本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エアークローゼット

9557 · Growth · サービス業

月額制の婦人向けファッションレンタル「airCloset」を手掛ける。スタイリストによるコーディネートと物流基盤を強みに、国内サブスク市場で存在感を示す。

概要

エアークローゼットは、女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を主力とするファッションテック企業である。2015年のサービス開始以来、パーソナルスタイリングとサブスクリプションモデルを組み合わせ、2022年7月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年6月期の売上高は50億円、従業員数79名。本社は東京都港区南青山。

月額会費と購入で成り立つ収益構造

売上高の約82%は「airCloset」の月額会費とレンタル中の洋服の販売収入が占める。月額会費はレギュラープラン(10,980円/月)を中心にライトプラン(7,980円)、ライトプラスプラン(13,980円)があり、オプションとしてダブルレンタル(9,680円/月)やアクセサリーオプション(1,100円/回)などを追加できる。レンタル期間中の購入率は約6%(2024年6月期実績)で、試着後購入のチャネルとしても機能する。また、企業広告のサンプリングや梱包資材への広告収入も得ている。

20〜50代の女性が中心の顧客基盤

「airCloset」の月額会員は2025年6月末時点で4万人、無料会員は140万人。顧客の年齢層は20代から50代で、特に30代後半から40代が中心。働く女性が92.8%、子供を持つ女性が55.8%を占め、年収400〜600万円の層が約37%と多い。退会率は登録から約3か月を境に緩やかになり、利用期間6か月超のロイヤル会員が全会員の65%超を占める。

会員数と一人当たり限界利益をKPIとする経営

経営指標として月額会員数と一人当たり限界利益を重視する。一人当たり限界利益は2021年6月期の59,934円から2025年6月期には70,237円へ上昇。これはオペレーションコストの低減と顧客単価向上による。2019年6月期比で1配送当たりオペレーションコストを削減し、収益性を改善している。2026年6月期は一人当たり限界利益を過年度同水準と見込み、会員数増加で成長を図る。

単一セグメントで展開する事業構造

パーソナルスタイリング事業の単一セグメントで構成される。主力の「airCloset」に加え、2020年4月からメーカー公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall」を運営する。家電や寝具などを取り扱い、メーカーと直接契約してプラットフォーム利用料やレベニューシェアで収益を得る。また、2024年11月には結婚式用ドレスの都度課金レンタル「airCloset Dress」を開始した。グループ会社としてベトナムにシステム開発子会社を有する。

業界の中での役割はファッションレンタル・サブスクリプション事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
52億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-3.8%
純利益
-2億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01消費者向けファッションレンタル主力

国内の20~50代女性を対象に、スタイリストが顧客の好みに合わせて選定した洋服を月額定額でレンタルする「airCloset」を提供。非対面のオンラインコミュニケーションを特徴とし、返却後のクリーニング・メンテナンスもサービスに含む。レンタル品の購入やオプションによる追加収益も獲得している。

主な製品・サービス1
airCloset
月額制のファッションレンタルサービス。スタイリストが選んだ3着を配送し、返却後は次の洋服が届く。購入も可能。

02家電・ライフスタイル商材メーカー準主力

生活家電等のメーカー向けに、サブスクリプション型レンタル販売のプラットフォーム「airCloset Mall」を提供。メーカーは最短1週間でレンタルビジネスを開始でき、顧客は試用後に購入を検討できる。当社の物流ノウハウを応用したフルフィルメント機能も提供する。

主な製品・サービス1
airCloset Mall
メーカー向けの月額制レンタルモール。商品のレンタル・試用・購入の流れを支援するプラットフォーム。

製品と技術

パーソナルスタイリングとサブスクリプションを融合した「airCloset」

「airCloset」は非対面でスタイリストが顧客の好みに合わせた3着の洋服を選定し、郵送する月額制サービス。顧客は事前にサイズや好みを登録するだけで、毎回異なるコーディネートを楽しめる。レギュラープランは返却後すぐに次の洋服が届くサイクルで、ライトプランは月1回の配送。2025年6月時点で月額会員4万人、無料会員140万人を抱える。

オプション機能と購入で拡がる収益機会

レンタル中の洋服は気に入れば購入可能で、販売率は約6%(2024年6月期)。顧客の約90%が普段購入しないブランドを体験する。オプションとして、好みのスタイリスト指名(550円/回)、ダブルレンタル(9,680円/月)、アクセサリー追加(1,100円/回)などがある。法人向けレンタルも提供し、企業の福利厚生やイベント利用に対応する。2023年10月からは都度課金型の「Disney FASHION CLOSET」も開始した。

「airCloset Mall」と企業向けサービスの展開

「airCloset Mall」は2020年4月に開始したメーカー公認の月額制レンタルモール。家電や寝具など高額品を自宅で試用し購入できる。メーカーは最短1週間でサブスクリプション販売を始められる。また、自社の循環型物流プラットフォームを他社に提供するB2B事業も推進中で、レンタル受託2件、傷物商品の再商品化業務2件を受託している。これらはレンタル事業で培ったフルフィルメントノウハウを活用する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

女性向け定額服サブスク、業界内で独自ポジション

同社は女性向け衣料品の定額制レンタルサービス「airCloset」を運営する。日本の衣料品レンタル市場は参入障壁が低く、後発の競合も多いが、同社は月額制・スタイリストコーディネートという独自モデルで差別化している。売上高は37億円(2023/6)→42億円(2024/6)→50億円(2025/6予)と成長中だが、営業利益率は2024/6期ゼロ、2025/6期2%と低水準。一方、同業のマテリアルグループ(156A)はイベント用品レンタル、ジンジブ(142A)は人材派遣と事業モデルが異なり、直接の競合とは言い難い。業界内で同社はサブスクリプション型アパレルレンタルに特化したパイオニアだが、スケールメリットを活かしきれておらず、収益性向上が課題。

強み

  • 月額固定で複数回交換可能な定額制は、顧客のロイヤルティ向上と安定収益に貢献。
  • プロのスタイリストが毎回コーディネートを提案し、顧客の悩みを解決する付加価値。
  • 2023/6期から2025/6期予想まで年平均約16%増収と順調な拡大。
  • 市場認知度向上により、潜在顧客へのリーチ拡大の余地がある。

課題

  • 営業利益率が2025/6期予想でも2%と低く、規模の経済が働きにくい。
  • 類似サービスが増えており、独自性の維持が難しくなっている。
  • レンタルに必要な在庫保有コストや流行の変化により、在庫廃棄リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がエアークローゼット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
17069サイバー・バズ21億円7.4倍
29557エアークローゼット20億円
37041CRGホールディングス20億円51.3倍
49240デリバリーコンサルティング20億円13.8倍
59225ブリッジコンサルティンググループ20億円21.3倍
64679田谷20億円
76537WASHハウス20億円
89254ラバブルマーケティンググループ20億円10.4倍
94707キタック20億円12.8倍
106029アトラグループ19億円19.6倍
119237笑美面19億円51.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

資本金200万円でファッションレンタル事業を目的に設立(2014年)

2014年7月、東京都中央区新川に株式会社ノイエジークを資本金200万円で設立。ファッションレンタルサービス事業の提供を目的とし、のちのエアークローゼットの母体となった。設立時点ではまだ社名も事業内容も現在とは異なり、ゼロからのスタートであった。

「airCloset」サービス開始と社名変更(2015年)

2015年2月、ファッションレンタルサービス「airCloset」の提供を開始。同年6月には社名を株式会社エアークローゼットに変更すると同時に、本社を東京都港区六本木七丁目へ移転。サービス開始から社名変更までわずか4か月で、ブランドと事業を一体化させた。

本社を都内で3度移転し事業基盤を強化(2015〜2018年)

2015年6月の六本木への移転に続き、2016年5月には港区虎ノ門四丁目、2018年1月には港区南青山三丁目へ本社を移転。約2年半の間に3回の移転を実施し、事業拡大に伴う人員増や業務効率化に対応した。最終的に南青山に定着し、現在に至る。

パーソナルスタイリングEC「pickss」のリリース(2017年)

2017年10月、パーソナルスタイリングECプラットフォーム「pickss」をリリース。これは「airCloset」の技術を応用し、スタイリストが選んだアイテムをECとして販売するサービス。単なるレンタルに留まらず、購入チャネルとしても機能する多角化の一環であった。

メーカー公認レンタルモール「airCloset Mall」の開始(2020年)

2020年4月、生活家電や寝具などのライフスタイル商材を扱う「airCloset Mall」をリリース。メーカーと直接契約し、商品のレンタル・試用・購入を促すプラットフォームを提供する。収益はメーカーからの利用料と顧客からのレンタル料・販売手数料で構成され、自社仕入れも一部行う。

東証グロース市場上場とベトナム子会社設立(2022〜2024年)

2022年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場後も成長投資を継続し、2024年8月にはベトナムに子会社「airCloset Engineering Company Limited」を設立。システム開発の内製化とコスト競争力強化を目的とし、同社のグローバル展開の第一歩となった。

年表10件を開く

2010年代

  • 2014年7月創業東京都中央区新川に株式会社ノイエジーク(資本金200万円)をファッションレンタルサービス事業の提供を目的に設立
  • 2015年2月ファッションレンタルサービス「airCloset」事業を開始
  • 2015年6月商号変更株式会社エアークローゼットに社名変更
  • 2015年6月東京都港区六本木七丁目に本社移転
  • 2016年5月東京都港区虎ノ門四丁目に本社移転
  • 2017年10月パーソナルスタイリングECプラットフォーム「pickss」をリリース
  • 2018年1月東京都港区南青山三丁目に本社移転

2020年代

  • 2020年4月メーカー公認月額制レンタルモール「airCloset Mall」をリリース
  • 2022年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年8月ベトナムに子会社「airCloset Engineering Company Limited」を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高早期まで100億円
  • 売上高(中期的目標)1,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    サブスクリプション強化と会員獲得多様化

    主力の月額制ファッションレンタル「airCloset」において、広告偏重だった会員獲得から脱却し、他社コラボ・アライアンス強化、友達紹介、オフライン接点、自社メディア、法人向け導入など多様なチャネルで会員増加率向上を目指す。メンズ向けサービス準備も進める。

  2. 02

    スポット型サービス拡大

    都度レンタル「airCloset Dress」やアウターレンタル、小物販売など、サブスク会員以外にもアプローチできるスポット型収益機会を拡大し、顧客単価上昇と利用機会創出、相互送客を図る。

  3. 03

    物流プラットフォームの法人展開

    自社開発の倉庫管理システム「AC-PORT」やメンテナンス機能を外部企業に提供し、レンタル物流受託や傷物商品の再商品化業務を拡大。取扱量増加によるスケールメリットで主力事業のコスト低減も狙う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で79人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、3期前と比べて+20.3%平均年齢は32.0歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年6月47430.52.969
2023年6月49331.23.467
2024年6月50331.93.9700
2025年6月57132.03.879127

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社等 — 東京都港区他247百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は52億円営業利益-2億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.0%、利益が-300.0%。

売上高
+4.0%
52億円
営業利益
-300.0%
-2億円
純利益
-2億円
営業利益率
-3.8%
前期比 -5.8%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円52億円
営業利益1億円-2億円
純利益0億円-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は26億円、営業利益は0億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q900.00
2023年4Q10−2
2024年1Q1000.00
2024年2Q1000.00
2024年3Q1000.00
2024年4Q1200.0−1
2025年2Q2414.21
2025年4Q2600.0−1
2026年2Q26−2−7.7−2
2026年4Q2600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年6月期からの9期で、売上は10億円から52億円へ5.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-3.8%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年6月10−7−10
2019年6月16−4−6
2020年6月22−4−7
2021年6月290−3
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年6月34−1−4
2023年6月37−2−4
ベトナムに子会社「airCloset Engineering Company Limited」を設立
2024年6月420−10.0−1
2025年6月50112.00
2026年6月52−2−3−3.8−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高52億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金103.8%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.8%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比11.4pt
-3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比8.9pt
-3.8%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年6月期は営業CFが11億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は11億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年6月1−812−78
2021年6月4−85−48
2022年6月2−1012−811
2023年6月5−95−413
2024年6月8−82015
2025年6月11−140−311

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年6月期の総資産は28億円。このうち返さなくてよい自己資本が6億円で、自己資本比率は19.6%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年6月104633.6
2019年6月7−29
2020年6月122109.7
2021年6月140140.1
2022年6月2231914.7
2023年6月2561922.3
2024年6月2752218.6
2025年6月2862219.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
22億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中349位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中492位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.9%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥241で、1年前と比べて-41.9%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥241+0.4%1ヶ月+25.5%1年-41.9%時価総額20億円
過去52週の値幅
安値¥148高値¥419

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)73.9倍
PBR6.84倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に218円となり、前日比+6.86%と上昇しました。1ヶ月で+18.48%と上昇基調にありますが、年初来では-48.46%と下落が続いています。25日移動平均線(194.44円)を上回り、75日線(184.76円)も上抜けました。ただし、52週高値433円からは約50%下落した水準にあります。8月14日には70万株超の出来高を伴って急騰しており、その後も高水準の売買が続いています。RSIは67.39と上昇基調にありますが、過熱感も出始めています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが算出できず(赤字)、PBR 5.36倍は同業平均3.09倍を大きく上回り割高。ROE 4.5%と低収益ながら、赤字から黒字転換期にあり将来期待がPBRに織り込まれている。配当利回りはゼロで株主還元なし。財務改善の兆しはあるが、現時点では割高感が強い。

指標この会社業種平均
PER (予想)73.9倍
PBR6.84倍3.51倍
ROE4.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

赤字からの脱却と成長性が争点。強気派はサブスク市場の拡大と会員数増加による規模の経済を期待。弱気派は解約率の高さ、競合の参入、ユニットエコノミクスの悪化を問題視。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    ファッションサブスク市場は拡大中、会員数の増加余地あり。

  • ブランド認知

    airClosetは一定のブランド力を持ち、新規獲得が進む。

  • 黒字化への期待

    25/6期は営業利益率2%と改善、利益転換の兆し。

  • 売上高50億円達成し営業黒字定着2025年6月期実績影響

    FY2025売上高50億円(前年比+19%)、営業利益1億円と黒字化

  • サブスクモデルで安定収益基盤継続影響

    月額会員制でリカーリング収入、高解約率改善が進展

  • ブランド認知度向上で会員増加2026年6月期影響

    マーケティング効果で会員数増、売上成長持続の期待

  • 低株価189円からの反発期待短期的影響

    1年間で61%下落、売られすぎ感。需給改善で戻り歩

マイナスに働く材料7
  • 高い解約率

    サブスクモデルは解約率が収益の鍵だが、データは不透明。

  • 競合の脅威

    類似サービスが多数参入、差別化が困難。

  • ユニットエコノミクス

    物流・クリーニングコストが重く、粗利率が低い。

  • 純利益ゼロで収益性は脆弱2025年6月期実績影響

    最終損益は0円、利益率低く、事業リスクは依然高い

  • PBR5.4倍と割高評価通年影響

    ROE4.5%に対しPBR5.4倍は高く、調整リスク

  • 高い外国人保有率が逆風継続影響

    外国人有23.97%、リスクオフ時に売り圧力となり得る

  • 競合サービスとの競争激化不確定影響

    レンタル業界参入増で会員獲得コスト上昇の恐れ

次の決算で確かめる点
会員数
成長の基盤。
解約率
収益の持続性を測る。
顧客獲得単価
マーケ効率を判断。

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,721人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.3%を占め、残る71.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他24.545.441.443.9
事業法人48.927.227.026.3
外国法人25.923.623.623.9
証券会社0.72.05.93.9
金融機関1.62.01.9
外国人個人0.20.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01天沼 聰16.78
02Monoful Pte. Ltd.13.41
03寺田倉庫株式会社10.25
04住友商事株式会社9.67
05MLPFS CUSTODY ACCOUNT9.67
06前川 祐介3.76
07株式会社SBI証券2.57
08小谷 翔一1.93
09中園化学株式会社1.91
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-09-01
    モノフル・ピーティーイー・リミテッド(Monoful Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -10.01pt
  • 2026-06-04
    住友商事株式会社
    新規の大量保有報告
    4.83%
    -5.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+100%、1株純資産は4期で+50%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPS
2018年6月−172,824
2019年6月−101,712
2020年6月−148
2021年6月−69
2022年6月−6644
2023年6月−4468
2024年6月−662
2025年6月365
2026年6月−30

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
天沼聰代表取締役 社長兼CEO471,388,800
前川祐介取締役 副社長42311,200
小谷翔一取締役43159,900
武市智行取締役70
月森正憲取締役51
榊原健太郎取締役51
内田行彦常勤監査役67
阿部達行監査役77
樋口俊輔監査役51

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3535318
社外取締役621214

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,646字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1) 事業概要 当社は、国内在住の女性に対して、スタイリストが一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定(パーソナルスタイリング)し個宅に向けて配送しレンタルするサービス「airCloset」を主として提供しています。 「airCloset」は非対面で顧客にパーソナルスタイリングを提供する事業として2015年2月にリリース致しました。当サービスは洋服を循環的に活用するシェアリングエコノミーの要素や継続課金制のサブスクリプション型のビジネスモデルを採用していることが特徴です。「airCloset」はメーカー、ブランド等のアパレル事業者と顧客とを引き合わせるプラットフォームとしての機能を有しており、かつ、レンタル中の洋服で気に入ったものについては購入することも可能な機能を備えています。洋服を着ることに関わる移動や選択・メンテナンスや購入(所有)までさまざまな機能を統合したFaaS形式(※1)サービスです。「airCloset」リリース以降も継続的にPDCAサイクル(※2)を回すことで、機能改善及び新規機能の追加を行ってまいりました。代表的な機能改善及び新規機能追加の例としては、顧客が好みのスタイリストを指名できる「スタイリスト指名オプション」機能の追加や、レギュラープランの2倍の量の洋服をレンタルできる「ダブルレンタルオプション」、洋服と合わせたアクセサリーをレンタルできる「アクセサリーオプション」の追加などが挙げられます。 当社の事業構造は洋服を仕入れ、パーソナルスタイリングによって付加価値を高めて提供することでレンタル利用料および販売売上(買取料)にて収益化を目指すビジネスと言い換えることもできます。 また、当社では生活家電や寝具など比較的高額なライフスタイル商材を試して購入する「airCloset Mall」などの事業を提供してきました。今後も、当社の事業を推進することにより、アパレル業界、日本の経済社会に対する貢献をしたいと考えております。 なお、当社はパーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ※1 FaaSとは、Fashion as a Serviceの略称であり、洋服の所有・利用に関わる様々な機能(選択・比較・コーディネート・購入・試着など)をサービス提供側が用意し、利用者がそのニーズに応じて利用していくサービス提供基盤のことを指します。 ※2 PDCAサイクルとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようとする活動のことを指します。 ■ airClosetの事業構造 ※ 無料会員とはメールアドレスによる登録で、取り扱いアイテムの閲覧やエコセールへの参加などが可能な会員属性のことを指します。 (2) サービス概要 ① ファッションレンタルサービス「airCloset」について 「airCloset」は国内居住の女性をターゲットに、一人一人の顧客の好みに合わせてスタイリストが選定した洋服をレンタルするサービスとして2015年2月より提供開始しております。洋服のスタイリングを含む顧客とスタイリストのコミュニケーションは非対面のオンラインで行われることが特徴です。レギュラープランでは、月額定額制で、1度に3着の洋服をコーディネートし、顧客の指定する住所に郵送します。顧客は受け取った洋服を職場や女子会・ママ会といった日常シーンで着用し、楽しむことが可能です。着用を終えた洋服は専用の返送方法にて当社委託先の倉庫に返却し、返却を確認できた時点でまた次の洋服を当該顧客に配送するというサイクルを繰り返します。返却された洋服のクリーニング・メンテナンスは利用料金の範囲内で当社委託先の協力会社にて行うため、顧客に不要な手間をかけさせない点にも工夫があります。また、レンタルされた洋服は顧客の手元での着用時または返却後に在庫として存在する場合には、購入することもできるため、レンタル衣類の試着サービスとしてだけでなく、洋服の新たな購入方法としても利用されています。 自分の好みやサイズを登録するだけでプロのスタイリストが選定した洋服が届き、その洋服を日常生活で楽しみ、利用後はそのまま返却するだけでまた次の洋服が届く。手軽にたくさんの「洋服との新しい出会い」を得られることをサービスの中心的な価値としています。 「airCloset」の顧客の年齢層は20代から50代女性と幅広く、特に30代後半から40代が中心となっています(2024年6月時点)。中でも働く女性が92.8%(2024年6月時点)、子供を持つ女性が55.8%(2022年4月時点)を占める等、仕事や育児に時間が割かれており、自身の洋服選びの時間に悩む女性が賢くファッションを楽しむために利用しているケースが多く見られます。顧客の年収については400~600万円の層が約37%と多くみられます(2021年10月時点)。また、2022年4月実施の顧客アンケートでは、時間的制約や手段的制約によって買い物に行きたくてもいけない(71.6%)、洋服のコーディネートや着こなしに迷ったことがある(92.0%)などの顧客層の悩みが抽出されており、これらの課題を解決するためのサービスとしても活用されています。 当サービスの主な収益構造は、「airCloset」サービスの提供による顧客から得られる月額の会費収入です。会費収入は主に10,980円/月のレギュラープラン、7,980円/月のライトプランと13,980円/月のライトプラスプランそれぞれのプランに利用登録をした会員を通じて得られるものであり、サブスクリプション型で提供しています。これらに加えてレギュラープランの2倍の洋服レンタル機会を得られるダブルレンタルオプション(9,680円/月)や洋服だけでなくアクセサリーをレンタル対象に追加できるアクセサリーオプション(1,100円/回)、好みのスタイリストを直接指名できるスタイリスト指名オプション(550円/回)、コーディネートに用いる洋服のブランドを指定できるブランドセレクトオプションなどのアップセル・クロスセル(※)によるさらなる収益機会の獲得を見込むことが出来ます。なお、レギュラープランは返却する都度、何度でも次の洋服がレンタルできるプラン、ライトプランは月に1度、3着1セットの洋服をレンタルできるプラン、ライトプラスプランはXS~3Lの洋服が月に1度、5着1セットでレンタルできるプランとして提供しています。また、個人ではなく法人単位のレンタルサービスも提供しております。 また、月額の会費収入とは別に、レンタル中の商品を現状有姿で買い取る際に得られる販売収入、レンタル提供が終了したアイテムを販売する「エコセール」、各顧客への洋服の配送の際に行う企業広告のサンプリングや梱包資材へのデザイン広告等を請け負う広告収入などがあります。 ※ アップセルとは、当社が現在提供している商品やサービスに加えて、質及び金額ともにより上位の商品やサービスを提供し、利用者が現在利用する商品やサービスに代わり上位の商品やサービスを購入することをいいます。一方で、クロスセルとは、利用者が現在利用している商品やサービスに追加して、別の商品やサービスを購入することをいいます。 ■ 「airCloset」の料金体系 「airCloset」がパーソナルスタイリングにより提供する顧客体験(UX:User Experience)には、先に試して気に入った洋服だけを購入する価値やデザインの新旧やブランドネームによることなく自身にとって「似合う」洋服を購入する価値、また洋服を購入するだけでなくレンタルサービスそのものを楽しむ価値の3つの新しい価値が含まれます。具体的には、月額会員の半数は「airCloset」を通じて洋服を購入した経験があり、その販売率は期間中の配送着数に対して約6%となっています(2024年6月期実績)。また、ブランドやデザインの型式は顧客評価や販売率に関わらず、顧客自身が現状有姿の商品そのものの品質を好んだ際に購入されています。別のアンケートでは、普段購入していないブランドの洋服を「airCloset」を通じて体験した、という顧客が約90%いることも分かっています(2021年2月時点調査)。さらに、利用期間が6か月を超えるロイヤル会員が全会員数の65%超を占めており(2025年6月末時点)、洋服の購入後も継続して当社サービスを利用していることも分かっています。サービスを利用するたびに体験価値が重ねられるため、月額会員の退会率は登録当初から約3か月を境に緩やかになっていきます。 ■ 会員獲得について 「airCloset」には月額会員のほか、メールアドレスを登録し当社からサービス関連情報を受け取ることのできる無料会員という会員属性が存在します。無料会員はレンタルサービスの利用はできませんが、当社の実施するセール等の機会に洋服を購入することが可能です。無料会員は月額会員への転換の見込みのある顧客として事業成長の先行指標となっております。継続的なマーケティング活動を通じて認知度の向上に取り組んでおり、特に、春・秋にサービスへのニーズが高まることから、重点的にマーケティング活動を実施しております。この結果、2025年6月末時点では月額会員4万人と月額会員数は順調に成長し、無料会員140万人が登録されています。 ■ 無料会員数・月額会員数の推移 当社の事業は、顧客との洋服の好みのやり取りを通じた長期的な利用を促進する観点から、サービス品質の維持向上が強く求められます。言い換えると、サブスクリプション型事業の特徴として、会費収入基盤の安定的拡大を実現するとともに、契約期間中のオプション追加や商品購入などLTV(※1)を高める仕組みを具備していることが当事業の成功要因と考えられます。この点において、顧客の選好や購入に関する価格弾力性をデータから分析し活用するなど、AIを用いたパーソナライズの開発・促進も重要となります。2025年6月期においては、安定して発生するairCloset事業の月額会費および販売による売上が約82%を占めており、当社の事業収入の中心が安定的な顧客基盤によってもたらされていることを示しています。 ※1 LTV(Life Time Value)とは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす価値のことをいいます。 ② メーカー公認月額制レンタルモール「airCloset Mall」について 当社は、2020年4月に、生活家電等のライフスタイル商材を取り扱うメーカーにサブスクリプション型のレンタル型販売ビジネスの基盤を提供するサービスとして「airCloset Mall」をリリース致しました。本サービスは当社と各メーカーがプラットフォーム利用契約を直接締結し、顧客へ契約に基づく商品をレンタルし、試用したうえで購入を促す販売チャネルを提供します。メーカーは商品の納品から最短1週間でサブスクリプションのレンタル型販売ビジネスを始めることができ、顧客は目当ての商品を自宅で試用してから購入を検討することが出来るメリットがあります。また本サービスは「airCloset」で蓄積したフルフィルメント(※)ノウハウを応用した物流プラットフォームとしてメーカーと顧客の間で機能しています。収益構造はメーカーから個別契約にて定めた金額を受領するプラットフォーム利用料と顧客から受領するレンタル売り上げの一部及び購入に結びついた場合の販売売上の一部(レベニューシェア)によって構成されます。 なお、商品によっては直接仕入を行い、顧客へのサービスを提供しております。その場合の収益構造は、顧客から受領するレンタル売り上げ及び購入に結びついた場合の販売売上によって構成されます。 ※ フルフィルメントとは、通信販売やECにおいて、受注から配送までの業務(受注、梱包、在庫管理、発送、受け渡し、代金回収まで)の一連のプロセス全体のことを指す用語として用いております。 (3) 当社の特徴 ① 専用オペレーションの強み 当社は、クリーニング技術の改善や個品単位でのレンタルアイテムの保管管理に関する独自のフルフィルメントノウハウを蓄積しており、ファッションレンタルに関わる物流機能について様々な強みを有しています。例えばレンタルアイテムの個品管理や、協力会社との連携による専用のクリーニング手法・メンテナンス方法を継続的に開発・導入・検証しております。月額会員一人当たり限界利益(以下、「一人当たり限界利益」)はオペレーション業務の改善の結果、以下のとおり順調に推移しております。また、一人当たり限界利益はサブスクリプションビジネスの健全性、持続的な収益性の動向を把握するための重要指標と捉えております。 ■ 一人当たり限界利益の推移 売上高 (千円)   変動費 (千円)   限界利益 (千円)   平均会員数 (※1)(人)   一人当たり限界利益(※2)(円) 2021年6月期   2,887,057   1,402,986   1,484,071   24,762   59,934 2022年6月期   3,390,339   1,506,028   1,884,311   29,837   63,154 2023年6月期   3,740,043   1,723,887   2,016,155   31,701   63,600 2024年6月期   4,216,157   1,821,679   2,394,477   35,257   67,914 2025年6月期   4,957,589   2,225,852   2,731,737   38,893   70,237 ※1 各期間における日次の会員数を平均することで算出 ※2 一人当たり限界利益:売上高より、売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれる変動費(オペレーションコスト、スタイリングコストなど)を控除(ただし、レンタル用資産償却費控除前)した金額を限界利益とし、平均会員数で除すことで算出 ※3 2020年6月期の変動費には倉庫移転費用58,624千円が含まれております。 ※4 限界利益(売上高より、売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれる変動費(オペレーションコスト、スタイリングコストなど)を控除(ただし、レンタル用資産償却費控除前)した金額)/ 売上高により算出される限界利益率は2025年6月期において55.1%となります。 ■ 1配送当たりオペレーションコスト(※ CPO)の推移 CPO (円) 2021年6月期   2,516 2022年6月期   2,458 2023年6月期   2,475 2024年6月期   2,464 2025年6月期   2,543 ※ 移転費用を除く物流費用の総額を配送数で除すことで算出 またオペレーションの全体像については以下の通りです。 ■ 独自の循環型プラットフォーム 創業時から社内に物流専門チームを設置し、協力会社と共に専用物流倉庫/専用クリーニング工場による独自システムや独自オペレーションを構築しております。返却を受けたレンタル品のメンテナンスから再出荷までのプロセスを循環型の物流基盤(プラットフォーム)と捉えており、当社物流の強みとしています。具体例としては、返却を受け付けた洋服を最短では1日で再貸出し可能にするよう、オペレーション品質を高めています。また、配送手段についてもヤマト運輸株式会社、佐川急便株式会社、日本郵便株式会社等の配送事業者の活用や、三菱商事株式会社が提供するSmariの導入など顧客の利便性を高めるために様々な工夫を行っています。こうした一連の機能を「AC-PORT」と呼称し、ファッションレンタル事業の収益化に貢献するよう、改善運用を繰り返しています(下図『「AC-PORT」の進化』の『フェーズ5』)。具体的には、洗濯可能なRFIDタグ(※)を活用し、個品管理が可能な独自のWMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)、におい除去等の精度を高めたクリーニング手法、洋服の循環を高効率で実現する庫内オペレーション等が特徴です。特に、WMSについては完全自社開発により構築し、外部ベンダーに依存しない開発・改修・運用体制を備えています。さらに、RFIDを活用した独自の物流システムに関する特許を取得しており(特許第7105347号)、その独自性及び新規性を認められています。また、本システムは将来的な事業展開に備え、ファッションレンタルサービスに関するオペレーションを機能単位で外販可能な設計となっており、他社へのプラットフォーム展開も開始しております。さらに今後においては、現在は別拠点にて運営している倉庫・クリーニング・メンテナンスの機能を同一拠点に配置した、倉庫一体型の物流体制の構築を目指します。当該物流体制の構築の実現に向けて倉庫の拡張移転を開始しており、2026年6月期中での完了を予定しております。 ※ RFID(Radio Frequency Identifier)とは、ID情報を埋め込んだRFタグ(電磁波を用いて、内蔵したメモリのデータを非接触で読み書きする情報媒体)から、電磁界や電波を用いた近距離の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指します。 ■ 「AC-PORT」の進化 ② パーソナルスタイリング 当社は、今日の消費社会について、トレンドを頼りに設計される大量生産・大量消費の消費文化から、個々人の多種多様なライフスタイルや好みを重視する消費文化への変化が生じており、ファッションの分野では特に、今後パーソナルなサービスが一層求められていくことになると考えています。当社と雇用契約を締結するスタイリスト及び業務委託契約を締結するスタイリストは合計300名を超えています(2025年6月末時点)。また、スタイリングはオンラインで連携するクラウドソーシングの仕組みで提供されており、前述の消費文化の変容に伴い増加するニーズを満たすことが出来るよう効率的なリソースの確保に努めています。なお、スタイリストは過去のスタイリングデータとお客様の評価データを掛け合わせることにより自身の提供するスタイリングの品質を自発的に高められる仕組みを取っています。 ③ サブスクリプションモデルによる収益の安定性及びエンゲージメントの高いユーザー基盤 「airCloset」はサブスクリプションモデルでのサービス展開を実施しており、強固な顧客基盤を強みとしています。非連続に消費・購買が行われる小売業と異なり、顧客との継続的な関係を前提とするため、業績の急激な変動が生じません。また、損益に与える変数が多数ありながらも事業構造がシンプルかつ明確になっていることがその特徴です。このため、売上高の成長とコストの安定化を達成することで、事業の将来像を予想しやすいビジネスであると考えております。月額会員のなかには5年を超える長期利用を継続している顧客も存在します。また、顧客がスタイリストにスタイリングの感想を伝えることで、次回のスタイリングが一層その顧客に適したものに調整されていく仕組みをもっていることから、当社と顧客との間のコミュニケーション頻度が非常に高いことも特徴としています。月額会員制度による安定的な収益性に加え、多くの顧客接点からサービス改善策を質量ともに打ち出し続けられる点が当社のビジネスモデルの強みであると考えています。また、月次の新規獲得顧客数のうち15%強は退会会員からの再登録となっており、顧客との信頼関係を高く維持しております(2025年6月期)。 ④ AI・データ活用 パーソナルスタイリングサービスの量及び品質を担保しその精度を高めるため、スタイリストの「スキルのシェア」とデータサイエンティストによる「AI/データ活用」を徹底しております。顧客からは従来のECサービスで取得できる購買データのみならず、着用後の感想(体験データ)を収集することが出来、これを社内で解析・応用することで新しい顧客体験につながるアクションを取り続けることが可能になります。業務の中で収集できる様々なデータを指標化することで、スタイリング精度の向上や、顧客とスタイリストのマッチング、在庫数の最適化、物流効率の最適化、仕入れ価格の最適化など、サービス品質の向上に向けたPDCAサイクルに活用しています。例えば、体験データについては120万件/年以上、スタイリングデータも40万件/年以上、サービスを運営しながら収集しております。 ⑤ マーケティング手法 「自分の好み・自分に似合う」商品を求めているパーソナライズ市場の潜在顧客のニーズに対し、様々なマーケティング手法で対応し、効率的な顧客獲得を行っております。本市場に対する顧客開拓力は当社の成長の源泉となっております。WEBマーケティング、特にSNS広告や検索広告で幅広く潜在顧客へ訴求を行っており、各種広告において最適化を図るなど改善も重ねております。2026年6月期においては新規顧客の獲得手段において広告への集中から脱却し、コラボレーション強化やオフライン接点の強化など、新規会員獲得手段の多様化を行ってまいります。各種手段での訴求後は、当社のこれまでのスタイリングノウハウを独自に集約した「パーソナルスタイリング診断」のコンテンツを配置しております。このように顧客獲得手法を洗練し、顧客獲得コストをコントロールすることで、顧客獲得の効率化と事業成長を実現しております。 ⑥ 効率的な在庫管理 当社はサブスクリプションモデルを採用しているため、貸出着数の増加によって事業拡大を図る従来型の貸衣装事業とは異なる在庫管理の考え方を持っています。具体的には保有在庫の最適化に関しては一着当たり回転率ではなく、月額会員一人当たり仕入高(以下、「一人当たり仕入高」)と顧客満足度をKPIとして管理しています。顧客満足度を下げずに一人当たり仕入高を効率化していくためのモニタリング、仕入計画策定、在庫運用等を実施しています。一人当たり仕入高の推移は下図の通りです。なお、これにより各洋服が使われる期間も長期化が図られ、利用実態に応じて見直しを行うレンタル用資産の耐用年数にも影響を与えるものとなります。 一方で、顧客満足度も継続的にモニタリングし、一人当たり仕入高を高い水準とすることも選択肢の一つと考えておりますので、二つの指標の関連性に留意しながらモニタリングしていきます。 ■ 一人当たり仕入高(※1)の推移 ※1 各年度におけるレンタル用資産増加額を年間平均月額会員数で除すことで算出 ※2 利用毎にお客様から取得する4段階評価のレーティングにおける年間平均値 [事業系統図] ※ 洋服のレンタルと返却は当社が契約しているファッションレンタル倉庫と顧客の間で繰り返されます。レンタルした洋服のうち、顧客が購入の意思を示したものについては購入代金を支払うことにより顧客の手元に取り置くことができます。
経営方針・対処すべき課題8,899字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンとしてファッションレンタルプラットフォームの運営を中心に事業を行っているファッションテック企業(※1)です。生活に溶け込むことで社会に根付き、長く愛されるサービスを作ることで、この世界に一つでも多くの笑顔を生んでいきます。そのために、単なる利便性や使い勝手を超えたユーザー体験(User Experience)を追求し、「感動」と「出会い」を届けます。また、「発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する」というミッションのもと、ビジネスモデルの構想力とシステム開発力、データ分析力を強みとして、人々の生活に寄り添い、ライフスタイルをより豊かにしていくビジョン実現に取り組みます。さらに当社は、すべての人が平等に持っている「時間」の使い方を最適にすることが重要と考えております。限られた人生の時間に対して、増え続けるモノと情報が氾濫する現代社会にあって、「モノとの最適な出会い」を実現し、大量消費社会を変革します。また、人々のライフスタイルがより豊かになるよう、時間価値を向上させる事業を創造し続けます。このような事業を実現するなかで、シェアリングの概念が持続可能な経済社会の創造に結びつくことを信じ、2022年2月には、自社が取り扱う洋服に関する衣服廃棄ゼロの実現を発表するなど、サーキュラー・エコノミー(※2)に立脚したサーキュラー・ファッションに関するサービス開発を継続しております。 インターネットや情報通信デバイスの拡充に伴い情報化が進展し、画一的なライフスタイルから独立した一人ひとりの消費者が、自らが好む商品を探し、出会い、消費していく流れが強まっています。ECの発展はその代表的な例の一つであり、コロナウイルス感染症まん延下での消費動向の変化とも相まって、今後ますますこのトレンドは加速していきます。また、当社はこうした市場環境の変化に際し、個々人の洋服の好みを捉えて商品を推薦し、現物の洋服を届け、着用できる仕組みを開発いたしました。推薦する際には顧客の好みに合わせたスタイリングも同時に提供し、洋服をより楽しく、豊かに消費できるよう付加価値を追加します。当社のサービスでは日常生活における着用後に気に入った商品を購入することもできるため、アパレルECの発展形と捉えることもできると考えております。 さらに、SDGs(※3)の重要性に関する認知が広がっている今日の社会において、単なる所有から共有へというシェアリングエコノミーの概念も同時に重要視されてきております。当社のサービスにおいて購入対象とならなかった商品は当社に返却され、メンテナンスを施したのち、さらに別の顧客に提供される仕組みを伴っており、この新しい経済概念にも合致する事業を展開しております。経営環境の詳細は後掲「(3)経営環境」をご参照ください。 ※1 ファッションとテクノロジーから作られた造語で、ファッション業界の活性化を目的にテクノロジーを活用してファッションアイテムやサービスを生み出す仕組みのことを言います。 ※2 サーキュラー・エコノミー(Circular Economy)とは、これまで経済活動のなかで廃棄されていた製品や原材料などを「資源」と考え、リサイクル・再利用などで活用し、資源を循環させる、「循環型経済」と呼ばれる経済システムのことを指します。 ※3 SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことを指します。 (2) 目標とする経営指標 「airCloset」は顧客から受領するサービス利用料金に加えて、洋服の販売売上も収益として計上しています。サービス利用料金はサブスクリプション型であり、売上の総額を形作る重要経営指標は①月額会員数としております。また、サブスクリプションビジネスの成功においては、月額会員一人当たり利益(一人当たり限界利益)の向上が最優先となるため、限界利益(売上高からオペレーションコストやスタイリングコストなどの変動費を控除)を月額会員数で除した②一人当たり限界利益を、月額会員数と並び重要な指標であると考えております。①および②の指標を重要なKPIと定め、洋服のシェアリングエコノミーサービス、パーソナルスタイリングサービスの先行者として業界有数の会員数を獲得してきた実績とノウハウを最大限に活用し、より一層充実した顧客基盤の確立を目指しています。 ①月額会員数については、従来同様に獲得チャネルの多様化・強化を進めてまいります。特に、非広告手段の拡大とサイト流入におけるCVR(コンバージョンレート)を高めてまいります。また、既存会員様の継続率の改善についても継続して取り組んでまいります。②一人当たり限界利益についてはアップセル・クロスセルの機会増進や顧客ロイヤリティーの強化によって改善を推進してまいります。月額会員数の継続的な増加と一人当たり限界利益の改善が成長戦略の基本方針となります。なお、一人当たり限界利益の改善に向けてオペレーションの継続的な効率化を行っており、2019年6月期と比較した際に、1配送当たりオペレーションコストの低減を達成し、一人当たり限界利益の改善が図られています。2026年6月期においては、一人当たり限界利益は過年度同水準を見込み、主に月額会員数の増加により成長を図ってまいります。 (3) 経営環境 当社事業に関わる重要な市場として①シェアリングエコノミー市場と②スタイリングEC市場の二つを想定しております。これらの市場において、独自に開発・運用している循環型の物流プラットフォーム、パーソナルスタイリングノウハウ、そしてデータ活用によって生み出される高い顧客満足度等の強みを競争優位性の源泉とし、事業展開を継続していきたいと考えています。当社の強みについては、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (3)当社の特徴」をご参照ください。 ① シェアリングエコノミー市場 当社を取り巻く事業環境は、シェアリングエコノミー協会が株式会社情報通信総合研究所と共同で調査し2023年1月時点のものとしてまとめた「シェアリングエコノミー関連調査結果」によると、2022年度のシェアリングエコノミー市場規模の合計で2兆6,158億円、高位推計では2032年には15兆1,165億円に上るものとされており、活況を呈しております。一方で、ベンチャー企業はもとより、既存の大手事業会社による当分野への市場参入及び事業強化により、競争の激しい状況が続くものと予想されます。 ② スタイリングEC市場 矢野経済研究所レポート及び経済産業省「日本ファッション産業の海外展開戦略に関する調査」によると、2019年の国内のファッション市場の市場規模は約9.2兆円とされていました。一方、矢野経済研究所刊行の「2023 アパレル産業白書」ハイライトによると、2022年の国内アパレル総小売市場規模は前年比105.9%の8兆591億円とされています。ファッション市場へのCOVID-19感染症の蔓延による消費動向の変化が原因と推測される文脈で、マイナス影響が報告されていますが、感染症対策の進展とともに一定程度は過去水準に向けて回復することを想定しています(※1 TAM)。また、「airCloset」の中心的な顧客層にあたる25歳から49歳までの女性人口を前提に、有職者であり世帯年収400万円以上の人口を算出するとおよそ9,676千人となり、これに当社の顧客当たり平均売上(※2 ARPU)を乗じて得られる982億円を当社の行うスタイリングEC市場の想定規模と考えております(※3 SAM)。上記矢野経済研究所レポートによるとアパレル市場全体の市場規模は2014年から2022年までの期間において9.1~8.5兆円の区間を推移し横ばいしているものの、EC比率は年々上昇しており、「経済産業省 令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査))」によると、新型コロナウイルス感染症以前の2015年時点の約9%(1.4兆円)から2022年には21.6%(2.5兆円)に達していることが報告されており、アパレル市場のEC化率は継続して増加傾向にあります。当社は、このアパレルEC市場の中でも「試着できない」、「ネットで選ぶのが面倒」などのECによる課題点を克服できるチャネルとして、スタイリングECが機能するものと考えております。 ※1 TAM(Total Addressable Market)とは、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことを言います。 ※2 ARPU(Average Revenue Per User)とは顧客当たり平均売上のことを言います。 ※3 SAM(Serviceable Available Market)とは、TAMの中で当事業が対象とする部分の需要のことを言います。 ※1 総務省人口統計より当社作成(2021/01/01時点) ※2 矢野経済研究所 「2024 アパレル産業白書」 ※3 総務省統計局「労働力調査」2024年12月 年齢階級別就業者数 ※4 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計消費状況調査 平成29年改定(2015年1月~) 総世帯」2020より計算 ※5 2025/6月期におけるairCloset事業売上/期末会員数でARPUを試算 (4) 中期的な会社の経営戦略 当社の成長戦略の基本方針は、以下の通りです。 エアークローゼットはビジョンである「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」を軸に企業戦略を策定しています。そのうえでライフスタイル領域を中心に事業を展開し、お客様の時間価値の向上、これまでにない新しいモノとの出会いをつくること、サステナブルな消費行動を拡大することを目的に事業運営を行っております。「モノとの最適な出会い」を提供できるビジネスモデルは、国内外問わずエアークローゼットが先行事例です。パーソナルスタイリングをサブスクリプション型のレンタルサービスにより実現し、気に入ったものについては購入することが可能であるビジネスモデルをより一層洗練することにより、パーソナライズ市場におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立することを目指します。 そして、中期的に1,000億円の売上高を実現していくために、まずは早期の売上高100億円突破を目標に成長を加速させてまいります。 上記を実現するため、売上・利益の拡大に向け、以下の3つの柱に注力し、新規領域への投資を積極的に行ってまいります。 ① 会員制サブスクリプション(ストック型)の強化 主力事業である月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」及び、メーカー公認月額制レンタルモール「airCloset Mall」の継続的な成長を追求します。特に「airCloset」事業においては、従来の広告中心であった会員獲得手段から脱却し、他社とのコラボレーションやアライアンス強化、友達紹介機能の強化、オフラインでの顧客接点の強化、自社メディアの強化、法人向けサービスの導入などを通じて、新規会員獲得手段の多様化を図り、会員数の増加率向上を目指します。さらに、顧客基盤の拡大に向け、メンズ向けサービスの準備も進めてまいります。 ② 都度レンタル・物品販売(スポット型)の拡大 結婚式やパーティーといったオケージョンシーンで利用できる「airCloset Dress」などの都度レンタルサービスや、アウターレンタル、小物販売といったスポット型の収益機会を拡大します。これにより、サブスクリプション会員以外の顧客層へのアプローチを強化し、顧客単価の上昇と利用機会の創出を図ります。また、会員制サービスとの相互送客も促進してまいります。 ③ 法人向けサービス(ToB)の展開 当社が自社事業の運営において構築してきた、循環型ビジネスに特化した自社開発の倉庫管理システム(WMS)を含む物流プラットフォーム「AC-PORT」を外部企業にも提供してまいります。物流取扱量の増加は、スケールメリットによる当社主力事業のコスト低減にも貢献します。また、福利厚生としてのairClosetの導入といったToBサービスの提供を拡大することで、新たな事業の柱を構築します。 以上の戦略を着実に実行し、まずは売上高100億円を達成し 、更なる企業価値の向上を目指します。 b.物流プラットフォーム展開 商品の個品管理を前提とするレンタル・メンテナンス両機能の一層の高速化・高品質化・低コスト化を企図した改善活動を推進してまいります。なお、物流プラットフォームの展開については、EC物流市場の中でもファッションEC物流市場を狙う新たな事業の柱として推進していきます。また、当該サービス基盤を自社事業のみならず、外部企業への展開を推進しており、レンタルサービスにおける受託が2件、店頭試着等でわずかに汚れや傷が付いた傷物商品等の再商品化業務を2件受託しております。今後も継続して企業様向けの取り組みについても推進してまいります。引き続き、他社ブランド各社のレンタル事業参入における物流基盤提供や、欧米同様の返品率を想定したファッションEC業界に対して、保管・発送・返品・メンテナンスなどの各機能を提供することも視野に入れております。また、クリーニングに関しては個人顧客から法人顧客まで、自社開発したクリーニング機能をサービスとして提供することが可能になります。物流の取扱量の増加はスケールメリットによって、「airCloset」事業の変動費の低減にもつながります。 ③ アジア展開 既に実現済みの施策も含め、既存のサービスラインをアイテム軸、セグメント軸、地域市場軸で拡大する方針を推進しながら、日本の製品・ファッションセンスに対する親和性が高いと考えられるアジア諸国の市場をターゲットに、海外展開を企図して新規顧客の獲得を加速します。クリーニングの付帯サービスなど、洋服そのものだけではなく、パーソナルスタイリング事業の過程で得られた強みを生かした施策展開も視野に含めます。 以上の中期戦略は下図のようにまとめられます。 ■ 認知拡大と事業領域拡大による成長イメージ (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、「時間価値」の向上をビジョンとしています。すべてのステークホルダーが関与する時間を有意義にし、その価値を最大化することを目指しています。そのため、お客様の顧客体験(UX)を中心に考えたサービスの提供を重視してまいりました。 市場での存在感を高めるため、創業当初から当社独自のプラットフォーム構築を構想・実現してきました。また、ファッション業界において課題の多いIT活用(データ活用・人工知能(AI)の活用等)を徹底して行い、UXの向上と効率化、新たな価値の創造を目指します。 具体的なプラットフォーム強化に向けて、これまで取り組んできたairCloset事業・airCloset Mall事業のさらなる強化に重点を置いています。これにより、既存の事業基盤を一層強固にし、競争力を高めます。また、メンズやその他セグメントの展開や、オケージョンレンタル事業に向けた準備も進めており、新たな領域での事業展開を計画しています。 上記を踏まえ、今後の戦略の重要点を、プラットフォーム戦略による拡大(ファッション以外の領域も含む)、お客様の会員システム(サブスクリプション等)による経済圏の確立、先端的なIT活用(データ、AI活用含む)と整理しております。 これらをより堅固なものにするための課題を以下のように捉えております。 今後の成長に向けては、既存のレディース領域の事業を中心にセグメント展開及びプラットフォーム展開により成長する方針を基本方針とし、具体的には以下の課題に対処する必要があると考えております。 ① 当社サービスの認知度の向上 当社は主にオンライン広告などのWEBマーケティングの手法を通じ、「airCloset」サービスの認知度を徐々に高めてまいりましたが、経営戦略に沿って今後の事業拡大及び競合企業との差別化を図るにあたり、当社サービスの要諦であるパーソナルスタイリングの魅力、自宅に洋服が届く便利さをより一層、認知させていくことが重要であると認識しております。 また同時に、費用対効果を慎重に検討したうえで適切な媒体を選択し、足元のトップライン成長率だけでなく、中長期的な成長に向けた利益を生む仕組みの強化を測れるよう、広告宣伝やプロモーション活動の質を改善してまいります。 ② システム及び物流機能の強化 当社の主要事業はインターネット上にてサービス提供を行っていることから、安定した事業運営を行うにあたっては、アクセス数の増加等を考慮したサーバー管理や負荷分散が重要となります。また、ユーザーの増加に合わせた物流機能の強化が重要であると認識しております。また、当社のビジネスモデルにおける物流機能には保管・出庫のみならず、返却物の管理やメンテナンスも含まれるため、その運用精度とコスト管理を追究することが経営上特に重要な要素となります。今後におきましては、引き続きシステムの安定性確保及び効率化、物流機能の強化に取り組んでまいります。 ③ プラットフォームサービスの強化 当社は、顧客の好みと当社の取り扱う洋服に関するデータを統合し、スタイリストがネットワーク上で効率的に商品の推薦ができるスタイリング提供システムに係る特許を取得し、自社利用のみならず、モノのレンタルに関して、他企業にも展開できる基盤を有しています。また、当社はレンタル商品の返却後のメンテナンス処理などを効率的に行う「還流物流」を実現することができる倉庫管理システムについても特許を取得しており、上述のスタイリング提供システムと合わせ、プラットフォームサービスとしての展開可能性を強みとしています。当社の中期的な戦略上の重要項目である同プラットフォームの利用拡大に際して、他社様との具体的な協業事案を増やしながら、今後も一層、拡大整備を行ってまいります。 ④ 「airCloset Mall」等の新規事業に関する商品展開の強化 当社が経営方針に謳う「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」のビジョンの実現に向けてさらなる事業拡大を行うためには、パーソナルスタイリングの要素や自宅に洋服が届く便利さを基軸に、これまでの主要商品であるアパレル以外の生活商材も含めたユーザーのトータル・ライフスタイル・サポートのニーズを満たしていくことが重要であると認識しております。当社はすでに「airCloset Mall」事業としてこれらの生活商材の取扱いを広げておりますが、これまでに構築してきた各パートナー企業様との関係を一層深化させ、魅力的な品ぞろえを実現することが出来るよう努めてまいります。 ⑤ 優秀な人材の確保と組織力の強化 今後の事業拡大及び収益基盤の拡充にあたり、優秀な人材の確保及びその定着を図ることは引き続き重要であると考えております。そのため、当社は継続的に採用活動を行うとともに、適正な人事評価を行い、優秀な人材の確保に努めてまいります。また、従業員のモチベーションを企業成長における重要指標と捉え、2016年より従業員アンケートによる測定を継続しており、その結果を高く維持しているほか、週次の全社会議や年2回の全社合宿等、従業員のコミュニケーション促進施策に力を入れてまいりました。また、今後の事業拡大に向けて開発体制の強化が重要性を増していることから、開発体制の更なる充実を図るため、ベトナム・ハノイにシステム開発子会社を設立いたしました。今後も引き続き、人材の教育・育成を進めていく方針です。 ⑥ 内部統制による業務の標準化と効率化 今後の事業拡大にあたり、業務の標準化と効率化の徹底が、継続的な成長を左右するものと考えております。このため内部統制体制の強化を通じ、コンプライアンスの徹底だけでなく、業務効率の改善を進めてまいります。 ⑦ 財務上の課題について 弊社では、新規会員獲得に関する広告宣伝費や今後の成長に向けたレンタル用資産の購入といった先行投資により、2024年6月期まで連続した当期純損失を計上しております。一方で、先行投資に関しては今後の資金繰りに支障が無いように取引金融機関と連携しております。また、当該先行投資の結果として売上も伸長しており、収益力も高まっております。そのため、現時点において財務上の課題は認識しておりません。 今後もプラットフォームを活用した新規事業の開発等に係る先行投資を継続することを前提としております。そのうえで、会員獲得効率の改善に注力し、airCloset事業については営業利益の黒字転換を目指し、中長期的な成長に向けた活動に注力したいと考えております。営業活動によるキャッシュ・フローの水準を注視し、金融機関との協議を継続することで引き続き十分な運転資金を確保できるものと判断しております。
事業等のリスク9,022字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。 また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとして当社内にリスク・コンプライアンス委員会を設置し、対応いたします。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 a.企業統治の体制の概要 ホ) リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の記載がない限り、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 〈市場に関するリスク〉 (1) インターネット関連市場について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社はインターネットを介してアパレル商品をレンタルするパーソナルスタイリングEC事業「airCloset」を主力サービスとして提供しており、5Gなどの新しい規格を含むブロードバンド環境の普及によりインターネット関連市場が今後も拡大していくことが事業展開の基本条件であると考えております。しかしながら、新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ、利用料金の改定を含む通信事業者の動向など、予期せぬ要因によりインターネット関連市場の発展が阻害される場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合優位性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社はインターネット通信販売事業者として、単なるアパレル商品のレンタル・販売を行うだけでなく、サイトの利便性を高め、また各ブランドと良好な関係を保ちつつ、ユーザーにパーソナルスタイリングを提供することによって、競合優位性を有していると考えております。関連市場の拡大に伴い、各ブランド自身によるパーソナルスタイリング・ファッションレンタル事業への展開、競合他社による新たな付加価値サービスの提供等がなされる可能性がありますが、当社独自に開発したファッションレンタル物流の構築や所属スタイリストの数的優位性など、参入障壁は高く、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する可能性は高くないものと考えております。 〈事業運営に関するリスク〉 (3) 物流機能について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社は、ユーザー数の増加に応じて必要在庫数、必要作業スペース等が増加するため、倉庫・スタッフ等の拡充を行っておりますが、これらを適時に行えなかった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、物流拠点を設置している地域において、地震、台風等の自然災害が発生したことにより物流拠点が被害を受けた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。ただし、クリーニングノウハウは当社に蓄積されており、かつ緊急時に依頼可能な工場を事前に確保するなど、クリーニング工場の分散化の余地を残していること、また物流拠点に火災保険を付保していることなど、オペレーション・財務両面で復旧を速やかに行い当該リスクを最小化する手段を備えています。 (4) 特定の業務委託に対する依存度の高さについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社は商品に対するクリーニングの実施やメンテナンス等の業務、また商品のユーザーとの間の受配送について、特定の第三者に委託しております。本書提出日現在において当該委託業者との間に問題は生じておりませんが、今後において取引条件等の変更があった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、特に重要なリスクと認識しておりますが、顕在化するリスクは高くないものと認識しております。関連する委託業務の実施ノウハウの内製化や、一部の委託企業とは資本業務提携を結ぶなど良好な関係を維持継続できるよう努めております。 (5) 在庫リスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社が保有する大部分の商材については、(特に「airCloset」において)当社自ら仕入れを行い自社の資産として保有したうえでレンタル・販売を行う買取型の仕入れ形態をとっております。これらの仕入れを行う際は、市場の流行・顧客の嗜好を考慮しておりますが、市場の流行・顧客の嗜好の変化により、商品の需要状況が当社の想定していたものと大きく異なる結果、レンタル用資産の減損を実施することとなった場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 仕入リスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、「airCloset」で提供するアパレル商品をメーカーや商社を通じて仕入れており、仕入先各社との関係は良好であり何ら問題は生じておりませんが、今後ブランドの事業方針や戦略等の見直しが行われた場合、仕入先の経営状況が変化し財務内容が悪化した場合、当社との取引関係の悪化等を起因とした商品供給量の減少が行われる場合、または契約の不履行もしくは取引の中止等があった場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。ただし、「shareCloset」のスキームを利用した中古市場からの買取の道を深めるなど、将来的な調達経路の開発も進めております。さらに当社は、古物商免許を取得しており、従たる調達手段として前述した中古市場からの買取を行う場合にも適法・適切な対応を取ることが可能となっております。上記リスクが顕在化する可能性は高くないものと考えておりますが、引き続きリスクの低減に努めてまいります。 (7) 月額会員数について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社事業において重要なKPIに定めている月額会員数について、本項「事業等のリスク」記載のリスクが顕在化した場合、またはその他不測の事態が生じた場合に新規会員獲得が計画通りに実現できない可能性があります。また、計画以上に既存会員の減少が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。すべてのリスクの発生可能性を未然に防ぐ合理的な手立てはないものと考えておりますが、かかる事象が生じた場合にも、適切な経営判断ができるよう常に社内外の情報収集を行っていくとともに、社内外の各組織・関連機関との関係を維持・向上できるよう努めてまいります。 (8) 固定資産(主にレンタル用資産)の減損について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社では、固定資産の減損に係る会計基準に従い、定期的に保有資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し、減損損失の認識・測定を行っております。経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、対象となる資産に減損損失を計上する必要が生じた場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) システムトラブルについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社はユーザーとの接点についてインターネットサイトやスマートフォンアプリを主たる方法として採用しており、事業の安定的な運用のためのシステム強化及びセキュリティ対策を行っております。しかしながら、地震、火災等の自然災害、事故、停電など予期せぬ事象の発生によって、当社設備又は通信ネットワークに障害が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社のサービスは外部クラウドサーバAmazon Web Service社が提供するサービス(以下、「AWS」という。)を利用して提供しており、AWSの安定的な稼働が当社の事業運営上、重要な事項となっております。 これまでのところ、当社においてAWSに起因する重大なサービスの停止やトラブル等は起こっておりませんが、システムエラーや人為的な破壊行為、自然災害等の当社の想定していない事象の発生によりAWSが停止した場合には、顧客への損害の発生やサービスに対する信頼性の低下などにより、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性がありますが、顕在化のリスクは高くないと認識しております。 当社では、AWSが継続的に稼働しているかを随時モニタリングしており、障害の発生またはその予兆を検知した場合には、当社の役職員に連絡が入り、早急に復旧するための体制を整備しております。AWSはFISC安全対策基準(注)を満たす安全性を備えております。 (注)FISCとは、金融庁が金融機関のシステム管理体制を検査する際に使用する基準のことを指します。 (10) 洋服の仕入価格の上昇について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 原材料価格の上昇や円安の進行等など様々な要因により、当社が仕入れを行っているアパレル商品の仕入コストの上昇等が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、仕入コストの上昇については「(6) 仕入リスクについて」に記載の対応を進めるとともに、お客様一人当たりに必要な洋服の量の最適化、仕入商品の見直しにより対応を行います。 また、上記で対応が困難な規模の仕入価格コストの上昇が起きた場合はサービス価格への反映を検討してまいります。 (11) 物流コストの上昇について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社は物流業務を外部の専門業者に委託しておりますが、原油価格や為替レートの変動により燃料費が高騰した場合や、物流業界における人件費が高騰した場合に物流コストが上昇し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、複数の専門業者様と取引を行うことや、より効率的な仕組みの構築を行うことで対応してまいります。人件費の高騰については前述に加え、定期的に物流業者様とコミュニケーションを実施し、物流コストへの影響を確認したうえで、事業への影響の最小化を図るよう対応してまいります。 〈法的規制に関するリスク〉 (12) 法的規制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:大) 当社事業は、「特定商取引に関する法律(特商法)」、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」、「古物営業法」、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)」、「下請代金支払遅延等防止法(下請法)」、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」、「クリーニング業法」等による規制を受けております。現時点では特段認識しているものはありませんが、今後既存の規制への抵触あるいは何らかの新たな規制による当社事業運営への影響が生じる場合は、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する可能性は高くないと認識しております。当社は、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、社内の管理体制を構築することによりこれら法令を遵守する体制を整備しております。また、顧問弁護士等とも連携し、最新の情報を収集しております。法的規制等への対応が必要となった場合には、法務担当、リスク・コンプライアンス委員会を中心に、適切な対応を取れる体制を整備しております。 (13) 知的財産権について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社は、運営するサービス名、サイト名称について複数の商標登録を行っており、今後もオンライン・オフラインを問わず新たなサービスを展開する際にも、関連する商標登録を行っていく方針としております。また当社が運営するインターネットサイトを通じて貸出・販売する商品および掲載する画像については第三者の知的財産権を侵害しないように監視・管理を行っておりますが、今後も知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、このような事態が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。かかるリスクに対しては、顧問弁護士等とも連携し、最新の情報を収集するとともに、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、社内の管理体制を構築することにより対応しております。 (14) 情報セキュリティ及び個人情報等の漏洩について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社事業においては、個人情報や機密情報が含まれているデータ等を取り扱っております。氏名、住所等の情報に加え、例えば、効果的なスタイリングサービスの提供にあたり必要となる、会員から取得する顔写真や身体のサイズ等も含まれます。万が一、こうしたデータの情報漏洩、改ざん、または不正使用等が生じた場合、もしくは何らかの要因からこれらの問題が発生した場合には、顧客への損害賠償やサービスに対する信頼性の低下などにより、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼすことがある重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する可能性は高くないと認識しております。 当社会員等の個人情報については、クレジットカード情報を保持しない等のシステム設計上の配慮は当然ながら、個人情報に関する社内でのアクセス権限の設定や、外部データセンターでの厳重な情報管理等、管理面及び物理的側面からもその取扱いに注意を払っております。また、社内での個人情報保護に関する教育啓蒙を行っており、個人情報保護について重要性の認識の醸成を行っております。なお、万一の場合に備え、サイバー保険を付保しております。 〈組織に関するリスク〉 (15) 特定人物への依存について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社の創業メンバーである代表取締役社長兼CEO天沼聰は、IT/プロジェクトマネジメントに関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定など、当社の事業活動全般において極めて重要な役割を果たしております。何らかの理由により同氏による業務執行が困難となった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある重要なリスクと認識しておりますが、同氏に過度に依存しないよう、経営幹部人材の拡充、採用・育成及び権限委譲による分業体制の構築などにより、経営組織の強化に取り組んでいるため、当該リスクが顕在化する可能性は高くないものと考えております。 (16) 人材の確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は今後の事業拡大及び収益基盤の拡充のためには、優秀な人材を確保及び育成することが不可欠と認識しております。しかしながら、当社の採用基準を満たす優秀な人材を十分に採用できない場合や、採用後の育成が十分に進まなかった場合には、当社の事業拡大の制約となり、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクと認識しております。当社では、今後の事業の成長に応じて積極的な採用活動を行うとともに、成長ポテンシャルの高い人材の育成を同時に進め、内部管理体制及び業務執行体制の充実を図っていく方針であり、そのための風土づくりや人事制度の充実に努めています。 〈その他のリスク〉 (17) 税務上の繰越欠損金について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、事業拡大のための積極的な人材投資等を行ってきたことから、創業以来当期純損失を計上しており、当事業年度末日現在において3,674,700千円の繰越欠損金が存在しております。繰越欠損金は、一般的に将来の課税所得から控除することが可能であるため、繰越欠損金を利用することにより将来の税額を減額することができます。しかしながら繰越欠損金の利用額と利用期間には、税務上、一定の制限も設けられております。よって計画どおりに課税所得が発生しない場合、繰越欠損金を計画どおり利用できないこととなるため、通常の税率に基づく法人税等が課税されることになり、当期純利益やキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 (18) 訴訟について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社が事業活動を行う中で、顧客等から当社が提供するサービスの不備、個人情報の漏洩等により、訴訟を受けた場合には、当社の社会的信用が棄損され経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。本書提出日現在において、重大な訴訟を提起されている事実はなく、また、当該リスクが顕在化する可能性は高くないものと考えております。万が一、訴訟を受けるような事象が生じた場合にも、顧問弁護士等とも連携し、法務担当、リスク・コンプライアンス委員会を中心に、適切な対応を取れる体制を整備しております。 (19) 株主構成について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当事業年度の末日現在において、当社発行済株式総数8,276,200株のうち、計1,068,200株はベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業組合(以下、「VC等」という)が所有しており、VC等が保有する当社株式の発行済株式総数に対する割合は12.9%という水準となっております。一般にVC等による株式所有目的は、株式公開後に売却を行いキャピタルゲインを得ることであります。VC等が所有する当社株式を市場にて売却した場合には、当社株式の売却圧力が顕在化し、市場価格に影響を及ぼす可能性がありますが、顕在化する可能性は高くないものと考えております。 (20) 配当政策について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元と同時に、財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題として位置付けております。現時点では、当社は成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、事業拡大と事業の効率化のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。このことから、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針でおります。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (21) 自然災害・感染症等について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:大) 地震や台風等の自然災害、未知のコンピュータウイルス、テロ攻撃、システムトラブルまたは伝染病といった想定を超える自然災害や事故が発生した場合、当社業務委託先である物流倉庫等が保有する設備の損壊や電力供給、インターネットアクセスの制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生し、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、当該リスクの発生可能性を見通すのは困難であります。 (22) 社歴の浅いことについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社は2014年7月の設立から本書提出日まで創業から約10年と社歴が浅いため、業績に影響を与えうる全ての事象を網羅的に経験していると断じることが出来ず、不測の事象により事業計画の達成を阻害する要因が生じうる可能性を残しております。創業以来蓄積してきた経営ノウハウや過去データに基づく将来予測を可能な限り精緻に実施していくことで、当該リスクが顕在化する可能性を最小化できるよう努めてまいります。 (23) 過年度業績等について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社の過去5期間における主要な経営成績の推移は、「第1 企業の概況 1 主要な経営指標等の推移」に記載のとおりであります。 事業開始初年度より継続的に成長し、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、会員増加を実現しています。 しかしながら、新規会員獲得に関する広告宣伝費や今後の成長に向けたレンタル用資産の購入に伴う減価償却費の負担等により、2023年6月期までの過去3期間においては継続的に当期純損失を計上しております。また、2024年6月期においては、airCloset事業は営業利益の黒字化を実現しているものの、新規事業への投資を実施した結果、当期純損失を計上しております。2025年6月期においては、収益性の改善を継続しており、全社として初めての当期純利益の黒字化を達成いたしました。 当社では、パーソナルスタイリングをはじめとした当社のサービス全般について、より一層の品質向上に努めるとともに、引き続き新規会員獲得のための成長投資を加速してまいりますが、想定通り新規会員獲得が進まない場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (24) 設備投資費用等の回収について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 2025年6月期、2026年6月期にかけて段階的に倉庫の拡張移転を行っており、設備投資や契約面積の増床を実施しています。これに伴い固定費が増加しているため、想定通りに事業規模の拡大や他社連携が進まなかった場合に、収益性の悪化という形で当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,162字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は1,566,946千円となり、前事業年度末に比べ343,316千円減少しました。これは主に、設備投資の実施に伴う現金及び預金の減少361,903千円によるものであります。固定資産は1,186,049千円となり、前事業年度末に比べ385,825千円増加しました。これは主に、年間を通じての月額会員数の増加に応じて、必要在庫数が増加したことに伴いレンタル用資産が229,237千円増加したことに加え、新倉庫の稼働開始により建物が152,218千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は2,752,996千円となり、前事業年度末に比べ42,508千円増加しました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は1,617,852千円となり、前事業年度末に比べ404,305千円増加しました。これは主に、短期借入金の増加155,177千円及び1年内返済予定の長期借入金の増加200,000千円によるものであります。固定負債は580,704千円となり、前事業年度末に比べ406,076千円減少しました。これは主に、長期借入金を1年内返済予定の長期借入金に振り替えたことによる減少400,000千円であります。 この結果、負債合計は2,198,557千円となり、前事業年度末に比べ1,770千円減少しました。 (純資産) 当事業年度末における純資産は554,438千円となり、前事業年度末に比べ44,278千円増加しました。これは主に、当期純利益計上による利益剰余金の増加23,541千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は19.6%となりました。 ② 経営成績の状況 当社は、「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンに掲げ、人々のライフスタイルが豊かになるサービスの提供を行っております。パーソナルスタイリングの要素を強みとした主軸の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」に加え、家具・家電を購入前にレンタルできるメーカー様公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall」を展開しております。これらのサービス展開においてはモノの出荷だけではなく、返却、メンテナンスといったオペレーションが重要となるため、当社はこれまで循環型の物流プラットフォームの改善、磨きこみを継続してまいりました。 2023年10月には当該物流プラットフォームを活用した都度課金型の新しい取り組みである「Disney FASHION CLOSET」を、2024年11月には同様に都度課金型で結婚式やイベントで着用するドレスをレンタルできる「airCloset Dress」をスタートしており、認知拡大に努めています。 また、循環型物流プラットフォームを、自社利用だけでなく、他の企業様にご活用頂く事業も推進しており、レンタルサービスにおける受託が2件、店頭試着等でわずかに汚れや傷が付いた傷物商品等の再商品化業務を2件受託しております。今後も継続して企業様向けの取り組みについても推進してまいります。 上記に加えて、当社はサステナビリティの観点から転換が求められるファッション業界において、サーキュラーエコノミーを実現する企業としても事業推進を行っております。2022年には自社サービス内における衣服の廃棄ゼロを実現しています。また、アパレル販売員向け衣服シェアリングの取り組みの本格始動や、レンタル提供を終了した洋服を販売するサステナブルな販売会「エコセール」を企業連携企画に拡大するなどの動きを行っております。 当事業年度においては、賃上げの定着等により個人消費に一定の回復がみられた一方、世界における情勢不安、資源価格の高騰や為替変動による物価の上昇など、景気の先行きについては不透明な状況が続いています。 このような状況の中、主力であるairClosetサービスにおいては、前期から続く継続率の改善等により、安定した会員数の伸びを実現しており、顧客単価についても価格改定等により上昇いたしました。また、ベトナムにおけるシステム開発子会社の稼働開始など、成長加速に向けた投資を行いながらも、収益性の改善を継続しており、前事業年度のairCloset事業の営業利益の黒字化に続き、全社として初めての当期純利益の黒字化を達成いたしました。 これらの結果、当事業年度の業績は、売上高4,957,589千円(前年度比17.6%増)、調整後EBITDA(営業利益+レンタル用資産償却費+減価償却費+レンタル用資産売却等に伴う原価振替額)1,028,651千円(前年度比34.8%増)、営業利益102,423千円(前年度は35,627千円の営業損失)、経常利益88,599千円(前年度は52,663千円の経常損失)、当期純利益23,541千円(前年度は53,195千円の当期純損失)となりました。 なお、当社の事業セグメントはパーソナルスタイリング事業のみの単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,092,622千円となり、前事業年度末に比べ361,903千円減少しました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,060,627千円(前年度は802,950千円の獲得)となりました。これは主に、減少要因として、未払又は未収消費税等の減少額36,265千円(前年度は22,732千円の増加額)等があった一方で、増加要因として、税引前当期純利益24,168千円(前年度は52,663千円の税引前当期純損失)、減価償却費562,532千円(前年度は572,502千円の減価償却費)、レンタル用資産売却等に伴う原価振替額363,696千円(前年度は226,052千円のレンタル用資産売却等に伴う原価振替額)、前受金の増加額50,492千円(前年度は6,205千円の前受金の増加額)等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金1,389,766千円(前年度は778,282千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,334,007千円(前年度は911,586千円の支出)等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は32,764千円(前年度は178,060千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額155,177千円(前年度は192,366千円の純増加額)があった一方で、長期借入金の返済による支出200,000千円(前年度は214,683千円の支出)があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.商品仕入実績 当事業年度の商品仕入実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社は、パーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   品目   当事業年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) パーソナルスタイリング事業   商品   54,406   112.08 合計   54,406   112.08 b.受注実績 当社は、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は、パーソナルスタイリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) パーソナルスタイリング事業   4,957,589   117.6 合計   4,957,589   117.6 (注)販売実績が、総販売実績の10%を占める相手先が存在しないため、相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」にも記載しておりますが、売上高4,957,589千円(前年度比17.6%増)となりました。 これは主に、月額会員数の増加によるものであります。 売上原価は2,579,427千円(同16.3%増)となりました。これは主に、売上高増加に伴うものであります。 販売費及び一般管理費は2,275,739千円(同11.9%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う広告宣伝費の増加等によるものであります。 なお、販売費の売上高に占める割合は29.7%(前年度は31.3%)、一般管理費の同割合は16.2%(前年度は17.0%)となっております。 結果、営業利益は102,423千円(前年度は35,627千円の営業損失)となりました。 営業外収益は、3,388千円(同64.9%増)となりました。これは主に、補助金収入に伴うものであります。 営業外費用は、17,212千円(同9.8%減)となりました。 これらの結果、当期純利益23,541千円(前年度は53,195千円の当期純損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 今後は「airCloset」の拡大に加え、更なる成長の為に、事業領域(年齢層・取扱商品)の拡大、「airCloset Mall」の拡大を予定しております。 これらに必要な資金については自己資金により充当する事が基本方針でありますが、必要に応じて金融機関からの借入金や、新株発行による資金調達資金により充当することとしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。会計上の見積りのうち重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事 業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載の通り、月額会員数、一人当たり限界利益を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題に取り組んでおります。各指標の推移については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」をご参照ください。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。