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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

デリバリーコンサルティング

Delivery Consulting Inc.9240 · Growth · サービス業

ITコンサルティングとシステム開発の双方から、企業のDXを支援するテクノロジーコンサルティング会社。クラウドネイティブ、生成AI、データ分析、RPAなど多彩なソリューションを提供。

概要

デリバリーコンサルティングは、2003年に東京都港区で設立されたITコンサルティング企業である。2025年7月期の売上高は27億円、従業員191名。DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を主軸とし、クラウド、データ分析、RPAなどの先端技術を活用したコンサルティングからシステム構築までを一貫提供する。2021年7月に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2022年4月にグロース市場へ移行した。

三つのサービスで構成されるDX事業

当社は単一セグメントのデジタルトランスフォーメーション事業を展開する。同事業は「デジタルマイグレーション」「データストラテジー」「インテリジェントオートメーション」の三つのサービスラインから成る。デジタルマイグレーションはDX構想から実装までを支援し、デジタルアーキテクト、デジタルPMO、クラウドマイグレーションの三つのサブサービスを有する。データストラテジーはデータ活用戦略の策定とBIシステム構築を手掛け、データアーキテクト、インサイトデリバリー、AI&アナリティクスに分かれる。インテリジェントオートメーションはRPAツール「ipaSロボ」を核とした業務自動化と、AI-OCR「AIスキャンロボ」の導入支援を行う。

売上高27億円、利益率は変動する収益構造

直近5年間の連結売上高は、2021年7月期の18億円から2025年7月期の27億円へと拡大した。一方、営業利益は2021年7月期の2億円をピークに、2023年7月期には0.4億円に減少、2024年7月期に2億円に回復した後、2025年7月期は0.5億円に落ち込んだ。2025年7月期の利益減少の主因は、人件費や採用・教育投資、マーケティング費用の増加であり、中長期的な成長に向けた戦略的支出と説明されている。売上高に占める営業利益率は2025年7月期で約1.9%と低水準だが、同社は売上高と営業利益率の両方を重要な経営指標に位置づけている。

海外拠点の設立と再編を経たグローバル展開

当社は2005年8月にベトナム・ホーチミンにDelivery Vietnam Co., Ltd.を設立し、日本向けオフショア開発事業を開始した。2006年7月にはタイ・バンコクにDelivery Thai Co., Ltd.を設立し、BPO事業に参入。2015年7月にはタイ・チョンブリにDelivery International Thai Co., Ltd.を設立し、現地日系企業向けのシステム運用支援を始めた。しかし、2018年9月にDelivery Thaiの全株式を譲渡し、2019年6月にはDelivery Vietnamの全株式を譲渡して連結子会社から除外した。2021年1月には親会社であった株式会社メディアシークの連結子会社から持分法適用関連会社に変更され、現在は国内中心の事業体制となっている。

主要パートナーとの協業が事業の核

同社のサービス提供は、複数の主要テクノロジーベンダーとのパートナーシップに支えられている。2013年12月に米国のTableau社とアライアンスパートナー契約を締結し、2015年4月に認定パートナー、2020年10月にはTableau委託先公式サプライヤーに認定された。2020年7月には株式会社セールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーに認定。2023年1月にはTableau Cloud Migrationサプライヤーとして新サービスを展開。2025年6月にはアクセンチュア株式会社と販売代理店パートナーシップ契約を締結した。このほか、ウイングアーク1st、Kore.ai、AI insideなどとも提携している。

業界の中での役割はITコンサルティング・システム開発サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
27億円
営業利益
1億円
営業利益率
3.7%
純利益
0億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01全業種(クライアント企業)主力

クライアントのDX推進を支援。デジタルマイグレーション(構想・進行・実装)、データストラテジー(データ活用基盤構築)、インテリジェントオートメーション(RPA・AI-OCR)を提供し、ビジネス変革を包括的にサポート。

主な製品・サービス8
デジタルアーキテクト
経営課題を解決するシステム全体のアーキテクチャ設計。クラウド・SaaS等の技術を最適に組み合わせ、DX構想をデザイン。
デジタルPMO
DXプロジェクトの運営支援。クライアントと開発チームの橋渡し役となり、進行管理、内製化支援、開発体制構築を実施。
クラウドマイグレーション
Salesforce、AWS、Tableau等の導入支援とシステム開発。CX向上のためのデジタル環境を実装。
データアーキテクト
オンプレミスのBIをクラウドへ移行し、コスト削減と性能向上を実現。パフォーマンス診断でボトルネックを特定。
インサイトデリバリー
事業課題からデータ活用シナリオを定義し、BIツール選定、DWH・データマート構築、レポート開発まで支援。
AI&アナリティクス
生成AIや自然言語検索を活用した直感的なデータアクセス環境を構築。異常検知や予測分析でリスク管理を支援。
業務自動化支援
RPA導入計画立案からスクリプト作成まで伴走型で支援。コンサルティング視点で効率的な自動化を実現。
ipaSロボ
高度な画像認識機能で画面上の画像・項目を認識し、PC操作を自動化するRPAツール。プログラミング不要で複雑な処理も記録・編集可能。

製品と技術

RPAツール「ipaSロボ」の特長と活用

ipaSロボは、当社が2015年12月に提供を開始したロボティックオートメーションツールである。高度な画像認識機能により、画面上に表示された画像・項目・値を正確に認識しながら操作を自動化する。そのため、画面表示があればあらゆるシステムやアプリケーションを制御可能であり、従来のRPAツールにありがちな制約を受けない。さらに、複雑な分岐や繰り返し処理をプログラミングなしで記録・編集できるため、迅速なスクリプト開発が可能。2019年11月に名称を「ipaSロボ」に変更し、現在はセルフRPAツールとして業務自動化ソリューションの中核を担っている。導入支援では、計画立案から成功体験の創出、伴走型サポートまでをコンサルティング会社ならではの視点で提供する。

AI-OCR「AIスキャンロボ」による帳票処理自動化

AIスキャンロボは、ネットスマイル株式会社が提供するAI-OCRサービスであり、当社は2020年8月に販売代理店契約を締結した。少量多品種の帳票読取処理に適しており、AI-OCRとRPAを組み合わせることで、紙の運用から解放される。具体的には、スキャナで一括スキャンするだけで所定の単位でPDFファイルが管理され、読取データとの突合せ作業が自動化される。不一致データのみ手入力で対応するため、データ入力作業を大幅に削減できる。新規帳票に対する読取項目の設定も現場担当者が簡単に行える点が特徴である。本製品はインテリジェントオートメーションサービスの一部として、業務効率化を求める企業に導入されている。

Tableauを核としたデータストラテジーサービス

当社は2013年からTableauとのパートナーシップを継続し、データ分析・可視化の分野で豊富な実績を持つ。データストラテジーサービスでは、クラウドBI化戦略の策定から、データウェアハウス(DWH)やデータマートの設計・構築、ダッシュボード開発までを手掛ける。特に2023年1月から展開する「Tableau Cloud Migration」サービスは、オンプレミスのBIシステムをクラウド環境へ移行し、コスト削減と性能・容量の柔軟性を実現する。パフォーマンス診断によりボトルネックを特定し、合理的な改善を図る。また、自然言語生成や生成AIを組み合わせたインサイト提示、異常検知・予測分析などのAI&アナリティクス領域にも取り組んでいる。

新サービス「データリテラシーエンジニアリング」

2025年7月期より、当社は独自のコンサルティングサービス「データリテラシーエンジニアリング(DLE)」の提供を開始した。本サービスは、企業がデータドリブン経営を実現するために必要なデータリテラシーの向上を支援する。まず「データリテラシーサーベイ」により従業員の知識・スキル・職場意識を多角的に測定・診断し、組織ごとの課題を可視化する。その分析結果をもとに、PoC設計からOJT導入、組織展開、文化定着までの段階的アプローチを実行。データ利活用の共通言語整備、データ基盤構築、制度設計、ガバナンス体制確立までを包括的に支援し、顧客企業の持続的なデータ活用力強化を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

物流コンサル、小粒だが高収益

デリバリーコンサルティングはサービス業に属し、売上高27億円と小規模。営業利益率は7.4%(2024/7期)と同業他社(ジンジブ、イシンなど)と比較して高水準だが、2025/7期には3.7%に低下予想。配送最適化などのコンサルティングを主力とし、ニッチ市場で高収益を実現してきたが、業績不安定性が課題。

強み

  • 2024/7期は営業利益率7.4%と、小規模ながら高収益。
  • 配送コンサルに特化し、独自のノウハウを持つ。
  • 小規模組織で意思決定が速く、顧客ニーズに柔軟対応。
  • 物流DX需要の高まりで市場拡大の余地がある。

課題

  • 2025/7期は利益率半減見込みで、業績が不安定。
  • 売上高27億円と小さく、大口案件に依存しがち。
  • 大手コンサルも物流分野に参入し、競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がデリバリーコンサルティング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17077ALiNKインターネット21億円
26074ジェイエスエス21億円8.6倍
36186一蔵21億円
47069サイバー・バズ21億円7.4倍
59240デリバリーコンサルティング20億円13.8倍
67041CRGホールディングス20億円51.3倍
79225ブリッジコンサルティンググループ20億円21.3倍
84679田谷20億円
99557エアークローゼット20億円
106537WASHハウス20億円
119254ラバブルマーケティンググループ20億円10.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

ITコンサルティング会社として創業した2003年

2003年4月、東京都港区南麻布に株式会社デリバリー(資本金1,000千円)を設立した。当初はITコンサルティングとアウトソーシングを融合したサービスを提供。2005年8月には株式会社メディアシークに対する第三者割当増資を実施し、同社の連結子会社となった。同時期に本社を港区麻布台に移転し、ベトナム・ホーチミンに現地法人を設立して日本向けオフショア開発事業を開始。海外展開の第一歩を踏み出した。

海外拠点拡大と国内の体制強化(2006~2011年)

2006年7月、タイ・バンコクにDelivery Thai Co., Ltd.を設立し、日本向けBPO事業を開始。2011年1月には本社を東京都港区南麻布に移転し、同年12月には福岡オフィスを開設した。福岡拠点は国内における事業基盤の強化を目的としており、以降の受注拡大につながった。これらの期間、オフショア・オフサイトのハイブリッド体制を構築し、コスト競争力と品質の両立を図った。

情報セキュリティ認証とTableau提携(2013~2015年)

2013年6月、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001」の認証を取得し、セキュリティ品質を対外的に示した。同年12月には米国のTableau社とアライアンスパートナー契約を締結し、データ可視化・BI分野への本格参入を開始。2015年4月にTableau Alliance Partner Programに認定され、データストラテジーサービスの基盤を築いた。同年7月にはタイ・チョンブリにDelivery International Thai Co., Ltd.を設立し、タイ国内の日系企業向けシステム運用支援を開始した。

RPAツール「ipaS」発表と商号変更(2015~2016年)

2015年12月、企業の業務効率化を推進するロボティックオートメーションツール「ipaS」の提供を開始した。同ツールは画像認識技術を活用したRPAで、プログラミング不要の操作性を特長とする。2016年2月には本社を東京都港区高輪に移転するとともに、テクノロジーコンサルティングへの取り組みを明確化するため、商号を株式会社デリバリーコンサルティングへ変更した。これにより、従来の受託開発型からコンサルティングファーストの事業モデルへとシフトした。

子会社整理とパートナーシップ拡大(2017~2020年)

2017年7月、株式会社ディーソフトの株式を一部譲渡し子会社から除外。2018年9月にはDelivery Thai Co., Ltd.の全株式を譲渡、2019年6月にはDelivery Vietnam Co., Ltd.の全株式を譲渡し、海外子会社を相次いで手放した。一方、2018年12月には米国Automated Insights社の自然言語生成エンジン「Wordsmith」の日本国内販売代理店権を取得。2019年11月には「ipaS」を「ipaSロボ」に名称変更。2020年7月にはセールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーに認定され、同年10月にはTableau委託先公式サプライヤーとなった。

マザーズ上場とグロース市場移行(2021~2022年)

2021年1月、株式会社メディアシークからの派遣役員異動により、同社の連結子会社から持分法適用関連会社へと変更された。2021年7月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。2022年4月の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行した。上場により資金調達の選択肢が広がり、ブランド力も向上したが、同時に市場からの成長期待に応えるため、投資と収益のバランスが課題となった。

新サービス投入とアクセンチュア提携(2023~2025年)

2022年12月に本社を東京都港区赤坂(ミッドタウン・タワー)に移転。2023年1月、Tableau Cloud Migrationサプライヤーとして新サービス「Tableau Cloud Migration」を展開し、クラウドBI移行需要を取り込んだ。2024年1月にはAI inside株式会社と業務提携。2025年6月にはアクセンチュア株式会社と販売代理店パートナーシップ契約を締結した。さらに、新たな独自コンサルティングサービス「データリテラシーエンジニアリング(DLE)」の提供を開始し、データドリブン経営の実現を支援する領域を拡大している。

年表33件を開く

2000年代

  • 2003年4月創業東京都港区南麻布に株式会社デリバリー(現 当社)(資本金1,000千円)を設立
  • 2005年8月株式会社メディアシークに対する第三者割当増資を実施し、同社の連結子会社となる
  • 2005年8月本社を東京都港区麻布台に移転
  • 2005年8月創業ベトナム・ホーチミンにDelivery Vietnam Co., Ltd.を設立し、日本向けオフショア開発事業開始
  • 2006年7月創業タイ・バンコクにDelivery Thai Co., Ltd.を設立し、日本向けBPO事業開始

2010年代

  • 2011年1月本社を東京都港区南麻布に移転
  • 2011年12月福岡オフィスを開設
  • 2013年6月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格である「ISO27001」の認証を取得
  • 2013年12月米国のTableau社とアライアンスパートナー(Tableau Alliance Partner Program)契約の締結
  • 2015年3月創業株式会社高速屋と共同出資で株式会社ディーソフトを設立
  • 2015年4月米国のTableau社よりアライアンスパートナー(Tableau Alliance Partner Program)に認定
  • 2015年7月タイ・チョンブリにDelivery International Thai Co., Ltd.(タイ法人、現連結子会社)を設立し、タイ国内の日系企業向けの情報システム運用支援サービスを提供開始
  • 2015年12月企業の業務効率化を推進するロボティックオートメーションツール「ipaS」提供開始
  • 2016年2月本社を東京都港区高輪に移転
  • 2016年2月テクノロジーコンサルティングへの取り組みを内外に明確にするため商号を株式会社デリバリーコンサルティングへ変更
  • 2017年7月株式会社ディーソフトの株式を一部譲渡し、同社を子会社から除外
  • 2018年9月Delivery Thai Co., Ltd.の全株式を譲渡し、同社を連結子会社から除外
  • 2018年12月米国のAutomated Insights社が開発した自然言語生成エンジンWordsmith(ワードスミス)の日本国内における販売代理店ライセンス取得
  • 2019年6月Delivery Vietnam Co., Ltd.の全株式を譲渡し、同社を連結子会社から除外
  • 2019年11月商号変更ロボティックオートメーションツール「ipaS」の名称を「ipaSロボ」に変更

2020年代

  • 2020年7月株式会社セールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーに認定
  • 2020年8月ネットスマイル株式会社とのAIを活用したOCR製品である「AIスキャンロボ®」販売代理店契約の締結
  • 2020年10月米国のTableau社よりTableau委託先公式サプライヤーに認定
  • 2020年10月株式会社MeeCapとの業務可視化・分析ソリューション「MeeCap ®」販売業務委託契約の締結
  • 2021年1月商号変更株式会社メディアシークからの派遣役員の異動により、同社の連結子会社から持分法適用関連会社に変更
  • 2021年3月ウイングアーク1st株式会社と同社製品導入における協業を推進するEmpowerment Partner契約の締結
  • 2021年3月Kore.ai, Japan合同会社とアライアンスパートナー契約の締結
  • 2021年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2022年12月本社を東京都港区赤坂に移転
  • 2023年1月Tableau Cloud Migrationサプライヤーとして、新サービス「Tableau Cloud Migration」を展開
  • 2024年1月AI inside株式会社と業務提携
  • 2025年6月アクセンチュア株式会社と販売代理店パートナーシップ契約を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    テックパートナーとの協業推進

    TableauやSalesforce、Snowflakeなど主要テックパートナーとの協力を強化し、導入・活用支援を通じて継続的な新規顧客開拓を実現。アクセンチュアとの販売代理店パートナーシップも活用し、サービスラインアップを拡充する。

  2. 02

    マーケティング投資による新規顧客獲得

    書籍出版、ウェビナー、オウンドメディア制作など各種マーケティング施策を通じてブランド認知を高め、新規顧客との接触機会を増加させ、顧客獲得能力の増強を図る。

  3. 03

    既存サービスの高収益化とアカウントマネジメント強化

    アカウントマネジメント専任部署を新設し、取引先との関係構築を通じて顧客課題を解決。コンサルタントの稼働率向上とともに、取引先あたり売上高の向上を目指す。

  4. 04

    新たな収益機会の創出(データリテラシー・AI)

    データリテラシーエンジニアリング事業の立ち上げやAIエージェント関連サービスの提供により、データ活用力向上や業務効率化を支援し、サービス領域を拡張する。

  5. 05

    中長期成長に向けた人材戦略と戦略的M&A

    高付加価値人材の継続的な確保・育成を推進し、人材を競争優位の源泉と位置付ける。また、戦略的M&Aにより新たな顧客接点やケイパビリティを迅速に獲得し、事業拡大を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で191人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は619万円で、4期前と比べて+20.7%平均年齢は36.0歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年7月51334.94.6124
2022年7月51736.14.6139
2023年7月60536.84.6162
2024年7月62936.54.7176114
2025年7月61936.04.919152

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
東京本社 — 東京都港区76百万円
本社 — タイ王国 チョンブリ県1百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Delivery International Thai Co., Ltd.
    タイ王国 チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Delivery International Thai Co., Ltd.
    タイ王国 チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は27億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-50.0%。

売上高
+0.0%
27億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
-100.0%
0億円
営業利益率
3.7%
前期比 -3.7%pt

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高31億円27億円
営業利益2億円1億円
純利益1億円0億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は7億円、営業利益は1億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q6116.70
2023年4Q60
2024年1Q7114.31
2024年2Q7114.30
2024年3Q700.01
2024年4Q600.00
2025年2Q1300.00
2025年4Q1417.10
2026年2Q1516.71
2026年3Q7114.30

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年7月期からの9期で、売上は8億円から27億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年7月800
2018年7月8−1−1
ロボティックオートメーションツール「ipaS」の名称を「ipaSロボ」に変更
2019年7月1100
2020年7月1511
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2021年7月1832
2022年7月2142
2023年7月2210
2024年7月27227.42
2025年7月27113.70

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高27億円のうち、営業利益として残るのは1億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.3%16億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.0%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.8pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.6pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年7月期は営業CFが−1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は9億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年7月00001
2020年7月20123
2021年7月30238
2022年7月2−10110
2023年7月−1−10−28
2024年7月30−1310
2025年7月−100−19

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年7月期の総資産は15億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は74.9%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年7月41328.7
2018年7月41315.2
2019年7月31215.8
2020年7月72525.8
2021年7月116549.4
2022年7月149565.3
2023年7月139470.7
2024年7月1511471.7
2025年7月1511474.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中94位あたり、逆に低いのはROE534社中468位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥418で、1年前と比べて-21.7%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥418-2.3%1ヶ月+5.6%1年-21.7%時価総額20億円
過去52週の値幅
安値¥370高値¥1,320

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.8倍
PER (会社予想)15.3倍
PBR1.62倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は400円(7/24)で前日比変わらず、1ヶ月では2.6%上昇も、1年では25%下落。25日線(394円)を上回るが、75日線(436円)を大きく下回る。52週高値1320円からは70%下落、低値370円からは8%上。出来高は5100株と低調。週足では下降トレンド継続中で、25日線が一時的な抵抗線に。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER13.25倍は業界平均22.33倍を下回り割安。PBR1.55倍も同業3.09倍を大きく下回る。ただしROE3.2%と低く、無配。業績は直近2期で売上横ばい・減益傾向。割安に見えるが、収益性と成長性に課題があり、バリュートラップの可能性にも注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.8倍23.4倍
PER (予想)15.3倍
PBR1.62倍3.51倍
ROE3.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年7月期は増収・黒字だったが、2025年7月期は売上高横ばいの27億円、営業利益率が7.41%から3.7%に低下し、純利益は0億円と赤字予想。市場では、一時的なコンサル需要の反動減や競合の台頭を懸念する声がある。強気派は改革施策の効果を期待するが、弱気派は業績悪化のトレンド継続を警戒する。PBR1.55倍とそこまで割安ではなく、PER13倍と利益水準を考慮すると割高感もある。

プラスに働く材料7
  • 収益基盤の再構築期待

    不採算案件の整理や高付加価値シフトの余地。

  • DX市場の成長

    中小企業のDX需要は中長期的に拡大見込み。

  • 低時価総額のリバウンド

    19億円と小型株で、材料次第で変動しやすい。

  • 2025年7月期の売上高横ばいながら黒字維持2025/7影響

    売上高27億円(前期比横ばい)、営業利益1億円で黒字継続

  • 小規模コンサル市場でのニッチ需要継続影響

    特定分野に強み、安定受注見込める

  • 低時価総額19億円、M&Aターゲットに不定影響

    時価総額小さく、買収対象となり得る

  • 経営効率化による利益率改善余地不定影響

    営業利益率3.7%と前期7.4%から低下、改善余地ある

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化トレンド

    2025年7月期営業利益率3.7%、純利益0億円の予想。

  • ROEの低さ

    ROE3.2%と資本効率が悪く、収益力に課題。

  • 競争激化

    中小規模のコンサル会社が多く、差別化困難。

  • 2025年7月期の純利益0億円、赤字転落懸念2025/7影響

    純利益0億円、前期2億円から急減、営業利益も半減

  • 売上高成長停滞、市場成熟化通年影響

    売上高27億円で頭打ち、新規案件獲得難

  • 無配政策継続、投資家魅力乏しい継続影響

    配当利回り0%で配当なし

  • 株価年初来24%下落、センチメント悪化継続影響

    1年で-25%下落、下げトレンド継続

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の兆しがみられるか。
受注高と案件単価
コンサル需要と単価動向を把握。
売上高推移
27億円の維持・成長が可能か。

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ1,543人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.1%を占め、残る61.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他50.253.656.752.854.0
事業法人40.738.638.438.037.9
証券会社0.04.64.15.75.3
外国法人4.02.90.63.12.5
自己株式1.10.7
金融機関5.00.20.30.20.2
外国人個人0.10.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01阪口 琢夫31.49
02株式会社メディアシーク17.90
03MFアセット株式会社10.71
04トランス・コスモス株式会社7.44
05Solvvy株式会社1.65
06楽天証券株式会社1.48
07平井 美穂子1.03
08JPモルガン証券株式会社0.99
09デリバリーコンサルティング 従業員持株会0.95
10木村 卓司0.91

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+100%、1株純資産は9期で−99%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年7月−1,58730,082
2018年7月−1,5071,502
2019年7月31519.6
2020年7月3146103.4
2021年7月4712350.823.9
2022年7月5219333.017.1
2023年7月61993.176.2
2024年7月3322315.517.4
2025年7月72313.272.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/7期の役員報酬は総額91百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
阪口琢夫代表取締役会長611,529,100
内藤秀治郎取締役CEO566,000
高橋昌樹取締役COO5412,100
曽山明彦取締役65400
齋藤祐子取締役57
菅野次男常勤監査役72
恩田学監査役49
平石孝行監査役60

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)46767318
社外監査役312124
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,807字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「日本のITサービスを変えるテクノロジーコンサルティング」を経営理念に掲げ、ITコンサルティングとITシステム開発の双方向からクライアント企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)(*1)を支援するデジタルトランスフォーメーション事業を展開しております。デジタルトランスフォーメーション事業の特色は、クライアントのデジタル戦略の推進を強力にサポートするDXパートナーとして、当社が保有する技術知見によってクラウドネイティブ環境、生成AIやデータ分析基盤、さらには業務プロセス自動化ソリューションなどのテクノロジーを活用し、クライアントのビジネスモデル変革や新たなサービス開発に最適なシステム像を描き、クライアントの企業価値の最大化に貢献できることと考えております。 デジタルトランスフォーメーション事業では、デジタルマイグレーション、データストラテジー及びインテリジェントオートメーションの3つのサービス及びソリューションを提供しております。具体的には、DX全般におけるデジタル化の構想やシステム開発を中心に推進する「デジタルマイグレーション」、企業のデータ活用を戦略的に進める「データストラテジー」、現場の業務効率化のためのITツールの導入を進める「インテリジェントオートメーション」という3つのサービス・ソリューションを有しており、そのすべてにテクノロジーコンサルティングの知見を活用しております。また、今期において、当社は新たに独自のコンサルティングサービス「データリテラシーエンジニアリング(DLE)」の提供を開始いたしました。本サービスは、企業がデータドリブン経営を実現するために必要となるデータリテラシーの向上を支援するものです。組織のデータリテラシー現状分析サービス「データリテラシーサーベイ」を通して従業員の知識・スキル・職場意識などを多角的に測定・診断することで、組織ごとの課題を可視化し、最適な改善施策の立案につなげます。サーベイにて導出された分析結果をもとに、PoC設計からOJT導入、組織展開、文化定着までの段階的なアプローチを通じて実効性の高い変革を推進いたします。これにより、組織内のデータ利活用における共通言語の整備、データ基盤構築、制度設計、ガバナンス体制の確立といった仕組みづくりを包括的に支援し、顧客企業の持続的なデータ活用力の強化と競争優位性の確立に貢献してまいります。 (デジタルマイグレーション) クライアントのデジタル化推進(デジタルマイグレーション)に必要な開発体制の立ち上げから、クライアントの自立、DX習慣化までを行います。クライアントの構想するデジタル活用の早期実現と、その後の継続的なビジネス拡張について、「構想」、「進行」、「実装」の3つのフェーズにおいてコンサルティングからシステム構築まで提供しております。 ① デジタルアーキテクト~「構想」 高い専門性と経験を兼ね備えたITプロフェッショナルとして、顧客が直面している様々な経営課題を解決し、ビジネスの変革を実現する柔軟さを持つシステム全体のアーキテクチャを設計します。 ITサービスから個別のシステムまで、クラウド、SaaSなど技術の新旧にとらわれず、最適なテクノロジーを選定し、クライアントのゴール(目標)を達成するシステムの全体像をデザインし、DXの構想づくりを支援しております。 コアテクノロジーの特徴と効果を把握し、システムの実装や顧客接点デジタル化において、拡張性、安定性及び堅牢性の高いシステムとなるよう、全体像をデザインします。 ② デジタルPMO~「進行」 DXに特化したPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)サービスとして、クライアントのDXプロジェクト運営を担い、実現を目指します。DXプロジェクトでは、複数のテクノロジーや開発ベンダーが並走する中で、デジタルサービス全体のコンセプトを維持しながら安定的に実装と改善を進めることが必要となります。デジタルPMOは、クライアントと各種開発チームの間に立ち、テクノロジーの特徴を把握した上で、円滑な進行と高度なコミュニケーションを実現し、各開発チームの技術力に合わせた工程を設計し着工を早期化します。また、対象となる技術、作業や環境を標準化し、教育と評価を実施することや、開発体制の構築をプロジェクト計画に組み込むことで、クライアントの目標に合わせた着実な開発内製化の実現を支援しております。情報不足やスキル不足といったDXプロジェクト推進の阻害要因を、技術力と内製化支援で速やかに排除し、クライアントが初期設定したゴール(目標)を達成するためのプロジェクトの進行役となります。 ③ クラウドマイグレーション~「実装」 Salesforce(*2)、AWS(*3)、Tableau(*4)等の主流テクノロジーの活用と、システム開発を組み合わせることで、CX(顧客体験)を向上させるためのデジタル環境の実装を支援しております。 EC(電子商取引)やソーシャルのような顧客接点があり、顧客の行動履歴データから打ち手を算出するBI(ビジネスインテリジェンス)(*5)、AIと各々顧客接点が連動することで、CXの全体最適を実現し、クライアントのデジタルサービスの成長を長期的に支援しております。 (データストラテジー) データ・テクノロジーを駆使することで、インサイト(クライアントが潜在的に持っているビジネス目標)の抽出から、データのマネタイズ(ビジネス価値創出)まで、企業が保有するデータの有効活用方法をコンサルテーションし、クライアントビジネス変革を包括的に支援しております。 ① データアーキテクト クラウド用にデザインされたデータウェアハウスサービスを活用し、クラウドBI化戦略をサポートしております。オンプレミスで構築されたBIシステムを、クラウド環境へ移行することでコストを削減し、性能やデータ容量面における柔軟性を獲得することを可能にします。使われないBIシステムに陥る原因の多くはシステムパフォーマンスが不十分であるためと言われており、具体的には、必要な情報を導き出すための応答性能が悪いことがBIシステム利用の阻害要因となります。パフォーマンス診断によりボトルネックを的確に見極め、合理的に性能を改善していきます。 ② インサイトデリバリー 事業課題から最適なデータ活用シナリオを定義し、その実現に必要なシステム化構想やBIツールの選定を行っております。また、最適なソフトウエア・サービスの選定、多様なソースからのデータ取得・統合、DWH(データウェアハウス)(*6)やデータマート(*7)の設計・構築、レポートやダッシュボードの設計・開発など、BIシステムの構築に求められるあらゆる工程を支援しております。 ③ AI&アナリティクス 当社はAI&アナリティクス分野を強化し、企業におけるデータドリブン経営の実現を支援しております。従来のダッシュボード型の分析に加え、ビジュアライゼーションと自然言語による検索や生成AIを活用したインサイト提示を組み合わせることで、利用者が直感的に必要な情報へアクセスできる仕組みの構築、および業務活用を支援しています。これにより、経営層から現場担当者までが迅速に意思決定を行える環境を整備するとともにデータ利活用の裾野を広げています。さらに、AIによる異常検知や予測分析を活用し、業務のリスクを未然に把握することでリスク管理や品質改善を支援しています。加えて、データの横断的な分析から新たな傾向や顧客ニーズを発見することで、新規事業創出の可能性を広げる取り組みも推進しています。当社は今後もAIとアナリティクスの統合的な活用を進め、多様な業界における顧客企業の競争力強化と持続的な成長に貢献してまいります。 (インテリジェントオートメーション) DXの最初期段階に当たる現場業務のデジタル化により、作業の効率化を支援します。コンサルティング企業として、ITツールの充実した導入支援はもちろん、DXへの拡大ソリューションまで提供します。 セルフRPAツール「ipaSロボ」をベースとした業務自動化ソリューションとコンサルティング会社ならではの業務自動化支援を組み合わせたユニークなサービスを提供しております。 ① 業務自動化支援 RPA導入の成果を最短で創出するための導入計画立案から、0→1を実現する成功体験支援、1→10(成功の量産)を支援する伴走型サポートまで、業務を分析した上で対象業務についてRPAのスクリプト作成を行うといった、コンサルティング会社ならではの実効性のある支援を行います。 ② ipaSロボ(業務自動化ソリューション) 業務自動化ソリューションipaSロボは、RPA技術を活用し、PCで動作するあらゆるシステムに対し、人が行っていたマウス並びにキーボード操作を記録し、作業を自動化することができる業務自動化ツールです。 従来の業務自動化ツールは操作できるシステムやアプリケーションに制約がある場合が多いですが、当社のipaSロボは高度な画像認識機能により画面上に表示された画像・項目・値を正確に認識しながら操作を自動化するので、画面が表示されるものであればどのようなシステムやアプリケーションでも自由に制御することができます。 また、自動化ツールで最も時間のかかる作業が、操作を記録し編集する作業です。ipaSロボでは複雑な分岐・繰り返し処理を入れる場合でもプログラミング不要で記録・編集できるため、迅速なスクリプト開発を可能としています。 ③ AIスキャンロボ AIスキャンロボは、ネットスマイル株式会社により提供されている、少量多品種の帳票読取処理に適したAI-OCRサービスです。 AI-OCRとRPAの導入により、帳票をスキャナから纏めて一括スキャンするだけで、所定の単位でPDFファイルが管理されるようになり、紙の運用から開放されます。また、読取データとの突合せ作業が自動化され、不一致のデータのみの手入力となり、データ入力作業の削減が可能になります。新規追加帳票伝票に対する読取項目の設定も現場ご担当者でも簡単に設定ができます。 [用語解説] (*1)DX(デジタルトランスフォーメーション) 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。 (*2)Salesforce Salesforce社により提供されている顧客管理システム(CRM)や営業支援システム(SFA)を中心としたクラウドコンピューティングサービスの総称。 (*3)AWS Amazon.com社により提供されているクラウドコンピューティングサービスの総称。 (*4)Tableau Salesforce社により提供されているデータ分析や可視化に最適なBIツール。 (*5)BI(ビジネスインテリジェンス) 企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することにより、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術の総称。 (*6)DWH(データウェアハウス) 企業の意思決定を支援するために使用される、時系列と目的別に編成・統合された大規模なビジネスデータの集合。 (*7)データマート データウェアハウスの中から特定の目的に合わせた部分を取り出したもの。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は、以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題7,604字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループでは、以下のとおり経営理念を掲げ、全役職員が共有しております。 日本のITサービスを変えるテクノロジーコンサルティング   ● 企業を変革するビジネスパートナー 我々はレガシーと最先端の双方を熟知したITプロフェッショナル集団。システム構築から内製化まで高付加価値サービスを提供し、クライアントのビジネスモデル変革や新規サービス開発を実現します。   ● 時代が求める、時代に先駆けるIT人材を育成 デジタル技術が企業変革を加速する時代。1)世界レベルのテックナレッジによりシステムを最適構築するアーキテクト、2)デジタル変革を成功に導くプロジェクトマネジメント、3)システム内製化を具現するイネーブルメントの3つをコア・コンピタンスとしたITプロフェッショナルを育成します。   ● 健全な企業文化と健全な経営 挑戦・互助・公正を尊重する企業文化を育み、楽しく豊かに働く環境を提供。日本を支えるITサービス産業の一員として正々堂々と経営を行い、社会の発展に貢献します。 当社グループは2003年4月の設立当初から、ITコンサルティング力とアウトソーシングを融合し、お客様にとってより付加価値の高いサービスの提供を目指して事業を行ってまいりました。 これまで培ってきた確実なサービスデリバリーの能力は、プロジェクトマネジメント力や技術力の向上により一層安定したものとなっております。 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2025年6月に公表した「DX動向2025」によれば、日本企業のDX取組率は米国と同水準に達しており、生産性向上や業務効率化といった“効率化DX”については一定の成果が得られております。一方で、新規サービスの創出、ビジネスモデルの変革、市場シェア拡大など“成長DX”に関しては依然として成果が限定的であり、競争力強化に向けた取り組みが大きな課題となっております。 AI、IoT、ビッグデータなどのテクノロジーが成熟する中で、多くの企業は「テクノロジーを活用した新たな価値創出」へ視点を移しつつあります。今後は効率化にとどまらず、顧客体験や新規事業領域を含めた持続的成長を実現するために、いかにテクノロジーを戦略的に活用するかがより重要になってまいります。 IPA「DX動向2025」から明らかになった日本企業の課題は以下のとおりです。 ・成果の可視化不足:成果が「わからない」と回答した企業が約26%に上り、投資効果の評価が不十分である ・成長DXの弱さ:新サービス創出やビジネスモデル変革など成長志向のDX取組みが限定的である ・専門人材の不足:DX推進人材が不足している企業は8割を超え、人材確保が深刻な制約となっている 当社グループは、以下の強みによって上記の日本企業の課題を克服し、競争優位を確立できると考えております。 ・一気通貫の支援体制:課題発見から戦略立案、実装・運用までをトータルに支援できる体制 ・高いデリバリー力:確実なプロジェクト遂行と安定した品質を担保するプロジェクトマネジメント力 ・人材とナレッジの蓄積:多様な業界経験を有するITコンサルタントとエンジニアによる総合力 ・顧客基盤の厚み:設立から20年を超えるサービス提供で培った長期的な顧客接点を活用した成長DXへの展開余地 当社グループは、上記の競争優位を保ちつつ、持続的な成長に資する経営環境を整備するために以下を推進してまいります。 ・成果の可視化支援:DX効果を測定可能にするKPI設定・データ分析基盤の提供 ・成長DXの加速:新規事業創出や顧客体験向上に直結するコンサルティングサービスの拡充 ・人材強化:リスキリング支援や社内外の人材交流を通じたDX人材の確保と育成 当社グループは、上述した領域を主とした「テクノロジーコンサルティング」の強化と、当社発の革新的な製品・サービスの創出を通じて、クライアント企業の効率化と成長の両立を支援し、お客様の持続的な競争力向上に貢献することを経営方針として事業を展開しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは持続的な成長を通じた企業価値の向上を目指しており、事業拡大の観点から売上高を重要な経営指標と位置づけ、収益力の強化に邁進してまいります。また、強固な経営基盤及び高利益体質を構築すべく、営業利益及び営業利益率を重要な経営指標と位置づけ、経営の効率化を図ってまいります。 (3)経営環境及び経営戦略 当社がターゲットとするDX市場は、株式会社富士キメラ総研が2024年3月に発表した「2024 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望 市場編」によると、国内市場規模は2022年度の3兆4,838億円から、2030年には8兆350億円へと拡大する見通しであり、年平均成長率(CAGR)は11.0%と予測されています。さらに、グローバル市場については、GII(Global Information, Inc.)が提供する「Digital Transformation (DX) Market Share Analysis」によれば、2025年に1.67兆米ドル、2030年には4.4兆米ドルへと拡大し、CAGRは21.3%に達するとされています。 こうした背景には、AI・IoT・ロボティクスといった既に実用段階にある基盤技術の浸透に加え、生成AIやAIエージェント、デジタルツインなどの新たな先端技術への投資が世界的に加速していることがあります。特に、製造業のスマートファクトリー、金融業のデジタルバンキング、小売・外食業の現場DX、物流業のデジタル倉庫など、主要産業でのDX投資が重点領域となっています。また、DX人材アセスメントサービスなどの新興分野も急速に立ち上がりを見せています。 このような市場環境のもと、当社グループはこれまで培ってきた技術力と確実なデリバリー実績を基盤に、業界横断的な知見を活かした一気通貫のDX支援を強化してまいります。特に、顧客企業の「効率化DX」を超えた「成長DX」を支援し、投資効果の可視化(KPI設定・ROI評価)や新規サービス創出を後押しすることで、クライアントの持続的な競争力向上に寄与してまいります。 How志向からWhat志向のDXへ 作業の生産性向上からデジタル技術による顧客への新たな価値提供という本来の目的に向けたデータ活用や、顧客接点のデジタル化といった当社グループの得意領域へ、DXのフォーカスが移行するものと考えております。 個別適用アプローチの限界から全体最適へ DXの本来の目的に沿った新旧技術の融合・最適運用が求められるようになり、当社グループが創業以来培ってきた、事業の全体像を見通して最適なシステムやビジネスモデルを設計する「アーキテクチャ思考」アプローチが重要になると考えております。 変革を共に推進するパートナーが必要に AI、生成AIの利活用や、ビジネス判断、経営判断のためのデータ利活用は、高付加価値化、新たな価値創出を実現するための手段としてなくてはならないものです。そのためには、ビジネスに対する理解、変革の推進を補佐するスキル、テクノロジーに対する知見が必要であり、当社が提供するコンサルティングサービスの需要は今後も継続するものと考えております。 このような経営環境の下、当社グループはこれまで培ってきた最新ITソリューション及びクラウドサービスの活用力等を活かして、DXによる新たな価値創出を念頭に、各種テックを統合的な視点から最適運用し、プロジェクトの規模を問わず将来的な拡張性を維持し、活用する中で発生する新たな課題に対して素早く対応することのできるシステムやサービスを提供してまいります。 当社グループは今後の経営戦略において、まずテックパートナーとの協業推進により、様々なテクノロジーの活用機会を広げ、顧客への提供価値を高めてまいります。さらに、マーケティングへの投資を通じて、書籍出版やセミナー開催などにより接点を拡充し、継続的に新規顧客を獲得するための仕組みの構築・強化を進めてまいります。 これらの施策を通じて顧客基盤の拡大を図るとともに、並行して既存サービスの高収益化を推進し、アカウントマネジメントの強化や生産性向上を実現してまいります。加えて、新たな収益機会の創出として、データリテラシーエンジニアリングやAIを活用した新サービスの開発・提供を進め、サービス領域の拡張と顧客一社あたりの収益最大化を目指します。 また、中長期成長の実現に向けては、人材を競争優位の源泉と位置づけ、採用・育成・調達を通じて高付加価値人材を継続的に確保し、成長を支える基盤を強化してまいります。さらに、戦略的なM&Aについても継続的に検討することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 ■テックパートナーとの協業推進 DX推進に必要なソフトウエアやクラウドサービスを提供するテックパートナーとは、その顧客に対してソフトウエアやクラウドサービスの活用支援を当社が行うことで協力関係を強固なものにし、継続的な新規顧客開拓を実現します。 ソリューションごとの主要テックパートナー ・ビジュアルによる分析ソリューション:Tableau、PowerBI ・CRMプラットフォーム:Salesforce ・大規模言語モデル:AI inside ・ビッグデータ分析プラットフォーム:ThoughtSpot ・データマネジメント:Snowflake、Vertica ・クラウドインフラ:Microsoft Azure、Amazon Web Services、Google Cloud Platform また、当社は2025年6月にアクセンチュア株式会社が保有するソフトウエアの一部について、日本国内における販売代理店パートナーシップ契約を締結しました。アクセンチュアの先進的なソフトウエアと、当社が強みとする導入・運用ノウハウや現場密着型のサポート力を組み合わせることで、より多彩かつ実効性の高いソリューションをお客様に提供することが可能になります。 当契約に基づく取り組みを通じて得られる効果をもとに、より多様な業界・業種におけるお客様のDX推進に一層貢献します。 販売代理店パートナーシップ契約を通じて得られる効果 ・サービスラインアップの拡充を通じて新たな顧客層との接点を創出 ・既存顧客に対する提案機会の幅を広げさらなる提供価値を向上 ・競争力ある製品を迅速かつ効率的に市場へ展開 ■マーケティングへの投資 各種マーケティング施策を企画・実行し、当社のブランド認知を高め、新規顧客との接触機会を増加させることで顧客獲得能力の増強を図ります。 マーケティング施策   期待される効果   概 要 書籍出版   ・ブランド認知向上 ・興味喚起   当社のブランド認知向上や営業ツールとして活用する目的で書籍の出版を行っております。以降も継続して書籍の出版を行い、当社が掲げるサービスのコアコンセプトやエッセンスを体系的に整理し、市場への訴求を行ってまいります。 ウェビナー   ・ブランド認知向上 ・リード獲得   個別テックやその導入・活用Tipsに関するウェビナーを定期開催しております。ブランド認知向上とともに、新規顧客の獲得を目指します。 また、当社の事業と親和性の高いビジネスパートナー、テクノロジーパートナーとのセミナーの実施や、よりインタラクティブなコミュニケーションを目的とした小規模勉強会の実施を通して、ターゲット企業との接点の増加、リードの獲得を目指します。 オウンドメディア制作   ・ブランド認知向上 ・技術力アピール   当社の事業や組織運営、人材開発などに関する認知を向上させることを目的とし、定期的なPR発行を中心とした発信を実施します。 ・コーポレートサイト IR情報、事業やサービス、採用情報など、経営情報全般を随時更新しています。 ・サービスサイト 当社サービスに関する情報発信に特化したサービスサイトを開設し、クライアント企業のインタビュー記事や事例紹介などを通して、当社の得意領域の周知、優位性の訴求を行います。 ■M&A 持続的な成長と企業価値の向上を実現するために、戦略的なM&Aについて検討を行っています。M&Aを通じて、新たな業界・地域における顧客接点を獲得し、より幅広い市場へのアクセスを実現します。また、専門性の高い人材や独自技術を有する企業をグループに迎え入れることで、当社単独では保有していなかったケイパビリティを迅速に獲得し、当社が顧客に提供するバリューに幅と深みを付加することが可能となります。 M&Aを成長戦略の重要な選択肢の一つと位置付け、既存事業とのシナジーを最大限に発揮させながら、お客様に対する提供価値の向上と当社事業の持続的拡大を目指します。 ■既存サービスの高収益化 当社は、高度な専門性を有するコンサルタントを中心に構成するアカウントマネジメント専任部署を新設し、取引先との緊密な関係構築を通じて顧客課題の解決を図っております。これにより、取引先あたりの売上高の向上を目指してまいります。さらに、コンサルタントの稼働率を高めることにより、案件ごとの収益性向上を実現し、当社全体の収益基盤の強化につなげてまいります。 ■新たな収益機会の創出 当社は、既存事業に加え、新たな収益機会の創出にも注力しております。具体的には、データリテラシーエンジニアリング事業の立ち上げを通じて、顧客企業のデータ活用力を高める取り組みを推進しております。また、AIエージェント関連サービスの提供により、業務効率化や意思決定の高度化を支援し、顧客のDX推進に資する新たな価値を提供してまいります。これらの取り組みにより、当社のサービス領域を拡張し、持続的な成長基盤の確立を目指してまいります。 ■中長期成長に向けた人材戦略 当社は、中長期的な成長の実現に向けて、人材こそが競争優位の源泉であると考えております。そのため、マーケットの需要に応える高付加価値な人材の育成・調達を戦略的に進めております。具体的には、人材戦略に基づきスキルターゲットを定めた研修の実施や、コンサルタントのスキルを「見える化」するタレントマネジメントシステムを導入し、継続的な人材力の強化に取り組んでおります。 人材戦略においては、「人材・タレント要件」「人材ポートフォリオ」「行動規範」を設定し、採用・育成・評価を一体的に推進いたします。育成・調達の面では、社員や採用人材、ビジネスパートナーを対象に、コアスキルトレーニングやコンサルタント育成研修を実施し、現場で即戦力となる人材を計画的に育成してまいります。 さらに、組織改革にも取り組み、社員の意識改革や組織の風土改革を進め、エンゲージメント向上を図っております。これらを支えるオペレーション基盤として、評価制度の整備やタレントマネジメント、サーベイ・モニタリングの仕組みを導入し、データに基づいた人材マネジメントを実現しております。 このように、当社は「育成・調達」「組織改革」「オペレーション基盤」を三位一体で推進することにより、多様な人材が成長し続けられる環境を整備し、ひいては中長期的な企業価値向上に寄与してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①最先端IT技術への対応 これまでIT業界は生成AI、クラウド、データ分析、セキュリティなどの様々な技術により発展を遂げてきました。IT技術の進化は現在も急速に進んでおり、IT技術をどのように活用してクライアント企業のビジネスを高度化していくかということがこれまで以上に重要になってきています。当社グループでは、最先端IT技術の発掘に取り組むとともに、それらに対する理解を深め、活用方法を日々研究しております。また、最先端技術と既存技術との融合も視野に入れることで、より付加価値の高いサービスの提供を目指しております。 ②新規顧客の開拓と営業体制の強化 当社グループは、事業拡大に向けて、既存顧客への支援継続、及びアップセル、クロスセルの積極的な提案とともに新規顧客の獲得にも積極的に取り組んでまいります。また、顧客ニーズの多様化に対応し、ターゲット市場における認知度の向上及び新規顧客を獲得するため、書籍の出版やセミナーの実施などのマーケティング活動を行い、潜在顧客との接点を増やし効率的な営業活動を展開します。また、営業人員の育成・体制強化や外部パートナーの連携を強化することで、既存顧客との関係強化と新規顧客開拓を同時に進めるための営業体制の強化を図ります。 ③当社グループ及び当社グループのサービスの認知度向上 当社グループは、最新のIT技術を活用したサービス及び製品を提供しており、事業の拡大に向けて、より多くの方に安心してサービス・製品を利用していただけるよう、当社グループ及び当社グループのサービス・製品の知名度や信頼を向上させることが重要であると認識しております。当社グループは引き続き高品質のサービス・製品の提供を通じて、信頼の獲得に努めるほか、プロモーション活動の強化にも努め、認知度向上を図ってまいります。 ④優秀な人材確保と組織体制の強化 当社グループは、継続的に事業拡大を行うために、優秀な人材を十分に確保することが課題と考えております。今後は、高い専門性を有した人材を育成することで、市場の変化に耐えうる組織基盤を構築する考えであります。 そのため、新卒採用の強化と経験者の中途採用、及び社内外の研修など教育制度を整備、人事評価制度の改善など、イノベーションを奨励する労働環境の継続的な創出、改善を通して従業員のモチベーションを高め、優秀な人材の確保と定着を促進していく方針であります。 ⑤内部管理体制の強化 当社グループでは、企業価値最大化のため、業務の拡大に合わせて内部管理体制を強化することが必要であると認識しております。今後も、財務分析の強化、リスク管理の徹底等、健全な企業経営に必要な体制を強化するよう取り組んでまいります。
事業等のリスク4,726字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、リスク管理に関して「リスク管理規程」を定め、リスク管理体制を整備しております。 以下では、当社グループの経営成績及び財政状況等に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ①DX投資の動向の影響について 当社グループの事業は国内市場に依存しており、国内顧客企業のDX投資の動向に影響を受けます。国内外の経済情勢の悪化や景気動向の減速等により、顧客企業のDX投資意欲が減退した場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ②技術革新への対応について 当社グループの主要な事業領域は、生成AI、クラウド、データ分析、セキュリティ関連を含むIT技術の進化及びそれに基づく新サービスの導入が頻繁に行われており変化の激しい業界となっております。これらの技術への対応が遅れた場合、当社グループが提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。また、想定外の新技術への投資が必要となる場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③競合について 当社グループのデジタルトランスフォーメーション事業は、新規企業の参入障壁も低く、競争が激化する傾向にあります。当社グループでは、市場環境の変化や同業他社の動向をタイムリーに把握することや特許や商標の出願・登録を積極的に進めるほか、価格だけでなく付加価値で対抗できるブランディングを図っておりますが、今後、同業他社による新商品や新サービスの出現等によって価格競争が激化する結果、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④パンデミック発生等によるリスクについて 新型コロナウイルス感染症の影響は縮小しましたが、今後も新たな感染症や変異株の発生、あるいは国際的な移動制限やサプライチェーン混乱が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤自然災害等の発生について 当社グループでは、大規模な地震や台風等の自然災害に加え、気候変動による集中豪雨や猛暑などによって事業活動が制約される可能性を認識しております。事業継続計画(BCP)の策定やテレワーク体制などを整備しておりますが、大規模災害時には事業活動が停止あるいは著しく制約される可能性があり、その内容によっては、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業運営に関するリスク ①優秀な人材の確保及び育成について 当社グループが事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が最重要課題であると認識しております。特に、生成AI、クラウド領域、データ解析など新分野に精通した人材の獲得競争が激化しております。当社グループでは、将来に向けた積極的な採用活動、人事評価制度の改善や研修の実施等の施策を通じ、新入社員及び中途入社社員の育成、定着に取り組んでいます。当社グループでは今後もこれらの施策を継続していく予定ではありますが、必要な人材が十分に確保・育成できなかった場合や、採用後の人材流出が進んだ場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ②協力会社の活用について 当社グループでは、必要に応じてシステムの設計、構築等について協力会社等に外注しております。現状では、協力会社と長期的かつ安定的な取引関係を保ち、エンジニアの確保に注力しておりますが、協力会社において技術力及び技術者数が確保できない場合及び外注コストが高騰した場合には、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③不採算案件の発生について 当社グループでは、業務管理部門、品質管理部門は各プロジェクトの品質、コスト及び納期等の状況を見極め、異常を検知・予測し、早期に対策を講じて不採算案件の発生防止に努めております。しかしながら、このような取り組みにもかかわらず障害が防止できない場合、追加費用が発生して採算が悪化し、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④特定の仕入先への依存について 当社グループは、株式会社PKSHA Associatesと販売パートナー契約を締結し、当社グループの商品である「ipaSロボ」に不可欠であるRPAエンジンの仕入を行っております。当社グループでは、同社との良好な取引関係の構築に引き続き取り組むとともに、取引基本契約を締結し、必要量を安定的に確保できる体制を整えておりますが、同社の事業方針の変更等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤特定の販売先への依存について 当社グループの最近の2連結会計年度において販売依存度が総販売実績の10%を超える取引先は、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要④生産、受注及び販売の実績c.販売実績」に記載のとおりであります。 当社グループとこれらの販売先は良好な取引関係を維持しており、今後も継続的な取引を見込んでおりますが、当該会社の事業方針の変更等により、取引関係の解消又は取引条件の大幅な変更等があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥新規事業について 当社グループでは、企業価値の継続的な向上を目指し、事業規模の拡大と収益基盤を多様化するために、新規事業への取り組みを進めていく方針ですが、新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の時間を要することが予想され、当社グループ全体の利益率を低下させる可能性があります。また、新規事業が当社グループの目論見どおり推移せず、新規事業への投資に対し十分な回収を行うことができなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦Salesforce社との取り組みについて 当社グループは、米国のSalesforce社(旧Tableau社)より2013年12月にアライアンスパートナー(Tableau Alliance Partner Program)に認定され、同社製品の導入支援を顧客企業に対し行ってまいりました。また、2020年10月にはTableau委託先公式サプライヤーに認定されたことで、同社のプロフェッショナルサービスの一員として同社の顧客に対してサービスを提供しております。このような活動の中で、日本市場における同社の顧客への高品質な技術提供をより強力に推進するとともに、企業のDX推進に向けた様々なサービスを提供しております。今後もTableauに関する技術の研鑽を行い、Tableau関連のサービスの品質を高く維持することで同社と良好な取引関係を継続することや、同社以外のテックパートナーの開拓による同社に依存しない収益構造の構築に努めてまいりますが、仮に新規テックパートナーの開拓が進まないなか、同社の事業方針の変更等により、取引関係の解消又は取引条件の大幅な変更がなされた場合や、Tableauの競争力が低下し、市場規模が縮小した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧代表者依存度について 創業以来、代表取締役を務めている阪口琢夫は、当社グループの経営方針や事業戦略構築等において重要な役割を果たしております。当社グループは、事業拡大に伴い代表者に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、現状においては何らかの理由により代表者が退任するような事態が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3)コンプライアンスに関するリスク ①内部管理体制について 当社グループは、今後も事業を拡大していくためには、内部管理体制を強化する必要があると認識しております。今後の事業展開に応じて、採用・能力開発等によって内部管理体制の充実を図ってまいりますが、当初計画を超えて事業が成長し体制構築が追い付かない場合や、新たな人材の採用及び育成が順調に進まなかった場合、急な欠員等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ②情報セキュリティについて 当社グループは業務遂行の一環として、個人情報や機密情報を取り扱うことがあります。当社グループではISMS認証を取得しており、情報管理に取り組んでおります。しかしながら、これらの情報について、サイバー攻撃等による情報セキュリティ事故が発生した場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下、発生した損害に対する賠償金の支払い等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③係争や訴訟について 本書提出日現在において当社グループの業績に重要な影響を及ぼす係争や訴訟は提起されておりませんが、取引先とのトラブルの発生等、何らかの問題が生じた場合には係争や訴訟に発展する可能性があり、その内容及び結果によっては、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスク ①借入金について 当社グループは必要に応じて資金を金融機関からの借入金により調達しております。当社グループの業績や財政状態の悪化、風説、風評の流布等が発生した場合、あるいは金融不安等が発生した場合には、必要な資金を合理的な条件で確保できず資金繰りが困難になる可能性があります。また、今後の金利動向に著しい変化が生じた場合には支払利息の増加等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ②新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、当社グループの取締役及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。本書提出日の前月末日現在の新株予約権による潜在株式総数は688,300株であり、発行済株式総数4,859,000株の14.2%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ③投資リスクについて 当社グループでは、企業価値の継続的な向上を目指し、必要に応じて企業買収等の投資を実施することがあります。買収企業や出資先の業績が計画どおりに伸長せず、投資した金額が回収できない場合や追加の費用が発生した場合等において、減損等の損失が発生する可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ESG・人的資本リスク 当社グループは、気候変動対応や人的資本開示(働き方改革・多様性推進)などの取り組みを進めております。当取り組みが不十分であると投資家や顧客から判断された場合、当社グループの評価低下につながり、受注機会損失や企業価値低下に発展する可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,811字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用、所得環境の持ち直しとともに、個人消費や設備投資が堅調に推移し、緩やかな回復が続きました。一方、物価の上昇や円安、国際情勢の不透明さも影響し、先行きが不透明な状況が続いております。 このような状況のなか、当社グループのデジタルトランスフォーメーション事業は、クライアントのデジタルプラットフォーム構築のハブとなるDXパートナーとして、高い技術知見によってクラウド、AI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など先端技術を活用し、クライアントのビジネスモデル変革や新たなサービス開発に最適なシステム像を描き、クライアントの企業価値の最大化に貢献してまいりました。 当連結会計年度における売上高は前期比で微増となりましたが、人件費や採用関連費用、教育研修費用の増加に加え、営業人員の増加やマーケティング体制の拡充に伴う広告宣伝費、外注費等が増加したことから、営業利益は211,779千円から51,788千円へと減少しました。これらの支出は中長期的な成長に向けた戦略的投資であります。また、当連結会計年度において当社は、アカウントマネジメントの強化、新規エンドユーザー獲得のためのマーケティング活動の強化、パートナービジネスの強化など、事業成長に向けた各種施策を積極的に展開してまいりました。特に当期より本格始動したアカウントマネジメントでは、顧客との信頼関係構築を重視した課題解決型アプローチを実施し、成果が表れ始めております。本施策による顧客満足度の向上や収益性の改善といった手応えは、特に下半期における売上高の伸長に貢献しております。 その結果、当連結会計年度における経営成績については、売上高は2,740,744千円(前年同期比1.4%増)、営業利益は51,788千円(前年同期比75.5%減)、経常利益は60,273千円(前年同期比71.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は35,023千円(前年同期比77.5%減)となりました。 なお、当社グループの報告セグメントはデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,305,919千円となり、前連結会計年度末に比べ3,620千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が96,895千円、その他に含まれる未収入金が7,640千円減少した一方、売掛金及び契約資産が103,686千円、前払費用が6,354千円増加したことによるものであります。固定資産は178,415千円となり、前連結会計年度末に比べ6,401千円減少いたしました。これは主に繰延税金資産が10,423千円増加した一方、有形固定資産が14,193千円減少したこと及び無形固定資産が1,757千円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は1,484,334千円となり、前連結会計年度末に比べ2,780千円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は342,590千円となり、前連結会計年度末に比べ31,400千円減少いたしました。これは主に、賞与引当金が36,783千円、契約負債が7,829千円、買掛金が7,705千円増加した一方、未払法人税等が52,583千円、未払消費税等が28,154千円減少したことによるものであります。固定負債は29,122千円となり、前連結会計年度末に比べ17,034千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が17,234千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は371,712千円となり、前連結会計年度末に比べ48,435千円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,112,622千円となり、前連結会計年度末に比べ45,654千円増加いたしました。これは主に、譲渡制限付株式報酬として処分したため自己株式が15,487千円減少したことと、親会社株主に帰属する当期純利益を35,023千円計上したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ96,895千円減少し、860,933千円となりました。 また、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、66,484千円の支出(前年同期は257,881千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益を60,138千円計上した一方、売上債権が103,416千円増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、9,851千円の支出(前年同期比69.1%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により8,560千円、無形固定資産の取得により2,183千円を支出したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、19,954千円の支出(前年同期比63.2%減)となりました。これは株式の発行により2,490千円の収入があった一方、長期借入金の返済により22,444千円の支出があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、デジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであるため、受注及び販売の実績については、セグメント情報に代えて事業部門ごとに記載しております。 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、デジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 受注高(千円)   前連結会計年度比(%)   受注残高(千円)   前連結会計年度比(%) デジタルトランスフォーメーション事業   2,846,215   102.1   437,829   131.7 c.販売実績 当社グループは、デジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 販売高(千円)   前連結会計年度比(%) デジタルトランスフォーメーション事業   2,740,744   101.4 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)   当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) トランス・コスモス株式会社   673,064   24.9   415,696   15.2 アクセンチュア株式会社   62,077   2.3   277,668   10.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。なお、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり認識しており、これらのリスクについては発生の回避及び発生した場合の対応に努めてまいります。 (売上高) 当社グループでは、持続的な成長を通じた企業価値向上を目指しており、事業拡大の観点から売上高を重要な経営指標と位置づけ、収益力の強化に取り組んでおります。 当連結会計年度は、2024年7月期の後半における大型案件の終了後から当期の序盤にかけて案件の獲得が下振れしたものの、期初から取り組みをはじめたアカウントマネジメントの効果が徐々に発現し、下半期においては増収のトレンドに回帰いたしました。この結果、当連結会計年度における売上高は2,740,744千円(前期比1.4%増)となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は1,685,506千円(前期比9.7%減)となりました。高付加価値案件の獲得により単価が向上したことと、人材調達の面で内製化を推進したことに加え、当連結会計年度の期首に行った組織改編と人事異動で原価部門の人員が減少したことにより、売上総利益率が38.5%(前期は31.0%)となりました。 この結果、売上総利益は1,055,237千円(前期比26.0%増)となりました。 (営業利益) 当社グループは、強固な経営基盤及び高利益率体質を構築すべく、営業利益及び営業利益率を重要な経営指標と位置づけ、経営の効率化に努めております。 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、人件費や採用関連費用、教育研修費用の増加に加え、営業人員の増加やマーケティング体制の拡充に伴う広告宣伝費、外注費等が増加したことから、1,003,449千円(前期比60.4%増)となりました。 この結果、営業利益は51,788千円(前期比75.5%減)となり、営業利益率は1.9%(前期は7.8%)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度において、営業外収益は主に助成金収入の計上により10,194千円(前期比583.8%増)となりました。一方、営業外費用は為替差損や支払利息等の計上により1,708千円(前期比44.9%減)となりました。 この結果、経常利益は60,273千円(前期比71.3%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、特別利益の計上はありませんでしたが、固定資産の除却損のため特別損失を135千円計上しております。また、法人税、住民税及び事業税を35,538千円、法人税等調整額を△10,423千円計上しております。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は35,023千円(前期比77.5%減)となりました。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 キャッシュ・フローにつきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループでは、事業規模の拡大を進めるために、最先端IT技術の発掘や各種IT技術を活用した製品開発及びサービスの向上に取り組んでおります。これらの資金需要は、主として人件費や外注費であり、手元資金及び営業キャッシュ・フローで補っておりますが、必要に応じて銀行借入れ等の有利子負債による調達を実施します。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されており、その作成過程においては経営者による会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定を含んでおります。これらの見積り及び仮定は、過去の実績及び決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいておりますが、その性質上、将来においてこれらの見積り及び仮定とは異なる結果となる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることを見込んでおり、その結果回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産が減少又は増加し、この結果、税金費用が増減する可能性があります。 なお、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ④ 経営戦略の現状と見通し 当社は、テクノロジーコンサルティングを通じて、お客様の持続的な競争力向上に貢献することを経営方針として事業を展開しております。 引き続き、クラウド、IoTデバイスまで、幅広いシステムアーキテクチャにおけるシステム開発・実装経験を有するコンサルティングサービスを提供するほか、AIや自動言語処理、アナリティクスなどの各種IT技術をマイクロサービスと組み合わせた独自のアプリケーションの企画・開発に取り組んでまいります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループの経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長を遂げるためには、さまざまな課題に対処することが必要であると認識しております。 それらの課題に対応するために、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最先端IT技術の発掘及び次世代商品開発による競合との差別化を推進し、さらなる事業拡大を図ってまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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