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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東京會舘

Tokyo Kaikan Co.,Ltd.9701 · Standard · サービス業

1922年創業の老舗。宴会・結婚式・レストランに加え洋菓子販売も手掛ける「社交場」の運営会社。

概要

東京會舘は、1922年創業の老舗宴会・婚礼施設運営会社である。東京都千代田区丸の内に本拠を置き、結婚式やパーティ、会議などの利用で高いブランド力を有する。2026年3月期の売上高は163億円、従業員数は480名。1949年に東京証券取引所に上場し、現在はスタンダード市場に上場している。近年はレストラン事業やケータリングにも注力し、食品製造子会社を通じた洋菓子販売も手掛ける。

宴会・婚礼を核とする事業の3部門

東京會舘の事業は、宴会部門、食堂部門、売店その他部門の3つで構成される。2026年3月期の部門別売上高は、宴会部門が115億6,100万円(全体の約71%)、食堂部門が35億4,800万円(約22%)、売店その他部門が11億5,000万円(約7%)である。宴会部門では法人需要や婚礼が中心で、食堂部門は各営業所のレストラン運営、売店その他部門では洋菓子や引菓子の販売が主な収入源となっている。3部門とも前期比で増収を達成し、特に宴会部門は7.2%増と伸びた。

安定した収益基盤と自己資本比率

2026年3月期の経営成績は、売上高163億円、営業利益14億円、当期純利益10億円であった。売上高は前期比6.5%増、営業利益は12.7%増と堅調に推移した。財政状態では、総資産301億円、負債170億円、純資産131億円であり、自己資本比率は43.5%と前期から3.7ポイント改善した。経営者は中期経営計画でROE8%以上を目標に掲げ、資本効率の向上を図っている。キャッシュ・フローは営業活動で24億円の収入を得て、現金同等物は65億円に増加した。

丸の内を中心とした施設展開

東京會舘の主要施設は、千代田区丸の内の本舗を中心に、日比谷プロムナードビル営業所(Drape)、かつて存在した銀座スカイラウンジ、大手町営業所など、都心の一等地に立地する。本舗は1922年開業後、戦時中の接収や改築を経て、2015年から2019年まで建替え休館し、現在は最新設備で営業している。一方で、霞が関東京會舘(2008年閉鎖)、浜松町東京會舘(2020年閉鎖)、富国ビル営業所(2018年閉鎖)など、経済環境の変化に伴い閉鎖した施設も複数ある。

子会社を通じた食品・関連事業

東京會舘は、食品製造子会社として東京會舘食品株式会社を保有する。同社は1984年に製菓工場「千石工場」を江東区に開設し、洋菓子(焼菓子・半生菓子)やパンの製造を手掛ける。2011年には千代田産業株式会社を吸収合併し、一貫生産体制を強化した。また、かつては洋品販売の株式会社ルモンドを保有していたが、現在は事業を整理している。これら子会社は本舗や営業所への商品供給に加え、外部販売も行い、売店その他部門の収益を支えている。

業界の中での役割は都心型宴会・婚礼・レストラン事業の老舗オペレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
163億円
営業利益
14億円
営業利益率
8.6%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01宴会・婚礼・レストラン主力

長い歴史と伝統を活かした格調高い施設で、宴会場・結婚式場・レストランの運営を行う。高付加価値戦略により、適正な価格でのサービス提供を目指す。

主要顧客宴会・婚礼・レストランの顧客(企業・個人)

主な製品・サービス3
宴会サービス
企業宴会・パーティー等の各種宴会を提供。格式高い会場と確かな料理・サービスが特徴。
結婚式サービス
結婚式場での挙式・披露宴をプロデュース。歴史ある空間での婚礼を提供。
レストラン
洋食を中心としたレストランを運営。伝統の味を提供。

02洋菓子小売準主力

洋菓子等の販売を行い、ブランドイメージを醸成。

主な製品・サービス1
洋菓子
ケーキ・焼き菓子等の洋菓子を販売。

製品と技術

格式ある宴会・婚礼サービスの提供

東京會舘の中核サービスは、宴会と婚礼である。本舗には大小複数の宴会場があり、法人の会合やパーティ、学会の懇親会などに対応する。婚礼では、神殿やチャペルを備えた専用空間を提供し、高付加価値メニューや演出によって一組ごとの単価向上を図っている。2026年3月期の宴会部門売上高は115億円で、全体の約7割を占める。営業スタッフの増員や受注管理の効率化により、大型宴会の受注と施行単価が上昇している。

各営業所で展開するレストラン事業

食堂部門は、本舗内のレストランに加え、日本橋三越本店内特別食堂「日本橋」や日比谷プロムナードビル内の「Drape」など、複数の営業所で運営される。季節性を取り入れたメニュー展開や店舗ごとの特色ある商品構成を特徴とする。平日の法人利用と週末の慶事利用が堅調で、2026年3月期の食堂部門売上高は35億円、来客数と客単価がともに増加した。また、他社施設からの委託運営も手掛け、如水会館や経団連ゲストハウス(現在は閉鎖)の実績がある。

伝統の洋菓子製造と売店販売

売店その他部門では、東京會舘食品が製造する焼菓子や半生菓子を中心に販売する。千石工場(江東区)で生産されるクッキーやフィナンシェなどは、本舗売店や通信販売で購入可能である。婚礼の引菓子としても需要が高く、宴会件数の増加に伴い売上も伸びている。2026年3月期の売店その他部門売上高は11億円で、季節商品や新商品の投入が販売を下支えしている。また、パン製造の一部を外部委託していた時期もあるが、現在は自社生産を中心としている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

老舗結婚式場、内需特化で堅調

東京會舘は、結婚式場や宴会場を運営する老舗企業で、売上高は約163億円です。同業他社のジンジブやイシンとは業態が異なりますが、サービス業として比較すると、規模は中堅です。直近の営業利益率は8.6%で、安定した利益を上げています。結婚式市場は国内需要に依存しており、人口減少の影響を受けやすいものの、ブランド力と伝統を活かした事業展開が強みです。

強み

  • 長い歴史と伝統を持つ老舗で、高いブランド力を誇る。
  • 売上高は増加傾向で、営業利益率も8%台と安定。
  • 結婚式場や宴会場の施設が充実し、高単価の顧客を獲得。
  • リピーターや紹介による安定した顧客基盤がある。

課題

  • 結婚件数の減少により、市場規模が縮小する可能性。
  • 同業の結婚式場やホテルとの競争が激しい。
  • 国内市場に特化しており、海外展開が進んでいない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が東京會舘

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

有馬パラダイス土地として創業、本舗竣工

東京會舘の起源は、1920年4月に設立された有馬パラダイス土地株式会社にさかのぼる。2年後の1922年11月、東京・丸の内に東京會舘本舘が竣工し開業した。当初は国際社交場として、迎賓や催事の場を提供した。1941年8月、商号を大正土地建物株式会社に変更。1945年以降、本舗は連合軍総司令部に接収され、営業を休止した。

商号変更と接収解除を経た戦後復興

1947年3月、商号を株式会社東京會舘に変更。同年11月、東宝から帝劇別館を借り受け、東京會舘別館として営業を再開した。1952年7月、連合軍の接収が解除され、本舗の営業を再開。戦後復興期には、日米観光株式会社(後の東京不動産、千代田産業)を設立し、事業多角化の基盤を築いた。1949年5月には東京証券取引所に上場し、のちに市場第二部に指定された。

ホテル合併とパレスホテルの分離独立

1958年8月、ホテルテート株式会社を合併し、ホテル運営にも進出。しかし1960年2月、株式会社パレスホテルが分離独立し、以後東京會舘は宴会・婚礼・レストラン事業に特化する道を選んだ。この分離は、ホテル事業と宴会事業の経営資源を明確に分ける判断であった。その後も1961年に東商スカイルーム、1965年に銀座スカイラウンジを開設するなど、都心に営業拠点を拡大した。

営業所拡充と霞が関進出、バブル期の買収

1969年10月、株式会社霞が関東京會舘を合併し、霞が関ビル35階での営業を開始。1971年12月には本舗を改築し再開業した。1980年代には富国生命ビル営業所や如水会館の受託運営を開始。1990年にはNTT都市開発から大手町営業所(LEVEL ⅩⅩⅠ)を受託し、世界貿易会舘の営業を譲り受けて浜松町東京會舘を開業した。バブル期には株式会社ルモンド(洋品販売)を買収するなど、非中核事業にも進出した。

閉鎖と再編、本舗建替えを経た現代

2000年代以降、経済環境の変化に伴い不採算拠点の整理が進んだ。2008年に霞が関東京會舘、2009年に経団連ゲストハウス、2014年に東商スカイルーム、2016年に銀行倶楽部、2018年に富国ビル営業所、2020年に浜松町東京會舘を閉鎖。2015年2月から2019年1月にかけて本舗を建替え休館し、再開業した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

コロナ禍からの回復と中期経営計画

新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年3月期の売上高は40億円、当期純損失32億円と大幅な落ち込みを記録した。しかし2022年3月期以降は回復基調に転じ、2026年3月期には売上高163億円、当期純利益10億円まで復調した。経営陣は「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定し、人的資本への投資や高付加価値戦略、ROE8%以上の達成を掲げる。2023年3月には日比谷プロムナードビルに新営業所(Drape)を開店し、新たな需要開拓を進めている。

年表42件を開く

1920年代

  • 1920年4月創業有馬パラダイス土地株式会社として設立。(現 株式会社東京會舘)
  • 1922年11月東京會舘本舘竣工開業。

1940年代

  • 1941年8月有馬パラダイス土地株式会社 商号を大正土地建物株式会社と変更。(現 株式会社東京會舘)
  • 1947年3月大正土地建物株式会社 商号を株式会社東京會舘と変更。
  • 1947年11月東宝株式会社より帝劇別館を借り受け、東京會舘別館として宴会場、食堂の営業を開始。
  • 1948年9月創業日米観光株式会社設立。
  • 1948年9月商号変更日米観光株式会社 商号をパシフィック観光株式会社に変更。
  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場。(1963年10月基準改正により市場二部上場)

1950年代

  • 1952年7月連合軍総司令部に1945年以来接収を受けていた東京會舘本舘建物及び附属設備が接収解除され、本舘の営業を再開。
  • 1953年10月商号変更パシフィック観光株式会社 商号を東京不動産株式会社に変更。
  • 1958年8月M&Aホテルテート株式会社を合併。

1960年代

  • 1960年2月株式会社パレスホテルが分離独立。
  • 1961年1月東京都千代田区丸の内、東京商工会議所ビル8階に「東商営業所」(東商スカイルーム)開店。
  • 1965年6月東京都千代田区有楽町東京交通会館ビル15階に「銀座営業所」(銀座スカイラウンジ)開店。
  • 1969年10月M&A株式会社霞が関東京會舘を合併し、当社が霞が関ビル35階で営業を開始。

1970年代

  • 1970年2月東京會舘本舘改築のため休館。
  • 1971年12月東京會舘本舘竣工、営業再開。
  • 1976年11月商号変更東京不動産株式会社 商号を千代田産業株式会社に変更。
  • 1977年5月千代田産業株式会社、パン製造の一部を委託。

1980年代

  • 1980年4月東京都千代田区内幸町富国生命ビルに「富国ビル営業所」開店。
  • 1980年8月千代田産業株式会社にガトー製造を委託。
  • 1982年10月社団法人如水会より委託を受け「如水会館」の営業を開始。
  • 1983年4月M&A株式会社ブティック・ル・モンドを買収、株式会社ルモンドに商号変更。紳士婦人洋品等販売。
  • 1984年10月東京都江東区に製菓工場「千石工場」を開設。
  • 1984年10月商号変更千代田産業株式会社 商号を東京會舘食品株式会社に変更。
  • 1984年10月商号変更株式会社ルモンド 商号を千代田産業株式会社に変更。
  • 1986年4月社団法人経済団体連合会(現 社団法人日本経済団体連合会)より委託を受け「経団連ゲストハウス」の営業を開始。

1990年代

  • 1990年7月NTT都市開発株式会社より委託を受け「大手町営業所」(LEVEL ⅩⅩⅠ)の営業を開始。
  • 1990年8月株式会社世界貿易会舘の営業の全部を譲受け「浜松町東京會舘」として営業を開始。
  • 1993年10月社団法人東京銀行協会より委託を受け「銀行倶楽部」の営業を開始。

2000年代

  • 2008年3月「霞が関東京會舘」閉鎖。
  • 2009年3月「経団連ゲストハウス」閉鎖。

2010年代

  • 2011年10月M&A東京會舘食品株式会社、千代田産業株式会社を吸収合併。
  • 2012年11月株式会社三越伊勢丹より委託を受け「日本橋三越本店内特別食堂「日本橋」」の営業を開始。
  • 2014年12月「東商営業所」(東商スカイルーム)閉鎖。
  • 2015年2月東京會舘本舘建替えのため休館。
  • 2016年10月「銀行倶楽部」閉鎖。
  • 2018年12月「富国ビル営業所」閉鎖。
  • 2019年1月東京會舘本舘 営業再開。

2020年代

  • 2020年12月「浜松町東京會舘」閉鎖。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2023年3月東京都千代田区有楽町東宝日比谷プロムナードビルに「日比谷プロムナードビル営業所」(Drape)を開店。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)2028年度まで8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    人的資本と設備への戦略的投資

    人的資本および設備への投資を戦略的に実行し、ブランド力を向上させ、高付加価値戦略に基づく適正な価格体系を実現する。

  2. 02

    技術革新の活用による業務最適化

    AI等の技術革新を積極的に取り入れ、オペレーションの最適化や生産性向上を通じたコストコントロールを徹底し、持続的な利益成長を実現する。

  3. 03

    持続可能な収益構造の確立

    高付加価値戦略とコストコントロールにより、持続可能な収益構造を確立し、資本効率を向上させる。

  4. 04

    ステークホルダー価値の向上

    安定的な株主還元、従業員満足度の向上、SDGsへの取り組みを加速し、ステークホルダーにとって価値ある企業を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で480人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は495万円で、9期前と比べて+16.2%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は11.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月429
2018年3月446
2019年3月42640.914.0533
2020年3月42941.213.5533
2021年3月38640.213.0546
2022年3月39542.113.7491
2023年3月40943.113.2463
2024年3月44643.412.8448
2025年3月49843.212.5451288
2026年3月49541.711.4480292

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率44.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本舘 — 東京都千代田区119億円
東京會舘千石ビル — 東京都江東区614百万円
本社 — 東京都中央区135百万円
日比谷プロムナードビル営業所 — 東京都千代田区130百万円
如水会館 — 東京都千代田区1百万円
三越日本橋本店 営業所 — 東京都中央区1百万円
大手町営業所 — 東京都千代田区0百万円
三菱クラブ — 東京都千代田区0百万円
銀座営業所 — 東京都千代田区0百万円
IHIクラブ — 東京都江東区0百万円
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は163億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.5%、利益が+7.7%。

売上高
+6.5%
163億円
営業利益
+7.7%
14億円
純利益
+11.1%
10億円
営業利益率
8.6%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高163億円163億円
営業利益14億円14億円
純利益10億円10億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は41億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.8%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q331
2024年1Q3738.13
2024年2Q3200.0−1
2024年3Q41512.25
2024年4Q398
2025年2Q7145.62
2025年4Q82911.07
2026年2Q7445.42
2026年4Q891011.28
2027年1Q4149.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は100億円から163億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月100−2−11
2014年3月10153
2015年3月9741
2016年3月60−92
2017年3月59−101
2018年3月53−151
2019年3月71−2820
2020年3月11511
2021年3月40−29−32
2022年3月84−78
2023年3月12932
2024年3月1491015
2025年3月15313128.59
2026年3月16314158.610

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高163億円のうち、営業利益として残るのは14億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.3%139億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.1%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
14.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.0pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.6pt
8.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが24億円、投資CFが4億円で、差し引きのフリーCFは28億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は66億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月34−1717
2014年3月2−5−1−312
2015年3月1−6−1−57
2016年3月−1220−1814
2017年3月−13140115
2018年3月−15−1129−2617
2019年3月−36−73107−10915
2020年3月198−252717
2021年3月−1322−3924
2022年3月−201822−244
2023年3月11−3−5847
2024年3月19−6−51355
2025年3月16−19−8−344
2026年3月244−62866

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は302億円。このうち返さなくてよい自己資本が131億円で、自己資本比率は43.5%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月116655156.2
2014年3月114674759.3
2015年3月112714162.9
2016年3月104703466.8
2017年3月106723468.0
2018年3月137746353.8
2019年3月2839418933.3
2020年3月2549316136.5
2021年3月2326316927.0
2022年3月2497117828.6
2023年3月2527517729.9
2024年3月2649616836.3
2025年3月27511016539.9
2026年3月30213117043.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
42億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
170億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中231位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中471位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.6%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,300で、1年前と比べて+10.9%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥4,300+0.8%1ヶ月+2.1%1年+10.9%時価総額149億円
過去52週の値幅
安値¥3,910高値¥5,490

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.3倍
PER (会社予想)14.0倍
PBR1.92倍
配当利回り1.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で0.59%上昇し、25日移動平均線(4231円)とほぼ同水準で推移しています。52週高値(5490円)からは22.2%下落しており、長期では調整局面にあります。出来高は非常に低く、1日平均1000株未満で、流動性が低い状態です。RSIは62と中立圏で、方向感は乏しいものの、75日線(4178円)が下値を支える形です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PER 14.25倍は業界平均23.09倍を下回りますが、PBR 1.9倍は平均3.31倍の約6割で、やや割高感があります。ROE 8.22%は平均より高く、配当利回り1.17%は平均2.31%の半分以下で、配当は伸び悩みます。売上高は増加傾向ですが、営業利益率は8.5%前後で安定しており、バリュエーションはやや割高と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.3倍23.4倍
PER (予想)14.0倍
PBR1.92倍3.51倍
ROE8.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

結婚式市場の縮小や法人宴会需要の変動が主な争点。強気派は、老舗ブランドと会場の高い稼働率、法人需要の回復による収益改善を評価する。弱気派は、少子化による結婚式件数の減少、競合施設との競争激化、経済変動による法人宴会の抑制リスクを指摘する。また、後継者不足や人件費増加も収益への影響が懸念される。

プラスに働く材料7
  • 老舗ブランド力

    歴史と格式で差別化され、高い単価と集客力を維持している

  • 法人需要の回復

    経済正常化で企業の宴会・イベント需要が回復し、稼働率が上昇

  • 収益性の安定

    営業利益率が8%前後と安定し、キャッシュフローも堅調

  • 26年3月期は売上高163億円、営業利益14億円と増収増益決算発表後影響

    売上高は前期比約6.5%増の163億円、営業利益は同7.7%増の14億円。

  • 純利益が10億円へ回復、業績底入れへの期待決算発表後影響

    2026年3月期の純利益は10億円と前期の9億円から増加。

  • 予想PER13.9倍と改善し、株価の割安感が強まる通年影響

    現在PER14.25倍から予想PER13.9倍へ低下。

  • 外国人保有0.24%と低く、買い手の新規参入余地継続影響

    外国人保有比率は0.24%と極小で、海外投資家の取り込み余地がある。

マイナスに働く材料7
  • 結婚式市場の縮小

    少子化により婚姻件数が減少し、需要構造的に頭打ちの可能性

  • 競争激化

    新たな結婚式場やホテルとの競争が激しく、価格競争を招く

  • 経済変動の影響

    法人宴会需要が景気変動に敏感で、不況時には減少リスク

  • 前期純利益15億円→9億円と40%減少、悪化印象が残る継続影響

    2025年3月期の純利益は9億円と2024年3月期の15億円から6億円減少。

  • 営業利益の増加は約7.7%どまり、収益改善ペースが鈍い通年影響

    営業利益は13億円から14億円へ1億円の増加。

  • 配当利回り1.17%と低水準、投資家の魅力不足継続影響

    配当利回りは1.17%と低く、インカムゲインを求める資金は入りにくい。

  • PBR1.9倍はROE8.2%と不整合、修正リスク決算発表後影響

    PBR1.9倍、ROE8.22%。業績未達なら調整余地。

次の決算で確かめる点
結婚式件数
核となる結婚式需要の動向を示し、収益の基盤を反映する
宴会稼働率
施設の稼働状況を表し、収益性に直結する
顧客単価
サービスの価格競争力とブランド価値を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.16%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.16%
いまの株価に対して
配当性向
15.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1023.5
2018年3月100.032.3
2019年3月100.01.6
2020年3月100.030.9
2023年3月20100.026.8
2024年3月3050.06.5
2025年3月300.011.2
2026年3月4550.015.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,127人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.8%を占め、残る42.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他40.540.740.740.741.241.7
事業法人37.036.738.938.938.238.1
金融機関21.921.919.719.720.119.7
自己株式3.63.63.63.64.74.8
証券会社0.20.20.50.40.30.3
外国法人0.40.40.30.30.20.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01サントリーホールディングス株式会社9.04
02東京會舘取引先持株会5.60
03日本生命保険相互会社4.97
04三信株式会社4.79
05三菱地所株式会社3.78
06株式会社三菱UFJ銀行3.38
07明治安田生命保険相互会社3.03
08株式会社みずほ銀行2.97
09富国生命保険相互会社2.89
10阪急阪神ホールディングス株式会社2.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+188%、1株純資産は14期で+103%。直近期のROEは8.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−3411,958−16.2
2014年3月822,0144.139.030.6
2015年3月312,1111.596.880.9
2016年3月482,0802.359.921.0
2017年3月432,1552.081.023.5
2018年3月312,2071.4127.032.3
2019年3月6062,82624.16.61.6
2020年3月322,7711.287.330.9
2021年3月−9641,878−41.5
2022年3月2532,13212.611.7
2023年3月752,2553.445.426.8
2024年3月4602,87417.99.06.5
2025年3月2683,3218.714.711.2
2026年3月3003,9808.216.215.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額193百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
渡辺訓章代表取締役 社長673,200
星野昌宏専務取締役 営業本部長501,900
山口健太郎常務取締役 営業推進部 統括部長601,500
吉田寛取締役 営業本部副本部長兼 本舘総支配人661,300
島谷能成取締役74
斉藤哲二取締役 調理本部長兼 本舘総調理長661,200
蛯原望取締役 管理本部長兼 総務部長621,000
合場直人取締役71
福本ともみ取締役67
山田満男取締役59
宮幸男常勤監査役69800
相場康則監査役77500
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
三毛兼承監査役69
濱中信行59
谷口明史49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)711917171715422
社外取締役524245
監査役1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,167字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、宴会場・結婚式場・レストランの経営と洋菓子等の販売を行っております。 当社の事業系統図は次のとおりであります。 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項については、当事業年度末現在において、入手しうる情報に基づいて当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、1922年創業以来、永い歴史と伝統により培われた、わが国を代表する国際社交場として、確かな味とサービス、格調高い施設を提供し、お客様のご要望にお応えするとともに、わが国の食文化の発展に貢献することを企業理念としております。このような企業理念のもと、営業力を一層強化するとともに、財務体質の改善、原価管理の徹底と諸経費の削減、組織、業務内容の効率化、合理化を図り、いかなる環境の変化にも対応できる経営体質を構築し、適正な利益を確保することを経営の基本方針としております。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等 今後の経済見通しにつきましては、内需を中心とした底堅い成長が続くと予測され、引き続き緩やかな景気回復が期待されます。しかしながら、世界各地での地政学的に不安定な状態の継続、中東情勢の緊迫化や米国対外政策の先行きの不確実性等の影響が消費活動の下押しやエネルギー価格の高騰に繋がるなどの懸念もあり、先行きは依然として不透明な状況であると予測されます。 このような状況の下、当社は「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定いたしました。同中計においては、今後長期にわたる持続的な成長を可能とするための組織基盤強化に施策の重点を置き、成長機会を適時に捉えて成果に繋がる態勢構築に注力します。その施策として、人的資本および設備への投資を戦略的に実行することで、当社ブランド力のさらなる向上を図るとともに、高付加価値戦略に基づく適正な価格体系を実現し、持続可能な収益構造の確立を推し進めてまいります。同時に、AIをはじめとする技術革新の動きを積極的に取り入れ、オペレーションの最適化や生産性向上を通じたコストコントロールの徹底により、持続的な利益成長を実現します。また、資本コストや株価を意識した経営の一環として、中期経営計画最終年度においてROE(自己資本利益率)8%以上の確保を経営目標に掲げ、資本効率向上に努めます。加えて、ステークホルダーの皆様にとって価値ある企業であり続けるため、安定的な株主還元、従業員満足度の向上、およびSDGsへの取り組みを加速させます。 これらの活動を通じ、当社の長期ビジョンである、「『次の100年』も愛される人生の特別な場所であり続ける」ことの実現に取り組んでまいります。
経営方針・対処すべき課題1,096字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項については、当事業年度末現在において、入手しうる情報に基づいて当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、1922年創業以来、永い歴史と伝統により培われた、わが国を代表する国際社交場として、確かな味とサービス、格調高い施設を提供し、お客様のご要望にお応えするとともに、わが国の食文化の発展に貢献することを企業理念としております。このような企業理念のもと、営業力を一層強化するとともに、財務体質の改善、原価管理の徹底と諸経費の削減、組織、業務内容の効率化、合理化を図り、いかなる環境の変化にも対応できる経営体質を構築し、適正な利益を確保することを経営の基本方針としております。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等 今後の経済見通しにつきましては、内需を中心とした底堅い成長が続くと予測され、引き続き緩やかな景気回復が期待されます。しかしながら、世界各地での地政学的に不安定な状態の継続、中東情勢の緊迫化や米国対外政策の先行きの不確実性等の影響が消費活動の下押しやエネルギー価格の高騰に繋がるなどの懸念もあり、先行きは依然として不透明な状況であると予測されます。 このような状況の下、当社は「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定いたしました。同中計においては、今後長期にわたる持続的な成長を可能とするための組織基盤強化に施策の重点を置き、成長機会を適時に捉えて成果に繋がる態勢構築に注力します。その施策として、人的資本および設備への投資を戦略的に実行することで、当社ブランド力のさらなる向上を図るとともに、高付加価値戦略に基づく適正な価格体系を実現し、持続可能な収益構造の確立を推し進めてまいります。同時に、AIをはじめとする技術革新の動きを積極的に取り入れ、オペレーションの最適化や生産性向上を通じたコストコントロールの徹底により、持続的な利益成長を実現します。また、資本コストや株価を意識した経営の一環として、中期経営計画最終年度においてROE(自己資本利益率)8%以上の確保を経営目標に掲げ、資本効率向上に努めます。加えて、ステークホルダーの皆様にとって価値ある企業であり続けるため、安定的な株主還元、従業員満足度の向上、およびSDGsへの取り組みを加速させます。 これらの活動を通じ、当社の長期ビジョンである、「『次の100年』も愛される人生の特別な場所であり続ける」ことの実現に取り組んでまいります。
事業等のリスク1,790字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した業績の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社ではリスク種類に応じ、各種委員会活動等を通じて平時から予防対策を講じると共に、不測の事態が発生した場合には事業継続計画(BCP)に従って社長を本部長とする対策本部を設置して損害を最小限に留め、事業が中断した場合にも速やかに再開に向けた活動に移行できるよう、体制を整備しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 食品衛生および食品安全に関するリスク 当社では「食品衛生対策委員会」を設置し、万全の食品衛生管理体制をとっておりますが、ノロウイルス等の食中毒の発生が大きなリスクとなっております。万一、食の安全性が問われる問題が発生した場合、お客様の信頼を損ね、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社では、食品衛生対策委員会を組織し、当該委員会による講習会の適宜実施や各営業所及び食材購入先への衛生指導に加え、外部機関による衛生検査の実施等、更なる衛生管理の徹底を図っております。また、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を導入して食品衛生の見える化にも取り組んでおります。 (2) 防火・防災および事故に関するリスク 当社におきましては、店舗による事業展開を行っているため、大規模地震・火災など自然災害・事故等により店舗の営業継続に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社では、防火・防災対策委員会を組織し、平時では、当該委員会の指導のもと、各営業所において直下型地震等防災訓練にも積極的に参加するとともに、東京消防庁主催の「普通救命(応急手当)講習会」にも多くの従業員が参加し救命技能認定を受け、「応急手当奨励事業所」に認定されるなど、緊急時におけるお客様への対応に備えております。 (3) 退職給付に関する債務におけるリスク 当社における退職年金資産運用の結果が前提条件と異なる場合、その影響額(数理計算上の差異)はその発生の翌事業年度に1年間で費用処理することとしております。年金資産の運用利回りの悪化や超低金利政策の長期化による割引率の低下等が、当社の翌事業年度の業績及び財務状況に悪影響を与える可能性があります。 このため、当社では、企業年金基金に対して適切な代議員を選出・配置するとともに運営報告を定期的に受けるなど、基金の運営状態をモニターしております。 (4) 顧客個人情報に関するリスク 当社におきましては、多くの顧客の個人情報を保有しております。この個人情報の管理は社内管理体制を整備して、厳重に行っておりますが、犯罪行為などによる情報漏洩が発生する可能性があり、その場合、当社の社会的信用の失墜による売上高の減少や、損害賠償の発生など業績に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社では、情報管理委員会の活動として、平時より顧客情報の取扱いに関し社員研修会での説明や社内イントラネットに注意事項を掲載するなど、従業員への周知・徹底を図っております。 (5) 感染症発生に関するリスク 新型コロナウイルス感染症を含む感染症の発生および拡大に際しては、顧客・従業員の安全を最優先とした対応をとった上で営業継続を行うことを原則としますが、当社または商圏内全般において当局による規制や自粛要請が行われた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社では、感染症対策委員会の活動として、平時より感染症に係る情報収集・対策立案・全社各部門への指示を迅速に行う体制を整えております。また、消毒液の設置・CO2センサーの設置・在宅勤務体制の整備など、お客様と従業員の健康と安全を第一に考えた防疫体制を整備しております。 (6) 資金調達に関するリスク 「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載しております資金の借入には、各種コベナンツ(財務制限条項など) が付されています。いずれかのコベナンツに抵触した場合、当該債務について期限の利益を喪失し、その結果、当社の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,214字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ①経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加などを背景に緩やかな回復基調が続いた一方、継続的な物価上昇や物流コスト・人件費の増加に加え、米国政権の関税政策を始めとする海外経済の不確実性などにより、先行き不透明な状況が継続するなかで推移しました。 このような状況の下、当社は一貫して、「確かなサービスと格調高い施設を提供することで、我が国の食文化の発展に貢献する」という創業以来の企業理念のもと、その具現化に向けて「期待を超える上質な味とサービスをお客様へ継続的に提供すること」をビジョンに掲げて各種施策の実施を継続してまいりました。特に中期経営計画の最終年度に当たる当事業年度は、その集大成に向けて重点テーマである「現有資産の収益力最大化」と「経営基盤の強化」の諸施策を着実に推し進めてまいりました。現有資産の収益力最大化の観点では、本舘を中心とした施設空間の上質感を持続的に高める取り組みを継続して行い、経営基盤強化の観点では、事業の持続的成長実現に向けた人的資本への投資や、従業員の報酬・福利厚生の改善、多様な人材活用を意識した雇用環境整備等に注力してまいりました。 当事業年度の売上高は、宴会・食堂・売店その他の全ての部門で前期に比べて増加し、16,259百万円(前期比986百万円増加)となりました。経費面では、適正価格での原材料の計画的調達によるコストコントロールや厳格な経費管理を実施し、人的資本への投資に伴う諸費用の吸収に努めた結果、営業利益は1,437百万円(前期比162百万円増加)、経常利益は1,480百万円(前期比233百万円増加)、当期純利益は989百万円(前期比100百万円増加)となりました。 これを部門別にみますと 宴会部門につきましては、本舘において旺盛な法人需要や各種会合の活発化を背景に大型宴会の受注が伸長したほか、営業スタッフの増員や受注管理の効率化など営業体制の強化が奏功し、一般宴会の受注件数および施行単価がともに上昇いたしました。婚礼につきましても、好調であった前事業年度の施行件数をさらに上回るとともに、高付加価値メニューの投入などにより施行単価も上昇し、売上は一層堅調に推移いたしました。これらの結果、宴会部門全体の売上高は11,561百万円(前期比7.2%増)となりました。 食堂部門につきましては、本舘において季節性を取り入れたメニュー展開や各店舗の特色を生かした商品構成の充実に努めたほか、平日の法人利用および週末の慶事利用が堅調に推移しました。営業所各店舗におきましても来客数および客単価が着実に増加したことから、食堂部門全体の売上高は3,548百万円(前期比5.6%増)となりました。 売店・その他の営業につきましては、本舘売店において季節商品や新商品の継続的な投入が好評を博したほか、一般宴会および婚礼の施行件数増加に伴う引菓子等の付帯需要の拡大が売上を下支えしました。食品部門においても、伝統の焼菓子や半生菓子を中心とした商品の販売が堅調に推移した結果、売店・その他部門の売上高は1,150百万円(前期比1.9%増)となりました。 ②財政状態の状況 総資産は、前事業年度末に比べて2,675百万円増加し30,173百万円となりました。その主な要因は有価証券が2,300百万円、投資有価証券が1,878百万円それぞれ増加し、現金及び預金が649百万円、有形固定資産が655百万円それぞれ減少したことであります。 負債は、前事業年度末に比べて502百万円増加し17,042百万円となりました。その主な要因は繰延税金負債が796百万円増加し、長期借入金が240百万円、リース債務が242百万円それぞれ減少したことであります。 純資産は、当期純利益の計上などにより、前事業年度末に比べ純額で2,173百万円増加し13,131百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は前事業年度末に比べて3.7ポイント増加して43.5%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ2,150百万円増加し、6,561百万円となりました。 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは2,443百万円の純収入(前事業年度は1,573百万円の純収入)となりました。これは主に税引前当期純利益1,465百万円に、減価償却費785百万円の非資金取引による増加、売上債権の減少65百万円等による運転資本の増減によるものであります。 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、354百万円の純収入(前事業年度は1,879百万円の純支出)となりました。これは主に有価証券の取得による支出4,800百万円、有価証券の償還による収入5,300百万円、有形固定資産の取得による支出146百万円によるものであります。 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、646百万円の純支出(前事業年度は796百万円の純支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出240百万円、リース債務の返済による支出224百万円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 当社は、主としてレストラン・宴会サービスを提供しているため、生産及び受注に替えて仕入実績を記載しております。 イ 仕入実績 当事業年度における仕入実績は、次のとおりであります。 仕入高(千円)   前期比(%) 料理飲料材料   1,947,273   10.29 洋菓子等製造材料   105,284   △3.19 サービス仕入   3,257,641   8.04 計   5,310,199   8.60 (注) 当社の提供する製商品及びサービスは、各売上部門間に複雑に関連し、売上部門単位で生産実績を記載 することができないので、基礎的な材料およびサービスの仕入額を記載しております。 ロ 販売実績 前事業年度、当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 前事業年度   当事業年度 販売高(千円)   前期比(%)   販売高(千円)   前期比(%) 宴会   10,783,583   2.0   11,561,600   7.2 食堂   3,361,562   6.2   3,548,136   5.6 売店他   1,128,239   △1.3   1,150,094   1.9 計   15,273,384   2.6   16,259,831   6.5 (2)経営者による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①当事業年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の売上高は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加などによる社会経済の活性化により、個人消費や企業収益の改善が加速するなかで宴会・食堂の各部門において前事業年度に比べて増加し16,259百万円(前期比6.5%増)となりました。営業利益は、売上高の増加と原材料の計画的調達によるコストコントロールや厳格な経費管理を実施した結果1,437百万円(前期比12.7%増)となり、経常利益は1,480百万円(前期比18.8%増)となりました。また、当期純利益は989百万円(前期比11.2%増)となりました。 総資産は、有価証券の購入や投資有価証券の時価評価による増加などの増加要因及び有形固定資産の減価償却などの減少要因により、前事業年度末に比べて2,675百万円増加し30,173百万円となりました。負債は、繰延税金負債増加などの増加要因及び長期借入金、リース債務の約定返済などの減少要因により、前事業年度末に比べて502百万円増加し17,042百万円となりました。これらの結果、流動比率は292.3%、固定長期適合率は77.1%、自己資本比率は43.5%となり、前事業年度に引き続き、高い安全性指標となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益に非資金取引の減価償却費や運転資本の増減などにより、2,443百万円の純収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還などによる収入及び有価証券、有形固定資産の取得などによる支出により、354百万円の純収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金およびリース債務の約定返済などにより、646百万円の純支出となりました。これらの結果、当事業年度末の現金及び現金同等物は、前事業年度末から2,150百万円増加して6,561百万円となりました。 当社は営業活動から生じるキャッシュ・フローを主たる資金の源泉としており、この内部生成資金が通常の事業活動、設備投資、法人税や配当の支払いなどをまかなうに足りると考えております。加えて、金融機関との間にコミットメントライン等を設定することで、急な資金需要や不測の事態にも備えております。コミットメントライン等の状況については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (貸借対照表関係)」に記載のとおりです。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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