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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

京都ホテル

THE KYOTO HOTEL, LTD.9723 · Standard · サービス業

京都で長い歴史を持つ老舗ホテル。単一セグメントでホテル経営と付随業務に特化。

概要

京都ホテル(京都府京都市)は、ホテルオークラ京都とからすま京都ホテルの二館を中核とするホテル運営会社である。1888年創業の老舗で、2026年3月期の売上高98億円、営業利益11億円を達成。インバウンド需要の拡大やMICE需要の取り込みにより、コロナ禍からのV字回復を遂げた。宿泊・宴会・レストランの各部門で収益を稼ぐ。

ホテルオークラ京都とからすま京都ホテルの二館体制

当社は京都市内に二つのホテルを展開する。一つは高級ホテル「ホテルオークラ京都」(京都市中京区)で、客室全般の改装計画(約40億円)を資材高騰により延期している。もう一つは「からすま京都ホテル」(京都市下京区)で、ビジネス・観光双方の需要をカバーする。両館合わせて宿泊部門売上高は42億円(前期比3.5%増)に達し、グループホテルの会員プログラム「One Harmony」による安定的な需要が支えている。ホテルオークラ京都では2025年7月に地震情報の影響で一時的にインバウンドが減少したが、MICEや海外団体旅行が好調。からすま京都ホテルでは修学旅行が前年割れしたが個人予約が増加した。

インバウンド回復と売上高98億円への軌跡

新型コロナウイルス禍で2021年3月期の売上高は38億円まで落ち込んだが、その後はインバウンド需要の急回復や企業活動の再開により急成長。2026年3月期には売上高98億円、営業利益11億円と過去最高を更新した。営業利益率は11.2%に改善し、当期純利益は8.7億円。宿泊部門では客室単価向上施策が奏功し、宴会部門ではMICEや大型宴会の受注が増加した。レストラン部門は一部店舗の営業制限や朝食利用減少で微減したが、全体として収益拡大が続く。

4部門で構成する事業構造

ホテル運営は宿泊、宴会、レストラン、その他の4部門で構成される。2026年3月期の部門別売上高は、宿泊42.5億円(構成比43.5%)、宴会28.9億円(29.6%)、レストラン21.0億円(21.5%)、その他5.3億円(5.4%)。宿泊と宴会で7割超を占める。宴会部門の伸びが顕著で前期比11.8%増。レストラン部門は「中国料理桃李」「バー・チッペンデール」「バー・アンカー」など複数店舗を運営する。その他部門には月極駐車場やフィットネスクラブの会費収入が含まれる。

第3次中期経営計画と財務体質の強化

当社は2026年3月期から2028年3月期の3ヶ年を対象とする第3次中期経営計画を策定した。ビジョンは「WIN-WIN HOTEL」。重点施策は収益力強化(改装・価格適正化)、人材確保・定着、財務基盤強化の3本柱。総資産171億円、自己資本比率は前期比で改善傾向にある。改装計画は資材高騰により延期されたが、内部留保による純資産改善や適正な資本配分を進める。SDGsへの取り組みとして「Fry to Fly Project」(廃食用油のSAF原料化)やペットボトルキャップのリサイクルも開始した。

業界の中での役割は京都市内で高級ホテルを運営する企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
98億円
営業利益
11億円
営業利益率
11.2%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01ホテル経営主力

京都の中心部に位置するホテルを運営し、宿泊、レストラン、宴会・婚礼などのサービスを提供。観光・ビジネス客を取り込み、地域の文化を活かしたおもてなしで差別化。

主な製品・サービス2
ホテル宿泊施設
京都の伝統と現代的な快適さを兼ね備えた客室を提供。観光やビジネスで訪れる国内外の顧客に対応。
宴会・婚礼施設
格式高い宴会場や結婚式場を運営。京料理や伝統的な演出で、記念日の需要を取り込む。

製品と技術

ホテルオークラ京都の宿泊サービス

ホテルオークラ京都は京都市中京区に位置する本格派ホテル。客室は全室改装計画(約40億円)が資材高騰により延期となっているが、2026年3月期の宿泊部門売上は堅調に推移した。グループ会員プログラム「One Harmony」によるリピーター需要が基盤を支え、MICEや海外団体旅行の受注も増加。客室単価向上施策により収益性が改善した。修学旅行や企業団体も取り込むからすま京都ホテルと合わせ、二館で年間42.5億円の宿泊収入を生む。

MICEや婚礼を中心とする宴会事業

宴会部門は両ホテルで合計28.9億円の売上高を計上し、前期比11.8%増と最も成長した部門である。ホテルオークラ京都では東京や海外からのMICE案件や高単価大型宴会が牽引。婚礼は件数増加により売上高が前年を上回った。からすま京都ホテルでは同窓会などの恒例宴会を安定的に取り込み、自社企画イベントで閑散期対策も行う。1件あたりの人数・単価ともに上昇し、収益性が向上した。

中国料理桃李など4部門のレストラン運営

レストラン部門は21.0億円の売上高。ホテルオークラ京都内には複数のレストラン・バーがあり、中でも「バー・チッペンデール」は全日営業を再開して顧客満足度を向上。からすま京都ホテルでは「中国料理桃李」や「バー・アンカー」が安定した顧客基盤を持つ。宿泊客向け優待メニューやSNS発信で地元需要も喚起。一方で一部店舗の営業制限や朝食利用減少が足枷となり、前期比1.2%減と微減した。

SDGsへの取り組み:Fry to Fly Project

2025年9月より、使用済み食用油を回収し持続可能な航空燃料(SAF)の原料とする「Fry to Fly Project」に参画。これは航空分野の脱炭素化に貢献する取り組みである。同年11月からはペットボトルキャップのリサイクルを開始し、売却益を開発途上国の子どもたちへのワクチン支援に充てる。これらの活動は第3次中期経営計画の重点施策の一環であり、環境・社会貢献と企業価値向上の両立を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

京都観光需要に依存、外需回復期待

京都ホテルは京都を拠点にホテル・旅館を運営。同業にはジンジブなどがあるが、サービス業の分類の中でホテル特化。コロナ禍で大打撃を受けたが、インバウンド回復で業績改善。2025年3月期営業利益率9.57%、2026年3月期11.22%の見込み。しかし立地依存度が高く、京都の観光動向に業績が連動。客室単価向上と稼働率改善が成長の鍵。

強み

  • 世界有数の観光地・京都での事業展開がブランド価値に。
  • 円安を追い風に外国人客の回復が顕著。
  • 高級ホテルとしてのサービス評価が高い。
  • 稼働率が高く、営業利益率10%超を維持。

課題

  • 京都一極集中で、他の地域に展開できずリスク分散不足。
  • 京都での新規ホテル開業が相次ぎ、競争が激化。
  • 観光業界全体の人手不足がサービス品質に影響。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が京都ホテル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14317レイ80億円5.7倍
29558ジャパニアス80億円11.6倍
36059ウチヤマホールディングス78億円23.7倍
42391プラネット78億円18.3倍
57096ステムセル研究所78億円49.0倍
69723京都ホテル77億円8.8倍
77367セルム76億円12.4倍
89720ホテル、ニューグランド76億円20.9倍
97065ユーピーアール76億円10.7倍
109340アソインターナショナル75億円14.7倍
112483翻訳センター75億円16.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

1888年、国際観光都市・京都で創業

京都ホテルは1888年(明治21年)に国際観光都市・京都で創業した。以来、京都の中心部でホテル事業を営み、130年以上の歴史を持つ。創業当時からインバウンドを含む観光客を迎え入れてきた老舗であり、現在のホテルオークラ京都とからすま京都ホテルはその伝統を受け継ぐ。2028年には創業140周年を迎える予定である。

コロナ禍で売上高38億円に急落した2021年3月期

2020年からの新型コロナウイルス感染症の拡大は、観光需要を直撃した。当社の売上高は2020年3月期の96億円から2021年3月期には38億円へと60%以上減少し、当期純損失20億円を計上した。2022年3月期も43億円の低水準が続いた。この間、人件費や固定費の削減、政府の雇用調整助成金の活用などで凌いだ。経営環境は極めて厳しく、財務基盤の脆弱さが顕在化した。

V字回復を果たし過去最高益を更新

2023年3月期以降、インバウンド需要の急回復や経済活動の正常化を背景に業績は急回復。2024年3月期には売上高91億円、当期純利益9億円と黒字転換。2026年3月期には売上高98億円、営業利益11億円、当期純利益9億円と過去最高を更新した。特に宴会部門のMICE需要や宿泊部門の単価向上が寄与した。従業員の賃上げや福利厚生の充実にも着手し、人材確保に努めている。

2028年創業140周年へ向けた第3次中期経営計画

2026年3月期を初年度とする第3次中期経営計画では、「第二創業」の決意のもと、持続可能なホテル経営を目指す。計画期間中に40億円規模の客室改装を予定していたが、中東情勢による資材高騰で延期。代わりに販売価格の適正化や既存顧客との関係強化で収益力を高める。人材面では3年連続の賃上げや階層別研修を実施。SDGs活動としてFry to Fly Projectに参画し、脱炭素社会への貢献も進める。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益力強化と協働力強化

    商品・サービスの付加価値向上、販売価格の適正化、顧客関係強化、会員活用、多様な顧客獲得、パートナーやテナントとの協働によるWIN-WIN関係構築、生産性向上に取り組む。ただし客室改装計画(約40億円)は資材調達環境の不安定により延期。

  2. 02

    人材確保・定着

    多様な人材の確保、エンゲージメントの醸成、人材教育に注力する。

  3. 03

    財務基盤強化

    内部留保による純資産改善、適正な資本配分、投資と借入のコントロールを実施する。

  4. 04

    SDGsへの取り組み

    持続可能なホテル運営に向け、SDGs関連の活動を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で364人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は485万円で、9期前と比べて+28.1%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は13.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月449
2018年3月462
2019年3月37936.19.8495
2020年3月40536.210.1505
2021年3月33336.210.0491
2022年3月30737.411.9435
2023年3月36439.113.2391
2024年3月41538.912.9367
2025年3月45238.613.1355254
2026年3月48539.913.6364302

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
ホテルオークラ 京都 — 京都市中京区104億円
京都ホテル グループ本社 — 京都市中京区1,054百万円
からすま 京都ホテル — 京都市下京区336百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ホテルオークラ
    東京都 港区 · その他の関係会社
    議決権35.3%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    外務省経済局政策課主催国際会議会場及び宿舎手配業務
    外務省 · 2023-01-24
    567万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は98億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.3%、利益が+22.2%。

売上高
+4.3%
98億円
営業利益
+22.2%
11億円
純利益
+12.5%
9億円
営業利益率
11.2%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高97億円98億円
営業利益8億円11億円
純利益4億円9億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.7%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q201
2024年1Q23313.03
2024年2Q1915.30
2024年3Q27518.55
2024年4Q221
2025年2Q4337.02
2025年4Q51611.86
2026年2Q4536.72
2026年4Q53815.17
2027年1Q25416.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は103億円から98億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は11.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月10310
2013年12月10500
2014年12月105−2−3
2015年12月1082−3
2016年12月10733
2018年3月12733
2019年3月10642
2020年3月96−1−3
2021年3月38−19−20
2022年3月43−11−7
2023年3月7411
2024年3月9189
2025年3月94979.68
2026年3月9811911.29

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高98億円のうち、営業利益として残るのは11億円11.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の9.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金15.3%15億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金73.5%72億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.2%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
84.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.7pt
11.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.1pt
9.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+16.8pt
28.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は41億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月9−3−766
2013年12月7−6−214
2014年12月6−4−323
2015年12月902914
2016年12月8−4−3415
2018年3月15−5−111014
2019年3月11−3−9813
2020年3月4−312127
2021年3月−1407−1420
2022年3月−452122
2023年3月9−1−7823
2024年3月15−2−71330
2025年3月13−1−71235
2026年3月16−3−71341

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は171億円。このうち返さなくてよい自己資本が35億円で、自己資本比率は20.2%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月194191759.9
2013年12月1901917110.0
2014年12月186151718.2
2015年12月188181709.6
2016年12月1872016710.9
2018年3月1832316012.7
2019年3月1772415313.8
2020年3月1842116311.4
2021年3月17171644.1
2022年3月163111526.4
2023年3月161111506.8
2024年3月1652014512.1
2025年3月1662714016.0
2026年3月1713513620.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
24億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
136億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率13 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中50位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中518位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
28.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
20.2%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥635で、1年前と比べて-0.5%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥635+0.0%1ヶ月-0.2%1年-0.5%時価総額77億円
過去52週の値幅
安値¥610高値¥701

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.8倍
PER (会社予想)21.3倍
PBR3.42倍
配当利回り0.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価630円は25日線(632.88円)を-0.5%下回るも、ほぼ横ばい。直近1ヶ月で-0.3%と方向感に欠く。52週高値701円から-10.1%の水準で、週足は200日線(636.6円)を下回るが、出来高は低調で材料不足。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER8.7倍は業界平均22.2倍を大幅に下回り割安。PBR3.40倍は業界平均2.35倍を上回るが、ROE28.6%と高収益で裏付けられている。配当利回り0.48%は低位で、成長への内部留保が示唆される。業績は増収増益基調ながら配当の伸びは限定的で、株主還元の改善余地あり。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.8倍23.4倍
PER (予想)21.3倍
PBR3.42倍3.51倍
ROE28.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

インバウンド需要の回復を背景に収益が急回復しているが、将来の持続可能性が争点。強気派は訪日外国人客数の増加と客単価上昇でさらなる増収増益を見込む。弱気派は2025年以降の大阪・関西万博特需の反動減や競争激化、設備投資負担を懸念する。また、直近期の業績伸び率鈍化やROEの高さが割安感につながっているかも論点。

プラスに働く材料7
  • インバウンド需要の回復継続

    訪日旅客数はコロナ前水準を超え、高額消費志向が続く

  • 高稼働と客単価上昇で収益拡大

    2026年3月期営業利益率11.2%と高水準

  • 資産価値と低PERが割安感

    PER8.7倍、PBR3.4倍も資産含み益考慮で割安

  • インバウンド需要増で客室単価上昇2025年Q4〜2026年影響

    FY26売上高98億円(前期比4%増)、営業利益11億円(同22%増)と収益拡大

  • 高いROE(28.6%)を背景に株主還元強化次回株主総会影響

    ROE28.6%と高水準だが配当利回り0.48%と低く、増配余地あり

  • PBR3.4倍もROEで割安感継続影響

    PBR3.4倍は業種平均比高めだが、ROE28.6%で割安感もある

  • 訪日客数増加トレンド継続通年影響

    政府目標2030年訪日客6000万人、京都は主要観光地で恩恵大

マイナスに働く材料7
  • 万博後の反動減リスク

    2026年3月期以降の需要落ち込みに備えが必要

  • 競合激化による価格競争

    京都の新規ホテル開業ラッシュで供給過剰懸念

  • 設備投資負担の増加

    老朽化対策や改装費用が利益を圧迫する可能性

  • 円高によるインバウンド需要減少金融政策次第影響

    海外旅行者減少で客室稼働率低下、営業利益減少リスク

  • 人件費高騰で収益圧迫2025年下期〜影響

    サービス業は人手不足深刻、人件費増で営業利益率低下の可能性

  • 競合ホテル増加でシェア低下継続影響

    京都では新規ホテル開業相次ぎ、競争激化で客単価低下懸念

  • 自然災害や感染症リスク不定影響

    観光需要が一時的に急減するリスク

次の決算で確かめる点
平均客単価
インバウンド需要の質と収益性を示す
客室稼働率
需給バランスと収益の変動を把握
インバウンド売上比率
外国人旅行者依存度とトレンドを評価

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+66.7%いまの株価に対する利回りは0.47%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.47%
いまの株価に対して
配当性向
7.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月312.7
2018年3月566.720.6
2019年3月3−40.019.1
2020年3月30.0
2024年3月566.76.7
2025年3月3−40.04.9
2026年3月566.77.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,916人。区分でいちばん多いのは事業法人72.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が80.8%を占め、残る19.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人73.573.672.772.472.272.1
個人・その他17.217.117.718.118.518.9
金融機関9.29.29.08.88.88.7
証券会社0.10.10.40.50.40.2
外国法人0.00.10.20.20.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ホテルオークラ35.33
02株式会社ニチレイ16.64
03株式会社日本政策投資銀行4.85
04中央建物株式会社4.28
05京阪ホールディングス株式会社3.02
06みずほ信託銀行株式会社2.90
07彌榮自動車株式会社2.90
08株式会社井筒1.73
09サントリー株式会社1.04
10株式会社池田泉州銀行0.97

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3323%、1株純資産は12期で+8%。直近期のROEは28.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月21861.1193.2148.3
2013年12月01840.15157.6
2014年12月−33147
2015年12月−27164
2016年12月2418513.634.612.7
2018年3月2421012.334.620.6
2019年3月162207.349.419.1
2020年3月−27190
2021年3月−17658
2022年3月−56
2023年3月55.8138.1
2024年3月747960.610.36.7
2025年3月6113433.211.74.9
2026年3月6920028.69.57.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額92百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福永法弘取締役会長713,005
清水博代表取締役 社長61647
後藤浩之常務取締役 ホテルオークラ京都総支配人60566
杉田洋常務取締役 総務部長644,506
西村直樹取締役 販売サポート部長「ホテルオークラ京都副総支配人」621,256
井手章取締役 経理部長611,866
中田肇取締役 調理部長「ホテルオークラ京都総料理長」66456
成瀬正治取締役681,400
細見麗子取締役58
石垣聡取締役59
廣畑優子監査役(常勤)695,794
原田肇監査役70400
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
小林健監査役71
渡辺伸充監査役65
宮田賀生取締役73
池田和重監査役57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7737310
監査役212126
社外取締役4772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容118字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社及びその他の関係会社1社で構成されております。なお、当社はホテル経営及びホテル付随業務の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,702字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、次の経営方針を掲げ、全ての役員及び従業員が、職務を執行するにあたっての基本方針としております。 ① 顧客第一主義に徹し、お客様に心の満足を提供する企業を目指しております。 ② ホテル業を通じ、社会・経済の発展に貢献する企業を目指します。 ③ ステークホルダー(株主・お客様・従業員・パートナー・地域等)に対する責任を果たし、社会規範に沿った事業活動を行う企業を目指します。 (2) 中期経営戦略 当社は、1888年(明治21年)に国際観光都市・京都で創業し、2028年には創業140周年を迎えます。 厳しいコロナ禍を乗り越えた今、持続可能なホテルを目指し、より盤石な経営基盤の確立を実現すべく、2026年3月期から2028年3月期までの3ヶ年を対象とする「第3次中期経営計画」を策定いたしました。当該第3次中期経営計画においては、以下のビジョンを掲げ、重点施策に取り組んでまいります。 ① ビジョン コロナ禍を生き抜いた今、「第二創業」の決意も新たに、お客様、お取引先、株主、従業員、その他全てのステークホルダーにとって、「WIN-WIN HOTEL」 たらんことを目指す。 ② 重点施策 (イ) 収益力強化、協働力強化 ・ 商品・サービスの付加価値向上 → ※改装による施設競争力の維持強化 ・ 販売価格の適正化 ・ 基盤となる顧客との関係強化 ・ 会員利用促進と活用 ・ 多様な顧客の取り込み ・ パートナー企業やテナント等ステークホルダーと協働、WIN-WIN 関係を構築 ・ 生産性の向上 ※ 改装の概要(延期) 工事対象: ホテルオークラ京都の客室全般 期間:未定 投資額: 約40億円 ホテルオークラ京都の客室改装につきましては、昨今の中東情勢の影響等により資材の調達環境が極めて不安定な状況となっていることから、当該計画は、当面の間、延期することを決定いたしました。今後においては、資材の調達環境の動向を踏まえて、改めて計画の再開時期について検討してまいります。 (ロ) 人材確保・定着 ・ 多様な人材の確保 ・ エンゲージメントの醸成 ・ 人材教育 (ハ)財務基盤強化 ・ 内部留保による純資産改善 ・ 適正な資本配分 ・ 投資と借入のコントロール (ニ) その他 ・ SDGs に係る取り組み (3) 経営環境 雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかな回復基調で推移しております。一方、物価上昇の継続に加え、中東情勢をはじめとする地政学的リスクなどの影響もあり、先行きは不透明な状況が続いております。 このような経営環境のもと、当社では、企業活動や各種イベントの再開・拡大が進展したことにより、大型宴会需要及びMICE需要を着実に取り込んだ結果、宴会部門の売上高が大幅に増加いたしました。また、宿泊部門におきましては、訪日外国人観光客数の増加を背景に宿泊需要が堅調に推移したことから、売上高は順調に推移いたしました。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が継続することが予想されます。また、堅調なインバウンド需要に加え、企業活動や各種団体活動の活発化に伴い、会議、研修および懇親会等の開催が増加しており、宴会需要も見込まれます。 一方で、中東情勢などの地政学リスクの影響による訪日外国人観光客の変動や、エネルギー価格および原材料価格を含む諸経費の高騰、さらには銀行借入金に係る金利上昇など、不確実性の高い経営環境が継続しており、先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況の中、2027年3月期においては、(2)に掲げる第3次中期経営計画の重点施策のうち、「財務基盤強化」「人材確保・定着」及び「施設競争力の維持強化」を最重要課題として取り組んでまいります。
事業等のリスク2,042字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) ホテル業の売上高について 当社は日本全国及び世界各国からのお客様を受け入れていることにより、疾病・感染症、自然災害、戦争、テロ等の影響を受ける可能性があります。 (2) 施設の毀損、劣化について 当社は停電の発生など、想定される事態につきましては、事業活動への影響を最小限化する体制を敷いておりますが、台風、地震等の天災につきましては、想定の範囲を超える事態が発生することも考えられます。したがって、このような事態が発生した場合には、当社の業績及び財務の状態に影響を及ぼす可能性が生じます。 (3) 食中毒について 当社は食事の提供及び食品の販売を行っており、新たな病原菌や食品衛生管理の瑕疵等により食中毒事案が発生した場合、ブランドイメージの失墜により、当社の業績が影響を受ける可能性があります。これらの事案発生を未然に防ぐための設備投資及び健康管理を充実させる対応を実施しております。また、食品衛生委員会を中心に館内の巡回点検・指導や社員教育を定期的に実施し、食品衛生管理意識の向上を図っております。 (4) 金利変動リスクについて 当社は、有利子負債による資金調達を行っております。一部の借入金については、金利を固定化し、金利変動リスクを軽減するための対策を講じておりますが、金利が中長期的に上昇した場合には、金利費用が上昇し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 減損リスクについて 当社は、ホテル施設に係る多額の固定資産を保有しております。この資産が、時価の下落や収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損処理が生じることとなり、当社の業績及び財務の状態に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況の中、当社では前述の中期経営戦略に掲げる以下の項目を最重要課題として取り組んでまいります。 ①財務基盤強化 2025年3月に長期借入金等(121億円)の借り換えを完了し、当面の営業活動に必要な運転資金を確保しております。しかしながら、2024年3月に日本銀行がゼロ金利政策を解除して以降、2024年7月、2025年1月及び2025年12月に政策金利の引上げが実施されており、今後も追加利上げによる金融費用の増加には留意が必要な状況にあります。こうした状況下において、安定的な配当の実施・従業員の処遇改善・設備の維持管理などを着実に遂行できるよう、引き続き諸経費の見直し・節減に努め、各事業年度において利益を確保することで財務基盤の強化を図ってまいります。 ②人材確保・定着 これまで当社グループにおいては、人員不足が経営上の課題の一つとなっておりましたが、採用活動の強化や事業環境の改善等により、人員不足の状況は徐々に改善しております。一方で、持続可能なホテル運営を実現するためには、採用した人員の定着率向上と計画的な人材確保が引き続き重要な課題であると認識しております。 従業員の定着率向上に向けては、賃金水準の見直しや福利厚生の充実などの処遇改善に取り組むほか、育児・介護との両立支援をはじめとする働きやすい職場環境の整備を進め、離職防止に努めてまいります。また、業務プロセスの見直しやシステム導入による効率化・省力化を推進し、従業員の負担軽減を図るとともに、語学力や接客スキル向上のための研修、グループホテル間での人材交流、自己研鑽支援等を通じて継続的な人材育成を推進してまいります。 今後の人材確保については、事業計画や人員構成を踏まえた計画的な採用を実施してまいります。また、既存の従業員の処遇改善とのバランスを考慮しながら、必要な人材を適切な時期に確保することで、安定的な事業運営体制の構築を目指してまいります。 ③施設競争力の維持強化 京都市内におきましては、新規開業・リニューアルが相次ぎ、競争環境は激化しております。このような状況の中、1994年に建設されたホテルオークラ京都は、2027年以降に客室の改修工事を計画しておりました。 しかしながら、昨今の中東情勢の影響により資材調達が極めて不安定な状況になっていることを踏まえ、当面の間、延期することを決定いたしました。今後においては、外部環境の動向に注視しつつ、資材調達環境の改善状況および投資採算性を総合的に勘案のうえ、適切な時期に改装計画の再開について判断してまいります。 なお、計画的な修繕・設備更新および日常的な施設保全を継続的に実施することで、施設の品質および快適性の維持向上に努めるとともに、サービスのさらなる向上を図り、競争力の維持、強化に取り組んでまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,977字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。その一方で、物価上昇の継続に加え、中東情勢をはじめとする地政学的リスクなどの影響もあり、先行きは不透明な状況が続きました。 ホテル業界におきましては、インバウンド需要の拡大が続き、2025年の訪日外国人旅行者数は4,268万人(前年比15.8%増)となり、過去最高を記録いたしました。また、国内の観光需要も底堅く、事業環境は総じて堅調に推移いたしました。一方で、人件費や原材料費、エネルギーコストの上昇への対応が、引き続き重要な経営課題となりました。 このような状況のもと、当社は、旺盛なインバウンド需要を的確に捉えるとともに、大型宴会の積極的な受注を推進し、売上高の拡大を図りました。また、顧客ニーズを踏まえた商品・サービスの見直しにより付加価値を高め、顧客満足度の向上にも努めてまいりました。さらに、既存顧客との関係強化を通じてリピーター利用を促進するとともに、新規顧客の獲得にも注力し、収益基盤の強化を進めてまいりました。加えて、需要動向や商品特性を踏まえた販売価格の適正化を図り、収益性の向上にも取り組んでまいりました。 人材面におきましては、3年連続となる賃金の引上げや福利厚生の充実による処遇改善を進めるとともに、階層別研修やスキルアップ研修、自己研鑽支援の充実を通じて、人材育成を一層推進してまいりました。さらに、コンプライアンス意識の向上やハラスメント防止の徹底を図るための各種研修を実施し、働きやすい職場環境の整備にも継続して取り組んでまいりました。これらの結果、離職者数の減少につながり、前年を上回る人員を確保することができました。 このほか、当社ではSDGsの達成に向けた取組みにも注力しております。2025年9月より、ホテルで使用済みとなった食用油を回収し、持続可能な航空燃料(SAF)の原料として活用する「Fry to Fly Project」に参画いたしました。同プロジェクトへの参画を通じて、資源循環の促進および航空分野における脱炭素化に貢献してまいります。また、2025年11月からは、従業員や客室から排出されるペットボトルキャップを回収業者に引き渡し、リサイクル資源として活用するとともに、その売却益を通じて、開発途上国の子どもたちへのワクチン支援につなげる取組みを開始いたしました。 これらの結果、当事業年度の売上高は9,772百万円(前期比4.4%増)となりました。損益面におきましては、賃金のベースアップの実施に加え、各種コストが増加したものの、売上高の拡大がこれを上回り、費用の増加を吸収した結果、営業利益は1,108百万円(前期比21.0%増)、経常利益は916百万円(前期比35.5%増)、当期純利益は874百万円(前期比13.3%増)となりました。 ホテル事業の部門別の営業概況は次のとおりです。 (宿泊部門) ホテルオークラ京都におきましては、2025年7月に日本で大地震が発生するとの不確かな情報が国内外に広まり、香港、台湾、韓国を中心にインバウンド需要に影響が生じたほか、大阪・関西万博関連の需要が想定より伸び悩むなど、同年7月~8月は低調に推移いたしました。しかしながら、通期ではグループホテルの会員プログラム「One Harmony」の会員による安定的な需要に加え、MICE(会議や研修、展示会などのビジネスイベント)を含む海外からの団体旅行が好調に推移し、売上高は増加いたしました。また、客室単価向上に向けた販売施策が奏功し、収益性の改善にも寄与いたしました。 からすま京都ホテルにおきましては、修学旅行や企業などの団体旅行は前年をやや下回ったものの、国内外からの個人予約が増加し、売上高は堅調に推移いたしました。 この結果、宿泊部門全体の売上高は4,249百万円(前期比3.5%増)となりました。 (宴会部門) ホテルオークラ京都におきましては、一般宴会の受注件数は前年を下回ったものの、営業部門による積極的なセールス活動により、東京および海外からのMICE案件や高単価の大型宴会を受注いたしました。その結果、1件あたりの人数および単価はいずれも前年を上回り、売上高の増加に大きく寄与いたしました。一方、婚礼につきましては、ブライダル市場の規模縮小を背景に1件あたりの人数は減少したものの、受注件数の増加により、売上高は前年を上回る結果となりました。 からすま京都ホテルにおきましては、同窓会などの恒例宴会を安定的に取り込むとともに、新規案件についても前年並みを確保いたしました。さらに、閑散期対策として自社企画のイベントを実施し、集客の向上を図りました。 この結果、宴会部門全体の売上高は2,890百万円(前期比11.8%増)となりました。 (レストラン部門) ホテルオークラ京都におきましては、地元顧客の需要喚起を目的とした「京都府民割」などの各種施策や、SNSを活用した情報発信の強化を通じて、売上の向上に取り組んでまいりました。あわせて、宿泊客向け優待メニューの拡充により、館内利用の促進を図りました。さらに、「バー・チッペンデール」では、コロナ禍以前と同様の全日営業を再開したことにより、顧客の利便性および満足度の向上を図るとともに、売上の増加にも寄与いたしました。しかしながら、一部店舗において営業制限が継続したことや、朝食利用者が減少した影響もあり、全体では前年実績を下回る結果となりました。 からすま京都ホテルにおきましては、「中国料理桃李」および「バー・アンカー」が安定した顧客基盤に支えられ、売上高は堅調に推移いたしました。また、2025年12月からは両店舗ともに全日営業を再開し、顧客の利便性および満足度のさらなる向上に努めてまいりました。 この結果、レストラン部門全体の売上高は2,103百万円(前期比1.2%減)となりました。 (その他部門) ホテルオークラ京都におきましては、月極駐車場やフィットネスクラブの会費収入等により安定的な売上を確保した一方、テナントの退店等の影響により賃貸料収入が減少しました。 この結果、その他部門の売上高は528百万円(前期比1.9%減)となりました。 財政状態の状況は次のとおりであります。 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ477百万円増加し、17,105百万円となりました。これは主に減価償却等により有形固定資産が311百万円減少したものの、売上の増加等により現金及び預金が662百万円増加したことによるものです。 当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べ320百万円減少し、13,647百万円となりました。これは主に長期借入金の返済により460百万円減少したことによります。 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ797百万円増加し、3,458百万円となりました。これは主に当期純利益が874百万円計上されたことによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、売上・利益の増加により前事業年度末に比べ662百万円増加し、当事業年度末には4,140百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,620百万円(前年同期は1,256百万円の獲得)となりました。これは主に税引前当期純利益908百万円および減価償却費700百万円の計上があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は302百万円(前年同期は51百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が293百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は655百万円(前年同期は700百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が460百万円あったことによるものです。 (生産、受注及び販売の実績) a. 収容能力及び収容実績 (イ)ホテルオークラ京都 区分   第106期(2024年4月1日~2025年3月31日)   第107期 (2025年4月1日~2026年3月31日) 室数   収容能力   収容実績   利用率   室数   収容能力   収容実績   利用率 客室   室320   室116,800   室96,763   %82.85   室320   室116,800   室95,964   %82.16 宴会   室13   名648,970   名153,285   回転0.24   室13   名730,000   名157,752   回転0.22 レストラン   室7   名192,914    名315,927   回転1.64   室7   名193,355   名318,854   回転1.65 (ロ)からすま京都ホテル 区分   第106期 (2024年4月1日~2025年3月31日)   第107期 (2025年4月1日~2026年3月31日) 室数   収容能力   収容実績   利用率   室数   収容能力   収容実績   利用率 客室   室231   室84,315   室74,565   %88.44   室231   室84,315   室75,336   %89.35 宴会   室4   名167,900   名122,541   回転0.73   室4   名167,900   名117,940   回転0.70 レストラン   室2   名43,064   名32,521   回転0.76   室2   名45,228   名33,596   回転0.74 (注) 収容能力の内容は下記の基準により算出したものであります。 1 客室は部屋数に営業日数を乗じて算出しております。 2 宴会は正餐形式による椅子数に営業日数を乗じて算出しております。 3 レストランは椅子数に営業日数を乗じて算出しております。 b. 販売実績 当社はホテル経営及びホテル付随業務の単一セグメントであるため、販売実績及び構成比を部門別に示すと以下のとおりです。 区分   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 金額(千円)   構成比(%) 宿泊部門   4,249,062   43.5   3.5 宴会部門   2,890,852   29.6   11.8 レストラン部門   2,103,931   21.5   △1.2 その他部門   528,266   5.4   △1.9 合計   9,772,113   100.0   4.4 (注)  受注生産は行っておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度における売上高は9,772百万円、営業利益は1,108百万円、経常利益は916百万円、当期純利益は874百万円となりました。 売上高の主な増加要因は、大型宴会需要及びMICE需要が増加したことにより、宴会部門を中心に売上が拡大したことによります。 利益面においては、エネルギー・原材料価格の高騰に加え、金利上昇による負担増加の影響を受けたものの全社的な経費削減及び業務効率化に努めた結果、営業利益、経常利益、当期純利益は前事業年度を上回りました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度のキャッシュ・フローは、前期に比べ売上高が増加したことなどにより、現金及び現金同等物の期末残高は前年同期に比べ662百万円増加し、4,140百万円となりました。 当社の資金使途のうち主なものは、借入金等の有利子負債の返済のほか、運転資金として、ホテル事業における食材、用度品の購入費用及び人件費を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いであります。投資を目的とした資金使途は、ホテル設備の維持更新費用やホテルサービスの価値を高める改修等によるものであります。 短期及び長期の資金需要については、「営業活動によるキャッシュ・フロー」により獲得した自己資金や金融機関からの借入等により資金調達を行い対応しております。引き続き、売上拡大により「営業活動によるキャッシュ・フロー」の増大を図るとともに、有利子負債の圧縮及び財務体質の強化を進めてまいります。 なお、当事業年度末における借入金及びリース債務等を含む有利子負債の残高は11,946百万円となっており、現金及び現金同等物の残高は4,140百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、当事業年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積りの特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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