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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ジャパニアス

Japaniace Co.,Ltd.9558 · Growth · サービス業

IT・通信とものづくり業界にエンジニアを派遣・常駐させ、開発を支える先端エンジニアリング企業。ソフトからハードまで幅広い技術領域をカバーする。

概要

ジャパニアスは、1999年に神奈川県横浜市で設立された先端エンジニアリング事業を展開する企業である。IT・通信業界やものづくり業界の顧客に対し、エンジニアを常駐させるオンサイト型開発支援と受託開発を提供する。2025年11月期の売上高は121億円、営業利益は10億円。従業員数1805人。2022年9月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

オンサイト型開発支援を中心としたエンジニアリングサービス

当社の主力は、エンジニアの約9割が顧客企業先に常駐して設計・開発プロジェクトに参画するオンサイト型開発支援である。契約形態は派遣契約が主であるが、請負や準委任にも対応し、顧客の要望に合わせた柔軟な体制を整えている。正社員として雇用することで安定した就業環境を提供し、高い稼働率を維持する。売上高の6割以上を上場企業および上場グループ企業が占め、取引年数5年以上の顧客が売上の約7割を占めるなど、継続的な取引関係を強みとする。

全国13拠点で展開する地域密着型の事業体制

全国主要都市に13の拠点を設置している。首都圏には5事業所(首都圏第一~第五)、関西には関西第一・第二事業所を置くほか、宇都宮、大宮、仙台、名古屋、福岡、札幌、広島に事業所を構える。拠点ごとに注力する事業領域を明確化し、地域のニーズに応じたサービスを提供する。例えば首都圏第二事業所はAI・クラウドを中心とした先端テクノロジー分野に特化し、その他の拠点ではソフトウェアや機械・電気など既存領域を中心に展開する。

成長を続ける売上と増加するエンジニア数

売上高は2018年11月期の52億円から2025年11月期の121億円へと約2.3倍に成長した。営業利益は2024年11月期の9億円から2025年11月期は10億円と堅調に推移。従業員数は1805人で、積極的な採用により増加している。一方で、IT人材不足が叫ばれる市場環境下で人材獲得競争は激化しており、エンジニアの確保と技術力向上が経営上の重要課題となっている。

AIやクラウドなど先端テクノロジー領域への進出

2020年よりAI、IoT、クラウドの先端テクノロジー領域に本格参入した。既存のソフトウェア、インフラ、機械・電気に加え、CRM、クラウド、その他(化学分析、バイオ実験、自然言語処理、画像処理)を新規領域として開拓している。2025年11月時点でエンジニアの保有資格は情報処理技術者試験516人、ベンダー認定資格769人に上り、AWSセレクトティアパートナーやISTQB Platinum Partnerなどパートナー認定も取得し、先端技術への対応力を強化している。

業界の中での役割は技術者派遣・開発受託サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
121億円
営業利益
10億円
営業利益率
8.3%
純利益
8億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01IT・通信業界主力

システム開発やインフラ構築、クラウド移行など、IT・通信分野のプロジェクトにエンジニアを常駐させて支援。派遣契約を主としつつ、請負・準委任にも対応し、顧客の要望に柔軟に応える。

主な製品・サービス3
ソフトウェア開発支援
Webシステムや業務系・金融系システムの開発を顧客先で支援する。
インフラ構築・運用
ネットワークやサーバーの設計・構築、運用保守、セキュリティ対応を提供する。
クラウドサービス
AWS、Azure、GCP環境の設計・構築やクラウド移行を支援する。

02ものづくり業界主力

自動車・車載機器、OA機器、デジタル機器の設計やCAE解析、EMC試験など、機械・電気分野の開発支援を提供。横浜開発センターではソフトからハードまでワンストップの受託開発も行う。

主な製品・サービス2
機械・電気設計支援
自動車や電子機器の設計、CAE解析、生産技術、EMC試験などを支援する。
受託開発
ソフトウェアからハードウェアまで一貫した開発を請け負う。

製品と技術

オンサイト型開発支援:エンジニアの9割が顧客先に常駐

主力サービスであるオンサイト型開発支援は、エンジニアの約9割が顧客企業先に常駐し、設計・開発プロジェクトに参画する形態である。契約は主に派遣契約だが、請負や準委任にも対応し、顧客の要望に合わせて柔軟に選択できる。正社員雇用により安定した就業環境を提供し、高い稼働率を実現。同業他社と比較しても稼働率は高く、売上高の大半をこのサービスが占めている。

受託開発:横浜開発センターでのワンストップ開発

横浜開発センターでは、ソフトウェアからハードウェアまでを一貫して受託開発する体制を整えている。顧客が各工程を複数企業に委託する手間を省き、スピード感のある開発を可能とする。また首都圏第二事業所ではAI・クラウドに強いエンジニアが在籍し、先端テクノロジーを必要とする顧客のリソース不足を補う。これらの受託開発拠点は、新規領域のサービス提供能力を高める重要な役割を果たしている。

4分野の技術領域と先端テクノロジーへの拡大

事業領域はソフトウェア(Webシステム、金融系、公的機関)、インフラ(ネットワーク設計、サーバ構築、セキュリティ)、機械・電気(自動車車載、CAE解析、EMC試験)の既存領域と、CRM、クラウド(AWS/Azure/GCP環境構築・移行)、その他(化学分析、バイオ実験、自然言語処理、画像処理)の新規領域に分類される。2020年よりAI・IoT・クラウドに参入し、先端テクノロジー事業を拡大。エンジニアの資格保有数は情報処理技術者試験516人、ベンダー認定資格769人に上り、技術力の裏付けとしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

人材派遣で堅調成長、営業利益率8%で安定的

ジャパニアスは人材派遣・紹介を主力とするサービス企業。売上高100億円超で年率10%前後の成長を示し、営業利益率8%と業界平均並み。同業のジンジブ(若年層特化)やイシン(IT特化)と比較し、汎用的な人材サービスを提供しており、差別化は限定的。特定業界に偏らず幅広い職種を扱うため安定性はあるが、競合も多く、価格競争に陥りやすい。将来の成長には、派遣単価向上や人材紹介比率の引き上げが必要。

強み

  • 売上高が2桁成長を続け、事業拡大フェーズにある。
  • 営業利益率8%前後を維持し、安定的な収益基盤を持つ。
  • 幅広い業種に対応し、需要変動のリスクを分散。
  • 自己資本比率が高く、財務基盤は安定している。

課題

  • 人材業界は多数の競合が存在し、差別化が難しい。
  • 派遣スタッフの賃金上昇が利益率を圧迫する可能性。
  • 人手不足が緩和されれば、派遣需要が減速する懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がジャパニアス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
18769アドバンテッジリスクマネジメント82億円11.5倍
29704アゴーラ ホスピタリティー グループ82億円8.2倍
39218メンタルヘルステクノロジーズ81億円34.6倍
47368表示灯81億円10.0倍
59558ジャパニアス80億円11.6倍
64317レイ80億円5.7倍
76059ウチヤマホールディングス78億円23.7倍
82391プラネット78億円18.3倍
97096ステムセル研究所78億円49.0倍
109723京都ホテル77億円8.8倍
117367セルム76億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

IT・通信業界向けオンサイト支援で創業した1999年

1999年12月、IT・通信業界およびものづくり業界へのオンサイト型開発支援を目的として、神奈川県横浜市神奈川区に資本金1000万円で設立された。設立当初からエンジニアを顧客先に常駐させるビジネスモデルを採用した。2001年に本社を横浜市西区に移転し、2005年には現在地である横浜ランドマークタワーへ移転。2007年1月には資本金を2000万円に増資し、事業基盤を固めた。

関西・九州へ拠点を広げた2007〜2016年

2007年8月、関西地区への事業拡大のため大阪営業所(現関西第一・第二事業所)を開設。2008年1月には横浜開発センターを受託開発拠点として開設し、自社での開発能力を強化した。2013年6月にプライバシーマークを取得し、同年8月にはエンジニア育成のためのテクノカレッジを開設。2015年7月に宇都宮営業所、2016年6月に福岡営業所を開設し、北関東と九州に進出した。

車載関連や東北・東海への展開を加速した2015〜2018年

2015年7月の宇都宮営業所開設に続き、2017年3月に大宮営業所を開設し、関東地区の車載関連業務を強化。2018年1月には仙台営業所と京都オフィスを開設し、東北・関西へのサービス提供体制を拡充した。同年2月には名古屋営業所を開設し、東海地区の車載関連業務に対応。同年9月には東京支社/新宿営業所(現首都圏第一~第三事業所)を開設し、首都圏での事業基盤を大幅に拡大した。

先端テクノロジー領域への参入と首都圏強化

2019年4月に神戸オフィスを開設し、関西エリアをさらに強化。2020年5月には品川開発センターを開設し、AI・IoT・クラウドなどの先端テクノロジー領域の事業拡大を図った。2022年4月には渋谷オフィスを開設し、首都圏でのプレゼンスを高めた。この間、2016年9月にはISMS認証(ISO27001)を取得し、情報セキュリティ管理体制を整備している。

東証グロース市場上場と研修施設の拡充

2022年9月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場後も成長戦略を推進し、2023年7月にはエンジニア教育体制の拡充を目的として研修センター「J-college」を開設した。これまでのテクノカレッジやAiPcollegeを統合し、体系的な技術研修を実施する体制を整えた。2025年11月期には売上高121億円、営業利益10億円を達成し、上場後の成長を示した。

北海道・中国エリアへの進出とガバナンス改革

2025年3月に札幌事業所を開設し北海道エリアへ進出。2026年2月には広島事業所を開設し中国エリアでのサービス提供能力を向上させた。同年2月には監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能の強化と意思決定の迅速化を図った。これにより全国10エリア13拠点体制となり、エンジニアリングサービスの全国展開をさらに加速させている。

年表24件を開く

1990年代

  • 1999年12月創業IT・通信業界及びものづくり業界へのオンサイト型開発支援を目的として神奈川県横浜市神奈川区に当社設立(資本金1,000万円)

2000年代

  • 2001年4月神奈川県横浜市西区に本社を移転
  • 2005年3月現在地に本社を移転
  • 2007年1月資本金を2,000万円に増資
  • 2007年8月関西地区への事業拡大を目的として、大阪営業所(現 関西第一・関西第二事業所)を開設
  • 2008年1月受託開発業務の事業拡大を目的として、横浜開発センター(受託開発拠点)を開設

2010年代

  • 2013年6月プライバシーマーク(※2)取得(第21000766 号)
  • 2013年8月M&Aエンジニアのスキル育成を目的としてテクノカレッジ(現在はJ-collegeと統合)を開設
  • 2015年7月北関東地区における車載関連業務の事業拡大を目的として、宇都宮営業所(現 宇都宮事業所)を開設
  • 2016年6月九州地区への事業拡大を目的として、福岡営業所(現 福岡事業所)を開設
  • 2016年9月ISMS(※3)認証取得(ISO27001 / IS653164)
  • 2017年3月関東地区における車載関連業務の事業拡大を目的として、大宮営業所(現 大宮事業所)を開設
  • 2018年1月M&A東北地区及び関西地区への事業拡大を目的として、仙台営業所(現 仙台事業所)、京都オフィス(現在は関西第一・第二事業所と統合)を開設
  • 2018年2月東海地区における車載関連業務の事業拡大を目的として、名古屋営業所(現 名古屋事業所)を開設
  • 2018年9月M&A関東地区におけるシステムインテグレーション及びネットワークインテグレーション業務の事業拡大を目的として、東京支社/新宿営業所(現 首都圏第一、首都圏第二、首都圏第三事業所)、AiPcollege(現在はJ-collegeと統合)を開設
  • 2019年4月M&A関西地区への事業拡大を目的として、神戸オフィス(現在は関西第一・関西第二事業所と統合)を開設

2020年代

  • 2020年5月M&A先端テクノロジー領域の事業拡大を目的として、品川開発センター(現在は横浜開発センターと統合)(受託開発拠点)を開設
  • 2022年4月M&A関東地区における事業拡大を目的として、渋谷オフィス(現在は首都圏第二事業所と統合)を開設
  • 2022年9月上場東京証券取引所グロース市場に上場
  • 2023年7月エンジニアに対する教育体制を拡充することを目的として、研修センター「J-college」を開設
  • 2025年3月北海道エリアにおけるサービス提供能力を向上させることを目的として、札幌事業所を開設
  • 2025年4月関西エリアにおける営業活動および採用活動の強化・効率化を目的として、関西第一・関西第二事業所を大阪府大阪市北区に移転
  • 2026年2月中国エリアにおけるサービス提供能力を向上させることを目的として、広島事業所を開設
  • 2026年2月取締役会の監督機能の強化及び取締役会の意思決定の迅速化を図ることを目的として、監査等委員会設置会社へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    エンジニア増強によるオンサイト開発支援の拡大

    オンサイト型開発支援を中心に、多様化・高度化する顧客ニーズに応えるため、エンジニア数の増加と技術力向上に注力。既存領域(ソフトウエア、インフラ、機械・電気)に加え、新規領域(CRM、クラウドなど)でも専門人材の採用・育成によりサービス提供力を強化する。

  2. 02

    新規領域への事業拡大

    CRM(Salesforce)やクラウド(AWS、Azure、GCP)などの新規領域に進出し、専門知識を持つ人材の採用や既存エンジニアの技術転換・資格取得を通じて、高度なサービスを提供し新規市場での取引拡大を図る。

  3. 03

    DX推進による管理部門の生産性最大化

    データ可視化、事務作業の自動化、契約・申請の電子化などのDXを推進し、在宅勤務の推奨と合わせて管理部門の生産性向上と社員の働きやすい環境を実現する。

  4. 04

    持続的成長のためのサステナビリティ経営

    SDGsに関連付けた環境負荷低減(ペーパーレス、リモートワークでCO2削減)、社会貢献(ICT教育支援、AI技術普及)、ガバナンス強化(コンプライアンス徹底、情報開示)に取り組み、社会とともに持続的に成長する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で1,805人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は426万円で、3期前と比べて2.1%平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年11月43533.03.41,314
2023年11月42333.23.41,572
2024年11月41333.63.51,70453
2025年11月42635.33.81,80555

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率61.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 神奈川県横浜市西区13百万円
J-college — 神奈川県川崎市川崎区13百万円
首都圏第一事業所・首都圏第二事業所・首都圏第三事業所 — 東京都新宿区11百万円
関西第一事業所・関西第二事業所 — 大阪府大阪市中央区11百万円
首都圏第四事業所・首都圏第五事業所 — 神奈川県横浜市中区10百万円
仙台事業所 — 宮城県仙台市青葉区3百万円
宇都宮事業所 — 栃木県宇都宮市2百万円
福岡事業所 — 福岡県福岡市博多区2百万円
札幌事業所 — 北海道札幌市中央区2百万円
大宮事業所 — 埼玉県さいたま市大宮区1百万円
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は121億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.0%、利益が+11.1%。

売上高
+8.0%
121億円
営業利益
+11.1%
10億円
純利益
+14.3%
8億円
営業利益率
8.3%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高132億円121億円
営業利益10億円10億円
純利益8億円8億円
1株あたり配当¥101¥101

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は65億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+12.1%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2328.71
2023年2Q2428.32
2023年3Q2627.71
2023年4Q262
2024年1Q2713.71
2024年2Q2827.11
2024年4Q57610.55
2025年2Q5835.23
2025年4Q63711.15
2026年2Q6523.12

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年11月期からの8期で、売上は52億円から121億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は8.3%。売上は7期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東北地区及び関西地区への事業拡大を目的として、仙台営業所(現 仙台事業所)、京都オフィス(現在は関西第一・第二事業所と統合)を開設
2018年11月5254
関西地区への事業拡大を目的として、神戸オフィス(現在は関西第一・関西第二事業所と統合)を開設
2019年11月6132
先端テクノロジー領域の事業拡大を目的として、品川開発センター(現在は横浜開発センターと統合)(受託開発拠点)を開設
2020年11月6732
2021年11月7243
東京証券取引所グロース市場に上場
2022年11月8364
エンジニアに対する教育体制を拡充することを目的として、研修センター「J-college」を開設
2023年11月9996
2024年11月1129108.07
北海道エリアにおけるサービス提供能力を向上させることを目的として、札幌事業所を開設
2025年11月12110118.38

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高121億円のうち、営業利益として残るのは10億円8.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の6.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.0%92億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.3%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
8.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
6.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+12.2pt
24.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
33.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年11月期は営業CFが8億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は37億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年11月40−1419
2021年11月10−3117
2022年11月600624
2023年11月60−2627
2024年11月90−6930
2025年11月80−1837

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年11月期の総資産は58億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は58.4%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年11月2617963.8
2019年11月30181261.4
2020年11月32191359.8
2021年11月32201261.9
2022年11月39241562.1
2023年11月46291762.3
2024年11月49302060.5
2025年11月58342458.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳単体ベース
現金及び預金
37億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
24億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中54位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中248位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.4%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.1%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,990で、1年前と比べて-8.9%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥1,990-0.5%1ヶ月+3.1%1年-8.9%時価総額80億円
過去52週の値幅
安値¥1,860高値¥2,499

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR2.34倍
配当利回り5.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1916円(7/24)で前日比0.2%下落、1ヶ月では横ばい。25日線(1926円)を下回り、75日線(2007円)・200日線(2108円)も下回る。52週高値2499円からは23%下落、低値1860円からは3%上と、低値圏。週足では下降トレンド継続。出来高は5000株と低調で、反転の兆しは見えない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは実績11.2倍、予想9.7倍と業界平均22.3倍を大きく下回る。PBRも2.25倍と業界平均3.09倍を下回る一方、ROEは24%と高水準で収益性は良好。配当利回り5.27%は業界平均2.77%を上回るが、配当性向51.3%と高めで今後の増配余地は限定的。業績は増収増益基調だが、割安感は配当の伸び悩みリスクとの両面を持つ。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍23.4倍
PER (予想)10.0倍
PBR2.34倍3.51倍
ROE24.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設業界の人手不足を追い風に堅調な成長を続ける。強気派は高いROE(24%)、増収増益トレンド、PER11倍の割安感を評価。弱気派は競合が多い中でのシェア拡大の持続性に疑問。また、配当利回り5.27%は魅力的だが、業績変動リスクや人材確保の難しさが懸念。

プラスに働く材料7
  • 高ROE・高成長

    ROE24%、増収増益が続き資本効率良好。

  • 人手不足追い風

    建設業の人手不足でアウトソーシング需要増。

  • 割安な株価水準

    PER11倍、配当利回り5.27%と割安感。

  • 営業利益がFY25/11に10億円に拡大2025年11月期影響

    営業利益9→10億円、増収効果で収益力向上。

  • 予想PER9.7倍と割安水準FY26見通し影響

    今期予想PER9.7倍は同業比低く、バリュエーション妙味。

  • ROE24%の高収益体質継続影響

    自己資本利益率24%と高く、株主還元余力大。

  • 配当利回り5.27%がインカム魅力継続影響

    高配当利回りが下支え、安定配当継続期待。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化リスク

    同業他社も多く、価格競争が激しい。

  • 人材確保が課題

    業界全体の人手不足で採用コスト上昇リスク。

  • 景気敏感な事業

    建設投資減少時は需要が落ち込む可能性。

  • 売上高成長率が鈍化傾向FY24→FY26影響

    売上高成長率13%→8%へ鈍化、市場成熟の兆し。

  • 小規模時価総額77億円で流動性低通年影響

    時価総額77億円と小型、大口売買で株価変動大。

  • 営業利益率が8%台と低め継続影響

    営業利益率8%はサービス業平均並み、成長余地限定的。

  • 年初来株価が6%下落、ネガティブ材料継続影響

    株価は1年で6%下落、市場の成長期待低い可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
人手不足追い風が継続しているか確認。
営業利益率
収益性維持とコスト管理の指標。
従業員数
人員増加が売上成長に結びついているか。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり101で、前期から+4.2%いまの株価に対する利回りは5.08%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥101
1株あたり
配当利回り
5.08%
いまの株価に対して
配当性向
51.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年11月7749.5
2024年11月9523.452.3
2025年11月994.251.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥101

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ2,478人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.0%を占め、残る58.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他41.739.348.048.5
事業法人40.240.541.141.1
外国法人9.915.38.18.0
証券会社4.53.72.51.4
自己株式1.00.41.21.2
金融機関3.51.10.20.9
外国人個人0.00.00.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ウェストリバー39.87
02西川三郎15.47
03PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.82
04松島亮太2.98
05西川明宏2.59
06西川優2.59
07西川香代子2.49
08INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.82
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.77
10丸山憲一0.75

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは24.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年11月92,670413,89422.42.6
2019年11月61,643455,39513.550.7
2020年11月5948312.255.2
2021年11月7052014.152.6
2022年11月11661820.117.447.3
2023年11月15671723.217.449.5
2024年11月18275724.711.952.3
2025年11月19385324.011.851.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/11期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西川三郎代表取締役会長兼社長782,220,700
松島亮太専務取締役 事業本部長49119,500
西川明宏常務取締役 管理本部長46104,000
村上信一取締役 人材開発本部長451,500
大澤英俊取締役73
作野周平取締役(監査等委員)72
長清達矢取締役(監査等委員)69
齊藤道子取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)410010025
社外取締役413133
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,148字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、IT・通信業界及びものづくり業界を中心とした顧客に対してオンサイト型開発支援及び受託開発を行う先端エンジニアリング事業を展開しております。現在、ソフトウエア、インフラ、メカトロニクス、エレクトロニクスの4分野を事業の軸に、大手メーカーを中心とした数多くのプロジェクトに参画しております。2020年より、「AI」「IoT」「クラウド」をはじめとした先端テクノロジー領域にも参入し、さらなる市場の開拓・拡大に取り組んでおります。2026年2月から監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能の強化及び取締役会の意思決定の迅速化に取り組んでまいります。 当社は、先端エンジニアリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 <先端エンジニアリング事業の概要> 先端エンジニアリング事業とは、先端テクノロジーが必要とされる市場に対して、「オンサイト型開発支援」や「受託開発」という形態で専門的な技術を提供する事業のことです。次世代を見据えた戦略的な市場開拓・拡大を行うことで、特定企業に依存せず多くの顧客から受注を獲得し、安定した売上基盤を築くことができております。また、全国主要都市を中心に13拠点を構え、地域ごとに注力すべき分野を明確化することで、生産性の向上につなげております。 尚、当社の使用している「先端」とは、当社が従来取り組んでまいりました既存領域に加え、新たに取り組んでいる「AI」「IoT」「クラウド」などの新規領域に関して提供している技術を指しております。 (1) オンサイト型開発支援 当社は、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画しております。顧客企業との契約は、派遣契約を主として事業を展開しておりますが、一部請負契約や準委任契約も行っているため、顧客の要望に合わせて、どちらの形態でも対応できる体制を整えております。また、原則正社員として雇用し、社員に安定した就業環境を提供することで顧客との継続的な取引関係につながり、同業他社と比較しても高い稼働率を維持することができております。 ① 派遣契約 派遣契約の特徴は、エンジニアの雇用者(当社)と使用者(派遣先企業)とが分離しており、エンジニアは使用者の指揮命令を受け、労働に従事いたします。 ② 請負契約 請負契約は、当社が顧客企業から業務を受託し、その業務遂行の指示やエンジニアの労務管理等について、一切の責任を当社が負い、仕事を完成させ成果物を納品するものであります。 ③ 準委任契約 準委任契約は、当社が顧客企業から業務を受託し、その業務遂行の指示やエンジニアの労務管理等について、一切の責任を当社が負い、受託した業務を行うものであります。 (2) 受託開発 当社は、受託開発拠点として、横浜開発センターを構えております。横浜開発センターでは、ソフトウエアからハードウエアまでをワンストップで提供できる体制を整えているため、顧客が各工程を複数の企業に委託する手間を省き、スピード感のある開発が可能となっております。首都圏第二事業所では、AI・クラウドを中心とした先端テクノロジー分野に強いエンジニアが在籍しているため、先端テクノロジーを必要とするもリソース不足に悩む顧客の課題解決に役立てることができております。 なお、当社の事業領域としては、以下のものが挙げられます。 ① ソフトウエア   :Webシステム・Webアプリケーション・業務系システム・金融系システム・公的機関システムの開発、ソフトウエア評価 ② インフラ   :ネットワークの設計/構築、サーバーの設計/構築、仮想基盤の構築/運用、システム運用/保守、セキュリティ対応 ③ 機械・電気   :自動車/車載機器・OA機器・デジタル機器の設計、CAE(※1)解析、生産技術、EMC(※2)試験 ④ CRM   :システム導入/移行支援、機能追加/カスタマイズ、他システム連携作業、システム運用/保守 ⑤ クラウド   :AWS環境、Azure環境、GCP環境の設計/構築、クラウド移行支援 ⑥ その他   :化学の検査/分析/測定など、バイオの細胞実験/遺伝子実験など、自然言語処理(※3)による研究/分析、画像処理(※4)による点検/分析 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 [用語解説] ※1.CAE Computer Aided Engineeringの略称。強度、熱、振動、流体など、さまざまな模擬実験をコンピューター上で行う技術を指します。 ※2.EMC Electromagnetic Compatibility(電磁両立性)の略称。機器が発する電磁波が周囲の機器に影響を与えず、他からの電磁波の影響を受けずに動作する性能を指します。 ※3.自然言語処理 人間の言語(自然言語)をコンピューターに入力し、目的に応じて判断、抽出、検索、変換することを指します。 ※4.画像処理 テレビ映像、写真、図面などの視覚情報をコンピューターに入力し、目的に応じて判断、抽出、検索、変換することを指します。
経営方針・対処すべき課題5,840字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、従来の経営理念に変えて、新たに以下のミッション・ビジョン・バリューを定めました。 ・ミッション 「先端テクノロジーで日本の明日に新たな価値を提供する」 現代社会は急速なデジタル化が進み、働き方の選択肢が広がる一方で、新たな課題も生まれています。 私たちは、「先端テクノロジー」を駆使して、新しい価値を提供することで、より良い未来を実現するためのサービスを展開しています ・ビジョン ① デジタルエンジニアを育成・創出し社会課題の解決に貢献する ② 従業員・顧客価値を高め社会や人々に選ばれ続ける企業になる ・バリュー ① 挑戦を止めず成長し続ける 変化に挑戦し経験から学び続けることで、一人ひとりが成長しその成長を組織の力へとつなげます。 ② 多様なちからでやり遂げる 一人ひとりの強みや個性を活かして、個人では成し得ない成果をチームとして実現させます。 ③ 誠実に信頼を重ねる 誠実な行動を積み重ねて、全てのステークホルダーから長く信頼され続ける会社を目指します。 (2) 経営環境 当社は、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画していることから、オンサイト型開発支援に対する需要に大きく依存しております。また、当社のエンジニアの8割はITエンジニアとなっており、IT人材の需要に依存しております。 経済産業省の取りまとめた「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(2019年3月)」によれば、IT需要の拡大にもかかわらず国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足は今後より一層深刻化する可能性が高いといわれており、2030年にはIT人材が約16万人から約79万人不足すると推計されております。 「高位シナリオ」(グラフ上段の矢印) IPA(情報処理推進機構)企業アンケート調査の回答(約3~9%)に基づいてIT需要が拡大すると想定した場 合 「中位シナリオ」(グラフ中段の矢印) 「高位シナリオ」と「低位シナリオ」の中間の成長率(約2~5%)でIT需要が拡大すると想定した場合 「低位シナリオ」(グラフ下段の矢印) 各種調査会社等の市場成長予測や国内の実質GDP伸び率を参考にした成長率(1%)に応じてIT需要が拡大す ると想定した場合 そのため、IT人材の獲得競争が激化しており、流動性が高まっていることは機会でもあり脅威でもあると考えております。 このような環境の下でも、エンジニア数を毎年増加することにより、サービス提供力を維持・拡大しており、国内の10のエリアに13の拠点を設置し、エリア毎のニーズに応じたサービスを提供することで、第26期には売上高の6割以上(7,553百万円)を上場企業及び上場グループ企業が占めており(上場グループ企業28%、東証プライム上場企業30%、東証スタンダード上場企業4%、東証グロース上場企業1%、未上場企業37%)、また、売上高の約7割(8,653百万円)を取引年数5年以上の顧客が占めており(10年以上40%、5年以上32%、5年未満28%)、上場企業を中心に継続的な取引を行っております。 (3) 経営戦略 オンサイト型開発支援を中心に事業を展開し、多様化かつ高度化する顧客のニーズに対して柔軟にサービスを提供できるよう、更なるエンジニアの増強に力点を置くことを中期経営計画の柱に据えております。 先端エンジニアリング事業を推進していくために、事業領域を下表の通り既存領域と新規領域に分類した上で、拠点ごとに中心とする事業領域を定めることで、より高度な案件に対するサービスの提供を可能としております。 事業領域   分類   首都圏第一事業所、首都圏第二事業所、首都圏第三事業所   首都圏第四事業所、首都圏第五事業所   その他拠点 ソフトウエア   既存領域   〇   〇   〇 インフラ   既存領域   〇       〇 機械・電気   既存領域       〇   〇 CRM   新規領域   〇       〇 クラウド   新規領域   〇       〇 その他   新規領域   〇       〇 ※〇:中心とする事業領域(〇のない事業領域についても全拠点でサービスを提供しております) 中期経営計画では、エンジニア数の増加及びエンジニアの技術力向上によりサービス提供力を強化することで取引の拡大を図る方針としております。 既存領域においては、多様な人材を採用し、エンジニアのスキルに応じたプロジェクトへの参画や、技術研修による技術力向上により、既存顧客を中心にサービスを提供することで取引の維持・拡大を図っております。新規領域においては専門知識を持った人材の採用に加え、既存領域に属するエンジニアの技術転換及び資格取得により、専門性の高いサービスを提供することで、新規市場への進出を含めた取引の拡大を図っております。 エンジニアの保有資格一覧(2025年11月現在) 情報処理技術者試験(516人)   ・応用情報技術者 ・基本情報技術者 ・データベーススペシャリスト ・ネットワークスペシャリスト ・エンベデッドシステムスペシャリスト ・情報セキュリティマネジメント ・情報処理安全確保支援士 ・ITパスポート ベンダー認定資格(769人)   ・AWS認定資格 ※AWSセレクトティアパートナー取得・JSTQB認定テスト技術者資格 ※ISTQB Platinum Partner認定・Azure認定資格 ・Oracle認定資格 ・Microsoft認定資格 ・Salesforce認定資格 その他の資格等(448人)   ・LinuC(旧:LPIC) ・Python3エンジニア認定基礎試験・Python3エンジニア認定データ分析試験 ・G検定 ・E資格・統計検定 ・情報処理検定 ・3次元CAD利用技術者試験・電気主任技術者 ・デジタル技術検定 その他 また、企業として内部管理体制をより高いレベルに引き上げ、内部統制の有効性の向上に努めております。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、サービスの競争力を維持し、財務活動を含めた全事業の業績を向上させていくことが重要であると認識していることから、売上高成長率及び経常利益成長率を経営指標としております。また、当社の売上高は概ねエンジニア数×稼働率×一人当たり売上高で算出できること、及びエンジニア数の増加に直結する採用紹介料が販売費及び一般管理費の10%以上を占めること、並びに稼働率と一人当たり売上高が売上総利益率に連動していることから、エンジニア数、稼働率、一人当たり売上高を経営指標の目標達成状況を計るためのKPIとしております。 エンジニア数については、第21期より新型コロナウイルス感染症の拡大の影響に伴い一時的に採用を抑制したものの、第22期以降は毎期、純増しております。 稼働率については、第21期より新型コロナウイルス感染症の影響が拡大したことに伴い、オンサイト型開発支援の需要が停滞したことから一時的に低下しましたが、顧客企業先によるテレワークの推進に伴いITインフラ整備の需要が拡大したことから、第22期以降は回復しました。 一人当たり売上高については、第21期は稼働率の低下に伴い一時的に低い数値となりましたが、第22期以降は稼働率が回復するとともに、資格取得やスキルアップにつながる制度を設置する等によりエンジニアの技術力を向上させることで、毎期、上昇しております。 (エンジニア数、稼働率、及び一人当たり売上高) 回次   第22期   第23期   第24期   第25期   第26期 決算年月   2021年11月   2022年11月   2023年11月   2024年11月   2025年11月 エンジニア数 (人)   1,146   1,320   1,552   1,651   1,731 稼働率 (%)   95.4   95.9   95.4   94.0   94.5 一人当たり売上高(千円/月)   563   571   583   584   598 ※エンジニア数:期末時点のエンジニア在籍数 ※稼働率:(月ごとのエンジニア稼働数の合計)÷(月ごとのエンジニア在籍数の合計)×100 ※一人当たり売上高:年間の売上高÷(月ごとのエンジニア稼働数+ビジネスパートナーの稼働数の合計) ※エンジニア数、エンジニア在籍数、エンジニア稼働数には臨時従業員を含む (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 事業領域の拡大 これまでソフトウエア、インフラ、機械・電気関連の既存領域において顧客に当社のエンジニアを派遣契約あるいは請負契約等により事業を進めてまいりましたが、これに加え、新規領域においても顧客から選ばれるよう、以下のような分野へ進出する必要があると認識し、その提供を開始し、また拡大を進めております。 (CRM(Salesforce(※1)等) ・システム導入/移行支援 ・機能追加/カスタマイズ ・他システム連携作業 ・システム運用/保守 (クラウド) ・AWS(※2)環境の設計/構築 ・Azure(※3)環境の設計/構築 ・GCP(※4)環境の設計/構築 ・クラウド移行支援 (その他) ・化学の検査/分析/測定など ・バイオの細胞実験/遺伝子実験など ・自然言語処理による研究/分析 ・画像処理による点検/分析 ② 人材の確保 既存領域においては、戦略的な採用体制と募集基準及び教育体制の充実等により継続的に多くの人材を確保することができております。新規領域においては、人材獲得競争が激化を極め採用難易度がますますたかまっております。 経営方針の確実な達成のために、新規領域における採用強化を行い、専門性の高い技術を有した人材の確保に取り組んでまいります。 ③ 働き方改革による管理部門の生産性最大化 社員が安心して働くことのできる環境を提供すべく、全社的に在宅勤務手当を導入するなどの取り組みにより在宅勤務を推奨してまいります。 また、同時に生産性を高めるためにデータの可視化、事務作業の自動化、契約/申請の電子化などのDX(※5)を推進することが重要であると考え、それらの実現を目指してまいります。 ④ 財務基盤の安定 当社は、事業拡大に伴い必要となる資金について、内部留保及び営業活動によるキャッシュ・フローを基本としつつ、一部を金融機関からの借入により機動的に調達しております。安定した営業キャッシュ・フローを創出しており、財務基盤は健全な状態にあると判断しております。 ⑤ 持続的な成長の実現 当社は、サステナビリティ経営として事業活動を通じた社会課題の解決に取り組んでおります。SDGs(※6)をはじめとした社会課題と事業活動の関連を確認し、以下の通り整理しました。これらの課題に取り組むことにより、社会とともに持続的に成長し信頼される企業を目指してまいります。 1. 事業活動に伴う環境負荷の低減 帳票の電子化によるペーパーレスの推進や、リモートワークによるCO2排出量の削減を通した環境改善により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。 (7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに) (12. つくる責任つかう責任) (13. 気候変動に具体的な対策を) 2. 事業活動を通じた社会貢献 インフラ、クラウド技術の提供によるICT教育の支援や、AI技術の提供による先端テクノロジー普及の支援を通した社会貢献により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。 (4. 質の高い教育をみんなに) (8. 働きがいも経済成長も) (9. 産業と技術革新の基盤をつくろう) 3. 上場企業としてのガバナンス体制の強化 コンプライアンスの徹底や、積極的な情報開示を通した企業統治により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。 (17. パートナーシップで目標を達成しよう) [用語解説] ※1.Salesforce Salesforce.com社により提供されている顧客管理システムや営業支援システムを中心としたクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。 ※2.AWS Amazon Web Servicesの略称。Amazon.com社が提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。 ※3.Azure Microsoft Azureの略称。Microsoft社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。 ※4.GCP Google Cloud Platformの略称。Google社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。 ※5.DX Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称。企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することを指します。 ※6.SDGs 世界(地球)には、紛争や貧困、不平等や環境など、様々な社会課題がありますが、その中でも2030年までに解決すべき重要な問題について、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」として17個の目標(テーマ)を国連が定めたもので、英語の頭文字をとって、SDGs(えすでぃーじーず)と呼んでおります。世界中の人々が協力して、目標の達成に取り組むことで、社会課題を解決し、世界中の人々が、誰一人取り残されることのない社会を目指すものです。「自分の幸福のためだけに頑張る」のではなく、「社会全体、世界全体の幸福に向かって協力する」ための目印となるものです。
事業等のリスク4,221字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある主要なリスクは以下のとおりであります。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をしてまいります。また、当社として必ずしも重要な事業上のリスクに該当しないと考える事項につきましても、投資者の判断上、あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられるものについては、投資者に対する積極開示の観点から記載しております。当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 ① 法的規制について (顕在化可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし) 当社は、主力である先端エンジニアリング事業では労働者派遣法など、様々な法令の規制を受けております。社会情勢の変化に応じてこれらの法制度の改正、強化、解釈の変更などが想定されます。当社は、諸法令に対し、遵法を旨として経営にあたっておりますが、その対応により新たな負担の発生や事業展開の変更を求められることも予測され、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。先端エンジニアリング事業は、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)に基づき、厚生労働大臣より労働者派遣事業の許可を取得しております。 労働者派遣法では、労働者派遣事業の適正な運営を確保するために、当社が一般労働者派遣事業主としての欠格事由(労働者派遣法第6条)、及び、当該事業許可の取消事由(同法第14条)に該当した場合には、厚生労働大臣が事業許可の取消、業務の停止を命じることができる旨を定めております。現時点において認識している限りでは、当社においてはこれらの法令に定める欠格事由及び取消事由に該当する事実はありません。しかしながら将来、何らかの理由により許可の取消等が発生した場合には、当社の主要な事業活動に支障をきたすとともに、事業遂行に支障が生じ、業績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社は関係法規の遵守に努めておりますが、何らかの事情で、取引先や協力会社において適格要件を欠くなどの労働者派遣法違反や偽装請負問題などが発生した場合には、当社の社会的信用の失墜を招くとともに、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策として当社管理本部にて顧問弁護士と連携し、法的規制の動向については常に注視し、臨機応変に対応できる体制を取っております。 当社は前述の労働者派遣法の他、職業安定法、労働基準法等の労働関連法令等により、規制を受けております。法令の変更、新法令の制定、又は解釈の変更等が生じた場合、当社の事業が制約されることが考えられます。そのような事象が生じた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (許認可等の状況) 許認可等の名称   有効期限   許認可等の番号   規制法令   所轄官庁等   取消事由等 ジャパニアス株式会社労働者派遣事業許可   2004年4月1日~2027年3月31日   派14-300005   労働者派遣法   厚生労働省   労働者派遣法第6条に定められている条項に抵触した場合 ② 人材の確保及び育成について (顕在化可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし) 当社の事業活動は人材に大きく依存しており、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えております。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画どおりに進まない場合、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ③ 市場の景気動向及び顧客企業の景況感について (顕在化可能性:中/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、顧客企業の要望に応えるサービスを提供し続けることで、創業以来赤字を一度も計上しておらず、第12期より増収を継続しております。しかしながら、金融危機や大規模な自然災害等の事象、経済環境の変化等により景気が悪化した場合、顧客企業における業績悪化に伴う経費の削減や人事方針の転換等により、顧客企業からの受注が減少し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ④ 労務管理について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、月次での長時間労働の状況及び残業発生見込みの確認を行う等、長時間労働の発生を未然に防ぐ労務管理体制を整備しております。しかしながら、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画していることから、顧客企業先の受注案件の納期がひっ迫する等、やむを得ない事情により長時間労働が発生し、過重労働を起因とした健康問題や業務事故の発生及びそれに伴う訴訟、従業員の士気の低下等により、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 技術革新への対応について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、先端テクノロジーを積極的に導入するため、優秀なエンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備により最新の技術動向や環境変化を把握できる体制を構築することで、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、技術革新等への対応が遅れた場合や、開発費等の予想を超える多額の費用が発生した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑥ システム障害について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、人為的ミス、通信ネットワーク機器の故障、ソフトウエアの不具合、サイバー攻撃、自然災害等により、システム障害が発生する可能性があるため、社内システムの定期的なバックアップ等を講じておりますが、システム障害が発生した場合には、当社の事業運営に支障が生じ、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 情報管理について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、業務に関連して多くの機密情報及び個人情報を取り扱っており、厳格な情報管理が求められていることから、ISMSの認証取得及びプライバシーマークを取得し、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、人為的ミス、コンピュータウイルス、第三者による不正アクセス等により機密情報及び個人情報の外部への漏洩が生じた場合、当社の社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ 新規事業に係る投資について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、先端エンジニアリング事業の単一セグメントであり、今後のさらなる事業拡大に向けて新規事業を展開していくことが必要であると考えております。そのため、新規事業の開発や新サービスの提供などを企画・検討しております。しかしながら、予測不能な外部環境の変化により開発した新規事業や新サービスが期待どおりの成果をあげられない場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 品質や納期について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、エンジニアによる業務遂行に際して、技術勉強会の開催によるスキルアップ機会の提供や、e-ラーニング環境の整備による資格取得や技術力の向上を図ることにより、顧客企業先の求めるサービスを提供しております。しかしながら、顧客企業先の求める品質の作業を提供できない場合や納期通りに作業できない場合に、顧客企業先との契約の解除や取引の停止等により、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑩ 競合他社による影響について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、提案力、人材力等の強化、付加価値の高いサービスの提供等により顧客との良好な取引関係の維持等に積極的に取り組み、競争優位性を確保し、品質及び価格の維持向上に努めております。しかしながら、競合他社のサービス力の向上や価格競争の激化により当社の競争力が相対的に低下した場合、収益性の低下等を招き、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑪ 訴訟について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社は、本書提出日現在において、第三者から訴訟を提起されている事実はありません。当社は、法令遵守に努めておりますが、事業活動を行う中で、訴訟、その他の法律的手続の対象となるリスクがあり、重要な訴訟等の提起を受けた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑫ 特定人物への依存について (顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし) 当社設立の中心人物であり、創立以来当社の事業を牽引してきた代表取締役会長兼社長である西川三郎は、経営方針や事業戦略の立案・実施において、極めて重要な役割を果たしております。また、西川三郎及び西川三郎の資産管理会社である株式会社ウェストリバーは当社の大株主であり、親族の所有株式数を含めると、本書提出日現在で発行済株式総数の63.6%を所有しております。 当社では、過度に西川三郎へ依存しないよう、経営幹部の拡充・育成・権限委譲による組織的業務執行体制の構築を行っておりますが、何らかの理由により西川三郎による当社の業務執行が困難となった場合、現状においては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 西川三郎、その同族関係者及び株式会社ウェストリバーは、その議決権行使にあたって株主共同の利益を追求すると共に、少数株主の利益にも配慮する方針を有しており、また、今後も当社の流通株式比率を高めるための一部売出しの要請に応えつつ中長期的に一定の当社株式を保有する方針と認識しておりますが、何らかの事情により、市場で当該株式の一定以上の売却が行われた場合や売却の可能性が生じた場合は、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,729字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益の改善などにより、景気は緩やかな持ち直しが見られるものの、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢による原材料価格高騰の長期化や、中国経済の減速、米国の関税引き上げ、急激な為替変動などの影響により、先行き不透明な状況で推移しました。 このような中、IT業界においてはDX推進を追い風に市場規模が引き続き拡大傾向を示しております。生成AIを含むAI技術の進化もあり、先端ITの業務活用が加速しており、業界全体でDXを支える基盤技術への需要が高まっております。そのため、IT人材に対する需要が引き続き旺盛となっていることから、当社の先端エンジニアリング事業においては売上高を増加させることができました。また、積極的なエンジニア採用に伴う売上原価の増加をエンジニア単価の向上により補うことで、売上総利益率への影響は限定的なものとなりました。販売費及び一般管理費は、更なる成長に向けた事業基盤の整備を進めた一方で、製販区分を一部見直したことにより減少しました。営業外収益は、顧客からの受取手数料により増加しました。 これらの結果、売上高は12,084,720千円(前期比7.8%増)、営業利益は982,692千円(前期比3.9%増)、経常利益は1,078,121千円(前期比5.4%増)、当期純利益は765,152千円(前期比5.9%増)となりました。 当社は先端エンジニアリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の資産合計は、5,786,357千円となり、前事業年度末に比べ836,784千円増加いたしました。主な要因は、流動資産において、現金及び預金が692,141千円増加し、売掛金及び契約資産が103,194千円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当事業年度末の負債合計は、2,406,828千円となり、前事業年度末に比べ454,188千円増加いたしました。主な要因は、流動負債において、今後の事業規模の拡大を見据え、運転資金を確保するために借入を実行したことで短期借入金が300,000千円増加し、未払費用が76,412千円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末の純資産合計は、3,379,529千円となり、前事業年度末に比べ382,596千円増加いたしました。主な要因は、当期純利益の計上765,152千円、剰余金の配当384,296千円等によるものであります。 この結果、自己資本比率は58.4%(前事業年度末は60.5%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末と比べ692,141千円増加し、3,691,706千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は819,385千円(前事業年度は938,165千円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益を1,078,121千円計上したこと、法人税等の支払による支出328,731千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は44,848千円(前事業年度は31,333千円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出19,384千円、その他投資の増加による支出18,866千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は82,395千円(前事業年度は583,506千円の減少)となりました。これは主に、短期借入れによる収入300,000千円、配当金の支払による支出384,136千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社の提供する事業の性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当社は、提供するサービスの大部分がオンサイト型開発支援であるため、受注実績については記載を省略しております。 c 販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は先端エンジニアリング事業の単一セグメントであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) 先端エンジニアリング事業   12,084,720   7.8 合計   12,084,720   7.8 (注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日)   (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社アルファシステムズ   1,471,860   13.1   1,341,633   11.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項は不確実性を重視しており、実際の結果と異なる可能性もありますのでご留意ください。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 経営成績の分析 経営成績の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載しております。 (b) 財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。 (c) 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因としては、景気動向や市場環境の変化、法的規制、同業他社、人材等の様々なリスク要因があると認識しております。詳細については「第2[事業の状況]3[事業等のリスク]」をご参照ください。 (d) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりとなります。 資本政策につきましては、内部留保の充実を図るとともに、経営基盤の長期安定に向けた財務体制の強化及び事業の継続的な拡大発展を実現させることと、株主への利益還元を考慮し、実施していくこととしております。 また、株主還元の方針については「第4[提出会社の状況]3[配当政策]」に記載しております。 当社の資金需要の主なものは、主たる事業である先端エンジニアリング事業に係る人件費の他、販売費及び一般管理費の採用紹介料、人件費等の事業に係る運転資金であります。 当社は必要になった資金について、内部留保と営業活動によるキャッシュ・フローで賄っておりますが、今後の事業規模の拡大を見据え、運転資金を確保するために借入を実行したことで、当事業年度末における有利子負債の残高は300,000千円となりました。 また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は3,691,706千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示、報告期間における収益・費用の報告値に影響を与える見積及び予測を行わなければなりません。見積特有の不確実性が存在するため、結果として見積と実績が異なる場合があります。 当社の財政状態及び経営成績にとって重要であり、かつ、相当程度の経営判断や見積を必要とする重要な会計方針について、以下のとおり説明いたします。 (a) 貸倒引当金(債権の回収可能性) 当社は、売上債権その他これに準ずる債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、又、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。相手先の財政状態が悪化しその支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生することにより、当社の業績又は財政状態に影響を与える可能性があります。 (b) 繰延税金資産 当社は、事業計画により見積もられた将来の課税所得の発生時期及び金額に基づき、回収可能性が見込まれる金額を繰延税金資産として計上しております。当該課税所得が生じる時期及び金額は、将来の不確実な経済状況の変動により、採用人数の仮定又は予測に変化が生じ、当初予定していた課税所得の発生時期及び金額が見積りと異なった場合、翌事業年度以降の財務諸表において、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。将来の課税所得に悪影響を及ぼすことが見込まれることとなった場合、繰延税金資産の減額が生じることとなり税金費用が計上される可能性があります。 (c) 受注損失引当金 受注損失引当金に関しては、「第5[経理の状況]1[財務諸表等][注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (d) 固定資産の減損損失 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 [事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等] (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高成長率及び経常利益成長率を経営指標として重視しております。また、エンジニア数、稼働率、一人当たり売上高を経営指標の目標達成状況を計るためのKPIとしております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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