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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

和田興産

WADAKOHSAN CORPORATION8931 · Standard · 不動産業

神戸・阪神間を地盤に「ワコーレ」ブランドで分譲マンションを手掛ける地域密着型デベロッパー。

概要

和田興産は、神戸市中央区に本社を置く不動産会社である。1966年に有限会社として設立され、1985年に自社ブランド「ワコーレ」で賃貸マンション事業を開始、1991年から分譲マンション事業を本格化した。2026年2月期の売上高は421億円、従業員125名。分譲マンション販売が売上の81.1%を占め、兵庫県南部と大阪府を中心に事業を展開する。保有する賃貸物件は107棟2,218戸で、入居率は97.93%に達する。

分譲マンション販売が収益の8割を稼ぐ事業構造

和田興産の主力事業は自社ブランド「ワコーレ」による分譲マンション販売である。2026年2月期の売上高42,144百万円のうち、分譲マンション販売が34,175百万円(構成比81.1%)を占める。同社は自社で販売部門を持たず、外部委託によって販売する独自の戦略を採る。1棟あたり50戸前後の中規模マンションを主に手掛け、2026年2月末までに累計588棟23,095戸を供給した。戸建て住宅販売(同4.2%)やその他不動産販売(同6.4%)も行うが、分譲マンションへの依存度が高い。

賃貸事業が安定収益を支えるポートフォリオ

同社は賃貸その他事業として、主に駅から半径1km以内の交通利便性の高い立地で賃貸マンションを開発・保有する。ブランドは「ワコーレ」シリーズ(1,125戸)、「VITA(ヴィータ)」(508戸)、「ラ・ウェゾン」(454戸)、「アイデアル・キューブ」(35戸)、「エキサイド」(21戸)の5系統。2026年2月時点で107棟2,218戸を運用し、入居率は97.93%と高い。この部門の売上高は3,295百万円(同7.8%)で、セグメント利益は1,045百万円と安定した収益源となっている。

神戸・明石・阪神間に集中する地域密着型展開

和田興産の事業エリアは神戸市、明石市、芦屋市、西宮市、尼崎市など兵庫県南部の阪神間が中心である。近年は大阪市、堺市、北摂エリアにも進出している。分譲マンションの供給実績をみると、神戸市における供給戸数の割合は年度により変動するが、安定的に地元需要を取り込んでいる。同社は地元の設計事務所や建築会社との緊密な関係を強みとし、地域密着型の「街づくり」を掲げる。2026年2月期の販売物件でも「ワコーレシティ西明石駅前」「ワコーレ明石大久保駅前」など、大半が兵庫県内である。

自己資本比率30.7%、財務基盤は堅調

2026年2月期末の総資産は113,076百万円、純資産は34,721百万円で、自己資本比率は30.7%と前年から0.9ポイント上昇した。有利子負債依存度は高いが、経営指標としてROEとD/EレシオをKPIに設定し、健全性を重視する。2026年2月期の営業利益は4,988百万円(売上高営業利益率11.8%)、当期純利益は2,623百万円と過去最高水準。キャッシュ・フローは営業活動で9,016百万円の減少(主に棚卸資産増加と仕入債務減少)だが、財務活動で7,271百万円増加し、現金同等物は10,295百万円を確保している。

業界の中での役割は地域特化型マンションデベロッパー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
421億円
営業利益
50億円
営業利益率
11.9%
純利益
26億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01不動産販売主力

兵庫県神戸市・阪神間および大阪府の一部で「ワコーレ」ブランドにより分譲マンションの開発・販売を行う。自社販売部門を持たず、企画・デザイン力を強みに外部委託で販売する。戸建て住宅や小型収益物件の販売も手掛ける。

主な製品・サービス3
ワコーレシリーズ(分譲マンション)
安全・安心とデザイン性を重視した中規模マンション。100戸以上の大型や他社との共同事業も手掛ける。
戸建て住宅
分譲マンションで培ったデザイン性・企画力を活かした小規模な戸建て住宅の分譲。
小型収益物件・宅地
主に小型の収益物件や宅地の販売を行い、保有不動産の有効活用として販売する場合もある。

02不動産賃貸準主力

神戸市・阪神エリアを中心に駅近の賃貸マンションを開発・保有し、入居率約98%で安定運用する。分譲ノウハウを活かした独自性のある賃貸物件に加え、既存物件のバリューアップも行う。

主な製品・サービス5
賃貸マンション(ワコーレ・VITA等)
交通利便性や設備・機能性に優れた賃貸マンション。ペット対応やデザイナーズ仕様など独自性を打ち出す。
店舗・事務所
賃貸マンションに併設する店舗や事務所を賃貸。
パーキング
月極・時間貸駐車場を運営。
トランクルーム
家財道具などの一時保管スペースを提供。
多目的ホール(WADAホール)
ピアノ発表会や講演会などに利用できる多目的ホールを賃貸。

製品と技術

分譲マンション「ワコーレ」の中規模・デザイナーズ路線

主力の分譲マンションは全て「ワコーレ」ブランドで展開される。1棟の戸数は50戸前後の中規模が中心だが、最近は100戸以上の大型物件や他社との共同事業にも取り組む。特筆すべきは「デザイナーズ・マンション」への早期着手で、気鋭の建築デザイナーを起用し、街並みに調和する外観や先進的な間取りを追求する。安全・安心をベースに「機能性」「利便性」「快適性」を重視。自社販売部門を持たないため、企画・デザインの商品力で顧客に訴求する戦略である。2026年2月期には「ワコーレシティ西明石駅前」(89戸)、「ワコーレ明石大久保駅前」(84戸)などを発売した。

賃貸マンション5ブランドとバリューアップ方式

賃貸事業は5つのブランドで多様なニーズに対応する。「ワコーレ」シリーズは基本の賃貸マンション(1,125戸)。「VITA」はデザイン性・環境・機能性を重視した女性向け(508戸)。「ラ・ウェゾン」は最新設備・セキュリティを備えた高仕様物件(454戸)。「アイデアル・キューブ」は都心生活対応でペット可など(35戸)。「エキサイド」は駅徒歩5分以内の利便性重視(21戸)。また、既存賃貸物件を購入し改修する「バリューアップ方式」にも取り組み、建築コスト抑制と工期短縮を図る。2026年2月時点の入居率は97.93%と高い。

戸建て住宅と小型収益物件、新事業への多角化

分譲マンション以外の不動産販売として、戸建て住宅(2026年2月期は38戸)と小型収益物件・宅地等の販売を行う。戸建ては10戸程度の小規模開発で、マンションで培ったデザイン性を生かした街並みづくりを重視。2026年2月期にはその他不動産販売で16物件を売却し、2,680百万円の売上を計上した。さらに新規事業として系統用蓄電所(売電収入)や、自社物件購入者向けリフォーム・転売仲介などのノンアセットビジネスを開始。売電収入や保険代理店手数料などを含む「その他」セグメントの売上は229百万円に拡大した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

中堅不動産デベロッパー、関西地盤に強み

和田興産は関西圏を中心に戸建分譲・マンション開発・不動産仲介を展開する中堅デベロッパー。売上高は約400億円で、同業の大東建託(約1.8兆円)に比べ規模は小さいが、地元密着型の事業モデルで安定した収益基盤を有する。近年は戸建分譲の強化に加え、リフォーム事業や賃貸管理にも進出し、収益源の多様化を進めている。一方、大手との競争激化や建設コスト上昇が課題。robot homeやタスキホールディングスなど同規模の企業との差別化が求められる。

強み

  • 兵庫・大阪を中心に営業網を構築し、顧客基盤や土地情報で優位性を持つ。
  • 収益の柱である戸建分譲でブランド力があり、顧客からの信頼を得ている。
  • 仲介・リフォーム・賃貸管理などストック型事業にも進出し、安定収益を確保。
  • 過去の実績から安定したキャッシュフローを維持し、資本効率も良好。

課題

  • 関西圏への依存度が高く、地域経済の変動に影響を受けやすい。
  • 人件費・資材高騰が収益を圧迫し、利益率低下の懸念がある。
  • 大手デベロッパーと比べ資金力・ブランド力で劣り、競争が厳しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字が和田興産

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

神戸で不動産賃貸業として創業した1899年

和田興産の起源は1899年1月、神戸市兵庫区で不動産賃貸業を創業したことにある。その後、1966年12月に神戸市長田区で「和田興産有限会社」として法人設立。創業から約67年の間、個人事業として賃貸業を営んでいた時期を経て、法人組織に改めた。この間、神戸という港湾都市の成長とともに不動産需要を取り込んできた。創業から法人設立に至る過程は、同社の「共生」の企業理念にも通じる地域密着の原点である。

宅地開発と戸建販売に乗り出した1968年

1968年3月、宅地建物取引業免許を取得し、宅地開発及び分譲、木造戸建て住宅の販売並びに仲介業務を開始した。これにより、それまでの賃貸業中心から開発販売事業へと事業領域を拡大。1979年9月には「和田興産株式会社」に改組し、経営体制を強化した。この時期、神戸市のベッドタウン開発が進む中で、戸建て住宅の分譲に注力し、後のマンション事業展開の基盤となる土地仕入れや販売ノウハウを蓄積した。

自社ブランド「ワコーレ」で賃貸・分譲マンション事業へ

1985年12月、自社ブランド「ワコーレ」による賃貸マンション事業を開始。続いて1991年3月には分譲マンション事業を本格化した。このブランド統一により、同社の住宅商品の認知度が向上。1990年代のバブル崩壊後も神戸・阪神間の需要を捉え、供給を継続した。1996年6月には阪神・淡路大震災の復興事業として優良再開発建築物整備促進事業に参画し、地域社会への貢献と事業機会の両立を図った。

多ブランド展開と首都圏進出で成長路線に乗る2000年代

2000年代に入ると、賃貸マンションのブランドを細分化し、「エキサイド」(駅徒歩圏)、「VITA」(女性ターゲット)、「アイデアル・キューブ」(都心型)などを順次投入。2004年12月には日本証券協会からジャスダックへ株式上場を果たし、資金調達力を高めた。2005年3月には首都圏での分譲マンション販売を開始し、東京営業所を開設。関東圏向け新ブランド「ワコーベ」も発表するなど、積極的な拡大戦略をとった。

首都圏撤退と大阪・関西への回帰(2010年代)

首都圏事業は軌道に乗らず、2016年2月に東京営業所を閉鎖。関東での分譲販売から撤退した。一方、2010年には大阪証券取引所ジャスダックに上場(後に東証へ統合)、2011年11月には大阪営業所を開設し、2012年8月から大阪府下で分譲マンション販売を開始。地元神戸・阪神間に加え、大阪エリアへの事業拡大に軸足を移した。2013年7月には東証ジャスダックに上場し、2020年4月に東証第二部へ市場変更、2022年4月にスタンダード市場へ移行した。

足元の経営:首都圏撤退と大阪・関西への回帰(2010年代)

首都圏事業は軌道に乗らず、2016年2月に東京営業所を閉鎖。関東での分譲販売から撤退した。一方、2010年には大阪証券取引所ジャスダックに上場(後に東証へ統合)、2011年11月には大阪営業所を開設し、2012年8月から大阪府下で分譲マンション販売を開始。地元神戸・阪神間に加え、大阪エリアへの事業拡大に軸足を移した。2013年7月には東証ジャスダックに上場し、2020年4月に東証第二部へ市場変更、2022年4月にスタンダード市場へ移行した。

年表28件を開く

1890年代

  • 1899年1月創業神戸市兵庫区にて不動産賃貸業を創業

1960年代

  • 1966年12月創業神戸市長田区に和田興産有限会社を設立
  • 1968年3月宅地建物取引業免許登録、宅地開発及び分譲、木造戸建て住宅の販売並びに仲介業務を開始

1970年代

  • 1979年9月和田興産株式会社に改組

1980年代

  • 1985年12月自社ブランド「ワコーレ」にて賃貸マンション事業を開始

1990年代

  • 1991年3月自社ブランド「ワコーレ」にて分譲マンション事業を本格的に開始
  • 1996年6月震災復興のための優良再開発建築物整備促進事業に従事
  • 1996年8月神戸市特定優良賃貸住宅供給促進制度・民間管理法人として登録
  • 1999年4月「エキサイド」(駅徒歩数分圏の利便性の高い賃貸マンション)シリーズの営業を開始

2000年代

  • 2000年5月本社を神戸市長田区から神戸市中央区へ移転
  • 2000年5月「VITA」(主に女性をターゲットにした感性豊かな賃貸マンション)シリーズの営業開始
  • 2002年2月「アイデアル・キューブ」(都心型賃貸マンション)シリーズの営業開始
  • 2004年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場(2004年12月13日付日本証券業協会より移行)
  • 2005年3月首都圏での分譲マンション販売開始
  • 2005年6月東京都千代田区に東京営業所 開設
  • 2006年3月関東圏にて分譲マンションの新ブランド「ワコーベ」を発表
  • 2006年4月賃貸マンションの新ブランド「ラ・ウェゾン」を発表
  • 2009年4月東京営業所を東京都中央区に移転

2010年代

  • 2010年4月上場株式会社ジャスダック証券取引所と株式会社大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場
  • 2010年10月M&A株式会社大阪証券取引所の各市場(JASDAQ市場、ヘラクレス市場、NEO市場)の統合により、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行
  • 2011年11月大阪市西区に大阪営業所 開設
  • 2012年8月大阪府下で分譲マンション販売を開始
  • 2013年7月上場株式会社東京証券取引所と株式会社大阪証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2016年2月東京営業所を閉鎖
  • 2018年8月大阪営業所を大阪市北区に移転

2020年代

  • 2020年4月東京証券取引所第二部へ市場変更
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE目標値は明記なし(KPIとして定めている旨のみ)
  • D/Eレシオ目標値は明記なし(KPIとして定めている旨のみ)
  • 契約済未引渡戸数一定レベルへの引き上げ(具体的数値なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    地域密着型の住まいづくり

    神戸・明石・阪神間を中心に、利便性の高い好立地で分譲マンションを展開。一次取得者にも手が届く価格帯を徹底し、品質・環境・安全性に配慮した付加価値の高い住宅開発を進める。

  2. 02

    出口戦略の多様化と新規事業

    小型収益物件や高齢者向け住宅の開発・販売に積極的に取り組むほか、系統用蓄電所の開発や自社物件購入者向けリフォーム・転売仲介などのノンアセットビジネスにも進出し、収益機会を拡大する。

  3. 03

    戸建て事業の拡大

    用地仕入れに注力し、マンションより事業期間が短い戸建て事業の年間供給戸数を安定的に確保する。

  4. 04

    賃貸事業のパフォーマンス向上

    営業力強化と適切な物件管理で高稼働率を維持しつつ、機動的な物件入替えにより賃貸資産全体の収益性を高める。

  5. 05

    中期経営計画「経営基盤の強靭化」

    多様な人材が活躍・挑戦できる環境整備、コーポレートガバナンスの強化、調達手段の多様化と財務体質の健全化を進め、持続的成長と利益増大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で125人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は859万円で、9期前と比べて+26.4%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月112
2018年2月113
2019年2月117
2020年2月68043.29.0123
2021年2月68843.010.0122
2022年2月70940.610.0123
2023年2月83841.811.0124
2024年2月78842.111.0122
2025年2月80842.012.01234,309
2026年2月85942.712.01254,000

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.1%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
小計276億円
小計
ワコーレ海岸通I.C. 他34件 — 神戸市中央区8,070百万円
ラ・ウェゾン湊川公園 他20件 — 神戸市兵庫区5,571百万円
シティライフ本山 他13件 — 神戸市東灘区2,534百万円
小計2,472百万円
小計
ワコーレヴィータ月見山 他15件 — 神戸市須磨区2,031百万円
ワコーレ長田綜合ビル 他15件 — 神戸市長田区1,916百万円
小計1,557百万円
小計
ラ・ウェゾン西明石 他3件 — 兵庫県明石市1,277百万円
キャピトル尼崎駅前 他3件 — 兵庫県尼崎市1,150百万円
ほか26件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社四三二
    神戸市中央区
    議決権22.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は421億円営業利益50億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.0%、利益が-5.7%。

売上高
+5.0%
421億円
営業利益
-5.7%
50億円
純利益
-16.1%
26億円
営業利益率
11.9%
前期比 -1.3%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高460億円421億円
営業利益43億円50億円
純利益21億円26億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は111億円、営業利益は10億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+0.9%、営業利益は−23.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1461812.311
2024年2Q62711.34
2024年3Q1151513.09
2024年4Q652
2025年1Q1101311.87
2025年2Q9199.95
2025年4Q2003115.519
2026年2Q2222812.616
2026年4Q1992211.110
2027年1Q111109.06

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は254億円から421億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社東京証券取引所と株式会社大阪証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年2月254208
2014年2月3252011
2015年2月3012112
2016年2月2902112
2017年2月3142214
2018年2月3512416
2019年2月3932718
2020年2月4012418
2021年2月3981913
2022年2月4183223
2023年2月4273624
2024年2月3883826
2025年2月401534513.231
2026年2月421504011.926

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高421億円のうち、営業利益として残るのは50億円11.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は26億円、売上の6.2%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.2%325億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.9%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.9%50億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
22.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.3pt
11.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
6.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.1pt
7.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが−90億円、投資CFが−28億円で、差し引きのフリーCFは−118億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は103億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月369845101
2014年2月1−1920−18103
2015年2月−62−1365−7593
2016年2月−84−1762−10154
2017年2月19−3161686
2018年2月−27−2474−51109
2019年2月26−13−231399
2020年2月−49−2841−7763
2021年2月370−63794
2022年2月822−3184147
2023年2月22−11−661191
2024年2月−12−575−17150
2025年2月−19−2139−40148
2026年2月−90−2873−118103

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は1,131億円。このうち返さなくてよい自己資本が347億円で、自己資本比率は30.7%(業種中央値32.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月54114839327.4
2014年2月58315742626.9
2015年2月65716649125.3
2016年2月70917653324.8
2017年2月76218757524.6
2018年2月87621166524.0
2019年2月86322663726.1
2020年2月89624065626.8
2021年2月92324967426.9
2022年2月98326771627.1
2023年2月86128657533.2
2024年2月1,01230770530.3
2025年2月1,10732977729.8
2026年2月1,13134778430.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳単体ベース
現金及び預金
126億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
320億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
784億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
44
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り131社中12位あたり、逆に低いのはROE131社中97位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.8%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.9%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.7%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,317で、1年前と比べて-13.9%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,317-1.0%1ヶ月-3.5%1年-13.9%時価総額146億円
過去52週の値幅
安値¥1,220高値¥1,792

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.5倍
PER (会社予想)6.9倍
PBR0.41倍
配当利回り4.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末の1239円から上昇し、7月21日には1403円まで急伸しました。出来高は96800株と急増し、その後も1400円前後で推移しています。8月12日には1400円で、25日移動平均線(1388.76円)を上回っています。75日線(1309.29円)も上回り、中期的な上昇トレンドにあります。ただし、52週高値(1792円)からは約22%下落しており、年初来は-9.88%と弱含みです。RSIは52.83と中立圏で、大きな売買材料は見当たりません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

PERが5.85倍と業界平均14.44倍を大きく下回り、PBRは0.44倍と解散価値以下で、配当利回りは4.29%と高い。ROEは7.8%と一桁台だが、株価は純資産や収益に対して大幅に割安な水準にある。業界平均と比べてもバリュエーションは際立って低く、成長性は限定的ながら株主還元が手厚い。ただし、配当性向は30.1%と控えめで、将来の増配余地は限られる可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.5倍14.9倍
PER (予想)6.9倍
PBR0.41倍1.84倍
ROE7.8%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、不動産市況と、決算の業績変動。強気派は、PBR0.44倍と割安で、ROE7.8%と改善傾向にある点を評価。弱気派は、売上高の伸び悩みや、不動産市場の先行き不透明感を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 割安な株価

    PBR0.44倍と純資産に対して割安で、株主還元も高い。

  • 収益の安定

    売上高は400億円前後で推移し、大きなブレがない。

  • 高配当

    配当利回り4.29%と高く、インカムゲインを狙える。

  • 実績PER5.85倍の低さ決算発表後影響

    予想PER7.3倍でも低水準、営業利益50億円と純利益26億円の水準が続けば見直し余地

  • ROE7.8%とPBR0.4392倍の乖離継続影響

    ROE7.8%に対してPBR0.44倍は割安、資本効率が評価されれば修正

  • 売上高の3期連続増加通年影響

    売上高388→401→421億円と増加、販売物件の確保が進む

  • 配当利回り4.29%と株主還元次回株主総会影響

    配当利回り4.29%に加え、低PBR0.44倍で自己株式取得の余地

マイナスに働く材料7
  • 成長性の欠如

    売上高がほぼ横ばいで、成長が見込めない。

  • 不動産市場の不透明

    金利上昇や需要減で不動産市況が悪化するリスク。

  • 業績のブレ

    2026年2月期は純利益が減少予想で、変動が大きい。

  • 純利益と営業利益の減少通年影響

    営業利益53→50億円、純利益31→26億円と今期減益

  • 営業利益率11.88%への低下決算発表後影響

    営業利益率13.22%→11.88%と悪化、外注コスト増が圧迫

  • 金利上昇による不動産需要減金融政策次第影響

    低PER5.85倍は金利上昇リスクを未織り込み、営業利益50億円が下振れ

  • 地域密着型ビジネスの分散不足不定影響

    売上421億円の大半が特定地域とみられ、市況悪化で需給が脆い

次の決算で確かめる点
販売用不動産の売上
不動産販売の動向を確認し、業績の先行きを測る。
営業利益率
収益性の変化を監視するため。
有利子負債比率
財務の健全性と金利上昇リスクを評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+2.9%いまの株価に対する利回りは4.56%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
4.56%
いまの株価に対して
配当性向
30.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月2719.7
2018年2月3011.119.0
2019年2月326.719.3
2020年2月359.421.8
2021年2月350.030.6
2022年2月4014.319.0
2023年2月5025.023.3
2024年2月6020.025.2
2025年2月7016.724.6
2026年2月722.930.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ5,673人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.6%を占め、残る62.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他60.659.858.056.557.756.7
事業法人34.634.535.336.134.835.1
外国法人1.82.32.62.93.03.3
金融機関2.51.82.12.02.42.5
証券会社0.51.62.02.42.12.4
自己株式0.00.00.00.00.70.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社四三二22.52
02和田 憲昌13.41
03和田 剛直9.50
04大阪中小企業投資育成株式会社5.05
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.45
06柏木 修1.80
07株式会社建隆インベストメント1.66
08合資会社水谷商店1.53
09河野 貴輝1.13
10ワコーレ社員持株会1.07

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-13
    和田 憲昌
    新規の大量保有報告
    13.41%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+214%、1株純資産は14期で+114%。直近期のROEは7.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月761,4805.38.223.6
2014年2月1071,5697.06.318.8
2015年2月1181,6627.36.118.6
2016年2月1241,7587.25.121.0
2017年2月1371,8737.66.319.7
2018年2月1581,8988.05.519.0
2019年2月1662,0328.54.819.3
2020年2月1602,1607.74.721.8
2021年2月1142,2425.26.730.6
2022年2月2112,4029.13.719.0
2023年2月2152,5758.64.623.3
2024年2月2382,7628.95.325.2
2025年2月2853,0069.84.924.6
2026年2月2393,1697.87.430.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/2期の役員報酬は総額281百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
和田剛直代表取締役会長551,054,000
溝本俊哉代表取締役社長655,000
濱本聡専務取締役6155,000
黒川宏行取締役6533,200
大槻康成取締役616,700
早野勝久取締役6323,343
齋藤富雄取締役813,000
谷口時寛取締役71
大髙裕司取締役64
三木伸司取締役(常勤監査等委員)63
角南忠昭取締役(監査等委員)73
薗田統取締役(監査等委員)57
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
中務尚子取締役(監査等委員)61
増田得生取締役56

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7136532721631
監査等委員323238
取締役(社内)323238
取締役(社内)1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,342字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、主に兵庫県神戸市及び主要地域(明石市、芦屋市、西宮市、尼崎市、伊丹市、宝塚市、姫路市)エリア及び大阪府(大阪市、堺市、北摂エリア)において「ワコーレ」のブランド名により、分譲マンションの開発・企画・販売を主力とした不動産販売事業(セグメント別名称:分譲マンション販売、戸建て住宅販売及びその他不動産販売)並びに賃貸マンションを中心とした賃貸その他事業(セグメント別名称:不動産賃貸収入及びその他)を営んでおり、着実に事業エリアの拡大を図っております。 (1) 不動産販売事業 ① 分譲マンション販売 当社は、1991年3月より「ワコーレ」のブランド名により分譲マンション事業を展開しており、主に50戸前後の中規模マンションの開発を手掛け、神戸・明石地区(兵庫県神戸市、明石市周辺)及び阪神地区(兵庫県芦屋市、西宮市、尼崎市)並びに伊丹市、宝塚市、姫路市周辺を主要エリアとし分譲マンションを展開しております。また、大阪府(大阪市、堺市、北摂エリア)への進出も果たしており、着工ベースで2026年2月末日現在までに588棟、23,095戸(JV物件の戸数については、出資割合を乗じたのち小数点以下の端数を切り捨てた戸数を積算)を供給しております。 現在、神戸・明石・阪神間を中心とした地元地域に密着したマンション開発を行っており、100戸以上の大型プロジェクトや他社との共同プロジェクト及び事業エリアの拡大にも積極的に取り組み、収益の拡大を目指しております。 マンションの特徴は、安全・安心をベースに街並みに調和した「街の風物詩」としてのマンションを目指し、デザイナーズ・マンション(気鋭の建築デザイナーが設計したマンションを意味する用語として用いております。)の開発にいち早く取り組み、新しい機能や最新の住宅設備等の採用により、「機能性」「利便性」「快適性」を取り入れた「先進的な住まいづくり」に特化したマンション開発を行っております。 さらに「顧客の命と財産を守るマンションづくり」をモットーに品質重視のマンション開発を行っており、資産性及び安全性を重視しております。 また当社は、自社で販売部門を設置せず、販売をすべて外部に委託していることから「売れるマンションづくり」をキーワードに、企画及びデザイン等の商品力で顧客に訴求する戦略をとっております。 過去5事業年度における当社供給実績(着工ベース) 供給年度   2022年2月期   2023年2月期   2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 全供給棟数 (棟)   16   12   10   20   16 全供給戸数 (戸)   695   618   444   1,014   717 (内、神戸市における 供給戸数) (戸)   (146)   (204)   (379)   (381)   (338) (神戸市における供給率)   (21.1%)   (33.0%)   (85.4%)   (37.6%)   (47.1%) (注) 供給とは、分譲マンションを市場(一般消費者)に提供することをいい、当社は工事の着工時において数量を把握しております。なお、2026年2月末日までに588棟23,095戸(一棟卸マンション含む)を供給しております。(共同事業の戸数については、出資割合に応じ按分しており、小数点以下の端数は切り捨てております。) ② 戸建て住宅販売 主に神戸市・明石市をはじめ、阪神間も含めた当社の主要事業エリアにおいて、分譲マンションで培いました、デザイン性、企画力等、付加価値を重視するとともに、他社との差別化を図るため、10戸程度の小規模な開発であっても街並みづくりを基本としつつ、年間供給戸数の着実な積上げを目標に事業展開を進めております。 ③ その他不動産販売 主に小型収益物件や宅地等の販売を行っております。また、保有不動産の有効活用を推進していく過程において、販売によってその不動産の価値に増大が見込めるような場合には、保有不動産の販売も行っております。 (当事業年度における主な分譲マンションの発売物件) 名 称   所在地   戸数 ワコーレシティ西明石駅前    兵庫県明石市   89戸 ワコーレ明石大久保駅前    兵庫県明石市   84戸 ワコーレ王子公園ミュージアムロード    神戸市灘区   79戸 ワコーレ新長田ルミナゲート    神戸市長田区   70戸 ワコーレ加古川駅前    兵庫県加古川市   63戸 トモニアルシティ(※1)    大阪府堺市   43戸 ワコーレ西明石クオリアコート    兵庫県明石市   42戸 ワコーレ池田新町レジデンス    大阪府池田市   40戸 ワコーレ住吉グランフィールズ    神戸市東灘区   39戸 ワコーレ グラン明石フロント(※2)    兵庫県明石市   34戸 (※1)トモニアルシティは出資比率10%の共同事業による建替案件です。 (※2)ワコーレ グラン明石フロントは出資比率50%の共同事業による開発案件です。 (2) 賃貸その他事業 ① 不動産賃貸収入 当社は、神戸市及び阪神エリアを中心として、同エリアに暮らす人々のニーズに対応するため、主に駅より半径1km以内の交通利便性を重視した賃貸マンションの開発を行っております。 分譲マンション開発で培ったノウハウをもとに、設備、機能性を重視した賃貸マンションの開発を進めており、その特徴はペット対応型マンション、デザイナーズ・マンション等で独自性のある賃貸マンションを提供しております。 また、新築賃貸マンションに比べ建築コストの抑制と工期短縮等のメリットが見込めるバリューアップ方式(既存賃貸物件を購入し、改修工事を施し資産価値増大を図ること)による賃貸マンションの開発も行っており、不動産の再生と地域の環境改善に努めております。 主に住居(賃貸マンション等)、店舗、事務所、駐車場(月極・時間駐車)等を提供しており、住居、店舗等に関しては、「不動産賃貸収入」の柱として、2026年2月末日現在で107棟2,218戸(同日現在の入居率97.93%)を保有しております。 (賃貸マンション)   2026年2月28日現在 ワコーレシリーズ他   交通アクセスや日常生活の利便性を重視した賃貸マンションであります。   1,125戸 VITA(ヴィータ)シリーズ   デザイン性・環境・機能性・居住快適度などを重視した賃貸マンションであります。   508戸 I.C.(アイデアル・キューブ)シリーズ   都心生活対応型マンションであり、設備面(ペット対応等)を重視した賃貸マンションであります。   35戸 エキサイドシリーズ   交通アクセス(駅より半径500m以内)と機能性を重視した賃貸マンションであります。   21戸 ラ・ウェゾンシリーズ   賃貸マンションの新ブランド「ラ・ウェゾン」としてデザイン・機能・設備・セキュリティ等最新仕様の賃貸マンションであります。   454戸 (その他賃貸不動産) 店舗・事務所   店舗・事務所を賃貸しております。   117軒 パーキング   月極及び時間貸駐車場を賃貸しております。   337台 トランクルーム   家財道具などの一時保管のスペースを賃貸しております。   85ルーム 多目的ホール   本社2階のWADAホール(収容可能人員200名程度)を、ピアノ発表会、講演会などの催事場として賃貸しております。   1ホール ② その他 当社の事業に関連して附随的に発生する収入(売電収入、解約手付金収入、保険代理店手数料収入及び仲介手数料等)をその他の収入として計上しております。 売電収入は、系統用蓄電所による売電収入を、保険代理店手数料収入については、保険代理店として保険契約の締結に伴う代理店収入を、解約手付金収入については、分譲マンションの解約に伴う手付金放棄による収入等をそれぞれ計上しております。
経営方針・対処すべき課題2,754字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当事業年度末時点において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、自らを生かしながら他のあらゆるものを生かす生き方、すなわち、自分の生き方が、他の人の幸せにつながる「共生(ともいき)」を企業理念とし、お客様や株主の方々をはじめ、地域社会を含めた全てのステークホルダーとの「共生(ともいき)」を目指しております。 この企業理念を実現するための基本指針として、①事業環境の悪化や急変に対して迅速かつ的確に対応できる態勢構築 ②企業の安定性を確保すべく、常に先を見通した経営戦略の推進と事業ポートフォリオの構築を掲げ、将来の収益確保に向けた事業活動を展開しております。 さらに、組織体制の充実と組織力の結集を図り、行動指針(Wada-Way)を策定しております。①主体的に物事を捉え、自らが責任感を持って行動する「自主自律」②一人ひとりの個性を活かし、価値ある独創で地域を彩る「唯一無二」③スピード感を持った事業への取組みを促す「迅速果断」④チームワークとコミュニケーションを促す「相互信頼」 これら四つの指針のもと業務運営を進めていくことで、神戸市・明石市・阪神間を中心とした地域密着型の不動産業として事業活動を展開し、住まう方にとってのオンリーワン(かけがえのない)となる住まいづくりを目指してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社は経営の健全性・安全性を高めることや株主価値の持続的な向上を図るといった観点からKPIとしてROEとD/Eレシオを定めております。 また、上記指標に加えて、事業分野におきましては、竣工前の分譲マンションの販売契約を積み上げることが、将来の売上及び利益確保に繋がるとの認識から、期末時点での契約済未引渡戸数の一定レベルへの引き上げを経営上の目標としております。 (3)対処すべき課題と今後の方針 足下の事業環境につきましては、雇用・所得環境の改善などで、緩やかな回復基調が継続しておりますが、急激な物価上昇や金利政策など国内外の経済動向は引き続き注視すべき状況であります。 さらに、中長期的には、少子・高齢化の進展に伴う需要の減退、巨額の財政赤字に伴う税負担や社会保障への不安など、克服すべき課題が数多くあり、将来に向けた着実な施策の実行が求められている状況となっております。 当社が属する不動産業界につきましては、これまで政府の住宅取得支援策の継続や住宅ローン金利の低位安定等を背景に、住宅需要は底堅く推移しており、当社につきましても、主力の分譲マンション販売事業は、上記環境要因に加え、購入者ニーズに即した商品の提供により、概ね順調な販売を継続してまいりました。賃貸事業においても、住居系の賃貸物件を中心に高稼働率の維持によって安定的な収益を確保しております。しかしながら、足元では建築コストの高止まりによる販売価格への影響や日銀の金融政策による金利動向等が懸念される状況にあり、販売面における変化も予想されるなど早急に対処すべき課題も有しております。 このような環境のなか、当社としましては、長年に亘って築き上げてきた不動産業界のネットワークを有効活用し、適正価格での用地仕入れを進めることで、一次取得者をはじめ、多くのユーザーの方々に受け入れていただける価格帯での物件提供を徹底していくとともに、地元を中心とした設計事務所・建築会社と緊密な関係を保つことで、コストの適正化と品質の向上の両立にも努めてまいりたいと考えております。さらに、品質面の向上は当然のこと、環境面や利便性、安全性にも配慮した付加価値の高い住宅開発も進めていきたいと考えております。 また、優良な住宅地である神戸市・明石市・阪神間を主たる事業エリアとして、良質な”住まい”の提供を通じた『街づくり』を進めることを企業の使命とし、持続的な成長に向けた戦略を着実に実行してまいります。 そのための取り組みといたしまして、主力の分譲マンション販売事業においては、神戸・明石・阪神間を中心とした地域密着の有利性を活かしつつ、利便性に富んだ好立地による展開を基本としながら、周辺地域への事業エリア拡大に努めてまいります。また、長年に亘り安心・安全にお住まいいただけるよう「品質の強化」「サービスの向上」に努めるとともに、多様化する顧客のライフスタイルに沿った多彩なプランの提供を進め、事業環境が大きく変化するなかにあっても、近畿圏において確固たる地位を築いてまいります。 次に、住まいへのニーズに対する幅広い対応や、これまで培った用地仕入れのネットワーク等の活用の観点から、出口戦略の多様化といたしまして、小型収益物件や高齢者向け住宅施設の開発や販売にも積極的に取り組んでまいります。 戸建て事業におきましては、マンション事業に比べ、用地取得から引渡しまでの事業期間が短縮されることから、より一層用地仕入れに注力することで、年間供給戸数の安定的な確保を目指してまいります。 賃貸事業におきましては、当社全体の収益の安定性に寄与するため、営業力の強化や物件管理を適切に進めることで、稼働率の維持に努めつつ、機動的な物件の入れ替えも進めることにより、賃貸資産全般のパフォーマンス向上に努めてまいります。 また、新規事業として系統用蓄電所の開発やノンアセットビジネスへの取り組みとして当社物件購入者を対象としたリフォーム・転売仲介など事業領域の拡大も図り、さらなる収益機会の創造に向けた取り組みを進めてまいります。 さらに、当社は中期経営計画(2027年2月期~2029年2月期)のテーマを「経営基盤の強靭化」と定めております。多様な人材が活躍・挑戦できる環境を整備することで組織体制の強化を図るとともに、コーポレートガバナンス・コードに則して、株主の権利・平等性の確保、株主以外のステークホルダーとの適切な協働、適切な情報開示と透明性の確保、取締役会の実効性向上等を通じて、ガバナンスやリスクマネジメントにおける体制も強化してまいります。 財務面におきましては金融機関との良好な関係構築を基本とし、資金調達の安定化を図る観点から調達パイプの拡大に努めるとともに、調達手段の多様化にも取り組んでおります。また、財務体質の健全化と併せて調達コストの低減も目指してまいります。 以上のような戦略を推進していくことにより、持続的な成長と利益の増大を図りつつ、地域に根ざした不動産業として当地のリーディング・カンパニーを目指して鋭意努力を重ね、全てのステークホルダーの期待に応えるべく、邁進していく所存であります。
事業等のリスク3,743字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには、次のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末時点において当社が判断したものであり、すべてのリスクを網羅するものではありませんので、ご留意下さい。 (1) 経営成績及び財政状態について ①売上高等の変動及び四半期業績 当社の主要事業である不動産販売事業における分譲マンション販売は、マンションの竣工後、購入者へ引渡しが行われる際に売上高が計上されますが、景気動向、金利動向、新規供給物件動向、不動産販売価格動向、住宅税制等の影響を受けやすく、景気見通しの悪化や大幅な金利の上昇、供給過剰による販売価格の下落、あるいは住宅税制等の変更・改廃等の諸情勢の変化によって、新築マンション購買者の購入意欲が減退した場合には、売上高の計上時期が遅延し当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、マンションの竣工は、主に用地の取得時期・開発開始時期・開発期間などによって決定されるため、期によっては引渡し時期が特定の時期に集中し、結果として四半期ごとの業績に偏向が生じる場合があります。 (最近2事業年度における四半期ごとの売上高の推移) 区分   前事業年度(2025年2月期) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   合計 売上高   (百万円)   10,981   9,168   13,596   6,384   40,130 構成比   (%)   27.36   22.85   33.88   15.91   100.0 区分   当事業年度(2026年2月期) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   合計 売上高   (百万円)   12,313   9,869   15,407   4,554   42,144 構成比   (%)   29.22   23.42   36.56   10.80   100.0 ②資金調達及び有利子負債への依存度等について 当社は、分譲マンションの開発用地の取得資金、賃貸不動産の購入及び建設資金を主に金融機関からの借入金により調達しておりますが、特定の金融機関に依存することなく個別物件ごとに金融機関に融資を打診し、融資の了解を得たあとに物件開発を進行させております。ただし、資金調達に障害が生じた場合には、事業展開の妨げになるなど当社の業績に影響を及ぼす可能性があり、2018年2月13日払込の公募増資による1,023百万円の事業用資金を調達するほか、大型プロジェクトに対応したコミット型シンジケートローンの取り組みなど、直接金融も含めた調達方法の多様化に取り組んでおります。 なお、総資産額に対する有利子負債への依存度は、2025年2月期は51.8%、2026年2月期は57.9%の水準にあり、現行の金利水準が変動した場合には、当社の事業利益が圧迫され業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、金融機関からの借入金の一部には財務制限条項が付されており、当事業年度末時点の当該借入残高は16,057百万円となっております。財務制限条項に抵触することとなった場合には、期限の利益を喪失することとなり、当社の資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。 (2) 関係法令等について ①法的規制等について 当社の属する不動産業界は、わが国政府の継続的な住宅支援策等で底堅く推移しているなか「国土利用計画法」「宅地建物取引業法」「建築基準法」「都市計画法」「住宅品質確保促進法」「建築物省エネ法」等により法的規制を受けております。これらの金融面を含む住宅政策の変更、規制の改廃がある場合や新たな法的規制が設けられる場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社は不動産業者として「宅地建物取引業法第3条第1項及び第6条」に基づき宅地建物取引業者の免許証(免許証番号 国土交通大臣(5)第7158号、有効期間 2025年11月17日から2030年11月16日まで)の交付を受け、主に不動産販売の事業を行っておりますが、「宅地建物取引業法第3条及び第5条」にて免許条件及び「宅地建物取引業法第66条及び第67条」にて取消事由が定められており、これに該当した場合は免許の取消が命じられます。現在免許の取消に該当する事由は発生しておりませんが、今後、何らかの事由により免許の取消事由が発生した場合、または有効期間の更新ができなかった場合等には、当社の業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、分譲マンション購入者、賃貸マンション入居者等多くの顧客に関する個人情報を保有しており、今後においてもその情報量の増加が予想されます。これらの個人情報を適切に保護するため「個人情報の保護に関する法律」を遵守するとともに、個人情報取扱基本方針、個人情報取扱規程を制定するなど社内の情報管理体制の整備と管理の徹底を図っております。しかしながら不測の事態により当社が保有する個人情報が大量に外部へ流出した場合には、当社への信用の低下や損害賠償請求による費用の発生等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②会計基準等について 固定資産の減損に係る会計基準は、2007年2月から適用しており、企業が保有する固定資産に減損の兆候(営業から生じる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスとなる場合、資産が遊休状態となった場合、市場価格が著しく下落した場合等)が見られる場合、固定資産から生じる将来キャッシュ・フローの合計額が帳簿価額を下回った場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減損処理をするものであります。 棚卸資産の評価に関する会計基準は、2009年2月から適用しており、期末に保有している棚卸資産について、時価(正味売却価額)が取得原価よりも下落している場合には、その差額について売上原価に費用処理するものであります。 今後において減損の兆候に該当する固定資産が発生した場合や、景気変動及び不動産市況の悪化等により、時価(正味売却価額)が取得原価よりも下落する棚卸資産が発生した場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③その他環境規制等 当社保有の一部の建物について、アスベストを含む吹き付け材が使用されており、当社が実施した第三者機関による調査の結果、大気汚染防止法他関係法令等の法定基準内で安定した状態にあることを確認しておりますが、今後経年劣化等により法定基準を満たさなくなった場合には、除去又は封じ込め等の費用が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また当社の主力である分譲事業では、事業用用地を取得する際、土壌汚染や地中埋設物等について可能な限り調査を行い、売買契約書で売主の契約不適合責任を明確にしておりますが、取得後土壌汚染による契約不適合等が発覚することがあり、建物建設の際には、関係する法律や自治体の条例等を検討のうえ、環境や景観に十分に配慮し周辺住民への事前説明会等で理解を得られるように努めております。また、それにより騒音や振動問題、日照問題等、周辺環境に与える諸問題等が発生し、事業計画が変更となることがあり、いづれも当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他事業活動について ①競合等の影響について 当社は、神戸・明石地区(兵庫県神戸市、明石市周辺)、阪神地区(兵庫県芦屋市、西宮市、尼崎市)、兵庫県伊丹市、宝塚市、姫路市周辺及び大阪府(大阪市、堺市、北摂エリア)を主要エリアとして分譲マンションの販売を行っておりますが、当該エリアは住宅購入者の人気が高い地域であるため、競合他社も多くその参入状況によっては競争が激しくなる可能性があり、それによる用地の仕入力及びマンションの販売力の低下並びに価格の変動等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②外注先・委託先等について 当社は、分譲マンション及び賃貸マンションの開発における設計事務等を建築設計事務所へ外注しているほか、建物建築については建築会社へ外注しております。また、分譲物件の販売については専門の住宅販売会社に委託しております。 現在、各社とは、継続的かつ安定的な取引関係にあり、今後もその関係に急激な変化はないと考えておりますが、設計についてはその専門性からくる寡占性、建物建築にあたっては異材の使用等、販売に際しては資料改竄等による顧客のオーバーローン等、業務水準や品質等が低下した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③その他 地震・風水害等の自然災害及び事故・火災等の人的災害等が発生した場合、感染症等によるパンデミックにより人の往来が著しく制限された場合や地政学リスクの高まりによる想定外の原材料の高騰・不足が発生した場合には、当社事業計画の進捗が未達となることがあり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,822字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、設備投資の拡大や雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調で推移しました。一方、地政学リスクの拡大などを背景とした資源価格の高騰や物価の上昇は個人消費の回復を妨げる可能性があり、依然として先行き不透明な状況が継続しております。 不動産業界におきましては、住宅ローン金利は上昇するも、政府による住宅取得支援策の継続もあり、実需層からの需要は底堅さを保っております。一方、建築コストの高止まりによる販売価格への影響や政策金利の段階的な引き上げによる影響が引き続き懸念される状況であります。 こうした事業環境のなか、当社は新たな用地取得や販売契約の獲得を目指し営業活動に取り組んでまいりました。 その結果、当事業年度における売上高は42,144百万円(前期比105.0%)、営業利益は4,988百万円(同94.4%)、経常利益は3,982百万円(同88.4%)、当期純利益は2,623百万円(同84.0%)となりました。 当事業年度末における財政状態は、次期以降の事業用地取得や建築進捗等による棚卸資産の増加4,443百万円等を主因として総資産は前期比2,421百万円増加した113,076百万円となり、純資産は、利益処分に伴う利益配当金870百万円、当期純利益2,623百万円の計上等で前期比1,791百万円増加した34,721百万円となりました。これにより自己資本比率は前事業年度に比べ0.9ポイント増加し30.7%となっております。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 セグメントの名称   売上金額(百万円)   構成比(%)   前期比(%) 分譲マンション販売   34,175   81.1   111.6 戸建て住宅販売   1,763   4.2   95.3 その他不動産販売   2,680   6.4   62.3 不動産賃貸収入   3,295   7.8   100.4 その他   229   0.5   278.3 合計   42,144   100.0   105.0 (分譲マンション販売) 主力の分譲マンション販売におきましては、開発基盤となる用地価格や建築コストが上昇しているものの、住まいに利便性を求める傾向が強まっていることから、分譲マンション市場は比較的堅調に推移しており、当社としましては、新規発売物件を中心に契約獲得に向けた販売活動及び引渡計画の推進に注力してまいりました。 その結果、当事業年度における発売戸数は、神戸・明石・阪神間を中心に、21棟840戸(前期比114.0%)を発売するとともに、契約については、656戸(同102.7%)、40,210百万円(同112.4%)を契約し、それにより期末時点の契約済未引渡戸数は733戸(同106.7%)となり、当該残高を44,786百万円(同115.6%)としております。また、ワコーレシティ西宮等15棟が当事業年度に竣工したことにより、引渡戸数については610戸(同95.0%)となり、売上高は34,175百万円(同111.6%)、セグメント利益は4,386百万円(同100.2%)となりました。 (戸建て住宅販売) 戸建て住宅販売におきましては、新規発売物件を中心に契約獲得に向けた販売活動に注力してまいりましたが、やや軟調に推移しました。その結果、当事業年度における戸建て住宅は38戸の引渡しにより、売上高は1,763百万円(前期比95.3%)、セグメント利益は65百万円(同49.0%)となりました。 (その他不動産販売) その他不動産販売におきましては、賃貸マンション等16物件を販売し、売上高は2,680百万円(前期比62.3%)、セグメント利益は518百万円(同56.9%)となりました。 (不動産賃貸収入) 不動産賃貸収入におきましては、当社が主力としております住居系は比較的安定した賃料水準を維持しており、入居率向上に努めると同時に、最適な賃貸不動産のポートフォリオ構築のため、新規物件の取得など賃貸収入の安定的な確保を目指してまいりました。 その結果、当事業年度の不動産賃貸収入は3,295百万円(前期比100.4%)、セグメント利益は1,045百万円(同101.1%)となりました。 (その他) 当事業年度におけるその他の売上高は、売電収入、解約手付金収入、保険代理店手数料収入及び仲介手数料等で229百万円(前期比278.3%)、セグメント利益は165百万円(同236.8%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ4,537百万円減少し、10,295百万円となりました。 イ. 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果減少した資金は、9,016百万円(前期は1,939百万円の減少)となりました。 主な要因は、税引前当期純利益の計上3,847百万円等による資金の増加に対し、建築代金支払等による仕入債務の減少5,220百万円、翌期以降の事業用地取得等による棚卸資産の増加4,443百万円、前受金の減少2,447百万円等による資金の減少によるものであります。 ロ. 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果減少した資金は、2,792百万円(前期は2,094百万円の減少)となりました。 主な要因は、系統用蓄電所及び賃貸物件取得などの設備投資2,873百万円等による資金の減少によるものであります。 ハ. 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果増加した資金は、7,271百万円(前期は3,896百万円の増加)となりました。 主な要因は、分譲マンション等の引渡完了に伴う長期借入金の返済による減少15,811百万円等の資金の減少に対し、分譲マンション用地購入等の資金調達による長期借入金の増加20,962百万円、運転資金借入による短期借入金の増加3,045百万円等による資金の増加によるものであります。 ③ 販売及び契約の状況 a. 販売実績 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 物件名又は内容   戸数 (戸)   金額 (千円)   構成比 (%)   前年同期比(%) 分譲マンション販売   ワコーレシティ西宮   96   4,834,969   -   - ワコーレ神戸みなと元町   80   4,485,431   -   - ワコーレThe神戸フロント   61   3,487,974   -   - ワコーレ神戸トアプレミアム   53   3,292,608   -   - ワコーレ北花田レジデンス   54   2,444,272   -   - その他   266   15,630,085   -   - 小 計   610   34,175,341   81.1   111.6 戸建て住宅販売   戸建て住宅   38   1,763,554   -   - 小 計   38   1,763,554   4.2   95.3 その他不動産販売   賃貸マンションの販売   188   2,680,830   -   - 小 計   188   2,680,830   6.4   62.3 不動産賃貸収入   賃貸マンション等の賃貸収入   -   3,295,562   -   - 小 計   -   3,295,562   7.8   100.4 その他   その他の収入   -   229,451   -   - 小 計   -   229,451   0.5   278.3 合 計   836   42,144,739   100.0   105.0 (注) 1.分譲マンション販売の金額には、住戸売上のほかに分譲駐車場の金額が含まれております。 2.その他不動産販売の戸数は、一棟売却の賃貸マンションの戸数を記載しており、土地売りについては含めておりません。 3.不動産賃貸収入及びその他には、販売住戸が含まれていないため、戸数表示はしておりません。 4.共同事業の戸数及び金額は、出資割合によりそれぞれ計算(小数点以下切捨て)しております。 b. 契約実績 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 期中契約高   契約済未引渡残高 戸数 (戸)   金額 (千円)   前年同期比 (%)   戸数 (戸)   金額 (千円)   前年同期比 (%) 分譲マンション販売   656   40,210,015   112.4   733   44,786,754   115.6 戸建て住宅販売   37   1,720,374   101.3   1   49,730   53.5 その他不動産販売   376   5,971,522   127.0   206   4,433,272   388.0 合計   1,069   47,901,912   113.5   940   49,269,756   123.2 (注)1.分譲マンション販売の金額には、住戸売上のほかに分譲駐車場の金額が含まれております。 2.その他不動産販売の戸数は、一棟売却の賃貸マンションの戸数を記載しており、土地売りについては 含めておりません。 3.共同事業の戸数及び金額については、出資割合によりそれぞれ計算(小数点以下切捨て)しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、本項に記載した予想、見込み、見通し、方針、所存等の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社が判断したものであり、将来に関する事項には不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来的に生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意下さい。 ① 財政状態の分析 貸借対照表の前事業年度末残高と当事業年度末残高との比較数値は以下のとおりであります。 <要約貸借対照表> 区 分   前事業年度   当事業年度   増減額(百万円) 2025年2月   2026年2月 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) (資産の部) 流動資産 計   79,771   72.1   79,850   70.6   78 有形固定資産 計   28,563   25.8   30,990   27.4   2,427 無形固定資産 計   689   0.6   611   0.5   △77 投資その他の資産 計   1,630   1.5   1,623   1.4   △7 固定資産 合計   30,883   27.9   33,226   29.4   2,342 資産 合計   110,655   100.0   113,076   100.0   2,421 (負債・純資産の部) 流動負債 計   38,671   34.9   31,998   28.3   △6,672 固定負債 計   39,054   35.3   46,356   41.0   7,301 負債 合計   77,726   70.2   78,355   69.3   629 株主資本 計   32,896   29.7   34,651   30.6   1,755 評価・換算差額等 計   33   0.0   69   0.1   36 純資産 合計   32,929   29.8   34,721   30.7   1,791 負債・純資産 合計   110,655   100.0   113,076   100.0   2,421 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は、79,850百万円となり、前事業年度末と比較して78百万円増加しました。 主な要因は、翌期以降事業用地取得等による棚卸資産の増加4,443百万円等によるものであります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は、33,226百万円となり、前事業年度末と比較して2,342百万円増加しました。 主な要因は、系統用蓄電所および事業用賃貸不動産の竣工等による有形固定資産の増加2,427百万円等によるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は、31,998百万円となり、前事業年度末と比較して6,672百万円減少しました。 主な要因は、短期借入金の増加3,045百万円、買掛金等仕入債務の減少5,220百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少2,114百万円、前受金の減少2,447百万円等によるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は、46,356百万円となり、前事業年度末と比較して7,301百万円増加しました。 主な要因は、翌期以降の事業資金調達による長期借入金の増加7,264百万円等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は、34,721百万円となり、前事業年度末と比較して1,791百万円増加しました。 主な要因は、利益処分に伴う利益配当金870百万円、当期純利益2,623百万円の計上等によるものであります。 ② 経営成績の分析 損益計算書の前事業年度と当事業年度との比較数値は、以下のとおりであります。 <要約損益計算書> 区 分   前事業年度   当事業年度   前期比(%) 2025年2月   2026年2月 金額(百万円)   売上比(%)   金額(百万円)   売上比(%) 売上高   40,130   100.0   42,144   100.0   105.0 売上原価   30,374   75.7   32,581   77.3   107.3 売上総利益   9,756   24.3   9,563   22.7   98.0 販売費及び一般管理費   4,470   11.1   4,575   10.9   102.3 営業利益   5,285   13.2   4,988   11.8   94.4 営業外収益   123   0.3   75   0.2   61.0 営業外費用   906   2.3   1,081   2.6   119.3 経常利益   4,502   11.2   3,982   9.4   88.4 特別利益   0   0.0   61   0.1    - 特別損失   7   0.0   196   0.5   - 税引前当期純利益   4,495   11.2   3,847   9.1   85.6 法人税等   1,372   3.4   1,223   2.9   89.1 当期純利益   3,122   7.8   2,623   6.2   84.0 当事業年度の経営成績は、前事業年度に比べ増収減益となっており、項目別の主な要因については、次のとおりであります。 売上高の主な増収要因については、分譲マンション販売セグメントで戸当り販売価格の上昇に伴うことによります。 営業利益については、売上原価増による採算性悪化で、経常利益についてはこれに加え支払利息増加等により減益となり、当期純利益は、2,623百万円と前期比498百万円の減益となりました。 ③ キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フロー計算書の前事業年度と当事業年度との比較数値は、以下のとおりであります。 <要約キャッシュ・フロー計算書>                                                (単位:百万円) 区 分   前事業年度   当事業年度   増減額 2025年2月   2026年2月 Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー 税引前当期純利益   4,495   3,847   △647 減価償却費   731   843   111 引当金の増減額(△は減少)   △63   211   274 有形固定資産売却損益(△は益)   △0   △61   △61 有形固定資産除却損   0   -   △0 棚卸資産の増減額(△は増加)   △8,245   △4,443   3,802 仕入債務の増減額(△は減少)   1,186   △5,220   △6,407 前受金の増減額(△は減少)   1,115   △2,447   △3,562 法人税等の支払額   △1,383   △1,411   △27 その他   223   △334   △557 営業活動によるキャッシュ・フロー   △1,939   △9,016   △7,076 Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産の取得による支出   △2,045   △2,873   △828 有形固定資産の売却による収入   0   121   121 その他   △49   △39   9 投資活動によるキャッシュ・フロー   △2,094   △2,792   △697 Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入金の純増減額(△は減少)   △960   3,045   4,006 長期借入れによる収入   22,732   20,962   △1,770 長期借入金の返済による支出   △16,949   △15,811   1,137 その他   △926   △925   1 財務活動によるキャッシュ・フロー   3,896   7,271   3,374 Ⅳ 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   △137   △4,537   △4,399 Ⅴ 現金及び現金同等物の期首残高   14,970   14,832   △137 Ⅵ 現金及び現金同等物の期末残高   14,832   10,295   △4,537 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果減少した資金は、9,016百万円(前期は1,939百万円の減少)となりました。 主な要因は、税引前当期純利益の計上3,847百万円等による資金の増加に対し、建築代金支払等による仕入債務の減少5,220百万円、翌期以降の事業用地取得等による棚卸資産の増加4,443百万円、前受金の減少2,447百万円等による資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は、2,792百万円(前期は2,094百万円の減少)となりました。 主な要因は、系統用蓄電所及び賃貸物件取得などの設備投資2,873百万円等による資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果増加した資金は、7,271百万円(前期は3,896百万円の増加)となりました。 主な要因は、分譲マンション等の引渡完了に伴う長期借入金の返済による減少15,811百万円等の資金の減少に対し、分譲マンション用地購入等の資金調達による長期借入金の増加20,962百万円、運転資金借入による短期借入金の増加3,045百万円等による資金の増加によるものであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性について 当社の事業活動における主な資金需要は、分譲マンションの開発用地の取得資金、賃貸不動産の購入及び建設資金であります。資金需要に対しては、主に金融機関からの借入金により調達しており、特定の金融機関に依存することなく個別の案件毎に調達を行うことにより、安定的な資金の確保に努めております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況」「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「(2)目標とする経営指標」に記載の通りであります。なお、ROEについては、最低限維持すべき水準を8%としておりますが、当事業年度では7.8%となっております。引き続きROE8%維持を目標として事業を展開してまいります。また、D/Eレシオについては2倍以内を堅持することを目標としており2026年2月期では1.89倍となっております。さらに分譲マンションの契約済未引渡戸数は「第2 事業の状況」「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「販売及び契約の状況 b. 契約実績」に記載の通りであります。 ⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。作成にあたり経営者は、資産及び負債や収益及び費用等の額に不確実性がある場合、作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出するため見積り及び仮定を用いており、主な見積り項目は、「第5[経理の状況]の財務諸表注記 重要な会計上の見積り」に記載しております。

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開示資料

出典

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