概要
1980年に東京都新宿区で設立された旅行会社。HISブランドで知られ、海外旅行・国内旅行・訪日旅行販売を中核に、ホテル運営、テーマパーク運営、バス事業、損害保険、システム開発など旅行関連サービスを多角的に展開する。2024年10月期の連結売上高は3,433億円、営業利益109億円、従業員数は10,804人。国内149拠点、海外58ヵ国110都市141拠点のグローバルネットワークを持つ。
事業の4本柱とグループ構成
当社グループは旅行事業、ホテル事業、九州産交グループ、その他事業の4セグメントで構成される。旅行事業は海外・国内旅行の企画販売と付帯サービスが主体で、売上高全体の約83%を占める。ホテル事業は日本、台湾、アメリカ、トルコなどでリゾートホテルやシティホテルを運営。九州産交グループは九州産業交通ホールディングス傘下で路線バス・高速バス・貸切バスおよび不動産賃貸を行う。その他事業にはテーマパーク(ラグーナテンボス)、損害保険(エイチ・エス損害保険)、客室予約システム(エス・ワイ・エス)、施設管理(Cross Eホールディングス)などが含まれる。グループ全体で子会社153社、関連会社10社を有する。
旅行事業の収益構造と販売チャネル
旅行事業の2025年10月期売上高は3,091億円、営業利益96億円。海外旅行は欧州・中近東方面が好調で、トルコ・エジプトが高い伸びを示した。国内旅行では沖縄向けの着地サービス強化や大阪・関西万博関連ツアーが需要を喚起。訪日旅行では北米からの受客件数が過去最高を記録し、地方分散化のためチャーター便ツアーも企画。法人事業は報奨旅行・研修旅行が好調で、官公庁向けでは自治体との地域活性化プロジェクトを推進。販売チャネルは直営店、オンライン、海外現地法人を通じたB2Bなど多様で、新ブランド「AirZ」などの差別化商品も投入している。
グローバルネットワークと現地法人の役割
当社グループは海外58ヵ国110都市141拠点に展開する。主要な現地法人としてHAWAII HIS CORPORATION(ハワイ)、H.I.S. INTERNATIONAL TOURS (NY) INC.(米国)、HIS (HONG KONG) COMPANY LIMITED(香港)、H.I.S. KOREA CO., LTD.(韓国)、H.I.S. Tours Co., Ltd.(タイ)などがある。これらの現地法人は日本からの海外旅行者の受入(インバウンド)と、現地発の旅行商品販売(アウトバウンド)の両方を担う。特に北米市場からの訪日旅行は堅調で、米国現地法人が中心となって高付加価値な体験型ツアーを造成。中長期戦略として「non-Japaneseマーケット」を成長ドライバーに位置づけ、日本人以外の顧客層への展開を強化している。
中期経営計画と経営指標
当社は2030年の創業50周年を見据え、中期経営計画(FY2024-2026)を策定。Vision2030として「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change & Create」を掲げる。2026年10月期の経営方針は「AI、テクノロジーと人との協業による変革」。主要なアクションプランとして、AI活用による体験価値創造と生産性向上、グローバルマーケット事業拡大、新流通モデル構築、M&A・投資による新規領域参入、グループCRM導入による顧客生涯価値最大化、DEIB推進による多様な人財活躍など7項目を設定。目標とする経営指標は具体的に開示されていないが、持続的成長とパーパス経営の実現を目指す。
業界の中での役割は旅行・観光・交通サービス提供会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2023/10期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| その他(注)1 | 1,149億円 | 50.0% | -341億円 | -29.7% |
| 旅行事業 | 673億円 | 29.3% | -286億円 | -42.5% |
| テーマ パーク 事業 | 206億円 | 9.0% | 2億円 | 1.0% |
| 九州産交 グループ | 179億円 | 7.8% | -16億円 | -8.9% |
| ホテル 事業 | 89億円 | 3.9% | -41億円 | -46.1% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01旅行業主力
海外旅行及び国内旅行の企画・販売、ならびに付帯サービス(旅行保険等)を提供。国内外に多数の現地法人・販売拠点を有する。
- 海外旅行商品
- 海外向けパッケージツアー、航空券、ホテル予約等の旅行サービス。
- 国内旅行商品
- 国内向けパッケージツアー、宿泊付きプラン等の旅行サービス。
02ホテル業準主力
日本、台湾、アメリカ、トルコ等においてホテル事業及びその付帯事業を展開。リゾートホテル、シティホテル等を運営。
- ホテル宿泊サービス
- 国内外のホテル運営による宿泊サービス。
- ホテル付帯事業
- レストラン、宴会、ウェディング等のホテル関連サービス。
03自動車運送業・不動産賃貸業(九州産交グループ)副次
九州産交通ホールディングス傘下で、路線バス、高速バス、貸切バス等の自動車運送事業及び不動産賃貸業等を行う。
- 路線バス・高速バスサービス
- 九州地域を中心とした路線バス、高速バスの運行。
- 貸切バスサービス
- 観光バス、送迎バス等の貸切運行。
04その他(テーマパーク・保険・システム開発等)副次
株式会社ラグーナテンボスによるテーマパーク運営、エイチ・エス損害保険による海外旅行保険等の損害保険業務、株式会社エス・ワイ・エスによる客室予約システム開発・運営、Cross Eホールディングス傘下の施設管理・インフラ事業等。
- テーマパーク運営(ラグーナテンボス)
- 愛知県蒲郡市でのテーマパーク所有・運営。
- 損害保険(エイチ・エス損害保険)
- 海外旅行保険を中心とした損害保険サービス。
- 客室予約システム(エス・ワイ・エス)
- 旅行代理店向け客室予約システムの開発・運営。
- 施設管理・インフラ事業(Cross Eホールディングス)
- 施設管理、機械設置工事・メンテナンス等。
製品と技術
海外旅行商品と国内旅行商品
海外旅行ではパッケージツアー、航空券、ホテル予約などを提供。特に欧州・中近東方面のツアーが好調で、トルコ・エジプトが高い伸びを示す。添乗員付きツアーではビジネスクラス利用の高単価コースも販売。新ブランド「AirZ」は航空券とホテルを自由に組み合わせられる。国内旅行では沖縄向けのシャトルバス運行や「NEWオールインクルーシブ」食事プランなど着地サービスを強化。大阪・関西万博のPRゴールドパートナーとして関連ツアーも造成。訪日旅行では北米市場向けに花火や祭りを組み込んだ体験型バスツアーを展開し、マレーシア・ベトナムからのチャーター便ツアーで地方分散も図る。
変なホテルとウォーターマークホテル
ホテル事業では「変なホテル」シリーズと「ウォーターマーク」シリーズを展開。変なホテルはロボットやAIを活用した無人運営が特徴で、ハウステンボス、舞浜、ラグーナテンボス、東京西葛西、大阪なんば、京都、金沢、奈良、小松、ニューヨークなど国内外14か所以上に出店。ウォーターマークホテルは沖縄久米アイランドなどリゾート型。2025年には「変なリゾート&スパ 関西空港」など新業態も登場。ホテル事業は日本、台湾、アメリカ、トルコで展開し、H.I.S.ホテルホールディングスが統括。グループ全体で約20のホテル物件を運営する。
ラグーナテンボスと九州産交グループ
その他事業の中核であるラグーナテンボスは、愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグーナテンボス」を所有・運営。マリンスポーツやホテル、ショッピングモールを併設する複合リゾート。2024年には新エリアも開業し、訪日客の誘致にも力を入れる。九州産交グループは九州産業交通ホールディングス傘下で、路線バス・高速バス・貸切バスを運行。熊本県を中心に地域交通を支え、不動産賃貸業も兼営。グループ内で旅行事業との連携により、九州へのツアー商品にバス輸送を組み込むなどシナジーを創出している。
損害保険と客室予約システム
エイチ・エス損害保険は海外旅行保険を専門に取り扱う。同社の保険商品はHISの旅行商品と組み合わせて販売され、顧客の安心をサポート。株式会社エス・ワイ・エスは旅行代理店向け客室予約システム「SYS」を開発・運営。このシステムはHISグループ内の販売網に加え、外部の旅行会社にも提供され、ホテル在庫の一元管理と効率的な予約処理を実現。両社ともにグループ内のIT・保険機能を担い、旅行事業の付加価値向上に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
売上高3700億円超の業界最大手、収益率は低位
当社はサービス業で売上高約3731億円(2025/10期)と、同業他社のジンジブやイシンと比較して圧倒的な規模を誇る業界最大手である。売上高は2023年10月期の2522億円から2025年10月期には3731億円へと大幅に成長した。しかし営業利益率は約3.1%と低水準で推移しており、収益性が課題である。業界内では、大規模な顧客基盤と事業展開を活かしてリーディングカンパニーとしての地位を築くが、収益性改善が急務。ジンジブやイシンなどの中小企業が高収益を上げるのとは対照的だ。
強み
- 売上高3731億円と業界最大級、ブランド力と規模の経済を発揮
- 2年間で約48%増、積極的な事業拡大が実を結んでいる
- 幅広いサービスを提供し、収益源を多様化している
- 知名度が高く、顧客からの信頼を獲得している
課題
- 営業利益率約3%と極めて低く、コスト構造の見直しが必要
- 高収益の中小企業に対抗するため、付加価値を高める必要がある
- 売上拡大に伴い収益性が悪化、バランスの取れた経営が課題
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
小売・消費の時価総額近傍。太字がエイチ・アイ・エス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4919ミルボン | 1,037億円 | 19.0倍 |
| 2 | 9997ベルーナ | 1,029億円 | 8.8倍 |
| 3 | 2681ゲオホールディングス | 956億円 | 11.0倍 |
| 4 | 6036KeePer技研 | 943億円 | 9.3倍 |
| 5 | 9008京王電鉄 | 941億円 | 10.8倍 |
| 6 | 9603エイチ・アイ・エス | 917億円 | 21.9倍 |
| 7 | 3028アルペン | 913億円 | 14.2倍 |
| 8 | 2664カワチ薬品 | 889億円 | 25.3倍 |
| 9 | 7085カーブスホールディングス | 878億円 | 19.5倍 |
| 10 | 2157コシダカホールディングス | 875億円 | 15.6倍 |
| 11 | 7846パイロットコーポレーション | 872億円 | 15.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。
会社の歴史
沿革 24件
1980年創業と海外拠点の開設
1980年12月、東京都新宿区西新宿に資本金10百万円で株式会社インターナショナルツアーズを設立。一般旅行業代理店業を登録後、香港に初の海外拠点としてHIS (HONG KONG) COMPANY LIMITEDを設立。その後商号を株式会社エイチ・アイ・エスに変更し、IATA(国際航空運送協会)公認代理店として認可された。1990年代には渋谷区千駄ケ谷に旗艦店「トラベルワンダーランド新宿」を開設。日本証券業協会への株式店頭登録を経て、1996年にスカイマークエアラインズを設立(後にグループ外出資)するなど、航空と旅行の両軸で事業基盤を構築した。
2000年代の上場とM&Aによる事業拡大
2000年3月、協立証券を子会社化(後にグループ外)し、本社を渋谷区道玄坂に移転。豊和トラベルサービス(現オリオンツアー)やクルーズプラネットを子会社化して旅行事業を拡大。同年12月に東京証券取引所市場第二部に上場、2003年に市場第一部に指定された。2006年には九州産業交通に資本参加し、バス事業に参入。2007年に国内初のホテル「ウォーターマークホテル札幌」を開業(後にグループ外)。2008年には欧州エキスプレスを子会社化し、ハウステンボスを買収。この時期、旅行・ホテル・交通・テーマパークへ多角化を加速した。
2010年代のテーマパーク運営と変なホテル展開
2010年にラグーナテンボスを設立し、愛知県蒲郡市でテーマパーク運営を開始。2012年には九州産業交通ホールディングスを完全子会社化。2014年から「変なホテル」シリーズの展開を始め、ハウステンボス内に第1号店を開業。以降、舞浜、ラグーナテンボス、東京西葛西、大阪なんば、京都、金沢など全国に拡大。2016年にはエイチ・エス損害保険を子会社化し、旅行保険事業に参入。2017年にはH.I.S.ホテルホールディングスを設立し、ホテル事業を統括。2019年には本社を現在の東京都港区虎ノ門に移転し、大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」を開業するなど、不動産・商業施設分野にも進出した。
2020年代の新型コロナ影響とV字回復
2020年10月期の連結売上高は4,303億円(前期比46.8%減)、純利益270億円の赤字に落ち込んだ。2021年10月期も売上高1,186億円と低迷し、544億円の純損失を計上。しかし2022年10月期以降、旅行需要の回復に伴い売上高は1,427億円、2,522億円と改善。2024年10月期には売上高3,433億円、営業利益109億円、純利益87億円と黒字転換し、V字回復を達成。2025年10月期も増収増益予想(売上高3,731億円、営業利益116億円)。ただし、円安や燃油サーチャージ高止まりが海外旅行の本格回復に影響を与えており、訪日旅行が業績を牽引している。
年表24件を開く
1980年代
- 1980年12月東京都新宿区西新宿一丁目4番6号に㈱インターナショナルツアーズ設立(資本金10百万円)
- —一般旅行業代理店業登録(登録第3034号)
- —創業HIS (HONG KONG) COMPANY LIMITED設立 初の海外拠点として香港支店開業
- —一般旅行業登録(登録第724号)
- —商号変更商号を㈱エイチ・アイ・エスに変更
- —㈱パスポルテ(現 ㈱クオリタ)設立
- —㈱ナンバーワントラベル渋谷設立(現 グループ外)
- —IATA(国際航空運送協会)に公認代理店として認可
- —東京都渋谷区千駄ケ谷五丁目33番8号に旗艦店として新宿本社内支店設置(現 トラベルワンダーランド新宿)
- —日本証券業協会に株式を店頭登録
- —スカイマークエアラインズ㈱設立(現 グループ外)
2000年代
- 2000年3月M&Aエイチ・アイ・エス協立証券㈱(現 HSホールディングス㈱)を子会社化(現 グループ外)本社を東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号に移転 ㈱豊和トラベルサービス(現 ㈱オリオンツアー)を子会社化
- —M&A㈱クルーズプラネットを子会社化
- —上場東京証券取引所 市場第二部に株式を上場
- —本社を東京都新宿区西新宿六丁目8番1号に移転
- —東京証券取引所 市場第一部に指定
- —九州産業交通㈱(現 九州産業交通ホールディングス㈱)に資本参加
- —M&A国内初のホテル「ウォーターマークホテル札幌」開業(現 グループ外)㈱欧州エキスプレスを子会社化
- —M&Aハウステンボス㈱を子会社化(現 グループ外)
- —M&A「ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス」開業(現 グループ外) GUAM REEF HOTEL, INC.を子会社化 九州産業交通ホールディングス㈱を子会社化
- —M&AASIA ATLANTIC AIRLINES CO., LTD.設立(現 グループ外)㈱ラグーナテンボス設立 インドネシア バリ島に「ウォーターマーク ホテル & スパ バリ ジンバラン」開業「変なホテル ハウステンボス」開業(現 グループ外) 0763658 B.C. LTD.及びTHE CANADIAN COLLEGE OF ENGLISH LANGUAGE LTD.(通称Canadian College & CCEL)を子会社化 H.I.S.ホテルホールディングス㈱設立 Merit Holdings Inc.を子会社化 エイチ・エス損害保険㈱を子会社化 H. I. S. SUPER電力㈱設立(現 グループ外)「変なホテル舞浜 東京ベイ」開業 ㈱エイチ・アイ・エス沖縄設立 GROUP MIKI HOLDINGS LIMITEDを子会社化 Green World Hotels Co., Ltd.を子会社化「変なホテル ラグーナテンボス」開業 JONVIEW CANADA INC.を子会社化(H.I.S. CANADA TRAVEL INC.に吸収合併)「変なホテル東京 西葛西」開業「
- —M&A「変なホテル大阪 なんば」開業 RED LABEL VACATIONS INC.(現 H.I.S. CANADA TRAVEL INC.)を子会社化
2010年代
- 2019年4月「変なホテル京都 八条口駅前(現 変なホテルプレミア 京都駅八条口前)」開業
- —「変なホテル東京 浅草田原町(現 変なホテルプレミア東京 浅草田原町)」開業 熊本桜町に大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto -サクラマチ クマモト-」開業「変なホテル 関西空港(現 変なリゾート&スパ 関西空港)」開業「変なホテル金沢 香林坊」開業 本社を東京都港区虎ノ門四丁目1番地1号に移転 H.I.S.不動産㈱設立「ウォーターマークホテル京都(現 変なホテルプレミア京都 五条烏丸)」開業「変なホテル 奈良(現 変なホテルプレミア 奈良)」開業「変なホテル 小松駅前」開業「リゾートホテル久米アイランド(現 ウォーターマークホテル沖縄 久米アイランド)」の事業を継承 人材派遣事業のグリーンオーシャン㈱設立「HOTEL VISON」、「旅籠ヴィソン」開業 旅館再生事業第一号の「満天ノ 辻のや」開業「変なホテル ソウル 明洞」開業「変なホテル仙台 国分町(現 変なホテルプレミア仙台 国分町)」開業「変なホテル ニューヨーク」開業「ホテルインスピラ-S タシケント」開業 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行 HTBエナジー㈱の全株式を
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/10期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 自己資本比率20%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
AI・テクノロジーによる体験価値創造と生産性向上
AIやテクノロジーを活用し、顧客に新たな体験価値を提供するとともに、業務の省人化・高速化による生産性向上を図る。AIに代替できない創造的業務に人的資源を最適配置する。
- 02
グローバルマーケットでの事業拡大
日本人以外の顧客層への展開を強化する。日本人向けサービスで培った知見を活かし、Global Management部を中心に戦略立案し、グループ全体で投資を含む支援を行う。
- 03
グローバルネットワークを活かした新たな流通の構築
旅行事業において、キャリア直販やOTAなど新たな流通形態に対応するため、既存の代理店モデルに加え、グローバルネットワークを活用した新たな流通モデルを構築する。
- 04
M&A・投資・提携による新規領域参入と既存事業拡大
M&A・投資・提携を積極的に活用し、外部資源を取り込み、異業種を含む面的な拡がりを確保することで、成長機会を短期間で獲得し事業ポートフォリオを拡充する。
- 05
グループ横断CRM導入によるLTV最大化
2026年度をCRMシステム導入初年度とし、顧客起点型への転換を図る。顧客・市場データを基にサービス内容や提供タイミングを最適化し、顧客満足度とロイヤルティを高め、LTV(顧客生涯価値)の最大化を実現する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で10,804人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は549万円で、9期前と比べて+9.1%。平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は12.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年10月 | — | — | — | 10,845 | — |
| 2017年10月 | — | — | — | 13,510 | — |
| 2018年10月 | — | — | — | 13,875 | — |
| 2019年10月 | 503 | 32.6 | 8.4 | 15,202 | — |
| 2020年10月 | 417 | 32.9 | 8.7 | 13,990 | — |
| 2021年10月 | 368 | 35.8 | 11.4 | 10,618 | — |
| 2022年10月 | 410 | 36.9 | 12.4 | 9,389 | — |
| 2023年10月 | 443 | 37.8 | 13.3 | 10,131 | — |
| 2024年10月 | 521 | 37.6 | 13.1 | 10,664 | 102 |
| 2025年10月 | 549 | 37.0 | 12.5 | 10,804 | 107 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社35社(国内 14 / 海外 21) を有報から抽出しています。
- 海外H.I.S. Americas Inc. (注)3(注)6米国 デラウェア州議決権100.0%
- 海外HAWAII HIS CORPORATION (注)2(注)3米国 ハワイ州 ホノルル市議決権100.0%
- 海外H.I.S. INTERNATIONAL TOURS (NY) INC. (注)2(注)3米国 ニューヨーク州 ニューヨーク市議決権100.0%
- 海外H.I.S. GUAM, INC. (注)2(注)3米国 グアム準州議決権100.0%
- 海外H.I.S. - MERIT TRAVEL INC. (注)2(注)3カナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー市議決権100.0%
- 海外H.I.S. CANADA HOLDINGS INC. (注)3カナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー市議決権100.0%
- 海外H.I.S. - RED LABEL VACATIONS INC. (注)2(注)3カナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー市議決権100.0%
- 国内H.I.S. KOREA CO., LTD. (注)3大韓民国 ソウル特別市議決権58.8%
- 海外H.I.S. Tours Co., Ltd. (注)3タイ王国 バンコク市議決権82.8%
- 海外PT. HARUM INDAH SARI TOURS & TRAVEL (注)3インドネシア共和国 デンパサール市議決権90.0%
- 海外HIS (HONG KONG) COMPANY LIMITED (注)2(注)3中華人民共和国 香港特別行政区議決権100.0%
- 海外H.I.S. INTERNATIONAL MANAGEMENT PTE. LTD. (注)2(注)3シンガポール共和国議決権100.0%
残りのグループ会社23社を開く
- H.I.S. INTERNATIONAL TRAVEL PTE LTD (注)2(注)3シンガポール共和国100%
- H.I.S. AUSTRALIA PTY. LTD. (注)2オーストラリア連邦 クイーンズランド州 ゴールドコースト市100%
- HIS - MIKI TRAVEL UK LIMITED (注)2(注)3英国 ロンドン市100%
- GROUP MIKI HOLDINGS LIMITED (注)3英国 ロンドン市70%
- HIS INTERNATIONAL TOURS FRANCE SAS (注)2(注)3フランス共和国 パリ市100%
- H.I.S. Deutschland Touristik GmbH (注)2ドイツ連邦共和国 フランクフルト市100%
- 株式会社オリオンツアー(注)3東京都中央区100%
- 株式会社クオリタ(注)3東京都港区100%
- 株式会社欧州エキスプレス(注)3東京都港区100%
- 株式会社ジャパンホリデートラベル(注)3大阪府大阪市 北区67%
- 株式会社クルーズプラネット(注)3東京都千代田区100%
- 株式会社エイチ・アイ・エス沖縄(注)3沖縄県那覇市100%
- H.I.S.ホテルホールディングス株式会社(注)3東京都港区100%
- アクアイグニス多気ホテルアセット株式会社(注)2(注)3(注)5三重県多気郡 多気町50%
- HHH.USA. INC. (注)2(注)3米国 ニューヨーク州 ニューヨーク市100%
- GUAM REEF HOTEL, INC. (注)2米国 グアム準州100%
- Green World Hotels Co., Ltd. (注)2(注)3台湾 台北市51%
- 九州産業交通ホールディングス株式会社(注)3(注)4熊本県熊本市 中央区92%
- エイチ・エス損害保険株式会社(注)3東京都中央区100%
- Cross Eホールディングス株式会社(注)3(注)4長崎県佐世保市70%
- 株式会社ラグーナテンボス(注)3愛知県蒲郡市66%
- 株式会社エス・ワイ・エス(注)3東京都港区91%
- H.I.S. TAIWAN COMPANY LIMITED台湾 台北市50%
- 調達1.4億円検疫業務の係る支援業務(2PTB)(単価契約)厚生労働省 · 2023-03-17
- 調達1.4億円検疫業務に係る支援業務(1PTB北ウイング)(単価契約)厚生労働省 · 2023-03-17
- 調達7,656万円令和7年度カーボンニュートラル実現シナリオ構築等に向けた国際連携事業(第3回AZEC閣僚会合・関連イベント等の開催及び対外発信支援業務)経済産業省 · 2025-09-05
- 調達6,664万円令和8年度 地方創生SDGs官民連携プラットフォームを活用した地域課題解決を促進するための調査・分析等業務内閣府 · 2026-03-10
- 調達5,487万円07-0042-0127 「広島AIプロセス・フレンズグループ第2回対面会合」開催に関する事務の請負総務省 · 2025-12-04
- 調達5,485万円令和7年度酒類輸出コーディネーター事業運営に係る委託業務(区分5)国税庁 · 2025-03-06
- 調達4,848万円令和7年度酒類輸出コーディネーター事業運営に係る委託業務(区分4)国税庁 · 2025-03-06
- 調達4,667万円令和7年度酒類輸出コーディネーター事業運営に係る委託業務(区分1)国税庁 · 2025-03-06
- 調達4,394万円令和7年度酒類輸出コーディネーター事業運営に係る委託業務(区分3)国税庁 · 2025-03-06
- 調達4,285万円令和7年度RESASを利活用した取組の普及促進に係る広報業務内閣府 · 2025-04-15
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年10月期の売上高は3,731億円、営業利益は116億円。前期と比べると増収増益で、売上が+8.7%、利益が+6.4%。
会社が出している今期の予想2026年10月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,950億円 | 3,731億円 |
| 営業利益 | 120億円 | 116億円 |
| 純利益 | -10億円 | 47億円 |
| 1株あたり配当 | ¥25 | ¥25 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は1,931億円、営業利益は64億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.5%、営業利益は−4.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 461 | −34 | −7.4 | −36 |
| 2023年2Q | 568 | 0 | 0.0 | −12 |
| 2023年3Q | 611 | −8 | −1.3 | −8 |
| 2023年4Q | 882 | — | — | 30 |
| 2024年1Q | 805 | 34 | 4.2 | 26 |
| 2024年2Q | 807 | 24 | 3.0 | 13 |
| 2024年4Q | 1,821 | 51 | 2.8 | 48 |
| 2025年2Q | 1,813 | 67 | 3.7 | 38 |
| 2025年4Q | 1,918 | 49 | 2.6 | 9 |
| 2026年2Q | 1,931 | 64 | 3.3 | 30 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年10月期からの14期で、売上は4,315億円から3,731億円へ86%に減った。直近期の営業利益率は3.1%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 4,315 | — | 135 | — | 93 |
| 2013年10月 | 4,795 | — | 152 | — | 89 |
| 2014年10月 | 5,232 | — | 190 | — | 91 |
| 2015年10月 | 5,375 | — | 227 | — | 109 |
| 2016年10月 | 5,237 | — | 86 | — | 3 |
| 2017年10月 | 6,060 | — | 196 | — | 133 |
| 2018年10月 | 7,286 | — | 195 | — | 111 |
| 2019年10月 | 8,085 | — | 171 | — | 122 |
| 2020年10月 | 4,303 | — | −310 | — | −270 |
| 2021年10月 | 1,186 | — | −636 | — | −544 |
| 2022年10月 | 1,427 | — | −490 | — | −115 |
| 2023年10月 | 2,522 | — | 16 | — | −26 |
| 2024年10月 | 3,433 | 109 | 105 | 3.2 | 87 |
| 2025年10月 | 3,731 | 116 | 114 | 3.1 | 47 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年10月期
売上高3,731億円のうち、営業利益として残るのは116億円で3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は47億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.4%2,551億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.5%1,063億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%116億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年10月期は営業CFが212億円、投資CFが−110億円で、差し引きのフリーCFは102億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,064億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 96 | −182 | −3 | −86 | 358 |
| 2013年10月 | 154 | −110 | 168 | 44 | 614 |
| 2014年10月 | 237 | −127 | 370 | 110 | 1,101 |
| 2015年10月 | 126 | −282 | 163 | −156 | 1,133 |
| 2016年10月 | 51 | −154 | 302 | −103 | 1,298 |
| 2017年10月 | 324 | −262 | 298 | 62 | 1,687 |
| 2018年10月 | 204 | −448 | 483 | −244 | 1,914 |
| 2019年10月 | 393 | −521 | 154 | −128 | 1,925 |
| 2020年10月 | −578 | −479 | −56 | −1,057 | 804 |
| 2021年10月 | −284 | −71 | 407 | −355 | 881 |
| 2022年10月 | −150 | 536 | 55 | 386 | 1,369 |
| 2023年10月 | 309 | −463 | −118 | −154 | 1,108 |
| 2024年10月 | 292 | 456 | −552 | 748 | 1,322 |
| 2025年10月 | 212 | −110 | −365 | 102 | 1,064 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年10月期の総資産は3,863億円。このうち返さなくてよい自己資本が672億円で、自己資本比率は14.4%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 1,735 | 768 | 967 | 39.0 |
| 2013年10月 | 2,159 | 907 | 1,252 | 36.6 |
| 2014年10月 | 2,813 | 1,023 | 1,790 | 31.5 |
| 2015年10月 | 3,082 | 1,140 | 1,942 | 32.3 |
| 2016年10月 | 3,324 | 951 | 2,373 | 23.9 |
| 2017年10月 | 4,228 | 1,112 | 3,116 | 20.3 |
| 2018年10月 | 5,165 | 1,156 | 4,009 | 17.1 |
| 2019年10月 | 5,774 | 1,239 | 4,535 | 16.8 |
| 2020年10月 | 4,142 | 961 | 3,181 | 17.3 |
| 2021年10月 | 4,111 | 577 | 3,534 | 8.4 |
| 2022年10月 | 4,148 | 482 | 3,666 | 9.4 |
| 2023年10月 | 4,410 | 497 | 3,913 | 9.2 |
| 2024年10月 | 4,122 | 623 | 3,499 | 12.6 |
| 2025年10月 | 3,863 | 672 | 3,191 | 14.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中235位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中516位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,148で、1年前と比べて-21.8%。過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 21.9倍 |
| PBR | 1.42倍 |
| 配当利回り | 2.18% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1か月で約11.9%上昇し、8月10日に1111円で終えました。7月27日以降に上昇が加速し、8月6日には1110円まで上昇しました。25日移動平均線(1036円)と75日線(1026円)を上回っており、短期・中期とも上昇トレンドです。一方、200日線(1163円)は下回っており、長期では戻り待ちの売り圧力がかかります。52週高値1519円からは約26.9%下落しており、年初来の下落からは回復途上です。出来高は7月29日と8月3日に100万株を超えるなど、売買が活発です。RSIは68.4で買われ過ぎ圏に近づいており、短期的な過熱感があります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PER 21.16倍は業界平均22.67倍をやや下回り、PBR 1.38倍は平均3.23倍を大幅に下回る。ROE 8.8%は平均より低いが、配当利回り2.25%は平均2.64%に近い。配当性向が943.4%と極端に高く、無理な配当維持の懸念があるが、業績改善基調で利益は安定しており、バリュエーションはほぼ妥当。ただし、ROEの低さと配当過剰が今後の修正リスク。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 21.9倍 | 23.4倍 |
| PBR | 1.42倍 | 3.51倍 |
| ROE | 8.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
新型コロナ後の旅行需要回復で業績はV字回復したが、2024/10期の最終利益は前期比で減益予想。強気派は、インバウンド需要の本格回復と、オーダーメイド旅行などの高付加価値サービスへのシフトで成長を見込む。弱気派は、海外旅行需要の回復の鈍さ、燃油高騰や円安によるコスト増、競争激化による価格競争を懸念する。旅行需要の変動性が投資の争点。
- 回復続く旅行需要
訪日客数は回復傾向にあり、今後の増加が期待される。
- 高付加価値戦略
高単価なオーダーメイド旅行やハイグレードなホテル需要に注力。
- 収益改善
2025/10期は増収増益予想で、利益率も改善傾向。
- 2025/10期売上高3,731億円と過去最高、旅行需要堅調通年影響中
売上高3,433→3,731億円(前年比8.7%増)。国内旅行が好調。
- 営業利益116億円と前期比6.4%増益、収益力維持通年影響中
営業利益109→116億円。旅行需要回復で増益。
- 配当利回り2.25%と安定配当、株主還元で下支え通年影響弱
配当利回り2.25%。減配なければ買い支え効果。
- ROE8.8%と資本効率は良好、改善余地で評価継続影響弱
ROE8.8%、PBR1.38倍。収益性向上で見直し余地。
- 利益率の低さ
営業利益率が3%台と低く、販売費や販促費が収益を圧迫。
- 外部環境リスク
燃油サーチャージや為替変動で旅行商品の価格が上昇し需要減の恐れ。
- 競争激化
オンライン旅行会社や新規参入との価格競争でシェア低下。
- 純利益87億→47億円と大幅減益、特別損失が重荷通年影響中
純利益は前年比46%減の47億円。営業増益も税金等で目減り。
- 競争激化で販売手数料低下、営業利益率は低位継続影響中
営業利益率3.11%と低く、業界競争が収益を圧迫。
- 燃油費・為替変動で旅行コスト上昇、需要減継続影響中
円安で海外旅行費が増加。燃油サーチャージ上昇も重荷。
- 株価は年初来22.7%下落、悪材料で戻り鈍い不定影響弱
変化率-22.74%。ネガティブセンチメントが継続。
- 訪日旅行者数
- インバウンド需要の回復状況を測る業績の先行指標。
- 取扱高
- 旅行需要の総量と市場シェアの動向を示す。
- 販売費率
- マーケティングや販促の効率性を管理するために注視。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり25円で、前期から−39.4%。いまの株価に対する利回りは2.18%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年10月 | 22 | — | — |
| 2017年10月 | 29 | 31.8 | — |
| 2018年10月 | 29 | 0.0 | 81.6 |
| 2019年10月 | 33 | 13.8 | 27.6 |
| 2025年10月 | 20 | −39.4 | 943.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥25
株主
有価証券報告書より
2025年10月期末の株主数は延べ63,765人。区分でいちばん多いのは個人・その他で67.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.7%を占め、残る83.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年10月% | 2021年10月% | 2022年10月% | 2023年10月% | 2024年10月% | 2025年10月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 66.2 | 66.1 | 69.4 | 72.9 | 66.6 | 67.5 |
| 外国法人 | 12.5 | 7.9 | 8.2 | 6.6 | 11.1 | 12.1 |
| 金融機関 | 11.8 | 15.2 | 12.0 | 10.9 | 13.7 | 10.5 |
| 自己株式 | 8.6 | 7.8 | 7.4 | 6.5 | 6.4 | 6.4 |
| 事業法人 | 6.5 | 6.4 | 6.3 | 6.5 | 6.1 | 6.3 |
| 証券会社 | 2.8 | 4.1 | 3.6 | 2.4 | 2.0 | 3.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.3 | 0.5 | 0.7 | 0.5 | 0.6 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 澤田 秀雄 | 22.49 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 | 9.20 |
| 03 | 有限会社秀インター | 4.89 |
| 04 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE WS WALES PENSION PARTNERSHIP(WALES PP)ASSET POOLING ACS UMBRELLA (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 2.79 |
| 05 | ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.78 |
| 06 | エイチ アイ エス従業員持株会 | 1.33 |
| 07 | JP MORGAN CHASE BANK (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.16 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行 | 1.13 |
| 09 | 澤田 まゆみ | 1.13 |
| 10 | ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.96 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-13澤田 秀雄新規の大量保有報告22.49%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−56%、1株純資産は14期で−29%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 144 | 1,044 | 14.3 | 8.4 | 29.8 |
| 2013年10月 | 137 | 1,219 | 12.1 | 19.3 | 44.4 |
| 2014年10月 | 140 | 1,366 | 10.8 | 20.5 | 34.3 |
| 2015年10月 | 168 | 1,535 | 11.6 | 24.4 | 58.0 |
| 2016年10月 | 4 | 1,295 | 0.3 | 674.8 | — |
| 2017年10月 | 220 | 1,466 | 16.0 | 17.3 | — |
| 2018年10月 | 193 | 1,540 | 12.7 | 17.7 | 81.6 |
| 2019年10月 | 214 | 1,686 | 13.2 | 13.2 | 27.6 |
| 2020年10月 | −467 | 1,143 | — | — | — |
| 2021年10月 | −814 | 491 | — | — | — |
| 2022年10月 | −157 | 530 | — | — | — |
| 2023年10月 | −35 | 543 | — | — | — |
| 2024年10月 | 117 | 695 | 18.8 | 15.0 | — |
| 2025年10月 | 63 | 743 | 8.8 | 20.7 | 943.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2025/10期の役員報酬は総額227百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 矢田素史 | 代表取締役社長(CEO)経営企画、人事担当 | 65 | 20,000 |
| 中森達也 | 取締役 国内関係会社、観光産業推進担当 | 59 | 37,000 |
| 織田正幸 | 取締役 海外事業戦略、経理財務、M&A担当 HIS Global Destination Management Company プレジデント | 60 | 14,000 |
| 山野邉淳 | 取締役 HIS JAPANプレジデント | 56 | 12,000 |
| 五味睦 | 取締役 新規事業戦略、リスクコンプライアンス、CS・ES、総務担当 | 58 | 11,000 |
| 澤田秀太 | 取締役 上席執行役員 HIS JAPAN ヴァイスプレジデント、情報システムDX推進担当、最高情報 セキュリティ責任者、国内個人旅行営業本部長、投資戦略本部長、AIイノベーション本部長 | 44 | 659,000 |
| 大和田順子 | 社外取締役(注)1 | 61 | 2,000 |
| 香川進吾 | 社外取締役(注)1 | 68 | 2,000 |
| 鍋島厚 | 社外取締役 監査等委員(注)1 | 80 | 1,000 |
| 金子寛人 | 社外取締役 監査等委員(注)1 | 69 | 1,000 |
| 関田園子 | 取締役 常勤監査等委員 | 61 | 25,000 |
| 岩間雄二 | 取締役 HIS Global Destination Management Company プレジデント | 55 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 澤田秀雄 | 取締役最高顧問 H.I.S.ホテルホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長 | 75 | 17,958,000 |
| 松本高一 | 社外取締役(注)1 | 46 | — |
役員報酬の内訳2025/10期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | ストックオプション百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 113 | 57 | 16 | 4 | 192 | 32 |
| 監査等委員 | 2 | 12 | — | — | — | 12 | 6 |
| 社外取締役 | 2 | 12 | — | — | — | 12 | 6 |
| 取締役(社内) | 1 | 11 | — | — | — | 11 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/10期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,621字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,244字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,071字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,305字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第46期(2025/11/01-2026/10/31)2026-06-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第45期(2024/11/01-2025/10/31)2026-01-27
- 半期報告書半期報告書-第45期(2024/11/01-2025/10/31)2025-06-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第44期(2023/11/01-2024/10/31)2025-03-31
- 四半期報告書四半期報告書-第44期第2四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第44期第1四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第43期(2022/11/01-2023/10/31)2024-01-26
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第3四半期(2023/05/01-2023/07/31)2023-09-13
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第2四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第43期第1四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第42期(2021/11/01-2022/10/31)2023-01-27
- 四半期報告書四半期報告書-第42期第3四半期(令和4年5月1日-令和4年7月31日)2022-09-13
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