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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

笑美面

Emimen Co., Ltd.9237 · Growth · サービス業

シニアホーム紹介の仲介大手。介護家族に代わって入居先を探索し、紹介手数料をホーム運営事業者から得るビジネスモデル。

概要

株式会社笑美面は大阪市西区に本社を置き、高齢者向け住宅(シニアホーム)の紹介サービスを主力とする企業である。2023年10月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年10月期の連結営業収益は約19億円、従業員数は188名。介護家族が被介護者の「心の介護」に専念できる社会の実現を掲げ、シニアホーム運営事業者から紹介手数料を得るビジネスモデルを採用している。

二つの事業セグメントで構成されるグループ

笑美面グループは、当社と連結子会社の株式会社ケアサンク、持分法適用関連会社の株式会社Funtocoで構成される。報告セグメントは「シニアライフサポートサービス」と「シニアホームコンサルティングサービス」に区分される。前者はシニアホーム紹介サービスと情報プラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」から成り、後者はシニアホーム新規開設のコンサルティングと、子会社ケアサンクによる「パートナーリース」事業を含む。関連会社Funtocoは介護領域の外国人人材紹介を行う。

紹介手数料に依存しないプラットフォーム収入

シニアライフサポートサービスの主な収益源は、シニアホーム運営事業者から入居成立時に受け取る紹介手数料である。入居検討者にはサービスを無料で提供し、コーディネーターが対面でマッチングを行う。また、「ケアプライムコミュニティサイト」ではシニアホーム向けの広告収入を得る。シニアホームコンサルティングサービスでは、土地オーナーと運営事業者のマッチングによる紹介料やコンサルティング料、パートナーリースによる賃貸収入が収益となる。

介護家族の負担軽減を測定するKPI

笑美面は「家族会議実施数」を重要な経営指標として掲げる。コーディネーターが入居検討者と対面・電話・オンラインで条件や優先順位を話し合った件数であり、これが介護家族の心理的負担軽減につながると考える。2025年10月期の家族会議実施数は8,911件(前期比40.8%増)、入居成約数(スマイル数)は4,723件(33.0%増)と拡大した。紹介パートナーである病院のメディカルソーシャルワーカー(MSW)やケアマネジャーからの紹介数も12,501件(48.8%増)に達する。

全国10,758ホームと連携するネットワーク

2025年10月末時点で、笑美面は10,758のシニアホームと提携する。コーディネーターはこれらの中から入居対象者の身体状況や家庭事情に適した施設を紹介する。提携ホームの運営事業者には、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどが含まれる。また、プラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」には10,212ホームが登録されており、運営事業者同士の情報共有や広告掲載の場として機能する。

業界の中での役割はシニアホーム運営事業者と入居検討者を結びつける、介護業界のマッチングプラットフォーマー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
19億円
営業利益
1億円
営業利益率
5.3%
純利益
1億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/10
事業売上構成比利益利益率
シニアライフ サポートサービス15億円83.3%0億円0.0%
シニアホーム コンサルティングサービス3億円16.7%1億円33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01シニアホーム運営事業者向け紹介サービス主力

全国のシニアホーム(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム)を紹介し、入居成立時に運営事業者から紹介手数料を受領する。紹介パートナーであるMSWやケアマネジャーからの紹介を軸に、入居検討者に無料でサービスを提供している。

主な製品・サービス1
シニアホーム紹介サービス
介護家族の負担を軽減するため、入居検討者の身体状況や希望に合ったシニアホームを紹介し、入居までをサポートする無料のマッチングサービス。

02シニアホーム運営事業者向け情報提供準主力

運営事業者向けに、入居者紹介の情報連携サイト「ケアプライムコミュニティサイト」を提供し、集客力向上や運営力向上に寄与する情報を共有。また、サービス品質向上に資する他事業者の広告掲載による収益化も図っている。

主な製品・サービス1
ケアプライムコミュニティサイト
シニアホーム運営事業者が入居検討者の情報を入力・閲覧できるプラットフォーム。入居検討者の声を共有し、集客や運営改善に活用する。

03シニアホーム開設支援副次

シニアホームの開設を検討する土地オーナーや建築事業者と、運営事業者をマッチングし、開設支援を行う。開設が決まった時点で紹介料やコンサルティング料を受領する。

主な製品・サービス1
シニアホーム開設コンサルティング
土地オーナーや運営事業者に対して、シニアホーム開設に必要な情報提供やマッチング支援を行うサービス。

製品と技術

対面マッチングで最適なシニアホームを紹介

シニアホーム紹介サービスは、笑美面のコア事業である。コーディネーターが入居検討者と直接対面し、身体状況や介護度、経済的条件、立地希望などをヒアリング。提携する10,758ホームの中から最適な施設を提案し、見学同行から入居手続きまでを無料でサポートする。収益は入居成立時に運営事業者から支払われる紹介手数料で、入居検討者の費用負担は生じない。コーディネーターは医療・介護の専門知識を持ち、Salesforceを活用した営業ナレッジの共有でサービスの均質化を図る。

ケアプライムコミュニティサイトで情報連携

2023年3月にリリースした「ケアプライムコミュニティサイト」は、シニアホーム運営事業者向けの情報プラットフォームである。運営事業者は自社施設の情報を入力・更新し、入居検討者の声や紹介実績を確認できる。併せて、サービス品質向上に資する商品・ソリューションを提供する事業者の広告を有料で掲載可能で、これが収益源の一つとなっている。2025年10月末時点の登録数は10,212ホームに上り、中小規模の運営事業者にとっては集客力向上の手段として機能する。

パートナーリースで与信を担保する新事業

2025年10月、子会社の株式会社ケアサンクが「ケアサンク パートナーリース」事業を開始した。これは、笑美面グループが土地・建物を一括借り上げし、シニアホーム運営事業者に転貸するサブリースモデルである。運営力はあるが自己資金や信用力が不足する事業者に対し、与信を提供することで新規開設を支援する。従来は大手運営事業者中心だったコンサルティングを、中堅・中小事業者にも拡大する手段として位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

サービス業、小規模で競合劣位

同社はサービス業に属し、2025年10月期の売上高19億円、営業利益率5.26%と小規模ながら収益性は安定している。同業他社にはジンジブ、イシン、JSH、ダイブ、マテリアルグループがあるが、業界構造は競争が激しく、大手に対抗する規模はない。ライバルの中ではジンジブが人材派遣・紹介で規模が大きいと推測され、イシンも成長性で注目される。同社は特定サービスに特化し差別化を図っている可能性があるが、開示情報不足で詳細は不明。収益源の多様化や市場シェア拡大が急務である。

強み

  • 営業利益率5.26%と業界平均並みで、小規模ながら安定した利益を確保している。
  • 開示情報から推測するに、ニッチなサービスに特化している可能性がある。
  • 2025年10月期の売上高19億円と拡大基調にあり、今後の成長余地がある。
  • 競合が多い中で、特定分野に強みを持つことで差別化を図っていると考えられる。

課題

  • 売上高19億円と小規模で、大手との競争や景気変動への耐性が低い。
  • 過去の財務データや事業詳細が不明で、投資判断に必要な情報が限られる。
  • 同業他社が多数存在する中で、持続可能な競争優位性を築くのが難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が笑美面

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19557エアークローゼット20億円
26537WASHハウス20億円
39254ラバブルマーケティンググループ20億円10.4倍
44707キタック20億円12.8倍
59237笑美面19億円51.3倍
66029アトラグループ19億円19.6倍
76555MS&Consulting19億円10.5倍
86558クックビズ19億円
99345ビズメイツ19億円11.3倍
109215CaSy19億円59.6倍
116198キャリア18億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

不動産事業から介護紹介へ転換した2012年

2010年9月、大阪市浪速区に株式会社トータルプロデュース(資本金7,000千円)を設立。当初は不動産業の延長として高齢者施設事業への参入を検討していた。しかし、介護現場での研修を経て、2012年1月に社名を「株式会社笑美面」へ変更し、シニアライフサポート事業を本格的に開始する。先の大戦後の復興に尽力した世代への恩返しの思いから、高齢者一人ひとりに適した終の棲家を紹介する事業へと軸足を移した。

事業領域を拡大した2016~2017年

2016年4月、労働者派遣事業許可証と有料職業紹介事業許可証を取得し、人材サービスへの展開を可能にした。2017年10月には宅地建物取引業者登録を行い、同年11月にはシェアハウス事業(賃貸物件の管理業務)とケアペッツ事業(ペットの看護・介護)を開始。第一種動物取扱業登録も取得し、シニア向け住宅以外の分野にも進出した。ただし、ケアペッツ事業は2018年6月に撤退、シェアハウス事業も2019年10月に譲渡している。

保険会社との提携で事業基盤を固めた2019年

2019年5月、アクサ生命保険株式会社と介護分野の業務提携を締結。同年6月には大阪信用金庫と「職員並びにそのご家族介護支援サービス」で提携、7月には住友生命保険相互会社とも提携した。10月には両保険会社が共同開発した新サービス「ウェルエイジングサポートあすのえがお」に参画。これらの連携により、介護家族への支援サービスを拡充し、紹介パートナーとしてのネットワークを強化した。2021年10月には大阪信用金庫とさらに「顧客介護支援サービス」でも提携している。

上場と新たな収益源の開拓(2021~2024年)

2021年7月、ケアプライム事業を開始。12月には情報セキュリティの国際規格ISO 27001を取得した。2023年3月、シニアホーム運営事業者向けプラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」をリリース。同年10月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、インパクトIPOを実現した。2024年3月には「健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)」に認定。同年9月、子会社「株式会社ケアサンク」を設立し、シニアホームコンサルティングサービスを分社化した。

年表23件を開く

2010年代

  • 2010年9月創業大阪府大阪市浪速区に株式会社トータルプロデュース(資本金7,000千円)を設立
  • 2012年1月商号変更株式会社 笑美面へ社名変更 シニアライフサポート事業開始
  • 2015年2月本社を大阪府大阪市浪速区から大阪府大阪市西区に移転
  • 2015年9月「大阪市トップランナー育成事業プロジェクト」の認定
  • 2016年4月「労働者派遣事業許可証」及び「有料職業紹介事業許可証」を取得
  • 2017年10月宅地建物取引業者登録
  • 2017年11月シェアハウス事業(シェアハウスを含む賃貸物件の管理業務)を開始 第一種動物取扱業登録 ケアペッツ事業(ペットの看護・介護業務)を開始
  • 2018年6月ケアペッツ事業から撤退
  • 2019年5月アクサ生命保険株式会社と介護の分野における業務提携
  • 2019年6月大阪信用金庫と「職員並びにそのご家族介護支援サービス」において業務提携
  • 2019年7月住友生命保険相互会社と介護の分野における業務提携
  • 2019年10月シェアハウス事業を譲渡
  • 2019年10月住友生命保険相互会社とアクサ生命保険株式会社が共同開発した新サービス「ウェルエイジングサポートあすのえがお」参画

2020年代

  • 2020年3月「大阪市LGBTリーディングカンパニー認定制度」において三ツ星認証を取得
  • 2021年7月ケアプライム事業開始
  • 2021年10月大阪信用金庫と「顧客介護支援サービス」において業務提携
  • 2021年12月ISO 27001 認証取得(MSA IS 527)
  • 2023年3月シニアホーム運営事業者向けプラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」をリリース
  • 2023年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年3月健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)認定
  • 2024年9月子会社「株式会社ケアサンク」設立
  • 2025年7月株式会社 Funtoco との資本業務提携及び株式の取得(持分法適用会社化)
  • 2025年10月株式会社ケアサンクにおいて「ケアサンク パートナーリース」開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 家族会議実施数2028年10月期まで25,710件
  • スマイル数(成約数)2028年10月期まで12,741人
  • 新規開設居室数2028年10月まで2,000室

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    家族会議実施数の拡大

    チーム制と営業生産性向上のPDCAサイクルを回し、新人コーディネーターの早期立ち上げとサービスの均質化を図り、介護家族向け家族会議の実施件数を増やす。

  2. 02

    全国のMSWへのリーチ拡大

    全国約4万名の医療ソーシャルワーカーに対し、既存拠点網を活用して継続的にアプローチし、シニアホーム紹介のシェア拡大を進める。

  3. 03

    新規シニアホーム開設支援の強化

    子会社を通じて、運営力はあるが与信力不足で拡大できなかった事業者向けのリース事業「ケアサンク パートナーリース」を展開し、新規開設施設の増加を支援する。

  4. 04

    インパクト測定と情報開示の継続

    社会的・環境的インパクトの測定・管理(IMM)を実施し、その結果を開示・発信するとともに、ステークホルダーとのエンゲージメントを積極的に行う。

  5. 05

    ケアプライムコミュニティサイトの活用

    シニアホーム向けプラットフォームで経営情報を流通させ、各施設が自らの強みを認識しサービス品質向上に活かす機会を提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で188人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は488万円で、2期前と比べて+15.5%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は2.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2023年10月42336.12.279
2024年10月42735.62.1122
2025年10月48834.72.1188

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年10月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)7.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 大阪府大阪市西区27百万円
シニアライフサポートサービス
新大阪オフィス(大阪府大阪市淀川区)他11拠点25百万円
シニアライフサポートサービス
本社 — 大阪府大阪市中央区17百万円
シニアホームコンサルティングサービス
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は19億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+46.2%、利益が-50.0%。

売上高
+46.2%
19億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
-50.0%
1億円
営業利益率
5.3%
前期比 -10.1%pt

会社が出している今期の予想2026年10月期

項目会社予想前期実績
売上高27億円19億円
営業利益2億円1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は11億円、営業利益は0億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年下期131
2025年下期1915.31
2026年上期1100.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年10月期からの7期で、売上は4億円から19億円へ4.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年10月4−1−1
2020年10月3−1−1
2021年10月4−1−1
2022年10月600
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年10月811
子会社「株式会社ケアサンク」設立
2024年10月1322
2025年10月19115.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高19億円のうち、営業利益として残るのは1億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金94.7%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.3pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.8pt
11.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年10月期は営業CFが1億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は7億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年10月−100−12
2022年10月00002
2023年10月10316
2024年10月20128
2025年10月1−20−17

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年10月期の総資産は14億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は59.0%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年10月31234.3
2020年10月30312.7
2021年10月3031.5
2022年10月30312.5
2023年10月85358.9
2024年10月117463.9
2025年10月148659.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中19位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中346位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.0%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
46.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥959で、1年前と比べて-33.5%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥959-3.6%1ヶ月+12.3%1年-33.5%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥511高値¥1,465

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)51.3倍
PER (会社予想)23.0倍
PBR4.86倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で8.68%上昇し、8月20日には前日比+7.76%の889円となりました。25日線834.76円を6.5%上回って推移しており、75日線736.13円からも乖離が拡大しています。ただし52週高値1580円からは大きく下方に位置し、年初来では-39.42%の水準です。出来高は7月後半に増加傾向で、8月20日は19,200株と活発でした。RSIは63.84と中立圏ですが、上値抵抗として200日線833.49円を超えられるかが焦点です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PER 43.2倍(予想19.4倍)は同業平均22.3倍を大きく上回り、PBR 4.09倍も平均3.09倍を上回る。ROE 11%と良好だが、無配であり配当利回り0%と低い。売上高は小規模で利益水準も低く、成長性を織り込んだバリュエーションとなっているが、現状のPERは割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)51.3倍23.4倍
PER (予想)23.0倍
PBR4.86倍3.51倍
ROE11.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は増収基調で黒字化しているが、依然として小規模で収益率も低い。強気派は成長途上の企業として将来性に期待する。弱気派は競争激化の中での競争力のなさと、高PER(43倍)を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 増収トレンド継続

    売上高が0→19億円に拡大中

  • 黒字化達成

    2024年10月期に純利益1億円

  • 小規模ゆえの成長余地

    市場シェア拡大の可能性

  • フォワードPER19.4倍、利益回復期待2026年10月期決算影響

    PER43.2倍→19.4倍に低下、市場は利益改善を織り込み。純利益2億円超回復なら割安

  • 営業黒字維持、財務安定性継続影響

    営業利益1億円、赤字転落回避。無借金経営なら評価材料

  • 時価総額16億円、小型株リスクプレミアム縮小継続影響

    時価総額16億円と小型、成長性が認められればバリュエーション拡大余地

  • ROE11%の高収益性通年影響

    ROE11%は資本効率良好。利益成長でROE向上ならPBR改善

マイナスに働く材料7
  • 競争力の不透明さ

    明確な競争優位が確認できない

  • 高PERと低収益率

    PER43倍に対し営業利益率5%

  • 情報開示の乏しさ

    事業内容の詳細が不明瞭

  • 純利益1億円、前期比半減2025年10月期影響

    FY25純利益1億円、前期2億円から▲50%減益。収益悪化トレンド

  • 営業利益率5.26%、低収益構造継続影響

    営業利益率5.26%と低水準。固定費負担大きく増収が利益に直結しにくい

  • PER43.2倍、バリュエーション割高現在影響

    PER43.2倍は成長性に見合わず、調整リスク

  • 配当利回り0%、株主還元不透明次回決算影響

    無配継続。株主への利益還元なく、長期保有魅力乏しい

次の決算で確かめる点
売上高
成長の指標となるトップライン
営業利益率
収益性改善の進捗
従業員数
規模拡大の兆候を把握

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ1,745人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.7%を占め、残る87.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他78.471.871.0
外国法人1.76.68.3
証券会社10.312.86.6
金融機関4.95.86.5
事業法人3.82.16.2
外国人個人0.90.91.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01榎並 将志79.85
02楽天証券株式会社7.48
03金田 喜人5.75
04GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)5.08
05丸谷 和徳4.93
06株式会社FDS4.50
07アクサ生命保険株式会社4.43
08住友生命保険相互会社4.43
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口T6K157001)3.84
10NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)3.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+101%、1株純資産は6期で−90%。直近期のROEは11.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年10月−2,5541,963
2020年10月−1,704787
2021年10月−24
2022年10月1112162.9
2023年10月3212042.121.5
2024年10月4517830.318.9
2025年10月2220011.049.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/10期の役員報酬は総額53百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
榎並将志代表取締役社長42810,280
木下裕司常務取締役504,860
鎌田将晴取締役CFO(管理部門管掌)31500
宝田めぐみ社外取締役67
百々なお子取締役(常勤監査等委員)45
岩﨑良亮社外取締役(監査等委員)52
牧野誠司社外取締役(監査等委員)46

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3373712
取締役(社内)1888
社外取締役3883

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,130字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社である㈱ケアサンク、及び関連会社である㈱Funtocoで構成されております。当社グループは、ビジョンとして「高齢者が笑顔で居る未来を堅守する」を掲げ、家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会の実現を目指しております。また、事業を通じて、介護家族(※1)が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう、「介護家族にとって、シニアホーム(※2)の利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指し、「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」の創出に貢献してまいります。 ※1 介護家族とは、介護を必要とする人を介護する家族などのケアラー(介護を必要とする人を無償でケアする人)をいう。 ※2 シニアホームとは、当社が主に紹介する有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅及びグループホームをまとめて示す表現をいう。 (1)当社グループ概要 当社グループは、介護家族が被介護者の心の介護に寄り添うことを実現するため、シニアホームの検討・選択に必要な情報を基に、適切な情報の入手が困難なためにシニアホームへの入居を躊躇したり、諦めたりしている介護家族に対し、シニアホームの紹介サービスを提供するシニアライフサポートサービスを主たる業務として展開しております。 また、介護家族が被介護者の心の介護に寄り添うことに加え、サービスの質の高いシニアホームを世の中に増やすことを目的として、シニアホームコンサルティングサービスを展開しております。 さらに関連会社である㈱Funtocoでは、「生まれた場所や環境に関わらず、人生でチャンスを掴める世界を創る」をビジョンに掲げ、介護領域を中心に特定技能制度を活用した外国人人材紹介事業を行っております。 当社の創業者である榎並将志は、不動産業の延長として「高齢者施設事業」への参入を検討しておりました。そのため、2010年9月に株式会社トータルプロデュースを設立いたしました。株式会社トータルプロデュースにおける介護現場での研修をきっかけに、2012年1月、「戦前戦後の物資に困窮する時代を経て、現在の豊かで安全なわが国を作り上げた先人の努力に恩返しをしたい」との想いから、入居対象者(※3)一人ひとりに理想的な終の棲家を紹介する施設をマッチングするシニアホーム紹介業に本格的に参入することを目的として、現在の社名である株式会社笑美面へ社名変更をしております。 その後、シニアホームへの入居を検討する介護家族が必要とする情報の整備と、相談員(以下、「コーディネーター」という。)の育成により、シニアホーム紹介のプロフェッショナルとしての立ち位置を確保し、紹介できるシニアホームの数が、2025年10月には10,758ホームとなっております。シニアホーム紹介サービスにおいては、「マッチするシニアホームとの出会いにより、負担が軽減している介護家族が47都道府県で増加」することを中長期アウトカムに据え、更なる拡大を図っております。 また、「自らの強みを伸ばしてサービスの質を上げ、介護家族に安心を提供しているシニアホームの増加」を目指し、新規の優良なシニアホーム開設支援を行うシニアホームコンサルティングサービスを提供しております。加えて、「シニアホームが自らの強みを把握する機会が増加」することを目指し、シニアホーム向けの情報を提供する「ケアプライムコミュニティサイト」を提供しております。 被介護者や介護家族とシニアホームの双方に対してサービスを提供することで、介護家族が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう、「介護家族にとって、シニアホームの利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指し、「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」の創出に貢献してまいります。 ※3 入居対象者とは、シニアホームへ入居する高齢者、利用者をいう。 (2)サービス概要 当社グループは、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更し、当社(㈱笑美面)で提供している事業を「シニアライフサポートサービス」、連結子会社の㈱ケアサンクで提供している事業を「シニアホームコンサルティングサービス」としております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (a) シニアライフサポートサービス シニアライフサポートサービスでは、主にシニアホーム紹介サービスとして、介護を必要とされる方を優先に対面サービスによるマッチングサービスを提供しており、入居対象者をシニアホームに紹介することで、対価としてシニアホーム運営事業者から入居のタイミングで紹介手数料を受領しております。 また、当社のコーディネーターがシニアホームへ直接足を運ぶなどして得たシニアホームの詳細情報を元に、シニアホームへの入居を検討する入居対象者・介護家族に当事者の身体状況や家庭の事情に適したシニアホームを紹介し、入居までのサポートを無料で行うことで、入居検討者(※4)の不安・負担を軽減しております。 入居対象者に関しては、患者の早期退院問題に取組む病院のメディカルソーシャルワーカー(※5)(以下、「MSW」という。)と高齢者の在宅介護を支援するケアマネジャー(※6)(以下、「CM」という。)をシニアホーム探しの“紹介パートナー”として捉え、継続的なご紹介をいただいております。 ※4 入居検討者とは、入居対象者とその介護家族(介護を必要とする人を介護する家族などのケアラー(介護を必要とする人を無償でケアする人))をいう。 ※5 MSWとは、保健医療機関等において患者や家族の相談にのり、社会福祉士の立場から経済的・心理的・社会的問題の解決、調整、社会復帰を支援する専門職をいう。 ※6 CMとは、要介護認定申請の代行及び認定調査やケアプランの作成、各サービス事業者との連絡調整を行うために必要となる専門資格をいう。 また併せて、シニアホーム紹介サービスで蓄積された有益な情報提供を行うため、シニアホーム運営事業者との情報連携サイトである「ケアプライムコミュニティサイト」を提供しております(登録数2025年10月末時点:10,212ホーム)。 「ケアプライムコミュニティサイト」は、主に運営事業者の責任者が自社の運営シニアホームへのお客様紹介に関わる情報取得、入力等ができるサイトになっております。その得られた情報をデータベースに蓄積していくことで、シニアホーム情報を入居検討者に提供し、シニアホームには「ケアプライムコミュニティサイト」を介して入居検討者の声を共有しております。さらに、シニアホームのサービス品質向上に資する商品・ソリューションを提供する他事業者の広告掲載(有償)ができる仕組みによる収益化を図っております。ネットワーク構築が困難な中・小規模の運営事業者をメインに、これまで築いた意思決定者とのネットワークを活かし、介護家族が安心できるシニアホームの増加に向け、集客力向上と運営力向上に寄与する情報を提供する、シニアホーム運営に欠かせないプラットフォームとしてのソリューション拡充を推し進めてまいります。 〔サービスの特徴〕 シニアホーム紹介サービスは、「専門性」、「中立性」、「シニアホームを探す入居対象者を紹介いただく紹介パートナー」、「幅広いシニアホーム・病院(MSW)との連携」を軸としております。 (イ) 専門性 シニアホームの紹介の“プロフェッショナル”として、コーディネーターが入居対象者一人ひとりに最適なマッチングを提供できるよう努めております。当該サービスの提供のためには、医療・介護の専門性、マッチングサービスの理解度やコミュニケーション能力などを有する人材の確保が必要となります。今後、コーディネーター数の増加を見据え、組織的な成長を目指すために、Salesforce.com,Inc.が提唱するSales Enablement(※7)を導入し、営業活動の最適化・効率化に向けた育成体系化を行っております。具体的には、成功ナレッジを5~10分程度の動画にして、新人を含めた全コーディネーターが反復視聴することで、育成効率化に繋がり、リモートワーク体制にも適した環境整備をしております。さらに、Salesforceを活用し、全コーディネーターが自身のナレッジを発信できる環境を作り、継続的なオペレーションの進化を行っております。 当社が提供するシニアホーム紹介サービスは、介護や医療などを必要とする入居対象者の生活に係わる仕事でもありますので、エリアごとにチーム制を導入し、複数人で対応できるバックアップ体制を構築し、入居検討者へのサポートをトータルで行っております。 ※7 Sales Enablementとは、営業組織を強化・改善するための取組み。営業研修や営業ツールの開発・導入、営業プロセスの管理・分析といったあらゆる改善施策をトータルに設計し、目標の達成状況や各施策の貢献度などを数値化し、数値分析により、営業活動の最適化と効率化を目指す取組みをいう。 (ロ) 中立性 意思決定の主体者は入居検討者であり、当社は意思決定に向けたサポートの実施を行う点を、「中立性」という重要メッセージとして全コーディネーターの活動指針としております。すべての入居対象者を支援することを信念とし、生活保護受給の入居対象者や介護保険対象外の入居対象者など、シニアホームからの手数料収入が低い入居対象者に対しても、すべての相談に対応し、身体状況やニーズに合ったシニアホームへの紹介を最優先としております。 (ハ)シニアホームを探す入居対象者を紹介いただく紹介パートナー 在宅介護を受けられている入居対象者には担当するCMがついており、また、病院に入院されている入居対象者にはMSWが退院調整を行っております。しかしながら、CMにとってはシニアホームの紹介は職責外の業務になり、また、MSWについても退院後のシニアホーム探しは、職責の業務となるものの、そのために必要な情報へのアクセスには限りがあり、転院調整等の他の業務の多忙さから、時間がかけきれない等の現状があります。そのため豊富なシニアホーム情報を有しており、入居ノウハウを持つ当社が、入居対象者を支援されている紹介パートナーであるMSWやCMなどへ直接営業を行い、シニアホーム探しの支援をしております。 また、紹介パートナーからご相談をいただいた際に、きめ細やかな対応と報連相による業務負担軽減になるように対応することで、継続してシニアホーム探しが必要な入居対象者の情報を紹介いただく仕組みを実現しております。紹介パートナーに対してのきめ細かい対応、報連相のタイミングなどは属人的な部分を排除するために、マニュアル化し、新人を含めた全コーディネーターのサービス均質化に向けた研修を実施しております。 (ニ) 幅広いシニアホーム・病院(MSW)との連携 提携している10,758(2025年10月末時点)のシニアホームと連携し、コーディネーターが入居対象者をシニアホームに紹介できるようにしております。提携シニアホームの運営事業者からの紹介手数料を財源とする仕組みにより、入居検討者に無料でサービスを提供しております。また、入居対象者の入居ニーズを把握するMSWとの連携を通じ、入居検討者のニーズを効率的に汲み取ります。 〔収益構造〕 シニアホーム紹介サービスの収益構造は、シニアホーム運営事業者へ介護を必要とされる方を優先に紹介し、対価としてシニアホーム運営事業者から入居のタイミングで紹介手数料を受領しております。シニアホーム運営事業者は一般的に広告などを出し入居者を募集しておりますが、当社が紹介することによりその費用が抑えられるため、当社が紹介手数料を受領しても、入居された入居対象者の家賃が値上がりする等の不利益はありません。 介護を必要とされる入居対象者を直接支援されているMSW及びCMへ直接営業を行っているため、当社の営業収益は以下の算式により算出されます。また、一律対面サービスによるマッチングサービス(※8)を提供しており、仕入原価が発生せず、一般の入居検討者集客のためのリスティングや媒体広告などの広告宣伝費も発生しないため、主に発生するコストは、人件費となる収益構造となっております。 営業収益 = 成約数( (1) 紹介数(※9)× (2) 成約率(※10))× (3) 1室当たり手数料単価 - (4)返金額 また「ケアプライムコミュニティサイト」については、シニアホームのサービス品質向上に資する商品・ソリューションを提供する他事業者の広告掲載の場を提供しており、これによる広告収入を得ております。広告主にとっては、シニアホームの意思決定者への直接的なアプローチをする機会は少ないため、多くのシニアホーム及び意思決定者にリーチができる貴重な手段となっております。 ※8 対面サービスによるマッチングサービスとは、お客様と直接お会いする「Face to Face(対面式)」 等でお客様のご要望などをお伺いし最適な情報を提案するサービスをいう。 ※9 紹介数とは、MSW等からの入居検討者の紹介数をいう。 ※10 成約率とは、「スマイル数(成約数)/紹介数×100」で算出した値をいう。 (b) シニアホームコンサルティングサービス シニアホームコンサルティングサービスでは、地域に優良なシニアホームを増やすことを目的に、シニアホーム運営を検討されている土地オーナー等と、シニアライフサポート事業の取引先であるシニアホーム運営事業者をマッチングすることで、質の高いシニアホームを増やすことを目指しております。 また2025年10月からは、当社子会社の㈱ケアサンクが土地建物を一括借り上げし、シニアホーム運営事業者に転貸することで、シニアホーム運営事業者に与信を提供する「ケアサンク パートナーリース(以下、パートナーリース)」事業を開始しております。 〔収益構造〕 シニアホーム開設を検討しているシニアホーム運営事業者と土地のオーナー等又は土地活用提案を行っている建築事業者にシニアホーム運営事業者の情報を提供し、シニアホーム運営事業者との間でシニアホーム開設が決まった時点で、主にシニアホーム運営事業者より情報提供による紹介料及びコンサルティング料を受領しております。 一方、パートナーリースにおいては、サブリースの形式を取るため、一括借り上げにて発生する支払額の総額と、転貸によって発生する受取額の差額が収益となります。この収益については、リース資産引渡時点での現在価値に割引いた総額を一括計上します。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題8,889字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針、経営戦略等 当社グループは、ビジョンとして「高齢者が笑顔で居る未来を堅守する」を掲げ、家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会の実現を目指しております。 介護家族に向けたシニアホーム紹介サービスを中心とする「シニアライフサポートサービス」と、シニアホームに向けたコンサルティングサービスを中心とする「シニアホームコンサルティングサービス」を行っており、経営戦略は以下のとおりであります。 (a) シニアライフサポートサービス 介護家族が高齢者の心の介護に寄り添える状態を増やすことを目的に、家族会議実施数(※11)を増やしてまいります。そのために、チーム制を活かしたMSW等からの紹介獲得のためにSales EnablementのPDCAサイクル(※12)を回すことでオペレーショナル・エクセレンス(※13)の浸透を図り、新人コーディネーターの早期立ち上がりを実現し、サービスの均質化を図ってまいります。 また、全国約8千施設ある病院は都市圏中心にカバー出来ているものの、全国約4万名のMSWへのリーチは限定的に留まっているため、全国の拠点網を活かし継続的にアプローチし、更なるシェア拡大を推し進めてまいります。 ※11 家族会議実施数とは、当社のコーディネーターが本人や介護者と対面や電話、オンラインのいずれかでシニアホーム選定のための条件や要望確認、優先順位の整理等の話し合いを実施した案件数をいう。 ※12 PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念をいう。当社では、新人コーディネーターの早期立ち上げを実現するためのPDCAサイクルとして、Plan:立ち上がりの道筋をつけるため成長ステップ及び成長スピードを設定、Do:時間と場所を選ばないラーニングツールとして成功事例をマニュアル化し、営業学習コンテンツでのラーニングと実践、Check&Action:基礎知識を応用力にするため、マネジャーとの1on1を通じたモニタリング及び改善活動を行うことをいう。 ※13  オペレーショナル・エクセレンスとは、現場で徹底的にオペレーション(業務の管理や実行過程)を改革することで、競合優位性の獲得を目指す考え方をいう。 (b) シニアホームコンサルティングサービス 2024年9月17日に当社100%出資の子会社として株式会社ケアサンクを設立し、シニアホーム新規開設コンサルティング等の事業を通じて、介護家族に安心を提供するシニアホームの拡充をサポートしております。 これまでは与信力の高いシニアホーム運営事業者の新規開設コンサルティングを中心に行ってまいりましたが、今後は新事業である「ケアサンク パートナーリース」によって当社グループでシニアホーム運営事業者の与信力を担保することで、運営力はあるが事業拡大が容易ではなかった運営事業者の開設支援についても強化してまいります。 当社は、2023年4月13日開催の取締役会にて、ビジョンを実現するための基本方針を決議しております。当社が、事業成長を伴いながら、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を意図する企業として「インパクトIPO(※14)」を目指す上で、ビジョンを設定し、継続的に以下3点に取組むための方針を定めました。なお、2023年10月にインパクトIPOを達成しております。 (1)「インパクト測定及びマネジメント(インパクト・メジャメント&マネジメント(※15))」を行う (2)インパクトに関する情報を開示・発信する (3)ステークホルダーとのエンゲージメント活動を積極的に行う ※14 ポジティブな社会的・環境的インパクトの創出を目的としている企業がIPOを実現すること(一般財団法人社会変革推進財団HPより抜粋)。 ※15 インパクト・メジャメント&マネジメントとは、企業や非営利組織の活動やサービスが、社会や環境に与えた変化や効果を可視化するのが「インパクト測定」、社会的な効果に関する情報にもとづいて事業改善や意思決定を行い、インパクトの向上を志向することを「インパクトマネジメント」という(一般財団法人社会変革推進財団HPより抜粋)。 上記の基本方針を基に、当社グループは、事業を通じて、介護家族が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう、「介護家族にとって、ホーム介護の利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指し、「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」の創出に貢献してまいります。 また、このような社会の創出を目指して、中長期的に ・「マッチするシニアホームとの出会いにより、負担が軽減している介護家族が47都道府県で増加」 ・「自らの強みを伸ばしてサービスの質を上げ、介護家族に安心を提供しているシニアホームの増加」 という2つの社会変化を目指して以下のとおり、事業展開をしてまいります。 (a)「マッチするシニアホームとの出会いにより、負担が軽減している介護家族が47都道府県で増加」の社会変化の実現のために、以下の2つの指針に基づき、シニアホーム紹介サービスを展開してまいります。 (イ)介護家族が、シニアホームの情報と接点を持ち、家族会議を実施していること 当社は、入居検討者がシニアホームへの入居を検討するに当たり家族会議の場を持つことで、家族内でシニアホームへの納得感が醸成され、家族をシニアホームに入居させることに対する介護家族の心理的負担が大きく削減されると考えており、シニアホームへの入居を検討している家族に対して家族会議の場を持つことを推奨し、それを経営指標としてモニタリングしております。その結果、家族会議を経てシニアホーム入居を決めた入居検討者は、その後実際にシニアホームへの入居に至ることが多くなっております。 (ロ)当社への相談の結果、マッチするシニアホームとの出会いにより、介護家族の負担が軽減していること 当社は、介護家族が抱える課題の多くはシニアホーム介護の適切な利用によって解決することができると考え、シニアホーム介護の利用を促進することで、介護を担う家族の介護の負担が軽減され、高齢者に対する「心の介護」に専念できる状態を作り出します。それを計測する経営指標として、マッチするシニアホームと出会い入居に至った入居対象者の数(成約数)をモニタリングしております。 (b)「自らの強みを伸ばしてサービスの質を上げ、介護家族に安心を提供しているシニアホームの増加」の社会変化の実現のために、以下の2つの指針に基づき、「ケアプライムコミュニティサイト」及びシニアホームコンサルティングサービスを展開してまいります。 (イ)シニアホームが自らの強みを認識し、シニアホームに対するニーズを把握する機会が増加していること プラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」に参加するシニアホーム間の経営情報の流通を実現し、それを活かしてサービスの質を向上していただくために実施するものであります。サービスの質を向上したいという意欲を持つシニアホーム運営事業者に必要な情報を提供するものでありますが、特に、加盟するシニアホームに自らの強みを認識していただくことに重点を置いております。そのプラットフォーム「ケアプライムコミュニティサイト」の提供価値を明確に伝えることで、加盟者の募集を行います。 (ロ)新規シニアホームの開設支援により、介護家族に紹介可能な優良なシニアホームの数が増加していること 当社子会社である株式会社ケアサンクにて行うシニアホームコンサルティングサービスにおいては、シニアホーム運営事業者による新規のシニアホーム開設を支援することで、優良なシニアホームの増加を図り、介護家族にとっての選択肢の増加とより適切なマッチングを目指しております。それを計測する経営指標として、ケアサンクが開設に携わった新規開設施設の居室数をモニタリングしております。 〔当社グループの社会インパクトの成果指標〕 当社グループが「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」を目指す過程で、「介護する家族・ケアラー」に焦点を当て、「介護家族にとって、ホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になっている社会」を実現していくことは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標である持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:以下、「SDGs」という。)の達成にも寄与するものであります。 在宅での介護を抱え込まざるを得ない状況に追い込まれている介護家族の負担を軽減することで、SDGsの目標5「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」の中のターゲット5.4「公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する」ことに繋がると考えております。 当社グループが目指す『介護家族が心の介護へ向き合い、高齢者が笑顔で居る社会』は、SDGs5.4.に係る社会インパクトを創出しており、成果指標としては、介護家族の身体的介護負担からの解放によって生み出された時間とポジティブな使い方を計測しております。 ※1:当社調べ 2023年4月~2025年11月「入居後「心の介護」アンケート(入居後にキーパーソンに対してアンケートを実施  N=1231)」結果より、介護に要する時間が減ったと回答したN=817の内訳を抜粋 ※2:アルバイト・パートを含む ※3:家事の時間を除く (2)目標とする経営指標 当社グループの目標とする経営指標として、前述のロジックモデルに記載の短期アウトカムから設定しております。当社グループが重視している経営指標等であるKPIの内容、目安としている水準は以下のとおりであります。なお、KPIの大前提として、リアルタイムで測定できる数値、かつコントロールできる数値であるものとしております。 なお、当連結会計年度末現在、KPI1及びKPI4については見直しを行っておりますので、詳細な説明及び数値の記載は省略しております。 (a) シニアライフサポートサービス 〔KPI2:家族会議実施数〕 介護家族と入居対象者が今後の生活方向を決める会議で、介護家族と入居対象者の意識の変革と成約率の向上の測定指標であります。当社グループが目指す社会変化(インパクト)の視点からは、入居可能性のある入居対象者の介護を担う介護家族との早期の接触を行い、介護家族に家族会議を開いてもらうことでシニアホーム介護への納得感を醸成してもらい、シニアホーム介護利用の心理的抵抗感を和らげることに繋がることから、成約の確度がより高まり、成約数の予測に繋がります。当社のコーディネーターが入居対象者や介護家族(身寄りのない生活保護受給者の場合は役所ケースワーカーが該当)と対面や電話、オンラインのいずれかでシニアホーム選定のための条件や要望確認、優先順位の整理等の話し合いを実施した案件数によって計測されます。2025年10月期においての実績は8,911件となっており、2028年10月期の目標25,710件に向けて拡大を図ってまいります。 当社のシニアホーム紹介サービスでは、「インターネットを介しての遠隔でのマッチングサービス」上のシニアホーム検索との差別化を図り、より満足度が高いシニアホーム提案を行うため、「介護家族を知る」ことを大切に「条件(身体状況、予算、エリア等)」と「要望(どのような暮らしを行いたいか、リハビリの要否等)」を分けてヒアリングする機会である「家族会議」を実施しております。介護家族の状況を正しく把握することで、満足度の高いシニアホーム提案に加え、入居に伴い必要とされる煩雑な手続きについても的確な支援を行うことが可能となります。 〔KPI3:スマイル数〕 実際にシニアホーム入居に至った入居対象者の数を表す指標であり、当社グループの営業収益に直結する指標であります。2025年10月期においての実績は4,723人となっており、2028年10月期の目標12,741人に向けて拡大を図ってまいります。 一般的に、介護家族自身が検索・選択を行う形の「インターネットを介しての遠隔でのマッチングサービス」を利用したシニアホーム探しにおいては入居後のミスマッチが生じる可能性があります。一方、当社サービスの利用者は、将来予測等を踏まえた付加価値のある提案により「その方らしい」シニアホームを中立・公平に見つけることができるため、入居後の暮らしまでを想定した納得の入居が可能となります。さらに見学調整、シニアホームや病院とのやり取り代行及び役所の申請手続サポートなど、相談から入居までのトータルサポートを行っているため、「インターネットを介しての遠隔でのマッチングサービス」を利用したシニアホーム入居よりも成約率が高まる傾向にあります。 マッチするシニアホームとの出会いを実現することにより、シニアホーム介護の利用が増加することで、介護家族の負担が軽減され、入居対象者に対する「心の介護」に専念できる状態を作り出すことに繋がると考え、成約数を示す本指標を経営指標として追求しております。 (b) シニアホームコンサルティングサービス 〔KPI5:新規開設居室数〕 シニアホームの新規開設に携わった数を表す指標であり、当社グループの営業収益に直結する指標であります。2025年10月期においての実績は1,083室となっており、2028年10月の目標2,000室に向けて拡大を図ってまいります。 社会インパクトの文脈においては、介護家族に紹介可能な優良なシニアホームが増えることで、介護家族に安心を提供でき、シニアホームの利用がポジティブになる状態への歩みを進めることに加え、シニアホーム紹介サービスにおける紹介先を増やすことで、マッチするシニアホームとの出会いと、それに伴うスマイル数の増加にもつながっていきます。 (3)経営環境 当社グループが提供するシニアライフサポートサービス及びシニアホームコンサルティングサービスが属する市場は、高齢者人口の推移、要介護認定者数の推移及び要介護認定者の介護を行うケアラーの人口推移に大きく影響を受けます。 日本における65歳以上の高齢者人口推移は以下の図のとおりであり、2025年7月時点で3,620万人(前年同月3,625万人)となり、微減となりましたが、75歳以上の人口は2025年7月時点で2,114万人(前年同月2,060万人)と増加しております。 また、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、65歳以上の人口割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には65歳以上の人口割合は34.8%、2045年には36.3%になると見込まれております。 出典 総務省統計局:人口推計(2025年7月) 国立社会保障・人口問題研究所:日本の将来推計人口(2023年4月) このように65歳以上の人口増加に伴い、介護を受ける者・介護をする者の人口も上昇を続けており、自宅で介護を受ける者と介護をする者の双方が65歳以上の高齢者「老老介護(※16)」については、約200万人(2023年想定)と見込まれております。 ※16 老老介護とは、自宅で介護を受ける者と介護をする者の双方が65歳以上の高齢者をいう。 ※1 経済産業省「新しい健康社会の実現」(令和5年3月)より抜粋。 ※2  65歳以上の要介護認定者数(厚生労働省「介護保険事業状況報告」(令和7年10月分))に、同居介護率及び同居介護内に占める当該割合(厚生労働省「国民生活調査」(令和4年))を乗じ試算。 ※3 文部科学省「令和7年学校基本調査」における中学生・高校生の生徒数に、三菱UFJリサーチ&コンサルティング「ヤングケアラーの実態に関する調査報告書」における世話をしている家族がいる率を乗じ試算。 「老老介護」の増加に加え、働きながら介護に当たる「ビジネスケアラー」、家族の介護やケア、身の回りの世話を担う18歳未満の「ヤングケアラー」の負担が大きな社会問題となりつつあります。 今後、以下の図のとおり2035年度まで要介護認定者数が増加することが予想され、要介護認定者数に対する「老老介護」、「ビジネスケアラー」及び「ヤングケアラー」の割合は上昇していくものと想定されます。 特に「ビジネスケアラー」及び「ヤングケアラー」が抱える問題として、「ビジネスケアラー」は40~50代が多く、会社や同僚にプライベートなことを相談しづらいため突然の離職に至るケースも多い等、仕事と介護の両立に切迫した不安・課題を抱えている傾向にあり、「ビジネスケアラー」の人口は今後、2030年度には、318万人以上にも達すると見込んでおります。 また、働きながら介護にあたる「ビジネスケアラー」の介護による労働時間短縮の労働生産性への影響は経済産業省の推計により2030年度には約9.1兆円の損失へ繋がると見込まれております。 さらに、「ヤングケアラー」については、その生活が“当たり前”で、自身が「ヤングケアラー」という認識がないという子どもも少なくないと言われており、介護やケアに忙しい等、本来受けるべき教育を受けることができない、同世代との人間関係を満足に構築できづらいなど、大きなリスクをはらんでおります。「ヤングケアラー」の人口は2025年には約31万人と推定され、今後は少子高齢化社会の進行に伴い徐々に減少していく見込みではありますが、それに反して要介護認定者数は増加していく見込みであり、「ヤングケアラー」一人当たりの負担は増加していくものと見込んでおります。 このように、高齢者の人口割合の上昇とともに要介護認定者が増えることにより、こうした多様化する介護家族の一人当たりの介護を担う人数は今後益々増えることが予想されます。 当社グループは、事業を通じて、介護家族が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう、「介護家族にとって、シニアホームの利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指しており、介護される側も含めて「共倒れ」にならないためにも、「老老介護」、「ビジネスケアラー」及び「ヤングケアラー」が抱えている問題を解決できるようシニアホーム紹介サービスを提供しております。 また介護家族に安心を提供するシニアホームを増やし、要介護認定者数の増加にあたっても受け入れるシニアホームを確保できるよう、シニアホームコンサルティングサービスによる新規のシニアホームの開設支援を提供しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (a) シニアホーム紹介サービスの知名度と社会的信用の向上 不動産や保険選定に紹介のプロフェッショナルがいるように、シニアホーム紹介サービスにおいても紹介のプロフェッショナルがいることについて世に広く認識していただくことが重要な課題と認識しております。そのため、介護家族に対する相談、提携するシニアホームの双方についてサービスの質の向上と数の拡大を目指してまいります。 (b) 人材の確保及び育成 当社が展開するシニアホーム紹介サービスは労働サービスの提供事業であるため、人材の確保が事業継続の要となります。また、案件をご紹介いただく医療機関のMSWやCM等の信頼を継続的に得るため、かつ、入居対象者や介護家族に適切なシニアホーム提案をするためには、コーディネーターの課題対応能力の効率的な育成が重要だと認識しております。そのため、優秀な人材の確保を継続的に行いながら、CRMシステムを利用した顧客関係管理の質の向上、動画コンテンツを活用した教育体制の強化に取組みを行うとともに、一人ひとりが価値ある存在として自立することにより退職予防にも努め、事業拡大を目指してまいります。 (c) 情報管理体制の強化 当社グループは事業を通じて取得した個人情報を所有しており、その情報管理を強化していくことが重要な課題であると認識しております。現在、当社グループでは「個人情報の保護に関する法律」の規定に則って、「個人情報保護基本規程」や「特定個人情報取扱規程」等の諸規程を定め、当社グループで保有する個人情報の適法かつ適正な取扱いの確保と、個人の権利・利益を保護するよう社内体制・ルールを確立しております。今後も社内教育や研修などを継続して行ってまいります。 (d) 内部管理体制の強化 当社グループは事業の拡大・成長に応じた内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。経営の公正性・透明性を確保すべく、コーポレート・ガバナンスを強化し、適切な内部統制システムの構築を図ってまいります。 (e) 財務基盤の強化 当社グループは、財務基盤の安定性を維持しながら、様々な事業上の課題を解決するための事業資金を確保し、また、新たな事業価値創出のために機動的な資金調達を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを模索していくことが、財務上の課題であると認識しております。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載しております事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 ただし、将来の業績や財政状態に与えうるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境等に関するリスク ①感染症等の影響について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 新型コロナウイルス感染症禍においては、クラスター発生予防対策のため、施設への立ち入りを制限している医療機関やシニアホームが数多くありました。現在は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行され、シニアホームの受入制限、病院退院活動制限も短期間で終息する状態に変化しましたが、新たな変異ウイルスが発生した場合には再びシニアホームへの十分な配慮が必要な状況となります。これに対処するため、シニアホームの受入れ情報などの情報収集を継続的に行い、それを医療機関のMSWやCM等に適時提供することで、安心感の醸成と、継続的なサービス提供の維持を目指しております。しかしながら、想定を超える感染拡大が発生した場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②業界動向について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが提供するシニアホーム紹介サービスは、投資や許認可が不要なサービスであるため比較的参入障壁が低い事業ではありますが、事業の拡大や継続するためには、人材コスト及び拡大への一定の時間が必要となるため、競合他社が突発的に成長する可能性が低い現状となっています。またシニアホームコンサルティングサービスについては、シニアライフサポートサービスで培った顧客との関係性や、グループ全体でのトータルサービスの提供が参入障壁となっております。 しかしながら、多数の企業が参入し競争が激しくなった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③顧客企業の経営環境について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは、主としてシニアホーム等を営む企業から手数料等を受領しております。当社グループは介護業界・高齢者を支える複数のサービスを提供することに努めておりますが、社会保障費に関する法改正等による介護業界全体若しくは顧客企業の経営環境の変化に伴う投資ニーズが急速かつ大きく変化することにより、多くの顧客企業の収益が低迷した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容等に関するリスク 販売価格について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが展開するシニアホーム紹介サービスの販売価格は、シニアホームへの入居に対する手数料であり、各シニアホーム運営事業者との法人単位の契約が基となっております。過去のシニアホームの入居率の推移を鑑みると、今後も需給バランスが急速に悪化する可能性は低く、突発的な手数料の低下は起こりにくい構造であり、現時点での手数料減少リスクは少ないものと想定しております。またシニアホームコンサルティングサービスの販売価格は、主に不動産仲介業の基準に則った媒介手数料およびコンサルティングサービス料の価格となっております。現状シニアホーム開設に際しコンサルティングと不動産仲介を総合的に行っている企業は限られており、他社との価格競争が起こりにくいことから、現時点での販売価格減少リスクは少ないものと想定しております。 しかしながら、想定を超える販売価格の低下が起こった場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)組織体制等に関するリスク ①人材の確保について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが展開するシニアホーム紹介サービスは労働サービスの提供事業であるため、人材の確保が事業継続の要となります。現状では、採用エージェント経由での人材確保がメインとなりますが、当社グループの事業が社会課題解決に繋がる点、ダイバーシティ&インクルージョンの取組み、SDGsの取組などを踏まえ、エージェントから安定した求職者紹介をいただけております。また、取引先である病院のMSWや介護関連会社の従業員の転職率が高いため、医療介護業界からの転職も今後増加していくものと予測しております。しかしながら、採用がうまく進まない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②人材育成及び退職予防について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 案件をご紹介いただく医療機関のMSWやCM等の信頼を継続的に得るため、また、入居対象者や介護家族に適切なシニアホーム提案をするためには、コーディネーターの課題対応能力の効率的な育成が重要です。当社グループの経営計画を達成するためにも、新入社員の事業に関する知識の定着の早期化が課題となっております。そのため、CRMシステムを利用した顧客関係管理の質の向上や、動画コンテンツを活用した教育体制の強化に取組を行うとともに、一人ひとりが価値ある存在として自立することにより退職予防に努めてまいります。 また、退職予防としてリテンション施策を行っており、具体的にはパルスサーベイ(※17)を活用した対象者フォロー面談を実施し、人材・組織開発室にてフォロー面談実施内容の確認・報告を行い退職予防に努めております。しかしながら、人材の育成に時間を要した場合や多くの退職を防げなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ※17 パルスサーベイとは、企業が従業員の満足度や心の健康状態を把握するために簡単な質問を短期間・高頻度で実施する調査のことをいう。 (4)事業に関する法的規制等に関するリスク ①介護業界について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループが事業を展開しているシニアホーム紹介サービスは、介護業界と緊密な関わりがあるため、当局並びに高齢者住まい事業者団体連合会、一般社団法人全国介護事業者連盟における発表内容等が業界に対して影響を及ぼす可能性があります。今後において、介護業界に対する規制環境の変化や業界各社の対応に何らかの変化が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②個人情報について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは事業を通じて取得した個人情報を所有しております。当社グループでは「個人情報の保護に関する法律」の規定に則って、「個人情報保護基本規程」や「特定個人情報取扱規程」等の諸規程を定め、当社グループで保有する個人情報の適法かつ適正な取扱いの確保と、個人の権利・利益を保護するよう社内体制・ルールを確立しております。しかしながら、何らかの原因により個人情報が外部に流出した場合には、企業としての社会的信用力が低下することにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③労務管理について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、労務管理を経営の重要課題として認識しており、そのため当社グループは労働基準法等関係法令を遵守し、社内規程の整備、運用を徹底し労務管理を行っております。しかしながら、労務管理不備により関連法令の違反に伴う行政処分等、従業員との紛争等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスク ①過年度の経営成績及び税務上の繰越欠損金について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは過年度において当期純損失を計上しており、2025年10月31日現在において税務上の繰越欠損金が存在しております。繰越欠損金は、一般的に将来の課税所得から控除することが可能であり、将来の税額を減額することができますが、今後の税制改正の内容によっては、納税負担額を軽減できない可能性もあります。また、繰越欠損金が解消された場合、通常の税率に基づく法人税等が発生し、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ②特定人物への依存について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社の代表取締役社長である榎並将志は、当社の創業者であり、創業以来の最高経営責任者であります。同氏は、当社グループの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。当社グループでは、経営会議等における役員及び幹部人材への情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が経営執行を継続することが困難になった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③配当政策について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、事業の成長・拡大による企業価値の向上を最重要課題として認識するとともに、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の1つと位置付けており、将来的には、各連結会計年度の財政状態及び経営成績を勘案しながら株主の皆様への利益還元を検討していく予定であります。しかしながら、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であり、業績次第では今後安定的な配当を行うことができないリスクが存在します。 ④調達資金の使途について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:5年以内、影響度:小 当社が株式上場時に行った公募増資による調達資金の使途については、事業成長のための新規拠点開設費、採用費及び人件費、広告宣伝費、システム開発費に充当する計画であります。しかしながら、急速に変化する事業環境に柔軟に対応するため、上記計画以外の使途へ充当する可能性もあります。また、計画どおりの使途に充当された場合でも、想定どおりの効果を上げるとは限らず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとしてストック・オプションを付与しているほか、今後も優秀な人材確保のためのストック・オプションを発行する可能性があり、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権等について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 なお、当連結会計年度末において新株予約権による潜在株式数は62,727株であり、自己株式を除く発行済株式総数2,029,405株の3.1%に相当しております。 ⑥訴訟について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当連結会計年度末において、当社グループが当事者として関与している訴訟手続きはありません。しかしながら、今後の当社グループの事業展開の中で、第三者が何らかの権利を侵害され、又は損失を被った場合、当社グループに対して訴訟その他の請求を提起される可能性があります。損害賠償の金額によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦インターネット等による風評被害について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 ソーシャルメディア等の急激な普及に伴い、当社グループに対するインターネット上の書き込み、悪意ある投稿等による風評被害が発生・拡散した場合、その内容の正確性に関わらず、当社グループの社会的信用が毀損し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧減損損失について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 現状当社グループは事務所設備、業務システム等の固定資産を所有しておりますが、多くは所有しておりません。しかしながら、当社グループの資産の時価が著しく下落した場合や、将来新たに開始するものも含めて、事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により資産について減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,559字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産は1,377,811千円となりました。 流動資産は1,006,461千円となりました。主な内訳は、現金及び預金657,258千円、売掛金289,899千円です。 固定資産は370,308千円となりました。主な内訳は、関係会社株式119,931千円、敷金76,787千円、繰延税金資産72,235千円です。 (負債) 当連結会計年度末における負債は564,336千円となりました。 流動負債は429,910千円となりました。主な内訳は、未払金107,289千円、未払費用84,017千円、賞与引当金58,995千円です。 固定負債は134,425千円となりました。主な内訳は、長期借入金97,347千円、資産除去債務23,906千円です。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は813,474千円となりました。 主な内訳は、資本金270,440千円、資本剰余金220,440千円、利益剰余金322,891千円です。 ②経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種経済政策の効果、インバウンド需要の回復等を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、円安や原材料価格の高止まりに伴う物価上昇が個人消費に影響を及ぼしていることに加え、米国の通商政策や金融政策の動向、急激な為替変動、地政学リスクの長期化など、不透明な国際情勢による影響もあり、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 介護業界におきましては、在宅介護を担う介護家族の介護負担状況は、ビジネスケアラー約318万人、老老介護約200万人、ヤングケアラー約31万人に達するなど、在宅介護を担う介護家族への支援は不十分な状況にあります。また、シニアホームの入居検討においては、適切な情報収集が困難なためにシニアホーム入居に対する誤解等により躊躇や諦めが起こっているケースもあり、介護する側の介護家族においても共倒れのリスクをはらんでおります。 このような環境のもと、当社グループは介護家族の負担を軽減すべく、介護家族が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう「介護家族にとって、シニアホームの利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指し、当社コーディネーターによる「家族会議」を経て最適な入居支援を無料で行う「シニアホーム紹介サービス」と、安心して入居できる質の高いシニアホームを増やすため新規のシニアホーム開設の支援を行う「シニアホーム運営コンサルティング」の継続的なサービス提供に努めてまいりました。 セグメント別の業績は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (シニアライフサポートサービス) 当期の実績においては、病院に在籍する退院支援等を担うMSWからの「紹介数」が12,501件(前期比48.8%増)、介護家族にとって納得あるシニアホーム選びに欠かせない「家族会議実施数」は8,911件(前期比40.8%増)、入居成約数である「スマイル数」は4,723件(前期比33.0%増)とそれぞれ拡大いたしました。プラットフォームサイト登録数においては、2025年10月期計画8,000ホームを上回る、10,212ホームまで登録が進みました。 当事業では、入居支援を担うコーディネーターの採用・育成が社会課題解決を加速させると考え、前期同様に積極採用を実施し戦力化を進めてまいりましたが、採用した人材の育成に遅れが発生し、収益及び利益を押し下げる結果となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業収益は1,549,100千円となりました。 営業費用は、主に計画通り人員を拡充したことによる人件費の増加及び営業活動の強化による旅費交通費の増加が発生しました。営業収益が予算を下回った一方で営業費用が概ね予算通り消化された結果、セグメント損失は19,679千円となりました。 なお、2025年7月に持分法適用関連会社となった株式会社Funtocoについては、持分法による投資利益を3,264千円計上しております。 (シニアホームコンサルティングサービス) 2024年9月にサービスの質の高いシニアホームを世の中に増やすことを目的とし、株式会社笑美面からシニアホーム新規開設コンサルティングサービスを独立させ、株式会社ケアサンクを設立いたしました。シニアホーム新規開設コンサルティングサービスを中心にサービスを拡充し展開しております。 当連結会計年度は、案件の獲得と成約が順調に進み、営業収益は323,886千円となりました。営業費用は、案件の成約が増えたことにより計画より増加いたしましたが、営業収益の増加で吸収し、セグメント利益は134,314千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業収益は1,872,987千円となりました。 営業費用は、主に人件費や営業に係る旅費交通費等の増加により1,758,339千円、営業利益は114,647千円、経常利益は117,054千円、親会社株主に帰属する当期純利益は89,670千円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、657,258千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、76,765千円となりました。これは主に税引前当期純利益114,168千円の計上、未払金の増加額18,795千円、預り金の増加額19,090千円による増加の計上及び売上債権の増加額63,238千円による減少の計上によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、201,680千円となりました。これは主に関係会社株式の取得による支出116,666千円の計上及び敷金及び保証金の差入による支出54,353千円の計上によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により得られた資金は、13,955千円となりました。これは主に長期借入れによる収入35,000千円の計上及び長期借入金の返済による支出25,700千円の計上によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) シニアライフサポートサービス   1,549,100   - シニアホームコンサルティングサービス   323,886   - 合計   1,872,987   - (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.当連結会計年度より報告セグメント区分の変更を行っているため、前期比については記載しておりません。 3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討の内容 a.財政状態の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、シニアライフサポートサービスにおいて「MSWからの紹介数」「家族会議実施数」「スマイル数」「プラットフォームサイト登録数」をKPIとしております。 当該KPIを採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解する上で重要な指標であり、当社グループが事業成長を伴いながら、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を意図する企業として、「介護家族がシニアホーム紹介サービスと出会い、家族会議等の支援を経て、マッチするシニアホームとの出会いにより介護負担が軽減する」こと、及び「シニアホームが自らの強みを認識する等、介護家族ニーズを把握する機会が増加する」ことによる社会変化を生み出してビジョンを実現するためであり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となるためであります。 なお2026年10月期からは、「MSWからの紹介数」「プラットフォームサイト登録数」の2指標をKPIから外し、新たにシニアホームコンサルティングサービスにおける指標として「新規開設居室数」を追加しております。「新規開設居室数」については、介護家族への紹介可能な優良なシニアホームの開設を支援することで、当社グループが目指す「シニアホームが自らの強みを認識する等、介護家族ニーズを把握する機会が増加する」という社会変革を実現しながら、営業収益にも直結する指標であることから新たに採用しております。 各KPIの推移は以下のとおりであります。 KPI   2023年10月期(実績)   2024年10月期(実績)   2025年10月期(実績)   2026年10月期(目標)   2027年10月期(目標)   2028年10月期 (目標) MSWからの紹介数(人)   6,466   8,401   12,501   -   -   - 家族会議実施数(件)   3,296   6,330   8,911   12,780   17,410   25,710 スマイル数(人)   2,381   3,550   4,723   6,744   8,747   12,741 プラットフォームサイト登録数(件)   5,335   7,540   10,212   -   -   - 新規開設居室数(室)   -   -   1,083   1,350   1,650   2,000 (注)1.MSWからの紹介数及びプラットフォームサイト登録数については、2025年10月期をもってKPIから外れておりますので、2026年10月期以降の目標数値には記載しておりません。 2.新規開設居室数については、2026年10月期からのKPIであるため、2024年10月期以前の実績数値には記載しておりません。 ⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの財政状態及び経営成績の分析については、前記「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「②経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ⑥経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に含めて記載しております。 ⑦経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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