  2. 02

    収益性の向上と黒字拡大

    直販組織の強化により飲食店支援サービスの売上拡大と収益性向上を図る。ネット予約人数の増加に伴う従量売上や、広告コンテンツ売上総利益の拡大、周辺事業の新規立ち上げにより営業利益の成長を目指す。

  3. 03

    Rettyの利便性向上とユーザー増加

    実名型グルメプラットフォーム「Retty」の知名度向上やシームレスな予約体験の提供を通じて新規・リピートユーザーを獲得し、ネット予約数を増加させる。

  4. 04

    営業体制の拡充

    直販営業体制の強化と販売代理店との連携により営業稼働人員を増やし、参画店舗数を拡大する。同時に販売商品や獲得コストの見直しによる営業効率の改善を図る。

  5. 05

    技術力の強化

    ビッグデータ分析・活用を加速するため、優秀な技術者の育成やAIなど先端技術への投資、技術志向の風土維持を通じて技術力を向上させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で87人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は590万円で、5期前と比べて5.0%平均年齢は32.8歳、平均勤続年数は5.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年9月62130.52.8131
2021年9月62631.33.4136
2022年9月62430.63.1147
2023年9月57630.93.7125
2024年9月58431.94.596−104
2025年9月59032.85.1870

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率34.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)89.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区101百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社じげん
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権1.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は16億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
16億円
営業利益
0億円
純利益
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 +6.3%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高15億円16億円
営業利益0億円0億円
純利益1億円0億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は3億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q4−1−25.0−2
2023年3Q4−2−50.0−2
2023年4Q40
2024年1Q400.00
2024年2Q400.0−1
2024年4Q8−1−12.50
2025年2Q800.00
2025年4Q800.00
2026年2Q800.00
2026年3Q300.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年9月期からの10期で、売上は5億円から16億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年9月5−6−6
2017年9月13−4−4
2018年9月17−2−2
2019年9月2312
東京証券取引所マザーズに上場
2020年9月22−3−3
2021年9月19−4−4
2022年9月17−8−9
2023年9月16−5−6
2024年9月16−1−1−6.3−1
2025年9月16000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高16億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金31.3%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金68.8%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
68.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.5pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.2pt
3.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年9月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は4億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年9月−4−20−66
2018年9月−300−33
2019年9月00104
2020年9月−607−65
2021年9月−4−17−56
2022年9月−608−69
2023年9月−302−39
2024年9月−10−1−17
2025年9月0−1−1−14

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年9月期の総資産は9億円。このうち返さなくてよい自己資本が3億円で、自己資本比率は36.0%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年9月1312187.8
2017年9月108276.0
2018年9月85367.6
2019年9月117464.7
2020年9月1541128.0
2021年9月1711664.5
2022年9月1731418.2
2023年9月134930.9
2024年9月113829.3
2025年9月93636.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
4億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
24
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中411位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中483位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.0%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥117で、1年前と比べて-50.2%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥117+0.0%1ヶ月-3.3%1年-50.2%時価総額18億円
過去52週の値幅
安値¥110高値¥250

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)334.3倍
PER (会社予想)21.9倍
PBR4.45倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は年初来高値302円から下落トレンドが続き、8月6日には113円と52週安値110円に接近しました。1ヶ月で3.4%下落、1年では50%下落しており、25日線118円や75日線123円を下回っています。RSIは30.4と売られ過ぎ圏にあり、出来高は8月6日に3.3万株と増加しており、底打ちが期待される一方、売り圧力も根強いです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは361.8倍と業界平均22.5倍を大きく上回り、PBRも5.3倍で平均3.1倍を超過。ROEは3.6%と低く、利益が赤字のため割高感が強い。配当利回り0%も懸念。赤字継続で成長期待のみの評価となっており、割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)334.3倍23.4倍
PER (予想)21.9倍
PBR4.45倍3.51倍
ROE3.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、赤字脱却と成長軌道への復帰が可能か。強気派はPERが361倍と極端に高いものの、今期の黒字化と市場の回復を期待。弱気派は売上高が16億円で頭打ち、赤字継続リスク、キャッシュポジションの減少を懸念。

プラスに働く材料7
  • 今期の黒字化期待

    2025年9月期は営業利益0予想で赤字脱出

  • 美容医療市場の成長

    市場自体は拡大傾向で追い風可能性

  • 低時価総額の妙味

    18億円と小型で、成長時のリターン大

  • 2025年9月期の営業黒字化達成2025年9月期影響

    営業利益が-1億円から0億円に改善、赤字脱却

  • 低時価総額ゆえのM&A対象魅力不定影響

    時価総額18億円と小さく、同業他社からの買収対象となる可能性

  • クラウド型サービス拡大による収益増継続影響

    具体的な売上規模は未公表だが、新規顧客獲得に期待

  • 自己株式の消却によるEPS改善次回株主総会影響

    発行済株式数が少なく、小幅な買い消しでもEPSに影響

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続リスク

    売上高横ばい、黒字化計画に確証なし

  • PER361倍の過剰評価

    業績不振にもかかわらず株価は割高

  • 競争激化

    美容医療ポータルは競合が多く差別化困難

  • 高PERバリュエーションの是正リスク継続影響

    PER361倍と業界平均を大幅に上回り、調整余地大

  • 低流動性による株価変動リスク継続影響

    時価総額18億円、外国人比率1.66%で売買高が薄い

  • 競合サービスとの差別化困難継続影響

    売上高16億円で横ばい、市場シェア拡大の壁

  • 無配当継続による投資家離れ継続影響

    配当利回り0%、株主還元策の欠如

次の決算で確かめる点
売上高
成長が止まっているため増収の兆しが重要
営業利益
黒字化達成が投資判断の前提

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ3,957人。区分でいちばん多いのは個人・その他89.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.9%を占め、残る95.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他80.766.075.388.186.589.6
事業法人0.44.84.65.35.24.9
証券会社4.95.54.36.43.8
外国法人18.915.913.51.61.31.6
自己株式0.00.00.10.10.1
外国人個人0.00.10.10.10.1
金融機関8.31.00.60.50.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01武田 和也22.43
02平尾 丈18.95
03YJ2号投資事業組合10.60
04山田 典明3.94
05LINEヤフー株式会社2.68
06菊池 三郎2.58
07長束 鉄也2.40
08浅田 篤2.09
09林 正栄1.92
10株式会社じげん1.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+100%、1株純資産は6期で−44%。直近期のROEは3.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%
2016年9月−566
2017年9月−366
2018年9月−25
2019年9月1725.8
2020年9月−3340
2021年9月−3196
2022年9月−7326
2023年9月−4326
2024年9月−521
2025年9月1223.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/9期の役員報酬は総額81百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
武田和也代表取締役 執行役員CEO433,360,000
川野寛治取締役 執行役員4618,950
長束鉄也取締役 執行役員43360,000
平尾丈取締役432,839,500
三鴨麻佑子取締役(監査等委員)49
平野雅也代表取締役社長367,570

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3393913
監査等委員314145
社外取締役314145
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,132字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」をビジョンに掲げ、「自分にベストなお店が見つかる」実名型グルメプラットフォーム「Retty」(※)を運営しております。 現在、インターネットメディアにおいて情報の信頼性が求められており、「誰が」書いたのかという視点も重要になってきております。これは飲食においても同様で、飲食店探しにおいて「友人・知人からの口コミ」が最も参考にされる情報源と当社は考えております。当社は、「食」の好みは人により千差万別であり、信頼できる「ヒト」から飲食店を探すのがベストであるという考えに基づいて「Retty」を設計・運用しております。 具体的には、「Retty」を利用するユーザーは全国の飲食店情報を閲覧できるほか、実際に飲食店を訪れたことがあるユーザーをフォローしオススメ口コミ情報を閲覧することができるようになっております。「Retty」では実名型のサービスとなっているため、当該オススメ口コミ情報の信頼性が高く、また、趣味嗜好が合うユーザー同士で情報提供ができるSNS機能を組み込んでいるため、点数評価では実現できない「人々がHappy」になる空間を提供していると考えております。飲食店側においても、点数評価ではないオススメ口コミ情報が掲載されることから「Retty」を受け入れやすい仕様となっており、当該オススメ情報を投稿するユーザーやフォローするユーザー数を確認できるほか、SNS機能を通じて当該ユーザーとの接点を持つことができるため、単なる一次集客のみならず、二次、三次集客へとつなげることが可能となっております。 このような設計にすることで「Retty」に蓄積される情報は多岐に及ぶことになり、現在は店舗データや実名口コミ情報にとどまらず、閲覧のログデータ、フォローや「いいね・行きたい」といったアクションデータなどが蓄積されております。これらのデータを分析しユーザーの閲覧、投稿、アクションから割り出された好みやシチュエーション、雰囲気などを考慮した、各ユーザーに最適化された飲食店情報を提供することができるようになっており、「Retty」の持続的な成長の源泉となっております。 「Retty」は、以下3つを特徴としております。 (※) 当社における「実名型」とは、利用者全員に対して本人確認をとっている状態を指すものではありませんが、Facebookアカウント等との連携により、個人がインターネット上において発信に責任が持てる環境を指しております。 当社事業は、実名型グルメプラットフォーム「Retty」運営事業の単一セグメントでありますが、「飲食店支援サービス」、「広告コンテンツ」の2つのサービスを展開しております。 (1) 飲食店支援サービス 多くの飲食店は稼働率の向上を通じた売上の増加及び採算の改善による利益率の向上を至上命題としており、当社は「Retty」を通じたオンラインでの販促を提供することで、飲食店から毎月定額のサービス利用料収入を得ております。具体的には、契約した飲食店(以下、「有料店舗」といいます。)に対して、「Retty」内で上位に表示される仕組みや有料店舗の広告を掲載するサービスを提供するほか、飲食店に訪れたことがあるユーザーや当該ユーザーのオススメ口コミ情報及び当該ユーザーをフォローしているユーザーなど、多種にわたるユーザー情報を管理できる顧客管理システムを備えたオンライン予約システムを提供しております。オンライン予約サービスも提供しており、契約プランによっては、ネット予約機能を従量課金で提供しております。 「Retty」には多くのユーザー情報が蓄積されており、ユーザーに対しては最適化された飲食店情報を、有料店舗に対しては二次集客・三次集客につながる販促ツールを提供することで、飲食業界の大きな課題である低い利益率、及びそれに伴う高い廃業率などの改善に大きく貢献できるものと考えております。 当該サービスは、毎月定額の料金を有料店舗より頂くサブスクリプション型をベースとし、部分的に上記の通り従量課金とのハイブリットなビジネスモデルとなっており、当社は持続的かつ継続的に売上が積み重なっていくストック型の売上と位置づけております。 (2)広告コンテンツ 当社の広告コンテンツは、①実名型グルメプラットフォーム「Retty」を活用した広告ソリューション、②当社がこれまで実名型グルメプラットフォーム「Retty」を運営、拡大してきた中で蓄積してきたコンテンツを活用したコンテンツソリューションの2つから成り立っております。 ① 広告ソリューション 広告ソリューションの提供は、主に(1)「Retty」を積極的に利用するユーザーを対象にブランド認知向上等のプロモーションを行いたい広告主に対する広告掲載、(2)飲食店を顧客とするクライアントに対する飲食店獲得支援や調査、(3)WEBサイトやアプリ等の開発で構成されております。 ② コンテンツソリューション 当社には、80万店に及ぶ店舗データや写真データ、実名口コミデータ、ユーザーログなどのコンテンツが蓄積されており、これを「Retty」のデータベースである「Food Data Platform」としてクライアントに継続的に提供することで、月額の利用料を頂いております。飲食業界以外の化粧品業界、アパレル業界、旅行業、不動産業といった幅広い業界のクライアントに向けて当社のコンテンツを提供することで、例えば自社の旅行サイトに当社の飲食店情報と口コミ情報を掲載する、当社の口コミ情報から外食トレンドの分析をするなど、自社サイトのコンテンツ制作、マーケティング、データ分析などに活用して頂いております。 なお、当社の当事業年度の四半期ごとの業績の推移は以下のとおりであります。 第1四半期会計期間(自 2024年10月1日至 2024年12月31日)   第2四半期会計期間(自 2025年1月1日至 2025年3月31日)   第3四半期会計期間(自 2025年4月1日至 2025年6月30日)   第4四半期会計期間(自 2025年7月1日至 2025年9月30日) 金額(千円)   対前年同四半期(%)   金額(千円)   対前年同四半期(%)   金額(千円)   対前年同四半期(%)   金額(千円)   対前年同四半期(%) 売上高   446,393   107.2   400,924   106.2   379,699   105.0   403,161   99.1 うち飲食店支援サービス   315,478   108.8   309,182   107.8   298,089   101.7   294,864   95.8 うち広告コンテンツ   130,915   103.6   91,741   101.4   81,610   119.0   108,297   109.4 売上総利益   286,345   93.4   288,103   113.0   270,978   109.5   297,448   103.5 販売費及び一般管理費   288,207   91.9   267,208   90.6   289,741   98.9   278,253   97.4 営業利益又は営業損失(△)   △1,862   ―   20,895   ―   △18,763   ―   19,195   1,168.5
経営方針・対処すべき課題3,079字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」をビジョンに掲げ、「食」という多くの人にとって生活に密着した領域で、テクノロジーを駆使して新しい価値を創造し、食に関わる人々をより豊かにしていくことで社会に貢献していきたいと考えております。具体的には、実名型グルメプラットフォーム「Retty」を通じて、人々が最適な「食」と巡り合える機会を創出することで、日常の中にある「食」をより楽しめるものに、より豊かなものにしていきたいと考えております。また、これらに加え、飲食店を経営する上で必要不可欠なデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するプロダクトを展開していくことで既存集客領域のみに留まらず、人々の食に関わる様々な体験に対してより幅広く貢献して参りたいと考えております。 (2) 経営環境と中長期的な経営戦略 国内における飲食店市場は、一般社団法人 日本フードサービス協会「令和5年外食産業市場規模推計について」によると19兆2,476億円(飲食店、宿泊施設、喫茶・居酒屋等、料亭の合計)の市場規模と推計されております。飲食店における販促費市場は、飲食市場全体の3%程度と言われており、5,800億円程度が飲食店支援サービスの市場規模と当社は見込んでおります。 また、株式会社電通「2024年 日本の広告費(2025年2月27日)」において日本の総広告費は7兆6,730億円(前年比104.9%)に対して、インターネット広告費は3兆6,517億円(前年比109.6%)となっております。このうち、当社の対象となる業種に絞り込むと、1兆6,060億円程度(インターネット広告市場 × 業種別構成比にて市場規模を試算(4マス媒体の業種別広告費率を引用))が広告コンテンツにおける市場規模と当社は見込んでおります。 一方で当社は、飲食店から収受する定額のサービス利用料が主な収益となっております。飲食店を取り巻く外部環境は新型コロナウィルス感染症の影響からは回復しつつありますが、一方で、原材料価格上昇やヒューマンリソースの不足等、今後の飲食店の経営環境に関しては厳しい材料が残存しております。飲食店支援サービスについては、当事業年度においてお店会員数(固定+従量)は、一部残存していた解約率の高い特定代理店経由での店舗の整理も進み、7,003件(内、固定5,329件)から7,435件(内、固定5,045件)に増加しております。またARPU(月額固定支払いのあるお店会員の当社売上計上ベースの単価)に関しては、廉価な法人プランが一時的に増加していることが上昇の抑制原因になっております。一方で、ネット予約数の増加に伴い従量課金による売上が増加しており、飲食店支援サービスの売上は、当事業年度に関しては、前年同期比で増加しております。その結果、2025年9月期においては通期黒字化を実現しております。これらを受けて当社は①成功したコスト構造改革の維持、②通期黒字の維持・拡大に向けた収益性の向上を実行することが急務と認識しております。具体的には以下のとおりです。 ①  成功したコスト構造改革の維持 当社は固定費を中心とした徹底的なコスト削減を2023年9月期から2024年9月期にかけて実施し固定費を削減しております。具体的にはオフィスの縮小移転に伴う支払家賃の削減、外注費やアルバイトの工数見直しによる人件費及び採用費の削減等を実施し大きく固定費を圧縮することに成功しています。続く2025年9月期においても、必要な人員採用は進めながらも固定費は前年度比68百万円の削減に成功しております。今後も継続して固定費のコントロールを継続し、通期黒字の維持及び拡大の実現につとめて参ります。 ②  黒字の拡大に向けた収益性の向上 筋肉質なコスト体制の維持に加えて、主要事業である飲食店支援サービスにおいては、直販組織の強化による売上の拡大並びに収益性の向上を目指します。また、前事業年度比で+22%を記録し回復・成長を続けるネット予約人数によって従量売上も増加しており、今後はサービスの改善等によりこちらも向上を目指してまいります。飲食店支援サービス以外の領域においても、広告コンテンツにおける売上総利益の拡大やや周辺事業の新たな立ち上げなどにより営業利益の成長を目指します。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、利用者の実名に基づく飲食店オススメ口コミ情報及び全国の飲食店情報等を蓄積した実名型グルメプラットフォーム「Retty」を運営しており、その価値を測る指標として、ネット予約人数を重要指標としております。ネット予約人数を維持・拡大することは飲食店支援サービスにおける送客効果の維持・向上につながります。 サービス別では、当社の主力サービスである飲食店支援サービスにおいては「Retty」を通じたオンラインでの販促を提供することで、飲食店からサービス利用料を得ていることから、お店会員店舗数を重要指標として運営を行っております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の今後の経営課題とその対策は以下の3点になります。 ①  「Retty」の利便性向上を通じたネット予約利用者数の増加 当社が今後において中長期的な成長を実現していくためには、運営サービスである「Retty」の知名度を向上させることによる新規ユーザーの獲得、及び実名型グルメサービスを基軸としたおすすめによるお店選びや「Retty」を通じたシームレスな予約体験を提供することによるリピートユーザーの増加及びその結果としてのネット予約数の増加が必要不可欠であると考えております。足許徐々に外部環境が回復しつつある状況を踏まえると、今後更に「Retty」の利便性を向上させることでネット予約利用者数の回復を図ってまいります。 ②  営業体制の拡充 当社の新規参画店舗数は、営業稼働人員数に応じて増加するものであり、販売代理店の営業体制の維持及び当社従業員による営業体制の構築が必要不可欠と考えております。当社は、これまで多くの販売代理店と契約を締結することによって営業稼働人員数を増加させ、それに伴って参画店舗数を拡大してまいりました。当事業年度においては特に直販体制に関する強化に注力し、直販営業による売上の増加に成功しました。今後については参画店舗を拡大させていくための営業体制の拡充と同時に販売商品や獲得コストの継続した見直しによる営業効率の改善を実施することで更なる販売力の向上を図ってまいります。 ③  技術力の強化について 今後、更なるサービスの拡充・強化に向けてビッグデータの分析・活用を加速させていくためには、その基盤となる技術力を継続的に強化していく必要があります。現時点において、開発者比率(「Retty」の開発及び改善を担当するプロダクト部門の人員数の合計を総従業員数で割った数値です)は、30%程度となっておりますが、今後は更に優秀な技術者の育成、AIをはじめとした先端技術への投資、技術志向な風土の維持等を通じて、技術力の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク6,375字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境に係るリスクについて ① 外食市場及び広告市場について 当社は現状、主として日本国内における外食市場、広告市場において事業展開を行っています。これらの市場は、国内景気動向に影響を受ける市場でもあり、政治情勢の変化、自然災害の発生、感染症の流行、税制の改正等、何らかの要因により景気が後退し、当社顧客の企業収益が悪化した場合には、販売促進費等が削減されることで、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合他社の動向について 現在、国内でグルメ情報サービスを提供する競合企業が複数存在しております。また、新規参入を含むこれら競合企業との競争激化に伴い、参画店舗数や広告関連の受注が減少した場合、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのようなリスクに対し、当社は、実名型を前提にサービスを提供することにより、ユーザーから実名での口コミの投稿を受け、信頼性の高いデータを蓄積・提供することで、競争力の向上を図っておりますが、競合他社との差別化による優位性が十分に確立できない場合、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新について インターネット業界においては、急速な技術変化と水準向上が進んでおります。当社は、これらに対応すべく、優秀な技術者を確保するとともに、技術の研究やシステムの採用等、対応を行っておりますが、今後、一定のスキルを有した技術者の確保が進まない、もしくは十分な機能拡充が提供できない場合は、実名型プラットフォーム「Retty」の広告媒体としての価値が低下し、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 検索エンジンへの対応について 「Retty」のWebサイト利用者の多くは、Google等の検索エンジンを経由して訪問しています。当社では、SEO(検索エンジン最適化)による集客力強化に加え、アプリ利用への誘導をはじめとする多様な施策により検索エンジンへの依存に関してリスク分散を図っております。 しかしながら、検索エンジンのロジックの変化等の要因により、これまでの当社の施策が有効でなくなった場合、当社プラットフォームの集客力が低下し、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて ① 口コミ(書き込み内容)について 当社は、ユーザーが実名で訪問した飲食店の口コミを書き込み、発信することによって、「Retty」サイト内において、飲食店を検索するユーザーにとって個別最適化された情報を提供しております。口コミは、実名で記載されるため、より信頼性の高い情報を提供できているものと当社は考えております。口コミには、好意的な内容だけでなく、改善を要望する内容等についても書き込みが行われます。 当社は、サイト内の利用規約において、公序良俗に反する口コミや誹謗中傷、対価を受け取ることを目的とした投稿など禁止行為を明示するとともに、投稿監視システムによる不適切投稿の抽出及び目視による確認などを行うカスタマーサポート体制を整備し、当社が不適切と判断した口コミを書き込んだユーザーに対して、その口コミを削除・修正するよう要請等を行っております。 しかしながら、サイト内で不適切な口コミがなされ、その発見が出来なかった場合や当社対応が遅れた場合には、影響力のあるユーザーの支持が下がり、サイト運営者としての当社の信用を失い、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 飲食店とユーザーとのトラブルについて 当社は、飲食店が開店や移転、閉店することにより情報内容の変更が生じた場合には、確認を行い、情報を随時修正しております。情報の修正がなされない場合や、遅延が生じた場合に、飲食店情報が正確でないまま、ユーザーが訪問しトラブルが発生し、当社に問い合わせがなされた場合には、当社は情報の確認並びに修正をするとともに、ユーザーへ説明を行っております。しかしながら、トラブルを経験したすべてのユーザーが納得をするとは限らないため、当社の評判の低下や風評により、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システムやインターネット接続環境の不具合について 当社は、主にインターネットを通じて飲食店情報を提供しており、当社のシステムやインターネット接続環境の安定は事業を行っていく上で不可欠であります。「Retty」におけるシステムトラブルの発生可能性を低減するため、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できる体制を整えております。 しかしながら、想定を大幅に上回るアクセスの増加等による負荷の拡大や自然災害や事故、ソフトウェアの不具合、コンピューターウィルスの感染などによる予期せぬトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こった場合には、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 当社想定を上回る解約が生じるリスク 当社の飲食店支援サービスは、毎月定額の料金を参画店舗より頂くサブスクリプションモデルであるため、更新タイミングにおける解約は売上に影響を及ぼす重要事項としてとらえており、これを低減させていくために、飲食店舗の集客効果増進のためのインターネット予約機能の強化やその他様々な施策を実施しております。 また、上記の満期解約とは別に、飲食店の人材リソースの不足や食材価格の高騰などにより、契約の満期を迎える前に閉店を余儀なくされた飲食店もあり、それによるイレギュラー解約も発生する可能性があります。今後においても、飲食店における利用状況や経営環境の変化などの理由により、毎年一定程度は解約が発生いたします。予算及び経営計画には、将来の解約を見込んでおりますが、当社の想定を超える解約が発生した場合には、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 組織体制について ① 優秀な人材の確保について 当社は、今後想定される事業拡大や新規事業の展開に伴い、優秀な人員の確保が不可欠と考えております。特にシステム分野のスキルを有する人材の確保や事業の拡大・成長させていくためのマネジメント能力を有する人材の確保に努めております。 しかしながら、当社が求める人材が十分に確保出来なかった場合や人材の流出が進んだ場合には、継続的な事業の拡大に支障が生じ、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 販売代理店を通じた新規参画店舗数について 当社の飲食店支援サービスの参画店舗の増加は、直販以外に販売代理店を通じて行われているため、当社は、販売代理店との良好な業務関係の構築・維持に努めてまいりました。その結果、販売代理店の新規参画と、販売代理店の営業体制強化・整理が進んでおります。 しかしながら、販売代理店が、経営上の理由から当社飲食店支援サービスの取扱いを縮小・撤退すること等により、新規参画店舗数の成長が鈍化した場合や、新規参画店舗数の維持・増加のために当社から販売代理店に支払う手数料に係る料率を上げざるを得なくなった場合には、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 事業に係る法的規制などについて ① 個人情報流出のリスク 当社は、「Retty」の運営に際し、ユーザーや飲食店等の個人情報を保有しております。そのため、当社は、「個人情報の保護に関する法律」に定める個人情報取扱事業者に該当し、規制の対象となっております。 当社は、個人情報の漏洩防止対策はもちろん、個人情報の管理を事業運営上、重要事項と認識しております。個人情報保護規程及びセキュリティポリシーを制定し、個人情報の管理を厳格に行うとともに、個人情報の保護に関する法律及び関連法並びに関連ガイドラインの遵守に努めるとともに内部監査を実施する等、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。 しかしながら、外部からの不正アクセスや従業員の故意又は過失により、個人情報が外部に流出した場合、当社は損害賠償責任を負うとともに、当社の社会的信用や事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 当社は、本書提出日現在、日本、香港にて「Retty」の商標登録を有しております。今後展開を検討している国やサービスを含め、それらの商標、ロゴ等については、原則、商標権を取得する方針であります。当社が保有する知的財産を侵害されるおそれのある場合には、顧問弁護士や弁理士等と連携し、必要な処置を講じてまいります。また、当社が商標など知的財産権を取得する場合は、十分な検証を行い、他社の知的財産権を侵害しないよう慎重に対応してまいります。 しかしながら、当社のサービスを表す商標を他社が取得した場合、訴訟へと発展することも考えられるため、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 訴訟について 当社に対する、重大な訴訟の提起はございませんが、当社の提供するサービスの不備、当社が保有する個人情報及び機密情報の漏えい、第三者の不正アクセスによる情報流出等に関する訴訟をユーザーや店舗から提起される可能性があります。これらの訴訟により、ブランドイメージを毀損し、事業活動に支障をきたす可能性があります。また、金銭的な負担が増加し、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ インターネット関連事業における法的規制について 当社がインターネット上で運営しているプラットフォームにおいては各種法的規制を受けており、具体的には、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」、「不当景品類及び不当表示防止法」等といった法的規制の対象となっております。当社では、上記を含む各種法的規制に関して、法令遵守体制の整備・強化、社員教育を行っております。 しかしながら、今後インターネット関連事業者を対象とした法的規制の制定または改正がなされることで、当社の業務の一部が制約を受ける場合、または新たな対応を余儀なくされる場合、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 継続企業の前提に関する重要事象等 当社は飲食店から収受する定額のサービス利用料が主な収益となっております。前事業年度においては解約率の高い特定代理店の整理が進み、最重要KPIであるお店会員(固定+従量)プランにおける有料お店会員店舗数は当事業年度を通じて増加しております。一方で、より単価の高いプランであるお店会員店舗数(固定)は当事業年度を通じて減少しており、いまだお店会員店舗数が力強く増えていく状態にはなく、その結果として当事業年度の売上高は前事業年度との比較において4.4%の増加にとどまっております。また当事業年度は営業利益を19百万円計上したものの、前事業年度まで継続して営業損失を計上し、かつ営業キャッシュ・フローが継続してマイナスであることを鑑み、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在すると判断しております。 当社は、当該状況の解消または改善のために、以下のような対応策を講じております。 ① 飲食店支援サービスの売上純増 上述の特定代理店の整理が進んでおり、既に飲食店支援サービスにおける当該代理店の売上比率は0.7%程度まで減少しております。また、足元では有料お店会員数(固定+従量)も回復傾向が継続していることや営業生産性の改善を実施していることから、特に直販チャネルにおいて飲食店支援サービス売上の継続的増加の兆しが見え始めております。当社は今後も飲食店支援サービス売上増加を推進していく為に、引き続き直販組織体制の強化や営業生産性の改善を実施していくことで2026年9月期は収益性の強化を目指して参ります。 ② コストコントロールの継続 2023年9月期において実施した、オフィス移転による賃料の減少及び退職による自然減や他社への出向による人件費削減により、固定費を大きく削減しております。当社としては引き続きこの筋肉質なコスト体制を維持することで黒字体質の定着化を目指して参ります。 上記対応策により、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しております。 (6) その他のリスクについて ① 自然災害、事故等について 当社では、自然災害、事故等に備え、基幹システム「Retty」のデータベース及びログの定期的バックアップ、「Retty」の稼働状況の常時監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めておりますが、当社所在地近辺において、大地震等の自然災害が発生した場合、当社設備の損壊や電力供給の制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生し、当社の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、自然災害等による被害が、当社のクライアントである飲食店に対して広範囲に及んだ場合、飲食店の業績悪化や倒産などにより当社業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 配当政策について 当社は、財務体質の強化と事業拡大のための内部留保の充実等を図ることが重要であると考えており、設立以来配当を実施しておりません。今後の配当方針については、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針であります。 現時点において当社は、内部留保の充実を優先しておりますが、将来的には、業績及び財政状態等を勘案しながら株主への利益の配当を目指してまいります。しかしながら、配当実施の可能性及びその実施時期等については、本書提出日現在において未定であります。 ③ 税金の影響について 当社は、事業拡大のための先行投資を積極的に行ってきたことなどから、当事業年度末において税務上の繰越欠損金が存在しております。今後において当社の事業が当社の想定通りに推移した場合には、課税所得の発生に伴う繰越欠損金の解消が法人税、住民税及び事業税の金額に影響を及ぼす見込みです。また、当社は、将来の課税所得の見積もりに基づき、繰延税金資産を計上しております。しかしながら、事業計画の未達などにより、将来の課税所得が予測を下回った場合、繰延税金資産の一部または全部を取り崩す必要が生じます。その場合、法人税等調整額が計上され、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について 当社では、取締役、従業員及び社外協力者に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、既存の株主が有する保有株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,447字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当期において、日本の経済環境に関しては、緩やかな回復基調となりました。また、同時に飲食業界の景気も、外食支出の回復や、インバウンド需要の影響により回復傾向にある一方で、原材料価格上昇やヒューマンリソースの不足等、今後の飲食店の経営環境に関しては厳しい材料が残存しております。この様な状況下、飲食店支援サービスについては、当事業年度においてお店会員数(固定+従量)は、一部残存していた解約率の高い特定代理店経由での店舗の整理も進み、7,003件(内、固定5,329件)から7,435件(内、固定5,045件)に増加しております。またARPU(月額固定支払いのあるお店会員の当社売上計上ベースの単価)に関しては、廉価な法人プランが一時的に増加していることが上昇の抑制原因になっております。一方で、ネット予約数の増加に伴い従量課金による売上が増加しており、飲食店支援サービスの売上は、当事業年度に関しては、前年同期比で増加しております。 これらの結果として当事業年度における売上高は1,630百万円(前事業年度比4.4%増)となりました。 費用面では、売上原価は487百万円(前事業年度比4.6%増)、販売費及び一般管理費は1,123百万円(前事業年度比5.4%減)となりました。なお、将来の収益に貢献するシステム投資に関して、開発費用99百万円をソフトウェア資産として計上しております。 また、助成金収入等により営業外収益0百万円(前事業年度比82.9%減)、支払利息等により営業外費用7百万円(前事業年度比12.3%減)を計上しております。 以上より、当事業年度における営業利益は19百万円(前事業年度は91百万円の営業損失)、経常利益は13百万円(前事業年度は94百万円の経常損失)、当期純利益は11百万円(前事業年度は79百万円の当期純損失)となりました。 なお、当社は実名型グルメプラットフォーム「Retty」運営事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は764百万円となり、前事業年度末に比べ227百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少292百万円、前払費用の増加41百万円によるものです。また、当事業年度末における固定資産は168百万円となり、前事業年度末に比べ92百万円増加いたしました。これは主に、ソフトウェアの増加90百万円、ソフトウェア仮勘定の増加9百万円、長期前払費用の減少9百万円によるものです。 上記の結果として、総資産は932百万円となり、前事業年度末に比べ135百万円減少いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は264百万円となり、前事業年度末に比べ66百万円減少いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金の減少35百万円、その他流動負債の減少13百万円によるものです。また、当事業年度末における固定負債は328百万円となり、前事業年度末に比べ93百万円減少いたしました。これは、長期借入金が93百万円減少したことによるものです 上記の結果として、総負債は592百万円となり、前事業年度末に比べ160百万円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産は339百万円となり、前事業年度末に比べ24百万円増加いたしました。これは、主に当事業年度において当期純利益11百万円を計上したことにより利益剰余金が11百万円増加したこと、ならびに資本金及び資本準備金がそれぞれ5百万円増加したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は367百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、41百万円(前事業年度は105百万円の使用)となりました。これは主に、前払費用の増加32百万円、売上債権及び契約資産の増加34百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、109百万円(前事業年度は1百万円の使用)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出107百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、141百万円(前事業年度は105百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出129百万円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をサービスごとに示すと、次のとおりであります。 サービスの名称   当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)   前事業年度比(%) 飲食店支援サービス(千円)   1,217,614   103.4 広告コンテンツ(千円)   412,564   107.3 合計(千円)   1,630,179   104.4 (注) 当社は実名型グルメプラットフォーム「Retty」運営事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1) ① 経営成績の状況」、「(1) ② 財政状態の状況」、「(1) ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社における資金需要は、主として運転資金であります。運転資金の需要のうち主なものは、業容拡大のための営業人員の人件費、サービス品質のさらなる向上のための開発人員の人件費及び有料店舗数増加のための販売代理店に対する販売手数料であります。この財源については、自己資金の効率的な運用に加え、金融機関からの資金調達を基本としております。なお、事業活動を円滑に実行できるよう、適正な水準の資金の流動性の維持及び確保を最優先としております。具体的には、何らかの理由により売上債権の入金が滞った場合でも取引先に対する支払に遅れが発生せず、かつ、必要に応じて金融機関からの資金調達を実行するまでの間、事業運営に支障が出ない水準の預金残高を維持しております。 ④ 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (5) 継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、当該事象を解消するための対応策を実施しているため、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと認識しております。 ⑤ 目標とする経営指標 当社の目標とする経営指標は、飲食店支援サービスにおけるお店会員店舗数であります。 (飲食店支援サービスにおけるお店会員プランの有料店舗数) お店会員プランの有料店舗数は、当事業年度末時点において前事業年度末から432件増加し、7,435店舗(前事業年度末比106.2%)となりました。今後については従前相対的に解約率の高かった代理店チャネルの整備もほぼ終了し、解約も落ち着くことが予想されるため、直販を中心とした営業人員数を拡大させていくことで有料店舗数の回復を目指してまいります。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑧ 経営成績の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は1,630百万円(前事業年度比4.4%増)となりました。飲食店支援サービスについては一部代理店チャネルにおいて見込み以上の解約が発生し、売上の成長は限定的となり前事業年度比で+4.4%となっております。また、広告コンテンツについてはナショナルクライアントを中心とした受注が進み、計画を上回る着地となりました。 (売上原価・売上総利益) 当事業年度における売上原価は487百万円(前事業年度比4.6%増)となりました。これは主に、広告コンテンツにおける原価の増加によるものです。 上記の結果として、当事業年度における売上総利益は1,142百万円(前事業年度比4.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は1,123百万円(前事業年度比5.4%減)となりました。これは主に、コスト削減の推進による人件費抑制によるものです。 上記の結果として、当事業年度における営業利益は19百万円(前事業年度は91百万円の営業損失)となり、黒字となりました。 (営業外収益・営業外費用・経常利益) 当事業年度における営業外収益は0百万円(前事業年度比82.9%減)となりました。これは主に、新型コロナウイルス感染症特別貸付に係る利子補給金の減少によるものです。 当事業年度における営業外費用は7百万円(前事業年度比12.3%減)となりました。これは主に、支払利息等によるものです。 上記の結果として、当事業年度における経常利益は13百万円(前事業年度は94百万円の経常損失)となりました。 (当期純利益) 上記のとおり、経常利益13百万円、2百万円の法人税等、△0百万円の法人税等調整額により、当事業年度における当期純利益は11百万円(前事業年度は79百万円の当期純損失)となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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