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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

日本瓦斯

NIPPON GAS CO.,LTD.8174 · Prime · 小売業

LPガス販売で培った基盤を活かし、都市ガス・電気・エネルギーソリューションへ拡大するエネルギー企業。

概要

日本瓦斯(ニチガス)は、一般家庭向けLPガス(プロパンガス)販売を主力とするエネルギー小売企業である。ブランド名「ニチガス」で知られ、約105万件の顧客基盤を有する。LPガス事業に加え、都市ガス・電気の小売、ガス機器販売、住宅設備工事、プラットフォーム提供を手掛け、総合エネルギー事業へ展開している。東証プライム市場上場(1973年)、売上高約2,085億円(2026年3月期)、従業員1,764名。

LPガス・都市ガス・電気を束ねる三本柱

日本瓦斯の事業は三つのセグメントで構成される。LPガス事業は家庭用・業務用・工業用・自動車用のLPガス販売とガス機器販売、供給設備工事、リフォーム工事、GHP保守サービスなどを含む。電気事業は主に家庭用電力の販売であり、子会社のエナジー宇宙が東京電力グループから電力を調達する。都市ガス事業は家庭用・業務用・工業用の都市ガス販売と導管維持管理、ガス機器販売、設備工事を展開する。2026年3月期のセグメント売上総利益は、LPガス事業453億円、電気事業66億円、都市ガス事業186億円であり、LPガスが収益の核である。

約105万件の顧客基盤と全国的な営業網

日本瓦斯はLPガス事業で約105万1千件、都市ガス事業で約60万9千件、電気事業で約40万4千件の顧客を抱える(2026年3月末)。LPガスの営業圏シェアは16%に達する。顧客獲得では、長期契約が見込める戸建てやファミリー向け集合住宅に注力し、毎月純増を積み重ねる。また、スポーツチームとのパートナーシップを通じたコミュニティ営業やWeb経由の申込最適化で獲得コストを抑制する。デポステーションと呼ばれるLPガス容器配送拠点を関東各地に整備し、物流インフラを最適化している。

M&Aとプラットフォームで業界再編を主導

LPガス業界は過度な細分化による非効率な供給体制が課題である。日本瓦斯はM&Aにより小規模事業者からの顧客譲渡を積極的に進め、集計開始以来最多の企業から顧客を譲り受けた。同時に、異業種向けに都市ガス・電気小売参入を支援するプラットフォームや、自動検針・保安・配送最適化システムを提供し、業界の合理化を推進する。システム開発は子会社の雲の宇宙船が担う。これにより、同業他社との連携を拡大し、自社の顧客基盤拡大と業界再編を両立させる戦略である。

子会社グループの機能分担と連携構造

日本瓦斯グループは、当社と13の子会社、1の関連会社で構成される。事業は機能別に子会社に分担されている。LPガスの輸送はエナトラ(旧日本瓦斯運輸整備)が行い、配管工事は日本瓦斯工事が施工する。都市ガス供給や導管維持管理はエナジー宇宙が担当し、同社は電気の調達も手掛ける。プラットフォームのシステム開発・保守は雲の宇宙船が行う。また、東京電力グループと折半出資で設立した東京エナジーアライアンスを通じて電力調達力を強化している。グループ全体でワンストップのエネルギーサービスを実現している。

業界の中での役割はガス・電気エネルギー供給および関連サービスの総合事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,085億円
営業利益
213億円
営業利益率
10.2%
純利益
148億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
LPガス事業908億円43.5%502億円55.3%
都市ガス事業663億円31.8%200億円30.2%
電気事業514億円24.7%66億円12.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01LPガス事業主力

家庭用・業務用・工業用・自動車用のLPガス販売、ガス機器販売、供給設備工事、リフォーム工事、GHP保守サービスを提供。また、異業種向けに都市ガス・電気小売参入支援プラットフォームや自動検針・保安システム等を提供。

主な製品・サービス3
LPガス供給
家庭・業務・工業・自動車向けLPガス販売。
ガス機器・住宅設備機器
LPガス機器、住宅設備、太陽光・蓄電池等の販売。
プラットフォーム提供
異業種向けエネルギー小売参入支援、自動検針・保安・配送最適化システム。

02電気事業準主力

主に家庭用電力の販売。子会社が東京電力グループから電力を調達。また、太陽光発電システム、蓄電池、V2H等の普及を通じて、戸建住宅のエネルギー自律分散マネジメントを推進。

主な製品・サービス2
電力販売
家庭向け電力小売。
太陽光発電システム・蓄電池システム・V2H
住宅用再生可能エネルギー設備の販売。

03都市ガス事業副次

家庭用・業務用・工業用の都市ガス販売、導管維持管理、ガス機器販売、設備工事を展開。

主な製品・サービス2
都市ガス供給
ガス導管を通じた都市ガス販売。
都市ガス機器・設備工事
ガス機器販売とガス設備工事。

製品と技術

LPガス供給とハイブリッド給湯器の販売

LPガス事業の中核は家庭用・業務用・工業用・自動車用のLPガス販売である。2026年3月期のLPガス販売量は家庭用181千トン、業務用106千トン。ガス機器販売では、ハイブリッド給湯器が好調で、前期比36%増の販売台数を記録した。この機器は電気とガスを組み合わせ、AI/IoTで制御して電力需要のピークを軽減する。また、太陽光発電システムや蓄電池、V2H(車から家への給電)などの住宅用再エネ設備も販売し、自律分散型エネルギー管理を推進する。

家庭用電力の小売と燃料価格連動しないメニュー

電気事業では、主に家庭向けに電力を販売する。調達は子会社のエナジー宇宙が東京電力グループから行い、安定供給を確保している。提供する電力メニューは卸市場価格に連動しないため、イラン紛争などで市場価格が高騰した際にも価格競争力を維持できる。2026年3月期の電力販売量は1,723GWh、顧客数は40万4千件。LPガスとのセット率は24.3%まで上昇し、顧客の囲い込みを進めている。

都市ガス供給と導管維持管理の一体運営

都市ガス事業では、家庭用・業務用・工業用にガス導管を通じて都市ガスを供給する。子会社のエナジー宇宙が供給と導管維持管理を担当し、導管工事は日本瓦斯工事が施工する。2026年3月期の都市ガス販売量は家庭用151千トン、業務用187千トン。顧客数は60万9千件。大口契約先の利幅改善や、スポーツコミュニティ向け営業で新規獲得を伸ばしている。また、排水管高圧洗浄サービスやエアコンクリーニングなど住宅関連サービスにも拡充し、顧客との接点強化を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

都市ガス小売で存在感、安定収益基盤

日本瓦斯は一般家庭向け都市ガス小売を主力とし、特に東京エリアで高いシェアを有する。2026/3期売上高2085億円、営業利益率10.22%と安定した収益力を示す。同業の光フードサービスやトライアルホールディングスと比べ、ガス販売に特化したビジネスモデルで天候リスクの影響を受けにくい。電力自由化やガス小売全面自由化により競争が激化する中、長期契約による顧客基盤の固定化が強み。

強み

  • 長期契約と地域密着型営業により、解約率の低い顧客を多数抱える。
  • 営業利益率10%超と小売業平均を上回り、コスト管理が優れる。
  • ガス供給の保安体制が整っており、顧客からの信頼厚い。
  • 過去3年連続で増収を達成し、業績の下方リスクが小さい。

課題

  • 電力・ガスのセット販売などクロスセル競争でシェア維持が課題。
  • 国内需要の減少により、新規顧客開拓が難しくなっている。
  • カーボンニュートラル志向の高まりで、ガス事業の中長期的リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

通信・電力・ガスの時価総額近傍。太字が日本瓦斯

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19412スカパーJSAT5,954億円24.3倍
21662石油資源開発4,945億円9.2倍
39507四国電力4,225億円8.2倍
45805SWCC4,125億円21.0倍
59504中国電力3,955億円5.4倍
68174日本瓦斯3,424億円22.2倍
73048ビックカメラ3,294億円15.3倍
86622ダイヘン3,038億円20.6倍
98133伊藤忠エネクス2,730億円16.4倍
109505北陸電力2,210億円4.0倍
113167TOKAIホールディングス1,862億円16.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(通信・電力・ガス)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

1955年の創業とLPガス販売の開始

日本瓦斯の起源は1955年7月、資本金250万円で設立された旧日本瓦斯株式会社である。当初からLPガス及び同機器の販売、ガス工事の設計施工を手掛けた。現在の法人格は、1971年10月に額面金額変更のため合併した形式上の存続会社(旧関東商事株式会社、1971年6月に日本瓦斯に商号変更)に引き継がれており、合併前の設立は1947年5月となる。1959年には田無工場、1960年には町田工場を完成させ、供給基盤を整備した。

1960年代〜1970年代の事業拡大と上場

1963年に日本瓦斯運輸株式会社(現エナトラ)を設立し物流部門を分離、1965年に日本瓦斯工事株式会社を設立し施工部門を分離した。1966年には新日本瓦斯株式会社を設立して都市ガス事業に進出、1967年から1971年にかけて我孫子ガス、小山都市瓦斯、取手ガス、久喜都市ガスなど地域ガス会社に経営参加・設立し、事業エリアを拡大した。1973年2月、東京証券取引所市場第二部に上場。1979年には市場第一部銘柄に指定替えとなった。

1990年代後半〜2000年代の子会社再編と上場

1999年、我孫子ガスが取手ガスを吸収合併して東日本ガスに、新日本瓦斯が久喜都市ガスを吸収合併。2001年には小山都市瓦斯が鹿沼ガスを吸収合併して北日本ガスとなった。これらの子会社は2001年から2004年にかけて順次店頭登録や東証2部に上場した。2002年には日本瓦斯工事がニチガス開発他1社を吸収合併し、グループ内の再編を進めた。また、2003年には東武ガス(後の東彩ガス)に経営参加した。

2010年代のデポステーション整備と完全子会社化

2010年から2015年にかけて、千葉工場、埼玉工場を完成させるとともに、秦野・横須賀、東金、水戸、戸田、狭山、瑞穂、稲敷、取手と、LPガス容器配送のデポステーションを次々に開設し、物流網を最適化した。2014年には東彩ガス、東日本ガス、新日本瓦斯、北日本ガスの4子会社を株式交換により完全子会社化し、グループの統制を強化した。2015年には本社を東京都中央区から渋谷区代々木に移転した。

2017年の都市ガス全面自由化と東京電力との連携

2016年、都市ガス小売全面自由化に備えて東京支店を新設し、2017年4月に市場参入した。同年8月、東京電力エナジーパートナーと折半出資で東京エナジーアライアンスを設立し、電力調達力を確保した。2019年4月には、日本瓦斯が新日本瓦斯のLPガス事業及び新都市ガス事業を吸収分割で承継し、グループの事業を集約した。これにより、LPガス・都市ガス・電気の三事業を一元的に運営する体制が整った。

2020年代の過去最高益と中期経営計画

2022年以降、売上高は2000億円前後で推移し、2026年3月期には売上高2,085億円、営業利益213億円、純利益148億円と過去最高益を更新した。ROEは22.0%に達し、前中期経営計画の目標を達成。27/3期から29/3期の新3ヵ年計画では、営業利益250億円、純利益175億円を目指し、LPガス業界の再編を最重要戦略に据えている。M&Aによる顧客基盤拡大とプラットフォーム事業の成長が鍵となる。

年表40件を開く

1940年代

  • 1947年5月創業設立。この設立年月は、1971年10月に株式の額面変更のため合併を行った形式上の存続会社である合併会社(旧関東商事株式会社、1971年6月に日本瓦斯株式会社と商号変更)の設立年月であり、被合併会社(旧日本瓦斯株式会社)の設立年月は1955年7月(資本金250万円)であります。1955年7月より、LPガス及び同機器の販売並びにガス工事の設計施工も併せ取扱う。

1950年代

  • 1959年12月田無工場完成。

1960年代

  • 1960年8月町田工場完成。
  • 1963年4月創業※日本瓦斯運輸株式会社(現商号日本瓦斯運輸整備株式会社)設立。
  • 1965年2月創業※日本瓦斯工事株式会社設立。(配管工事施工部門を分離)
  • 1966年6月創業※新日本瓦斯株式会社設立。(都市ガス事業に進出)
  • 1967年2月※我孫子ガス株式会社に経営参加。
  • 1967年9月創業※小山都市瓦斯株式会社設立。
  • 1968年6月創業※取手ガス株式会社設立。

1970年代

  • 1971年1月創業※久喜都市ガス株式会社設立。
  • 1971年10月M&A額面金額変更のため合併。(沿革1947年5月参照)
  • 1973年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1975年9月創業※ニチガス開発株式会社設立。(都市ガス工事施工部門を分離)
  • 1979年1月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定替。

1980年代

  • 1984年7月※鹿沼ガス株式会社に経営参加。

1990年代

  • 1998年3月※新日本瓦斯株式会社が日本証券業協会に株式の店頭登録。
  • 1999年10月M&A※我孫子ガス株式会社が取手ガス株式会社を吸収合併し、商号を東日本ガス株式会社に変更。
  • 1999年10月M&A※新日本瓦斯株式会社が久喜都市ガス株式会社を吸収合併。

2000年代

  • 2001年10月M&A※小山都市瓦斯株式会社が鹿沼ガス株式会社を吸収合併し、商号を北日本ガス株式会社に変更。
  • 2001年12月上場※新日本瓦斯株式会社が東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2002年4月M&A※日本瓦斯工事株式会社がニチガス開発株式会社他1社を吸収合併。
  • 2002年12月※東武ガス株式会社に経営参加。
  • 2003年7月商号変更※東武ガス株式会社は、商号を東彩ガス株式会社に変更。
  • 2004年2月上場※東日本ガス株式会社が東京証券取引所市場第二部に上場。

2010年代

  • 2010年6月千葉工場完成。
  • 2010年7月埼玉工場完成。
  • 2010年11月秦野・横須賀デポステーション完成。(LPガス容器配送のデポステーション運用を開始)
  • 2010年12月東金デポステーション完成。
  • 2011年1月水戸デポステーション完成。
  • 2012年11月戸田デポステーション完成。
  • 2013年2月狭山デポステーション完成。
  • 2014年3月M&A東彩ガス株式会社、東日本ガス株式会社、新日本瓦斯株式会社、北日本ガス株式会社の子会社4社を株式交換により完全子会社化。
  • 2014年11月瑞穂デポステーション、稲敷デポステーション完成。
  • 2015年8月取手デポステーション完成。
  • 2015年11月本社を東京都中央区八丁堀2丁目から東京都渋谷区代々木4丁目に移転。
  • 2016年10月東京都渋谷区に東京支店を新設。(都市ガス小売り全面自由化市場への参入準備)
  • 2017年4月全面自由化された都市ガス小売市場に参入。
  • 2017年8月創業東京エナジーアライアンス株式会社を東京電力エナジーパートナー株式会社と折半出資で設立。
  • 2018年12月神奈川県川崎市に大型LPガス充填ハブ基地用地を取得。
  • 2019年4月日本瓦斯株式会社が新日本瓦斯株式会社のLPガス事業及び新都市ガス事業を吸収分割で承継。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益29/3期まで250億円
  • 純利益29/3期まで175億円
  • 配当金27/3期まで110円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    総合エネルギー事業への進化

    LPガス事業を主軸としつつ、都市ガスや電力も事業の根幹に加え、AI/IoT制御のハイブリッド給湯器、蓄電池、太陽光パネル等を活用して顧客にエネルギー最適利用の価値を提案する。

  2. 02

    業界再編の主導と集約化

    LPガス業界の過度な細分化による非効率を解消するため、M&Aやプラットフォーム提供により同業他社との連携を加速し、業界集約化を最重要戦略として推進する。

  3. 03

    資本効率の向上と最適化

    自己資本比率40%程度を維持しつつ、ROIC13%、ROE22%程度の高い資本効率を堅持し、成長投資と株主還元のバランスを図る。

  4. 04

    安定エネルギー供給と地域貢献

    エネルギー危機や脱炭素化に対応し、地域社会に快適・安全・安心なエネルギー基盤を提供するため、エネルギー最適利用提案と供給インフラの安定化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,764人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+20.1%平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は13.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,550
2018年3月1,649
2019年3月58535.78.21,729
2020年3月55235.78.51,724
2021年3月56336.08.51,752
2022年3月56237.19.81,740
2023年3月58538.110.31,703
2024年3月64739.212.71,716
2025年3月67239.713.31,6961,091
2026年3月70339.813.31,7641,207

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率70.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
― — 合計557億円
都市ガス事業 — ㈱エナジー宇宙(東京都渋谷区)298億円
LPガス事業 — ㈱エナジー宇宙(東京都渋谷区)198億円
LPガス供給設備 — 東京都他9県7,832百万円
営業所90ヶ所 — 東京都他9県7,627百万円
LPガス事業 電気事業 都市ガス事業
コミュニティー ガス事業設備 — 東京都他8県6,194百万円
LPガス事業
本社事務所他 — 東京都渋谷区他5,854百万円
全社
全社 — ㈱雲の宇宙船(東京都渋谷区)4,479百万円
LPガス事業 — ㈱エナトラ(茨城県取手市)1,008百万円
LPガス事業 — ㈱門倉商店(東京都中央区)542百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱エナジー宇宙 1
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本瓦斯工事㈱
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エナトラ 2
    茨城県取手市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東京エナジー アライアンス(株)
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    その他 2社
    ― · 連結子会社
  • 国内
    その他 1社
    ― · 持分法適用会社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    国際法務総合センターガス需給契約
    法務省 · 2025-12-19
    1.3億円
  • 調達
    衆議院で使用するガス
    衆議院 · 2023-04-27
    1.3億円
  • 調達
    中央合同庁舎第6号館で使用するガス
    法務省 · 2026-01-28
    7,338万円
  • 調達
    令和8年度中央合同庁舎第2号館で使用するガスの購入
    総務省 · 2026-04-30
    3,752万円
  • 調達
    内閣府本府庁舎ほか2施設で使用するガス
    内閣府 · 2026-02-17
    3,346万円
  • 調達
    内閣府本府庁舎ほか2施設で使用するガス
    内閣府 · 2025-02-14
    3,269万円
  • 調達
    東京地方裁判所民事執行センターほか4庁で使用するガス
    最高裁判所 · 2026-01-27
    3,127万円
  • 調達
    よこはま新港合同庁舎において使用するガスの需給契約
    財務省 · 2026-02-17
    2,160万円
  • 調達
    外務本省庁舎で使用するガスの供給一式
    外務省 · 2025-07-18
    1,766万円
  • 調達
    令和7年度に総務省第二庁舎で使用するガスの購入
    総務省 · 2025-02-04
    1,633万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,085億円営業利益213億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.2%、利益が+15.1%。

売上高
+4.2%
2,085億円
営業利益
+15.1%
213億円
純利益
+28.7%
148億円
営業利益率
10.2%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,085億円
営業利益200億円213億円
純利益140億円148億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は499億円、営業利益は38億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.9%、営業利益は−5.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q67564
2024年1Q471408.529
2024年2Q397102.57
2024年3Q479439.031
2024年4Q59741
2025年2Q860232.716
2025年4Q1,14116214.299
2026年2Q882505.734
2026年4Q1,20316313.5114
2027年1Q499387.626

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,171億円から2,085億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.2%。売上は2期、純利益は7期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,1718238
東彩ガス株式会社、東日本ガス株式会社、新日本瓦斯株式会社、北日本ガス株式会社の子会社4社を株式交換により完全子会社化。
2014年3月1,2689295
2015年3月1,2579455
2016年3月1,14711371
東京エナジーアライアンス株式会社を東京電力エナジーパートナー株式会社と折半出資で設立。
2017年3月1,09512269
2018年3月1,14711178
2019年3月1,2267443
2020年3月1,32510777
2021年3月1,43514194
2022年3月1,626129100
2023年3月2,079153106
2024年3月1,944176108
2025年3月2,0011851869.2115
2026年3月2,08521321210.2148

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,085億円のうち、営業利益として残るのは213億円10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は148億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.2%1,318億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.6%555億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.2%213億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.5pt
10.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.6pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.4pt
22.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが282億円、投資CFが−72億円で、差し引きのフリーCFは210億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は238億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月152−143−369147
2014年3月139−72−7467141
2015年3月177−112−3965171
2016年3月207−1117696342
2017年3月166−107−8759314
2018年3月156−71−8585314
2019年3月152−268−16−116182
2020年3月16047−223207165
2021年3月161−145−5716124
2022年3月207−88−74119169
2023年3月196−76−161120129
2024年3月234−92−87142187
2025年3月279−88−184191194
2026年3月282−72−167210238

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,636億円。このうち返さなくてよい自己資本が675億円で、自己資本比率は40.9%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,25053072032.2
2014年3月1,23544878736.3
2015年3月1,23935088928.2
2016年3月1,39160378843.4
2017年3月1,39266672647.9
2018年3月1,38072165952.2
2019年3月1,41369172248.9
2020年3月1,32568464151.6
2021年3月1,40169370849.5
2022年3月1,53871981946.7
2023年3月1,54974380648.0
2024年3月1,59272786545.7
2025年3月1,56067488643.2
2026年3月1,63667596140.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
239億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
668億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
47億円
在庫として抱えている分
負債合計
961億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中29位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中230位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.0%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
10.2%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.9%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.2%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,035で、1年前と比べて+9.2%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥3,035-0.5%1ヶ月+9.0%1年+9.2%時価総額3,424億円
過去52週の値幅
安値¥2,636.5高値¥3,167

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.2倍
PER (会社予想)22.9倍
PBR5.03倍
配当利回り3.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+3.5%と緩やかな上昇。25日線(2872.02円)を約3.1%上回るが、200日線(2882.1円)に接近。52週高値3167円に対して8月21日終値2960.5円は約6.5%下。出来高は直近20万株前後で推移し、特に増減なし。RSIは65.71とやや強気圏。年初来+5.26%で、週足ではもみ合いながらも25日線が支え。上値は高値圏での売り圧力が意識されるが、底堅さが目立つ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは21.64倍で業界平均の40.19倍より低いものの、PBRは4.9倍と平均3.06倍を大きく上回り、株価が高めです。配当利回りは3.72%と平均12.61%を大きく下回り、ROEは22%と高い収益性を示しています。高いROEがPBRに反映されており、やや割高感があります。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.2倍39.6倍
PER (予想)22.9倍
PBR5.03倍2.44倍
ROE22.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ガス販売の需要は人口減少や節エネ志向で頭打ちが見込まれる中、電気小売りや機器販売などの周辺サービスで収益を伸ばせるかが争点。強気派は、ガスと電気のセット販売による顧客単価向上や、給湯器などの交換需要の安定性を評価する。弱気派は、新電力の競争激化やガス需要の減少で既存事業の収益性が低下すると警戒する。今後の決算では、電気小売りの顧客数や既存顧客の離脱率、ガス販売量の推移が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • セット販売で単価向上

    電力とガスの抱き合わせで顧客当たり収入を増やす戦略に期待がある

  • 顧客基盤の安定性

    家庭向けガスは契約が長期化しやすく、収益が安定しやすい

  • 周辺サービスの拡大

    設備工事や機器販売でガス販売以外の収益源を確保している

  • 2027年3月期も増収増益予想2027年3月期影響

    2026年3月期は売上高2,085億円、純利益148億円。3期連続増益の勢いが続けば、予想PER21倍は割安。

  • 都市ガス自由化での顧客拡大継続影響

    既存顧客への電気セット販売等で売上高2,085億円を押し上げ。顧客単価1%増で約21億円の増収。

  • 営業利益率の改善余地通年影響

    営業利益率は9.25%(2025年3月期)→10.22%(2026年3月期)と改善。1%ポイント改善で約21億円の増益。

  • 高配当利回り3.95%の下支え通年影響

    PER20.37倍、ROE22%と収益性が高く、安定的な配当が継続すれば株価の下支えとなる。

マイナスに働く材料7
  • ガス需要の減少

    人口減少や省エネ機器の普及でガス消費量が減る可能性がある

  • 新電力の競争激化

    電力小売りの市場競争が激しく、利益率が圧迫される恐れがある

  • 販売網維持のコスト

    全国の顧客にサービスするための販売網維持に費用がかかる

  • 都市ガス原料費の高騰通年影響

    売上高2,085億円の原燃料費が1%上昇すれば約21億円の減益。営業利益213億円を大きく圧迫する。

  • ガス需要の構造的減少継続影響

    省エネ住宅の普及で家庭向けガス需要は減少。売上高の増加が鈍れば、純利益148億円を維持できない恐れ。

  • 競争激化による価格低下2026年下期影響

    新規参入が相次ぎ、ガス単価の引き下げを迫られる。1%の販売単価低下で約21億円の減収。

  • 設備投資の増加がフリーキャッシュフローを圧迫2027年〜2028年影響

    PBR4.61倍と高い一方、配当利回り3.95%の維持にはキャッシュ創出が鍵。投資負担で還元余力が減る可能性。

次の決算で確かめる点
電気小売り顧客数
セット販売の進捗を示す指標で、今後の成長の鍵を握る
ガス販売量
既存事業の動向を確認し、需要の減少ペースを見るため
顧客離脱率
顧客基盤の安定性を測る指標で、解約による収益減を監視

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+11.4%いまの株価に対する利回りは3.62%。増配か配当維持が6年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
3.62%
いまの株価に対して
配当性向
58.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
6年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1134.1
2018年3月1423.644.1
2019年3月2366.691.2
2020年3月230.050.7
2021年3月3342.963.7
2022年3月5050.066.4
2023年3月6530.082.5
2024年3月7515.441.9
2025年3月9323.387.1
2026年3月10311.458.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,503人。区分でいちばん多いのは金融機関33.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.7%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関39.135.536.837.037.533.8
外国法人30.031.232.531.730.132.2
個人・その他20.320.919.820.321.021.9
事業法人8.78.78.58.58.78.9
自己株式1.81.81.22.02.44.4
証券会社1.73.52.22.32.43.0
外国人個人0.20.20.20.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.74
02株式会社 日本カストディ銀行(信託口)6.00
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.70
04東京電力エナジーパートナー株式会社3.88
05株式会社 日本カストディ銀行(信託口4)3.52
06日本生命保険相互会社1.94
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.64
08野村信託銀行株式会社(投信口)1.45
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.44
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-12
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    0.21%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+75%、1株純資産は14期で−24%。直近期のROEは22.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月788329.813.619.5
2014年3月2211,01822.27.141.3
2015年3月1481,00713.920.022.7
2016年3月1911,41314.913.320.5
2017年3月5452010.920.034.1
2018年3月6156311.227.244.1
2019年3月345556.130.191.2
2020年3月6357111.318.850.7
2021年3月7959313.624.463.7
2022年3月8662514.117.366.4
2023年3月9365314.420.882.5
2024年3月9665114.726.941.9
2025年3月10461916.521.487.1
2026年3月13762922.021.558.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額250百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柏谷邦彦代表取締役社長執行役員5599,200
吉田恵一代表取締役専務執行役員 エネルギーインフラ事業 システム・プラットフォーム事業6114,900
土屋友紀代表取締役専務執行役員 営業本部長5739,400
山田剛志取締役6167
里中恵理子取締役58
真中健治監査役(常勤)5713,900
折原隆夫監査役68
文倉辰永監査役65
鈴木隆文監査役(常勤)661,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31237920368
社外取締役4320328
監査役11501515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,122字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、主に当社及び子会社13社並びに関連会社1社で構成され、主な事業内容は、ガス(LPガス、都市ガス)・電気の販売、ガス機器等の販売、プラットフォームの提供並びに各事業に関連する工事、輸送等であります。 各事業における当社グループの位置づけは次のとおりであります。 LPガス事業   …   ①LPガスの供給 家庭用・業務用・工業用・自動車用のLPガス、コミュニティーガスの販売をしております。 なお、LPガスの輸送についてはエナトラが主として行っております。 (主な関係会社) 当社及びエナジー宇宙、エナトラ(旧 日本瓦斯運輸整備) …   ②ガス機器等の販売、受注工事LPガス機器、住宅設備機器、太陽光や蓄電池等の発電・蓄電・充電デバイスの販売、並びにLPガス供給設備工事、リフォーム工事、GHP(ガスヒートポンプエアコン)の保守サービスを行っております。 一部の工事については、日本瓦斯工事が施工しております。(主な関係会社) 当社及び日本瓦斯工事 …   ③プラットフォームの提供異業種から都市ガス・電気小売事業への参入を支援するためのプラットフォームの提供に加え、自動検針システムや保安や配送等、データ連携で最適化したLPガスのオペレーションの仕組み等の提供を行っております。システムの開発、保守は、雲の宇宙船が行っております。 (主な関係会社) エナジー宇宙、東京エナジーアライアンス、雲の宇宙船 電気事業   …   ①電気の販売主に家庭用の電力の販売をおこなっております。 また、子会社のエナジー宇宙は東京電力グループと提携し、電力を調達しております。 (主な関係会社) 当社及びエナジー宇宙 …   ②エネルギーソリューション戸建て住宅へ太陽光発電システム、蓄電池システム、V2H等を普及させ、お客さまが自律分散型エネルギーをマネジメントする仕組みを構築しています。将来的にはスマートハウス化した各家庭を配電ネットワークで繋ぎ、地域コミュニティ全体のエネルギー最適利用(ニチガス版・スマートシティ)の仕組みに取り組みます。 (主な関係会社) 当社及びエナジー宇宙 都市ガス事業   …   ①都市ガスの販売家庭用・業務用・工業用の都市ガスの販売を行っております。子会社のエナジー宇宙は都市ガス供給、導管の維持管理を行っております。 都市ガス導管工事は、日本瓦斯工事が施工しております。 (主な関係会社) 当社及びエナジー宇宙、日本瓦斯工事 …   ②都市ガス機器等の販売、受注工事 ガス機器等を販売するほか、ガス設備の工事を行っております。 (主な関係会社) 当社及びエナジー宇宙、日本瓦斯工事
経営方針・対処すべき課題2,894字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境および対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社は経営理念として、①地域社会に対する貢献、②企業の持続的成長を目指す、③人的資源の尊重を掲げております。 (2)経営環境及び経営方針・戦略等 ◆当社グループを取り巻く経営環境◆ 当連結会計年度におけるわが国経済は、金利上昇後も円安に伴うインフレが継続し、実質賃金が年間を通じてマイナス圏で推移したことなどから、景気回復は限定的なものに留まりました。期終盤には中東情勢の緊迫化を背景に、エネルギー供給不安や物流網の混乱が顕在化するなど、世界経済の先行き不透明感は急速に高まっており、地政学リスクの規模、期間、範囲も前例のないスケールでさらに拡大していくと想定しております。日本においては、今後、原材料費や物流コストのさらなる上昇に加え、円安の加速や金利上昇局面への移行が相まって、社会・経済の構造変化が加速、これにより、コストプッシュ型のインフレ状態が長期化する、いわゆるスタグフレーションへの警戒が必要な状況が続くものと予測されます。 ◆エネルギー業界の課題とその解決◆ 2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻に引き続き、2026年2月に勃発したイラン紛争は史上最大級ともいえるエネルギー危機となり、自由貿易圏の中で、上流から下流まで安定したエネルギー供給がもはや当然ではないと再認識させるものとなりました。従来からの労働人口の減少、少子高齢化に伴う需要減少、事業承継問題、さらには夏季の記録的高温による需要構造の変化や脱炭素社会への対応加速など、エネルギー小売業を取り巻く環境は、構造的に課題が山積しており、従来のビジネスモデルの継続が極めて困難な局面を迎えております。 当社グループはこうした環境変化に備えて、東京電力との連携強化による調達力の確保をはじめ、異業種との積極的な協業を推進することにより、LPガス事業を主軸としつつ、都市ガスや電力も事業の根幹に加え、お客さまに効率的なエネルギー利用と最適利用の価値を提案できる「総合エネルギー事業」への進化をすすめてまいりました。 今後の地域社会において一番必要となることは、電気・ガスというエネルギーの垣根を超えた「総合エネルギー調整力」の構築です。電気とガスを組み合わせ、AI/IoTで制御できるハイブリッド給湯器、蓄電池、太陽光パネル等を最大限活用して電力需要のピークを軽減し、電力系統安定化への貢献を目指します。エネルギーのラストワンマイルを担う当社グループが、いち早く、エネルギー最適利用提案という付加価値を実現することによって、エネルギー需給の不安定化と向き合う地域社会に、快適・安全・安心な基盤を提供します。将来的には国が法に基づき需要制限や節約を主導する厳しい事態も想定されます。こうした時期こそが、省エネや脱炭素を加速させるエネルギー「最適利用の価値」をお客さまにご提供する好機であると考え、推進のスピードを加速してまいります。 ◆変革期における存在意義と地域社会への貢献◆ LPガス業界においては、依然として過度な細分化による非効率な供給体制や、ガスの消費量に依存した旧来型の収益モデルが課題となっています。このような環境下、約100万世帯(営業圏シェア16%)の顧客基盤を有する当社グループは、業界の合理化を主導することが地域社会の課題解決に直結する重要な使命であると認識しております。NICIGAS3.0における最初の3カ年計画最終年度である26/3期はグループ一丸となった「One Team」体制のもと、小売事業の着実な成長に加え、M&Aやプラットフォーム提供による同業他社との連携により、共創のスケールアップを加速させてまいりました。当社はこれまでも自由化の進展に伴い、お客さまからの圧倒的な信頼を積み重ねエネルギー業界の再編を牽引してまいりました。地殻変動が起きる今こそ、過去の慣習を打破し、抜本的な改革を断行する飛躍の好機です。業界再編を実現し得る唯一のプレイヤーとして、エネルギー危機の克服と持続可能な社会の実現に向け、歴史的な転換点における役割を果たしてまいります。 ◆3か年計画◆ 当社は、27/3期から29/3期までの新3ヶ年計画を策定しております。26/3期を最終年度とする前3ヶ年計画では、資本効率の向上と利益の増大を重視し、ROEを22%まで高めるとともに、過去最高益となる営業利益213億円を達成いたしました。新3ヶ年計画では、22%程度の高い資本効率を堅持しつつ、さらなる利益成長を追求してまいります。主力であるLPガス事業及び電気事業に加え、都市ガス事業、ならびにプラットフォーム事業の収益を成長させ、最終年度となる29/3期には、営業利益250億円、純利益175億円の達成を目指します。 現在、LPガス業界は再編が本格化する重要な局面に差し掛かっており、当社は業界集約化を最重要戦略と位置づけ、取り組みを進めております。当社がこれまでに構築してきた集約化の基盤となる、①営業力を活かした顧客基盤、②最適化されたインフラ基盤、③高い資本効率を最大限に活用することで、LPガス業界の再編を主導し、株主価値の最大化を図ってまいります。 ◆資本政策 当社は、26/3期を最終年度とする前3ヶ年計画において、適切な資金配分と資本構成の最適化を通じて、純利益の増大と資本効率の向上に取り組んでまいりました。この3年間で、資産の入れ替えにより資産規模を維持しつつ、高収益資産の割合を高めてROICを13%まで向上させるとともに、レバレッジの活用により自己資本比率を48%から41%に引き下げ、資本構成を最適化いたしました。これらの施策により、26/3期に純利益は148億円、ROEは22%と大幅に向上いたしました。 2026年4月に公表した27/3期からの新3ヶ年計画では、LPガス業界の再編を見据え、引き続き自己資本比率40%程度を維持し、最適化した資本構成のもとで収益力と資本効率のさらなる向上を追求いたします。資本効率に優れた企業が集約化をリードすることが、業界全体の持続可能性の向上に寄与すると考え、今後も着実な利益成長を通じてROEの水準を向上させ、株主価値の向上に努めてまいります。 キャッシュフローの配分に関しては、株主還元に加え、成長投資に大きく振り向ける方針です。M&A投資については、①高値掴みをしないこと、②適切な借入の活用、③シナジーの最大化を規律として、業界集約の機会を取り込み、株主資本価値を最大化いたします。 株主還元に関しては、引き続き配当を重視する方針のもと、27/3期の1株あたり配当金については、前期比7円増配の110円を計画しています。自己株式取得については、自己資本比率を40%程度に維持する方針に基づき、成長投資の進捗状況に応じて機動的に実施してまいります。
事業等のリスク5,392字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)リスク管理体制 当社におけるリスクとは、事業運営に伴って直面する不確実性と認識しております。グループリスク管理委員会を設置し、発生頻度及び事業に与える影響の大きさの観点からリスクの重要性を把握するとともに、マイナスの影響を及ぼすリスクには適切な対策を講じ、プラスの機会には機動的な意思決定を行うことで収益の創出を図っております。中長期的に事業や業績に影響を与え得る課題については、指名報酬・環境等委員会(取締役会の諮問機関)でトピックを絞って議論した上で、取締役会にてマテリアリティとして項目を特定、全社対応方針を決定しております。 マイナスの影響を与え得るリスクについては、「防火(予防)」と「消火(鎮火)」の両輪でリスク管理体制を構築しております。「防火(予防)」に関しては、対症療法的なリスク管理から、AI活用による潜在的リスクの把握・分析等、予測・予防に進化させております。「消火(鎮火)」に関しては、有事の判断基準の定義、報告フローのシステムの自動化等、経営層やグループリスク管理委員会が即時即決できる体制の構築を進めております。 <ガバナンス体制> (2)主要なリスク ①原料等の安定調達 当社はラストワンマイルでお客さまにエネルギーをお届けする小売事業に特化し、輸入等の上流事業は行っておらず、他社からガスや電源等のエネルギーを調達する必要があります。原料調達においては、ロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の混迷等の地政学リスクによる原料価格・為替相場の変動等から、安定したサプライチェーンの確保はより一層重要な課題となりました。これに対して当社は、エネルギーごとにパートナーと調達関係を構築し、各エネルギーを安定的に調達しております。 ■LPガス:LPガスの調達は輸入を前提としており、需給や原産国の政情、地政学リスク等に起因する原料価格や為替レートの変動の影響を受けます。これに対して、当社は複数の取引先から調達を行うことでリスクを分散し、安定的な調達に繋げております。また原料価格及び為替レートの変動に対し、原則として販売価格の改定で対応いたします。これにより、原料価格及び為替レートの変動が中長期的に業績へ与える影響は限定的となっております。 ■都市ガス(LNG):当社は広範な東京電力グループとのアライアンス関係に基づき、一部を除き同グループから都市ガスの原料を安定的に調達しております。原料費の変動は、原料費調整制度により、最大5ヶ月後にガス料金に反映されます。会計年度を超えて料金に反映される場合があるため年度によっては、原料費の変動が利益に影響する場合があります。 ■電源:当社は電源についても、その全量を東京電力グループから安定調達しております。電源の仕入価格は、主に電源を構成する原料価格等により変動します。この仕入価格の変動は、燃料費等調整制度により、最大5ヶ月後に小売料金に反映されます。会計年度を超えて料金に反映される場合があるため年度によっては、燃料費等の変動が利益に影響する場合があります。 ②エネルギー利用の変化 気候変動、原料調達難等による原料価格の高騰、お客さまの省エネ・節エネ意識の高まり等により、お客さまのエネルギー利用状況が変化する可能性があります。この状況に対し当社は、今後も徐々にお客さま先のエネルギー消費量が減少することを前提に、お客さまが主体的にエネルギー利用の在り方を決定できるよう、需要側(消費者)からのアプローチで新たなサービスを提供します。電気とガスのセットを前提に、お客さまのエネルギーの最適利用を実現するエネルギーソリューションを推進し、いち早く新たなエネルギー価値を提供します。ハイブリッド給湯器や、太陽光発電、蓄電池等の分散型エネルギーを普及させ、お客さまご自身でエネルギーを創り、貯め、賢く使うというご家庭でのエネルギーの最適利用、さらに地域コミュニティ全体のエネルギーの最適利用を提案します。 ③大規模災害 大規模地震や豪雨災害等の自然災害が激甚化しており、大規模災害が発生した場合、エネルギーの安定供給に支障をきたす恐れがあります。これに対して当社は、下記の各観点で対策を講じております。 ■災害への事前対策 LPガスではマイコンメーター(※1)の100%設置、感震遮断弁設置のほか、張力式放出防止ホース(グラピタ)(※2)を標準仕様としております。都市ガスもマイコンメーターを100%設置しております。LPガス、自社のガス管で供給する都市ガスの全ガスメーターにスマートメーター「スペース蛍」を設置、ガス漏れ等の異常を常時監視することで、ガス漏洩等の即時対応を可能としております。また旧式のガス管を耐震性に優れたポリエチレン製のガス管に入れ替える等、災害時への事前対策を進めております。 またハザードマップに基づき、洪水浸水想定が1m以上の地域におけるLPガスのお客さま先と新たに供給先となったお客さま先を対象に、ボンベの転倒や流出防止としてボンベを固定するベルトの二重掛けを行っております。平時より災害マニュアルを作成し、災害発生時に備えた緊急対応要員、資機材整備等、迅速かつ安全な対応をなし得る体制を整えております。災害時用に数日分の食料を常に備蓄しております。防災訓練では、災害発生時に迅速かつ的確な初動対応ができるよう、ウェブミーティングを活用し現地のリアルタイム映像を共有しながら訓練を行なっております。社員が現場に急行できるよう近隣の宿泊施設と事前協議を行い、有事の際の宿泊施設の確保にも努めております。 ※1 地震発生等の異常発生時に自動でガスを止める機能を持つガスメーターのこと ※2 ボンベが転倒した際等に外部へのガス放出を防止する高圧ホースのこと ■災害発生時 大規模地震発生時はガスを自動停止、ガス供給設備の安全を確認し、異常が確認された場合は速やかに対応します。震度5弱以上では社員が出動し、建物やガス設備等の被害状況、ガス漏洩状況等を自主点検しております。災害時にはコールセンター要員や優先電話等を確保し、お客さまからの連絡に対応します。スマホや衛星電話、災害用無線機等で被害情報を迅速に共有し、集めた情報に基づき災害対策本部からの人員配置指示のもと災害時緊急対応を行なっております。迅速な復旧対応への準備として、工事会社やメーカー等の協力会社と復旧対応の協力体制も確立。昨今の豪雨被害増加に伴い、ドローンによる上空からの設備点検の仕組みも導入しております。有事のエネルギー源の確保では主要拠点にLPガスで稼働する自家発電機を設置、太陽光発電設置営業所ではEVバイク用交換式バッテリーを緊急時の電源とし、地域の皆さまにご利用いただける体制を整備しております。 ■分散型エネルギーの普及 LPガス事業では、ご家庭ごとに供給設備を設けてガスを供給しております。そのため災害発生時は、個別に点検を行い、異常がないことが確認でき次第、早期復旧が可能です。病院や学校等、災害発生時に速やかな復旧が求められる重要施設は、あらかじめ把握し、優先的に供給再開します。通常、各お客さま宅にはボンベが2本設置されており、ガスが備蓄されている状態です。そのため、万が一の場合もガスボンベを備蓄エネルギーとして使用いただけます。中長期では太陽光や蓄電池、EV等の分散型電源を普及して広く分散型エネルギーネットワークを構築し、地域社会のエネルギーの最適利用を実現していきます。 ④保安上のリスク ■需要家保安 当社はガス及びガス機器の販売・工事をするにあたり、保安を最重要視して、法令に基づきガス漏洩検査や供給設備や消費機器の点検等の保安責任を果たしていきます。しかしながら点検時の確認不足が原因で、ガス漏洩に起因するガス爆発事故や、機器の経年劣化や施工上の欠陥(給排気不備)による不完全燃焼が引き起こすCO中毒事故が発生した場合、直接的な損害のみならず、お客さまからの信頼を喪失、社会的評価の低下など、当社の事業収支に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対し、当社はスマート保安という保安業務に特化したシステムを開発、必要な点検項目が自動的に提示される仕組みを構築することで、調査のモレを排除するよう努めております。また、自社開発したスマートメーターで毎時、ガスの使用状態を把握、ガスの漏洩についても検知しております。ガス漏洩が疑われる際には速やかに出動し、事故の未然防止に努めております。お客さまが当社から購入頂いたガス機器は、データベース化して管理しており、点検や緊急時対応の保安措置にも繋げております。また保安教育を毎月実施することに加え、保安業務に携わる従業員は、第二種販売主任者や液化石油ガス設備士等の資格を取得しております。 ■供給者保安 当社は、都市ガスの供給をするにあたり、ガス導管の保安責任を負っております。道路陥没などでガス導管が損傷した場合、ガス漏洩やガス供給の支障が広範囲に及ぶ恐れがあります。このような事態は、社会的責任を問われるだけではなく、地域社会からの信頼を失う可能性があります。当社は被害を最小限に抑えるために、導管に一定区間ごとにバルブを設置する計画を進めております。 ⑤レピュテーションリスク 当社に関する誹謗中傷等の拡散により、ステークホルダーの皆さまからの信頼を低下させる可能性があります。問題が生じた際にはグループリスク管理委員会で対応方針を協議し、情報を開示するとともに、再発防止策を講じます。法令等の遵守に関するコンプライアンスについては、グループ役職員に教育を行い、その重要性を認識して業務にあたるよう行動規範を制定しております。コンプライアンスに関わる事案が発生した際には、グループコンプライアンス委員会が事案の調査、審議及び再発防止策について議論しております。また、コンプライアンス意識調査(年に1度実施)とその遵守状況は適宜開示し、モニタリング及び監査の対象としております。 営業領域では、全ての外部委託先に対して、弁護士監修のもと双方向かつ実践的な研修を行なっており、テストへの合格を必須としております。コンプライアンスに反する委託先とは契約を解除し厳格に対応しております。加えて、訪問や電話を通じてお申込みいただいた全てのお客さまに、その意思と内容に間違いがないか確認するため契約後の再確認電話を実施しております。また、コンプライアンス委員会のもとで営業品質会議を開催し、お客さまからのお問合せ対応の評価や再発防止に向けた営業品質向上のための改善指導等を行っております。2026年3月期は、製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(旧:下請代金支払遅延等防止法)の改正に伴い全社的な講習会を実施いたしました。法務部門だけでは把握しきれないリスクを各部門で早期に発見・対応できるよう、全社的なコンプライアンス意識の更なる向上に努めております。 また、当社の事業活動において、従業員による車両事故は重大なレピュテーションリスクとなり得ます。車両事故が発生した場合、企業イメージの低下、お客さまからの信頼喪失、社会的評価の毀損など、当社の事業運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため、当社ではコンプライアンス委員会を中心に、安全運転に関するヒアリングの実施、AIドライブレコーダーの導入、事故事例の分析と全社への周知、安全運転講習会の開催などの取組みを積極的に推進しております。事故が発生した際は、コンプライアンス委員会で厳正に審議し、不適切な運転行為に対して厳しく対処しております。 ⑥人材の確保・育成 少子高齢化を背景に労働力不足が深刻化しております。LPガス事業の根幹である物流における働き方改革(2024年問題)、物価上昇等に伴う他社の大幅な賃上げ実施等は、当社の人員確保に影響する可能性があります。これに対して当社は、ITの導入で人が行う業務の生産性を向上させ、省力化を図っております。例えば、通常は各家庭に訪問して実施する保安業務について、遠隔から実施できる仕組みを構築することで、一人あたりの保安実施数を増加させるとともに、身体的に障がいのある従業員の活躍機会を拡充しております。また待遇面では、当社が魅力的な勤務先となるよう、一人あたり給与を上げており、2026年3月期は平均4.5%、2027年3月期は平均4.0%の賃上げを実施いたしました。また、多様な働き方や人事制度を設け、様々なバックグラウンドを持つ個人が、意欲を持って個人の能力を最大限発揮できる環境の整備に注力しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,830字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績の分析 26年3月期の業績は以下の通りです。 (単位:百万円) 25年3月期   26年3月期   前期差   前期比 売上高   200,057   208,480   8,422   4.2   % 売上総利益   74,554   76,748   2,193   2.9   % 販管費   56,007   55,469   △538   △1.0   % 営業利益   18,546   21,278   2,731   14.7   % 親会社株主に帰属する当期純利益   11,548   14,815   3,266   28.3   % ROIC   11.3%   13.0%   1.7% ROE   16.5%   22.0%   5.5% 26/3期は、電気事業と機器、工事並びにプラットフォーム事業における売上総利益の拡大に加え、販管費の低減 により、営業利益は前期比27億円増の212億円(前年比14.7%増)、純利益は32億円増の148億円(前年比28.3%増) となり、過去最高益を更新いたしました。販管費の低減は、顧客獲得における投資対効果の最適化を図り、経費を適 切に抑制したことによるものです。収益力の向上と自己資本の最適化をすすめ、当期のROICは前期11.3%から13.0% へ上昇、ROEについても前期16.5%から当期は22.0%へと大幅に伸長し、24/3期~26/3期中期経営計画で掲げた目 標ROE22.0%を達成いたしました。 <セグメント別の状況> ◇ LPガス事業 LPガス事業による売上総利益は453億98百万円(前年同期比1億50百万円減)、LPガス機器・工事事業並びにプラットフォーム事業による同利益が47億69百万円(同5億85百万円増)となりました。 LPガス事業の売上総利益は、家庭用につきましてはお客さま数の増加に伴う販売量の伸長により増益したものの、 業務用において、原料価格の変動に伴い利幅が縮小した影響をうけ、全体では微減となりました。一方、機器、工事 並びにプラットフォーム事業はハイブリッド給湯器を中心とする機器販売が好調であったこと、並びに人手不足を背 景として保安の受託が拡大したことにより増益しております。 営業につきましては、長期にご契約いただける戸建やファミリー向け集合住宅の獲得に注力することで、毎月純増 を積み重ね、お客さま数を、前年同期末から2万1千件増の105万1千件といたしました。お客さまに最適で効率的なエネルギー利用を提供する機器・工事の営業は、ノウハウが蓄積され提案力も向上し、ハイブリッド給湯器の販売台数を前期比36%増加させる等、機器販売の利益に寄与しました。27/3期以降には、当期より開始した排水管高圧洗浄サービスに加え、エアコンクリーニングやハウスクリーニングなどの住宅関連サービスを拡充し、お客さまとの関係強化を通じ、契約の長期化とお客さまあたり収益の向上を目指してまいります。 M&Aにつきましても、長期にわたる関係構築が実を結び、小規模ながらも集計開始以来最多の企業からお客さまをお 譲りいただきました。今後も、事業パートナーや従業員、そしてその先のお客さまにより良い提案ができるよう努め てまいります。 25年3月期   26年3月期   前期差   前期比 売上総利益(百万円)   LPガス   45,549   45,398   △150   △0.3   % 機器,工事,プラットフォーム等   4,183   4,769   585   14.0   % ガス販売量(千トン)   家庭用   178   181   3   1.2   % 業務用   109   106   △3   △2.1   % お客さま件数(千件)   1,030   1,051   21   2.1   % ◇ 電気事業 電気事業セグメントの売上総利益は、大幅増益の66億13百万円(前年同期比13億86百万円増)となりました。電気 事業の売上総利益の増加は、電気契約数の増加に伴い、電気販売量が伸長したこと、さらには燃料価格の動きがプラ スに働き、利幅が良化したためです。 営業面では、他社のキャンペーン攻勢や顧客基盤拡大に伴い解約数が増加いたしましたが、新規の獲得を積み上げ、お客さま数は前年同期末より2万4千件増加の40万4千件、電気のセット率は前期末23.5%から当期末に24.3%に上昇しました。当社の電力メニューは電力卸市場価格に連動しないため、イラン紛争に起因する市場価格上昇に伴い、 市場連動型プランを採用する他の新電力と比べて、当社の価格競争力の優位性はさらに高まると考えております。安 定した電源の確保を背景に、他社電力と比較して高い価格競争力を維持し、撤退する事業者からの顧客譲り受けを含 め、積極的に事業規模を拡大してまいります。 25年3月期   26年3月期   前期差   前期比 売上総利益(百万円)   電気   5,226   6,613   1,386   26.5   % 電気販売量(GWh)   家庭用   1,587   1,723   136   8.6   % お客さま件数(千件)   381   404   24   6.2   % ◇ 都市ガス事業 都市ガス事業セグメントの売上総利益は、都市ガス事業による売上総利益が186億89百万円(前年同期比1億92百万円増)、都市ガス機器・工事事業による同利益が12億77百万円(同1億79百万円増)となりました。 都市ガス事業の売上総利益の増加は、お客さま数の増加に伴い販売量が伸長したことに加え、業務用において大口契約先を対象に利幅を改善させたことによるものです。 お客さま数は、スポーツなどのコミュニティ※に向けた営業で新規獲得数を伸ばし、前年同期末より1万9千件増加の60万9千件となりました。Web経由の申込も好調で、導線を最適化する等、獲得コストを抑制した高効率なマーケット開拓にも取り組んでおります。 ※当社は、コーポレートパートナーを務めるスポーツチームとのパートナーシップで、ガス・電気料金の一部がチームの運営費に充てられるメニューを提供しております。 25年3月期   26年3月期   前期差   前期比 売上総利益  (百万円)   ガス   18,496   18,689   192   1.0   % 機器,工事等   1,097   1,277   179   16.4   % ガス販売量(千トン)   家庭用    148   151   3   2.5   % 業務用   196   187   △9   △5.2   % お客さま件数(千件)   590   609   19   3.2   % (2)キャッシュ・フローの状況の分析並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (基本方針) 当社は、株主資本の収益率、すなわちROEを高めることを重要な目的として、まずは、資産の収益性を高めるべく、投下資本利益率(ROIC)をKPIとして設定し、その向上に努めております。また、資本の調達サイドでは、24/3期~26/3期中期経営計画期間には過剰と判断した株主資本の還元をすすめ、自己資本比率を23/3期の48%から最適な自己資本比率40%に向けて順次切り下げてまいりました。中期経営計画の最終年度にあたる今期末の自己資本資本比率は41%となりましたが、今後も財務基盤の安定性を確保しながらも、最適な資本構成を目指し、調達コスト(WACC)を意識した資本調達を行なってまいります。 (当連結会計年度の財政状態の分析) 26/3期末の資産の部は、1,635億円と前期末より75億円増大(4.9%増)しております。資産の増大は、新規に子会 社2社を連結したことに伴い、同社が保有する現金及び預金や営業債権が計上されたこと、並びに保有有価証券の評価 額が増大したことによるものです。 同期末の負債の部は、961億円と前期末より75億円増大(8.5%増)、純資産の部は674億円と前期末とほぼ同水準 となりました。 負債の部が増大したのは、新規連結子会社の債務が計上されたことに加え、有利子負債を前期末から30億円増やし 499億円としたためです。一方、純資産の部が同水準となりましたのは、当期純利益148億円に対し、配当107億円、自 己株式の取得67億円の株主還元を実行したものの、保有有価証券の評価差額の増加により資本が膨らんだためです。 (単位:億円) 25年3月期末   26年3月期末   増減 流動資産   574   643   69 内 現預金   198   239   41 営業債権(未収入金含む)   313   338   25 固定資産   986   992   6 有利子負債   469   499   30 自己資本 (自己資本比率)   674(43.2%)   669(40.9%)   △4 総資産   1,560   1,635   75 (当連結会計年度のキャッシュフローの分析) 当期は、営業キャッシュフロー281億円に対し、投資キャッシュフローとして71億円を支出、フリーキャッシュフロー210億円を生み出し、189億円を株主に還元、22億円を有利子負債で調達することで、現金及び現金同等物は、前期末と比べ43億円増加の237億円といたしました。 (営業活動によるキャッシュフロー) 営業活動によるキャッシュフローは、281億円の収入(前年同期比2億円増加)となりました。ほぼ同水準となりましたのは、税金等調整前当期純利益が42億円が増加した一方、消費税及び法人税の支払が増加したためです。 (投資活動によるキャッシュフロー) 投資活動によるキャッシュフローは、71億円の支出(前年同期比16億円減少)となりました。当期は、システム開発は一服、前期よりICT投資を9億円減らした一方、グループ会社(北斗管工や東京エナジーアライアンス)への出資を増加させました。 (財務活動によるキャッシュフロー) 財務活動によるキャッシュフローは、166億円の支出(前年同期比17億円減少)となりました。支出が減少いたしましたのは、最適資本構成にむけて、有利子負債を増やし、株主への還元をすすめたためです。 (単位:億円) 25年3月期   26年3月期   前期差 営業キャッシュフロー   279   281   2 投資キャッシュフロー   △88   △71   16 フリーキャッシュフロー   191   210   19 財務キャッシュフロー   △183   △166   17 現金及び現金同等物の増減   7   43   36 現金及び現金同等物の期末残高   194   237   43 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期 決算説明資料2026-07-30

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