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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

メンタルヘルステクノロジーズ

9218 · Growth · サービス業

産業医クラウドと医療人材派遣で働く人の健康を支える。メンタルヘルスケアとタスクシフトを両軸に事業展開。

概要

メンタルヘルステクノロジーズは、2011年創業の産業保健関連サービス企業である。主事業は「メンタルヘルスソリューション事業」と「メディカルワークシフト事業」の2本柱で、2025年12月期の連結売上高は64億円、従業員数は140名。産業医の役務提供とクラウドサービス「ELPIS」を組み合わせた「産業医クラウド」を中核に、医療機関向け人材派遣、医学会向け電子書籍、医師紹介なども手掛ける。2022年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

産業医クラウドが主力のメンタルヘルスソリューション事業

同事業は連結売上高の47.4%を占める主力セグメントである。産業医や保健師による役務提供サービスと、クラウド型のメンタルヘルスケアサービス「ELPIS」をパッケージ化した「産業医クラウド」を提供する。ELPISはカウンセリング、マネジメント、リスククラウドの3サービスで構成され、月額課金制で収益を得る。顧客企業は50名以上の事業場に産業医選任が義務付けられており、法令対応ニーズを捉えて成長してきた。2025年12月期のセグメント売上高は30.5億円、セグメント利益は8.9億円である。

医療機関向け人材サービスで急成長するメディカルワークシフト事業

同事業は連結売上高の50.8%を占め、メンタルヘルスソリューション事業と並ぶ中核事業である。2024年2月に子会社化した株式会社タスクフォースが担い、主に大規模急性期病院向けに看護補助者や医療事務の人材派遣サービスを提供する。2024年4月の医師の時間外労働上限規制導入により、医療現場のタスクシフト需要が高まり、同事業の売上は2025年12月期に32.7億円に達した。セグメント利益は2.7億円で、人材確保のための投資が利益率に影響している。

3事業を支えるグループ体制とシナジー戦略

当社グループは、当社および子会社5社(Avenir、タスクフォース、ヘルスケアDX、明照会労働衛生コンサルタント、みらい産業医)で構成される。メンタルヘルスソリューション事業では、Avenir、明照会、みらい産業医が役務提供を担当し、当社がELPISの開発を行う。メディカルワークシフト事業はタスクフォース、その他事業(メディカルキャリア支援・デジタルマーケティング)は当社とAvenirが担う。グループ内では、医学会向けサービスで蓄積した医師ネットワークを活用したクロスセルや、地方の産業医候補情報を生かした営業連携など、シナジー創出を進めている。

業界の中での役割は企業の健康管理と医療機関の労働力確保を支援する専門サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
64億円
営業利益
6億円
営業利益率
9.4%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
メディカル ワークシフト 事業33億円50.8%3億円9.1%
メンタルヘルスソリューション事業31億円47.7%9億円29.0%
その他1億円1.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業(労働安全衛生)主力

産業医や保健師によるサービスとクラウドサービスを組み合わせた「産業医クラウド」を企業向けに提供しています。法令で義務化された産業医選任やストレスチェックを、コストを抑えつつ質の高い形で実現することを支援しています。

主な製品・サービス2
役務提供サービス
産業医・保健師による健康診断・面談・職場巡視などのサービス。付随する事務手続の代行も含む。
メンタルヘルスケアサービス「ELPIS」
カウンセリング、動画コンテンツ、ストレスチェックの管理などのクラウドサービス。月額課金で提供。

02医療機関主力

大規模急性期病院を中心に、看護補助者などの医療人材派遣サービスを提供しています。医師の時間外労働規制に伴うタスクシフトの需要に対応し、看護師の負担軽減と医療の質向上に貢献しています。また、医療機関の運営をBPO(人事・総務・経理など)で支援しています。

主な製品・サービス2
看護補助者派遣
看護師のタスクシフトの受け皿となる人材を派遣し、患者ケア支援や環境整備などを行う。
医療機関BPO
医療機関の診察以外の業務(人事、総務、経理、マーケティング等)を代行支援する。

03医師・医療機関(人材紹介)副次

子会社Avenirが行う有料職業紹介事業であり、医療機関への医師紹介を行っています。常勤・非常勤医師の採用を支援し、入職時に紹介料を得る仕組みです。

主な製品・サービス1
医師紹介サービス
医療機関の求人に応じた医師を紹介する。常勤は入職時に、非常勤は勤務実績に応じて紹介料が発生。

04医学会・一般企業(Webマーケティング)副次

医学会向け電子書籍システムの保守運用や、Webサイト制作、デジタルマーケティング支援サービスを提供しています。医学会アプリの開発なども手がけており、他企業のWeb集客を支援しています。

主な製品・サービス2
医学会向けサービス
医学会専門電子書籍「KaLib」や「日医Lib」の保守運用、医学会向けアプリ・サイト構築。
Webマーケティング支援
Webサイト制作、保守代行、デジタル広告運用、コンサルティングなど。

製品と技術

産業医クラウド:役務とクラウドを統合したメンタルヘルスソリューション

「産業医クラウド」は、メンタルヘルスソリューション事業の中核製品である。産業医しか実施できない法定業務(面談指導、作業環境評価など)は嘱託産業医が担い、保健師やスタッフが代替可能な業務は自社グループで代行。さらにクラウドサービス「ELPIS」でカウンセリング、マネジメントコンテンツ配信、ストレスチェック・健康診断データ管理を提供する。これにより、企業は従来よりも低コストで従業員の健康管理体制を構築できる。料金は月額顧問料とELPISの利用数に応じた課金で、ストック型収益が特徴である。

ELPIS:3つのモジュールで構成されるクラウド型メンタルヘルスケア

ELPISは当社が開発したメンタルヘルスケアクラウドサービスで、カウンセリング、マネジメント、リスククラウドの3本柱からなる。カウンセリングサービスはメールやオンラインで従業員の相談を受け付ける。マネジメントサービスは、ヘルスリテラシー向上のための動画配信、WEBセミナー、eラーニングを提供する。リスククラウドサービスは、労働安全衛生法に基づく心理的負担検査ツールや定期健康診断データ管理をクラウド上で実現する。これらの機能により、産業医の役務提供だけではカバーしきれない予防・教育領域を補完し、従業員の健康管理を総合的に支援する。

医学会向け電子書籍「KaLib」とデジタルマーケティング支援

その他事業のデジタルマーケティング部門では、創業時からの製品である医学会向け電子書籍「KaLib」を提供する。杏林舍との提携により広告枠販売も行い、日本医師会の「日医Lib」のシステム保守も受託。さらに医学会向けアプリ開発やサイト構築も手掛ける。一般企業向けにはWebサイト制作、保守代行、運用型広告などのデジタルマーケティング支援を提供。これらのサービスで蓄積した医師データベースとWebマーケティングノウハウは、グループ全体のリード獲得に活用され、メンタルヘルス事業とのシナジーを生み出している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

メンタルヘルス領域で急成長、ニッチ市場で存在感

メンタルヘルステクノロジーズは、メンタルヘルスケアに特化したサービスを提供する。売上高は26億円から64億円と急拡大し、市場での存在感を高めている。同業のジンジブやイシンなどの人材派遣企業とは異なり、専門性の高い分野で差別化を図る。営業利益率は1.96%から9.38%へ大幅改善し、収益基盤が強化された。企業の従業員支援ニーズ増加に伴い、成長余地は大きいが、競合の参入も想定され、品質とブランド力の維持が重要となる。

強み

  • メンタルヘルスに特化し、企業向けEAPや予防プログラムを提供。他社との差別化が明確。
  • メンタルヘルス需要の高まりで、市場は拡大しており、同社の売上は倍増以上。
  • 営業利益率が大幅に上昇し、マネジメント体制の強化が見られる。
  • 大手企業を中心に導入実績を積み上げ、リピート率が高い。

課題

  • ニッチ市場に後発参入が相次ぎ、価格や品質での戦いが予想される。
  • 専門性の高い人材に依存しており、採用・育成が成長のボトルネックに。
  • 個別対応が中心で、規模拡大に伴うサービス品質維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がメンタルヘルステクノロジーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1415AGMO TECHホールディングス83億円3.9倍
25871SOLIZE Holdings83億円29.6倍
39160オンザページ82億円11.7倍
48769アドバンテッジリスクマネジメント82億円11.5倍
59704アゴーラ ホスピタリティー グループ82億円8.2倍
69218メンタルヘルステクノロジーズ81億円34.6倍
77368表示灯81億円10.0倍
84317レイ80億円5.7倍
99558ジャパニアス80億円11.6倍
106059ウチヤマホールディングス78億円23.7倍
112391プラネット78億円18.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

ITソリューション企業として創業し医学会向け電子書籍で基盤を築いた2011〜2014年

2011年3月、東京都千代田区に株式会社Miew(現メンタルヘルステクノロジーズ)を創業。当初はITソリューション事業(後のデジタルマーケティング事業)を主軸とし、同年7月には医学会向け電子書籍「KaLib」をリリースした。2013年には株式会社杏林舍と「KaLib」広告枠の販売代理店契約を締結し、医療業界との接点を深めた。2014年1月にはクリニック向けITサービスの共同展開を目的にキズケアネット株式会社の株式76.47%を取得し子会社化、社名をMiew System Service株式会社(現Avenir)に変更。この買収が後のメンタルヘルス事業への布石となる。

メンタルヘルス事業への本格参入と社名変更に至った2016〜2018年

2016年2月、メンタルヘルスソリューション事業の開始に伴い、子会社のMiew System Serviceを株式会社Avenirに社名変更。同年4月にはAvenirで医師のキャリア支援事業(メディカルキャリア支援)を開始し、5月には産業医紹介センターをリリースした。2017年1月にはAvenirの全株式を取得し完全子会社化。同年3月から医師向けマーケティングを開始し、事業の連携を強化した。2018年8月、株式会社Miewから現在の株式会社メンタルヘルステクノロジーズに社名変更。これにより、メンタルヘルス領域に特化した企業としてのアイデンティティを確立した。

上場と中期経営計画策定で成長軌道に乗った2022〜2023年

2022年3月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。同年4月の市場区分見直しによりグロース市場に移行した。上場後は積極的な投資を展開し、2022年9月には子会社ヘルスケアDXを設立、同年12月には明照会労働衛生コンサルタント事務所を完全子会社化。これにより産業医サービスの提供体制を拡充した。2024年12月期には中期経営計画「MHT100/20-25」を策定し、2027年12月期に連結売上高100億円、営業利益20〜25億円を目標に掲げた。売上高は2017年12月期の2億円から2023年12月期には26億円へと拡大している。

タスクフォース買収でメディカルワークシフト事業を獲得した2024年

2024年2月、株式会社タスクフォースの全株式を取得し完全子会社化。これにより、医療機関向け人材サービスであるメディカルワークシフト事業を開始した。タスクフォースは大規模急性期病院向け看護補助者派遣に強みを持ち、2025年12月期にはセグメント売上高32.7億円とグループ全体の50.8%を占めるまでに成長。同年12月にはみらい産業医事務所も子会社化し、産業医サービスのプレゼンスをさらに高めた。2025年にはケアサクラとの資本業務提携、従業員持株会設立、株主優待制度新設など、成長基盤の整備を進めている。

年表23件を開く

2010年代

  • 2011年3月創業東京都千代田区にITソリューション事業(現 デジタルマーケティング事業)を行う株式会社Miew(現 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ)を創業
  • 2011年7月医学会向け電子書籍である「KaLib」リリース
  • 2012年1月本社を東京都品川区に移転
  • 2013年1月株式会社杏林舍と「KaLib」広告枠の販売代理店契約を締結
  • 2014年1月M&Aクリニック向けITサービスの共同展開を目的として、株式譲受により、キズケアネット株式会社の株式を76.47%取得(子会社化)し、Miew System Service株式会社に社名変更(現株式会社Avenir)
  • 2015年3月本社を東京都港区に移転
  • 2016年2月商号変更メンタルヘルスソリューション事業の開始に伴い、Miew System Service株式会社を株式会社Avenirに社名変更
  • 2016年4月株式会社Avenirにて、医師のキャリア支援(メディカルキャリア支援)事業を開始
  • 2016年5月株式会社Avenirにて、産業医サービスとして産業医紹介センターをリリース
  • 2017年1月M&A株式会社Avenirの全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)
  • 2017年3月医師向けマーケティング開始
  • 2018年8月商号変更株式会社Miewから株式会社メンタルヘルステクノロジーズに社名変更

2020年代

  • 2021年1月ITソリューション事業をデジタルマーケティング事業へ改称
  • 2021年2月企業の健康管理を担う業務に関するアウトソーシングサービスの提供開始
  • 2022年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に当社株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年9月株式会社ヘルスケアDX(連結子会社)を設立
  • 2022年12月M&A株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所の全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)
  • 2024年2月M&A株式会社タスクフォースの全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)、同社の医療機関を対象とした人材サービスであるメディカルワークシフト事業を開始
  • 2024年12月M&A株式会社みらい産業医事務所の全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)
  • 2025年6月株式会社ケアサクラとの資本業務提携契約を締結
  • 2025年7月創業メンタルヘルステクノロジーズ従業員持株会設立
  • 2025年8月株主優待制度の新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    エンタープライズ比率向上

    従業員1,000名以上かつ月額20万円以上の取引がある企業群(エンタープライズ)の売上比率を高める。一件当たりの売上が大きく、月次経常収益の増加に貢献するため、重点的に開拓する。

  2. 02

    エンタープライズ単価向上

    エンタープライズ顧客に対し、産業医業務の形式運用から課題解決型運用へ移行するニーズに応え、カウンセリングや「ELPIS」サービスの追加提供により長期契約と売上単価の向上を図る。

  3. 03

    ELPIS導入促進による利益向上

    産業医の役務の一部をクラウドサービス「ELPIS」で代替し、価格競争を回避しつつセグメント利益を向上させる。新規契約は産業医提供から開始し、顧客にELPISを定着させる。

  4. 04

    チャーンレート改善

    多様なサービス提供とカスタマーサクセス機能強化により、月次解約率を改善し、継続的な成長を実現する。

  5. 05

    医療機関向けBPaaS化

    メディカルワークシフト事業において、業務改善提案力と長期安定派遣を強みに、大規模急性期病院でのシェアを拡大し、医療機関向けBPaaSを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で140人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は666万円で、4期前と比べて+39.2%平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は5.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月47837.92.958
2022年12月57238.73.192
2023年12月67841.54.192
2024年12月72742.95.213773
2025年12月66644.15.9140429

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社及び店舗 — 東京都港区86百万円
メンタルヘルス ソリューション事業
本社 — 東京都港区58百万円
メンタルヘルスソリューション事業 その他事業
本社 — 大阪市北区29百万円
メディカルワークシフト事業
本社 — 名古屋市千種区3百万円
メンタルヘルス ソリューション事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社Avenir
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヘルスケアDX
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社明照会 労働衛生コンサル タント事務所
    名古屋市千種区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 タスクフォース
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社みらい 産業医事務所
    福岡市博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    【関東地方整備局、本局】R8関東地方整備局健康管理医業務
    国土交通省 · 2026-04-01
    313万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は64億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.5%、利益が+500.0%。

売上高
+25.5%
64億円
営業利益
+500.0%
6億円
純利益
3億円
営業利益率
9.4%
前期比 +7.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高93億円64億円
営業利益7億円6億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は41億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+36.7%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7114.31
2023年2Q6116.71
2023年3Q6233.31
2023年4Q71
2024年1Q9−2−22.2−3
2024年2Q1417.11
2024年4Q2827.12
2025年2Q30310.02
2025年4Q3438.81
2026年2Q4137.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は2億円から64億円へ32.0倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社Avenirの全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)
2017年12月2−1−1
株式会社Miewから株式会社メンタルヘルステクノロジーズに社名変更
2018年12月1−1−1
2019年12月6−2−2
2020年12月9−1−1
2021年12月1512
東京証券取引所マザーズ市場に当社株式を上場
2022年12月2333
2023年12月2654
株式会社タスクフォースの全株式を取得し、100%子会社化(連結子会社)、同社の医療機関を対象とした人材サービスであるメディカルワークシフト事業を開始
2024年12月51102.00
メンタルヘルステクノロジーズ従業員持株会設立
2025年12月64649.43

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高64億円のうち、営業利益として残るのは6億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.2%43億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.4%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.9pt
20.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが6億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は15億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−201−21
2020年12月−102−12
2021年12月20124
2022年12月4−3117
2023年12月2−1219
2024年12月3−2121−1811
2025年12月6−31315

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は54億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は25.5%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月32172.7
2018年12月43170.9
2019年12月20220.5
2020年12月404
2021年12月72537.3
2022年12月137650.5
2023年12月1711664.3
2024年12月46133423.6
2025年12月54163825.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中55位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中490位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.7%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
25.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥776で、1年前と比べて-4.9%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥776-1.8%1ヶ月+5.9%1年-4.9%時価総額81億円
過去52週の値幅
安値¥663高値¥888

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)34.6倍
PER (会社予想)28.4倍
PBR5.32倍
配当利回り1.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は769円で、25日線(746.24円)を上回り、上昇基調が続く。8月17日には761円まで上昇し、その後も堅調に推移。52週高値888円に対しては13%低い水準。RSIは72.13と過熱気味だが、トレンドは強い。75日線(719.63円)を上回っており、中期のサポートも固い。出来高は増加傾向で、買い意欲が旺盛。直近の上昇は業績期待によるものと見られ、今後も上値追いの展開が期待される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは31.88倍と業界平均の22.98倍を大きく上回り、PBRは5.27倍と平均の3.31倍を上回る。ROEは20.7%と高いが、配当利回りは1.3%と平均の2.31%を下回り、配当性向は23.9%と低い。直近の業績は2024/12期に純利益がほぼゼロに落ち込んだが、2025/12期には回復見込み。成長性への期待が株価に反映されているが、現在のバリュエーションは割高感が強い。収益変動リスクもあり、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)34.6倍23.4倍
PER (予想)28.4倍
PBR5.32倍3.51倍
ROE20.7%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この銘柄の争点は、成長の持続性と収益性の改善である。2024年に売上高が51億円と前年から大幅に増加したが、営業利益率は1.96%と低く、純利益はほぼゼロに近い。2025年には売上高64億円、営業利益率9.38%と急改善が見込まれており、これが実現するかが焦点。強気派は、メンタルヘルス市場の拡大とデジタル化によるスケールメリットを強調する。弱気派は、競争激化による価格低下や、利益率の改善が一時的である可能性を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    メンタルヘルス対策の法的義務化や企業の意識向上で市場が拡大している。

  • 売上急増

    2024年に売上高が前年比約2倍の51億円に増加し、成長性が顕著。

  • 利益率改善

    2025年予想の営業利益率9.38%は前年の1.96%から大幅に改善する見込み。

  • 営業利益6億円と前期比6倍に拡大通年影響

    営業利益6億円、前期1億円から約6倍

  • 売上高64億円と前期比25%増収通年影響

    売上高64億円、前期51億円から約25%増収

  • 純利益3億円と黒字転換通年影響

    純利益3億円、前期0億円から黒字化

  • ROE20.7%と高い資本効率継続影響

    ROE20.7%と高収益構造

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    2024年の営業利益率は1.96%と低く、純利益はほぼゼロで、事業の持続性に疑問。

  • 競争激化

    参入障壁が低く、新規参入や価格競争により利益率が圧迫される恐れ。

  • 予想の達成リスク

    2025年の利益率改善予想は楽観的で、実際の業績が下振れする可能性。

  • 純利益が0億円と業績の変動リスク不定影響

    2024/12期の純利益0億円、2025/12期3億円と変動

  • 予想PER27.9倍と割高評価継続影響

    予想PER27.9倍、実績PER31.55倍

  • PBR5.22倍と資産価値から乖離継続影響

    PBR5.22倍とBPS比で株価が高い

  • 外国人保有率0.66%と国内需給が主体継続影響

    外国人保有率0.66%と海外資金の流入が限定的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
売上の急成長が持続するか、市場シェア拡大の度合いを見る。
営業利益率
事業のスケールメリットが利益率改善につながるか確認する。
顧客数・契約数
法人顧客の獲得状況が将来の売上を左右するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10いまの株価に対する利回りは1.29%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.29%
いまの株価に対して
配当性向
23.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ11,903人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.2%を占め、残る78.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他49.162.265.759.577.0
事業法人49.411.315.015.815.6
金融機関6.212.511.55.6
証券会社5.84.54.71.2
外国法人1.514.42.28.50.5
外国人個人0.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01刀禰 真之介35.47
02第一生命保険株式会社4.60
03株式会社Orchestra Investment4.02
04株式会社シグマクシス・ホールディングス3.72
05吉岡 裕之2.97
06株式会社バリューHR1.93
07株式会社杏林舎1.44
08山田 真弘1.24
09日本生命保険相互会社0.97
10株式会社ユビキタスAI0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+100%、1株純資産は6期で−99%。直近期のROEは20.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月−40,78220,449
2018年12月−36,075
2019年12月−27
2020年12月−17
2021年12月1826132.1
2022年12月276758.839.2
2023年12月4411049.918.4
2024年12月−3106
2025年12月2513120.733.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額41百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
刀禰真之介代表取締役社長473,706,000
松本裕介取締役 ビジネス・インキュベーション部 部長50
小倉行雄取締役53
樋口晴将取締役 コーポレート本部 部長50
浅川秀治取締役65
小原毅也取締役5460,000
中村幸雄常勤監査役6670,000
高橋勝監査役73
吉田夢子監査役37

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2303015
監査役1666
社外取締役5551

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,442字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社メンタルヘルステクノロジーズ)及び子会社である株式会社Avenir(以下、「Avenir」という)、株式会社タスクフォース(以下、「タスクフォース」という)、株式会社ヘルスケアDX(以下「ヘルスケアDX」という)、株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所(以下「明照会労働衛生コンサルタント」という)、株式会社みらい産業医事務所(以下、「みらい産業医」という)により構成されており、メンタルヘルスソリューション事業、メディカルワークシフト事業、及びその他事業(メディカルキャリア支援事業及びデジタルマーケティング事業)を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりです。 なお、当社グループの事業区分である次の3事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であり、当連結会計年度のセグメント別売上高の構成比率は以下のとおりであります。 ※当連結会計年度より当社グループ内の経営管理区分の見直しに伴い、従来「メディカルキャリア支援事業」、「デジタルマーケティング事業」としていた報告セグメントを「その他事業」に統合しております。 メンタルヘルスソリューション事業 47.4% メディカルワークシフト事業 50.8% そ の 他 事 業  1.7% (1) メンタルヘルスソリューション事業 メンタルヘルスソリューション事業では、産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS」をパッケージ化し、「産業医クラウド」の名称で提供しております。当事業の売上高は当連結会計年度においてグループ全体の売上高の47.4%を占めており、当社グループにおける主要な事業であります。 メンタルヘルスソリューション事業において、メンタルヘルスケアサービス「ELPIS」の開発は当社が行っており、顧客へのサービス提供は子会社であるAvenir、明照会労働衛生コンサルタント、及びみらい産業医が行っております。 昨今、精神疾患患者が増加し、ストレスチェック制度の義務化や、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(以下、「働き方改革関連法」という)の施行など、労働者の健康管理に対する社会的責任の重要性が増しており、企業はこれまで以上に従業員の心身の健康管理への配慮が必要となっております。また、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、在宅勤務を採用する企業が増加し、労働者の働き方に大きな変化が生じております。 産業医が行う業務(以下、「産業医業務」という)はこれまで、危険有害業務に従事する労働者の労働環境整備や、生活習慣病の予防等、主に身体の健康管理への助言や指導が中心でした。しかしながら、最近ではそうした業務に加え、職場におけるメンタルヘルスに起因する疾病予防についても重要視されるようになり、新たに新型コロナウイルス感染症をきっかけとして感染防止対策が加わり、産業医が対処すべき業務の範囲も大きく変化しております。 労働安全衛生法では、50名以上の労働者を使用する事業場においては、産業医の選任が義務づけられており、法令違反に対しては刑事罰も含めて罰則が設けられております。したがって、産業医と契約している企業は少なくありません。しかしこれまでメンタルヘルスに起因する疾病予防対策は、大手企業や一部の優良企業のみの導入にとどまる傾向にありました。労働者の心身の健康管理には、産業保健業務に従事する専門職の雇用やEAPサービス(心身に不調を来す従業員のケアを目的とした従業員支援プログラム)を導入するなど多額の費用が必要となること、企業の組織内に健康経営を推進する上で必要な専門知識を有する社員が必要であること等がその理由であります。 そこで当社は、企業が直面する費用や人員不足といった課題に対応すべく、「産業医クラウド」を開発しました。 「産業医クラウド」とは、従来産業医が行っていた産業医業務を整理し、産業医のみが実施できる業務と保健師等の産業医以外の専門家やスタッフ、及びクラウドサービスに置き換え可能な業務に切り分け、企業における産業医業務に係る事務負担とコストを引き下げつつ従業員の健康管理の質を高めるというサービスです。 このサービスの中では、産業医にしかできない部分についてはAvenir、明照会労働衛生コンサルタント、及びみらい産業医と嘱託産業医サービス業務委託契約を結んだ産業医が役務提供を行い、それ以外の代替可能な部分は保健師・看護師、及び当社グループのスタッフが役務を提供しております。また、クラウドサービス「ELPIS」によって代替・充実できる業務もあり、これまで対応が難しかった従業員のメンタルヘルスケアを従来よりも低コストで実施できるようにしました。 各サービスの主な内容は下記のとおりです。 ① 役務提供サービス 役務提供サービスでは、従来産業医が行っていた業務を整理し、産業医のみが実施できる業務と保健師等の産業医以外の専門家により実施できる業務に切り分けました。それに加え、当社グループのスタッフによる事務手続代行サービス等を提供することにより、企業の産業医業務に係る事務負担の軽減を可能にしました。 役務提供を行う産業医は、産業医の認定資格を保有している医師の中から当社グループ独自の基準で選定しております。また、事業会社へ紹介したのちも、適切な期間で再評価を行い、契約変更を行うなどの対応をとっております。さらに、産業医に対して定期的に情報共有を行い、レベルアップができるようサポートしております。 ② メンタルヘルスケアサービス「ELPIS」 メンタルヘルスケアサービス「ELPIS」は、当社が開発したクラウドサービスです。Avenirが役務提供サービスと共に「産業医クラウド」の名称で顧客へ提供しております。 主なサービス内容は以下のとおりです。 a.カウンセリングサービス メールやオンラインを利用した、顧客企業従業員からの相談受付等のサービスを行っております。 b.マネジメントサービス 顧客企業の人事担当者及び従業員向けに、ヘルスリテラシー向上を目的とした動画コンテンツの配信、WEBセミナー、eラーニングツールの提供等を行っております。 c.リスククラウドサービス 労働安全衛生法に基づく労働者の心理的な負担の程度を把握するための検査ツールや、定期健康診断のデータ管理サービス等を提供しております。 「産業医クラウド」においては、Avenir、明照会労働衛生コンサルタント、及びみらい産業医と嘱託産業医サービス業務委託契約を締結した顧客企業がAvenir、明照会労働衛生コンサルタント、及びみらい産業医へ月額顧問料等を支払う契約となっております。その中から、役務提供サービスに関してAvenir、明照会労働衛生コンサルタント、及びみらい産業医が医師・保健師(当社社員ではない場合)等へ稼働状況に応じた業務委託料を支払います。「ELPIS」に関しては、顧客企業の規模(利用数)に応じた月額課金制となっております。 産業医クラウド以外のメンタルヘルスソリューション事業として、ヘルスケアDXでは、不動産や什器備品のサブリースに加え、人材不足が著しい医療機関の運営をBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という形で支援しております。支援内容は、人事、総務、経理、マーケティング等、診察以外の業務となっております。 (2) メディカルワークシフト事業 メディカルワークシフト事業では、主に医療機関を対象とした人材サービスを行っております。当事業の売上高は当連結会計年度においてグループ全体の売上高の50.8%を占めており、メンタルヘルスソリューション事業と並んで当社グループにおける主要な事業であります。 医療現場は医師の長時間労働により支えられており、医療ニーズの変化や医療の高度化、少子化による労働力の減少により、医師に対する負荷は今後も更に増加すると予想されております。長時間労働による医師の健康問題は深刻化しており、それを解決するために、2024年4月医師の時間外労働上限規制が導入されました。しかしそれによって医療現場での人材不足が顕在化しつつあり、医療職が専門性の高い業務に集中できる環境の整備が求められております。 医師、看護師、事務職の業務負担軽減のためのタスクシフトの受け皿として、医療の質の向上と効率化を企図した看護補助者への期待は高まっておりますが、医療機関では直接雇用を行っているものの人材供給が追いついていない状況です。こうした需給ギャップを埋めるため、外部人材サービスのニーズの拡大が見込まれます。タスクフォースは、こうしたニーズを背景に、大規模急性期病院向け看護補助者の人材サービスに強みを持っておりますが、これは医療機関の現場業務に対する理解を背景とした現場の生産性向上に資する改善提案や長期間安定的に定着している派遣スタッフの多さによるものです。 (3) その他事業 その他事業のうち、メディカルキャリア支援事業は、子会社であるAvenirが職業安定法に基づいて行う有料職業紹介事業であり、主に医師を医療機関に紹介する採用支援サービスを行っております。 当事業においては、常勤医師の場合は医師が医療機関へ入職した時点で医療機関からの紹介料が発生する契約となっており、非常勤医師の場合は入職時にその年の想定稼働時間に応じて紹介料を頂く場合と、実際に勤務した時点で紹介料が発生する場合の2パターンがあります。 デジタルマーケティング事業は、当社が行っており、医学会向けサービス、Webマーケティング支援サービスを提供しております。 主なサービスの内容は下記のとおりです。 ① 医学会向けサービス ・株式会社杏林舍と提携した医学会専門電子書籍「KaLib」及び日本医師会の「日医Lib」のシステム保守運用 ・医学会向けのアプリケーションの提供、サイト構築 ② インハウス及び一般企業向けWebマーケティング支援サービス ・Webサイト制作受託業務 ・Webサイト保守代行サービス ・デジタルマーケティング支援業務 ・Webサイトや運用型広告などのデジタルメディアを活用した、見込み顧客の獲得に関するサポート及びコンサルティングサービス 医学会向け及び一般企業向けの保守運用サービスに関しては、導入費用と月額利用料が当社の収益となっており、その他については作業内容に応じて個別に料金を決定しております。 [連結事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,680字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「ウェルビーイングのスタンダードを創る」というビジョンを掲げております。 当社グループが定義している「ウェルビーイング」とは、以下のとおりです。 「毎日、楽しくて仕方がない」という気持ちで目が覚める。 信頼できる職場で一日を過ごし、満ち足りた気持ちで家に帰る。 やる気に満ち溢れ、自らだけではなくチームを奮い立たせ、そして、信じるビジョンを達成する。 多くの労働者は、限界まで働き、心や身体の健康を失って、初めて、「その重要性に気付く」ということが少なくないのではないかと考えます。 当社グループはメンタルヘルスの問題の解決を通じて、働く人々が健康問題で不幸に陥らない「心身の健康問題を考えることが身近になる世界」を実現したいと考えております。 当社グループでは、このビジョンのもと、企業にとって最適なメンタルヘルスケア体制をクラウドサービスを活用しながら構築運用し、多くの職場における従業員のメンタルヘルス問題に取り組み、解決の方策を探し続けていきたいと考えております。 (2) 経営戦略及び市場戦略等 ① メンタルヘルスソリューション事業の成長戦略 当社グループでは、中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業の成長のため、以下の戦略をとっております。 ⅰ.売上高に占めるエンタープライズの比率向上 当社グループでは、従業員1,000名以上かつ「産業医クラウド」の売上高月額20万円以上(見込を含む)の企業(グループ)を「エンタープライズ」と定義しております。エンタープライズは一件当たり売上金額が大きく、月次経常収益(MRR)の増加に大きく貢献するため、売上全体におけるエンタープライズの比率向上を目指しております。 2025年12月末現在で、1,000人以上の従業員の顧客企業数は当社の総契約件数中9.8%の223グループであります。 ⅱ.エンタープライズの一顧客グループ当たり単価の向上 エンタープライズは、従業員に比例して取引金額が大きいこと、ニーズが多種多様であること、グループ全体の労働安全衛生の対応等から、単価向上が見込みやすい顧客グループです。エンタープライズは、産業医業務の「形式運用」から職場のメンタルヘルスケア対応にかかる「課題解決型運用」への道を模索している先が多く、当社スタッフによるカウンセリングを実施することで、ニーズに則した産業医及び保健師による役務提供、企業の内実に合致した「ELPIS」サービスの追加が期待できるため、長期契約による売上単価の向上を見込んでおります。 実際に、多少の増減はあるものの、エンタープライズ一顧客グループ当たりの単価は向上傾向にあり、平均単価向上を加速させていくことが、当事業の継続的な成長に重要と考えております。 ⅲ.「ELPIS」導入促進によるメンタルヘルスソリューション事業のセグメント利益の向上 従来は産業医が役務提供を行っていた業務の一部を「ELPIS」で代替することにより、クラウドサービス比率を向上させることが重要であると考えております。当該マーケットは、単純に産業医による役務を提供するだけであれば価格競争に陥ってしまいます。新規契約時には産業医の役務提供からスタートしつつも、メンタルヘルスケアや健康管理に関するサービスである「ELPIS」を顧客に採用・継続利用してもらうことによって、セグメント利益を向上することが可能と考えております。 ⅳ.「産業医クラウド」契約に関するチャーンレート(解約率)の改善 当社グループとしては、月次のチャーンレートに改善の余地があると考え、多種多様なサービスを顧客企業に提供すること、及びカスタマーサクセス機能の強化を実施することが、当社の継続的な成長に重要と考えております。 ② 当社グループ内事業によるシナジー戦略 当社グループが営む事業のうちメンタルヘルスソリューション事業とその他事業は、当社グループが提供するメンタルヘルス関連サービスにおいて密接に関連しております。 その他事業のデジタルマーケティング事業において創業以来実施している医学会向けサービスによって蓄積された医師のデータベースとWebマーケティングのノウハウを活用することで、当社グループの中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業、並びにメディカルキャリア支援事業における成約確率の高い見込み顧客の開拓に結びつけるための戦略をとっております。 また、その他事業のメディカルキャリア支援事業においては、売上向上を目指して地方の医療機関と接触を深めておりますが、それによって地方における産業医候補の医師情報を獲得し、地方の企業におけるメンタルヘルスソリューション事業の見込み顧客開拓につなげることを目指しております。 上記戦略を実行することにより、見込み顧客開拓をグループ全体で実施することで、シナジーを発揮し、マーケティングコストの低減を図っていきます。 ③ メディカルワークシフト事業の成長戦略 当社グループの2つ目の中核事業であるメディカルワークシフト事業においては、以下の成長戦略をとっております。 ⅰ.医療機関の経営改善提案力強化 タスクフォースは、医療機関の現場業務への理解を背景とした業務改善提案力と長期間安定的に定着する派遣スタッフを雇用していることにより、大規模急性期病院に高いシェアを持っております。この点をさらに強化するため、当社グループの医療機関経営に造詣の深いスタッフを利用することによる経営提案力の向上を図って参ります。 また、今後は医療機関へDX化を含む業務改善の提案を推進することを通じて、医療機関向けのBPaaS(Business Process as a Service)を目指してまいります。 ⅱ.大規模急性期病院におけるシェア拡大 タスクフォースは、上記の業務改善提案力・長期安定的派遣スタッフ保有等の優位性により、特に愛知県の大規模急性期病院における看護補助者派遣で高いシェアを持っております。これを関東・関西地域に拡大するため、当社グループのネットワークを活用し、大規模医療機関の新規開拓を推進してまいります。 ⅲ.派遣スタッフの量・質の強化 メディカルワークシフト事業の成長は、優良な派遣スタッフを募集・教育することに大きく依拠しております。当社グループの持つマーケティングチームを活用した派遣人材募集の推進、スタッフの定着のための教育訓練等を強化してまいります。 (3) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、当社グループの中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業に関し、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、月次経常収益(MRR)を重要な経営指標と位置付けております。また、MRRを構成する指標として、①エンタープライズ企業の契約社数及び全体の件数に占める比率、②企業規模別契約単価、③「産業医クラウド」契約に関するチャーンレート(解約率)、④売上継続率(NRR)も、同様に重要な経営指標であると捉えております。 (4) 経営環境 厚生労働省より3年ごとに公表されている「患者調査(傷病分類編)」によると、精神疾患により医療機関を受診している患者数は、近年大幅に増加しており、2002年では258万人であったものが、2017年は419万人、2023年では605万人になっています。特に、気分(感情)障害(躁うつ病を含む)、神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害は、2002年137万人であったものが2017年は248万人、2023年には372万人と、大幅な増加がみられます。さらに、「令和2年 労働安全衛生調査(実態調査)」及び「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」によれば、メンタルヘルス不調により連続1か月以上休業・退職した労働者の割合は全体では0.5%から0.8%へ増加、労働者1,000人以上の事業所においては0.8%から1.2%へと増加しております。2020年以降の新型コロナウイルス感染症蔓延によってテレワークが普及したことから、メンタルヘルス不調は増加傾向にあると推察されます。 こうした状況変化に伴い、行政によるメンタルヘルス関連の規制が強化されてきています。産業医については、労働安全衛生法により、企業規模に応じた産業医の選任義務と選任人数等が定められておりますが、それに加え、2015年には労働安全衛生法が改正されてストレスチェック制度が義務化されました。また、2019年には働き方改革関連法が施行され、有給休暇取得の義務化や大企業における時間外労働時間の罰則付き上限規制が法制化されました。5年間猶予されていた医師、建設、運輸業については、2024年4月より時間外労働時間の上限規制の適用が予定されております。また、厚生労働省が2020年3月に改定した「テレワークガイドライン」でも、事業主・企業の労務担当者用の「テレワークを行う労働者の安全衛生を確保するためのチェックリスト」の中に、メンタルヘルス対策のチェック項目が入っております。 企業は法令上の必要性から産業医を選任するといった「形式運用」から職場のメンタルヘルスケア対応にかかる「課題解決型運用」に移行している最中であり、従業員のメンタルヘルスケア対応を強化し、健康問題を解決していこうという流れが起き始めています。経済産業省が進めている健康経営優良法人の取得企業(注1)は毎年増加しており、企業による従業員への健康配慮の気運が高まっております。しかし、多くの企業で選任している産業医では、新型コロナウイルス感染症による環境変化等の最新の動向を踏まえたメンタルヘルスケアへの対応ができていない可能性があります。 当社は、企業が従業員のメンタルヘルスケアを実現していくためには、高い専門性を持つ産業医、そして、厚生労働省が推奨する通称「4つのケア(セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケア)」による体制整備を実現し、各種ハラスメント対策を含め、適正な運用を実現し続けることが重要と考えています。そのため、こうした企業から当社への問い合わせの多くは、既存産業医の交代、保健師の登用、メンタルヘルス対応、健康管理室(注2)の立ち上げ等となっております。 総務省・経済産業省「令和3年経済センサス-活動調査 (企業等に関する集計 産業横断的集計) (2023年6月27日)」によれば、産業医選任義務の対象となる従業員50人以上の企業数は、日本国内に約10万社ありますが、上記の「形式運用」から「課題解決型運用」への変化により、メンタルヘルスソリューション事業の事業拡大の余地は大きいものと考えております。 医療現場は医師の長時間労働によって支えられており、医療機関におけるメンタルヘルスケアはさらに重要性が増加しております。2024年4月より、医師の働き方改革が実施されたものの、医療ニーズの変化や医療の高度化、少子化による労働力の減少により、医師に対する負荷は今後も更に増加すると予想されております。これを解消するため、医師・医療職の業務のうち有資格者以外で担当可能な業務を切り出し医療職以外の職員に分担させる、看護補助者へのタスクシフトに注目が集まっております。しかし、現状は医療機関の直接採用が中心ですが、なかなか募集しても集まらず、人数も減少している実態があります。(注3)このような状況から、外部の看護補助者人材サービスへのニーズ拡大が見込めるものと考えております。 (注1)健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つ。経済産業省では、健康経営に係る各種顕彰制度として、2014年度から「健康経営銘柄」の選定を行っており、2016年度には「健康経営優良法人認定制度」を創設している。 (注2)健康管理室 : 社員の健康管理業務全般を担う機能 (注3)公益社団法人 日本看護協会HP「看護補助者の確保・定着に向けて」より (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、下記の4点があると考えております。 ① 収益基盤の強化 当社グループは、これまでも各事業において、収益基盤を構築してまいりましたが、今後の中長期的な成長を実現するために、さらなる収益基盤の強化が重要な課題であると認識しております。 この課題に対応するために、まずメンタルヘルスに関する認知活動の強化が重要であると考え、メディアやセミナーを通じたメンタルヘルスに関する広報活動を強化するため、2024年1月にデジタルマーケティング事業部をビジネス・インキュベーション部へ改組し、グループ内のマーケティング支援活動及び新規事業開発を行うことといたしました。加えて、当社の事業と親和性の高い企業との業務提携や企業の買収などを通じ、業容拡大を目指しております。 また、メンタルヘルスソリューション事業においては、多くの職場でのメンタルヘルスケア、健康経営に貢献できるようなサービスコンテンツの開発や、産業医の登録数の増加と産業医業務の質的向上、カスタマーサクセスチームによるカスタマーサポート体制の一層の強化が必要であると考えております。メディカルキャリア支援事業においては、求職医師の登録数の増加、求人医療機関数の増加等を実現するための方策の検討、「株式会社ヘルスケアDX」のクリニック運営支援を通じた医療機関ネットワークの構築などを進めてまいります。 2024年3月に開始したメディカルワークシフト事業においては、対医療機関の戦略的営業力向上と医療機関向け人材確保に向けた採用マーケティング力強化を通じて、売上高の成長・営業利益率の向上を図ってまいります。 ② サービスの健全性の維持及び向上 当社グループの事業において、インターネットを通じたビジネスとなっているものに関しては、システムを安定的に稼働させることが重要な課題であると認識しております。今後においても、セキュリティの向上等に適時に対応し、技術革新等の事業環境の変化にも柔軟に対応できるシステム開発体制を構築することで、システムの安定稼動や高度なセキュリティが担保されたサービス運営に努めてまいります。 ③ 組織力、内部管理体制の強化 ⅰ.優秀な人材の確保及び育成 当社グループでは、産業保健、メンタルヘルス、医療関連の専門的知識を有した優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しております。事業規模に応じた効率的な運営を意識し、高度な知識・経験のある人材の確保に積極的に取り組んでまいります。また、人材育成のために各種研修等の教育・研修制度も充実させてまいります。 ⅱ.内部管理体制の強化 当社グループが継続的に成長し続けるためには、内部管理体制の強化が必要不可欠な課題であると認識しております。今後においても、内部統制システムの運用を徹底し、事業運営上のリスクの把握と管理を適切に行える体制構築に努めてまいります。 ⅲ.情報管理体制の強化 当社グループでは、個人情報等の機密情報につきまして、ネットワークの管理、「個人情報保護規程」の制定及び遵守、全従業員を対象とした社内研修の徹底、内部監査によるチェック等により、情報管理体制を構築しております。今後においても、コンプライアンスを重視し、情報管理体制の強化に努めてまいります。 ④ 財務上の課題 当社グループの中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業においては、現状を未だ投資フェーズと捉えており、事業の親和性の高い企業の買収や、サービス開発・広告宣伝等に注力しております。そのため、事業拡大のための成長資金の調達も視野に入れ、資金調達の多様化を含む財務体質の強化を図ってまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスク ① インターネット関連市場の動向について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、メンタルヘルスソリューション事業及びメディカルワークシフト事業の2大事業を中心に、見込み顧客の獲得やサービスの提供等に関し、インターネットを利用した事業展開を行っております。当社グループ事業の継続的な発展のためには、さらなるインターネット環境の整備、インターネットの利用拡大が不可欠と考えております。 特に、メンタルヘルスソリューション事業におけるオンラインでの相談体制の構築や、メディカルワークシフト事業における医療人材と医療機関のマッチングシステムの最適化など、インターネットを通じた利便性の向上は極めて重要です。しかしながら、例えば、個人情報に関するより厳しい規制が生じるなど、インターネットの利用等に関する新たな法的規制の導入やその他予期せぬ要因等により、今後、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 検索エンジンへの対応について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが展開する事業では、主に特定の検索エンジン(「Google」、「Yahoo! JAPAN」等)から見込み顧客を集客しております。そのため、当社グループでは、SEO(検索エンジンの最適化)等の必要な施策を講じて集客力を強化しております。 しかしながら、検索エンジンにおける表示結果(順位)は、その運営者のロジックや判断によるものであり、当社グループが関与する余地はありません。そのため、検索エンジン運営者の方針やロジック変更等により、これまでのSEOが有効に機能しなくなった場合、集客効果が低下し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システムの安全性について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが行う事業において、インターネットや各種業務系システムを利用しております。それらの安定稼働が業務の遂行上、必要不可欠であります。そのため、ネットワーク、システムの監視、日常的な保守管理等により、システム障害を未然に防ぎ、万一発生してしまった場合でも迅速に適切な対応を行える体制を構築しております。 しかしながら、システムへの一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウエアの不具合、巧妙化・複雑化したサイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入、自然災害や大規模な事故、その他予期せぬ要因等により、当社グループのシステム障害や情報漏洩が発生した場合、相当な費用負担や社会的信用の低下により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) インターネット関連市場では、技術革新が活発に行われており、その速度は早く、新しいサービスが次々と生まれております。当社グループでは、インターネットを活用したサービスの展開を行っており、常に業界の動向を注視し、適時に事業戦略を見直し、必要に応じて迅速に技術革新に対応するため、既存サービスに新たな技術を展開できる開発体制を構築してまいります。 しかしながら、技術革新の内容によっては、対応するための相当な開発費用が発生する可能性があり、また、適切な対応ができない場合は当社サービスの競争力が相対的に低下する可能性があります。そのような場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 大規模な自然災害・感染症等について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社では、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、大地震、台風等の自然災害や事故、火災等、また新型コロナウイルス感染症等の感染症の流行が、想定を大きく上回る規模で発生し、事業・サービスの停止、設備の損壊や電力供給の制限等、不測の事態が発生した場合には、当社グループによる事業・サービスの提供に支障が生じる可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。特に、新型コロナウイルス感染症の影響は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があり、引き続き注視し必要な開示を行ってまいります。 ⑥ 競合について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当連結会計年度末現在において、当社グループが展開する3つの事業において、競争環境は厳しい状況にあると認識しております。 当社グループは、今後とも顧客ニーズへの対応を図り、サービスの充実、向上を進めていく方針ではありますが、これらの取り組みが予測どおりの成果を上げられない場合や、より魅力的・画期的なサービスやより競争力のある条件でサービスを提供する競合他社の出現や、高い資本力や知名度を有する企業等の参入などにより、競争が激化した場合、ユーザーの流出や集客コストの増加等が想定されます。そのような場合には、当社グループが優位性を確保し、企業価値の維持向上が図れるか否かは不確実であるため、競合の状況により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 業界の成長性について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) メンタルヘルスソリューション事業は、顧客企業及び産業医との準委任契約に基づき、産業医業務の受託・提供を行うものであります。職場におけるメンタルヘルス問題の複雑化や働き方改革の進展を背景に、産業医・保健師等が果たす役割の重要性はますます高まっております。一方、メディカルワークシフト事業は、医療機関等の経営を支えるパートナーとして、看護補助スタッフの派遣や医療事務業務の受託等を行っております。現在、医療制度改革や深刻な人手不足を背景に、医療機関における医療事務関連のアウトソーシング及び業務のIT化の流れが急速に進行しております。 当社グループは、各分野の専門人材と連携し、これら2つの事業を成長の両輪として拡大していく所存でありますが、景気動向や社会の変化により、企業の健康管理投資が抑制された場合、市場の成長が鈍化する可能性があります。また、メディカルワークシフト事業の主たる顧客である医療機関の経営状況は、2年に1度実施される診療報酬の改定や、医療制度改革の内容により直接的な影響を受けることがあり、これらは受託機会や受託内容に変化を及ぼす要因となります。これらの法規制、制度改正などの事業環境の変化が顕在化し、市場の成長が鈍化したり、当社グループの売上が予想どおりに拡大しない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業体制に関するリスク ① 事業拡大に伴うシステム及びサービス開発について (発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、サービスの安定稼働やユーザー満足度向上を図るため、システムやサービスの保守、開発、コンテンツ及び機能の拡充を継続的に行っていくことが必要であると認識しており、新サービスの導入、セキュリティ向上に備えて継続的な開発を計画しております。効果を十分に検証しつつ、計画的に開発を進めるべく、体制を一層、強化してまいります。 しかしながら、システムやサービス開発計画の前倒しや事業拡大により予定外の開発費用が生じる可能性、また、適切な対応ができない場合はサービスの稼働やユーザー満足度が低下する可能性があります。また、それらのシステムやサービス開発が想定どおりに進捗しない、期待する成果が得られない、さらには法的もしくは事業上の新たなリスク要因が発生する可能性があります。そのような場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定事業への依存について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループにおいて、メンタルヘルスソリューション事業及びメディカルワークシフト事業は当社グループの2大事業であり、今後の成長に大きく寄与するものと考えております。当社グループの人的、資本的経営資源をこれら2つの事業に集中投下しており、当該各事業の推進に支障がないような体制を継続的に維持していく所存であります。 しかしながら、各事業における競争激化や事業環境の変化等により、いずれかの事業が縮小し、その対応が適切でない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 子会社・株式会社Avenirのメディカルキャリア支援事業及び子会社株式会社タスクフォースのメディカルワークシフト事業における免許について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが行う各事業は、関連諸法令に基づき行政当局より許認可等を受けて運営しております。 当社子会社である株式会社Avenirにおいて行うメディカルキャリア支援事業は、職業安定法に基づき、有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けて行っており、主に医師を医療機関に紹介する事業を行っております。また、メディカルワークシフト事業においては、スタッフ派遣が主な形態となっておりますが、顧客(医療機関)の需要にきめ細かく対応するため、一部の業務において業務請負を行っております。株式会社タスクフォースは、「労働者派遣法」に基づく労働者派遣事業許可を受けて運営しておりますが、派遣可能な業務・期間等は同法及び関連諸法令の規制を受けております。 「職業安定法」及び「労働者派遣法」においては、事業主としての欠格事由に該当したり、法令に違反した場合には、事業の許可を取り消し、又は期間を定めて事業の全部もしくは一部の停止を命じられることがあります。 当社グループでは、徹底して社員教育に努めるとともに、内部監査等により関連法規の遵守状況を日頃より監視し、法令違反等の防止に努めております。しかしながら、当社グループ各社及び役職員による重大な法令違反等が発生し、事業許可の取消し又は事業停止を命じられるようなことがあれば、当該事業を行えなくなることがあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、今後の「労働者派遣法」をはじめとする関係諸法令の改正又は解釈の明文化等が行われた場合についても、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 継続的な投資について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、継続的な成長のため、認知度、信頼度を向上させることにより、より多くのリード(見込み顧客)を獲得し、また既存の顧客を維持していくことが必要であると考え、積極的に広告宣伝費等にコストを投下してきており、今後も継続して広告宣伝等を行っていく方針であります。費用対効果を検証しつつ、有効な広告宣伝の方法を継続的に模索しながら対応してまいります。 しかしながら、広告宣伝等が十分な成果が得られない場合やコストの上昇等が生じた場合、投資が計画どおりの収益に結びつかない場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 社内体制に関するリスク ① 内部管理体制の強化について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制の一層の充実を図ることが必要であると認識しております。業務の適正及び財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムを構築、整備、運用するため、コーポレート本部の人員増強・教育、外部の専門家の活用等により内部管理体制を一層、強化してまいります。 しかしながら、事業の急速な拡大等により、それに応じた内部管理体制の構築に遅れが生じたり、また内部統制システムに重大な欠陥が発見される可能性は否定できず、将来にわたっても常に有効な内部統制システムを構築及び運用できる保証はありません。その場合には、適切な事業運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定の人物への依存について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社創業より代表取締役社長を務めております刀禰真之介は、当社グループの2大中核事業の1つであるメンタルヘルスソリューション事業において、当事業に深い関連を持つメンタルヘルス業界に豊富な知識と事業経験、並びに多数の人的関係を有しており、当社グループの経営において極めて重要な役割を果たしております。 当社グループでは、役員、幹部社員の情報共有や権限の委譲を徐々に進め、経営組織の強化を図り、過度の依存を避けた体制の構築を図ってまいりますが、何らかの理由で同氏が当社グループの経営に参画できなくなった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材の採用や育成について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) メンタルヘルスソリューション事業においては、受託業務の拡大に伴い、企業の健康管理を担う良質な産業医及び産業保健師等の専門職の確保が重要となります。また、メディカルワークシフト事業においては、取引先医療機関からの様々なニーズに対応可能な専門性の高い看護補助スタッフ及び医療事務スタッフを、受託する業務量の増減に応じて確保・育成していく必要があります。 当社グループでは、これら専門人材の採用と育成に積極的に取り組んでいるほか、コミュニケーションや処遇改善等の施策に総合的に取り組むことで、定着率の向上や事業の展開に資する人材の安定確保に努めております。 しかしながら、労働需給の逼迫や採用競争の激化等により、上記の施策にもかかわらず、人材確保が計画どおりに遂行できなかった場合、サービス提供体制の維持が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 社会保障制度の改正について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、メディカルワークシフト事業を担う株式会社タスクフォースにおいて約1,400名(2025年12月時点)の社員及びスタッフを雇用しているほか、メンタルヘルスソリューション事業においても多数の専門人材を雇用しており、常勤社員及び一部非常勤社員については健康保険や厚生年金、雇用保険等の公的保険を適用しております。 昨今の少子高齢化等の人口動態を背景に、公的保険の保険料率の上昇や適用範囲の拡大が継続的に行われております。今後、さらなる制度改正により事業主負担が増加した場合、特に雇用人数の多いメディカルワークシフト事業を中心に、当社グループのコスト増に直結する可能性があります。 当社グループでは、これらのコスト増への対応として、業務の一層の効率化に努めるとともに、適正な価格での受注を推進しております。しかしながら、上記の施策が想定どおりに進行せず、コスト増の影響を充分に吸収できない場合には、収益の圧迫要因となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (4) 法的な問題に関するリスク ① 新たな法令制定・改正について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、「会社法」「労働基準法」等、株式会社が一般的に幅広く遵守しなくてはならない法的規制のほか、事業を展開する上での固有の法的規制を受けております。当社の行う事業は「職業安定法」「労働安全衛生法」「不当景品類及び不当表示防止法」「個人情報の保護に関する法律」「下請代金支払遅延等防止法」等、多数の法令や、「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準(37号告知)」等、各法令の監督官庁が定める省令・指針・ガイドライン等により規制を受けています。当社グループでは、各事業部やコーポレート本部において、法令変更有無及び変更内容、法令違反などを確認しております。各種法令に関する情報、関係各省庁のホームページを確認し、最新の情報を随時アップデートすることで、法令変更がある場合の法令違反を未然に防止し、また、変化に対して迅速な対応をとれるように努めております。 このような法令の制定や改正、監督官庁による行政処分、新たな規制の策定又は改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受け、又は既存の規制が強化された場合には、当社の業績及び事業運営に影響を及ぼす可能性があります。その場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報の管理について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、事業を行う上で、顧客企業、医師、医療機関等の住所、氏名、電話番号等の個人を特定できる情報を取得しており、当社グループには「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務が課せられております。 当社グループでは、同法及び関連法令等を遵守し、それらの個人情報や取引データの取り扱いに細心の注意を払い、流出防止の体制を維持することを事業運営上の重要事項と認識しております。そのため、当社グループでは、ネットワークの管理、個人情報保護方針及び個人情報保護規程の制定及び遵守、社内研修の徹底、内部監査によるチェック等により、個人情報保護に積極的に取り組んでおります。また、当社グループは、個人情報の保護及び管理の観点からPマークを取得しております。 しかしながら、外部からの不正アクセスや、当社グループの関係者や業務提携先等の故意又は過失による漏洩、改ざん、不正使用等の不測の事態により、個人情報が外部に流出した場合には、法令抵触への適切な対応を行うための費用の発生や、当社グループに対する損害賠償の請求、当社グループの社会的信用の低下等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、当社グループが行う事業に関する知的財産権の獲得に努めることに加え、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払うことを基本方針としておりますが、当社グループの事業分野において、現在、申請すべき知的財産権及び侵害が危惧されるような知的財産権の認識はありません。 しかしながら、既に当社グループの認識していない知的財産権が成立している可能性、又は今後新たに第三者により著作権等が成立する可能性があります。このような場合においては、当社グループが第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償や差止の請求、又は当社グループに対するロイヤリティの支払い要求等を受けることにより、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの知的財産権が第三者からの侵害を把握しきれない、もしくは適切な対応がなされない場合、又は知的財産権の保護のために多額の費用が発生する場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 訴訟に関するリスクについて(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当連結会計年度末現在において、当社グループが当事者として関与している事業上の問題に関する重要な訴訟はありません。しかしながら、当社グループの今後の事業展開において、違法行為、トラブル、第三者への権利侵害があった場合等には、当社グループに対して、損害賠償請求等の訴訟その他の法的手続きが行われる可能性があります。その訴訟等の内容や、損害賠償の金額によっては、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このような訴訟等が発生しないように、コンプライアンス重視、リスク回避の対策、社員教育を徹底していく方針であります。 (5) その他に関するリスク ① 風評被害について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが行う事業にかかるトラブル、クレーム等、ソーシャルメディアの普及に伴い、インターネット上の書き込みや、悪意のある口コミ投稿、並びにそれらを起因とするマスコミ報道などによる風評被害が発生・拡散した場合、その内容の正確性にかかわらず、当社グループのブランドイメージ及び社会的信用に影響が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 このような風評被害等が発生しないように、コンプライアンス重視、クレーム対応、社員教育を徹底していく方針であります。 ② 配当政策について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題と認識しております。安定的な収益基盤の確立と通期業績の見通しに基づき、2025年12月期において1株当たり10円の初配当を実施する方針を決定いたしました。今後は、株主優待制度と配当による直接還元を組み合わせることで、個人株主層のさらなる拡大と機関投資家への還元を推進していく方針であります。 しかしながら、当社グループは依然として成長過程にあり、事業拡大のための投資資金需要も大きい状況にあります。今後の配当の実施及びその配当額については、各連結会計年度の経営成績、財務状況、投資計画などを総合的に勘案して決定してまいりますが、将来の業績推移や急激な事業環境の変化によって、想定どおりの配当を実施することができない可能性があります。 ③ 新株予約権行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:大、発生する時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、取締役、従業員等に対し、インセンティブを目的とした新株予約権(以下「ストック・オプション」という)を付与しております。これらのストック・オプションに加え、今後、付与されるストック・オプションの行使が行われた場合には、当社株式が新たに発行又は交付されることにより、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があるとともに、かかる株式が大量に市場で売却されることとなった場合には、適切な株価形成に影響を与える可能性があります。 なお、本書提出日の前月末現在(2026年2月末)における、これらのストック・オプションによる潜在株式数は1,087,200株であり、潜在株式数を含めた発行済株式総数11,534,500株の9.4%に相当しております。 ④ 資金調達について(発生可能性:中、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、M&A等の実施にあたり、自己資本だけでなく金融機関からの借入金を有効活用しております。2025年12月期末時点において、長期借入金残高は2,618百万円(1年以内返済予定の長期借入金508百万円を含む)となっております。 当社グループでは、今後も事業運営及び成長に必要な資金について、負債による調達を含めた柔軟な対応を検討しておりますが、金融市場の不安定化や当社グループの業績・財務体質等の変化を要因として、計画どおりの資金調達が実行できない可能性があります。また、市場金利が大幅に上昇した場合には、支払利息の増加により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ M&Aについて(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、持続的な成長を実現するための重要な経営戦略として、今後も機動的にM&Aや事業譲受を検討・実施していく方針を掲げております。これまでのタスクフォースの株式取得や、明照会労働衛生コンサルタント事務所、みらい産業医事務所の株式取得においても、対象となる事業の状況及び財務、税務、法務等について詳細なデューデリジェンスを実施してまいりました。意思決定のために必要かつ十分と考えられる情報収集及び検討を重ねることで、可能な限りのリスク回避に努めております。 しかしながら、今後の案件も含め、M&Aの実行後において、当社グループが事前に認識し得なかった問題が明らかになった場合や、市場環境の変化等の事由により事業展開が計画どおりに進まない場合、対象企業の株式価値や譲受資産の減損処理を行う必要が生じる可能性があります。これらが顕在化した場合には、当社グループの業績及び財務状況に重大な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,925字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、2024年12月18日に行われた株式会社みらい産業医事務所との企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度の比較分析に当たっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 また、当連結会計年度より当社グループ内の経営管理区分の見直しに伴い、従来「メディカルキャリア支援事業」、「デジタルマーケティング事業」としていた報告セグメントを「その他事業」に統合しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の報告区分に組み替えた数値で比較分析しております。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ719,786千円増加し、5,368,233千円となりました。 流動資産は前連結会計年度末に比べ592,901千円増加し、2,401,879千円となりました。これは主に、事業の拡大により現金及び預金が375,513千円、売掛金が210,932千円それぞれ増加し、1,492,051千円、851,781千円となったことによるものであります。 固定資産は前連結会計年度末に比べ126,884千円増加し、2,966,353千円となりました。主な増加要因は、子会社が運営支援するクリニックや薬局の拠点増加に伴う設備投資等により有形固定資産が45,586千円増加し115,994千円となったこと、並びに、子会社の支援先に対する長期貸付金が101,212千円増加し、131,230千円となったこと、及び資本業務提携による出資で投資有価証券が48,000千円増加し58,026千円となったことにより投資その他の資産が188,604千円増加の309,591千円になったことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ448,188千円増加し、3,801,679千円となりました。 流動負債は前連結会計年度末に比べ524,855千円増加し、1,500,728千円となりました。これは主に、資金調達により1年内返済予定の長期借入金が136,707千円増加し508,135千円となったこと及び株主優待引当金を119,083千円計上したことによるものであります。 固定負債は前連結会計年度末に比べ76,666千円減少し、2,300,950千円となりました。これは、長期借入金が返済により86,583千円減少し、2,110,802千円となったことよるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ271,597千円増加し、1,566,553千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益254,901千円の計上により利益剰余金が268,554千円となったこと、及び新株予約権の行使で資本金及び資本剰余金がそれぞれ8,850千円増加したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国は、トランプ米大統領による高関税政策に不確定要因が残ったものの、猛暑によって家電製品や日用品等への特需が生じたことや、好調な建設需要やデジタル投資の拡大により、景況感は年の半ばから次第に改善しました。また、引き続き人材獲得のため企業における人的資本への関心は高まっており、産業保健事業の事業環境は好転してきております。 このような状況のなかで、当社グループでは、2024年12月期に策定した、2027年12月期において連結売上高100億円、営業利益20-25億円を達成目標とする「中期経営計画MHT100/20-25」の実現に向け、更なる成長を見据えて当連結会計年度の計画を立案しました。第3四半期には、売上・利益が計画を下回ったため通期業績予想を下方修正しておりますが、当連結会計年度全体としては本来のストック型収益構造に回帰したことから、前連結会計年度比では増収増益となりました。 また、前連結会計年度は株式会社タスクフォース買収関連の経費及び2022年5月に付与した第11回新株予約権の株式報酬費用を計上したため赤字となりましたが、当連結会計年度においてはこうした一時的な経費が発生しなかったことから、前述のとおり増収増益で黒字化いたしました。 これを踏まえ、株主の皆様へ安定的かつ継続的な利益還元が可能と判断し、第15期定時株主総会において議案「剰余金処分の件」を上程しました。「剰余金処分の件」は原案どおり承認可決されたため、2025年12月期の期末配当として1株当たり10円00銭の配当(初配)を実施いたします。 この結果、当連結会計年度の売上高は6,435,361千円(前連結会計年度比25.3%増)、営業利益は598,776千円(同445.6%増)、経常利益は438,418千円(前年同期は経常利益39,438千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は254,901千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失29,779千円)となりました。 セグメント別業績は次のとおりであります。 a.メンタルヘルスソリューション事業 メンタルヘルスソリューション事業では、産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS」をパッケージ化し、「産業医クラウド」の名称で提供しております。 当連結会計年度においては、新規顧客獲得のため、顧客サービス体制の強化、大手企業向けコンサルティング提案営業の推進などを引き続き行ってまいりました。また、既存顧客へのサービス追加による増額提案活動も実施しております。さらに、グループ内の株式会社Avenirと株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所との営業活動、新規事業開発等の相乗効果が出てきております。株式会社ヘルスケアDXのメンタルクリニック運営支援サービスについては、業務運営が軌道に乗り始め、支援先を拡大しております。 この結果、当連結会計年度における当セグメントの業績は、売上高3,053,543千円(前連結会計年度比19.0%増)、セグメント利益890,302千円(前連結会計年度比35.4%増)となりました。 b.メディカルワークシフト事業 2024年2月29日付で株式会社タスクフォースを完全子会社としたことに伴い、2024年3月より同社の看護補助者及び医療事務人材サービスを「メディカルワークシフト事業」として新たにセグメントを設定いたしました。 当連結会計年度においては、当社グループに参加したことに伴う企業運営方法の統合が進み、デジタル化やスタッフのレベルアップ研修等の新たな施策に取り組みました。一方良質なスタッフの募集・定着を目的として人件費を増加させたため、当セグメントの経営成績は、売上高3,269,460千円、セグメント利益は265,937千円となりました。 なお、当事業を開始したのは2024年3月1日であり、前期比較が困難なため、前年同期比較は記載しておりません。 c.その他事業 当連結会計年度より当社グループ内の経営管理区分の見直しに伴い、従来「メディカルキャリア支援事業」、「デジタルマーケティング事業」としていた報告セグメントを「その他事業」に統合いたしました。 その他事業において、メディカルキャリア支援事業では、医師転職市場の環境変化により規模の拡大が見込みにくい中、産業保健事業との連携に力を入れました。また、デジタルマーケティング事業では前連結会計年度に引き続き、受注制作に関して既存顧客の保守案件を安定的に受注する一方、グループ企業向けのマーケティングに事業部内のリソースを集中してまいりました。 この結果、当連結会計年度における当セグメントの業績は、売上高112,357千円(前連結会計年度比30.5%減)、セグメント利益119千円(同99.7%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ375,513千円増加し、1,492,051千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は前連結会計年度末に比べ361,473千円増加し、631,989千円となりました。これは主な増加要因としては、株主優待引当金の増加額が119,083千円、のれんの償却額が94,944千円、未払消費税等の増加額77,987千円、未払金の増加額61,936千円が挙げられます。一方減少要因としては、売上債権の増加額210,932千円、法人税等の支払額61,391千円、利息の支払額41,535千円等が挙げられます。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は前連結会計年度末に比べ1,822,658千円減少し、324,299千円となりました。これは主に長期貸付による支出120,000千円、有形固定資産の取得による支出73,900千円、無形固定資産の取得による支出57,526千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は前連結会計年度末に比べ2,011,442千円減少し、67,824千円となりました。これは増加要因としては、長期借入金の借入による収入450,000千円、株式の発行による収入17,700千円があった一方で、減少要因として、長期借入金の返済による支出399,876千円が挙げられます。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 (2) 受注実績 当社グループは、受注制作を行っておりますが、受注から制作・納品までの期間が短いため、記載を省略しております。 (3) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年度比(%) メンタルヘルスソリューション事業   3,053,543   19.0   % メディカルワークシフト事業   3,269,460   -   % その他事業   112,357   △30.5   % 合計   6,435,361   25.3   % (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.メディカルワークシフト事業を開始したのは2024年3月1日であり、前期比較が困難なため、前年同期比較は記載しておりません。 3.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上に該当する相手がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りにつきましては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性のため、実際の結果はこれらの見積りとは異なる場合があります。この連結財務諸表を作成するに当たっての重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (b) 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は6,435,361千円となり、前連結会計年度と比較して1,300,586千円増加(前期比25.3%増)となりました。これは、主にメンタルヘルスソリューション事業の売上高が、前連結会計年度と比較して486,598千円増加し、3,053,543千円(前期比19.0%増)となったこと、及び2024年3月に新規開始したメディカルワークシフト事業の売上が2025年12月期は通年となり、3,269,460千円(前連結会計年度は2,406,227千円)となったことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して1,013,642千円増加し、4,308,663千円(前期比30.8%増)となりました。これは主に、メディカルワークシフト事業において、人材定着・確保を目的とした処遇改善による派遣スタッフ人件費等の増加に加え、メンタルヘルスソリューション事業の売上拡大による産業医への業務委託料支払が増加したことによるものであります。 その結果、売上総利益は前連結会計年度と比較して286,944千円増加し、2,126,697千円(前期比15.6%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は前連結会計年度と比較して202,084千円減少し、1,527,921千円(前期比11.7%減)となりました。前連結会計年度は株式会社タスクフォース買収関連の一時経費、及び2022年5月に付与した第11回新株予約権の株式報酬費用を計上しましたが、当連結会計年度は類似した一時費用が発生しませんでした。その結果、営業利益は前連結会計年度と比較して489,028千円増加し、598,776千円(前期比445.6%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は前連結会計年度と比較して3,634千円増加し、4,260千円(前期比580.3%増)となりました。これは主に子会社の支援先に対する長期貸付金の受取利息が3,763千円増加し3,883千円となったことによるものです。営業外費用は前連結会計年度と比較して93,682千円増加し、164,618千円(前期比132.1%増)となりました。主な増加要因は、株主優待引当金繰入額を119,083千円計上したこと及び長期借入金の増加で支払利息が10,506千円増加し41,879千円となったことによるものです。一方主な減少要因としては、前連結会計年度に発生した支払手数料が当連結会計年度に発生しなかった事が挙げられます。 この結果、経常利益は前連結会計年度と比較して398,980千円増加し、438,418千円(前連結会計年度は経常利益39,438千円)となりました。 (特別損益、法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度は、特別損失として、固定資産除却損1,387千円及び減損損失13,613千円を計上しております。また、法人税等合計は、169,520千円(前連結会計年度は75,484千円)となりました。 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は254,901千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失29,779千円)となりました。 (c) キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等について 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標(以下KPIと呼ぶ。KPIは、Key Performance Indicatorの略称であり、重要業績指標を意味する)につきましては、「第2事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。 当社グループの中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業のKPIの推移は以下のとおりとなっております。当事業の成長が当社グループ全体の成長の推進力であるため、当該KPIの進捗を注視し、経営上の目標達成状況を判断しております。なお、当社グループでは当該KPI及び顧客グループについて、下記のように定義しております 。 ENT(エンタープライズ、Enterpriseの略称) 従業員1,000名以上かつ「産業医クラウド」の売上高が月額20万円以上(見込を含む)の顧客(グループ) SMB(Small and Medium Businessの略称) 「産業医クラウド」の売上高が月額20万円未満の顧客 MRR(Monthly Recurring Revenueの略称) メンタルヘルスソリューション事業における「月次経常収益」を意味します。毎月発生する月額料金のみを集計対象としており、単発的に発生する収益は集計対象外としております。継続利用によって発生する経常収益の積み重ねが、当社事業の継続的な成長を測るための最も重要な指標であり、重視しております。 NRR(Net Revenue Retentionの略称) 「産業医クラウド」サービスにおける「売上継続率」を意味します。顧客がサービスに払う金額の増減割合を示す指標であり、特にENTについては当社事業の継続的な成長を測る指標として重視しております。 契約社(グループ)数 SMBについては法人単位、ENTについてはグループ(企業群)単位で月次の契約件数を集計しております。顧客数を増加させることが収益に直結するため、指標として重視しております。 契約単価 SMB、ENTの売上高を契約社(グループ)数で除算して算出した契約単価を集計しております。特にENTについては、「産業医クラウド」を導入した顧客に対し追加提案を行うことで、顧客数を増やすことなく売上高を伸長させることができるため、効率の良い売上向上策として指標を重視しております。 解約率(Customer Churn Rate) 月次の顧客の解約率を集計しております。メンタルヘルスソリューション事業においては、堅固な顧客基盤を構築することで、安定的かつ長期的な収益を確保することを目指しており、当社事業における指標として重視しております。 MRR(月次経常収益)四半期末実績(単位:百万円) SMB   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期       ENT   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 2023年   59   64   67   69       2023年   75   78   84   91 2024年   70   70   71   73       2024年   96   106   113   122 2025年   75   77   80   82       2025年   124   131   132   135 ※毎月発生する月額料金のみを集計しており、単発的に発生する収益は対象外 契約社数(単位:社) (単位:グループ) SMB   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期       ENT   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 2023年   1,329   1,433   1,517   1,598       2023年   112   118   125   125 2024年   1,641   1,715   1,758   1,812       2024年   128   154   165   181 2025年   1,873   1,933   1,994   2,049       2025年   187   211   214   223 ※四半期毎(3月、6月、9月、12月)の各末日時点における集計 契約単価(単位:千円) SMB   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期       ENT   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 2023年   52   50   49   48       2023年   699   688   708   761 2024年   49   45   45   47       2024年   776   715   714   702 2025年   46   45   46   47       2025年   688   641   647   641 ※SMB及びENTの売上高を契約件数で除して算出 解約率(単位:%) SMB   1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月   10月   11月   12月 2023年   0.0   0.2   0.8   0.0   0.6   1.0   0.8   0.3   0.2   0.3   0.4   0.3 2024年   0.6   0.4   1.5   0.8   0.6   0.6   0.6   0.3   0.6   0,4   0.7   0.2 2025年   0.3   0.2   0.4   0.8   0.4   0.6   0.3   0.2   0.5   0.1   0.3   0.1 ENT   1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月   10月   11月   12月 2023年   0.0   0.0   0.0   0.9   0.0   0.0   0.0   0.0   0.8   0.0   0.8   0.0 2024年   0.0   0.0   0.0   2.7   0.0   0.0   0.0   0.0   0.0   0.0   0.0   0.0 2025年   0.5   0.0   0.0   0.5   0.0   0.0   0.5   0.0   0.0   0.5   0.5   0.0 ※月次については当月解約となった契約数を当月末時点の契約総数で除して算出 NRR(売上継続率)(単位:%) 2023年12月   2024年12月   2025年12月 ENT   115   105   105 ※2023-2025年の12月末時点において、12か月前に契約があったグループについての12月MRRを12か月前の12月MRRで除して算出 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 当社グループにおける資金需要は、事業拡大のためのM&A及び新サービス開発のための資金、採用費及び人件費、マーケティング費用等に伴う運転資金等であります。これらの資金需要につきましては、自己資金及び銀行からの借入金による対応を基本としております。今後の資金需要に関しては、必要に応じて、適切な方法による資金調達にて対応する方針であります。

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開示資料

出典

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