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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

GRCS

GRCS Inc.9250 · Growth · サービス業

GRCとセキュリティに特化した専門人材と自社プロダクトで企業の情報管理を支援する独走型コンサルティング企業。

概要

GRCSは、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)およびセキュリティ領域に特化したサービス企業である。2005年に東京都世田谷区で創業し、2021年11月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場。主力事業は、専門人材によるコンサルティング(ソリューション部門)と自社開発プロダクト(プロダクト部門)の二軸で構成され、顧客の情報管理の効率化やリスク低減を支援する。2025年11月期の連結売上高は33.3億円、従業員数は213名(連結)。本社は東京都千代田区丸の内。

ソリューションとプロダクトの二軸で構成される事業

当社グループはGRCソリューション事業の単一セグメントであるが、サービス内容によりソリューション部門とプロダクト部門に区分される。ソリューション部門では、GRCソリューション、セキュリティソリューション、フィナンシャルテクノロジーの3サービスを提供。GRCソリューションは自社開発プロダクトを含むGRC関連ツールの導入支援を行い、全社的リスクや外部委託先、プライバシー保護、セキュリティインシデント等の情報管理を効率化する。セキュリティソリューションではITセキュリティ設計、規程・ポリシー構築、監査・診断、ISMS認証取得支援などを実施。フィナンシャルテクノロジーでは金融業界向けにシステム分析、コンサルティング、開発、実装をフルレンジで提供し、バイリンガルスタッフによる24時間365日のサポートも行う。プロダクト部門では、GRC及びセキュリティに特化した自社開発プロダクトまたは他社プロダクトを提供。導入支援はソリューション部門、サブスクリプション契約等はプロダクト部門の売上として認識される。

既存顧客への深耕で9割超の売上を維持

2025年11月期の連結売上高33.3億円のうち、既存顧客からの売上が94.2%(約31.4億円)を占める。過去3年間の既存顧客比率は2023年11月期90.9%、2024年11月期89.2%と高水準で推移しており、長期取引関係に基づくストック収入が安定した収益基盤を形成している。新規顧客開拓も行うが、専門人材の不足が影響し2025年11月期の新規顧客売上は1.9億円(構成比5.8%)に留まった。経営戦略として、従来は年間取引金額3,000万円超の顧客増加に注力してきたが、2026年11月期から転換。自社プロダクトへのAI実装による標準化サービスを開発し、取引社数の拡大に重点を置く方針である。

グループ構成と子会社・事業譲受の履歴

当社グループは株式会社GRCSと連結子会社1社で構成される。2022年7月、リクルーティング強化を目的に株式会社バリュレイトを子会社化。2023年1月、EOS Software Limitedから金融テクノロジーソリューション事業を譲受け、フィナンシャルテクノロジー事業を開始した。同年11月にはPCI DSS関連サービス事業も譲受。これにより、GRC及びセキュリティに加え、金融テクノロジーとコンプライアンス分野のサービスを拡充した。本社は2022年12月に東京都千代田区丸の内のパレスビル5階に移転し、現在に至る。子会社のバリュレイトは人材紹介・採用支援を担い、グループ全体の専門人材確保に寄与している。

ビジョン「世の中を、テクノロジーでシンプルに。」と経営方針

当社グループは「世の中を、テクノロジーでシンプルに。」をビジョンに掲げ、企業の成長とともに複雑化する外部環境リスクへの対応を支援する。近年、ビジネスのグローバル化、サイバー攻撃の頻発、生成AIの普及、個人情報規制強化などにより、GRC及びセキュリティ領域の重要性が増している。欧米と比較して日本国内では対応が遅れており、当社は専門性の高いサービス提供と啓蒙活動を通じて意識向上を図る。ビジネスモデルは、課題の分析・解決・維持をワンストップで支援し、継続的なPDCAサイクルによりプロジェクトを積み増すフローとなっている。モニタリング(運用支援)取引は継続性が高く、売上のストック部分を形成する。

業界の中での役割はGRC・セキュリティ分野のコンサルティングおよびソフトウェアプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
33億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-3.0%
純利益
-5億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全業界(GRC・セキュリティ課題を抱える日本企業)主力

日本企業の成長や外部環境の変化に伴い増加する脅威や企業課題に対し、GRC及びセキュリティの視点からソリューションを提供。専門人材によるコンサルティングと自社・他社プロダクトの活用により、情報管理の効率化と全社横断的な把握・管理を支援する。

GRC及びセキュリティ領域に精通した専門人材による高品質なソリューション提供

主な製品・サービス1
自社開発GRCプロダクト
GRCに関わる「運用」課題の解決、個人情報の管理やセキュリティ事故の防止等に特化した自社開発ソフトウェア。

02金融業界準主力

金融業界のフロント領域を中心に、金融テクノロジーに関するシステム分析、コンサルティング、デザイン、開発、実装をフルレンジで提供。バイリンガルスタッフによる24時間365日のサポート体制を強みとする。

主な製品・サービス1
金融テクノロジーサービス
金融システムの分析から開発・実装までを一貫して提供するサービス。

製品と技術

自社開発GRCプロダクト群

プロダクト部門では、GRC及びセキュリティに特化した自社開発のツールを提供する。主要プロダクトとして、外部委託先リスクマネジメントツール「Supplier Risk MT」(2017年2月提供開始)、脆弱性情報日次配信サービス「脆弱性TODAY」(同3月)、CSIRT向けインシデントチケット管理ツール「CSIRT MT」(同7月)、全社的リスクマネジメントツール「Enterprise Risk MT」(2019年1月提供開始)がある。これらはいずれもサブスクリプション契約で提供され、顧客の継続的な利用により安定したストック収益を生む。導入支援はソリューション部門が担当し、専門人材のノウハウを活用している。

セキュリティソリューションとフィナンシャルテクノロジー

ソリューション部門には、セキュリティソリューションとフィナンシャルテクノロジーの2サービスがある。セキュリティソリューションでは、ITセキュリティ設計、規程・ポリシー構築、分析・管理・監査・診断、ISMS認証等の規格認証取得支援を実施。多様化するサイバー攻撃や情報漏洩リスクから企業を守るためのコンサルティングを提供する。フィナンシャルテクノロジーは、2023年にEOS Software Limitedから譲受した事業を基盤とし、金融業界向けにシステム分析、コンサルティング、デザイン、開発、実装をフルレンジで提供。バイリンガルスタッフによる24時間365日のシステムサポートも行う。

AI実装による標準化サービスの開発

2026年11月期からの新戦略として、自社プロダクトへのAI実装を推進している。これまで大企業向けに年間取引額3,000万円規模のサービスを提供してきた実績と蓄積されたGRC領域の知見をAIに組み込み、標準化されたサービスモデルを開発する。これにより、中小企業を含む幅広い顧客への導入ハードルを下げ、取引社数の拡大を狙う。フィナンシャルテクノロジー事業でも、株式トータルソリューションシステム開発においてAI活用を検討しており、事業構造改善の一環として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 全業界(GRC・セキュリティ課題を抱える日本企業)GRC及びセキュリティ領域に精通した専門人材による高品質なソリューション提供

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中小企業向け人材紹介、小規模で収益性課題

当社は中小規模の人材紹介・サービス企業で、同業のジンジブやダイブグループと競合します。売上高は28億円から33億円と小規模で、直近では営業赤字に転落しています。業界は人材不足を背景に需要はあるものの、大手企業との競争が激しく、差別化が困難です。当社は特定業界や地域に特化することで強みを発揮する可能性がありますが、現状では収益性改善が急務です。マテリアルグループなども同規模で競争しており、規模拡大と収益基盤の確立が課題となります。

強み

  • 特定セグメントに焦点を当て、専門性で差別化を目指す。
  • 小規模組織で迅速な意思決定と柔軟な対応が可能。
  • 専門分野のノウハウでクライアントに価値を提供。
  • 独自のデータベースや業界人脈を活用したマッチング。

課題

  • 営業赤字で、収益構造の立て直しが必要。
  • 競合他社に比べ売上規模が小さく、投資余力が限定的。
  • サービスが同質化し、価格競争に陥りがち。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がGRCS

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

Frontier X Frontierとして創業した2005年

2005年3月、東京都世田谷区三軒茶屋において、Frontier X Frontier株式会社が資本金10,000千円で設立された。創業当初の事業内容は不明だが、2009年11月にGRCソリューション事業を立ち上げ、同年12月には社名をNANAROQ株式会社に変更。この時期にGRC領域への特化が明確になり、現在の事業の原点となった。設立から約4年で事業の方向性を定め、以後はGRC及びセキュリティに特化したサービス展開を進めることとなる。

プロダクト提供を開始した2017年

2013年3月に本社を千代田区三番町へ移転した後、2017年2月に同区五番町へ移転。同年2月、外部委託先リスクマネジメントツール「Supplier Risk MT」の提供を開始。3月には脆弱性情報日次配信サービス「脆弱性TODAY」、7月にはCSIRT向けインシデントチケット管理ツール「CSIRT MT」をリリースした。これにより、従来のコンサルティング中心のビジネスに自社開発プロダクトが加わり、サービスラインアップが拡充。プロダクトのサブスクリプション収入が安定した収益源となる基盤を築いた。

社名変更と上場を経た2021年

2018年3月、社名を現在の株式会社GRCSに変更。2021年11月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達力と知名度を向上させた。2022年4月の市場区分見直しにより、マザーズからグロース市場に移行。上場後はM&Aによる事業拡大を積極的に推進するようになり、翌年には子会社化や事業譲受を実施している。上場時の資金調達がその後の成長投資を支えた。

M&Aによる事業拡大(2022~2023年)

2022年7月、リクルーティング強化のため株式会社バリュレイトを子会社化。2023年1月、EOS Software Limitedから金融テクノロジーソリューション事業を譲受し、フィナンシャルテクノロジー事業を開始。同年11月にはPCI DSS関連サービス事業も譲受した。これらのM&Aにより、金融業界向けシステム開発・サポートやコンプライアンス分野のサービスを獲得。グループの専門性を拡大し、GRC領域でのワンストップサービスを強化した。

経営戦略転換と業績の変動(2025年)

2025年11月期、売上高は前期比1.4%増の33.3億円だったが、営業損失6.8億円、親会社株主に帰属する当期純損失5.3億円を計上。要因として、セキュリティソリューション事業での専門人員不足による機会損失、フィナンシャルテクノロジー事業での大型プロジェクト中断、為替差損、繰延税金資産の取崩しなどが挙げられる。財政状態では自己資本比率が△7.9%となり、純資産はマイナスに転落。これを受け、2026年11月期からは従来の大口顧客深耕戦略から、自社プロダクトへのAI実装による標準化サービスで取引社数拡大を目指す戦略に転換した。

年表16件を開く

2000年代

  • 2005年3月創業東京都世田谷区三軒茶屋において、Frontier X Frontier株式会社を設立(資本金10,000千円)
  • 2009年11月GRCソリューション事業立ち上げ
  • 2009年12月商号変更NANAROQ株式会社へ社名変更

2010年代

  • 2013年3月東京都千代田区三番町に本社移転
  • 2017年2月東京都千代田区五番町に本社移転
  • 2017年2月外部委託先リスクマネジメントツール「Supplier Risk MT」提供開始
  • 2017年3月脆弱性情報日次配信サービス「脆弱性TODAY」提供開始
  • 2017年7月CSIRT向けインシデントチケット管理ツール「CSIRT MT」提供開始
  • 2018年3月商号変更株式会社GRCSへ社名変更
  • 2019年1月全社的リスクマネジメントツール「Enterprise Risk MT」提供開始

2020年代

  • 2021年11月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年7月M&Aリクルーティング強化のため、株式会社バリュレイトを子会社化(現 連結子会社)
  • 2022年12月東京都千代田区丸の内に本社移転
  • 2023年1月フィナンシャルテクノロジー強化のため、EOS Software Limitedから金融テクノロジーソリューション事業を譲受
  • 2023年11月PCI DSS関連サービスの事業を譲受

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI実装による標準化サービスの開発

    蓄積した専門知見とAI技術を組み合わせ、GRC・セキュリティ領域の複雑な課題を解決する標準モデルを確立。従来3,000万円規模のサービスを1,000万円程度にパッケージ化し、導入ハードルを下げる。

  2. 02

    取引社数の拡大

    従来の顧客単価拡大戦略から転換し、取引社数の拡大に重点。既存大手顧客のグループ会社やアライアンス先の顧客基盤へサービスを展開し、販路を拡大する。

  3. 03

    ストック収益の積み上げ

    専門人材によるソリューション提供に加え、AI活用プロダクトを拡充。GRC・セキュリティ領域の課題に対しワンストップで支援し、継続的なPDCAサイクルでリカーリング収益を増やす。

  4. 04

    フィナンシャルテクノロジー事業の育成

    株式トータルソリューションの販売本格化とオペレーションサービス拡充により安定収益を確保。アジア圏を中心に海外展開も進め、新たな収益の柱として確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で213人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、4期前と比べて+14.1%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年11月61241.52.3130
2022年11月73440.62.5175
2023年11月64039.32.6202
2024年11月69338.63.02130
2025年11月69839.33.7213−47

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率150.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
香港支店 — 中華人民共和国香港特別行政区103百万円
本社 — 東京都千代田区54百万円
横浜事務所 — 横浜市中区3百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社バリュレイト
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    「サイバーセキュリティ脅威動向調査業務」にかかるソフトウェア等の調達一式
    外務省 · 2024-07-12
    2,533万円
  • 調達
    「サイバーセキュリティ脅威動向調査業務」にかかるソフトウェア等の調達
    外務省 · 2023-05-23
    1,070万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は33億円営業利益-1億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
33億円
営業利益
-1億円
純利益
-600.0%
-5億円
営業利益率
-3.0%
前期比 -3.0%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高37億円33億円
営業利益1億円-1億円
純利益1億円-5億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は17億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7−1−14.3−1
2023年2Q700.0−1
2023年3Q6−1−16.70
2023年4Q8−1
2024年1Q9111.11
2024年2Q7−1−14.3−1
2024年4Q1700.01
2025年2Q16−1−6.3−1
2025年4Q1700.0−4
2026年2Q1700.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年11月期からの9期で、売上は7億円から33億円へ4.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-3.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年11月7−1−1
株式会社GRCSへ社名変更
2018年11月8−2−2
2019年11月11−1−1
2020年11月1400
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年11月1811
リクルーティング強化のため、株式会社バリュレイトを子会社化(現 連結子会社)
2022年11月24−2−2
2023年11月28−2−3
2024年11月33000.01
2025年11月33−1−1−3.0−5

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高33億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-5億円、売上の-15.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.7%23億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.3%10億円
  • その他の費用持分法損益などの調整3.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.0%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比10.6pt
-3.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比20.2pt
-15.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-29.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年11月期は営業CFが0億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は5億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年11月00203
2020年11月00003
2021年11月20529
2022年11月−302−38
2023年11月−1−21−36
2024年11月3−2017
2025年11月0−31−35

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年11月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が-1億円で、

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年11月51425.2
2018年11月303
2019年11月51413.3
2020年11月61518.5
2021年11月138559.0
2022年11月1551029.6
2023年11月1421212.1
2024年11月1941520.4
2025年11月17−118

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
18億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中442位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中491位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥990で、1年前と比べて-24.7%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥990+1.0%1ヶ月+12.9%1年-24.7%時価総額14億円
過去52週の値幅
安値¥842高値¥2,138

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)19.7倍
PBR370.51倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で約4%下落し、8月10日に883円で終えました。8月5日に862円まで下落しましたが、その後はやや持ち直しています。25日移動平均線(888円)を下回っており、短期は軟調です。75日線(922円)と200日線(1019円)も下回っており、中期的にも弱い展開です。52週高値2138円からは約58.7%下落しており、年初来安値圏に近い水準です。出来高は8月6日に4200株と増加しましたが、全体的には低水準で、売買が少ない状況です。RSIは57.7で中立よりやや強めですが、トレンドは弱いです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 5/100)

PERは当期赤字のため算出不能だが、予想PERは17.5倍と見かけ上は割安感がある。しかしPBRは330.46倍と異常に高く、ROEは39.9%と高いが、これは資本が極めて薄いためで、実態を反映していない。配当は無配、業績も赤字転落で、直近の純損益は-5億円と悪化。業界平均PER22.67倍、PBR3.23倍と比較してもPBRは異常に高く、極めて割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)19.7倍
PBR370.51倍3.51倍
ROE39.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

当社は建設業界向けの人材サービスを主力とするが、直近の業績は赤字が継続しており、収益性の改善が喫緊の課題である。投資家の間では、建設業界の人手不足を背景にした需要拡大を期待する強気派と、赤字拡大や競争激化による収益悪化を懸念する弱気派が対立している。強気派は、業界全体の人手不足や2024年問題による時間外労働規制強化が、専門人材の派遣需要を押し上げると主張する。一方、弱気派は、小規模な事業基盤ゆえに価格競争に巻き込まれやすく、収益性の改善が難しいことや、直近の赤字拡大のトレンドが続く可能性を指摘する。今後は、売上高の回復だけでなく、利益率の改善や稼働率の維持・向上が投資判断の分岐点になる。

プラスに働く材料7
  • 建設業界の人手不足を追い風

    業界全体で技能労働者が不足しており、人材需要は底堅い。

  • 需要拡大で売上高は増加傾向

    2022年11月期の24億円から2024年11月期は33億円と増収基調。

  • ROEは高水準を維持

    スナップショットではROEが39.9%と資本効率が良い。

  • 予想PER17.5倍は黒字化を織り込む決算発表後影響

    現在の実績PERは算出不能だが、予想PER17.5倍は将来のEPS回復を暗示。黒字転換が確認されれば評価が戻る。

  • 売上高33億円で底入れの兆し通年影響

    2025/11期売上高は33億円と前期並み。大幅な減収が止まり、固定費削減の効果が出やすい。

  • 株価は1年で32.6%下落、売られ過ぎ不定影響

    下落率32.6%は過剰反応の可能性。テクニカルな反発が期待できる。

  • 外国人保有4.12%と小型株では高い継続影響

    時価総額12億円の小型株で外国人保有4.12%は比較的高く、追加資金が入りやすい。

マイナスに働く材料7
  • 赤字が継続し業績不振

    直近3期で2期赤字、2025年11月期は純損失5億円と悪化。

  • 小規模で競争優位性が不明

    バリュエーションがPBR 330倍と極端に高く、収益力に見合わない。

  • 業績見通しの不透明感

    2025年11月期の売上高は横ばいながら営業赤字で、回復の糸口が見えない。

  • 2025/11期は純損失5億円と赤字拡大通年影響

    純損益は前期の+1億円から-5億円へ6億円悪化。時価総額12億円の半分近い損失で、財務リスクが高い。

  • 営業損益が0から-1億円に悪化通年影響

    営業損益は前期0円から-1億円に転落。営業赤字が続けば追加の減益要因。

  • 配当利回り0%と株主への還元なし継続影響

    配当は実施されておらず、株主は価格変動リスクのみを負う。下落時に買い支えがない。

  • PBR330倍で純資産が限定的継続影響

    PBR330.46倍は簿価が極めて薄く、損失がさらに出れば債務超過の懸念。

次の決算で確かめる点
売上高
増収ペースが維持されるか、業界需要の動向を測るため。
稼働率
人材サービスの収益性に直結し、稼働率の低下は赤字拡大につながる。
営業利益率
赤字からの脱却には利益率の改善が不可欠かどうかを確認するため。
従業員一人当たり売上高
生産性の変化を見ることで、中長期的な成長余力を判断する。

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ894人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.1%を占め、残る64.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他43.055.052.552.653.3
金融機関0.519.419.318.418.5
事業法人37.518.216.317.516.6
証券会社15.93.97.86.97.5
外国人個人0.10.40.52.82.8
自己株式2.32.32.22.2
外国法人2.93.13.61.71.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社Trojans27.10
02塚本 拓也5.80
03佐々木 慈和5.08
04マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社4.53
05板倉 聡4.35
06新井 友行3.62
07ベル投資事業有限責任組合1 無限責任組合員ベル有限責任事業2.91
08田中 郁恵2.90
09楽天証券株式会社共有口2.37
10宮越 則和2.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-15
    マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.07%
    -14.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+100%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは39.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年11月−216,992231,121−137.2
2018年11月−305,684
2019年11月−6456
2020年11月409652.9
2021年11月12357433.465.8
2022年11月−161347
2023年11月−219135
2024年11月8529039.916.4
2025年11月−391

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/11期の役員報酬は総額94百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
佐々木慈和代表取締役社長49
塚本拓也取締役48
田中郁恵取締役55
望月淳取締役61
久保惠一取締役72
山野修取締役67
佐藤尚人常勤監査役69
島田容男監査役57
伊賀志乃監査役46

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)46411117519
社外監査役411113
社外取締役262284

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,769字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループの事業は、当社と子会社1社で構成されています。当社グループの事業セグメントは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、GRCソリューション事業の単一セグメントでありますが、サービス内容により、ソリューション部門及びプロダクト部門に区分しております。 当社グループは、GRC及びセキュリティの視点に着目し、日本企業の成長や外部環境の変化に伴い増加する脅威や企業課題を解決する事業を展開しております。テクノロジーを活用して情報管理が属人的かつ複雑な業務の効率化を図り、迅速な経営判断や企業成長の最大効率化を支援しております。事業の特徴としては、GRC及びセキュリティの各領域に精通したコンサルタントやエンジニアといった専門人材によるソリューションを提供することで、専門性の高いノウハウを活かした課題解決策を提案し、サービスの品質向上に努めております。また、自社開発プロダクトと他社プロダクトの活用により、膨大な情報を集約することで、全社横断的な把握・管理や効率的な対応を可能にしております。 事業部門   サービス名   内容 ソリューション部門   GRCソリューション   自社開発プロダクトを含めたGRC関連ツールの設計や構築等の導入支援を行い、全社的リスク、外部委託先、プライバシー保護、セキュリティインシデント等に係る情報管理の効率化を図り、全社横断的な情報の把握・管理を可能にしております。 セキュリティソリューション   多様化するサイバー攻撃、情報漏洩やセキュリティ事故等のリスクから企業を守るため、ITセキュリティの設計、規程・ポリシーの構築、分析・管理・監査・診断等の各種コンサルティングを行っております。また、セキュリティプロダクトの設計・構築等の導入支援やISMS認証(※1)等の規格認証の取得支援を併せて行っております。 フィナンシャルテクノロジー   金融業界のフロント領域のサービスとして、金融テクノロジーに関するシステム分析、コンサルティング、デザイン、開発、実装等をフルレンジで提供しております。また、バイリンガルのスタッフによる、24時間365日のシステムサポートサービスを行っております。 プロダクト部門 GRCプロダクト   GRCに関わる「運用」課題の解決、個人情報の管理やセキュリティ事故の防止等、GRC及びセキュリティに特化した自社開発プロダクト又は他社プロダクトを提供しております。 [主要なプロダクト] [取引事例] これら事例のようにプロダクトに関しては、導入支援として一時点で計上される売上高とサブスクリプション契約等により継続的に計上される売上高があります。導入支援は課題解決策の一部であり、専門人材のノウハウを必要とすることからソリューション部門の売上高として認識しております。また、サブスクリプション契約等は、プロダクトの利用料やライセンス料であることからプロダクト部門の売上高として認識しております。 用語解説 (※1)「ISMS認証」は財団法人日本情報処理開発協会が定めた評価制度で、指定の審査機関が企業の情報セキュリティマネジメントシステムを審査し、国際標準と同等の「ISMS認証基準」に準拠していれば、認証を与えるというもの (※2)「ISO31000」は2009年にリスクマネジメントの国際規格として第1版が発行。そして、2018年にその第2版、すなわち改訂版が発行されている (※3)「ERM」はEnterprise Risk Managementの略称。組織全体を対象にリスクを認識・評価、残余リスクの最小化を図り、重要リスクに優先的に対応、継続的にリスク管理体制を強化していく仕組み (※4)「CSIRT」はComputer Security Incident Response Teamの略称。コンピュータやネットワーク(特にインターネット)上で何らかの問題(主にセキュリティ上の問題)が起きていないか監視すると共に、万が一問題が発生した場合に、その原因解析や影響範囲の調査を行う組織の総称 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,991字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループの経営方針は以下のとおりであります。 (2)経営環境及び経営戦略等 当社グループは、「世の中を、テクノロジーでシンプルに。」をビジョンに掲げ、企業の成長とともに複雑化していく外部環境リスクへの守備体制の構築が不十分である日本企業に対して、テクノロジーを活用した情報管理の効率化等によりリスクの低減と企業成長の最大効率化を支援しております。 近年、様々な社会情勢の変化により企業を取り巻く外部環境が多様化し、規制強化等が行われてきました。ビジネスのグローバル化に伴う海外の法規制の適用拡大、巧妙で執拗なサイバー攻撃の頻発、生成AIの急速な普及、個人情報の規制強化、従来型のガバナンス体制の見直し等が挙げられます。 外部環境の変化により、企業は重要なシステムの停止、多額のリカバリー費用、信用失墜や取引減少等の経営に直結するリスクに晒されております。変化が起きる度に企業は対応を迫られるものの、欧米と比較して日本国内においては、ガバナンスの強化やセキュリティ対策の整備等、GRC及びセキュリティ領域への対応が遅れております。潜在的なリスクへの対応の遅れが不祥事の発生等に繋がり、昨今では情報がSNSの普及等により個人でも簡単に発信・拡散できるようになり、過去と比較して同様の不祥事であっても事業活動に与える影響が大きくなっていると考えております。当社グループはこの課題に対して専門性の高いサービス提供を行いながら、その必要性を啓蒙し、GRC及びセキュリティに対する意識向上を図ってまいります。 当社グループのビジネスモデルはGRC及びセキュリティ領域の様々な課題に対して、分析、解決、維持をワン・ストップで支援し、継続的なPDCAサイクルによりプロジェクトを積み増すフローとなっております。課題解決後に改善状態を維持することが重要であるため、モニタリング(運用支援)取引は継続性が高く売上高のストック部分となっております。 GRC及びセキュリティの領域における課題の可視化から解決までのプロセスは、企業活動の中で定期的に、かつ繰り返し行われることが望ましいことから、顧客との取引関係は長期間に及んでおり、そうした長期の取引関係の中で企業を守る伴走者となれるよう努めております。このプロセスを繰り返し行うことで、顧客の新たなニーズを捉え、解決策を提案しており、既存顧客の受注取引は増加しプロジェクトが継続する傾向にあります。その結果、成長性と安定性を実現する収益構造となっており、直近の売上構成は下記のとおりであります。 (単位:千円) 2023年11月期   2024年11月期   2025年11月期 売上高   構成比   売上高   構成比   売上高   構成比 既存顧客   2,529,955   90.9%   2,932,793   89.2%   3,140,343   94.2% 新規顧客   253,953   9.1%   356,032   10.8%   193,336   5.8% 合計   2,783,909   100.0%   3,288,826   100.0%   3,333,680   100.0% (注)既存顧客は過年度より取引関係を有している企業とし、新規顧客との取引は翌期以降の既存顧客に含めております。 経営戦略としては、ソリューションとプロダクトの連携を強化・促進することで、顧客1社あたりの収益を拡大させてまいりました。顧客収益を下記のとおり年間取引金額別のフェーズに区分することで管理しております。 戦略①:年間売上高の拡大 フェーズB(取引金額3,000万円超5,000万円以下)以上に該当する顧客の増加に注力いたしました。当連結会計年度の実績は、フェーズB以上に該当する顧客は21社、その売上高合計は2,393,372千円であり、顧客数については前年度と同数となりました。 戦略②:顧客層の開拓 将来的にフェーズB以上へ繋がるフェーズA以下の顧客層の開拓に注力いたしましたが、専門人材の不足等が影響しフェーズA以下の顧客数は前期比で2社増加に留まりました。 以上の実績から経営戦略のアップデートが必要と判断し、2026年11月期より経営戦略を転換いたします。これまでソリューションとプロダクトの連携を強化・促進することで、顧客1社あたりの収益を拡大させていく方針でしたが、2030年に向けて、自社プロダクトへのAIの実装による標準化サービスの開発に注力し、取引社数の拡大に重点を置く戦略に変更いたします。 2023年に向けた戦略 戦略①:専門的知見の蓄積 当社はこれまで、高い専門性を持つ人材によるソリューション提供と、GRCセキュリティ領域に特化したプロダクトの提供により、15年以上にわたり国内有数のGRC専業企業としての実績がございます。特にレギュレーションが厳しく高水準のリスク管理体制が求められる大企業向けにサービスを提供してきたことで、専門性の高い知見を蓄積してまいりました。今後もサービス提供を通じ、GRCセキュリティ領域における企業課題の解決につながるデータやノウハウがさらに蓄積されてまいります。 戦略②:AI実装による標準化 企業が守るべき資産やリスク管理をすべき範囲は年々広がり複雑さを増していることから、本質的なリスク対策を進めるために運用の高度化や情報の一元管理、可視化に対する需要はますます高まっています。当社が蓄積してきた知見とAI技術を掛け合わせることで、当該領域の複雑な課題を解決するための標準モデルを確立し、サービス導入のハードルを下げてまいります。これにより、従来大企業向けに提供してきた年間取引額3,000万円規模のモデルを、年間取引額1,000万円程度にパッケージ化し、より広いターゲットに向け展開してまいります。 戦略③:取引社数拡大 これまで1社あたりの年間取引の拡大を重要戦略として位置づけてまいりましたが、今後は取引社数の拡大へ転換いたします。その手法としては、既存顧客である大手企業を起点とし、そのグループ会社等の関係各社へ当社サービスを展開いたします。さらに当該取引先とのアライアンスを強化し、取引先の顧客基盤へ共同で当社サービスを展開してまいります。GRCセキュリティ領域の課題をアライアンス先と共に解決していくことで、当社の販路拡大と同時にアライアンス先の顧客付加価値向上を両立してまいります。 戦略④:ストック収益積み上げ 需要が急増するGRCセキュリティ領域の課題に対し、新たなソリューションやプロダクトを提供してまいります。ビジネスを取り巻く環境の急激な変化に対応するソリューション及びプロダクト開発に継続して取り組みつつ、当該領域でのプロダクトを提供するパートナー企業を開拓することで提供可能なラインナップを拡充してまいります。 GRCセキュリティ領域の様々な課題に対して、分析、解決、維持をワン・ストップで支援し継続的なPDCAサイクルによりプロジェクトを積み増すビジネスモデルは今後も維持し、専門人材による支援としてのソリューション提供だけでなく、AIを活用したプロダクトでの支援サービスも拡充することで、継続的な取引としての売上高のストック部分を積み増してまいります。 当社グループの事業環境としては、今後も企業を取り巻く外部環境の変化が続き、顧客が対応を迫られるリスクも日々刻々と変化していくことが想定されます。そのため、GRC及びセキュリティの領域に特化した専門企業としての知見を活かし、顧客の需要が見込まれる新たなソリューションやプロダクトの提供を継続して行ってまいります。当該領域において先進的な海外企業が有する知識を吸収・活用し、また、日本国内において顧客が抱える課題に合致するよう自社でサービスを開発するなど、顧客に対して提供するノウハウの拡充に取り組んでまいります。 当面は、ガバナンス体制の強化やリスク管理等に潜在的な需要があり、対策への投資可能額が多額であると想定される上場企業及びその関連会社をメインターゲットとし、取引拡大に努めてまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「(2)経営環境及び経営戦略等」に記載いたしました取引社数に加え、売上高、売上総利益及び売上高総利益率を重要な指標と考えております。また、2025年11月期においては、組織を変革しソリューション事業、プラットフォーム事業、フィナンシャルテクノロジー事業の3事業体制へと移行いたしましたが、2026年11月期からは、当社がコア領域とするGRCセキュリティ事業と、成長を担うフィナンシャルテクノロジー事業の2事業体制といたします。共通の戦略として既存顧客から継続的に収益を上げるリカーリングモデルの強化に取組むことで、安定した収益基盤を整えてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① セキュリティソリューション事業の人材確保と提供体制の拡充 旺盛な需要に対し、専門人材の不足が機会損失に直結している状況を打破するため、採用活動の加速と教育体系の再整備を強化します。自社リソースに加え、外部パートナーとの連携深化により提供体制を拡充するとともに、生成AIやランサムウェア対策等の新サービス展開を通じて、リカーリングモデルの強化と収益の安定化を図ります。 ② AI実装によるプロダクト競争力の強化とモデル転換 2030年に向けた成長戦略として、既存の専門人材によるソリューションビジネスは収益基盤として安定的に継続しつつ、自社プロダクトによる高収益なビジネスモデルへ成長の軸を転換します。具体的には、外部パートナーとの戦略的提携を通じて高度なAI技術を取り入れ、当社が蓄積した専門知見をAI実装プロダクトとして標準化させることで、製品競争力の圧倒的向上と市場シェアの拡大を図ります。 ③ フィナンシャルテクノロジー事業の収益基盤確立 開発が完了した株式トータルソリューションの販売を本格化させるとともに、安定収益が見込めるオペレーションサービスの拡充に注力します。また、アジア圏を中心とした海外市場への展開を本格化させ、海外顧客案件の獲得と現地パートナーとの連携を推進することで、同事業を新たな収益の柱として早期に確立させます。 ④ 人材の確保・育成とエンゲージメントの向上 事業領域の拡大に不可欠な「質の高い人材」の確保を最重要課題と捉えています。積極的な採用に加え、社内の教育基盤や人事評価制度を再整備し、研修や現場を通じたスキルアップを支援します。優秀な人材が定着し、自律的に挑戦し続ける仕組み作りを進めることで、組織の実行力を高めてまいります。 ⑤ プロジェクトマネジメント能力及び品質管理体制の強化 多様化するリスクに対し高品質なサービスを安定提供するため、組織全体でのプロジェクトマネジメント能力の強化を推進します。計画から導入に至る全フェーズにおいてマネジメント技法の標準化を加速させるとともに、プロジェクトレビューの厳格化による「予防的ガバナンス」を徹底いたします。これにより、不採算案件の発生を未然に防ぎ、常に一定水準以上の品質を維持・管理できる体制を構築することで、顧客からの更なる信頼獲得と収益性の向上に努めてまいります。 ⑥ 内部管理体制及びコーポレート・ガバナンスの強化 今後の更なる事業拡大に向けて、会社規模に応じた適切な内部管理体制の整備を進めるとともに、運用面の徹底を推進し、実効性のある、効率的かつ信頼性の高い組織基盤を構築・運用してまいります。また、社外のステークホルダーとも緊密な関係を維持し、会社運営の透明性を高めるなど、コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組んでまいります。
事業等のリスク5,571字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスク及び変動要因と、その他重要と考えられる事項は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本提出日現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、これらリスクの発生を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の的確な対応に努めて参ります。 (1)事業内容について ① 事業を取り巻く環境 GRC及びセキュリティ業界において、変化していく様々な課題や企業トレンドに合わせ、新サービス及び新規事業に取組むことで事業拡大に努めております。しかしながら、今後、新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ等、当社グループの予期せぬ要因や市場の変化に対して、対応が困難又は不十分となった場合には、事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② GRC及びセキュリティという企業の「守り」に特化していることによる影響 当社グループが提供するGRC及びセキュリティに関するサービスは、企業にとって収益を生み出す領域ではなく、損失を被るリスクを低減する領域、いわゆる「守り」の領域に該当いたします。そのため、経済環境が悪化した際等はコスト削減の対象となり易く需要が低減することが考えられます。そうした場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新への対応に関するリスク ビジネスのグローバル化に伴う海外の法規制の適用拡大、巧妙で執拗なサイバー攻撃の頻発などに対応するため常に技術革新が行われております。GRC及びセキュリティ業界においては、最新技術を取入れた新しいサービスの考案や品質の向上が必要不可欠となっております。当社グループにおいて、それらの最新技術への対応が遅れ、他社に大きく先行された場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 製品のバグや欠陥の発生によるリスク 当社の自社製品のプラットフォームは、海外製品を利用しております。予め十分な検証やテストを実施した後、サービス提供を行っておりますが、サービス提供開始後に重大なバグや欠陥が発生する可能性もあり、そのバグや欠陥が原因で顧客のサービスに著しい損害を与えた場合、契約解除に伴う売上の減少等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ システムトラブル 当社グループのサービスは、プログラム、システム及びサーバー・通信ネットワークに依存しております。安定したサービスを提供するため、社内システムに関してサービスのシステム監視体制やバックアップ等の対応策をとっておりますが、地震や火災等の災害、コンピュータ・ウィルス、電力供給の停止、通信障害等によるシステムトラブルが生じた場合、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ パートナー企業(外注先)の確保 当社グループは、専門分野毎にパートナー企業(外注先)を選定し、相互協力してサービスを提供しております。そのため、協力関係にある当該企業に不測の事態が生じた場合、信頼関係を損なう事態が生じた場合、外注先として不適切な事態が生じた場合及び外注コストが高騰した場合等においては、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ハッカーやクラッカーによる当社システムへの不正侵入により、当社グループの信用が失墜するリスク セキュリティ製品及びサービスを提供している会社として、当社グループはネットワークに不正に侵入、攻撃、データ搾取、改竄、破壊等を行う者によって引き起こされるトラブルに対して他の会社よりも特に信用面において重大な影響を受けることが考えられます。当社グループが利用するクラウドサービスは安全に動作するように考慮、設計、構築されたクラウドテクノロジープラットフォーム上で稼働しているものを選択するように努め、利用する情報機器へのEDRツールのインストールや多要素認証によるアクセスへのセキュリティ強化を図っておりますが、例えば、当社グループのシステムに侵入してウイルスを拡散、ソースコード等の技術情報や、顧客や社員の個人情報等を搾取・流出させたり、当社ホームページの情報改竄等があった場合、これらの行為によって当社グループの信用が失墜する可能性があります。また、そのような事態が生じた場合、技術上のトラブルの解決に要するコストの支出及び当社グループの企業秘密の漏洩、損壊等の損失を被る可能性があります。また信用回復するまでの間、事業が停滞する等、当社グループの事業活動及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 情報セキュリティにおけるリスクについて 当社グループのサービスでは顧客の重要な情報を入手します。これらの顧客情報の漏洩は事業展開において大きなリスクであります。社内教育の実践、各種データのアクセス権限による制約、書面情報の施錠管理、オフィスの入退室管理等、対策を講じて実践しておりますが、顧客情報の漏洩が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 競合について GRC及びセキュリティ業界は将来の成長が期待される市場であるため、国内外の事業者がこの分野に参入してくる可能性があります。新規参入する他社との競合状況が激化した場合には、価格の下落又は価格競争以外の要因でも受注を失うおそれがあり、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 法的規制について 当社が行う事業の一部において、以下の許認可を取得しております。 本書提出日現在において、当該許認可が取消となる事由は発生しておりませんが、何らかの事由が発生し当該許認可の取消等があった場合、又は、法令等の改正により当社の製品又はサービスに関する制限が強くなった場合は、その対応に費用がかかる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 許認可等の名称   許認可等の番号   有効期間   所管官庁等   規制法令   取消条項等 労働者派遣事業許可   派13-311240   2021年8月1日~ 2026年7月31日   厚生労働省   労働者派遣法   第6条 第14条 (2)事業体制について ① 内部統制について 当社グループは、企業価値を最大化すべく、コーポレート・ガバナンスの充実を経営の重要課題と位置づけ、多様な施策を実施しております。また、業務の適正性及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能するような体制を構築、整備、運用しております。 しかしながら、事業規模に応じた内部管理体制の構築に遅れが生じた場合には、当社グループの財務報告の信頼性に影響を及ぼす可能性があります。 ② 専門人材の確保・維持について 当社グループの持続的な成長のために継続的に優秀な専門人材を確保することが必須であると認識しております。当社グループの競争力向上にあたって高い専門性を有するコンサルタント、エンジニアが要求されることから、一定以上の水準を満たす優秀な人材の採用・育成に積極的に努めていく方針であります。しかしながら、優秀なコンサルタント、エンジニアの採用や育成が計画どおりに進まなかった場合、あるいは優秀な人材が社外に流出した場合はサービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 代表取締役への依存について 当社創業者である佐々木慈和は、当社の大株主かつ代表取締役であり、当社グループの経営方針や事業戦略の立案・決定における中核として重要な役割を果たし、新たな事業モデルの創出においても中心的な役割を担っております。当社グループは権限委譲を行うことにより同人に依存しない経営体制の整備に努めておりますが、何らかの理由により同人が当社の業務を継続することが困難になった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 小規模であることについて 当社グループは、従業員213名(2025年11月30日現在)と小規模な組織であり、業務執行体制もこれに応じたものとなっております。今後の急速な事業拡大に応じて従業員の育成や採用を行うとともに業務執行体制の充実を図って行く方針でありますが、これら施策が適時適切に進行しなかった場合、あるいは役職員が予期せず退社した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンス体制について 当社グループでは、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えております。そのため、コンプライアンスに関する社内規程を作成し、コンプライアンス体制の強化に取り組んでおります。しかしながら、これらの取り組みにも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後の当社グループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、当社グループの企業価値及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他 ① 大株主について 当社の代表取締役社長である佐々木慈和は、当社の大株主であり、自身の資産管理会社である合同会社Trojansの所有株式数を含めると本書提出日現在で発行済株式(自己株式を除く。)の総数の32.89%を所有しております。 同人は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、同人は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同人の株式の多くが減少した場合には、当社株式の価値及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は取締役及び従業員に対し、インセンティブを目的とした新株予約権を付与しております。また、第三者割当による新株予約権の発行による資金調達を実施しております。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は319,970株であり、発行済株式総数1,380,130株の23.18%に相当しております。 ③ 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。企業の成長と経営基盤の強化を図るため、内部留保を確保しつつ、株主に対する継続的な配当を基本方針としております。しかしながら、当社は成長過程にあり、株主への長期的な利益還元のためには、財務体質の強化と事業拡大のための投資等が当面の優先事項と捉え、これまで配当を実施しておりません。 内部留保資金につきましては、今後の事業展開並びに経営基盤の強化に役立て、将来における株主の利益確保のために備えてまいります。 今後につきましては、各連結会計年度の経営成績及び財政状態を勘案しながら、株主への利益還元を検討していく予定ですが、現時点において配当実施の可能性及びその時期については未定であります。 ④ 継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、当連結会計年度において、フィナンシャルテクノロジー事業の事業用資産に係るサーバー等のハードウェアについて、今後、事業の用に供する予定が無くなったことから、個々の資産を遊休資産とし、245,318千円を減損損失として特別損失に計上いたしました。また、フィナンシャルテクノロジー事業が提供するホスティングサービスに利用する予定であったソフトウエアのライセンス費用等について、当該サービスの大型プロジェクトが中断したことに伴い、将来的な使用見込みがなくなり、加えて、当該ライセンスに係る契約が原則として中途解約不能であることから、契約の残存期間に支出が見込まれる費用として事業構造改善引当金繰入額を108,416千円計上しており、親会社株主に帰属する当期純損失は527,903千円となりました。 その結果、当連結会計年度末における純資産は△95,937千円の債務超過となり、継続企業の前提に関する疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。 このような状況の中、2026年1月19日開催の取締役会において、株式会社フィックスターズとの資本業務提携契約の締結及び株式会社Fixstars Investmentを割当予定先とする第三者割当による96,715千円の新株式発行を行うことを決議し、同日付で資本業務提携契約及び総数引受契約を締結いたしました。2026年2月2日に払込手続きが完了しており、当連結会計年度末には債務超過は解消される見込みとなります。2026年11月期の連結業績においては、自社プロダクトへのAI機能実装に投資し、高収益なビジネスモデルへと転換を図り、既存顧客から継続的に収益を上げるリカーリングモデルの強化に取り組むことで安定した収益基盤を整え、営業利益黒字化達成を見込んでいるとともに、当面の資金繰りに懸念はありません。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策により緩やかに回復しております。しかしながら、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、物価上昇の継続による個人消費に及ぼす影響により景気を下押しするリスクに注意が必要な状況であります。 当社グループが属する事業環境においては、サイバーセキュリティ対策、生成AI活用に伴うセキュリティリスクへの対応が進む等、GRC及びセキュリティ領域への対応が注目される状況となりました。 このような環境の中、当社グループは、持続的な企業成長を支えていくため「進化に、加速を。」をミッション、「世の中を、テクノロジーでシンプルに。」をビジョンに掲げ、複雑に変化し続ける世の中で直面する多種多様なリスクへ敏感に迅速に対処するために常に新しいことに挑戦し、進化し続け社会的価値の向上に取り組んでおります。 2025年11月期においては、セキュリティソリューション事業、GRCプラットフォーム事業、フィナンシャルテクノロジー事業の3事業体制の組織へ移行し、事業戦略を定め売上高拡大に向けて注力いたしました。 セキュリティソリューション事業においては、退職等の自然減を補う採用ができず専門人員が減少した影響から売上拡大の機会損失が発生しました。GRCプラットフォーム事業においては、受注時期のズレや解約が発生したものの、売上高が前期比82.7%増加しました。フィナンシャルテクノロジー事業においては、既存顧客からの追加プロジェクトの受注遅延及び前期受注した証券会社の大型プロジェクトが中断となりました。これらが要因となり売上高は前期実績を上回ったものの、期初の計画を下回りました。 利益面においては、人員不足を補うため、また、フィナンシャルテクノロジー事業における株式トータルソリューションシステム開発の追加コストの発生によって外注加工費が増加し売上総利益が減少しました。全社の採用教育費やその他コスト等の販売費及び一般管理費を抑制したものの、為替差損の計上、繰延税金資産の取崩し等が利益率を押し下げ、各段階利益が期初の計画を下回りました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高3,333,680千円(前期比1.4%増)、売上総利益953,796千円(同11.1%減)、営業損失67,827千円(前期は営業利益44,162千円)、経常損失97,715千円(前期は経常利益25,599千円)、親会社株主に帰属する当期純損失527,903千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益112,507千円)となりました。 なお、当社グループはGRCソリューション事業の単一セグメントであり、セグメント別の記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ209,647千円減少し1,713,769千円となりました。 2023年11月期に実施したフィナンシャルテクノロジーの事業譲受に関して、取得対価に含めていなかった残り200,000千円の支払条件が充足され、支払いを完了したことにより現金及び預金が209,271千円減少いたしました。フィナンシャルテクノロジー事業に関するのれんの追加計上、株式トータルソリューションのリリース等により無形固定資産が133,117千円増加いたしました。繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産が74,142千円減少いたしました。 これらが主な要因となり、資産合計が減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ301,653千円増加し1,809,707千円となりました。フィナンシャルテクノロジー事業の新たな取組みであったホスティングサービスに関わるサーバー等のリース債務が270,200千円増加したものの、当該サービスの大型プロジェクトが中断することとなり、当該リース資産を減損処理するとともに、事業構造改善引当金を108,416千円計上いたしました。 また、未払法人税等が32,317千円、未払消費税等が45,467千円減少いたしました。 これらが主な要因となり、負債合計が増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ511,301千円減少し△95,937千円となりました。 これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が527,903千円減少したことによるものであります。 これらが主な要因となり、純資産合計が減少いたしました。 以上の結果、自己資本比率は△7.9%(前連結会計年度末20.4%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、フィナンシャルテクノロジーの事業譲受による支出200,000千円、税金等調整前当期純損失が451,450千円(前期は税金等調整前当期純利益25,540千円)と減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ209,271千円減少し当連結会計年度末には530,760千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は20,250千円(前期は312,704千円の収入)となりました。 資金の主な増加要因は、非資金取引であるフィナンシャルテクノロジー事業におけるホスティングサービスの大型プロジェクト中断によりリース資産の減損損失245,318千円、事業構造改善引当金の増加108,416千円、フィナンシャルテクノロジーの事業譲受によるのれん償却額149,119千円によるものであります。 資金の主な減少要因は、未払費用の減少額54,961千円、税金等調整前当期純損失451,450千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は297,179千円(前期は224,475千円の支出)となりました。 これは主に、フィナンシャルテクノロジーの事業譲受による支出200,000千円、株式トータルソリューションシステム開発による無形固定資産の取得による支出88,204千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は70,391千円(前期は41,589千円の収入)となりました。 これは主に、事業投資やM&A等に柔軟に対応することを目的とした長期借入れによる収入250,000千円、社債の発行による収入136,136千円、約定返済となる長期借入金の返済による支出234,963千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループはGRCソリューション事業の単一セグメントであります。事業部門ごとのサービスとしては、ソリューション部門において、専門人材によるコンサルティングを行い、プロダクト部門において、自社開発プロダクト又は他社プロダクトを提供しております。提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載しておりません。 b.受注実績 生産実績と同様の理由により、記載しておりません。 c.販売実績 当社グループはGRCソリューション事業の単一セグメントでありますが、当連結会計年度の販売実績を事業部門ごとに示すと、次のとおりであります。 事業部門の名称   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日)   前期比 金額(千円)   構成比(%)   増減額(千円)   増減率(%) ソリューション部門   2,960,158   88.8   164,009   5.9 プロダクト部門   373,521   11.2   △119,155   △24.2 合 計   3,333,680   100.0   44,853   1.4 (注)1.事業部門間の取引については、ございません。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日)   当連結会計年度 (自 2024年12月1日 至 2025年11月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) みずほ証券株式会社   897,972   27.3   883,173   26.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度における売上高は3,333,680千円(前期比1.4%増)となりました。これは主に、人員減や受注時期のずれ、大型プロジェクトの中断があったものの、既存顧客の売上高比率は高水準を維持し、自社製品導入の引き合いが増加したことによるものです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は2,379,883千円(前期比7.4%増)となりました。これは主に、人員不足を補うため、また、フィナンシャルテクノロジー事業における株式トータルソリューションシステム開発の追加コストの発生によって外注加工費が増加したことによるものです。 この結果、売上総利益953,796千円(前期比11.1%減)、売上高総利益率28.6%(同4.0pt減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は1,021,624千円(前期比0.6%減)となりました。これは主に、採用費等を抑制したことによるものであります。 この結果、営業損失67,827千円(前連結会計年度は営業利益44,162千円)となりました。 (営業外収益・費用、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は1,292千円(前期比82.4%増)、営業外費用は31,180千円(前期比61.8%増)となりました。営業外費用の増加要因は主に、香港支店に係る外国源泉税の発生によるものであります。 この結果、経常損失97,715千円(前連結会計年度は経常利益25,599千円)となりました。 (特別利益・損失、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度はフィナンシャルテクノロジー事業の事業用資産に係るサーバー等のハードウェアについて、今後、事業の用に供する予定が無くなったことから、個々の資産を遊休資産とし、245,318千円を減損損失、フィナンシャルテクノロジー事業が提供するホスティングサービスに利用する予定であったソフトウエアのライセンス費用等について、当該サービスの大型プロジェクトが中断したことに伴い、将来的な使用見込みがなくなり、加えて、当該ライセンスに係る契約が原則として中途解約不能であることから、契約の残存期間に支出が見込まれる費用として事業構造改善引当金繰入額を108,416千円計上しております。また、特別利益はありません。 この結果、親会社株主に帰属する当期純損失527,903千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益112,507千円)となりました。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要のうち主なものは、コンサルタントやエンジニアの労務費及びパートナー企業(外注先)への委託料、人材獲得に係る採用関連費用であります。資金需要に対する財源としては、営業活動によるキャッシュ・フローにより獲得した自己資金及び金融機関からの借入れにより調達することを基本方針とし、資金使途や資金需要額等に合わせて柔軟に検討を行う予定であります。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は530,760千円であり、事業継続のための充分な流動性を確保しております。 ③ 経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 当社グループは経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、取引金額フェーズ別顧客数、売上高、売上総利益、売上高総利益率及び営業利益を重要な経営指標と位置付けております。 各指標の進捗状況については、以下のとおりであります。 ・フェーズ別顧客数                   (単位:社) 第19期 2023年11月期   第20期 2024年11月期   第21期 2025年11月期 前期比 増減数       前期比 増減数       前期比 増減数 フェーズZ   4   -   6   +2   6   - フェーズC   8   +3   7   △1   6   △1 フェーズB   8   +2   8   -   9   +1 フェーズA   34   +12   28   △6   32   +4 フェーズA未満   153   +24   165   +12   163   △2 合計   207   +41   214   +7   216   +2 ・売上高、売上総利益、売上高総利益率、営業利益 第19期 2023年11月期   第20期 2024年11月期   第21期 2025年11月期 前期比       前期比       前期比 売上高   2,783,909千円   116.0%   3,288,826千円   118.1%   3,333,680千円   101.4% 売上総利益   791,942千円   181.4%   1,072,326千円   135.4%   953,796千円   88.9% 売上高総利益率   28.4%   +10.3pt   32.6%   +4.2pt   28.6%   △4.0pt 営業利益又は 営業損失(△)   △145,537千円   -   44,162千円   -   △67,827千円   - ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらは過去の実績等を勘案し合理的な判断のもとに見積りを行っております。しかしながら、見積りは不確実性を伴うため、実際の結果が見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、様々なリスク要因が当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当該リスク要因に対して、組織体制の整備、リスク管理及び情報管理体制の強化により、適切に対応していく方針であります。 なお、リスク要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

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出典

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