概要
デコルテ・ホールディングスは、フォトウエディングとアニバーサリーフォトを主力とするスタジオ事業を展開する持株会社である。神戸市中央区に本社を置き、2021年6月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。2025年9月期の連結売上収益は60億円、従業員数469名。首都圏・関西圏を中心に「スタジオAQUA」「スタジオTVB」などのブランドで店舗を運営する。
スタジオ事業の二本柱
主力のスタジオ事業は、フォトウエディングとアニバーサリーフォトの二つで構成される。フォトウエディングは結婚式とは別日に結婚写真を撮影するサービスで、スタジオ撮影とロケーション撮影を提供する。アニバーサリーフォトは子供写真や家族写真を専門とし、「HAPISTA」などの店舗を展開する。2025年9月期のスタジオ事業売上収益は60億円超(グループ全体の99%超)を占める。
事業構造とグループ体制
当社は持株会社として経営管理を担当し、連結子会社1社でグループを構成する。過去にはリラクゼーション事業、ホテル挙式運営、オリジナル挙式プロデュース、チャペルウエディング、神社婚、ドレスレンタルなど多角化していたが、2018年から2020年にかけてこれらから相次ぎ撤退し、フォトウエディングとフィットネスジムに集中した。フィットネスジム「40minutes」は兵庫県で運営するが、売上は小規模である。
市場環境と競争状況
国内の婚姻組数は長期減少傾向にあり、2023年は47.4万組と500千組を切った。一方、挙式を行った組の別撮り実施率は2014年の56.7%から2024年には73.8%に上昇。当社は2023年のフォトウエディング市場規模を約529億円、利用組数約26.7万組と推計する。低価格帯の新規参入も見られるが、市場は成長を続けている。
収益の推移と財務状況
連結売上収益は2019年9月期の47億円から2025年9月期には60億円に成長。営業利益は2024年9月期の2億円から2025年9月期には3億円(調整後営業利益9億円)、親会社帰属当期利益は1億円。資産合計123億円、負債合計73億円、自己資本比率40.4%。リース負債や借入金の減少により財務体質は改善傾向にある。
業界の中での役割は個人消費者向け婚礼・記念撮影サービス事業者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01フォトウエディング主力
挙式を行わないカップルや挙式とは別に結婚写真を撮影する「前撮り」「別撮り」のニーズに応える。都市部のターミナル駅近くに大型スタジオを構え、衣装・メイク・撮影まで一貫提供。独自の和庭園スタジオなどで差別化を図る。
- スタジオ撮影
- 屋内専用スタジオで行う撮影。130~150坪規模の店舗に設備を集約し、和装・洋装の衣裳を揃え、正社員のスタッフが対応。
- ロケーション撮影
- 屋外の四季折々の風景や寺社等で撮影。自然光を活かした写真を提供する。
02アニバーサリーフォト準主力
子供写真や家族写真など、人生の節目の記念写真を提供する。スタジオ「HAPISTA」や新ブランド「Ashery」を展開。自由なポージングで自然な表情を撮影するのが特徴。
- HAPISTA
- 子供・家族向け記念写真スタジオ。オリジナル衣裳での撮影やロケーション撮影も提供。
- Ashery
- アニバーサリー向けの新ブランド。
03その他ライフスタイル副次
成人式・卒業式の振袖・袴レンタル、衣裳レンタル、ペット写真、貸切スタジオなどのサービスを展開。顧客の人生の様々な場面に寄り添う。
- kiruto
- 振袖・袴レンタルサービス
- ATELIER Pureté
- 衣裳レンタルサービス
04フィットネスジムその他
兵庫県で「40minutes」を展開。パーソナルトレーニング中心のジムで健康増進をサポートする。
- 40minutes
- パーソナルトレーニング中心のフィットネスジム。
製品と技術
フォトウエディング:スタジオとロケーションの二刀流
フォトウエディングは屋内スタジオと屋外ロケーションの二形態を提供する。主力の「ターミナル店舗」は駅徒歩10分圏内に130~150坪の専用スタジオを構え、接客・衣装選び・メイク・着付け・撮影を一貫して行う。スタジオ内には和庭園を再現した本格的な和室を半数以上の店舗に設置。ロケーション撮影では四季の風景や寺社を活用する。ブランドは首都圏「スタジオAQUA」、関西「スタジオTVB」など地域別に展開し、全国11店舗を運営する。
アニバーサリーフォト:HAPISTAと新ブランドAshery
アニバーサリーフォトサービスは「HAPISTA」ブランドで東京都・大阪府・兵庫県に8店舗を展開。子供写真や家族写真を専門とし、オリジナル衣裳や自由なポージングで自然な表情を撮影する。新ブランド「Ashery」の展開も開始している。また、同サービスではロケーション撮影も行い、お宮参りや七五三などライフイベントに対応する。2025年時点で年間約2万組の撮影を手掛ける。
その他:衣裳レンタルとフィットネスジム
フォトウエディング関連の周辺サービスとして、成人式・卒業式向け振袖・袴レンタル「kiruto」、ドレス・着物レンタル「ATELIER Pureté」を展開。さらにペット写真サービスや貸切スタジオでの日常写真も提供する。フィットネス事業では兵庫県でパーソナルトレーニングジム「40minutes」を運営するが、2023年11月に芦屋店を閉店し、売上はグループ全体の0.5%未満と小規模である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
業務支援で専門性、内需依存強く成長余地
デコルテ・ホールディングスは人材派遣・業務請負を主軸に、サービス業界内で専門領域に特化したポジションを築いています。売上高は60億円規模で、同業他社と比較して中規模ながら、直近では増収と営業利益率の改善(5.0%)が確認できます。競合となるジンジブやダイブグループは人材領域で規模拡大を進めており、差別化が課題です。提供データから海外展開や特定セグメントの情報は限定的で、国内内需中心のビジネスモデルに依存しています。今後は市場環境変化への適応力が問われます。
強み
- 特定業務に特化した人材・業務支援で、差別化を図っています。
- 直近で営業利益率が改善し、収益性向上が進んでいます。
- 売上高は安定推移し、直近では増収を確保しています。
- 国内需要を中心に、安定した収益基盤を構築しています。
課題
- 海外展開に関する情報がなく、グローバル成長機会を逸しています。
- 同業他社との差別化が不十分で、価格競争に陥る可能性。
- 国内景気や雇用情勢の影響を受けやすい構造です。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がデコルテ・ホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6085アーキテクツ・スタジオ・ジャパン | 23億円 | — |
| 2 | 7372デコルテ・ホールディングス | 22億円 | 7.4倍 |
| 3 | 2479ジェイテック | 22億円 | 13.9倍 |
| 4 | 4720城南進学研究社 | 22億円 | 401.6倍 |
| 5 | 7073ジェイック | 22億円 | 17.3倍 |
| 6 | 4657環境管理センター | 22億円 | 18.4倍 |
| 7 | 9236ジャパンM&Aソリューション | 22億円 | 41.1倍 |
| 8 | 4678秀英予備校 | 22億円 | 51.1倍 |
| 9 | 9258CS-C | 21億円 | — |
| 10 | 6177AppBank | 21億円 | — |
| 11 | 9253スローガン | 21億円 | 10.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
持株会社設立と旧デコルテの買収(2016-2017)
2016年12月、東京都千代田区にCCH6a株式会社(現デコルテ・ホールディングス)を設立。翌2017年1月に旧株式会社デコルテの全株式を取得し子会社化。同年10月にはCCH6aを存続会社として旧デコルテを吸収合併し、商号を株式会社デコルテに変更。本社を兵庫県芦屋市へ移転した。この合併によりフォトウエディング事業の基盤が形成された。
持株会社体制への移行とリラクゼーション事業からの撤退(2018)
2018年10月、新設分割により株式会社Decollte Photography、株式会社Decollte Wedding、株式会社Decollte Wellnessを設立し、持株会社体制へ移行。同時にDecollte Wellnessの全株式をメディロムへ譲渡し、リラクゼーション事業から撤退した。これによりグループはフォトウエディングとウエディング関連に集中することとなった。
ウエディング関連事業からの相次ぐ撤退(2019-2020)
2019年11月、CES DEPARTURESを閉店しホテル挙式運営サービスから撤退。2020年5月にはBEARS TABLEおよびHAPPY VERY MUCHを閉店しオリジナル挙式プロデュースから撤退。同年7月、St. AQUAをメモリード東京へ事業譲渡しチャペルウエディングから撤退。同年11月、「和婚スタイル」と「THE DRESS SHOP」全店舗をベスト―アニバーサリーへ譲渡し神社婚のプロデュースおよびドレス・着物レンタルから撤退した。
フォトウエディングへの集中と新規出店(2021)
2021年4月、関東地区初のアニバーサリーフォト店舗「HAPISTA TOKYO」を東京都台東区に開店。同年7月には大都市圏近郊のリゾートエリア初の常設店舗「STUDIO AQUA軽井沢店」を開店。同年6月には東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達と知名度向上を図った。これによりフォトウエディングとアニバーサリーフォトの両軸で成長基盤を固めた。
グロース市場移行と中期経営計画(2022-)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。2024年11月に2028年9月期までの中計を策定し、「フォトウエディングサービスのさらなる成長」「ライフフォトカンパニーの礎を創る」の2点をテーマに掲げた。2025年9月期には事業効率改善のため研修施設集約や一部店舗閉店などを行い、減損損失1.35億円を計上したが、売上・利益ともに増加した。
年表14件を開く
2010年代
- 2016年12月創業東京都千代田区においてCCH6a株式会社(現株式会社デコルテ・ホールディングス)を設立
- 2017年1月M&A旧株式会社デコルテの全株式を取得し子会社化
- 2017年10月M&ACCH6a株式会社を存続会社、旧株式会社デコルテを消滅会社とする吸収合併を行い、商号を株式会社デコルテに変更。本社を兵庫県芦屋市へ移転
- 2018年10月創業新設型の会社分割により、株式会社Decollte Photography(現株式会社デコルテ)、株式会社Decollte Wedding及び株式会社Decollte Wellnessを設立。持株会社体制へ移行
- 2018年10月株式会社Decollte Wellnessの全株式を株式会社メディロムへ譲渡しリラクゼーション事業から撤退
- 2019年11月CES DEPARTURESを閉店し、ホテル挙式運営サービスから撤退
2020年代
- 2020年4月M&A商号を株式会社デコルテ・ホールディングスへ変更 株式会社Decollte Photographyを存続会社、株式会社Decollte Weddingを消滅会社とする吸収合併を実施
- 2020年5月BEARS TABLE 及び HAPPY VERY MUCH を閉店し、オリジナル挙式のプロデュースから撤退
- 2020年7月St. AQUAを株式会社メモリード東京へ事業譲渡し、チャペルウエディングのプロデュースから撤退
- 2020年11月「和婚スタイル」及び「THE DRESS SHOP」の全店舗を株式会社ベスト―アニバーサリーへ事業譲渡し、神社婚のプロデュース及びドレス及び着物のレンタルサービスから撤退
- 2021年4月アニバーサリーフォトサービスにおける関東地区初の店舗HAPISTA TOKYOを東京都台東区に開店
- 2021年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2021年7月大都市圏近郊のリゾートエリアにおける初の常設リゾート型店舗となるSTUDIO AQUA軽井沢店を開店
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所グロース市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
フォトウエディングの成長
送客提携強化による撮影件数増加、付加価値向上・販売力強化による客単価向上、閑散期の新たなニーズ獲得を進める。未出店地域や高ポテンシャル市場への出店によりシェア拡大を図り、フォトウエディング市場自体の拡大に取り組む。
- 02
ライフフォトカンパニーの基盤構築
アニバーサリーフォトサービスにおいて、フォトウエディングのノウハウ活用や複数撮影スタイル導入で成長を図る。首都圏での出店、M&A活用による子ども写真の複数ブランド展開、成人式などの新領域進出を検討・準備する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で469人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は479万円で、4期前と比べて−2.7%。平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は5.1年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年9月 | 492 | 33.0 | 3.2 | 357 | — |
| 2022年9月 | 465 | 35.4 | 4.0 | 365 | — |
| 2023年9月 | 422 | 36.4 | 4.0 | 395 | — |
| 2024年9月 | 517 | 37.1 | 4.6 | 444 | 45 |
| 2025年9月 | 479 | 37.7 | 5.1 | 469 | 64 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社デコルテ神戸市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社IBJ東京都新宿区議決権33.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は60億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収増益で、売上が+7.1%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 65億円 | 60億円 |
| 営業利益 | 5億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は18億円、営業利益は3億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+20.0%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 12 | 1 | 8.3 | 0 |
| 2023年3Q | 15 | 2 | 13.3 | 2 |
| 2023年4Q | 14 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 18 | 4 | 22.2 | 2 |
| 2024年2Q | 10 | −2 | −20.0 | −1 |
| 2024年4Q | 28 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 30 | 2 | 6.7 | 1 |
| 2025年4Q | 30 | 1 | 3.3 | 0 |
| 2026年2Q | 32 | 4 | 12.5 | 2 |
| 2026年3Q | 18 | 3 | 16.7 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
直近期の営業利益率は5.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 旧株式会社デコルテの全株式を取得し子会社化 | |||||
| 2017年9月 | 0 | — | −1 | — | −1 |
| 新設型の会社分割により、株式会社Decollte Photography(現株式会社デコルテ)、株式会社Decollte Wedding及び株式会社Decollte Wellnessを設立。持株会社体制へ移行 | |||||
| 2018年9月 | — | — | — | — | — |
| 2019年9月 | 47 | — | 8 | — | 5 |
| 商号を株式会社デコルテ・ホールディングスへ変更 株式会社Decollte Photographyを存続会社、株式会社Decollte Weddingを消滅会社とする吸収合併を実施 | |||||
| 2020年9月 | 37 | — | 3 | — | 2 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2021年9月 | 46 | — | 7 | — | 6 |
| 2022年9月 | 53 | — | 13 | — | 10 |
| 2023年9月 | 59 | — | 8 | — | 5 |
| 2024年9月 | 56 | 2 | 1 | 3.6 | 1 |
| 2025年9月 | 60 | 3 | 2 | 5.0 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高60億円のうち、営業利益として残るのは3億円で5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.0%39億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.7%16億円
- その他の費用持分法損益などの調整3.3%2億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 7期分
2025年9月期は営業CFが14億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは11億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は3億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 12 | −1 | −10 | 11 | 10 |
| 2020年9月 | 6 | −1 | 1 | 5 | 16 |
| 2021年9月 | 12 | −4 | −12 | 8 | 13 |
| 2022年9月 | 12 | 2 | −13 | 14 | 14 |
| 2023年9月 | 12 | −7 | −10 | 5 | 8 |
| 2024年9月 | 7 | −2 | −11 | 5 | 2 |
| 2025年9月 | 14 | −3 | −10 | 11 | 3 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2025年9月期の総資産は123億円。このうち返さなくてよい自己資本が50億円で、自己資本比率は40.4%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年9月 | 73 | 27 | 46 | 36.5 |
| 2018年9月 | 106 | 25 | 81 | 23.4 |
| 2019年9月 | 106 | 30 | 76 | 27.8 |
| 2020年9月 | 108 | 31 | 77 | 28.8 |
| 2021年9月 | 112 | 38 | 74 | 34.3 |
| 2022年9月 | 126 | 43 | 83 | 33.8 |
| 2023年9月 | 137 | 48 | 89 | 34.9 |
| 2024年9月 | 128 | 48 | 79 | 37.8 |
| 2025年9月 | 123 | 50 | 73 | 40.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中273位あたり、逆に低いのはROEで534社中470位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥385で、1年前と比べて-16.3%。過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 7.4倍 |
| PER (会社予想) | 8.2倍 |
| PBR | 0.38倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月上旬の380円前後からもみ合いが続いたが、8月6日以降に上昇し、8月12日は400円で終えた。25日線(382.56円)を約4.6%上回り、75日線(375.49円)も上回る。ただし、200日線(398.31円)はほぼ同水準で、長期的なトレンドは方向感がない。52週高値491円からは約18.5%安いが、52週安値344円からは約16.3%高く、レンジ内の上昇。RSIは64.29と上昇局面で、やや過熱感が出始めた。出来高は増加傾向にあり、8月12日には36,500株と活況。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PERは7.72倍で業界平均22.9倍を大幅に下回り、PBRも0.3952倍と平均3.26倍を大きく割り込んでおり、割安感が強い。ただしROEは3%と低く、資本効率の改善余地がある。配当利回りは0%で、株主還元が手薄な点が懸念材料。一方で今期予想PERが8.6倍と増益見込みも考慮すると、株価評価は依然として低く、割安と判断した。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 7.4倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 8.2倍 | — |
| PBR | 0.38倍 | 3.51倍 |
| ROE | 3.0% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、収益性の低さと成長性の乏しさにある。過去数期の売上高は横ばいで、純利益は1億円前後と低水準。営業利益率は改善傾向にあるものの、まだ5%に満たない。強気派は、利益率の改善が続けば収益力が向上するとみるが、弱気派は、売上高が伸び悩む中で成長戦略の不透明さを指摘する。バリュエーションはPER7.55倍、PBR0.39倍と割安に見えるが、その背景には収益性の低さがある。
- 営業利益率の改善
2025/9期に営業利益率3.57%から5%へ上昇、効率化が進む
- 割安なバリュエーション
PER7.55倍、PBR0.39倍と市場平均を下回り、株価に上昇余地
- 安定した売上
売上高が50〜60億円で推移し、大きなブレがない
- 営業利益率3.57%から5%へ改善通年影響中
25年9月期の営業利益3億円、営業利益率5%と前期比1.43ポイント改善。採算性が向上している。
- 売上高60億円と増収に転換通年影響中
25年9月期売上高60億円は前期56億円から7.1%増。収益規模が再拡大期に入った。
- PBR0.39倍と解散価値の6割安不定影響中
PBR0.39倍は純資産比で株価が6割割安。自己資本の充実度が株価の下値を支える。
- 実績PER7.55倍の割安指標通年影響弱
開示PERは7.55倍、PBR0.39倍と併せ低バリュエーション。業績安定なら見直し余地がある。
- 低い収益性
最終利益が1億円前後と薄く、業績が悪化しやすい
- 成長の停滞
売上高が横ばいで、新規事業の柱が見当たらない
- 情報開示の不足
事業内容や戦略が不透明で、投資判断が困難
- 純利益が1億円で2期連続横ばい通年影響中
24年9月期、25年9月期とも純利益1億円。営業利益は増えても最終利益の成長力が弱い。
- 純利益1億円では株主還元余力が限定的継続影響中
24年9月期、25年9月期とも純利益1億円で、配当など株主への直接還元に回せる原資が小さい。
- ROE3%の低さがPBR0.39倍の要因継続影響中
ROE3%は資本コストを大きく下回り、PBR0.39倍の低い評価が続きやすい。
- 時価総額22億円の小型株で流動性が低い継続影響弱
時価総額22億円、外国人持ち株比率2.19%と低流動性。まとまった売りが出ると株価が急落する。
- 売上高成長率
- 事業の拡大・縮小を把握するための基本的指標
- 営業利益率
- 収益性の改善トレンドを確認するため
- 顧客単価
- サービス単価の動向が収益に直結するため
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ2,561人。区分でいちばん多いのは個人・その他で52.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.7%を占め、残る62.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 73.4 | 50.4 | 46.1 | 55.8 | 52.3 |
| 事業法人 | 1.1 | 33.5 | 33.6 | 33.8 | 34.4 |
| 自己株式 | — | — | 10.1 | 9.9 | 9.6 |
| 証券会社 | 11.5 | 5.1 | 8.2 | 5.4 | 7.8 |
| 金融機関 | 5.1 | 4.5 | 5.1 | 3.4 | 3.3 |
| 外国法人 | 8.9 | 6.5 | 6.9 | 1.6 | 2.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社IBJ | 29.81 |
| 02 | 小林 健一郎 | 4.94 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.30 |
| 04 | 株式会社MIXI | 3.14 |
| 05 | 楽天証券株式会社 | 2.65 |
| 06 | 平松 裕将 | 1.80 |
| 07 | 野村證券株式会社 | 1.36 |
| 08 | 塚田 崇 | 1.36 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 1.34 |
| 10 | 前田 朋己 | 1.29 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は8期で+150%、1株純資産は9期で+2%。直近期のROEは3.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2017年9月 | −57 | 953 | — | — |
| 2018年9月 | — | 444 | — | — |
| 2019年9月 | 84 | 528 | 17.2 | — |
| 2020年9月 | 31 | 558 | 5.7 | — |
| 2021年9月 | 102 | 675 | 16.5 | 12.4 |
| 2022年9月 | 190 | 835 | 25.2 | 6.9 |
| 2023年9月 | 97 | 934 | 10.9 | 7.3 |
| 2024年9月 | 21 | 946 | 2.2 | 14.6 |
| 2025年9月 | 28 | 972 | 3.0 | 16.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額86百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 新井賢二 | 代表取締役社長 | 58 | 22,824 |
| 新敬史 | 取締役 管理部ゼネラル・マネージャー | 54 | 5,900 |
| 中曽根玲子 | 取締役 | 70 | — |
| 松岡洋平 | 取締役 | 45 | — |
| 井上美樹 | 常勤監査役 | 49 | — |
| 太田大三 | 監査役 | 53 | 4,550 |
| 小林克彦 | 監査役 | 67 | 4,550 |
| 水間寿也 | 取締役 | 53 | 12,450 |
| 土谷健次郎 | 取締役 | 53 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 58 | 4 | 62 | 16 |
| 社外取締役 | 6 | 24 | — | 24 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,744字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,425字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,389字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,074字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第10期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-19
- 半期報告書半期報告書-第9期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-20
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-07
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-05
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-22
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-04
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-09
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-03
- 有価証券報告書有価証券報告書-第6期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-23
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-04
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